JP2011045658A - 懐炉 - Google Patents

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Takahiro Yamashita
孝浩 山下
Yoshihisa Fujiwara
義久 藤原
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Abstract

【課題】電池の消耗を少なくし、かつ低温火傷を防止しながら、長時間の使用状態において、ユーザーに冷たさを感じさせることなく、暖かさを感じることができるようにする。
【解決手段】懐炉は、電池1と、この電池1を内蔵するケース2と、電池1に通電されて加温される加温部91と、電池1の通電を制御して加温部91の温度をコントロールする温度制御回路92とを備えている。温度制御回路92は、加温部91の設定温度である第1の設定温度と、この設定温度よりも低く設定してなる第2の設定温度とを記憶してなる記憶部13と、加温部91の温度を記憶部13に記憶してなる第1の設定温度と第2の設定温度とに繰り返し制御する制御部6とを備えている。懐炉は、温度制御回路92が、加温部91の温度を、第1の設定温度から第2の設定温度に低下させる温度勾配を、第2の設定温度から第1の設定温度に温度を上昇させる温度勾配よりも緩慢に制御している。
【選択図】図15

Description

本発明は、内蔵している電池で加温される懐炉に関する。
ケースに電池を内蔵し、この電池でヒーターを加熱する懐炉は開発され、特許文献1に記載される。この懐炉は、加温プレートの温度を設定温度に制御している。懐炉は、加温プレートの温度が低すぎるとユーザーが暖かく感じず、反対に高すぎると電池で加温できる時間が短くなる。特許文献1の懐炉は、電池の消耗を少なくしながら、ユーザーが暖かく感じるように、加温プレートの初期の設定温度を通常の設定温度よりも高くして、電源スイッチをオンに切り換えた直後に加温プレートの温度を高く制御している。
特開2008−132305号公報
従来の懐炉は、図1に示すように、電源スイッチをオンに切り換えた直後に加温プレートを高温に加温するので、懐炉を使用する初期に、ユーザーは暖かく感じることができる。しかしながら、長時間にわたって加温プレートを同じ温度に保持すると、ユーザーは温度が変化しないので暖かく感じなくなってしまう。連続して使用される状態で、図2に示すように、加温プレートの設定温度を、高温と低温に周期的に切り換えることで、高温に切り換えられたときにユーザーに暖かく感じることができる。しかしながら、この図に示すように、高温と低温に切り換えると、高温では暖かく感じることができるが、低温では冷たく感じるとか、電源が切れたと感じる弊害が発生する。
本発明は、さらに以上の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、電池の消耗を少なくし、かつ低温火傷を防止しながら、長時間の使用状態において、ユーザーに冷たさを感じさせることなく、暖かさを感じることができる懐炉を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の懐炉は、電池1と、この電池1を内蔵するケース2、52、72、82と、このケース2、52、72、82に内蔵している電池1に通電されて加温される加温部91と、電池1の通電を制御して加温部91の温度をコントロールする温度制御回路92とを備えている。温度制御回路92は、加温部91の設定温度である第1の設定温度と、この設定温度よりも低く設定してなる第2の設定温度とを記憶してなる記憶部13と、加温部91の温度を記憶部13に記憶してなる第1の設定温度と第2の設定温度とに繰り返し制御する制御部6とを備えている。懐炉は、温度制御回路92が、加温部91の温度を、第1の設定温度から第2の設定温度に低下させる温度勾配を、第2の設定温度から第1の設定温度に温度を上昇させる温度勾配よりも緩慢に制御している。
以上の懐炉は、電池の消耗を少なくし、電池からの消費電力を低減し(省エネルギー)、かつ低温火傷を防止しながら、長時間の使用状態において、ユーザーが冷たさを感じることなく、暖かく感じることができる特徴がある。それは、以上の懐炉が、第1の設定温度と第2の設定温度とを繰り返すように制御することに加えて、高温の第1の設定温度から低温の第2の設定温度に温度を低下させる温度勾配を、低温の第2の設定温度から高温の第1の設定温度に温度を上昇させる温度勾配よりも緩慢に制御するからである。ユーザーは、緩慢な温度低下を肌で感じることはなく、急激な温度上昇で暖かく感じることができる。換言するなら、ゆっくり温度を下げることにより、温度が下がっていることを感じさせない効果がある。
本発明の懐炉は、温度制御回路92が、加温部91の温度を第1の設定温度と第2の設定温度とに繰り返し制御することを周期的に行うことができる。
この懐炉は、周期的に温度を上げることにより、ユーザーが温かみを感じることができる効果がある。
本発明の懐炉は、記憶部13が、第1の設定温度と第2の設定温度とを含む温度パターンを記憶して、制御部6が、記憶部13に記憶される温度パターンとなるように加温部91の温度を制御することができる。
以上の懐炉は、所定の温度パターンで第1の設定温度から第2の設定温度に温度を低下させるので、加温部の温度を決められた温度勾配でゆっくりと低下させることで、全てのユーザーに冷たく感じることなく、第2の設定温度から第1の設定温度に温度上昇することで暖かく感じることができる。
本発明の懐炉は、温度制御回路92が、第1の設定温度から第2の設定温度に低下させる温度勾配を0.1℃/分以上であって、0.5℃/分以下とすることができる。
以上の懐炉は、加温部の温度を低下させる温度勾配を相当に緩慢にして、第1の設定温度から第2の設定温度に加温部の温度を低下させるので、全てのユーザーが冷たく感じることがなく暖かく感じることができる。
本発明の懐炉は、温度制御回路92が、加温部91の設定温度を高温モードと、この高温モードよりも設定温度を低くしてなる低温モードに切り換える切換スイッチ19Bを備えると共に、記憶部13が高温モードにおける第1の設定温度と第2の設定温度と、低温モードにおける第1の設定温度と第2の設定温度を記憶し、制御部6が、切換スイッチ19Bから入力される信号で高温モードと低温モードに切り換えて、高温モードと低温モードの設定温度に加温部91をコントロールすることができる。
以上の懐炉は、高温モードと低温モードとに切り換えて使用できるので、極めて寒いときは高温モードとしてユーザーは暖かく使用でき、また、低温モードで使用して電池の使用時間を長くできる。
本発明の懐炉は、温度制御回路92が、加温部91の温度を一時的に高温に設定する一時高温モードに切り換えるターボスイッチ19Cを備えると共に、記憶部13が第1の設定温度よりも高温に設定してなる、一時高温モードにおける一時高温の設定温度を記憶し、かつ一時高温モードを保持する設定時間を記憶して、制御部6が、ターボスイッチ19Cから入力される信号で、記憶部13に記憶している設定時間に加温部91の温度を一時高温の設定温度に制御することができる。
以上の懐炉は、使用している途中で、ユーザーが一時的に手などを暖かく加温したいときに、快適に加温できる特徴がある。
本発明の懐炉は、記憶部13が、加温部91の温度を一時高温の設定温度から第1の設定温度に低下させる温度パターンを記憶して、制御部6が、記憶部13に記憶される温度パターンで一時高温の設定温度から第1の設定温度に低下するように制御することができる。
以上の懐炉は、一時的に暖かく加温した後、第1の設定温度まで温度を低下しながら、ユーザーには冷たさを感じることがない特徴がある。
本発明の懐炉は、加温部91が、ケース2、52、72、82の表面に露出してなる加温プレート4、54、74、84と、この加温プレート4、54、74、84の内面に熱結合されて加温プレート4、54、74、84を加温するヒーター3とを備え、温度制御回路92が加温プレート4、54、74、84の温度を検出する温度センサ10を備えて、制御部6が温度センサ10で検出される検出信号でヒーター3の通電を制御することができる。
以上の懐炉は、ユーザーの手や肌に直接に接触する加温プレートの温度を設定温度に制御するので、ユーザーが快適に使用できる特徴がある。
本発明の懐炉は、加温部91が、ケース2、52、72、82の表面に露出してなる加温プレート4、54、74、84と、この加温プレート4、54、74、84の内面に熱結合されて加温プレート4、54、74、84を加温するヒーター3とを備え、温度制御回路92がヒーター3の温度を検出する温度センサ10を備えて、制御部6が温度センサ10で検出される検出信号でヒーター3の通電を制御することができる。
以上の懐炉は、ヒーターの温度を制御して加温プレートの温度をコントロールするので、加温プレートが異常な温度に上昇するとがなく、加温プレートの温度制御を速やかにコントロールできる特徴がある。
従来の懐炉がヒーターを加温する温度特性を示すグラフである。 従来の他の懐炉がヒーターを加温する温度特性を示すグラフである。 本発明の一実施例にかかる懐炉の斜視図である。 図3に示す懐炉の底面図である。 図3に示す懐炉の縦断面図である。 図3に示す懐炉の横断面図である。 図3に示す懐炉を底面から見た分解斜視図である。 図3に示す懐炉の分解斜視図である。 本発明の一実施例にかかる懐炉のブロック図である。 本発明の他の実施例にかかる懐炉の縦断面図である。 図10に示す懐炉の横断面図である。 本発明の他の実施例にかかる懐炉の縦断面図である。 本発明の他の実施例にかかる懐炉の側面図である。 本発明の他の実施例にかかる懐炉の側面図である。 温度制御回路が加温部の温度を制御する温度パターンの一例であって高温モードを示すグラフである。 温度制御回路が加温部の温度を制御する温度パターンの一例であって低温モードを示すグラフである。 温度制御回路が加温部の温度を制御する温度パターンの他の一例を示すグラフである。 温度制御回路がヒーター温度と外気温度で電源スイッチを制御する一例を示すグラフである。 本発明の他の実施例にかかる懐炉の縦断面図である。 本発明の他の実施例にかかる懐炉の側面図である。 本発明の他の実施例にかかる懐炉の回路図である。 図21に示す懐炉を充電台で充電する状態を示す側面図である。 本発明の他の実施例にかかる懐炉を底面から見た分解斜視図である。 図23に示す懐炉の一部拡大縦断面図である。 図23に示す懐炉のブロック図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための懐炉を例示するものであって、本発明は懐炉を以下のものに特定しない。さらに、この明細書は、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図3ないし図9に示す懐炉は、電池1と、この電池1を内蔵するケース2と、このケース2に内蔵している電池1に通電されて加温される加温部91と、電池1の通電を制御して加温部91の温度をコントロールする温度制御回路92とを備える。加温部91は、電池1に通電されて加温される発熱体としてのヒーター3と、このヒーター3に熱結合している加温プレート4とを備えている。温度制御回路92は、加温部91を加温する設定温度を記憶している記憶部13と、加温部91の温度を記憶部13に記憶している設定温度に制御する制御部6とを備える。
ヒーター3は、平面状のPTCヒーター3Aである。ただし、ヒーターには、平面状のPTCヒーター3A以外に、トランジスターの発熱を利用したもの、抵抗体等も利用できる。
電池1は、対向する両面をフラット面1aとしてなる角型のリチウムイオン二次電池又はリチウムポリマー電池からなる角型二次電池1Aである。角型二次電池1Aは、アルミニウムやアルミニウム合金を角型にプレス加工している外装缶に、電極と電解液を入れて密閉している。この角型二次電池1Aは、外装缶のフラット面1aの内面に電極を密着している。このため、冬季の低温状態において、外装缶のフラット面1aを介して電極を所定の温度に加温して、低温時の電気特性を速やかに改善できる。角型二次電池1Aは、電圧を3.7V、容量を2000mAhとするリチウムイオン二次電池である。この電池1は、平面状のPTCヒーター3Aで加温プレート4を38℃〜48℃に加温して、約8〜10時間使用できる。ただ、電池には、リチウムポリマー電池も使用できる。
さらに、本発明においては、角型だけでなく、円筒型電池等も利用できる。また、リチウムイオン二次電池又はリチウムポリマー電池だけでなく、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等の二次電池も使用でき、さらにまた、二次電池だけでなく、一次電池等の他の電池も利用することができる。
ケース2は、全体の平面形状を楕円形としている。また、断面形状も薄い楕円形状としている。このケース2はプラスチック製である。このケース2は、角型二次電池1Aを内蔵するプラスチック製の第1ケース2Aと第2ケース2Bとからなる。第2ケース2Bは、遮蔽プレート5を一体的に成形している。
第1ケース2Aは、角型二次電池1Aと、温度制御回路92の電子部品を実装する回路基板7を内蔵する大きさに成形している。さらに、第1ケース2Aは、第2ケース2Bを連結する止ネジ20をねじ込む連結リブ21を一体的に成形して設けている。連結リブ21は、角型二次電池1Aの四隅部に位置するように設けられる。
第2ケース2Bは、遮蔽プレート5の周囲に加温プレート4を固定する周壁22を設けている。遮蔽プレート5は、角型二次電池1Aを収納している第1ケース2Aの開口部を閉塞する。遮蔽プレート5は、角型二次電池1Aのフラット面1aに沿うプレート状に成形している。遮蔽プレート5と角型二次電池1Aのフラット面1aには、熱伝導をコントロールする調整シート8を配置して、ヒーター3である平面状のPTCヒーター3Aと角型二次電池1Aとの熱伝導をコントロールすることができる。調整シート8に熱伝導率の小さいシートを使用して、平面状のPTCヒーター3Aと角型二次電池1Aの熱伝導を小さくできる。平面状のPTCヒーター3Aと角型二次電池1Aとの熱伝導は、遮蔽プレート5の厚さや熱伝導率でコントロールすることもできる。
第2ケース2Bは、周壁22の下端縁に加温プレート4を固定して、加温プレート4をケース2の表面に配置する。この加温プレート4は、第2ケース2Bに設けている周壁22の開口部を閉塞する。周壁22の開口部は、加温プレート4の外形に等しい。さらに周壁22は、その下端縁に沿って加温プレート4の外周縁部を嵌着する段差部23を設けている。第2ケース2Bは、周壁22の上端縁を第1ケース2Aの外周縁に連結する形状としている。第2ケース2Bに加温プレート4を固定する状態で、遮蔽プレート5と加温プレート4との間に平面状のPTCヒーター3Aを配置する。この構造によって、懐炉は、角型二次電池1Aのフラット面1aと遮蔽プレート5と平面状のPTCヒーター3Aと加温プレート4が積層される構造となる。また、角型二次電池1Aは、第1ケース2Aの底プレート24と遮蔽プレート5との間に配設される。平面状のPTCヒーター3Aは、遮蔽プレート5と加温プレート4との間に配設されて、加温プレート4を直接に加熱して、角型二次電池1Aを、遮蔽プレート5を介して加温する。
平面状のPTCヒーター3Aは、略円板形であって、角型二次電池1Aのフラット面1aに対向して、フラット面1aと平行な姿勢で第2ケース2Bの遮蔽プレート5の下面に配設される。この平面状のPTCヒーター3Aに熱結合して加温プレート4が固定され、平面状のPTCヒーター3Aが加温プレート4を加温する。平面状のPTCヒーター3Aは、通電されて温度が設定温度まで上昇すると、電気抵抗が急激に大きくなって実質的には電流が遮断される。したがって、平面状のPTCヒーター3Aは、自己で温度を設定温度以下にコントロールする機能があり、温度を制御する温度制御回路を使用しないで、最高温度を設定温度よりも低くできる。ただ、平面状のPTCヒーター3Aは、通電する電流をコントロールして温度を制御することもできる。平面状のPTCヒーター3Aは、その両面に、銀メッキされた電極が形成されており、その表面に、金属板37、38が押圧した状態で接触することで、電力が供給される。金属板37、38は、詳細な説明は省略するが、遮蔽プレート5を貫通するように折曲片が延在して形成され、これらの折曲片が回路基板7に電気接続されている。
図の懐炉は、複数の平面状のPTCヒーター3Aを内蔵する。複数の平面状のPTCヒーター3Aは、同じ設定温度とし、あるいは設定温度が異なるものを内蔵する。設定温度が異なる平面状のPTCヒーター3Aを内蔵する懐炉は、通電する平面状のPTCヒーター3Aを切り換えて加温プレート4の温度をコントロールすることができる。たとえば、ふたつの平面状のPTCヒーター3Aを内蔵する懐炉は、ひとつの平面状のPTCヒーター3Aの設定温度を45℃、別の平面状のPTCヒーター3Aの設定温度を48℃とする。この懐炉は、設定温度を45℃とする平面状のPTCヒーター3Aに通電して加温プレート4を45℃まで加温する。また、48℃の平面状のPTCヒーター3Aに通電して、平面状のPTCヒーター3Aを48℃まで加温する。また、両方の平面状のPTCヒーター3Aに通電して、加温プレート4を速やかに温度上昇させて、48℃まで加温する。
加温プレート4は、アルミニウムや銅等の熱伝導の優れた金属板で製作される。加温プレート4は、図5の一部拡大図に示すように、表面に無数の凹凸4aを設けて、低温火傷を防止できる。凹凸4aのある加温プレート4が、人体に面接触する状態で密着しないからである。また、図10と図11に示すように、加温プレート4の表面をエラストマー9で被覆して、低温火傷を防止することもできる。また、図10と図11に示すように、ケース2の周囲をエラストマー9で被覆する懐炉は、落下による衝撃等を吸収して、耐衝撃強度を向上することもできる。
さらに、懐炉は、図12に示すように、角型二次電池1Aの両面に、遮蔽プレート5、55を介して平面状のPTCヒーター3A、3Aと加温プレート4、54を設けることもできる。図に示す懐炉は、ケース52を構成する第1ケース52Aと第2ケース52Bが、遮蔽プレート55、5を一体的に成形しており、一対の遮蔽プレート55、5の間に角型二次電池1Aを配設している。すなわち、ケース52は、第1ケース52Aの遮蔽プレート55と第2ケース52Bの遮蔽プレート5とで角型電池1Aを両側から挟着して、角型二次電池1Aの両面のフラット面1aに遮蔽プレート55、5を配設している。さらに、ケース52は、第1ケース52Aと第2ケース52Bの表面に、それぞれ加温プレート54、4を固定している。図の懐炉は、第1ケース52Aに加温プレート54を固定し、第2ケース2Bに加温プレート4を固定する状態で、遮蔽プレート55、5と加温プレート54、4との間に、平面状のPTCヒーター3A、3Aをそれぞれ配置している。この構造によって、角型二次電池1Aの両面のフラット面1aに、遮蔽プレート55、5と平面状のPTCヒーター3A、3Aと加温プレート54、4とを積層する構造として、表裏の両面に加温プレート54、4を設けている。この懐炉は、表裏の両面から加温できる特長がある。
さらに、懐炉は、図13と図14に示すように、全体を変形できる構造とすることもできる。図13に示す懐炉は、本体部61の両側に、連結部63を介して折曲できるように折曲部62を設けている。本体部61と折曲部62は、互いに回動できる連結部63を介して連結している。このような連結部63として、蝶番や球関節、回転軸と軸受け等の種々の機構が使用できる。図に示す懐炉は、本体部61に電池1を内蔵すると共に、本体部61と折曲部62に発熱体である平面状のPTCヒーター3Aを配設している。さらに、本体部61と折曲部62は、内蔵する平面状のPTCヒーター3Aと対向する下面に金属板からなる加温プレート64を配置している。この構造の懐炉は、使用箇所に応じて折曲部62を折曲して、体の温めたい部分に沿う形状に変形できるので、快適に使用できる特徴がある。図の懐炉は、全体を、本体部61と両側の折曲部62に3分割して、2カ所で折曲できる構造としている。ただ、懐炉は、図示しないが、全体を2分割して、1カ所で折曲できる構造とすることもできる。
さらに、図14に示す懐炉は、全体を湾曲させて変形できる構造としている。この図に示す懐炉は、ケース72に内蔵される電池1をリチウムポリマー電池とすると共に、ケース72を湾曲または折曲させて変形できる軟質部材で成形している。このような軟質部材として、たとえば、軟質プラスチックやゴム等が使用できる。さらに、ケース72の表面には、加温プレート74として、湾曲できる程度の厚さの金属板または金属箔を固定している。この構造の懐炉は、体の温めたい部分に沿う形状に全体を湾曲させて、快適に使用できる特長がある。また、軟質部材で成形されるケース72は、触感を良くできる特長もある。
懐炉の回路図を図9に示す。この回路図の懐炉は、電池1である角型二次電池1Aからヒーター3である平面状のPTCヒーター3Aに供給する電力をコントロールする温度制御回路92を備える。温度制御回路92が、加温部91である加温プレート4の温度を制御する温度パターンを図15と図16に示している。温度制御回路92は、これらの図に示す温度パターンで加温部91を加温するために、第1の設定温度と第2の設定温度とを記憶する記憶部13と、この記憶部13に記憶している第1の設定温度と第2の設定温度とに加温部91の温度を制御する制御部6とを備えている。
温度制御回路92は、第1の設定温度から第2の設定温度に加温部91の温度を低下させる温度勾配を、第2の設定温度から第1の設定温度に温度を上昇させる温度勾配よりも緩慢になるように制御する。図15と図16の温度パターンは、第1の設定温度から第2の設定温度に温度を低下させる温度勾配を0.2℃/分としている。ただし、本発明の懐炉は、第1の設定温度から第2の設定温度に低下させる温度勾配を0.1℃ないし0.5℃とすることができる。この温度勾配が小さすぎると、ユーザーが暖かいと体感する割合が少なくなり、反対に温度勾配が大きすぎると、温度が急激に低下するのでユーザーが冷たいと体感する。したがって、第1の設定温度から第2の設定温度に温度を低下させる温度勾配は、ユーザーが冷たいと感じることなく、暖かいと感じる割合が多くなるように、前述の範囲で最適値に設定される。
記憶部13は、第1の設定温度と第2の設定温度を含む温度パターンを記憶している。図15と図16の温度パターンは、10分毎に、第1の設定温度と第2の設定温度とを繰り返すので、記憶部13は、0〜10分間において、時間に対する設定温度を1サイクルの温度パターンとして記憶している。温度制御回路92は、加温部91の温度が、記憶部13に記憶している1サイクルの温度パターンを周期的に繰り返すように制御する。
記憶部13は、図15に示す高温モードと、図16に示す高温モードよりも設定温度の低い低温モードの温度パターンを記憶している。温度制御回路92は、加温部91の設定温度を高温モードと低温モードに切り換える切換スイッチ19Bを備えている。この温度制御回路92は、切換スイッチ19Bから入力される信号で、高温モードと低温モードを切り換え、高温モードと低温モードに設定温度を切り換えて加温部91の温度を制御する。
図15に示す温度パターンは、高温モードにおける第1の設定温度を44℃、第2の設定温度を42℃、第1の設定温度から第2の設定温度に温度を低下させる時間を10分として、温度勾配を−0.2℃/分としている。図16に示す温度パターンは、低温モードにおける第1の設定温度を40℃、第2の設定温度を38℃、第1の設定温度から第2の設定温度に温度を低下させる時間を10分として、温度勾配を−0.2℃/分としている。図15と図16の温度パターンは、高温モードと低温モードにおいて、第1の設定温度と第2の設定温度との温度差を2℃としている。ただし、第1の設定温度と第2の設定温度との温度差は、1℃ないし4℃とすることもできる。また、第1の設定温度及び第2の設定温度の高温モードと低温モードとの温度差を4℃としているが、この温度差は2℃ないし6℃とすることもできる。
さらに図15に示す高温モードは、電源スイッチ19Aをオンに切り換えてから所定の時間、すなわち使用開始時間、図にあっては30分間は、第1の設定温度よりも高い使用開始時の設定温度の48℃に設定している。
さらにまた、温度制御回路92は、高温モードにける温度パターンを、図17に示す温度パターンとして記憶部13に記憶することもできる。図17の温度パターンは、低温モードにおいてのみ、第1の設定温度と第2の設定温度に繰り返し設定温度を変化させる。高温モードは、電源スイッチ19Aをオンに切り換えた直後の初期の設定温度を、その後の定常の設定温度よりも高くしている。この図の高温モードは、初期の設定温度を43℃、初期の設定温度に保持する時間を5分、定常の設定温度を41℃、初期の設定温度から定常の設定温度に温度を低下させる時間を5分、この温度勾配を−0.4℃/分としている。この温度パターンを記憶する温度制御回路92は、電源スイッチ19Aをオンに切り換えた直後の5分間は、加温部91である加温プレート4の温度を43℃に制御し、その後、5分をかけて設定温度を41℃まで低下して、その後は41℃の定常の設定温度に保持する。
さらに、図17の温度パターンは、一時的に加温プレート4の温度を高温にする一時高温モードを設けている。この温度パターンを実現する懐炉は、温度制御回路92にターボスイッチ19Cを設けている。ターボスイッチ19Cは、ユーザーが、一時高温モードに切り換えるために設けられるので、ケース2の外部から操作できる押しボタンスイッチ19として設けられる。ユーザーがターボスイッチ19Cを押すと、温度制御回路92は、加温部91である加温プレート4の温度を一時高温モードに切り換えて加温する。一時高温モードに切り換えられると、温度制御回路92は、加温プレート4の温度を所定の時間にわたって、一時高温の設定温度に加温し、その後、所定の温度勾配で温度を低下させて、一時高温モードを解除する。
一時高温モードにおける一時高温の設定温度は46℃、一時高温に保持する設定時間は5分、一時高温の設定温度から定常の設定温度に低下させる時間を5分、この温度勾配を−1℃/分としている。また、低温モードにあっては、一時高温の設定温度を第1の設定温度よりも高温の43℃、一時高温に保持する設定時間を5分、一時高温の設定温度から第1の設定温度に温度を低下させる時間を5分、温度勾配を−0.6℃/分としている。
この懐炉は、ターボスイッチ19Cから入力される信号で、一時高温モードに切り換えられて、加温部91の温度を一時高温の設定温度まで加温し、この加温状態を設定時間保持し、その後、所定の温度勾配で、定常の設定温度や第1の設定温度に温度を低下させる。
ここで、懐炉の電源のオンオフを操作する電源スイッチ19Aと、高温モードと低温モードを切り換える切換スイッチ19Bと、一時高温モードに切り換えるターボスイッチ19Cは、ひとつの押しボタンスイッチ19で兼用することができる。この押しボタンスイッチ19は、押しボタンを押す毎に、電源オン(高温モード)→低温モード→電源オフを繰り返すように切り換えると共に、所定の時間(例えば2秒間)押しボタンを長押しすることでターボモードに切り換えるスイッチとして、制御部をひとつのスイッチで切り換えることができる。ただ、電源スイッチと切換スイッチとターボスイッチは、個別に設けることもできる。
温度制御回路92は、加温部91である加温プレート4の温度を、記憶部13に記憶している温度パターンとなるように、制御部6で電池1からヒーター3への電力供給を制御する。この制御部6は、電池1と平面状のPTCヒーター3Aとの間に接続しているスイッチング素子11と、このスイッチング素子11をオンオフに制御するマイコンを含むコントロール回路12とを備える。ヒーター3をPTCヒーターとする懐炉は、PTCヒーターとスイッチング素子11と電池1とを直列に接続するので、PTCヒーターを電池1の保護回路に併用できる。スイッチング素子11が内部短絡あるいは溶着されてオン状態に保持されても、PTCヒーターは設定温度になる電気抵抗が急激に大きくなって、電流を実質的に遮断して電池1を保護するからである。
コントロール回路12は、スイッチング素子11をオンオフに切り換えて、加温部91である加温プレート4の温度を、記憶部13に記憶している温度パターンの設定温度に制御する。加温部91の温度を検出するために、温度制御回路92は温度センサ10を備えている。図の温度センサ10は、加温部91である加温プレート4の温度を検出する。ただ、温度センサ10は、ヒーター3の温度を検出することもできる。コントロール回路12は、温度センサ10で検出される検出温度を記憶部13に記憶している温度パターンの設定温度に比較し、検出温度が設定温度よりも低いとスイッチング素子11をオンに切り換えて加温し、検出温度が設定温度よりも高いとスイッチング素子11をオフに切り換えて加温しない状態として、設定温度に制御する。
温度制御回路92の制御部6は、第1の設定温度から第2の設定温度に温度を低下させる状態で、スイッチング素子11をオンオフに切り換えるデューティーを制御して、温度が低下する温度勾配を調整することができる。スイッチング素子11をオンオフに切り換えるデューティー、すなわちオフ時間に対するオン時間の割合を小さくすると、電池1からヒーター3に供給される消費電力が小さくなって、ヒーター3の発熱量が減少する。したがって、スイッチング素子11のオン時間を短く、すなわちデューティーを小さくして、加温部91である加温プレート4の温度を次第に低下することができる。加温プレート4の温度が低下する割合は、スイッチング素子11のオン時間を短くして大きくできる。したがって、本発明の懐炉は、必ずしも記憶部13に温度パターンを記憶させることなく、ヒーター3の発熱量を制御して、第1の設定温度から第2の設定温度に温度を低下させる温度勾配をコントロールできる。この懐炉は、第1の設定温度から第2の設定温度に温度を低下させるタイミングで、スイッチング素子11をオンオフに切り換えるデューティーを記憶部13に記憶させる。さらに、加温プレート4の温度が第1の設定温度から第2の設定温度に低下する温度勾配は、外気温度によっても変化し、外気温度が低いと、温度が低下する温度勾配が大きくなる。この弊害は、記憶部13に外気温度に対するデューティーを記憶させることで解消できる。すなわち、温度に対してデューティーを変更することで、たとえば外気温度が低くなるにしたがって、スイッチング素子11をオンオフに切り換えるデューティーを大きくすることで、第1の設定温度から第2の設定温度に低下させる温度勾配のばらつきを少なくできる。
図9の温度制御回路92は、コントロール回路12にUSB端子14を接続している。このUSB端子14は、図4の鎖線で示すように、ケース2に設けている。USB端子14はコンピュータに接続される。この温度制御回路92は、USB端子14を介してコンピュータに接続され、コンピュータから入力される制御信号で、記憶部13に記憶している設定温度を変更できるようにしている。この懐炉は、コンピュータに接続されて、ユーザーが自分に最適な設定温度に調整できる。
さらに、図9の懐炉は、複数のLED15を温度制御回路92に接続している。LED15は、図5と図8に示すように、ケース2に内蔵される回路基板7に固定されて、温度制御回路92で点滅状態が制御される。図の懐炉は、LED15の上方に配置される第1ケース2Aを透光性を有するプラスチックで製作している。このケース2は、LED15を表出させる開口窓を設けることなく、LED15の発光を透過させて外部に表示できる。ただ、ケースは、開口窓を設けてLEDをケースから表出させて外部に表示することもできる。温度制御回路92は、LED15を点灯する点灯パターンをコントロール回路12の記憶部13に記憶している。コントロール回路12の記憶部13に記憶されるLED15の点灯パターンは、USB端子14を介して接続されるコンピュータで変更される。この懐炉は、コンピュータを接続して、LED15の点灯状態をコントロールして、ユーザーが自分の好む点灯パターンに変更できる。
LED15は、ケース2に一又は複数設けることができる。また、LED15の点灯パターンを、電池1の残容量に応じて変化させることもできる。すなわち、LED15を所定のタイミングで点灯させると共に、このときの点灯パターンを、電池1の残容量に応じて決まる特定の残容量表示点灯パターンに予め設定しておくことで、ユーザはLED15の点灯パターンから、懐炉の電池1の残容量を把握することができる。所定のタイミングは、例えば懐炉の電源スイッチ19AをONしたとき、又はOFFしたとき、あるいは所定の秒数以上長押ししたとき等に設定できる。特に電源OFF時に残容量表示点灯パターンを実行させることで、ユーザに対し、残容量が少ない場合は充電の必要性を喚起できるので、次回使用時に速やかに懐炉を使用できるよう、充電を促す効果が得られ、好ましい。また、電源スイッチ19Aを残容量表示点灯パターンの実行スイッチと兼用させることができ、部品点数の増加も回避できる。
また、残容量表示点灯パターンは、LED15の点滅回数や時間、あるいはLED15の点灯色、又はこれらの組み合わせから構成できる。残容量表示点灯パターンの一例としては、電源スイッチ19AをONからOFFに切り替えた後、緑色のLED15を3秒間点灯あるいは点滅して表示させる。例えば、電池1の残容量が70%以上の場合は充電不要として緑色に3秒間点灯させ、40%〜70%の場合は使用可として緑色にゆっくり点滅させ(例えば1秒間隔で3秒間点滅)、40%以下の場合は充電が必要として緑色に速く点滅させる(例えば0.5秒間隔で3秒間点滅)。また、LED15の発光色を一色のみとせず、複数の発光色とすることもできる。例えば、電池1の残容量が70%以上の場合は緑色に5秒間点灯、40%〜70%の場合は黄色に5秒間点滅、40%以下の場合は赤色に8秒間点滅、等とできる。特に、残容量が少ない場合は注意を促す効果の高い赤色や短い時間間隔での点滅等を組み合わせることが好ましい。このようなLED15の残容量表示点灯パターンの制御は、電池1の残容量を検出するコントロール回路12で行う。残容量は、電池1の電圧を測定して得ることができる。なお、残容量表示点灯パターンの設定は予め設定しておく他、上述の通りユーザがUSB端子14を介して接続されるコンピュータから変更するよう構成してもよい。また、残容量表示点灯パターンは、記憶部13に記録される。なお、LEDの点灯色を変化させる場合は、異なる発光色に変更可能な一以上のLED、あるいは点灯色の異なる複数のLEDを使用することは言うまでもない。
図9の温度制御回路92は、懐炉が使用されない状態を検出するために、図5に示すように、平面状のPTCヒーター3Aの反対側に外気温度センサ16を配置している。この懐炉は、外気温度センサ16で検出される外気温度である検出温度で懐炉が使用されない状態、すなわち非使用状態を判定して電源スイッチ19Aをオフにする。ここで、外気温度線センサ16近傍の第1ケース2Aに開口を設け、外気をケース内に導入できるようにしても良い。
温度制御回路92は、平面状のPTCヒーター3Aの温度と外気温度センサ16の信号で、非使用状態を判別して、電源スイッチ19Aをオフに切り換える。図18は、電源スイッチ19Aをオフに切り換える領域をハッチングで示している。平面状のPTCヒーター3Aの温度と外気温度とが、この図のハッチングの領域にあるとき、温度制御回路92は電源スイッチ19Aをオフに切り換える。このハッチングの領域は、平面状のPTCヒーター3Aの温度が外気温度よりも高い状態、いいかえると外気温度センサ16の検出温度が低い状態、すなわち懐炉が衣類の内部にない状態であるから、非使用状態と判定する。この懐炉は、使用しないときに自動的に電源スイッチ19Aがオフに切り換えられるので、電池1の無駄な消費を解消できる。
さらに、図19の懐炉は、ケース2内に、電池1で駆動されるバイブレータ17を内蔵している。この懐炉は、加温プレート4を加熱しながら、人体をマッサージできる特徴がある。また、加温プレート4で加熱しない状態にあっても、人体をマッサージすることもできる。さらにまた、懐炉の作動中において、コントロール回路12により、バイブレータ17を周期的(10分から1時間の間に1回、10秒程度)に振動させることで、懐炉が作動中であることを確認できる。
図5の懐炉は、電池1のフラット面1aに沿って遮蔽プレート5を配設し、さらに、この遮蔽プレート5の下面に平面状のPTCヒーター3Aを平行に配設している。すなわち、電池1のフラット面1aと遮蔽プレート5と平面状のPTCヒーター3Aが平行な姿勢て積層される。この構造の懐炉は、平面状のPTCヒーター3Aの熱を、遮蔽プレート5を介して電池1に伝導できる。平面状のPTCヒーター3Aの熱は、直接には電池1に伝導されないので、電池1が平面状のPTCヒーター3Aで加熱されることはない。ただ、平面状のPTCヒーター3Aの発熱の一部は、遮蔽プレート5を介して間接的に電池1に伝導される。この懐炉は、極めて低温環境において、平面状のPTCヒーター3Aに通電して電池1を余熱することができる。この懐炉は、図9に示すように、コントロール回路12に、電池1の温度を検出する温度センサ18を接続している。コントロール回路12は、電池温度が設定温度よりも低いことを温度センサ18で検出すると、スイッチング素子11をオンに切り換えて、平面状のPTCヒーター3Aで電池1を余熱する。このとき、コントロール回路12はスイッチング素子11をオンオフに切り換えるデューティーをコントロールして、平面状のPTCヒーター3Aの温度をコントロールし、平面状のPTCヒーター3Aの温度で電池1を加温する温度を特定する。電池1は加温プレート4のように高い温度に加温する必要はない。したがって、電池1を余熱するスイッチング素子11は、オン時間が短くなるように、デューティーをコントロールして電池1の消耗を少なくする。
さらに、図9の懐炉は、ケース2に電池1の充電回路25を内蔵している。充電回路25は、ケース2に内蔵される回路基板7に実装される。充電回路25は、角型二次電池1Aであるリチウムイオン二次電池やリチウムポリマー電池を充電する充電制御部26を備える。この充電制御部26は、角型二次電池1Aを定電流・定電圧充電して満充電を検出して、充電を停止する。さらに、図の充電回路25は、角型二次電池1Aと直列に保護用FET27を接続しており、この保護用FET27を保護回路28で制御する。保護回路28は、電池1の過充電や過放電を検出して、保護用FET27をオンオフに制御する。充電している電池1が満充電されて過充電される状態になると、保護回路28は保護用FET27をオフに切り換えて充電を停止する。また、放電している電池1が過放電される状態になると、保護回路28は、保護用FET27をオフに切り換えて電池1の放電を停止する。
図9の回路図の懐炉は、ACアダプタ29に接続されて、ACアダプタ29から電池1を充電する直流が入力される。懐炉は、ACアダプタ29を接続するDCジャック30を設け、このDCジャック30を充電回路25に接続している。この懐炉は、商用電源を電池1の充電電圧に変換する回路を内蔵しないので、充電回路25を小さくできる。ただし、懐炉は、直接に商用電源に接続して、電池を充電することもできる。この懐炉は、図20に示すように、ケース2に折り畳みできるようにACプラグ31を設ける。ACプラグ31は、商用電源を電池1の充電電圧に変換する回路を内蔵する充電回路に接続されて、電池1を充電する。この懐炉は、ACプラグ31を電源コンセントに接続して、内蔵する電池1を充電できる。
さらに、懐炉は、図21に示すように、充電回路35に無接点充電回路32を内蔵して、この無接点充電回路32で、内蔵する電池1を充電することもできる。無接点充電回路32を内蔵する充電回路35は、図21に示すように、誘導コイル33と、この誘導コイル33に誘導される交流を整流して直流に変換する整流回路34とを内蔵している。整流回路34の出力は充電制御部36に入力されて、電池1を充電する。無接点充電回路32を内蔵する懐炉は、図22に示すように、出力コイル41を内蔵する充電台40の上に置かれて電池1を充電する。充電台40は、無接点充電回路32に高周波の電力を電磁誘導作用で伝送する出力コイル41と、この出力コイル41に高周波電力を供給する電源回路42とを内蔵している。このように、無接点充電回路32で電池1を充電する懐炉は、コネクタの接触不良などを皆無にして便利に充電できる。
さらに、充電回路25に直流電力を供給して電池1を充電する懐炉は、図9の鎖線で示すように、充電回路25をUSB端子14に接続し、このUSB端子14をコンピュータなどに接続して電池1を充電することもできる。
また、本実施例の懐炉には、図示しないが、以下の機能を追加することも可能である。たとえば、懐炉は、ケースの外形形状を、板状のハート型とすることもできる。ハート型であり、懐炉として暖かい温度も備えることにより、使用者を心情的に暖かく感じさせることができる。また、このハート型の懐炉に、上述のバイブレーション機能を持たせて、ボタン操作により、必要時にバイブレーションを実行できるようにすることで、ハート型が振動して、他の人に懐炉をプレゼントするとき、あたかも渡す人のハートがドキドキしているような印象を、受け取った人に与えることができる。さらに、ケースの外形形状、模様等の外観を、板状の鯛焼き型とすることもできる。鯛焼きとは、日本において周知の食べ物であって、概略魚の外形形状、模様等の外観を有し、練った小麦粉を焼いたものの中に、あん(=sweet bean jam)を入れたものである。このような鯛焼き型の懐炉に、上述のバイブレーション機能を持たせることで、鯛が躍動的に動いているような印象を与えて、使用者に楽しい印象を与えることができる。また、同じように、ケースの外形形状、模様等の外観を、板状の動物、マンガ等のキャラクターとすることで、使用者に楽しい印象を与えることができる。また、ケース内に、芳香剤を入れ、ケースに開口を設けることで、懐炉の温度により、芳香剤を適切に発散することができる。さらには、懐炉内に、MP4等を利用したデジタル音楽再生機能を付加することもできる。
さらに、図23と図24の懐炉は、ケース82にひとつのヒーター3を内蔵している。なお、図23、図24、図25において、上述の実施例に開示した構造、構成と同等の構造、構成については、説明を省略する。このケース82は、角型二次電池1Aを内蔵するプラスチック製の第1ケース82Aと第2ケース82Bとからなる。第2ケース2Bは、遮蔽プレート85を一体的に成形しており、下面に加温プレート84を固定している。第2ケース82Bに加温プレート84を固定する状態で、遮蔽プレート85と加温プレート84との間にヒーター3を配置している。ヒーター3は、加温プレート84の中央部に配設して、加温プレート84の全面を均一に加熱する。加温プレート84は、表面側を中央凸に湾曲する形状としている。加温プレート84は、表面に遠赤外線を放射する塗料を塗布して、遠赤外線を効率よく放射できる。加温プレート84の内面であって、ヒーター3に熱結合される部分に平面部84Aを設けている。加温プレート84は、平面部84Aの内側にヒーター3を内蔵して、ヒーター3の熱を有効に加温プレート84に熱伝導する。とくに、加温プレート84とヒーター3との間に、シリコン等の熱結合ペースト89を塗布して、ヒーター3と加温プレート84との熱伝導効率を高くできる。
さらに、図の懐炉は、ヒーター3と加温プレート84との間に、ヒーター3に通電する金属板88を配設している。この構造は、ヒーター3を平面状のPTCヒーター3Aとする構造に適している。金属板88は、平面状のPTCヒーター3Aの表面に設けている電極に接触して、平面状のPTCヒーター3Aに通電する。金属板88は、平面状のPTCヒーター3Aとの電気接続を確実にするために、局部的に突出する突出部88aを設けている。突出部88aが平面状のPTCヒーター3Aの表面の電極に接触して、電気接続される。さらに、金属板88は、全体の形状を平面状として、加温プレート84の平面部84Aに面接触状態で熱結合される。さらに、加温プレート84の平面部84Aと金属板88とは、シリコンペーストなどの熱結合ペースト89を塗布して、熱伝導効率を高くしている。
この構造は、平面状のPTCヒーター3Aの熱が直接に加温プレート84に伝導されず、金属板88を介して伝導されるので、平面状のPTCヒーター3Aの温度変化に対する加温プレート84の温度変化を少なくできる。平面状のPTCヒーター3Aは、図25に示すように、電源である電池1との間に接続しているスイッチング素子11をオンオフに制御して設定温度にコントロールされる。スイッチング素子11がオンの状態で、平面状のPTCヒーター3Aは加熱され、スイッチング素子11がオフの状態で平面状のPTCヒーター3Aは加熱されない。したがって、平面状のPTCヒーター3Aは、スイッチング素子11のオンとオフの状態で温度が変化する。この温度変化は、金属板88を介して平面状のPTCヒーター3Aの熱を加温プレート84に伝導する構造で解消できる。また、コントロール回路12がスイッチング素子11をオンオフに制御するデューティーを制御して、平面状のPTCヒーター3Aの温度をコントロールする温度制御回路92は、平面状のPTCヒーター3Aの温度を温度センサ10で検出して、スイッチング素子11のデューティーを制御する。このように、温度センサ10でスイッチング素子11のデューティーをコントロールする懐炉は、平面状のPTCヒーター3Aの温度検出に時間遅れが発生し、平面状のPTCヒーター3Aの温度が設定温度よりも高くなり、あるいは低くなることがある。この弊害も、平面状のPTCヒーター3Aの熱を金属板88を介して加温プレート84に伝導する構造で解消できる。
さらに、スイッチング素子11をオンオフに制御するデューティーを制御して、平面状のPTCヒーター3Aの温度を制御する温度制御回路92は、懐炉の電源スイッチ19Aがオンに切り換えられた最初に、連続して平面状のPTCヒーター3Aに通電して極めて短時間に設定温度まで加温できる。平面状のPTCヒーター3Aが設定温度になると、スイッチング素子11をオンオフに切り換えるデューティーをコントロールして、平面状のPTCヒーター3Aの温度を制御する。
さらに、図25の懐炉は、防犯ブザー80を内蔵している。防犯ブザー80は、ヒーター3に通電する電池1から電力を供給している。懐炉に内蔵される防犯ブザー80は、ブザー80Aと、このブザー80Aの警報音の発生状態をコントロールする防犯回路80Bとを備えている。防犯回路80Bは、警報スイッチ81を接続している。警報スイッチ81は、すでに市販されている防犯ブザーに使用されるように、紐を引っ張ってピンが引き抜かれるとオンに切り換えられ、あるいは紐を引いてオンオフに切り換えられるスイッチである。ただ、この警報スイッチは、ケースの外部にスイッチを設け、このスイッチをオンオフに切り換える構造とすることもできる。
防犯回路80Bは、警報スイッチ81がオンに切り換えられると、電池1から供給される電力でブザー80Aに通電してブザー80Aから警報音を発生させる。防犯回路80Bは、懐炉のヒーター3に優先して電力が供給される。したがって、コントロール回路12は、電池1の残容量や電圧を検出しており、電池1の残容量や電圧が設定値よりも小さくなると、スイッチング素子11をオフに切り換えて、ヒーター3への通電を停止して、防犯ブザー80のみに電力を供給できる状態とする。この懐炉は、電池1で加温プレート84を加温できなくなった状態においても、防犯ブザー80として使用できる。とくに、防犯ブザー80の消費電力は、ヒーター3の消費電力に比較して少なく、とくに、ブザー80Aが警報音を発生しない状態での消費電力は極めて小さく、ヒーター3に通電しない状態となった後も、相当に長い時間、防犯ブザー80として使用できる。
防犯ブザー80を内蔵する懐炉は、以下の優れた特徴がある。
(1)緊急時に、防犯ブザーをすばやく操作できる。
一般的な防犯ブザーは、ランドセルや鞄から吊り下げるタイプのものが多く、緊急時において、警報スイッチをオンにするときに紐を引っ張るのが難しい問題点があった。これに対して、本発明のように、防犯ブザーを内蔵する懐炉は、懐炉の機能を生かすために、常に手で握った状態で使用し、あるいは、ポケットに入れて持ち運びするので、緊急時にすばやく操作できる。とくに、手で握った状態や、ポケットに入れた状態では、犯罪者に防犯ブザーの所持を気づかれない特長もある。このため、防犯ブザーを犯罪者に捕り上げられて、緊急時に使用できなくなる心配がない。
(2)寒い夜道でも確実に防犯ブザーを操作できる。
昨今では、防犯ブザーを携帯して夜の学習塾に通う児童や生徒が増えている。また、痴漢やストーカー犯罪の増加により、夜道で防犯ブザーを携行する女性が増えている。犯罪者に遭遇すると恐怖のあまり声が出なくなるためである。ところが、寒い夜道等では、寒さで指先がかじかんで、緊急時に防犯ブザーを操作できないおそれがある。本発明のように、防犯ブザーを内蔵する懐炉では、懐炉の機能で指先を暖めることができるので、冬の寒い夜道においても、防犯ブザーが鳴らせないような事態を避けることができる。また、指先や体が温まることにより、暗くて寒い夜道での恐怖心を和らげる効果もある。
(3)電池の残容量を確認できる。
一般的な防犯ブザーは、電池の残容量を調べにくい欠点がある。それは、警報スイッチをオンに切り換えてブザーを鳴らす必要があるからである。この状態は、周囲に大音量の警報音が鳴り響くので、周囲への迷惑や注目を考えると、常に残容量を確認することは、まずできない。しかしながら、防犯ブザーの電池が切れていると、緊急時において一大事になる。これに対して、本発明の懐炉では、懐炉の温もりにより、電池の残容量の有無がわかるので、安心して使用できる。
1…電池 1A…角型二次電池
1a…フラット面
2…ケース 2A…第1ケース
2B…第2ケース
3…ヒーター 3A…平面状のPTCヒーター
4…加温プレート 4a…凹凸
5…遮蔽プレート
6…制御部
7…回路基板
8…調整シート
9…エラストマー
10…温度センサ
11…スイッチング素子
12…コントロール回路
13…記憶部
14…USB端子
15…LED
16…外気温度センサ
17…バイブレータ
18…温度センサ
19…押しボタンスイッチ 19A…電源スイッチ
19B…切換スイッチ
19C…ターボスイッチ
20…止ネジ
21…連結リブ
22…周壁
23…段差部
24…底プレート
25…充電回路
26…充電制御部
27…保護用FET
28…保護回路
29…ACアダプタ
30…DCジャック
31…ACプラグ
32…無接点充電回路
33…誘導コイル
34…整流回路
35…充電回路
36…充電制御部
37…金属板
38…金属板
40…充電台
41…出力コイル
42…電源回路
52…ケース 52A…第1ケース
52B…第2ケース
54…加温プレート
55…遮蔽プレート
61…本体部
62…折曲部
63…連結部
64…加温プレート
72…ケース
74…加温プレート
80…防犯ブザー 80A…ブザー
80B…防犯回路
81…警報スイッチ
82…ケース 82A…第1ケース
82B…第2ケース
84…加温プレート 84A…平面部
85…遮蔽プレート
88…金属板 88a…突出部
89…熱結合ペースト
91…加温部
92…温度制御回路

Claims (9)

  1. 電池と、この電池を内蔵するケースと、このケースに内蔵している電池に通電されて加温される加温部と、前記電池の通電を制御して加温部の温度をコントロールする温度制御回路とを備える懐炉であって、
    前記温度制御回路が、加温部の設定温度である第1の設定温度と、この設定温度よりも低く設定してなる第2の設定温度とを記憶してなる記憶部と、前記加温部の温度を記憶部に記憶してなる第1の設定温度と第2の設定温度とに繰り返し制御する制御部とを備え、
    前記温度制御回路が、加温部の温度を、第1の設定温度から第2の設定温度に低下させる温度勾配を、第2の設定温度から第1の設定温度に温度を上昇させる温度勾配よりも緩慢に制御するようにしてなる懐炉。
  2. 前記温度制御回路が、加温部の温度を第1の設定温度と第2の設定温度とに繰り返し制御することを周期的に行う請求項1に記載される懐炉。
  3. 前記記憶部が、第1の設定温度と第2の設定温度とを含む温度パターンを記憶しており、前記制御部が、記憶部に記憶される温度パターンとなるように加温部の温度を制御する請求項1または2に記載される懐炉。
  4. 前記温度制御回路が、第1の設定温度から第2の設定温度に低下させる温度勾配を0.1℃/分以上であって、0.5℃/分以下としている請求項1ないし3のいずれかに記載される懐炉。
  5. 前記温度制御回路が、加温部の設定温度を高温モードと、この高温モードよりも設定温度を低くしてなる低温モードに切り換える切換スイッチを備え、前記記憶部が高温モードにおける第1の設定温度と第2の設定温度と、低温モードにおける第1の設定温度と第2の設定温度を記憶しており、
    前記制御部が、前記切換スイッチから入力される信号で高温モードと低温モードに切り換えて、高温モードと低温モードの設定温度に加温部をコントロールするようにしてなる請求項1ないし4のいずれかに記載される懐炉。
  6. 前記温度制御回路が、加温部の温度を一時的に高温に設定する一時高温モードに切り換えるターボスイッチを備え、前記記憶部が第1の設定温度よりも高温に設定してなる、一時高温モードにおける一時高温の設定温度を記憶し、かつ一時高温モードを保持する設定時間を記憶しており、
    前記制御部が、前記ターボスイッチから入力される信号で、前記記憶部に記憶している設定時間に加温部の温度を一時高温の設定温度に制御するようにしてなる請求項1ないし5のいずれかに記載される懐炉。
  7. 前記記憶部が、加温部の温度を一時高温の設定温度から第1の設定温度に低下させる温度パターンを記憶しており、前記制御部が、記憶部に記憶される温度パターンで一時高温の設定温度から第1の設定温度に低下するように制御する請求項6に記載される懐炉。
  8. 前記加温部が、ケースの表面に露出してなる加温プレートと、この加温プレートの内面に熱結合されて加温プレートを加温するヒーターとを備えており、前記温度制御回路が加温プレートの温度を検出する温度センサを備え、制御部が温度センサで検出される検出信号でヒーターの通電を制御する請求項1ないし7のいずれかに記載される懐炉。
  9. 前記加温部が、ケースの表面に露出してなる加温プレートと、この加温プレートの内面に熱結合されて加温プレートを加温するヒーターとを備えており、前記温度制御回路がヒーターの温度を検出する温度センサを備え、制御部が温度センサで検出される検出信号でヒーターの通電を制御する請求項1ないし7のいずれかに記載される懐炉。
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