JP2669374B2 - 半導体レーザ - Google Patents

半導体レーザ

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JP2669374B2 JP7005875A JP587595A JP2669374B2 JP 2669374 B2 JP2669374 B2 JP 2669374B2 JP 7005875 A JP7005875 A JP 7005875A JP 587595 A JP587595 A JP 587595A JP 2669374 B2 JP2669374 B2 JP 2669374B2
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    • H01S5/20Structure or shape of the semiconductor body to guide the optical wave ; Confining structures perpendicular to the optical axis, e.g. index or gain guiding, stripe geometry, broad area lasers, gain tailoring, transverse or lateral reflectors, special cladding structures, MQW barrier reflection layers
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    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/40Arrangement of two or more semiconductor lasers, not provided for in groups H01S5/02 - H01S5/30
    • H01S5/4025Array arrangements, e.g. constituted by discrete laser diodes or laser bar
    • H01S5/4031Edge-emitting structures

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  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワットクラスの大出力ま
での動作が可能な半導体レーザに関し、特に狭い光出射
領域において大出力が得られる半導体レーザに関する。
【0002】
【従来の技術】光計測等の分野において、ある点までの
距離を計測するポイント測距装置が開発されるようにな
ってきており、光源として、ワット級の光出力を発生す
る高出力レーザダイオードの研究開発が活発化してい
る。
【0003】ワット級の光出力を発生する高出力レーザ
ダイオードの第1の従来例としては、単体のレーザダイ
オードチップの場合の高出力化のために、発光領域の幅
を広げ、いわゆるブロードエリアレーザダイオードにす
ることが行われており、山中氏らにより発光領域幅60
0μm で、6Wの光出力が得られている(山中ら、レー
ザ研究、第18巻、第555頁、1990年)。
【0004】また、多数のレーザ素子をアレー状に配置
することなどが行われており、ハルナゲイ(Harna
gei)らにより、全発光領域幅7200μm で、10
0W以上の光出力が得られている(アプライド・フィジ
ックスレター誌 第49巻1418頁、1986年、
G.L.Harnagei et al.,Appl.
Phys Lett.,vol.49,pp.141
8,1986.)。
【0005】また第2の従来例としては、活性層幅が共
振器方向に広がった形状を有するフレア構造の半導体レ
ーザで、ワットクラスまでの安定な横基本モードの大出
力動作をさせる方法がある。このような半導体レーザは
光計測システム等、種々の応用が期待されている。
【0006】図12に鴨原氏らによって報告された(1
988年発行のエレクトロニクスレターズ誌、第24
巻、第18号、第1182頁から第1183頁)フレア
構造半導体レーザの斜視図を示す。この例では基板1上
にバッファ層2、電流ブロック層3を成長した後、電流
ブロック層の一部を図のように共振器方向に幅が変化す
るような形状にエッチングして除去し、その上に全面に
下部クラッド層4、活性層5、上部クラッド層6、コン
タクト層7を順次積層し、基板側、エピ成長層側に電極
8、9を、また電流ブロック層3の除去された幅の狭い
側の端面に高反射膜を形成して所望のフレア構造半導体
レーザを得ている。
【0007】電流ブロック層3の除去された部分にのみ
電流注入されるため、図13に示す素子平面図でみると
発光領域11は光の共振方向に幅が変化する(光の出射
方向に向かって広がる)形状となっている。このような
素子を用いて、幅200μmの光出射領域で、4Wの光
出力が得られている(1993年発行、アイイーイーイ
ーフォトニクステクノロジーレターズ誌第5巻605
頁、E.S.Kintzer et al.,IEEE
Photon.Technol.Lett.,5,p
p.605,1993.)。特に、この方法において
は、活性領域幅が広い部分と狭い部分の光出力が同等で
あるため、活性領域幅が狭い領域を光出射端とすること
により、狭い発光領域において大出力が得られる。
【0008】さらに第3の従来例として、アンプを集積
するマスターオシレータパワーアンプ(Master
Oscillator Power Amplifie
r:MOPA:例えば文献アイイーイーイー フォトニ
クステクノロジーレターズ誌第5巻297−300頁、
R.Parke et al.,IEEE Photo
n.Tech.Lett.vol.5,pp.297−
300.に記載されているように)の構造にすることな
どが行われており、幅200μm の光出射領域で、2W
以上の光出力が得られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例の半導体
レーザの光出射領域幅を広げることやアレイ状に配置す
る半導体レーザの数を増大することによって光出力を増
大する方法、あるいは、第3の従来例のようなアレイの
光出射領域幅を広げることによって光出力を増大する方
法では、主に発光領域が大きくなってしまうため、光計
測用途の装置を構成するに際して、光学系が大きくなっ
てしまうという欠点があった。
【0010】第2の従来例のフレア構造半導体レーザで
は、活性領域幅が狭い部分より光を取り出し、活性領域
幅が広い部分の発光領域幅を拡大することによって光出
力を増大させるために、共振器を長くする必要があり、
電力−光出力の変換効率が低下してしまう。したがって
光計測用途の装置を構成するに際して、レーザ駆動用の
電流源の容量が大きくなってしまうという欠点があっ
た。
【0011】本発明の半導体レーザは、光計測などへの
応用を念頭に置き、電力−光出力の変換効率が高いこ
と、また狭い光出射領域において大出力が得られる半導
体レーザを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体レーザ
は、活性導波路がリッジ導波路構造であり、前記リッジ
導波路の幅が共振器方向で変化するフレア構造半導体レ
ーザを、幅が広い部分と狭い部分を互いに近接させてア
レイ状に配置することを特徴とする。また前記活性導波
路の外側を一部除去した放射モード防止領域を有するこ
とを特徴とする。
【0013】また活性層の幅が共振器方向で変化するフ
レア構造半導体レーザを、幅が広い部分と狭い部分を互
いに近接させてアレイ状に配置することを特徴とする。
また活性層あるいはリッジ導波路部分の幅が変化するフ
レア構造半導体レーザの幅が狭い方に回折格子が形成さ
れ、前記フレア構造半導体レーザの狭い部分同士を近接
させて配置することを特徴とする。
【0014】
【0015】
【作用】本発明の半導体レーザは、複数のフレア構造半
導体レーザを、フレア構造半導体レーザの広い部分と狭
い部分を互い違いに近接させてアレイ状に配置してい
る。中央のフレア構造半導体の発光領域の出射幅の大き
い部分の光とその両側のフレア構造半導体の発光領域の
出射幅の小さい部分の光を合わせた光出力が得られる。
したがって発光領域は中央のフレア構造半導体の発光領
域と比べてわずかに大きくなっているだけで多くの光出
力が得られるようになっている。
【0016】また活性導波路がリッジ導波路構造となっ
ているフレア構造半導体レーザをもちいた半導体レーザ
では、リッジ構造の活性導波路に沿って少なくともその
外側の一部に活性導波路が除去された放射モード防止領
域を形成している。これにより活性導波路中で放射モー
ドを防止し、電力−光出力の変換効率を向上している。
【0017】本発明の半導体レーザは、複数のフレア構
造半導体レーザを活性層幅が狭い部分を近接させて配置
し、狭い部分に回折格子を形成することにより、狭い発
光領域を一部に集中させ、大出力光を基板に対して垂直
方向に出射している。この構造により従来よりも大出力
な光を狭い発光領域で出射できるようにしている。
【0018】また、本発明の半導体レーザは、高出力動
作が可能であるテーパ電極構造半導体光増幅器と半導体
レーザを集積させたMOPAにおいて、前記光増幅器集
積型半導体レーザの光出射端にテーパ状のスポットサイ
ズ変換器を集積している。レーザ、光増幅装置及びスポ
ットサイズ変換器にそれぞれ独立に順方向の直流電流を
流し、レーザで発生したレーザ光を光増幅装置でレーザ
光の強度を増幅するとともにそのスポットサイズを拡大
させる。その後、スポットサイズ変換器において増幅さ
れたレーザ光の強度を低下させないようにスポットサイ
ズを縮小し出射している。このようにすることにより、
狭い光出射領域において大出力が得られる半導体レーザ
が提供できる。
【0019】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0020】(実施例1)図1に本発明によるフレア構
造半導体レーザの素子平面図、及び図2に図1中A−
A′部分での断面構造図をそれぞれ示す。このような素
子は以下の要領で作製することができる。まずn−In
P基板1上にn−InPバッファ層2(厚さ0.2μm
)、活性層5、クラッド層6(厚さ0.3μm )を順
次成長する。ここで活性層5は図3にそのエネルギーバ
ンド構造を示すような多重量子井戸構造とし、+0.8
%の圧縮歪を導入したInGaAsPウェル層25(厚
さ8nm)5層、発光波長1.2μm 組成のInGaAs
Pバリア層26(厚さ6nm)、発光波長1.2μm 組成
のInGaAsP SCH層27(厚さ50nm)からな
る構成とした。活性層5での発光波長は1.5μm であ
る。このような半導体ウェハ上にSiO2 絶縁膜を成膜
した後、長さ方向に幅が変化するテーパ形状をアレイ配
置にパターニングして選択的にp−InPリッジクラッ
ド層20(厚さ2.5μm )、発光波長1.64μm の
p−InGaAsコンタクト層7(厚さ0.5μm )を
成長する。リッジ導波構造は幅の狭い領域、広い領域で
幅がそれぞれ4μm 、100μm とし、長さ900μm
にわたって幅が4μm から100μmに変化する形状と
した。アレイの間隔は10μm とした。この後エピ成長
層側にコンタクト層上面を除いて絶縁膜21を形成し、
さらに基板側、成長層側にそれぞれn型オーミック電極
9、p型オーミック電極8を形成する。最後にアレイの
レーザチップに切り出し、全発光幅の広い側の端末面に
高反射膜10(反射率90%)、全発光幅の狭い側の端
面に低反射膜15(反射率10%)をそれぞれ形成して
所望のフレア構造半導体レーザアレイを得る。素子全長
は1mmとし、900μm 長のテーパ領域の両側に50μ
m ずつの直線導波路が形成された構成とした。
【0021】このような半導体レーザにおいて幅20n
s,繰り返し10kHzのパルス電流を印加することに
より、ピーク光出力50Wまでの単峰性でリップルの無
い発光遠視野像を得た。発振しきい値電流、スロープ効
率はそれぞれ3A、0.25W/Aで、全発光領域幅は
128μm であった。
【0022】従来の発光領域幅128μm ブロードエリ
アレーザでは、共振器長1000μm の素子において、
スロープ効率0.25W/Aで最大光出力は33Wであ
り、最大光出力が1.5倍向上した。また、共振器長1
500μm の素子において、スロープ効率0.18W/
Aで最大光出力は50Wであり、効率が1.4倍向上し
た。
【0023】(実施例2)図4に本発明によるフレア構
造半導体レーザの素子平面図、及び図5に図4中B−
B′部分での断面構造図をそれぞれ示す。このような素
子は以下の要領で作製することができる。まずn−In
P基板1上にn−InPバッファ層2(厚さ0.2μm
)、活性層5、クラッド層6(厚さ0.3μm )を順
次成長する。ここで活性層5は図3にそのエネルギーバ
ンド構造を示すような多重量子井戸構造とし、+0.8
%の圧縮歪を導入したInGaAsPウェル層25(厚
さ8nm)5層、発光波長1.2μm 組成のInGaAs
Pバリア層26(厚さ6nm)、発光波長1.2μm 組成
のInGaAsP SCH層27(厚さ50nm)からな
る構成とした。活性層5での発光波長は1.5μm であ
る。このような半導体ウェハ上にSiO2 絶縁膜を成膜
した後、長さ方向に幅が変化するテーパ形状をアレイ配
置にパターニングして選択的にp−InPリッジクラッ
ド層20(厚さ2.5μm )、発光波長1.64μm の
p−InGaAsコンタクト層7(厚さ0.5μm )を
成長する。リッジ導波構造は幅の狭い領域、広い領域で
幅がそれぞれ4μm 、100μm とし、長さ900μm
にわたって幅が4μm から100μmに変化する形状と
した。アレイの間隔は25μm とした。この後リッジク
ラッド層20の外側領域を10μm ずつ残して、活性層
5までエッチング除去する。この後エピ成長層側にコン
タクト層上面を除いて絶縁膜21を形成し、さらに基板
側、成長層側にそれぞれn型オーミック電極9、p型オ
ーミック電極8を形成する。最後にアレイのレーザチッ
プに切り出し、全発光幅の広い側の端末面に高反射膜1
0(反射率90%)、全発光幅の狭い側の端面に低反射
膜15(反射率10%)をそれぞれ形成して所望のフレ
ア構造半導体レーザアレイを得る。素子全長は1mmと
し、900μm 長のテーパ領域の両側に50μm ずつの
直線導波路が形成された構成とした。
【0024】このような半導体レーザにおいて幅20n
s,繰り返し10kHzのパルス電流を印加することに
より、ピーク光出力50Wまでの単峰性でリップルの無
い発光遠視野像を得た。発振しきい値電流、スロープ効
率はそれぞれ3A、0.25W/Aで、全発光領域幅は
158μm であった。
【0025】(実施例3)図6に本発明によるフレア構
造半導体レーザの素子平面図、及び図7に図6中C−
C′部分での断面構造図をそれぞれ示す。このような素
子は以下の要領で作製することができる。まずn−In
P基板1上にn−InPバッファ層2(厚さ0.2μm
)、活性層5、クラッド層6(厚さ2μm )、発光波
長1.64μmのp−InGaAsコンタクト層7(厚
さ0.5μm )を順次成長する。ここで活性層5は図3
にそのエネルギーバンド構造を示すような多重量子井戸
構造とし、+0.8%の圧縮歪を導入したInGaAs
Pウェル層25(厚さ8nm)5層、発光波長1.2μm
組成のInGaAsPバリア層26(厚さ6nm)、発光
波長1.2μm 組成のInGaAsP SCH層27
(厚さ50nm)からなる構成とした。活性層5での発光
波長は1.5μm である。このような半導体ウェハ上に
SiO2 絶縁膜を成膜した後、長さ方向に幅が変化する
テーパ形状をアレイ配置にパターニングしてSiO2
ッチングマスクを形成する。テーパ導波路の構造は幅の
狭い領域、広い領域で幅がそれぞれ4μm 、100μm
とし、長さ900μm にわたって幅が4μm から100
μm に変化する形状とした。アレイの間隔は25μm と
した。この後テーパ形状マスクの外側領域を活性層5ま
でエッチング除去し、p型InP層31、n型InP層
30を埋め込み再成長する。次にSiO2 エッチングマ
スクを除去して、エピ成長層側にコンタクト層上面を除
いて絶縁膜21を形成し、さらに基板側、成長層側にそ
れぞれn型オーミック電極9、p型オーミック電極8を
形成する。最後にアレイのレーザチップに切り出し、全
発光幅の広い側の端末面に高反射膜10(反射率90
%)、全発光幅の狭い側の端面に低反射膜15(反射率
10%)をそれぞれ形成して所望のフレア構造半導体レ
ーザアレイを得る。素子全長は1mmとし、900μm 長
のテーパ領域の両側に50μm ずつの直線導波路が形成
された構成とした。
【0026】このような半導体レーザにおいて幅20n
s,繰り返し10kHzのパルス電流を印加することに
より、ピーク光出力50Wまでの単峰性でリップルの無
い発光遠視野像を得た。発振しきい値電流、スロープ効
率はそれぞれ3A、0.25W/Aで、全発光領域幅は
158μm であった。
【0027】(実施例4)図8に本発明の第4の実施例
によるフレア構造半導体レーザの素子平面図、及び図9
に図8中D−D′及びE−E′部分での断面構造図をそ
れぞれ示す。このような素子は以下の要領で作製するこ
とができる。まずn−InP基板1上に2次の回折格子
12を形成し、発光波長1.2μm 組成のInGaAs
P光ガイド層13(厚さ0.1μm )、n−InPスペ
ーサ層14(厚さ40nm)、活性層5、クラッド層6
(厚さ0.3μm )を順次成長する。ここで活性層5は
図3にそのエネルギーバンド構造を示すような多重量子
井戸構造とし、+0.8%の圧縮歪を導入したInGa
AsPウェル層25(厚さ8nm)5層、発光波長1.2
μm 組成のInGaAsPバリア層26(厚さ6nm)、
発光波長1.2μm 組成のInGaAsP SCH層2
7(厚さ50nm)からなる構成とした。活性層5での発
光波長は1.5μm である。このような半導体ウェハ上
にSiO2 絶縁膜を成膜した後、長さ方向に幅が変化す
るテーパ形状をアレイ配置にパターニングして選択的に
p−InPリッジクラッド層20(厚さ2.5μm )、
発光波長1.64μm のp−InGaAsコンタクト層
7(厚さ0.5μm )を成長する。リッジ導波構造は幅
の狭い領域、広い領域で幅がそれぞれ4μm 、100μ
m とし、長さ900μm にわたって幅が4μm から10
0μm に変化する形状とした。
【0028】この後エピ成長層側にコンタクト層上面を
除いて絶縁膜21を形成し、さらに基板側、成長層側に
それぞれn型オーミック電極9、p型オーミック電極8
を形成する。最後にアレイのレーザチップに切り出し、
端面に高反射膜10(反射率90%)を形成して所望の
フレア構造半導体レーザアレイを得る。個々の素子の全
長は1mmとし、900μm 長のテーパ領域の両側に50
μm ずつの直線導波路が形成された構成とした。光出射
は基板1に対して垂直方向に出射する。個々の素子の光
出射領域は4μm ×20μm であり、50μm ×50μ
m の領域内に4個の光出射領域が納まるように4個の素
子を集積させた。
【0029】このような半導体レーザにおいて幅20n
s,繰り返し10kHzのパルス電流を印加することに
より、ピーク光出力70Wまでの単峰性でリップルの無
い発光遠視野像を得た。発振しきい値電流、スロープ効
率はそれぞれ4A、0.25W/Aであった。
【0030】(実施例5)図10に本発明の第5の実施
例によるフレア構造半導体レーザの素子平面図、及び図
11に図10中F−F′部分での断面構造図をそれぞれ
示す。このような素子は以下の要領で作製することがで
きる。まずn−InP基板1上に1次の回折格子12を
形成し、発光波長1.2μm 組成のInGaAsP光ガ
イド層13(厚さ0.1μm )、n−InPスペーサ層
14(厚さ40nm)、活性層5、クラッド層6(厚さ2
μm )、発光波長1.64μm のp−InGaAsコン
タクト層7(厚さ0.5μm )を順次成長する。ここで
活性層5は図3にそのエネルギーバンド構造を示すよう
な多重量子井戸構造とし、+0.8%の圧縮歪を導入し
たInGaAsPウェル層25(厚さ8nm)5層、発光
波長1.2μm 組成のInGaAsPバリア層26(厚
さ6nm)、発光波長1.2μm 組成のInGaAsP
SCH層27(厚さ50nm)からなる構成とした。活性
層5での発光波長は1.5μm である。この後DFBレ
ーザ32、光増幅装置33及びスポットサイズ変換器3
4の部分以外を光ガイド層5まで選択的に除去し、p型
InP層31、n型InP層30を埋め込み再成長す
る。次にp側のコンタクト層8及びn型InP埋め込み
再成長層10の表面に、絶縁膜21を形成し、DFBレ
ーザ32、光増幅装置33及びスポットサイズ変換器3
4の領域をそれぞれエッチングにより除去する。次にp
側電極8を形成し、電極を分離する。n側の基板を研磨
して厚さを100μm 程度にした後、n側電極9を形成
する。最後に、光出射側端面に低反射膜15を形成し、
チップに切り出す。
【0031】構造は、DFBレーザ32の幅は2μm 、
長さは500μm とし、光増幅装置33の長さは200
0μm 、DFBレーザ32との接続部の幅を2μm 、ス
ポットサイズ変換器34との接続部の幅を200μm と
した。スポットサイズ変換器34は長さ2000μm と
し、光出射領域幅は2μm とした。
【0032】次に、第5の実施例の半導体レーザの駆動
方法及び動作について説明する。
【0033】DFBレーザ32、光増幅装置33及びス
ポットサイズ変換器34にそれぞれ独立に順方向の直流
電流を流すことによって、DFBレーザ32においてレ
ーザ光が発生し、光増幅装置33においてレーザ光の強
度を増幅するとともにそのスポットサイズを拡大させ
る。その後、スポットサイズ変換器34において、増幅
されたレーザ光の強度を低下させないように、スポット
サイズを縮小し、光出射領域35より大出力光を得る。
このとき、DFBレーザ32、光増幅装置33及びスポ
ットサイズ変換器34に流す電流をそれぞれ、300m
A、20A、2Aとすることにより、発光領域幅2μm
において、ピーク光出力10Wまでの単峰性でリップル
の無い発光遠視野像を得た。
【0034】本発明における第1から第5の実施例にお
いてはInPを基板とする波長1.5μm 付近の素子を
示したが、用いる材料はこれに限るものではなく、Ga
As系、InGaAlAs系など種々の材料を用いて何
等差し支えない。
【0035】
【発明の効果】本発明の半導体レーザによれば、電力−
光出力の変換効率が高く、かつ狭い光出射領域において
大出力が得られる半導体レーザが実現できる。また発光
領域を狭くできるので光学系が小さくでき小型な光測距
装置を構成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す模式図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す模式図である。
【図3】本発明の実施例のエネルギーバンド構造を示す
図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す模式図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す模式図である。
【図6】本発明の第3の実施例を示す模式図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示す模式図である。
【図8】本発明の第4の実施例を示す模式図である。
【図9】本発明の第4の実施例を示す模式図である。
【図10】本発明の第5の実施例を示す模式図である。
【図11】本発明の第5の実施例を示す模式図である。
【図12】従来技術を示す模式図である。
【図13】従来技術を示す模式図である。
【符号の説明】
1 基板 2 バッファ層 3 電流ブロック層 4 下部クラッド層 5 活性層 6 クラッド層 7 コンタクト層 8 電極 9 電極 10 高反射膜 11 発光領域 12 回折格子 13 光ガイド層 14 スペーサ層 15 低反射膜 20 リッジクラッド層 21 絶縁膜 25 ウェル層 26 バリア層 27 SCH層 30 n−InP層 31 p−InP層 32 DFBレーザ 33 光増幅装置 34 スポットサイズ変換器 35 光出射領域

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性導波路がリッジ導波路構造であり、
    前記リッジ導波路の幅が共振器方向で変化するフレア構
    造半導体レーザを、幅が広い部分と狭い部分を互いに近
    接させてアレイ状に配置することを特徴とする半導体レ
    ーザ。
  2. 【請求項2】前記活性導波路の外側を一部除去した放射
    モード防止領域を有することを特徴とする請求項1記載
    の半導体レーザ。
  3. 【請求項3】活性層の幅が共振器方向で変化するフレア
    構造半導体レーザを、幅が広い部分と狭い部分を互いに
    近接させてアレイ状に配置することを特徴とする半導体
    レーザ。
  4. 【請求項4】活性層あるいはリッジ導波路部分の幅が変
    化するフレア構造半導体レーザの幅が狭い方に回折格子
    が形成され、前記フレア構造半導体レーザの狭い部分同
    士を近接させて配置することを特徴とする半導体レー
    ザ。
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