JP2667631B2 - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

ディスクブレーキ装置

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JP2667631B2
JP2667631B2 JP6021141A JP2114194A JP2667631B2 JP 2667631 B2 JP2667631 B2 JP 2667631B2 JP 6021141 A JP6021141 A JP 6021141A JP 2114194 A JP2114194 A JP 2114194A JP 2667631 B2 JP2667631 B2 JP 2667631B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻上機等の一般作業機
械に使用されるディスクブレーキ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般産業機械に使用されるディスクブレ
ーキ装置としては、例えば、図8〜図12に示すごとき
ものがある。
【0003】すなわち、ベースプレート1上には、水平
に延びる回転軸を有するブレーキディスク2を挾んでブ
レーキディスク2の軸線方向D1前後に位置するよう、
一対の縦向きのブレーキレバー3A,3Bが立設され、
該ブレーキレバー3A,3B下部の基端部は、ベースプ
レート1上に配設した一対のブラケット4A,4Bに、
ブレーキディスク2の径方向へ延びる水平軸5A,5B
を介してブレーキディスク2の軸線方向D1へ延びる垂
直面内に対し揺動し得るよう、枢着されている。各ブレ
ーキレバー3A,3Bは夫々左右2枚で1組となり、高
さ方向上部を連結ロッド6A,6Bにより締結されてい
る。
【0004】ブレーキレバー3A,3Bの高さ方向中間
部には、水平軸5A,5Bと平行な水平軸7A,7B
が、ブレーキディスク2の軸線l1と略同じ高さになる
よう取付けられ、該水平軸7A,7Bには、上下へ延材
するブレーキシュー8A,8Bが、左右のブレーキレバ
ー3A,3A間、3B,3B間に位置するよう枢着さ
れ、ブレーキシュー8A,8Bの相対向する面には、ブ
レーキディスク2を前後から挾持し制動するブレーキラ
イニング9A,9Bが固着されている。
【0005】ブレーキレバー3A,3Bの基端側外方に
は、調整ボルト10A,10Bを螺合したストッパ11
A,11Bが取付けられ、調整ボルト10A,10Bの
下端がブラケット4A,4Bと一体的に形成した台座1
2A,12B上面に当接することにより、ブレーキレバ
ー3A,3Bのブレーキディスク2から離れる方向への
回動を規制し得るようになっている。
【0006】ブレーキレバー3Aの頂部近傍には、水平
軸5A,5Bと平行なピボット軸13が枢着されてい
る。該ピボット軸13は、ブレーキレバー3Aを貫通す
ると共にその先端は、ベースプレート1のブレーキレバ
ー3Aが設置されていない側へ延びている。
【0007】ピボット軸13の一端側には、ブレーキレ
バー3A,3A間に位置するよう形状の若干異なる2枚
のショートレバー14,15が枢着されると共にピボッ
ト軸13の先端側には、形状の略同じ2枚のベントレバ
ー16が枢着されている。而して、ショートレバー1
4,15は、側部から見ると略逆L形で、先端はブレー
キレバー3Aと3Bとの間の略中間位置まで延び且つ下
端はピボット軸13の下方まで延びており、ベントレバ
ー16は、側部から見ると略逆L形で、先端はブレーキ
レバー3Aの頂部近傍まで延び且つ下端はピボット軸1
3の僅かに下方まで延びている。又、レバー14,1
5,16はブレーキレバー3A,3Bが回動する垂直面
と平行な垂直面内に対し一体的に回動し得るよう、各レ
バー14,15,16を貫通する連結ロッド17により
連結されている。
【0008】ブレーキレバー3Bの近傍に位置するよう
ベースプレート1上に立設したフレーム18には、水平
軸5A,5Bと平行な水平軸19を介して縦形のスラス
タ20の下端が枢着され、スラスタ20の縦向きのロッ
ド21上端には、ベントレバー16間に位置するようヘ
ッド22が固着され、ヘッド22は、水平軸19と平行
にベントレバー16に取付けた水平軸23に回動可能に
外嵌されている。
【0009】ベースプレート1上に配設したブラケット
24には、水平軸5A,5Bと平行な水平軸25を介し
て縦型円筒状のケーシング26の下端が枢着されてお
り、該ケーシング26の中空部27内には、ケーシング
26上端に固着した上蓋28を貫通して昇降自在に縦向
きのロッド29が挿入され、ロッド29下端に固着した
台座30と上蓋28の間には、ケーシング26内に格納
されたスプリング31が配置されて常時ロッド29を下
方へ付勢し得るようになっている。又ロッド29の上端
には、両側に水平軸25と平行な水平軸32が突出した
クロスピース33が取付けられ、クロスピース33の水
平軸32はベントレバー16に枢着されている。
【0010】ブレーキレバー3Bとショートレバー1
4,15は軸線方向D2へ伸縮可能なロッド状の連結装
置34により連結されている。すなわち、図11に示す
ように、ブレーキレバー3B側からブレーキレバー3A
側へ斜め下方へ向けてスピンドル35が配設され、該ス
ピンドル35のブレーキレバー3B側端部に螺設した雄
ねじ35aにはクロスピース36が外嵌されると共に雄
ねじ35aにはクロスピース36の前後に位置するよう
ナット38,39が螺合され、クロスピース36はナッ
ト38,39によりスピンドル35に固定されている。
又クロスピース36のスピンドル35軸線l2に対し直
交する方向の両側には、ピボット軸13と平行な水平軸
37が突出され、該水平軸37はブレーキレバー3Bの
頂部近傍にピボット軸13と略同じ高さ位置となるよ
う、枢着されている。
【0011】スピンドル35のブレーキレバー3A側に
螺設した雄ねじ35bには、中空円筒状のスリーブ40
が雌ねじ40aを介し同心状に螺合されており、スリー
ブ40の外周には、スリーブ40と一体的に回転し得る
よう、つめ車41が嵌合されてキー42によりスリーブ
40に固定されている。又スリーブ40には、相対的に
周方向へ回動し得るようクロスピース43が外嵌される
と共にクロスピース43のスリーブ40軸線l2に対し
直交する方向の両側には、水平軸37と平行な水平軸4
4が突出され、該水平軸44は、ブレーキレバー3Aの
ピボット軸13取付け位置よりも下方に位置するよう、
ショートレバー14,15に枢着されている。
【0012】ショートレバー14には、つめ車41の軸
線l2に対し直交する方向へ向けて水平設置された円筒
状のケーシング45が設けられ、ケーシング45には、
先端がケーシング45外方から突出してつめ車41の外
周に当接し得るようにしたつめ46がケーシング45内
に収納したスプリング47によりつめ車41へ向け付勢
されるよう嵌入されている。而して、つめ46はつめ車
41のつめ41aに係合した場合には、つめ車41を回
動させるようになっている。
【0013】而して、連結装置34は、各レバー3A,
3B,14,15,16の回動時に各レバー3A,3
B,14,15,16が回動する垂直面と平行な垂直面
に対し回動し得るようになっている。又、連結装置34
はスピンドル35とスリーブ40により構成され、つめ
車41とつめ46によりライニング自動摩耗調整装置6
5が構成されている。
【0014】なお、図11中、48は、つめ車41とク
ロスピース43の間に位置するよう、スリーブ40に外
嵌されたスペーサ、49はスリーブ40のつめ車41側
端部に螺合された固定用のナット、50はスリーブ40
のクロスピース43側端部に螺合された調整用のナット
である。
【0015】上述のディスクブレーキ装置においては、
スラスタ20をオンにしてロッド21を上昇させると、
ヘッド22、水平軸23を介してベントレバー16に上
向きの力が作用し、このためベントレバー16は図10
のスプリング31の抗力に打勝ち、ピボット軸13を支
点としてピボット軸13の周囲を図8の時計方向イへ回
動し、ショートレバー14,15もベントレバー16と
一体にピボット軸13のまわりを時計方向イへ回動す
る。このためショートレバー14,15によりクロスピ
ース43の水平軸44も図8の時計方向イへ回動し、ク
ロスピース43はスペーサ48、つめ車41を介して連
結装置34のスリーブ40を軸線l2に沿い図11の矢
印ロ方向へ押し、スリーブ40によりスピンドル35も
軸線l2に沿い図11の矢印ロ方向へ押される。
【0016】このため、ブレーキレバー3Bはスピンド
ル35に取付けられているクロスピース36の水平軸3
7により押され、水平軸5Bを支点として図8の反時計
方向ハへ回動し、ブレーキシュー8Bのブレーキライニ
ング9Bはブレーキディスク2の制動面から離れる。
【0017】又、ブレーキレバー3Bが図8の反時計方
向ハへ回動してストッパ11Bの調整ボルト10Bが台
座12Bに当接すると、ブレーキレバー3Bはそれ以上
図8の反時計方向ハへ回動することができなくなり、そ
の結果、連結装置34のスピンドル35はブレーキレバ
ー3Bからクロスピース36の水平軸37を介して反力
を受け、連結装置34のスピンドル35及びスリーブ4
0は水平軸37を支点として図8の反時計方向ニへ若干
回動し、水平軸37の中心と水平軸44の中心間の水平
距離L1(図11参照)が若干大きくなるため、ブレー
キレバー3Aは水平軸37とピボット軸13の水平距離
L2(図11参照)が若干大きくなる方向、すなわち図
8の時計方向ホへ水平軸5Aを支点として回動し、ブレ
ーキシュー8Aのブレーキライニング9Aはブレーキデ
ィスク2の制動面から離れる。これで、ブレーキディス
ク2に対する制動が解除される。
【0018】スラスタ20をオフにすると、スプリング
31の弾撥力によりベントレバー16がピボット軸13
を支点として図8の反時計方向へ回動することにより水
平軸23を介しロッド21が下降し、又ベントレバー1
6の図8における反時計方向への回動により、ショート
レバー14,15もピボット軸13を支点として図8の
反時計方向へ回動し、連結装置34は図11に示すごと
く、スピンドル35及びスリーブ40の軸線l2に沿い
矢印ヘ方向へ押され、その結果、ブレーキレバー3Bは
クロスピース36の水平軸37を介して図8の反時計方
向へ回動し、ブレーキシュー8Bのブレーキライニング
9Bはブレーキディスク2の制動面に接触する。
【0019】又ブレーキライニング9Bがブレーキディ
スク2の制動面に接触した後更にスプリング31がベン
トレバー16、ショートレバー14,15をピボット軸
13を支点として更に反時計方向へ回動させようとした
場合には、水平軸37を支点として連結装置34のスピ
ンドル35及びスリーブ40が図8の反時計方向へ回動
し、図11に示す水平軸37の中心と水平軸44の中心
間の水平距離L1が減少するため、ブレーキレバー3A
は図11に示す水平軸37とピボット軸13の水平距離
L2が減少する方向、すなわち図8の反時計方向へ水平
軸5Aを中心として回動し、ブレーキシュー8Aのブレ
ーキライニング9Aはブレーキディスク2の制動面に接
触する。而して、ブレーキライニング9A,9Bがブレ
ーキディスク2を両側から挾持することによりブレーキ
ディスク2は制動される。
【0020】ブレーキディスク2の解除、制動を行うに
際しては、上述のように、ベントレバー16及びショー
トレバー14,15は、ピボット軸13を支点として時
計方向或いは反時計方向へ回動するため、ショートレバ
ー14に取付けてあるつめ46はつめ車41のつめ41
a外周面に沿い図12のHの範囲を往復して昇降する。
この際、ブレーキライニング9A,9Bの摩耗量が少い
場合には、つめ46はつめ車41におけるつめ41aの
段部には係合せず、つめ41aの外周面を摺動するのみ
である。
【0021】しかるに、ブレーキディスク2の解除、制
動を繰返すことにより、ブレーキライニング9A,9B
の摩耗量が多くなると、ブレーキライニング9A,9B
とブレーキディスク2の制動面間に僅かにギャップが生
じ、ベントレバー16及びショートレバー14,15の
ピボット軸13に対する回動角度が増加する。このた
め、つめ46の昇降する範囲H(図12参照)も増加
し、ベントレバー16及びショートレバー14,15が
図8の反時計方向に回動する際につめ46がつめ車41
におけるつめ41aの段部に係合し、つめ車41を図1
2の反時計方向トへ回動させる。
【0022】而して、つめ車41が図12の反時計方向
トへ回動すると、スリーブ40もつめ車41と一体的に
同一方向へ回動し、スリーブ40の回動により雌ねじ4
0a、雄ねじ35bを介してスピンドル35が相対的に
スリーブ40内に引込まれることになり、水平軸37中
心と水平軸44中心間のスピンドル35及びスリーブ4
0軸線方向D2の距離Lが縮小される。このためブレー
キライニング9A,9Bの摩耗に伴うギャップが自動的
に調整され、所定の制動力を得ることができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ディスクブレーキ装置においては、ブレーキライニング
9A,9Bの摩耗量がある程度増大しないと、ライニン
グ自動摩耗調整装置65のつめ車41は回動させられ
ず、水平軸37中心と水平軸44中心間の距離Lは調整
されない。このため、従来は、ブレーキライニング9
A,9Bの摩耗によるクリアランスの調整は段階的とな
り、常時一定の制動力を得ることができないという問題
があった。
【0024】本発明は上述の実情に鑑み、ブレーキライ
ニングの摩耗によるギャップの調整を無段階且つ直線的
に行い得るようにすることを目的としたものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸線が水平
なるよう配置したブレーキディスクの軸線方向両側に相
対向して一対のブレーキレバーを配設すると共に、該ブ
レーキレバーの下端を、該ブレーキレバーが前記軸線方
向へ延びる垂直面内に対し回動し得るように支持せし
、前記一対のブレーキレバーに、夫々ブレーキシュー
を介して前記ブレーキディスクに対し接触、離脱可能な
ブレーキライニングを取付け、一方のブレーキレバーの
頂部近傍に、前記垂直面と平行な垂直面に対し一体的に
回動し得るよう、他方のブレーキレバーの頂部近傍まで
延びるベントレバーとベントレバーの長手方向中途部ま
で延びるショートレバーを枢着し、前記ベントレバー
に、オンになった時にベントレバーの前記他方のブレー
キレバー側端部を上昇させてブレーキライニングがブレ
ーキディスクから離れるよう前記ベントレバー及びショ
ートレバー並に前記一対のブレーキレバーを回動させる
第1のアクチュエータを接続すると共に第1のアクチュ
エータがオフになった時にベントレバーの前記他方のブ
レーキレバー側端部を下降させてブレーキライニングが
ブレーキディスクに当接するよう、前記ベントレバー及
びショートレバー並に一対のブレーキレバーを回動させ
る弾性体を備えた第2のアクチュエータを接続し、他方
のブレーキレバーの頂部近傍と前記ショートレバーの前
記一方のブレーキレバー側近傍とをロッド状の連結装置
により連結したディスクブレーキ装置において、前記連
結装置は、前記各垂直面と平行な垂直面に対し回動し得
るよう径方向側部を前記他方のブレーキレバーの頂部近
傍に枢着した第1のロッドと、該第1のロッドに対し螺
合され且つ周方向へ回動可能な第2のロッドを備え、該
第2のロッドの径方向側部を、第1のロッドと共に、垂
直面内を回動し得るよう、クロスピースを介して前記
ョートレバーに枢着し、第2のロッドには、径方向外方
へ突出するよう外輪に係合片が取付けられた一方向クラ
ッチを外嵌し、前記ショートレバーには、前記係合片の
上下方向の動きを規制し得るよう、上下に規制部のある
ストッパを設けたものである。
【0026】
【作用】第1のアクチュエータをオンにすると、レバー
が上方へ回動して連結装置を押すことにより一対のブレ
ーキレバーが開き、ブレーキライニングがブレーキディ
スクから離れて制動が解除され、第1のアクチュエータ
をオフにすると、第2のアクチュエータの弾性体により
レバーが下方へ回動して連結装置を引張ることにより、
一対のブレーキレバーが閉じ、ブレーキライニングがブ
レーキディスクに接触してブレーキディスクが制動され
る。
【0027】ブレーキライニングが摩耗すると、レバー
の回動角度が大きくなり、ストッパにより係合片が作動
させられる。而して、一方向クラッチの外輪が自由に回
転する方向へ係合片が押される場合は、外輪のみが回動
するが、外輪が自由に回転し得ない方向へ係合片が押さ
れる場合は、外輪はロックされた状態になるため、外輪
と共に第2のロッドも回動し、第1のロッドは第2のロ
ッド側へ引込まれるため、連結装置の長さはブレーキラ
イニングの摩耗量に対応して短縮される。従って、ブレ
ーキライニングの摩耗によるギャップの調整を無段階的
に行うことができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつ
つ説明する。
【0029】図1〜図7は本発明の一実施例で、図8〜
図12に示す従来のディスクブレーキ装置の連結装置3
4及びライニング自動摩耗調整装置65にかえて設けた
連結装置51及びライニング自動摩耗調整装置66以外
の構成は、図8、図9、図10に示す従来のディスクブ
レーキ装置と略同じであるから、以下の説明では主とし
て構成の異なる部分について説明し、同一構成部分の説
明は省略する。なお、図1〜図7中、図8〜図10に示
すものと同一のものには同一の符号を付してある。
【0030】ブレーキレバー3Bの頂部に水平軸37を
介して枢着したクロスピース36には、図1に示すよう
に、ブレーキレバー3B側からブレーキレバー3A側へ
斜め下方へ向けて配設したスピンドル52のブレーキレ
バー3B側端部が例えば図11に示すように貫通、固定
され、スピンドル52のブレーキレバー3A側端部に
は、図3に示すように軸線l2がスピンドル52と共通
の中空円筒状のスリーブ53が外嵌されている。
【0031】スリーブ53のブレーキレバー3A側端部
には、スピンドル52の外周に対し遊嵌合された中空円
筒状のスリーブ54がスリーブ53に対し同一直線上に
位置するよう一体的に接続され、前記スピンドル52の
外周に螺設した雄ねじ52aとスリーブ54の内周に螺
設した雌ねじ54aは互に螺合している。
【0032】スリーブ54のスリーブ53とは反対側の
端部には、スレッドピン55が固定さている。すなわ
ち、スレッドピン55は雄ねじ部55aと雄ねじ部55
aに連なる大径部55bと大径部55bに連なる小径部
55cと小径部55cに連なる雄ねじ部55dを備え、
雄ねじ部55aはスリーブ54内に螺合され、大径部5
5b及び小径部55c並に雄ねじ部55dはスリーブ5
4からスリーブ53に対し反対方向へ向け突出してい
る。又、スリーブ54の軸線方向D2中途部は、水平軸
44を介してショートレバー14,15に枢着されたク
ロスピース43を貫通し、クロスピース43に回転自在
に支持されている。
【0033】スリーブ54には、クロスピース43より
もスリーブ53側に位置するよう、スラストスリーブ5
6が外嵌、固定され、スラストスリーブ56とクロスピ
ース43との間には、スリーブ54に外嵌された座金5
7が装着されており、クロスピース43とスレッドピン
55の大径部55bの間には、スリーブ54に外嵌され
た座金58が装着されており、座金57,58によりク
ロスピース43のスリーブ54軸線方向D2への動きを
規制し得るようになっている。
【0034】スレッドピン55の小径部55cには、一
方向クラッチ59が外嵌されると共に一方向クラッチ5
9に並んで雄ねじ部55d側に位置するよう、ディスタ
ンスピース60が外嵌され、雄ねじ部55dにナット6
1を螺合することにより、一方向クラッチ59及びディ
スタンスピース60はスレッドピン55の小径部55c
から脱落しないようになっている。
【0035】一方向クラッチ59は従来公知のもので、
スレッドピン55の小径部55cに直接外嵌される内輪
59a及び内輪59aに外嵌される外輪59b並に内、
外輪59a,59b間に嵌入された複数のローラ59c
を備え、外輪59bは、ローラ59cが内、外輪59
a,59bの周方向へ転動することにより周方向に対し
一方向へは回転し得るが、反対方向へは、ローラ59c
が内、外輪59a,59b間にくさび状に嵌合すること
により回転しないようになっている。
【0036】ショートレバー15には、中空円筒状のカ
ラーストップ62がピボット軸13と水平で且つショー
トレバー15に対し回転し得るよう取付けられており、
一方向クラッチ59の外輪59bに径方向へ向けて突出
させた係合ピン63の先端はカラーストップ62の中空
部62a内に挿入されている。係合ピン63の直径は、
カラーストップ62の中空部62a内径の略1/3の径
で、ブレーキライニング9A,9Bの摩耗がない場合に
は、ベントレバー16及びショートレバー14,15
が、ピボット軸13を中心として上下に回動してもカラ
ーストップ62の中空部62a内周は係合ピン63を押
さず、図4、図5に示すように係合ピン63は水平状態
を保持し得るようになっており、ブレーキライニング9
A,9Bが摩耗し、ベントレバー16及びショートレバ
ー14,15の回動する角度が大きくなった場合には、
カラーストップ62の中空部62a内周により係合ピン
63は図6、図7に示すように上下へ押されるようにな
っている。又一方向クラッチ59は、係合ピン63が上
方へ押された場合には、外輪59bのみが回動し、係合
ピン63が下方へ押された場合には、外輪59bはロッ
クされるように配置されている。
【0037】而して、連結装置51はスピンドル52、
スリーブ53,54、スレッドピン55等により構成さ
れ、ライニング自動摩耗調整装置66は一方向クラッチ
59、係合ピン63、カラーストップ62により構成さ
れている。
【0038】なお、図3中、64はスリーブ54とスレ
ッドピン55の径方向へ貫通し、スリーブ54とスレッ
ドピン55を互に連結、固定するスプリングピンであ
る。
【0039】次に、本実施例の作動について説明する。
【0040】スラスタ20をオン・オフするとベントレ
バー16及びベントレバー16に一体的に連結されてい
るショートレバー14,15は、ピボット軸13を支点
として図1の時計方向或いは反時計方向へ回動し、従っ
てブレーキレバー3A,3Bは水平軸5A,5Bを支点
として開閉するため、ブレーキシュー8A,8Bのブレ
ーキライニング9A,9Bはブレーキディスク2の制動
面から離れ、或いは接触し、これによってブレーキディ
スク2の解除、制動が行われる。
【0041】ベントレバー16及びショートレバー1
4,15の時計方向及び反時計方向への回動により、シ
ョートレバー15に取付けてあるカラーストップ62は
上下に往復動する。而して、ブレーキライニング9A,
9Bが摩耗していない場合には、カラーストップ62の
中空部62a内周は、一方向クラッチ59の外輪59b
に径方向外方へ向けて水平に突出させてある係合ピン6
3を押さず、従って、図4、図5に示すごとく係合ピン
63は水平状態を保持しており、ライニング自動摩耗調
整装置66は作動することはない。
【0042】ブレーキライニング9A,9Bが摩耗する
と、スラスタ20をオフにした際にブレーキレバー3
A,3Bは水平軸5A,5Bを支点としてブレーキライ
ニング9A,9Bが摩耗していない場合よりもブレーキ
ディスク2側へ回動するため、ベントレバー16及びシ
ョートレバー14,15のピボット軸13を支点とする
回動量も増加する。このため、スラスタ20をオフに
し、制動を行う場合には、ベントレバー16及びショー
トレバー14,15のピボット軸13よりもスラスタ2
0側はより一層下降し、ピボット軸13よりも一方向ク
ラッチ59側はより一層上昇することになり、ショート
レバー15に装着されているカラーストップ62の中空
部62a内周下面は一方向クラッチ59の外輪59bに
装着されている係合ピン63と係合し、図6に示すよう
に係合ピン63の先端を上方へ押上げる。従って、外輪
59bは内輪59aに対し図6の反時計方向チへ回動
し、係合ピン63はスレッドピン55の小径部55c中
心に対し斜めになる。この際、内輪59aは回動しな
い。
【0043】一方、スラスタ20をオンにし、制動を解
除すると、ベントレバー16及びショートレバー14,
15は、ピボット軸13を支点として図1の時計方向へ
回動し、ショートレバー15のカラーストップ62を取
付けた側は下降する。このため、係合ピン63はカラー
ストップ62の中空部62a内面上面により下方へ押さ
れるが、一方向クラッチ59の外輪59bは内輪59a
に対して回動し得ず、外輪59bと内輪59aは一体的
に図7に示すごとく時計方向リ、ヌへ回動する。而し
て、一方向クラッチ59の内、外輪59a,59bが一
体的に回動すると、スレッドピン55、スリーブ54,
53も同一方向へ回動し、スリーブ53の雌ねじ53a
はスピンドル52の雄ねじ52aに対し回動するため、
スピンドル52は軸線方向D2へ移動してスリーブ5
3,54に引込まれ、その結果、クロスピース43の水
平軸44中心からクロスピース36の水平軸37中心ま
でのスピンドル52の軸線l2に沿った方向の距離L
(図1参照)が短縮され、ブレーキライニング9A,9
Bの摩耗により生じるギャップが自動的に減少するよう
調整される。
【0044】本実施例では、ライニング自動摩耗調整装
置66に一方向クラッチ59を用いているため、ブレー
キライニング9A,9Bの摩耗により生じるギャップを
無段階的に減少するよう調整することができ、常に一定
の制動力を得ることができる。
【0045】なお、本発明は上述の実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
変更を加え得ること、等は勿論である。
【0046】
【発明の効果】本発明のディスクブレーキ装置によれ
ば、ブレーキライニングの摩耗により生じるギャップを
無段階的に減少するよう調整することができるため、常
に一定の制動力を得ることができる、という優れた効果
を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクブレーキ装置の一実施例の側
面図である。
【図2】本発明のディスクブレーキ装置を図1のII−
II方向から見た鳥瞰図である。
【図3】図1のディスクブレーキ装置に用いる連結装置
及びライニング自動摩耗調整装置の部分の横断平面を示
し、図1のIII−III方向矢視図である。
【図4】ブレーキライニングが摩耗していない場合にス
ラスタをオフにした時のカラーストップと係合ピンの作
動状態を示す断面図である。
【図5】ブレーキライニングが摩耗していない場合にス
ラスタをオンにした時のカラーストップと係合ピンの作
動状態を示す断面図である。
【図6】ブレーキライニングが摩耗した場合にスラスタ
をオフにした時のカラーストップと係合ピンの作動状態
を示す断面図である。
【図7】ブレーキライニングが摩耗した場合にスラスタ
をオンにした時のカラーストップと係合ピンの作動状態
を示す断面図である。
【図8】従来のディスクブレーキ装置の一例の側面図で
ある。
【図9】図8のIX−IX方向矢視図である。
【図10】図8のディスクブレーキ装置において、ブレ
ーキディスクに制動力を与えるためのスプリング内蔵部
の縦断面図である。
【図11】図8のディスクブレーキ装置に用いる連結装
置及びライニング自動摩耗調整装置の部分の一例の縦断
側面図である。
【図12】図11のXII−XII方向矢視図である。
【符号の説明】
2 ブレーキディスク 3A,3B ブレーキレバー 8A,8B ブレーキシュー 9A,9B ブレーキライニング 14 ショートレバ 15 ショートレバ 16 ベントレバ 20 スラスタ(第1のアクチュエータ) 29 ロッド(第2のアクチュエータ) 31 スプリング(弾性体) 43 クロスピース 51 連結装置 52 スピンドル(第1のロッド) 53 スリーブ(第2のロッド) 54 スリーブ(第2のロッド) 55 スレッドピン(第2のロッド) 59 一方向クラッチ 59b 外輪 62 カラーストップ(ストッパ) 63 係合ピン(係合片)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−86240(JP,A) 特開 平4−321822(JP,A) 実開 平1−113632(JP,U) 実開 昭59−7924(JP,U) 実開 昭61−186841(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線が水平となるよう配置したブレーキ
    ディスクの軸線方向両側に相対向して一対のブレーキレ
    バーを配設すると共に、該ブレーキレバーの下端を、該
    ブレーキレバーが前記軸線方向へ延びる垂直面内に対し
    回動し得るように支持せしめ、前記一対のブレーキレバ
    ーに、夫々ブレーキシューを介して前記ブレーキディス
    クに対し接触、離脱可能なブレーキライニングを取付
    け、一方のブレーキレバーの頂部近傍に、前記垂直面と
    平行な垂直面に対し一体的に回動し得るよう、他方のブ
    レーキレバーの頂部近傍まで延びるベントレバーとベン
    トレバーの長手方向中途部まで延びるショートレバーを
    枢着し、前記ベントレバーに、オンになった時にベント
    レバーの前記他方のブレーキレバー側端部を上昇させて
    ブレーキライニングがブレーキディスクから離れるよう
    前記ベントレバー及びショートレバー並に前記一対のブ
    レーキレバーを回動させる第1のアクチュエータを接続
    すると共に第1のアクチュエータがオフになった時にベ
    ントレバーの前記他方のブレーキレバー側端部を下降さ
    せてブレーキライニングがブレーキディスクに当接する
    よう、前記ベントレバー及びショートレバー並に一対の
    ブレーキレバーを回動させる弾性体を備えた第2のアク
    チュエータを接続し、他方のブレーキレバーの頂部近傍
    と前記ショートレバーの前記一方のブレーキレバー側近
    傍とをロッド状の連結装置により連結したディスクブレ
    ーキ装置において、前記連結装置は、前記各垂直面と平
    行な垂直面に対し回動し得るよう径方向側部を前記他方
    のブレーキレバーの頂部近傍に枢着した第1のロッド
    と、該第1のロッドに対し螺合され且つ周方向へ回動可
    能な第2のロッドを備え、該第2のロッドの径方向側部
    を、第1のロッドと共に、垂直面内を回動し得るよう、
    クロスピースを介して前記ショートレバーに枢着し、第
    2のロッドには、径方向外方へ突出するよう外輪に係合
    片が取付けられた一方向クラッチを外嵌し、前記ショー
    レバーには、前記係合片の上下方向の動きを規制し得
    るよう、上下に規制部のあるストッパを設けたことを特
    徴とするディスクブレーキ装置。
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