JP2667349B2 - 製氷機 - Google Patents

製氷機

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JP2667349B2
JP2667349B2 JP5051905A JP5190593A JP2667349B2 JP 2667349 B2 JP2667349 B2 JP 2667349B2 JP 5051905 A JP5051905 A JP 5051905A JP 5190593 A JP5190593 A JP 5190593A JP 2667349 B2 JP2667349 B2 JP 2667349B2
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一郎 大西
治之 石王
正治 朝田
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松下冷機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫等に組み込まれ
て製氷する自動製氷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年冷蔵庫内に組み込まれて、自動的に
製氷皿に給水し、製氷皿を回転させて離氷させ、下方に
備えられた貯氷箱に氷を常時保存しておく自動製氷機が
採用されてきている。
【0003】例えば実公昭54−17137号公報に示
される製氷機を第7〜8図を用いて説明する。
【0004】かかる製氷機は製氷機メカ本体101と製
氷皿102と製氷した氷を貯氷する貯氷箱103及びメ
カ本体101より駆動される検氷レバー104から成
る。
【0005】メカ本体101内はモータ105と減速ギ
アユニット106とから成り、前記ギアユニット106
の最終段は製氷皿102と直結しており、製氷皿の回転
及び該ギアユニット106にて通常は貯氷箱103内に
ある検氷レバー104を駆動する。製氷皿102の回転
位置及び検氷レバー104の回転位置検出にはスイッチ
手段107が2ヶ使用され、モータからのハーネス及び
スイッチ手段107のハーネスがメカ本体101内に配
設されている。
【0006】ここで製氷が完成するとモータ105の回
転により製氷皿102は回転させられ、氷を貯氷箱10
3内に離氷する。この時、検氷レバー104は製氷皿1
02と共に揺動し、氷がある場合は前記検氷レバー10
4が元に戻らないことにより、検氷するものである。
【0007】更に特開平2−203179号公報に示さ
れる製氷機は、前記検氷レバーの動きを製氷皿の回転と
連動させずに独立して検氷動作をおこなわせ、貯氷箱1
03内に氷がない場合に製氷皿を回転させて離氷させる
ものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものはいず
れもその用途を満足しているものであるが、更に、改良
すべき点として実公昭54−17137号公報は検氷軸
は常に貯氷箱内又は付近にに位置しており、通常の氷の
取り出し時検氷軸がじゃまになり、検氷レバ−を誤って
引っ張ったり、貯氷箱と接触し検氷レバ−の破損、折れ
曲がりが発生したり、内部の機構部の破損をまねいたり
して、製氷機全体の取り替えが必要であった。
【0009】本発明は上記問題点に鑑み、使用者が誤っ
て検氷レバーを検氷レバーの回動方向に無理に回動させ
たり、検氷レバーが貯氷箱内へ進入している状態のとき
に使用者が貯氷箱を出し入れして、検氷レバーに貯氷箱
がぶつかって検氷レバーに無理な力が加わっても、検氷
軸または検氷レバーが破損する恐れが少ない製氷機を提
供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、製氷皿を回動させるギア列群に形成された
カムにより回動する検氷軸と、貯氷箱の出し入れ方向に
対して垂直な方向に回動軸を有し検氷軸の回動と連動し
て貯氷箱内への進入動作および貯氷箱内からの退出動作
を行う検氷レバ−とを備えた製氷機において、検氷軸に
与えられる回動力を検氷レバ−に伝達する回動力伝達経
路内にトルクリミッタを介在させたものである。
【0011】本発明に使用するトルクリミッタとして
は、筒状ゴムやコイルバネ等の復原力のあるものが適し
ている。
【0012】なお、トルクリミッタとしてコイルバネを
使用する場合には、コイルバネの端末を径方向に折り曲
げて、検氷軸の軸端面又は断面に設けられた溝に係合さ
せる構成とすることが好ましい。
【0013】
【作用】本発明の製氷機では、検氷軸に与えられる回動
力を検氷レバ−に伝達する回動力伝達経路内にトルクリ
ミッタを介在させたことにより、使用者が誤って検氷レ
バーを検氷レバーの回動方向に無理に回動させても、ト
ルクリミッタの働きで外力が吸収されるため、検氷軸ま
たは検氷レバーが破損する恐れが少ない。
【0014】また、検氷レバーの回動軸を、貯氷箱の出
し入れ方向に対して垂直な方向にし ているので、検氷レ
バーが貯氷箱内へ進入している状態のときに使用者が貯
氷箱を出し入れして、検氷レバーに貯氷箱がぶつかって
検氷レバーに無理な力が加わっても、検氷レバーに加わ
る力の方向は検氷レバーの回動方向であり、トルクリミ
ッタの働きで外力が吸収されるため、検氷軸または検氷
レバーが破損する恐れが少ない。
【0015】本発明に使用するトルクリミッタとして、
筒状ゴムやコイルバネ等の復原力のあるものを使用すれ
ば、外力が取り去られたときに、検氷レバ−を元の状態
に復帰させることができる。
【0016】本発明に使用するトルクリミッタとして、
筒状ゴムを使用する場合は、成形が容易であり、安価に
することができる。
【0017】本発明に使用するトルクリミッタとして、
コイルバネを使用する場合は、外力が取り去られたとき
の復帰性がよく、位置ズレを起こしにくいので、検氷性
能に優れた製氷機を実現できる。
【0018】また、トルクリミッタとしてコイルバネを
使用する場合に、コイルバネの端末を径方向に折り曲げ
て、検氷軸の軸端面又は断面に設けられた溝に係合させ
る構成とすることにより、コイルバネの位置決め、取付
けが容易で正確になる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例の製氷機につい
て図1から図6を参照しながら説明する。201は製氷
機のメカユニット部、202はメカユニット部201と
回動自在に連結され製氷終了後回動させられて離氷動作
を行う製氷皿、203は製氷皿202を支える軸受け
部、204は製氷皿202から離氷した氷を貯める貯氷
箱であり、出し入れ可能に製氷皿202の下方に設置さ
れている。205は検氷レバ−であり、貯氷箱204の
出し入れ方向に対して垂直な方向に回動軸を有し、メカ
ユニット部201により駆動され貯氷箱204内への進
入動作および貯 氷箱204内からの退出動作を行い氷量
の検知を行う。
【0020】ここで、メカユニット部201の内部構成
を説明する。1は箱状のハウジングであり、角頂部には
ハウジング1と嵌合するカバー2を締結するビス穴3が
設けてある。4はハウジング1の底面5に設けられた略
U字状のリブであり、ここには駆動源たるモータ7がは
め込まれ固定される。モータ7のシャフト出力軸8には
ウォーム歯車9がはめ込まれており、ウォーム歯車9の
先端はハウジング1の底面5から延出した軸受部10に
て支持される。
【0021】ウォーム歯車9に噛合する位置にウォーム
ホイール部11及び平歯車部12を持った第1のギア1
3が設けられており、更にこれに噛み合う第2のギア1
4、第3のギア15により減速ギア列群が構成されてい
る。第3のギア15に噛み合ったファイナルギア16
は、歯車部17とその上方に延出した2つの外周カム1
8,19からなり、第1の外周カム18は長径部18a
と短径部18b及びこれらを結ぶ斜部18cを有し、第
2の外周カム19は2つの突部22とこれらを滑らかに
つなぐ円周部23を有する。また、外周カム18,19
の軸心部は円孔となっており、この円孔の外周には径方
向に切り溝24が1ヶ所設けられている。更に、外周カ
ム18,19の裏面には2つの略四半円弧部が凹部25
となっている。
【0022】26はシャフトであり、前記ファイナルギ
ア16の下方に位置する。シャフト26の一端はハウジ
ング1に設けられた穴部より外部に突出し、凹部27に
て製氷皿202と連結される。他端は孔28を持った中
空円柱状の突部29を有し、前記ファイナルギア16の
円孔の中に収納される。
【0023】また、突起29の外周にも切り溝30が設
けられている。更に、突起29の下方にはファイナルギ
ア16を軸線方向で受け止めるための円板部31があ
り、この円板部31の外周に沿って2つの凸部32が上
方に延出している。
【0024】凸部32はファイナルギア16の略四半円
弧状の2つの凹部25嵌合すると共に、凸部32は凹部
25より角度の小さい円弧状に形成されている。33は
コイルスプリングであり、各端部は径方向に線が延出し
ている。コイルスプリング33はファイナルギア16の
円孔内に収められ、一方の端部34が切り溝24に嵌着
され、他方の端部35はコイルスプリング33の内径部
に貫通挿入されてなるシャフト26の突部29の切り溝
30に嵌着される。
【0025】このため、シャフト26はモータ7の反転
方向に付勢されることになると共に、モータ7正転時は
一定の角度内でファイナルギア16が回転するがシャフ
ト26は回転せず、一定の角度を過ぎるとファイナルギ
ア16の四半円弧状凹部25の端部とシャフト26の凸
部32が当接し、共に回転することになる。
【0026】36は検氷レバー205を駆動する検氷軸
であり、両端に軸部37を持ち、中央部38は略コ字状
に立ち上げられており、ハウジング1に設けられた軸受
け部39に回動自在に保持されている。検氷レバー20
5と接合される一端は、ハウジング1の側壁がU字状に
切り欠かれた部分より外部に突出している。検氷レバー
205と接合される側の軸部37と中央部38の間はト
ルクリミッタ36aを介して連結されている。
【0027】トルクリミッタ36aは弾性力のある材料
で筒状に成形されており、一定以上のトルクが作用する
とねじれて変形し、そのトルクを除去すると元の状態に
復帰する。検氷軸36の中央部38には突状部40及び
傾斜部をもった舌状突部41が形成されており、突状部
40は前記ファイナルギア16の第1の外周カム18と
接するようになっている。ここで、検氷軸36はバイア
スバネ42にて常に第1の外周カム18に押しつけられ
るようにバイアスされている。
【0028】43は基板であり、ハウジング1の溝44
にはめ込まれることによると共にカバー2にても押圧固
定されている。基板43には、例えばマイクロスイッチ
等の第1の検知手段45及び第2の検知手段46が直付
けされている。第1の検知手段45の作動片は、前記フ
ァイナルギア16の第2の外周カム19の突部22によ
り入り切りされる位置にある。第2の検知手段46の作
動片は、前記検氷軸36の舌状突部41にて入り切りさ
れる位置にある。
【0029】更に、基板43には、モータ7のハーネス
48を処理するコネクタ49、製氷機のテスト動作確認
用テストスイッチ50及び外部電源との接続用コネクタ
51が一体に配設されている。上記のように構成された
自動製氷機の動作について、以下に説明する。
【0030】ポンプ(図示せず)により製氷皿202に
給水された水が凍結したことをサーミスタにより検知す
ると、コントロール基板(図示せず)から信号が入りモ
ータ7を正転させる。モータ7が正転すると、ウォーム
歯車9、第1,第2,第3のギア13,14,15が順
次回転、減速されファイナルギア16へ回転が伝わる。
【0031】ファイナルギア16が回転を始めると、最
初にファイナルギア16の第1の外周カム18の長径部
18aに当接していた検氷軸36の突状部40は、長径
部18aから斜部18cを経て短径部18bに伝って動
く。
【0032】この時、検氷軸36は回動し、検氷レバー
205は製氷機の下に設けられた貯氷箱204内に降下
していく。その時、貯氷箱204内に所定量の氷が貯氷
されていなければ検氷レバー205は最下点まで降下
し、検氷軸36の突状部40は第1の外周カム18の短
径部18bに至る。
【0033】逆に、貯氷箱204内に所定量の氷があれ
ば検氷レバー205は最下点まで降下せず途中で止ま
り、よって検氷軸36の突状部40は第1の外周カム1
8の斜部18cより短径部18bには至らず浮いた状態
で保持される。この時、検氷軸36の舌状突部41と当
接して作動する第2の検知手段46は、この検氷軸36
の回動角度により入切を行い、結果的に氷量により判定
信号を発することになる。ここで貯氷箱204内に所定
量の氷があればモータ7は反転し、原点(製氷皿202
水平位置)に復帰し、そのまま待機する。
【0034】ここで、原点の位置はファイナルギア16
の第2の外周カム19と接して動作する第1の検知手段
45の切り替え状態及び第2の検知手段46の切り替え
状態により判定される。
【0035】また、貯氷箱204内に所定量の氷がなけ
ればモータ7はそのまま正転し、ファイナルギア16の
回転は継続し、ファイナルギア16の四半円弧状凹部2
5とシャフト26の凸部32が当接しシャフト26が回
転を始め、製氷皿202も回転を始める。ここで、検氷
軸36はファイナルギア16の第1の外周カム18aに
再度到達し、検氷レバー205を貯氷箱204内より引
き上げる。そして、そのままモータ7の正転の続く限
り、長径部18aと接することになる。
【0036】製氷皿202が一定角度以上ひねられ、内
部の氷が離氷される位置まで回動されると、ファイナル
ギア16の第2の外周カム19の凸部22より第1の検
知手段45の切り替えが行われ、モータ7は逆転を始め
原点位置まで製氷皿202は復帰し、次の製氷動作の準
備を完了する。ここで、原点に戻る前に検氷軸36はも
う一度検氷動作をし、貯氷箱204内の氷量を再度確認
する。そこで、外部電源(図示せず)はコネクタ51を
介して接続され、製氷機作動確認用のテストスイッチ5
0は外部より確認操作できる位置に防滴構成を施され設
置される。
【0037】一方、貯氷箱204を取り出す際に、また
使用者の誤操作で検氷レバ−205に無理な検氷レバ−
205の回動方向の外力が加わった場合は、トルクリミ
ッタ36aがその外力を受けて変形し、外力を検氷軸3
6途中で吸収するので検氷軸36または検氷レバ−20
5が破損する恐れは少ない。
【0038】以上述べた如く、本発明の第1の実施例の
自動製氷機は、回動可能に設けられ製氷終了後回動させ
られて離氷動作を行う製氷皿202と、出し入れ可能に
製氷 皿202の下方に配置され製氷皿202から離氷し
た氷を貯める貯氷箱204と、製氷皿202を回動させ
るギア列群9,13,14,15,16と、ギア列群
9,13,14,15,16を作動させるモ−タ7と、
ファイナルギア16に形成された第1の外周カム18に
より回動する検氷軸36と、貯氷箱204の出し入れ方
向に対して垂直な方向に回動軸を有し検氷軸36の回動
と連動して貯氷箱204内への進入動作および貯氷箱2
04内からの退出動作を行う検氷レバ−205と、検氷
レバ−205の貯氷箱204内への進入度合いを検知し
て貯氷箱204内の所定量の氷の有無を判定する第2の
検知手段46とを備え、検氷軸36の軸部37と中央部
38の間にトルクリミッタ36aを介在させたことによ
り、使用者が誤って検氷レバー205を検氷レバー20
5の回動方向に無理に回動させても、また、製氷機組立
時に作業者が誤って検氷レバー205を検氷レバー20
5の回動方向に無理に回動させても、トルクリミッタ3
6aの働きで外力が吸収されるため、検氷軸36または
検氷レバー205が破損する恐れが少ない。
【0039】また、検氷レバー205の回動軸を、貯氷
箱204の出し入れ方向に対して垂直な方向にしている
ので、検氷レバー205が貯氷箱204内へ進入してい
る状態のときに使用者が貯氷箱204を出し入れして、
検氷レバー205に貯氷箱204がぶつかって検氷レバ
ー205に無理な力が加わっても、検氷レバー205に
加わる力の方向は検氷レバー205の回動方向であり、
トルクリミッタ36aの働きで外力が吸収されるため、
検氷軸36または検氷レバー205が破損する恐れが少
ない。
【0040】また、トルクリミッタ36aに復原力のあ
るものを使用しているので、外力が取り去られたとき
に、検氷レバ−205を元の状態に復帰させることがで
きる。
【0041】また、トルクリミッタ36aはメカユニッ
ト部201内に収納されるので、小型で簡素な構造を実
現できる。
【0042】次に、図5を用いて本発明における自動製
氷機の第2の実施例について説明する。
【0043】36bは筒状ゴムであり、検氷軸36の軸
部37と中央部38の間を連結している。筒状ゴム36
bの両端には四角穴36xが設けられており、軸部37
と中央部38には四角穴36xと嵌合する突起37a,
38aが設けられている。その他の部品名とその役割は
第1の実施例と同様であるのでここでは省略する。
【0044】以上の様に構成された自動製氷機の動作に
ついて以下に説明する。貯氷箱204を取り出す際に、
また使用者の誤操作で検氷レバ−205に無理な検氷レ
バ−205の回動方向の外力が加わった場合は筒状ゴム
36bがねじれて変形し外力を検氷軸36途中で吸収す
るので検氷軸36または検氷レバ−205が破損する恐
れは少ない。その他の部品動作は第1の実施例と同様
であるのでここでは省略する。
【0045】以上述べた如く本発明の第2の実施例の自
動製氷機は、回動可能に設けられ製氷終了後回動させら
れて離氷動作を行う製氷皿202と、出し入れ可能に製
氷皿202の下方に配置され製氷皿202から離氷した
氷を貯める貯氷箱204と、製氷皿202を回動させる
ギア列群9,13,14,15,16と、ギア列群9,
13,14,15,16を作動させるモ−タ7と、ファ
イナルギア16に形成された第1の外周カム18により
回動する検氷軸36と、貯氷箱204の出し入れ方向に
対して垂直な方向に回動軸を有し検氷軸36の回動と連
動して貯氷箱204内への進入動作および貯氷箱204
内からの退出動作を行う検氷レバ−205と、検氷レバ
−205の貯氷箱204内への進入度合いを検知して貯
氷箱204内の所定量の氷の有無を判定する第2の検知
手段46とを備え、検氷軸36の軸部37と中央部38
の間を筒状ゴム36bを介して連結することにより、使
用者が誤って検氷レバー205を検氷レバー205の回
動方向に無理に回動させても、また、製氷機組立時に作
業者が誤って検氷レバー205を検氷レバー205の回
動方向に無理に回動させても、筒状ゴム36bがトルク
リミッタとして働き外力が吸収されるため、検氷軸36
または検氷レバー205が破損する恐れが少 ない。
【0046】また、検氷レバー205の回動軸を、貯氷
箱204の出し入れ方向に対して垂直な方向にしている
ので、検氷レバー205が貯氷箱204内へ進入してい
る状態のときに使用者が貯氷箱204を出し入れして、
検氷レバー205に貯氷箱204がぶつかって検氷レバ
ー205に無理な力が加わっても、検氷レバー205に
加わる力の方向は検氷レバー205の回動方向であり、
筒状ゴム36bのトルクリミッタとしての働きで外力が
吸収されるため、検氷軸36または検氷レバー205が
破損する恐れが少ない。
【0047】また、筒状ゴム36bは復原力があるの
で、外力が取り去られたときに、検氷レバ−205を元
の状態に復帰させることができる。また、筒状ゴム36
bは成形が容易であり、安価にトルクリミッタを構成す
ることができる。
【0048】次に、図6を用いて本発明における自動製
氷機の第3の実施例について説明する。
【0049】36cは端末36yがあらかじめその半径
方向内側に曲げられたコイルバネであり、検氷軸36の
軸部37と中央部38の間を連結している。尚、軸部3
7の端面と中央部38の端面には、コイルバネ36cの
軸方向外側からコイルバネ36c内に挿入される円柱状
の突起が設けられ、その円柱状の突起の直径方向に溝3
7b38bがそれぞれ形成されており、それぞれの
37b,38bにコイルバネ36cの端末36yが結合
されている。その他の部品名とその役割は第1の実施例
と同様であるので、ここでは省略する。
【0050】以上の様に構成された自動製氷機の動作に
ついて説明する。貯氷箱204を取り出す際に、また使
用者の誤操作で検氷レバ−205に無理な検氷レバ−2
05の回動方向の外力が加わった場合は、コイルバネ3
6cがねじれて変形することでトルクリミッタとして働
き、外力を検氷軸36途中で吸収するので検氷軸36
たは検氷レバ−205が破損する恐れは少ない。その他
の部品動作は第1の実施例と同様であるので、ここで
は省略する。
【0051】以上述べた如く、本発明の第3の実施例
自動製氷機は、回動可能に設けられ製氷終了後回動させ
られて離氷動作を行う製氷皿202と、出し入れ可能に
製氷皿202の下方に配置され製氷皿202から離氷し
た氷を貯める貯氷箱204と、製氷皿202を回動させ
るギア列群9,13,14,15,16と、ギア列群
9,13,14,15,16を作動させるモ−タ7と、
ファイナルギア16に形成された第1の外周カム18に
より回動する検氷軸36と、貯氷箱204の出し入れ方
向に対して垂直な方向に回動軸を有し検氷軸36の回動
と連動して貯氷箱204内への進入動作および貯氷箱2
04内からの退出動作を行う検氷レバ−205と、検氷
レバ−205の貯氷箱204内への進入度合いを検知し
て貯氷箱204内の所定量の氷の有無を判定する第2の
検知手段46とを備え、検氷軸36の軸部37と中央部
38の間をコイルバネ36cを介して連結することによ
り、使用者が誤って検氷レバー205を検氷レバー20
5の回動方向に無理に回動させても、また、製氷機組立
時に作業者が誤って検氷レバー205を検氷レバー20
5の回動方向に無理に回動させても、コイルバネ36c
がトルクリミッタとして働き外力が吸収されるため、検
氷軸36または検氷レバー205が破損する恐れが少な
い。
【0052】また、検氷レバー205の回動軸を、貯氷
箱204の出し入れ方向に対して垂直な方向にしている
ので、検氷レバー205が貯氷箱204内へ進入してい
る状態のときに使用者が貯氷箱204を出し入れして、
検氷レバー205に貯氷箱204がぶつかって検氷レバ
ー205に無理な力が加わっても、検氷レバー205に
加わる力の方向は検氷レバー205の回動方向であり、
コイルバネ36cのトルクリミッタとしての働きで外力
が吸収されるため、検氷軸36または検氷レバー205
が破損する恐れが少ない。
【0053】また、コイルバネ36cは、外力が取り去
られたときの復帰性がよく、位置ズ レを起こしにくいの
で、検氷性能に優れた製氷機を実現できる。
【0054】また、コイルバネ36cの端末を半径方向
内側に折り曲げて、検氷軸36の軸部37の端面と中央
部38の端面の円柱状の突起の直径方向にに設けられた
溝37b,38bに係合させる構成とすることにより、
コイルバネ36cの位置決め、取付けが容易で正確にな
り、作業性が向上する。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明は、検氷軸に与えら
れる回動力を検氷レバ−に伝達する回動力伝達経路内に
トルクリミッタを介在させたことにより、使用者が誤っ
て検氷レバーを検氷レバーの回動方向に無理に回動させ
ても、また、製氷機組立時に作業者が誤って検氷レバー
を検氷レバーの回動方向に無理に回動させても、トルク
リミッタの働きで外力が吸収されるため、検氷軸または
検氷レバーが破損する恐れが少ない。
【0056】また、検氷レバーの回動軸を、貯氷箱の出
し入れ方向に対して垂直な方向にしているので、検氷レ
バーが貯氷箱内へ進入している状態のときに使用者が貯
氷箱を出し入れして、検氷レバーに貯氷箱がぶつかって
検氷レバーに無理な力が加わっても、検氷レバーに加わ
る力の方向は検氷レバーの回動方向であり、トルクリミ
ッタの働きで外力が吸収されるため、検氷軸または検氷
レバーが破損する恐れが少ない。
【0057】また、トルクリミッタを、筒状ゴムで構成
したことにより、外力が取り去られたときに、検氷レバ
−を元の状態に復帰させることができ、筒状ゴムの成形
が容易であり、トルクリミッタを安価に構成することが
できる。
【0058】また、トルクリミッタを、コイルバネで構
成したことにより、外力が取り去られたときの復帰性を
良くすることができ、位置ズレを起こしにくいので、検
氷性能に優れた製氷機を実現できる。
【0059】また、コイルバネの端末を径方向に折り曲
げて、検氷軸の軸端面又は断面に設けられた溝に係合さ
せる構成とすることにより、コイルバネの位置決め、取
付けが容易で正確になり、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における製氷機の全体斜
視図
【図2】同実施例における製氷機のメカユニット部の分
解斜視図
【図3】同実施例における製氷機のカバーを外した状態
の平面図
【図4】同実施例における製氷機の要部拡大図
【図5】本発明の第2の実施例における製氷機の検氷軸
の分解斜視図
【図6】本発明の第3の実施例における製氷機の検氷軸
の分解斜視図
【図7】従来例の製氷機の全体構成図
【図8】同従来例の製氷機のメカ部の内部模式図
【符号の説明】
7 モータ 9,13,14,15,16 ギア列群 36 検氷軸 36a トルクリミッタ 36b 筒状ゴム 36c コイルバネ 201 メカユニット部 202 製氷皿 204 貯氷箱 205 検氷レバ−

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動可能に設けられ製氷終了後回動させ
    られて離氷動作を行う製氷皿と、出し入れ可能に前記製
    氷皿の下方に配置され前記製氷皿から離氷した氷を貯め
    貯氷箱と、前記製氷皿を回動させるギア列群と、前記
    ギア列群を作動させるモ−タと、前記ギア列群に形成さ
    れたカムにより回動する検氷軸と、前記貯氷箱の出し入
    れ方向に対して垂直な方向に回動軸を有し前記検氷軸の
    回動と連動して前記貯氷箱内への進入動作および前記貯
    氷箱内からの退出動作を行う検氷レバ−と、前記検氷レ
    バ−の前記貯氷箱内への進入度合いを検知して前記貯氷
    箱内の所定量の氷の有無を判定する検知手段とを備え、
    前記検氷軸に与えられる回動力を前記検氷レバ−に伝達
    する回動力伝達経路内にトルクリミッタを介在させたこ
    とを特徴とする製氷機。
  2. 【請求項2】 トルクリミッタが筒状ゴムで構成されて
    いる請求項1記載の製氷機。
  3. 【請求項3】 トルクリミッタがコイルバネで構成され
    ている請求項1記載の製氷機。
  4. 【請求項4】 コイルバネは端末が径方向に折り曲げら
    れ、前記検氷軸の軸端面又は断面に設けられた溝に前記
    端末が連結されている請求項3記載の製氷機。
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