JP2667413B2 - 半導体受光装置 - Google Patents

半導体受光装置

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JP2667413B2 JP62297755A JP29775587A JP2667413B2 JP 2667413 B2 JP2667413 B2 JP 2667413B2 JP 62297755 A JP62297755 A JP 62297755A JP 29775587 A JP29775587 A JP 29775587A JP 2667413 B2 JP2667413 B2 JP 2667413B2
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和弘 伊藤
直樹 茅根
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光技術研究開発株式会社
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は半導体受光装置に係り特にアバランシェ型の
ホトダイオードとして用いて好適な半導体受光装置に関
する。 〔従来の技術〕 従来のチャンネル型受光装置はアプライド・フィジッ
クスレターズ41(1982年)第67頁〜70頁(applied phys
ice letters 40(1982年)p.p67〜70)およびアイ・イ
ーイー、トランスアクションズ・オン・エレクトロン・
デバイセズED−29(1982年)第1388頁〜1395頁(IEEE T
ransaction Electron Devices ED−29(1982)pp1388〜
1395)に論じられている様に、多層からなる増倍層は基
板面に対して平行に形成されてる。従って電圧の印加は
超格子の互層界面の長さ方向に行なわなければならな
い。このため、従来の装置では、電極は結晶の同一表面
に形成しなければならなかった。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記従来技術では、増倍層である超格子層が基板と平
行に形成されるため、電圧印加用の電極は極めて接近さ
せる必要があった。この理由は、増倍作用を起こすに
は、逆方向電圧の印加によって空乏層の発生を必要とす
るが、空乏層の延ばしうる巾には限界がある事、キャリ
アの走行距離が長くなり応答速度が低下するためであ
る。空乏層巾の延ばしうる距離はキャリア濃度1015cm-3
で5μm程度である。空乏層巾は低キャリア濃度である
ほど大きくなるが、上記した様に走行距離の増大による
応答速度の比例的低下を生ずる。また、同時に、印加電
圧も大きくならなければならず、実用的な電圧範囲を大
巾に超えてしまう。 受光素子の光検知は空乏層で吸収された成分のみであ
るから、従来の装置の受光窓は電極間隔であり、巾が数
μmと極めて狭い。このため、光学的な結合は非常に困
難であり、その効率は低い欠点があった。 本発明の目的は、応答速度が高く、受光窓を大きくで
きるチャンネル型の半導体受光素子を提供する事にあ
る。 〔問題点を解決するための手段〕 上記目的は、増倍を行う超格子層を下地結晶の表面に
対して直角に形成することにより達成できる。 本発明の要旨は、基板と、 光を吸収してキャリアを生成する光吸収層と前記光吸
収層により生じた前記キャリアを増倍する超格子構造の
増倍層とを有する半導体層と、 前記増倍層の上部に形成され、前記半導体層に光を導
くための受光窓層と、 前記半導体層に電界を供給するための一対の電極とを
有し、 前記光吸収層は前記基板の一つの表面上に形成され、 前記増倍層は少なくとも2種類の結晶を交互に複数回
積層して所要の膜厚をもつように構成され、 この積層の界面が前記基板の一つの表面に対して実質
的に垂直になるように、かつ、この積層の一つの側面が
前記光吸収層の一つの表面に接するように前記増倍層は
前記光吸収層の一つの表面上に形成され、 前記一対の電極の一方は前記基板の他の表面上に形成
され、前記一対の電極の他方は前記受光窓層の表面上に
形成され、 前記半導体層内に空乏層が形成されるように前記一対
の電極に所要の電圧を印加するよう構成されていること
を特徴とする半導体受光装置にある。 以下、第1図を用いて本発明を説明する。第1図は本
発明の装置の例の縦断面図である。ここで、1は基板2
は受光層、3は増倍層であり、4は窓層である。増倍層
3は下地結晶との界面2′に対し、ほぼ直角をなす超格
子層である。5は窓層4内に形成された反射伝導型の領
域5′はpn接合である、6および7は電極であるが、電
極6はリング状をなし、その内側は領域5が光結合を行
なる受光層8として作用できる。 〔作用〕 本発明の構造において、電極6および7に逆方向電圧
を印加するとpn接合5′から空乏層が発生し、受光層2
に達する。検知すべき光は電極6の内径部から入射し、
窓層符、増倍層3を透過し、光吸収層2で吸収、キャリ
アーである電子・正孔対を発生する。電子および正孔は
空乏層内の電界に引かれ各々、逆方向に走行するが、増
倍層3に取り入れられたキャリアーは多数のキャリアを
発生する増倍作用を発生させ、電気信号として取り出さ
れる。なお、上記において、増倍層3が光吸収を行なっ
ても良い事は言うまでもない。 本発明においては、空乏層の延びる巾はpn接合5′の
先端面から光吸収層2までであり、数μmで良い。これ
は、受光窓の実効的大きさがpn接合5′の面積、すなわ
ち、電極6の内径部できめられる構造となっているから
である。本発明ではpn接合の大きさは、例えば直径数十
μm〜100μm程度以上にする事が可能である。したが
って、光学的結合性が良く、応答速度が高く動作電圧の
低い受光装置が作製可能である。 〔実施例〕 以下実施例により、本発明を詳細に説明する。 実施例1 第1図の構造のチャンネル型受光装置を作製した。基
板1はInP(n型1×1019cm-3)、光吸収層2はInGaAs
層(n型1×1015cm-3、厚さ2μm)、増倍層3はInP
とGaP(いずれもn型1×1016cm-3)であり、増倍層と
しての厚さは1.5μmである。InPとGaPの各々は0.1μm
のピッチであり、光吸収層2に対し、おおむね90゜をな
している。窓層4はInP(n型1×1015cm、厚さ2μ
m)であり、窓層4内にZnの拡散によるP型領域5を作
った。pn接合は5′の先端面は、増倍層3に極く接近し
ている。また、その大きさは直径80μmとした。電極6
として、Ti/Au層をpn接合の内径に直径70μm、内径60
μmにわたってリング状に形成その内径を受光窓8とし
た。また、電極7はAuGe層を基板1の裏面全体に形成し
た。なお、増倍層3の超格子は光吸収層2の上面2′に
GaPを0.1μm程度成長した後、干渉露光法で0.1μmピ
ッチでエッチング除去してInGaAs層とGaPの縞状露出面
を作った後、塩化物法気相成長法によるInPとGaPの幾返
し成長時の下地結晶への選択的成長を用いて行なった。
電極6および7に逆方向電圧100Vを印加し、波長1.5μ
mの光(入力1μW)を受光窓8から入射したところ、
光電流50μAを得、増倍率として80を得た。また、過剰
雑音指数は0.5であった。応答速度は2GHzであった。50
μmコア径の光ファイバーとの光学的結合効率は受光窓
8の表面におけるフレネル反射損を除き95%であった。
従来の装置では光学的結合効率は5%であり、著しく低
く、その値は気温や振動によつて変動し、電気信号にノ
イズとして現われた。この理由は、受光面が巾4μmの
細線状となっており、光ファイバーからの放出光の1部
しか取り込まれない事および、光ファイバーとの位置ず
れに対する光学的結合効率に変動を受ける事に起因する
ためであった。また、従来装置で受光窓を大きく、すな
わち、光吸収層のキャリア濃度を低くして電極間隔を大
きくした場合、巾20μmでは印加電圧は800Vと高くしな
ければならず実用的ではなく、また、応答速度は500MHz
と低くなった。以上の事から、本発明では、低電圧で動
作でき、応答速度が高く、受光窓の大きい受光装置の作
れる事がわかった。 実備例2 実施例1において、増倍層3の超格子層のGaPのみを
5×1016cmとした。この結果、受光装置の性能として、
動作電圧、増倍率、応答速度等に変化はなかったが、過
剰雑音指数は0.3と向上した。これは、増倍層3におけ
るInPとGaPのチャンネル高さが変化し、増倍層で発生し
た電子がGaP側へ移動し、ホールと電子の分離がより明
確になったためである。また、GaP中に移動した電子に
よる増倍はイオン化電圧の関係からほとんど生じなく、
InP中のホールによる増倍によるものが支配的となっ
て、イオン化率比が改善されたためである。 参考例 チヤンネリング受光素子の増倍層の層構造を変更した
ものを作製した。第2図〜第6図にその構造を示した。
まず、第2図および第3図は断面図で、受光層21、31お
よび窓層23、33にはさまれた増倍層22、32の部分を示し
ている。増倍層22は2種の結晶がクサビ状であり、層32
は互いに平行であるが、受光層31に対して針めである。
第4図〜第6図は増倍層34、35、36の横断面を示してお
り、第4図では2つの物質A、Bが平行な縞状、第5図
では2つの物質C、Dが同芯円状、第6図では柱状の物
質Fが物質Eで囲まれている。これらは実施例1と同様
の方法で製造できる。第4図〜第6図の構造を第2図と
第3図の構造に組合せる事で行ない、各々の2つの物質
はInPとGaPであり、キャリア濃度や増倍層としての厚さ
は実施例1と同じである。第2〜5図の2物質のピッチ
は0.1μm、第6図の物質Fの近接間隔は0.3μmとし
た。他の層および接合、電極等は実施例1と同じであ
り、省略する。この結果、動作電圧、応答速度、光学的
結合効率は同様に、従来のものに比較して良好であっ
た。特に、過剰雑音指数は第2図と第4および第5図を
組合せたものが0.3とすぐれていた。以上の事から、増
倍層の超格子の構造を変える事によっても、良好な特性
を得られる事がわかった。また、下地結晶かならずしも
直角に超格子が形成されていなくとも良い事が明らかと
なった。 以上の実施例および参考例では受光窓として50μm程
度のもののみを記したが、動作電圧や応答速度の変更な
しにさらに大きくする事は極めて容易であり、光学的結
合を向上できる。したがって、従来の装置に比較して、
例えば光通信用受光モジュールの組立が容易であり、入
射光量の改善により高信頼、低雑音化が可能である。 なお、本発明の実施例および参考例の構造では、pn接
合外周をメサ型にエッチングして磁限をする構造や、結
晶の材質としてGaAs、AlP、GaSb、AlSb第の二元系およ
びGa−Al−InAs−P−Sb等の多元系で構成されていても
良い事は言うまでもない。また、増倍層自体にpn接合が
ある構造や、光吸収機能があるものであっても本発明の
実施例の一態様に含まれる。 〔発明の効果〕 以上説明した様に、本発明によれば、応答速度の低下
や動作電圧の増大を必要とせずに、受光窓の大きなチャ
ネル型受光装置を作製できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例の構造の縦面図、第2図およ
び第3図は本発明の参考例における増倍層およびその周
辺構造をしめす縦断面図、第4図乃至第6図は本発明の
参考例における増倍層の構造を示す横断面図である。 2、21、31……光吸収層 3、22、32、34、35、36……増倍層 4、23、33……窓層 6、7……電極 8……受光窓

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.基板と、 光を吸収してキャリアを生成する光吸収層と前記光吸収
    層により生じた前記キャリアを増倍する超格子構造の増
    倍層とを有する半導体層と、 前記増倍層の上部に形成され、前記半導体層に光を導く
    ための受光窓層と、 前記半導体層に電界を供給するための一対の電極とを有
    し、 前記光吸収層は前記基板の一つの表面上に形成され、 前記増倍層は少なくとも2種類の結晶を交互に複数回積
    層して所要の膜厚をもつように構成され、 この積層の界面が前記基板の一つの表面に対して実質的
    に垂直になるように、かつ、この積層の一つの側面が前
    記光吸収層の一つの表面に接するように前記増倍層は前
    記光吸収層の一つの表面上に形成され、 前記一対の電極の一方は前記基板の他の表面上に形成さ
    れ、前記一対の電極の他方は前記受光窓層の表面上に形
    成され、 前記半導体層内に空乏層が形成されるように前記一対の
    電極に所要の電圧を印加するように構成されていること
    を特徴とする半導体受光装置。
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