JP2668547B2 - 施灸装置 - Google Patents

施灸装置

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Description

【発明の詳細な説明】 特公昭61−001145号「自動連続施灸装置」は装置を皮
膚上に置き、ボタンを押せば、ワンタッチで内蔵のもぐ
さベルトの一部が突出し、点火され、一つの施灸が行な
われる物であるが、もぐさの燃焼中に患者が熱さを訴え
ると、施術者はもぐさが皮膚に密着するよう押さえてい
る手の力を緩めざるを得ず、治療効果が低下する傾向を
生ずる。(体表はおおむね凸面をなし、長い施灸装置の
先端の燃焼部を皮膚に密着させるには、ある程度の加圧
を要する事が多い。) 粘着剤を用い、皮膚と装置を接着させれば、その問題
は解消するが、装置が大きければ、かなり広範囲に接着
しなければならず、不快感を伴い、用いにくい。
また装置は高価でもある。
断熱材製穴開き小円盤上にもぐさを取り付けた物を皮
膚に接着し、点火、施灸する方式もあるが、一箇所に多
数施灸する場合、場所がずれ、灸痕が広がったり、引き
はがす際、火傷部の皮膚をはがす事もあり、特に盲人に
は扱いにくい。
穴開き小円盤を張り付けておき、穴上にもぐさを置
き、線香で点火する方式は、盲人には点火が難しく、か
つ小さなもぐさを用いれば、線香にもぐさが付いて上が
り易い。
本発明はそれらの欠点を解消した、比較的小型で、患
者の皮膚に取り付け易く、点火が容易で、小灸も可能
で、盲人にも扱い易い施灸装置を得ようとするものであ
る。
以下実施例に従い説明する。
第1〜3図中(1)は本装置の断熱材製基盤で、厚さ
は2mm、縦×横は2×4cm程度の多孔性のセラミックス、
ベークライト、FRP、その他から成る。(2)はそれに
開けた直径3mm程度の貫通孔。(3)はその下端が基盤
(1)中に埋め込まれた金属板。(4)も同様の金属
板。(5)は両板間に挟まれた絶縁板。(6)は両板に
取り付けた直径0.4mm程度のアルニコ線をU字形に曲げ
て成る、左右長が15mm程度の電熱線。(7)は下端が基
板(1)中に埋め込まれた金属板。(8)は基盤(1)
の下面に埋め込まれたサーミスター。(9)は人間の皮
膚。(10)は基盤の下面と皮膚面を接着する、中心に貫
通孔(2)に対応する孔の開いた、肉薄の粘着剤層。
(11)は電源ボックス。(12)は電源コード。(13)は
ボックス(11)と、金属板(3)(4)(7)、サーミ
スター(8)とを連ねる長さ1m程度の4心のコード。
(14)はもぐさ灸と電熱灸の切り替えスイッチ。(15)
は温度調節用可変抵抗器のツマミ。(16)は電流波形選
択用切り替えスイッチのツマミ。(17)は電流波形発生
回路の周期調節用可変抵抗器のツマミである。
第4図はそれらの電気回路図で、(18)はボックス
(11)中の電源トランス。(19)はリレー。(20)は金
属板(4)と(7)で形成されたスイッチ。(21)はト
ランスの第2出力コイルに連なる整流器。(22)は平滑
コンデンサー。(23)はトランジスター。(R1)はその
バイアス抵抗。(24)はサーミスター(8)と直列に連
なる固定抵抗。(25)はトランジスター。(R2)はその
バイアス抵抗。(26)はトランジスター(25)の出力回
路に直列に連なる固定抵抗。(27)はトランスの第3出
力コイルに連なる整流器。(28)は平滑コンデンサー。
(29)は直流アンプ。(30)はサーミスター(8)と抵
抗(24)の接続点と、アンプ(29)(33)の入力端子を
つなぐリード線。(31)はトランジスター(25)と固定
抵抗(26)の接続点と、アンプ(29)(33)の入力端子
をつなぐリード線。(32)はアンプ(29)の出力線に生
ずる直流電圧を受け、その大小により強弱変化をする出
力音を出す電子ブザー。(33)は直流アンプ。(34)は
数種の発振器を内蔵し、サイン波、鋸歯状波、三角波の
いずれかを発生し、その出力を切り替えスイッイ(1
6)、可変抵抗(15)を通じ、トランジスター(25)に
加える発振器である。
次にこの動作を説明する。
電源コード(12)を100v交流電源につなぎ、基盤
(1)を右手に持ち、その下面に粘着材層(10)を張り
付け、長さ10cm、直径2mm程度の金属棒を孔(2)の下
方から棒の長さの半分位まで通し、左示指等で皮膚
(9)をさぐり、穴所(つぼ)を探し、金属棒の下端を
穴所に当て、左手の指を横にのけ、基盤(1)を押し下
げ、粘着材層(10)を皮膚(9)に接着し、下端のみが
孔(2)に入った状態になっている金属棒を抜き取り、
基盤(1)のセットをおえる。
このようにすれば、盲人でも孔(2)を穴所に正しく
容易に合わす事が出来る。晴眼者なら、金属棒は用い
ず、先ず穴所にマジックインク等で点を記入し、孔
(2)とその点を合わせればよい。
金属棒を孔(2)に通す際、電熱線(6)は上方に曲
がり、金属棒を除去すれば、原形に復帰する。
ついで、右手で電熱線(6)の左端をやや持ち上げ、
直径数mmに丸めたもぐさ片、または同大の紙巻きもぐさ
を左手で電熱線左端と孔(2)の間に置き、右手を離す
と、もぐさ片は電熱線(6)と基盤(1)または皮膚
(9)との間に挟まれ、風が吹く等しても移動しない。
ついで、右手の母指と示指で、金属板(3)(4)
(7)を前後からつまむと、金属板(7)が撓み、金属
板(4)に接触し、第4図におけるスイッチ(20)が閉
じ、トランス(18)の第1出力コイルの数vの出力交流
が、リレー(19)のコイルに流れ、リレーの接点は閉
じ、電熱線(6)に通電され、数100℃になり、もぐさ
に点火し、金属板(3)(4)(7)から指を離し、リ
レー(19)を復帰させ、もぐさを燃焼させる。もぐさの
熱は孔(2)を通し、皮膚(9)に達する。
燃えつきれば、電熱線(6)は細く、直ぐに冷却する
ので、再び持ち上げ、次のもぐさをセットし、スイッチ
(20)を閉じ、前回同様に点火する。
このようにして、何個でも、同じ穴所に施灸する事が
出来る。
電熱線(6)には数アンペア流れるので、表面の酸
化、灰やタールの付着等により、スイッチ(20)はそれ
だけの通電量を長期間流す性能を保持出来ないが、リレ
ー(19)を用いてスイッチ(20)の通電量を小さくすれ
ば、線(6)への通電量は長期間確保出来る。
このスイッチ(20)を既製のマイクロスイッチにして
もよいが、かなり大型化する。
電熱線(6)を細くし、小型マイクロスイッチで直接
通電してもよいが、電熱線の寿命は短くなる。
トランス(18)の第2出力コイルの数vの交流は整流
器(21)で整流され、平滑コンデンサー(22)で直流化
され、トランジスター(23)の出力回路を通り、サーミ
スター(8)、トランジスター(25)のエミッター・コ
レクター間の抵抗(内部抵抗)、抵抗(24)(26)等に
より構成されるブリッジ回路に流れる。トランジスター
(25)とサーミスター(8)の抵抗が等値なら、リード
線(30)と(31)の電位差は0であり、トランス(18)
の第3出力コイルから、整流器(27)、平滑コンデンサ
ー(28)を通じての供給電流で作動するアンプ(29)の
入力端子に加わり、アンプ(29)の出力端子には中等度
の出力電圧が生じ、ブザー(32)に加わり、中等度の音
を出す。
皮膚(9)の温度により、サーミスター(8)が35℃
に加温されている時、トランジスター(25)の内部抵抗
と、サーミスター(8)の抵抗値が等しいとすれば、基
盤(1)を皮膚(9)からはがせば、サーミスター
(8)の温度は下がり、その抵抗値は増し、リード線
(30)の電位はリード線(31)に対して負電位になり、
アンプ(29)の出力も下がり、ブザー(32)の音は弱ま
る。
もぐさの燃焼に伴なってサーミスター(8)の温度が
高まると、その抵抗値は下がり、リード線(30)は(3
1)に対し正電位となり、アンプ(29)の出力は増し、
ブザー(32)の音は強まる。
このように孔(2)付近の温度が音の強弱変化で知ら
れ、盲人にもぐさの燃焼状態や皮膚温の状態が知られ、
非常に便利である。
なお、どの程度の温度でブザー(32)から中等度の音
が出るようにするかを設定するには、温度調節用可変抵
抗(15)を加減し、整流器(27)、スイッチ(16)、可
変抵抗器(15)を通じてトランジスター(25)のベース
・エミッター間にかける電圧を変え、トランジスター
(25)の内部抵抗を変化させる事により行なう。(トラ
ンジスターの内部抵抗が高まれば、サーミスターが低温
の時に両抵抗値が一致するようになり、設定温度は下が
る等。) この装置を電熱温灸として用いる場合には、スイッチ
(14)を切り替えると、トランス(18)の第3コイルか
らの電流で作動し、リード線(30)と(31)の電位差を
同位相で比例的に増幅するアンプ(33)の出力電圧が、
トランジスター(23)の入力端子に加わる。
その結果、トランジスター(23)はリード線(31)に
対してリード線(30)が0電位の時、内部抵抗は中等度
になり、リード線(30)が正電位になれば、その大きさ
に比例して内部抵抗が高まり、通過電流量を減らし、リ
ード線(30)が負電位になれば、その大きさに比例して
内部抵抗を下げ、通過電流を増すように働く。
温度調節用可変抵抗(15)を回わし設定温度を45℃〜
60℃程度の範囲の任意の値にする。
可変抵抗(15)の加減で設定されたトランジスター
(25)の内部抵抗より、サーミスター(8)の内部抵抗
が高い場合、すなわち、設定温度よりサーミスター
(8)の温度が低い場合、リード線(30)の電位はリー
ド線(31)に対して負電位になるが、サーミスター
(8)等のなすブリッジ回路に加わる電圧・電流はトラ
ンジスター(23)の働きで増し、サーミスター自体での
発熱も増し、温度が上がる。
逆に設定温度よりサーミスター(8)が高温になれ
ば、リード線(30)は正電位になり、トランジスター
(23)の通過電流が減り、サーミスター(8)への通電
も減り、温度が下がる。
このようにネガティブフィードバックをかけ、サーミ
スター(8)をほぼ設定温度に保つ事が出来る。
例えば、サーミスター(8)が50℃の時に示す抵抗値
と同じ値になるよう、可変抵抗(15)を回わしてトラン
ジスター(25)の内部抵抗を設定すれば、初め、サーミ
スター(8)の温度がそれより低ければ、リード線(3
0)は(31)に対し負電位を示し、トランジスター(2
3)の通過電流は増し、サーミスターの温度が50℃に近
ずけば、通過電流増加度もしだいに減少し、50℃直前で
平衡に達する等、可変抵抗(15)の調節でサーミスター
の温度を任意に変える事が出来るので、人体に快感をお
ぼえる程度に設定し、温灸として用いる事が出来る。
この場合、サーミスター自体を発熱体に兼用してお
り、ヒーターと、センサー機能のみのサーミスターを別
個に設ける必要が無く、発熱部・センサー部の同部位化
により応答速度は向上する。両者を分離した場合には、
ヒーターが高温になったにもかかわらず、センサーはそ
の温度に直ぐ追従せず、ヒーターの過熱による火傷を起
し得るが、このようにすれば、そのような火傷を防ぐ事
が出来る。
波形選択スイッチ(16)を図の状態から切り替え、発
振器(34)中のサイン波、鋸歯状波、三角波のいずれか
を選び、可変抵抗(15)を経て、トランジスター(25)
にかける事が出来、トランジスター(25)の内部抵抗は
それらの波形に応じて変化し、サーミスター(8)は同
様の温度変化をし、もぐさ灸の際の温度変化に類似の変
化を再現する事も出来る。
この波形のピーク、すなわちサーミスターの最高到達
温度は、可変抵抗(15)の調節で行なう事が出来、周期
は可変抵抗(17)を回わし、発振器(34)の発振周期を
変える事により、10〜100秒程度の範囲で、任意に変え
る事が出来る。
なお金属板(3)(4)の肉厚は1mm以下でよく、上
端を180折り曲げて電熱線(6)の端を巻き込み、下端
を90折り曲げて基盤(1)中に埋め込む等してもよい。
金属板(3)(4)間を10mm程度隔てて、孔(2)の
前後の基盤(1)上に取り付け、線径0.2mm、コイル径1
mm程度のコイル状電熱線を、両金属板間に張り、金属板
(7)の位置も(4)の近くに移動させ、もぐさをコイ
ル状電熱線と孔(2)の間に挟み込み、燃焼させるよう
にしてもよい。
コード(13)とボックス(11)間をプラグ・ジャック
で着脱可能につないでもよい。
ボックス(11)に100cc程度のもぐさ容器や、コード
(13)及びその左方の点火装置をしまい込む容器を並設
したり、トランス(18)の第1出力コイルに連なるジャ
ックを併設し、それに連なるプラグに細手のコードをつ
なぎ、コードの先にマイクロスイッチと電熱線を取り付
け、マイクロスイッチを押せば電熱線が加熱するように
した計量小型であるために、自由自在に操作し得る点火
装置も併用出来るようにし、しょうが灸や塩灸等、皮膚
上にしょうがや塩の層を置き、その上に大きなもぐさを
載せ、燃焼させる場合には、その点火装置を用いるよう
にする等してもよい。
基盤(1)の下面に多数の小突起が突出したゴム板を
張り付け、基盤(1)上には鉛板の重りを張り付け、燃
着材層(10)を用いずに基盤(1)を皮膚(9)上に固
定してもよい。
更に基盤(1)の左縁に直径2cm程度のゴム製吸盤を
取り付け、吸盤に細いビニールチューブの一端をつな
ぎ、他端に吸気ポンプをつなぎ、吸盤を皮膚(9)に吸
着させるようにしてもよい。
電熱線(6)への通電を開閉する手動スイッチをボッ
クス(11)に設けてもよい。
直径0.01mm、長さ3mm程度の電熱線をU字形に曲げ、
サーミスター(8)の代わりに用いてもよい。
この場合、金属はサーミスターとは逆に、温度上昇と
共に抵抗値を増すので、線(30)と(31)のブリッジ回
路中における接続点を入れ代えなければならない。
この電熱線の湾曲部を基盤(1)の下面に露出させ、
100℃程度に加熱し、皮膚に微小な火傷を起こさせる電
熱灸に用いてもよい。
第5〜6図は前実施例を簡素化した場合を示し、(3
5)は基盤。(36)は貫通孔。(37)(38)は基盤上に
取り付けた金属板。(39)は電熱線。(40)は数vの交
流電源に連なるコード。(41)(42)はコード中の電線
にそれぞれ連なり、両者の接触面は絶縁性接着剤で張り
合わせた金属板。(43)はコード(40)と金属板(41)
(42)の接属部の周囲を囲む合成樹脂塊である。
穴開き粘着盤を基盤(35)の下面に張り付け、皮膚上
に取り付け、電熱線(39)の左端と孔(36)の間にもぐ
さ塊を挟み込み、合成樹脂塊(43)を右手の指に持ち、
金属板(37)と(38)の間に金属板(41)(42)を上か
ら押し込む。
図示しないが、コード(40)は1m程度あり、数vの交
流を出す電源トランス内蔵の電源に連なっており、金属
板(41)、金属板(37)、電熱線(39)、金属板(3
8)、金属板(42)の回路に電流が流れ、電熱線(39)
は加熱される。
もぐさに点火されれば、合成樹脂塊(43)を引き上
げ、電熱線(39)の通電を断つ。もぐさが燃えつきれ
ば、同様の操作をくりかえす。
この場合、金属板(37)(38)と、(41)(42)間の
着脱の際、金属面同しが擦れて磨かれ、導電性は長期間
保持される。前例のようにコード(13)が常に患者の皮
膚上をはっている不快感が無く、一つの穴所でもぐさが
燃えている間に、他の穴所に基盤(36)を取り付け、も
ぐさに点火し、更に別の穴所にも同様の事を行なう等も
し易い。
金属板(41)と(42)の間に、上・下・左に1mm程度
はみ出す絶縁板を挟み込み、金属板(41)と(42)が他
の金属片に接触し、ショートされる事故が起こりにくく
なるようにしてもよい。
ACアダプター等にも用いられる既製のプラグ・ジャッ
クで、コード(40)と電熱線(39)の開閉を行なう事は
可能であるが、上記実施例ほど小型に造れない。
基盤(35)中にもサーミスターを埋め込み、金属板
(37)(38)の数mm前方に、このサーミスターに連なる
同様の増設金属板を設け、合成樹脂塊(43)の前方を拡
張し、金属板(41)(42)の前方に同様の金属板を増設
し、金属板(37)(38)と、(41)(42)を接続すれ
ば、同時に増設した金属板間も接続されるようにし、そ
れらを通じて電源ボックス中の前記実施例と同様の回路
に基盤(35)中のサーミスターがつながるようにし、電
熱線(39)に通電して、もぐさが燃え、サーミスターの
温度が上昇した際、ブザーの音で分かり、金属板(37)
(38)と(41)(42)、その他の接続を離すようにして
もよい。
更に、電熱線(39)の通電回路中に、通常は閉じてい
るリレーのB設点を挿入し、サーミスターの検知した温
度により強弱変化するアンプ(29)の出力電流をリレー
のコイルに流し、サーミスターの温度が一定値以上にな
れば、リレーの接点が開き、電熱線(39)への通電が自
動的に止まるようにしてもよい。
なお、基盤(1)や(35)中に埋め込むサーミスター
を温度センサーのみに用いる場合には、その出力回路が
スピーカーに連なるマルチバイブレーターやブロッキン
グ発振器の周波数調節用可変抵抗の位置に、このサーミ
スターを入れ、温度変化で周波数が変わるパルス音がス
ピーカーから発生するようにしてもよい。
前実施例では基盤(1)や(35)は平面状で、孔
(2)や(36)が基盤の縁からかなり奥にあるため、手
掌や膝窩の中央等、くぼんだ場所に施灸する際、孔
(2)や(36)の下端と皮膚面との間に間隙が生じ、も
ぐさの熱が皮膚にたっしにくくなり易い。
第7〜10図はそのような問題点、その他の問題点を解
決し得るように設計した第3実施例を示す。
図中(44)は全表面を絶縁塗料で被覆した箱形の厚さ
1mm程度の鋼板から成る、縦×横×高さが24×30×10mm
程度の蓋。(45)は蓋(44)の下端に接する部と、その
左端が下垂し、更に左方に延びた延長部とより成る、表
面を絶縁塗料で被覆した鋼板製の基盤。(46)は厚さ0.
5mmの耐久磁石板から成り、基盤(45)に磁力で付着
し、左縁は上方に0.5mm程度折れ曲がり、かつ3mm角程度
の切欠(47)を有する補助基盤。(48)は縦×横×高さ
が24×10×5mm程度の耐久磁石から成り、基盤(45)の
左端の下面に付着している高さ調節板。(49)は図示し
ないが、右端は数vの交流電源に連なるコード。(50)
は基盤(45)上に接着されたマイクロスイッチ。(51)
はその押しボタン。(52)(53)はその端子。(54)
(55)は水平部とその前後縁から延びた垂直部とから成
り、水平部は基盤(45)上に接着されている金属板。
(56)は端子(53)と金属板(54)をつなぐリード線。
(57)(58)は金属板(54)(55)の垂直部に接する金
属板。(59)は両板間に挟まれ、かつ接着されたベーク
ライト板。(60)は金属板(57)(58)に両端が連な
り、下垂した後、水平方向に走る電熱線である。なお蓋
(44)はスイッチ(50)の上面に接着したり、ビスで基
盤(45)に止め付けて固定する。
コード(49)の一線は端子(52)に連なり、他の一線
は金属板(55)に連なる。
蓋(44)にはコード(49)、押しボタン(51)、金属
板(57)(58)その他を通す窓があいている。
使用時、この装置を右手に持ち、左示指の先端で穴所
を押さえ、切欠(47)の部を左手示指の先端に押しあて
るようにし、補助基盤(46)と高さ調節板(48)の下面
が患者の皮膚面に接するよう装置を置き、ついで左手で
もぐさ塊を電熱線(60)の左端と切欠(47)の中の皮膚
面(一部は補助基盤上面)との間に挟み、押しボタン
(51)を押し、端子(53)、リード線(56)、金属板
(54)、(57)、電熱線(60)、金属板(58)、(55)
の回路にコード(49)を通じて通電し、もぐさ塊に点火
する。
点火後、押しボタン(51)から指を離し、通電を断
ち、もぐさが燃えつきれば、同様の操作をくりかえす。
装置にはかなりの重量があり、特に粘着剤を用いなく
ても、皮膚面に安定に補持される。(基盤(45)の左端
上面と皮膚面にバンソウコウを張り付け、固定してもよ
いが)穴所が手掌の中央等くぼんだ所であっても、膝蓋
骨の中央等、突出した所であっても、切欠(47)の周囲
の補助 基盤(46)は皮膚に密着し、もぐさ塊と皮膚面
を密接させる事が出来る。
必要に応じて高さ調節板(48)を前後軸の周囲に90゜
回転させ、基盤(45)の右下面に取り付けると、基盤
(45)の右方が持ち上がり、板(48)を除去すれば、逆
に下がり、補助基盤(46)の傾斜を周囲の皮膚面の傾斜
に近ずける事が出来る。
もぐさ塊を基盤(45)の左縁と補助基盤(46)の左端
の上方突出部との間の溝中に置き、左母指または示指で
スライドさせ、電熱線(60)の左端の下に押し込むと、
無器用な盲人でも容易にもぐさ塊をセットし得る利点が
あるが、反面、もぐさ塊の周囲に接する金属部分の総面
積がかなり大きく、空気の流通がさまたげられ、熱がに
げ、燃えかすが残り易い欠点がある。
そこで、補助基盤(46)を除去し、もぐさ塊を電熱線
(60)の左端の下部に押し込めば、もぐさがほぼ完全燃
焼する。
補助基盤(46)を少し右に移動させ、切欠(47)の有
効面積をせばめる事も出来る。
アルニコ線を用いても、電熱線(60)の寿命はそれほ
ど長くない。断線した場合、金属板(57)(58)の左端
をつまみ、左方に引き抜き、新品の電熱線付き金属板を
金属板(54)(55)間にさし入れる。
なお補助基盤(46)、高さ調節板(48)の基盤(45)
への取り付け方式や構造は種々の設計が可能である。
例えば、補助基盤(46)の右半部を省略し、前後縁か
ら延びて折れ曲がり、基盤(45)にかぶさる、長さ8mm
程度の断板状延長部を設け、基盤(45)と補助基盤(4
6)の接続を行なったり、高さ調節板(48)をゴム製に
し、基盤(45)に接着したり、基盤(45)の右端から25
mm程度の位置に左右幅25mm、前後幅20mm程度の弾性薄板
の左端を固着し、蓋(44)の右端から10mm程度の位置
で、蓋(44)と基盤(45)を貫くビスを通し、ビスを回
わしてその下端を上げ下げし、弾板の右端を上げ下げし
てもよい。
基盤(45)や(46)の、もぐさに接する部分を熱伝導
度の小さいセラミックスやシリコーン樹脂等で被覆して
もよい。
その他種々の設計変更が可能である。
なお本発明における電熱線は、もぐさ塊を皮膚面また
は皮膚面に平行な基盤との間で挟む必要があるため、少
なくとも先端部は皮膚面に平行でなければならず、電熱
線にはかなり大きな通電を要するため、本体に取り付け
た電池で長期間使用する事は出来ない。
最初のもぐさ塊が大きすぎて患者が耐えられない場合
には、次のもぐさ塊を小さくし、最初、小さすぎた場合
にはやや大きくする等の調節が容易に出来る。
以上のように本発明を実施すれば、一穴所に多数の小
灸を位置ずれを起こさずすえる事が、盲人を含めて、だ
れにでも容易に出来るようになり、随時もぐさ塊の大き
さを変える事も可能で、装置から手を離した状態でも燃
焼熱が皮膚に充分到達し得るようにし易い、小型で安価
な施灸装置が得られる利点が生ずる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施した施灸装置の平面図。第2図は
その正面図。第3図はその基盤(1)の横断面図。第4
図はその電気回路図。第5図は第2実施例の平面図。第
6図はその正面図。第7図は第3実施例の平面図。第8
図はその正面図。第9図は蓋(44)をはずした場合の平
面図。第10図は蓋(44)をはずした場合の正面図であ
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】皮膚面に通ずる貫通孔を有する基盤上に支
    柱となる二つの小金属板を取り付け、両金属板に貫通孔
    上を皮膚面と平行に走る電熱線を取り付け、電熱線加熱
    用の低電圧電源と、該電源に基盤上の金属板をつなぐコ
    ードを設けて成る施灸装置。
  2. 【請求項2】皮膚面に通ずる貫通孔を有する基盤上に支
    柱となる二つの小金属板を取り付け、両金属板に貫通孔
    上を皮膚面と平行に走る電熱線を取り付け、電熱線の加
    熱用の低電圧電源と、該電源と基盤上の金属板をつなぐ
    コードを設けて成る施灸装置の基盤中に、温度検出と発
    熱のために用いるサーミスター(または微小電熱線)を
    埋め込み、該サーミスターと電源ボックス中に設けた抵
    抗器等でブリッジ回路を組み、該ブリッジ回路の出力電
    圧で音量を制御される発音装置、及び該ブリッジ回路の
    出力電圧で該サーミスターへの通電量を自動制御する回
    路を設けて成る施灸装置。
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