JP2667795B2 - バケットの補強構造 - Google Patents
バケットの補強構造Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本出願にかかる発明は、ホイール
ローダあるいはブルドーザ等の建設機械の先端に土砂等
を掬い挙げるために取着されているバケットの補強構造
に関する。
ローダあるいはブルドーザ等の建設機械の先端に土砂等
を掬い挙げるために取着されているバケットの補強構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械、例えばホイールローダの先端
には、土砂等の所謂「バラ物」を掬い挙げるためのバケ
ットが配設されている。図5にその一部が図示されるよ
うに、このバケットBは、バケット本体1の背面1aに
該バケット本体1と車体側(図示せず)を連結するため
の取着用ブラケット2が配設されている。
には、土砂等の所謂「バラ物」を掬い挙げるためのバケ
ットが配設されている。図5にその一部が図示されるよ
うに、このバケットBは、バケット本体1の背面1aに
該バケット本体1と車体側(図示せず)を連結するため
の取着用ブラケット2が配設されている。
【0003】また、バケットBには、バケット本体1の
剛性を高めるために該バケット本体1の長手方向に沿っ
て断面くの字状に屈曲した補強部3Aを下部に有するア
ッパープレート3が、上部に配設(横設)されている。
このアッパープレート3は、背面側のくの字状になった
該補強部3Aの下端縁3aとバケット本体1側、およ
び、図6に示す如く、正面側のバケット本体1の上端縁
1dとそこに接触しているアッパープレート3部分とが
溶接されることによって、バケット本体1に固着されて
いる。
剛性を高めるために該バケット本体1の長手方向に沿っ
て断面くの字状に屈曲した補強部3Aを下部に有するア
ッパープレート3が、上部に配設(横設)されている。
このアッパープレート3は、背面側のくの字状になった
該補強部3Aの下端縁3aとバケット本体1側、およ
び、図6に示す如く、正面側のバケット本体1の上端縁
1dとそこに接触しているアッパープレート3部分とが
溶接されることによって、バケット本体1に固着されて
いる。
【0004】そして、上記取着用ブラケット2の前面の
上端部2aを除く部分は、バケット本体1の背面1aに
直接溶接されるとともに、該ブラケット2の前面の上端
部2aは、上記補強部3Aの背面3bに溶接されること
によって、取着用ブラケット2がバケット本体1側に取
着されている。
上端部2aを除く部分は、バケット本体1の背面1aに
直接溶接されるとともに、該ブラケット2の前面の上端
部2aは、上記補強部3Aの背面3bに溶接されること
によって、取着用ブラケット2がバケット本体1側に取
着されている。
【0005】従来、上記取着用ブラケット2と上記アッ
パープレート3の補強部3A間には、図6あるいは図7
に図示するように、補強用の板材8が配設され、この板
材8とブラケット2との間、及びこの板材8と補強部3
Aと間を溶接することにより、さらにバケット本体1と
ブラケット2間の取着強度を高めていた。この種の先行
技術として、特開昭49−68502号がある。
パープレート3の補強部3A間には、図6あるいは図7
に図示するように、補強用の板材8が配設され、この板
材8とブラケット2との間、及びこの板材8と補強部3
Aと間を溶接することにより、さらにバケット本体1と
ブラケット2間の取着強度を高めていた。この種の先行
技術として、特開昭49−68502号がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
に、取着用ブラケット2の上端部2aでは、該取着用ブ
ラケット2とバケット本体1がアッパープレート3の補
強部3Aを介して連結されており、しかも図6に図示す
るように補強部3Aのくの字状に屈曲した部分とバケッ
ト本体1背面1aとの間が空間Sになっているため、取
着用ブラケット2とバケット本体1との間の力の伝達が
直接的ではない。つまり、土砂が詰まったバケット本体
1部分からの荷重が、取着用ブラケット2部分に作用し
た場合、該取着用ブラケット2の上端部2aの補強部3
Aとの取着部分では、該補強部3Aの断面形状(くの字
状の形状)に沿って力(荷重)が伝達される。このた
め、補強部3Aの断面形状を変形させ、あるいは、取着
用ブラケット2と補強部3Aの取着部分周囲の溶接を剥
離し、あるいは、補強部3A自体を背面3b側に屈曲さ
せようとする応力が作用する。
に、取着用ブラケット2の上端部2aでは、該取着用ブ
ラケット2とバケット本体1がアッパープレート3の補
強部3Aを介して連結されており、しかも図6に図示す
るように補強部3Aのくの字状に屈曲した部分とバケッ
ト本体1背面1aとの間が空間Sになっているため、取
着用ブラケット2とバケット本体1との間の力の伝達が
直接的ではない。つまり、土砂が詰まったバケット本体
1部分からの荷重が、取着用ブラケット2部分に作用し
た場合、該取着用ブラケット2の上端部2aの補強部3
Aとの取着部分では、該補強部3Aの断面形状(くの字
状の形状)に沿って力(荷重)が伝達される。このた
め、補強部3Aの断面形状を変形させ、あるいは、取着
用ブラケット2と補強部3Aの取着部分周囲の溶接を剥
離し、あるいは、補強部3A自体を背面3b側に屈曲さ
せようとする応力が作用する。
【0007】従って、土砂等を掬い挙げる毎にこのよう
な応力状態が繰り返されると、この部分の強度をかなり
高く設定しておかないかぎり、所謂「疲労」が生じる可
能性がある。
な応力状態が繰り返されると、この部分の強度をかなり
高く設定しておかないかぎり、所謂「疲労」が生じる可
能性がある。
【0008】また、図7に図示するように、補強用の板
材8の上記補強部3A側の端部8aでは、取着用ブラケ
ット2の上端部2aの側面形状に即して、該板材8の下
面と補強部3Aの背面3bとの間が楔形になっているた
め、この楔形(図7の楔角:αを参照)になった狭い部
分では溶接作業性が悪く且つ溶接箇所に所謂「スラグ」
を噛込み易い。
材8の上記補強部3A側の端部8aでは、取着用ブラケ
ット2の上端部2aの側面形状に即して、該板材8の下
面と補強部3Aの背面3bとの間が楔形になっているた
め、この楔形(図7の楔角:αを参照)になった狭い部
分では溶接作業性が悪く且つ溶接箇所に所謂「スラグ」
を噛込み易い。
【0009】さらに、上記板材8の端部8aを長手方向
に稜線が沿うように屈曲させるためにプレス加工が余儀
無くされ、この結果、製造コストを上昇させることにも
なる。
に稜線が沿うように屈曲させるためにプレス加工が余儀
無くされ、この結果、製造コストを上昇させることにも
なる。
【0010】本発明は、このような状況に鑑みおこなわ
れたもので、簡単な且つ溶接作業性に優れた構造でしか
も高い強度を備えたバケットの補強構造を提供すること
を目的とする。
れたもので、簡単な且つ溶接作業性に優れた構造でしか
も高い強度を備えたバケットの補強構造を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本請求項1記載の発明に
かかる建設機械のバケットの補強構造は、バケット本体
背面との間に空間を形成するべく断面的に屈曲させた補
強部を備えた補強プレートが背面に横設されたバケット
本体の、該背面に、一端が上記補強プレートの補強部に
固着するよう取着用ブラケットを上下方向に配設した、
建設機械用のバケットの補強構造において、上記取着用
ブラケットの一端が固着されている上記補強部の空間内
に、該取着用ブラッケットの固着箇所に対峙して補強部
材を溶接するとともに、上記バケット本体に上記補強部
材の前面が露呈する貫通穴を形成し、上記貫通穴とそこ
から露呈する補強部材の前面の周部を溶接したことを特
徴とする。
かかる建設機械のバケットの補強構造は、バケット本体
背面との間に空間を形成するべく断面的に屈曲させた補
強部を備えた補強プレートが背面に横設されたバケット
本体の、該背面に、一端が上記補強プレートの補強部に
固着するよう取着用ブラケットを上下方向に配設した、
建設機械用のバケットの補強構造において、上記取着用
ブラケットの一端が固着されている上記補強部の空間内
に、該取着用ブラッケットの固着箇所に対峙して補強部
材を溶接するとともに、上記バケット本体に上記補強部
材の前面が露呈する貫通穴を形成し、上記貫通穴とそこ
から露呈する補強部材の前面の周部を溶接したことを特
徴とする。
【0012】そして、上記請求項1の補強用プレート
が、バケット本体の上端から上部が突出するよう横設さ
れるアッパープレートであり、この補強部がバケット本
体の上部に位置しているような構成であってよい。
が、バケット本体の上端から上部が突出するよう横設さ
れるアッパープレートであり、この補強部がバケット本
体の上部に位置しているような構成であってよい。
【0013】また、上記補強部が断面的にくの字状に屈
曲されて、バケット本体の背面との間に側面視において
三角形状の空間が形成されるような構成であってよい。
曲されて、バケット本体の背面との間に側面視において
三角形状の空間が形成されるような構成であってよい。
【0014】そして、上記貫通穴内に補強部材の前面が
入り込んで、該前面と上記貫通穴の正面とが面一あるい
はほぼ面一であると、溶接作業性が向上するとともに、
補強部材がバケット本体の貫通穴に挿入された状態とな
るため強度的にも向上する。
入り込んで、該前面と上記貫通穴の正面とが面一あるい
はほぼ面一であると、溶接作業性が向上するとともに、
補強部材がバケット本体の貫通穴に挿入された状態とな
るため強度的にも向上する。
【0015】
【作用】しかして、本請求項1記載の発明にかかるバケ
ットの補強構造によれば、取着用ブラケットが取着され
るところの補強プレートの補強部の空間内に対峙するよ
う補強部材を予め溶接しておき、バケット本体の貫通孔
から上記補強部材の前面が露出するよう、この補強プレ
ートをバケット本体に溶接によって固着すれば、この補
強部材の前面と貫通孔の周部を溶接して固着することが
でき、このように形成されたバケットは、上記補強部材
と補強プレートを介して、バケット本体側と取着用ブラ
ケット側が一体となり、しかもこれらが一直線的に一体
的に固着されるため、バケット本体側からの荷重が直線
的に取着用ブラケットに伝達される。
ットの補強構造によれば、取着用ブラケットが取着され
るところの補強プレートの補強部の空間内に対峙するよ
う補強部材を予め溶接しておき、バケット本体の貫通孔
から上記補強部材の前面が露出するよう、この補強プレ
ートをバケット本体に溶接によって固着すれば、この補
強部材の前面と貫通孔の周部を溶接して固着することが
でき、このように形成されたバケットは、上記補強部材
と補強プレートを介して、バケット本体側と取着用ブラ
ケット側が一体となり、しかもこれらが一直線的に一体
的に固着されるため、バケット本体側からの荷重が直線
的に取着用ブラケットに伝達される。
【0016】従って、従来のバケットの補強構造のもの
に比べて、強度的に非常に高くなる。
に比べて、強度的に非常に高くなる。
【0017】しかも、溶接の作業性がよくなり、また信
頼性も向上する。
頼性も向上する。
【0018】
【実施例】以下、本願発明の実施例にかかるバケットの
補強構造を、図面を参照しながら具体的に説明する。
補強構造を、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0019】図1は本願発明の実施例にかかるバケット
の補強構造を示す背面側から見たバケットの一部斜視
図、図2は図1のバケットを正面やや側方から見たバケ
ット本体と補強部材との固着部分を示す要部斜視図であ
る。
の補強構造を示す背面側から見たバケットの一部斜視
図、図2は図1のバケットを正面やや側方から見たバケ
ット本体と補強部材との固着部分を示す要部斜視図であ
る。
【0020】図1,図2において、1はバケット本体、
2は取着用ブラケット、3は本実施例において補強プレ
ートを形成するアッパープレートである。
2は取着用ブラケット、3は本実施例において補強プレ
ートを形成するアッパープレートである。
【0021】上記バケット本体1は、図1あるいは図3
に図示するように、断面U字状に湾曲された基部1A
と、その両側面に溶接された側板1B(図1参照)から
なり、図3に図示するように、上記基部1Aの上端部に
は、アッパープレート3が付設されている。このアッパ
ープレート3は、図3あるいは図1に図示するように、
下部に断面くの字状(図3において逆くの字状)に屈曲
した長手方向に延びる補強部3Aを有し、この補強部3
Aが上記バケット本体1の基部1Aの上端部に固着され
ている。この固着は、図3に図示するように、アッパー
プレート3のくの字状になった該補強部3Aの下端縁3
aとそこに接触するバケット本体1の背面1a側が溶接
されることにより、且つ、バケット本体1の上端縁1d
とそこに接触しているアッパープレート3部分とが正面
側で溶接されることによってなされている。
に図示するように、断面U字状に湾曲された基部1A
と、その両側面に溶接された側板1B(図1参照)から
なり、図3に図示するように、上記基部1Aの上端部に
は、アッパープレート3が付設されている。このアッパ
ープレート3は、図3あるいは図1に図示するように、
下部に断面くの字状(図3において逆くの字状)に屈曲
した長手方向に延びる補強部3Aを有し、この補強部3
Aが上記バケット本体1の基部1Aの上端部に固着され
ている。この固着は、図3に図示するように、アッパー
プレート3のくの字状になった該補強部3Aの下端縁3
aとそこに接触するバケット本体1の背面1a側が溶接
されることにより、且つ、バケット本体1の上端縁1d
とそこに接触しているアッパープレート3部分とが正面
側で溶接されることによってなされている。
【0022】そして、この実施例では、図3あるいは図
2に図示するように、バケット本体1の上端部、具体的
には、背面1a側に上記補強部3Aが位置するバケット
本体1側の部位に上下二箇所に正面視長方形の貫通穴4
が形成されている。
2に図示するように、バケット本体1の上端部、具体的
には、背面1a側に上記補強部3Aが位置するバケット
本体1側の部位に上下二箇所に正面視長方形の貫通穴4
が形成されている。
【0023】そして、上記貫通穴4が形成されている上
記補強部3Aの空間Sには、上記貫通穴4に対応した位
置に該貫通穴4に挿入可能な突出部5aを具備した側面
視三角形状の基部5Aを有する補強部材5が挿入されて
いる。そして、この補強部材5の突出部5aの前面5f
は、バケット本体1の基部1Aの正面と面一な状態(フ
ラットな状態)に形成され、該前面5fの周縁と貫通穴
4の周部は溶接により一体的に固着されている。そし
て、さらに詳細には、上記補強部材5の上記突出部5a
の前面の周縁は45度の面取加工(図示せず)がなさ
れ、溶接が完了した状態で溶接のビードが正面側に顕著
に突出しないように配慮されている。
記補強部3Aの空間Sには、上記貫通穴4に対応した位
置に該貫通穴4に挿入可能な突出部5aを具備した側面
視三角形状の基部5Aを有する補強部材5が挿入されて
いる。そして、この補強部材5の突出部5aの前面5f
は、バケット本体1の基部1Aの正面と面一な状態(フ
ラットな状態)に形成され、該前面5fの周縁と貫通穴
4の周部は溶接により一体的に固着されている。そし
て、さらに詳細には、上記補強部材5の上記突出部5a
の前面の周縁は45度の面取加工(図示せず)がなさ
れ、溶接が完了した状態で溶接のビードが正面側に顕著
に突出しないように配慮されている。
【0024】ところで、上記取着用ブラケット2は、図
1に図示するように、バケットBの背面1aに上下にな
るよう、その上端2aが上記アッパープレート3の補強
部3Aに、その下方部分がバケット本体1の基部1Aに
それぞれ溶接によって一体的に固着されている。
1に図示するように、バケットBの背面1aに上下にな
るよう、その上端2aが上記アッパープレート3の補強
部3Aに、その下方部分がバケット本体1の基部1Aに
それぞれ溶接によって一体的に固着されている。
【0025】そして、この取着用ブラケット2と、上記
補強部材5は、図2に図示するように、アッパープレー
ト3の補強部3Aを介して対峙するよう、つまり平面視
において一直線状になるよう配設されている。
補強部材5は、図2に図示するように、アッパープレー
ト3の補強部3Aを介して対峙するよう、つまり平面視
において一直線状になるよう配設されている。
【0026】しかして、上述のように構成されるバケッ
トの補強構造によれば、以下のように簡単に製造するこ
とができ、且つ強度的に向上した構成となる。
トの補強構造によれば、以下のように簡単に製造するこ
とができ、且つ強度的に向上した構成となる。
【0027】即ち、製造に際しては、まずアッパープレ
ート3の補強部3Aの空間Sに、基部5Aの側面形状が
該空間Sに略合致した上記補強部材5を入れて、補強部
材5とアッパープレート3の補強部3Aとの接触部を溶
接して固着する。この際、補強部材5が、補強部3Aを
介して、取着用ブラケット2と対峙した位置に配置した
状態で固着する。
ート3の補強部3Aの空間Sに、基部5Aの側面形状が
該空間Sに略合致した上記補強部材5を入れて、補強部
材5とアッパープレート3の補強部3Aとの接触部を溶
接して固着する。この際、補強部材5が、補強部3Aを
介して、取着用ブラケット2と対峙した位置に配置した
状態で固着する。
【0028】次に、補強部材5を固着したアッパープレ
ート3を、バケット本体1の上端部に溶接により固着す
る。つまり、上述のように、アッパープレート3のくの
字状になった該補強部3Aの下端縁3aがそこに接触す
るバケット本体1の背面1a側に溶接され、バケット本
体1の上端縁1dがそこに接触しているアッパープレー
ト3の正面側に溶接される。
ート3を、バケット本体1の上端部に溶接により固着す
る。つまり、上述のように、アッパープレート3のくの
字状になった該補強部3Aの下端縁3aがそこに接触す
るバケット本体1の背面1a側に溶接され、バケット本
体1の上端縁1dがそこに接触しているアッパープレー
ト3の正面側に溶接される。
【0029】上記溶接に際し、上記アッパープレート3
の補強部3Aに固着された補強部材5の突出部5aの前
面5fが、バケット本体1の基部1Aの正面と面一な状
態(フラットな状態)で上記貫通穴4から露呈した配置
状態でおこなう。
の補強部3Aに固着された補強部材5の突出部5aの前
面5fが、バケット本体1の基部1Aの正面と面一な状
態(フラットな状態)で上記貫通穴4から露呈した配置
状態でおこなう。
【0030】この状態で、バケット本体1の正面側か
ら、前面5fの周縁と貫通穴4の周部は溶接により一体
的に固着することができる。
ら、前面5fの周縁と貫通穴4の周部は溶接により一体
的に固着することができる。
【0031】そして、このように構成されたバケットの
補強構造によれば、溶接部分に従来のような楔状の部分
(溶接棒が入り難いような狭い部分)がないため、溶接
作業性が向上する。また、強度的にも、バケット本体1
から取着用ブラケット2への荷重は、補強部材5を介し
て直線的に作用するため、また補強部3Aの変形が補強
部材5によって可及的に阻止されるため、強度的に極め
て高い構成となる。
補強構造によれば、溶接部分に従来のような楔状の部分
(溶接棒が入り難いような狭い部分)がないため、溶接
作業性が向上する。また、強度的にも、バケット本体1
から取着用ブラケット2への荷重は、補強部材5を介し
て直線的に作用するため、また補強部3Aの変形が補強
部材5によって可及的に阻止されるため、強度的に極め
て高い構成となる。
【0032】なお、上記実施例では、補強プレートをア
ッパープレート3で構成しバケット本体の上端部に固着
した実施例について説明しているが、これに代えて、補
強プレートがバケット本体の上下の中央位置に配設され
ても、あるいは下部に配設された構成であってもよい。
このように補強プレートが、バケット本体の上下の中央
位置に配設される場合には該補強プレートが補強部のみ
で構成されていてもよく、またバケット本体の下部に配
設される場合には、補強部が上部に形成されていること
が望ましい。
ッパープレート3で構成しバケット本体の上端部に固着
した実施例について説明しているが、これに代えて、補
強プレートがバケット本体の上下の中央位置に配設され
ても、あるいは下部に配設された構成であってもよい。
このように補強プレートが、バケット本体の上下の中央
位置に配設される場合には該補強プレートが補強部のみ
で構成されていてもよく、またバケット本体の下部に配
設される場合には、補強部が上部に形成されていること
が望ましい。
【0033】また、上記実施例では、補強部材の前面が
バケット本体の基部の正面と面一となっているが、図4
に図示するように、この前面がバケット本体の基部の正
面より背面側に凹んだ状態に構成してもよく、この場合
には補強部材の前面の面取加工が不要になるという利点
がある。
バケット本体の基部の正面と面一となっているが、図4
に図示するように、この前面がバケット本体の基部の正
面より背面側に凹んだ状態に構成してもよく、この場合
には補強部材の前面の面取加工が不要になるという利点
がある。
【0034】
【発明の効果】本願発明にかかるバケットの補強構造に
よれば、構造的に簡単な、且つ溶接作業性に優れた構造
で、しかも従来にない高い強度をもったバケットを提供
することができる。
よれば、構造的に簡単な、且つ溶接作業性に優れた構造
で、しかも従来にない高い強度をもったバケットを提供
することができる。
【0035】従って、生産性の高い且つ安価なしかも長
年に渡って使用し得る強度の高いバケットが得られる。
年に渡って使用し得る強度の高いバケットが得られる。
【図1】 本願発明の実施例にかかるバケット補強構造
を示す背面やや側方から見たバケットの右側の一部を省
略した斜視図である。
を示す背面やや側方から見たバケットの右側の一部を省
略した斜視図である。
【図2】 図1のバケットを正面やや側方から見たバケ
ット本体と補強部材との固着部分を示す一部断面した要
部斜視図である。
ット本体と補強部材との固着部分を示す一部断面した要
部斜視図である。
【図3】 図1に示すバケットの構成を示す下部(底
部)を省略した状態での図1のI−I矢視側断面図であ
る。
部)を省略した状態での図1のI−I矢視側断面図であ
る。
【図4】 図3と別の実施例にかかるバケットの構成を
示す下部(底部)を省略した状態での側断面図である。
示す下部(底部)を省略した状態での側断面図である。
【図5】 従来のバケットの構成を示す図1に対応する
背面やや側方から見たバケットの右側の一部を省略した
斜視図である。
背面やや側方から見たバケットの右側の一部を省略した
斜視図である。
【図6】 従来のバケットの構成を示す図3に対応する
下部(底部)を省略した状態での側断面図である。
下部(底部)を省略した状態での側断面図である。
【図7】 従来のバケットの補強構造を示すアッパープ
レートの補強部と取着用ブラケットとの固着部分の要部
斜視図である。
レートの補強部と取着用ブラケットとの固着部分の要部
斜視図である。
B…バケット 1…バケット本体 2…取着用ブラケット 2a…上端部 3…アッパープレート(補強プレート) 3A…補強部 4…貫通穴 5…補強部材 5a…前面 S…空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−38049(JP,U) 実開 平2−73467(JP,U) 実開 昭63−181648(JP,U) 実開 昭58−63258(JP,U) 特表 昭61−501038(JP,A)
Claims (4)
- 【請求項1】 バケット本体背面との間に空間を形成す
るべく断面的に屈曲させた補強部を備えた補強プレート
が背面に横設されたバケット本体の、該背面に、一端が
上記補強プレートの補強部に固着するよう取着用ブラケ
ットを上下方向に配設した、建設機械用のバケットの補
強構造において、 上記取着用ブラケットの一端が固着されている上記補強
部の空間内に、該取着用ブラッケットの固着箇所に対峙
して補強部材を溶接するとともに、上記バケット本体に
上記補強部材の前面が露呈する貫通穴を形成し、上記貫
通穴とそこから露呈する補強部材の前面の周部を溶接し
たことを特徴とするバケットの補強構造。 - 【請求項2】 前記補強プレートが、バケット本体の上
端から上部が突出するよう横設されるアッパープレート
であり、前記補強部がバケット本体の上部に位置してい
ることを特徴とする請求項1記載のバケットの補強構
造。 - 【請求項3】 前記補強部が断面的にくの字状に屈曲さ
れて、バケット本体の背面との間に三角形状の空間が形
成されることを特徴とする請求項2記載のバケットの補
強構造。 - 【請求項4】 前記貫通穴内に補強部材の前面が入り込
んで、該前面と上記貫通穴の正面とが面一あるいはほぼ
面一であることを特徴とする請求項1から3までのいず
れか1の項に記載されるバケットの補強構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1912795A JP2667795B2 (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | バケットの補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1912795A JP2667795B2 (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | バケットの補強構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08209733A JPH08209733A (ja) | 1996-08-13 |
JP2667795B2 true JP2667795B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=11990805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1912795A Expired - Lifetime JP2667795B2 (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | バケットの補強構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2667795B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102099513B1 (ko) * | 2018-09-05 | 2020-04-09 | 김영훈 | 강도가 우수한 조립형 굴삭기용 틸팅 버켓 |
-
1995
- 1995-02-07 JP JP1912795A patent/JP2667795B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08209733A (ja) | 1996-08-13 |
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