JP2667008B2 - 電磁調理器 - Google Patents

電磁調理器

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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明はインバータ回路を駆動して被加熱物を加熱す
る電磁調理器に関し、特に複数のインバータ回路を具備
した電磁調理器に関するものである。
(従来の技術) 電磁調理器は炎が生じないので安全性が高く、又熱効
率が高い等の利点を有し、種々の電磁調理器が開発され
ている。
また電磁調理器は高周波磁界を発生する際に異音を発
生する場合があるが、インバータ回路の発振周波数を可
聴領域以上の値に設定することにより異音の発生を防止
するようにしている。
また複数のインバータ回路を有して同時に複数種類の
調理を行い得る、いわゆる多口型の電磁調理器では、隣
り合うインバータ回路の発振周波数の差による干渉音に
よって異音を発生する。
このような多口型の電磁調理器において、隣り合う2
つのインバータ回路を駆動してホーロー鍋を同時に加熱
したときのインバータ回路の発振周波数に対する音圧レ
ベルを第6図及び第7図に示す。
第6図は1つの電磁調理器の火力を「弱」から「強」
へ変化させ、もう1つの電磁調理器の火力を「強」に固
定した場合に低周波領域を測定した結果を(A),
(B),(C),(D)の順に示し、第7図(A),
(B),(C),(D)は高周波領域を測定した場合を
示している。
尚、第6図及び第7図共に縦軸に示した音圧レベルは
同一の目盛であり、測定に際してはスペクトラムアナラ
イザを用い低域遮断周波数が最も高い、いわゆるA特性
のフィルタを使用した。
第6図(A)の周波数9〜10KHz近傍に現われている
ピークが干渉によるものである。また、第7図の周波数
20〜30KHz近傍に現われた2つのピークがインバータ回
路の発振周波数によるものであり、40KHz近傍のピーク
が第2次高周波によるものである。火力を「弱」から
「強」へ変化させるに応じて、すなわち第6図(A)か
ら(B)(C)(D)へと移行するに応じて干渉による
音圧レベルのピークの周波数が順次低い値になってい
る。この干渉によるピークの周波数は双方のインバータ
回路の発振周波数の差に相当する。
以上の如く複数のインバータ回路を具備した電磁調理
器では、これらの各インバータ回路の発振周波数の差に
応じて干渉音が発生する。
そこで特開昭58−142783号公報に示された従来装置で
は、各インバータ回路を駆動するためのの発振器の発振
周波数をほぼ等しい値に設定して前述した干渉音の発生
を防止するようにしている。
また他の従来装置では実開昭57−179296号公報に示さ
れる如く、各インバータ回路の発振周波数の差が可聴周
波数以上となるように構成し、干渉音の発生が可聴周波
数帯域外となるようにしている。
また、特公昭61−13355号公報に示された従来装置で
は、加熱コイル相互の周波数差が所定値以下であるとき
にはインバータ回路の発振周波数を制御するいわゆる周
波数制御方式により連続的に出力制御を行い、そして周
波数差が所定値以上であるときにはこの所定値近傍の周
波数差でのデューティ出力制御、すなわちインバータ回
路のオンオフ制御を行うことにより、相互の周波数差に
よる干渉音を減少させるようにしている。
ところが、第8図(A)及び(B)に示すように被加
熱物の入力インダクタンスと抵抗分とで成るインピーダ
ンスがその材質に応じて大きく異なるので、前述したい
ずれの方法も実用的でない。
また、各種材質の被加熱物を加熱することのできる準
E級インバータ回路を用いた多口型の電磁調理器では、
オン時間の期間だけスイッチング素子をオンして加熱コ
イルへ電力を供給しており、このときスイッチング素子
を流れる電流Icは次の第(1)式により示される。
E;電源電圧 但し R;被加熱物の抵抗 L;被加熱物のインダクタンス 第(1)式からも明らかなようにインダクタンスLに
応じて電流Icの増加率が異なり、例えばインダクタンス
Lが小さいほど電流Icの増加率が大きくなる。従って入
力電力が一定である場合には、インダクタンスLの小さ
な鍋ほどオン時間が短かくインバータ回路の発振周波数
が高くなる。また入力電力はオン時間を変化させること
により制御しており、例えば被加熱物が鉄鍋である場合
にはオン時間を1μ秒変化させることにより、入力電力
が約100W変化する。これは第9図曲線bに示す如くイン
バータ回路の発振周波数が2KHz変化すると入力電力が20
0W変化することに相当する。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、第9図に示すように曲線aの磁性を有
するステンレス鍋を用いた場合の特性、曲線bの鉄鍋を
用いた場合の特性、曲線cの非磁性のステンレス鍋を用
いた場合の特性から考察して、隣り合うインバータ回路
の発振周波数の差を可聴周波数以下には設定することが
できない。また発振周波数の差を可聴周波数以上に設定
することも困難である。
また、一方のインバータ回路で鉄鍋を加熱し、他方の
インバータ回路で磁性を有するステンレス鍋を加熱する
場合を想定するに、第9図に示すように鉄鍋を入力電力
1.2KWで周波数25.8KHzで加熱する場合、双方の周波数の
差を可聴周波数以下、すなわち2KHz以下にするには磁性
を有するステンレス鍋を周波数23.8KHz以上で加熱する
必要がある。すなわち入力電力900W以下でしか磁性を有
するステンレス鍋を加熱することができない。このよう
に干渉音の発生を防ぐためには調理者は更に大きな入力
電力を設定することができず、改良の余地が残されてい
た。
また、ハーフブリッジ型のインバータ回路を複数具備
した多口型の電磁調理器においても、被加熱物の材質に
応じてインバータ回路の発振周波数が大きく変化するの
で、干渉音の発生を防止するという理由から、例えば最
大入力電力となる共振周波数と同一の発振周波数でイン
バータ回路を駆動することができなかった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、干渉音を
発生させることなく、任意の入力電力を設定し得る多口
型の電磁調理器を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本発明が提供する手段は、
加熱コイルと共振コンデンサを有し、この加熱コイルと
共振コンデンサとの共振により高周波電力を発生して被
加熱物を誘導加熱するインバータ回路を複数有する加熱
手段と、前記各インバータ回路の出力電圧と、共振コン
デンサを流れる電流との位相差を設定する位相差設定手
段と、前記設定された位相差に応じて該当するインバー
タ回路の発振周波数を制御する制御手段と、前記複数の
インバータ回路によって加熱される各被加熱物の入力イ
ンダクタンスを検出する検出手段と、隣り合う被加熱物
の入力インダクタンスの差が所定以上であるときには対
応するインバータ回路の前記制御手段によって制御され
る発振周波数の差が可聴周波数以上となるように、また
隣り合う被加熱物の入力インダクタンスの差が所定以下
であるときには対応するインバータ回路の前記制御手段
によって制御される発振周波数の差が可聴周波数以下と
なるように前記位相差設定手段により設定された位相差
を制御する位相差制御手段とを有して構成した。
(作用) 本発明はインバータ回路の出力電圧と、共振コンデン
サを流れる電流の位相差を設定すると、この設定された
位相差に応じて該当するインバータ回路の発振周波数を
制御する。また、被加熱物の入力インダクタンスを検出
するための検出手段を有しており、隣り合う被加熱物の
入力インダクタンスの差が所定以上であるときには位相
差制御手段が対応するインバータ回路相互の発振周波数
の差が可聴周波数以上となるように前記設定された位相
差を制御し、また逆に隣り合う被加熱物の入力インダク
タンスの差が所定以下であるときには対応するインバー
タ回路相互の発振周波数の差が可聴周波数以下となるよ
うに前記設定された位相差を制御する。従って、位相差
制御手段によって制御された位相差に応じて該当するイ
ンバータ回路の発振周波数が制御されるので、干渉音の
発生を確実に防止することができる。
(実施例) 以下、本発明に係る実施例を図面を参照して詳細に説
明する。
まず第2図を参照して原理的回路構成を説明する。
交流電源PWは直流電源回路3と接続されている。この
直流電源回路3は交流電源を整流するためのブリッジ回
路5と、整流された脈流を平滑化するためのコンデンサ
7とから構成されている。
ハーフブリッジ型のインバータ回路9は2つのトラン
ジスタ11,13と、各トランジスタ11,13のコレクターエミ
ッタ間に接続されたダイオード15,17と、加熱コイル19
と、この加熱コイル19へ直列に接続された共振用のコン
デンサ21とから構成されている。
位相比較回路23は第1の信号としてインバータ電圧V
INを入力するとともに、コンデンサ21を流れるインバー
タ電流IINと位相的に相関する第2の信号としてコンデ
ンサ21の両端の電圧Vc1を入力しており、双方の信号の
位相を比較し比較結果、すなわち双方の信号の位相差に
係る信号をローパスフィルタ25へ出力する。
位相差設定回路27は前述した第1の信号と第2の信号
の位相差を設定する。
VCO29は前記位相差設定回路27によって設定された位
相差となるようにインバータ回路9の発振周波数を制御
するための制御手段であり、ローパスフィルタ25からの
信号電圧に応じて発振周波数を変化させる。
駆動回路31はVCO29からの信号に基づいてトランジス
タ11,13を交互にオンオフ動作させる。
次に第3図を参照して第2図に示した回路部の作用を
説明する。
駆動回路31からの信号に基づいてトランジスタ11,13
か交互にオンオフ動作すると、加熱コイル19とコンデン
サ21が直列共振状態に設定され、加熱コイル19が高周波
電力を発生する。これにより加熱コイル19から発生する
磁束による電磁誘導作用により図示しない鍋等の被加熱
物に渦電流を発生して当該被加熱物を加熱する。
このときインバータ回路9の発振周波数を加熱コイル
19と共振用のコンデンサ21で成る直列共振回路の共振周
波数と等しい値に設定すると、直列共振回路は抵抗負荷
のみになり、負荷インピーダンスZは次の第(2)式に
より示される。
Z=RL+RC …(2) ただし RL:負荷抵抗 RC:加熱コイル19の抵抗 第(2)式からも明らかなように負荷インピーダンス
Zは抵抗成分のみとなり、このときの負荷電流は最大の
値となる。また第3図に示す期間Taのあいだ直列共振回
路へ有効電力が供給され、このときの電力量は最大の値
となる。
次に入力電力の制御について説明する。
入力電力の制御を行う場合は位相差設定回路27により
第1の信号と第2の信号の位相差を90゜以上に設定する
ことにより行う。すなわち位相差を90゜以上に設定する
と、誘導負荷状態となり第4図(A)及び(B)に示す
ようにインバータ電流IINがインバータ電圧VINに対して
遅れ位相となる。このときの負荷インピーダンスZは次
の第(3)式により示される。
また第4図(B)に示すように期間T2の短期間だけ直
列共振回路へ電力が供給される。このように位相差を90
゜以上に設定すると、負荷インピーダンスZが大きくな
り、インバータ回路9へ流れる電流が減少するので入力
電力を連続的に低く制御することができる。
第5図を参照して更に具体的に説明する。
第5図の曲線a,bに示す如くそれぞれ磁性を有するス
テンレス鍋、鉄鍋を加熱する場合は、入力電力が最大値
近傍でインバータ回路の周波数を変化させてもそれ程入
力電力が変化しない箇所が存在する。ここで第2図に示
す回路部を2つ設け、例えば一方のインバータ回路を入
力電力1.6KWで周波数20.5KHzに設定して鉄鍋を加熱し、
他方のインバータ回路を入力電力1.52KWで周波数20.3KH
zに設定して磁性を有するステンレス鍋を加熱する。こ
の場合双方の周波数の差が0.2KHzであるから干渉音は発
生しない。従って、このような周波数差が0.2KHzの状態
で双方のインバータ回路をいわゆるオンオフ制御するこ
とにより、入力制御を実行すると、干渉音を発生させる
ことなく、調理者の所望する入力電力で被加熱物を加熱
することができる。
また、第5図曲線cに示す如く非磁性のステンレス鍋
を加熱する場合は、インピーダンスが低いのでインバー
タ回路の周波数を45KHz以上に設定する。従って、非磁
性のステンレス鍋と鉄鍋を同時に加熱する場合、又は非
磁性のステンレス鍋と磁性を有するステンレス鍋を同時
に加熱する場合は、いずれもインバータ回路相互間の周
波数の差が可聴周波数以上となるので干渉音が発生しな
い。
次に第1図を参照して本発明に係る具体的な実施例を
説明する。
第1図に示す多口型の電磁調理器は誘導加熱部1Aと1B
とを有する。この誘導加熱部1Aと1Bのうち、誘導加熱部
1Aを代表して説明する。
尚、第2図に示した回路部の同一の回路部には同一の
番号を付している。
インバータ電圧位相検知回路20はインバータ電圧VIN
を検出して位相比較回路23へ出力する。またコンデンサ
電圧位相検知回路22は共振用のコンデンサ21の両端の電
圧Vc1を検出して位相比較回路23へ出力する。インバー
タ電流IINはインバータ電圧VINと同期しており、電圧Vc
1の位相はインバータ電流IINの位相に対して90゜だけ遅
延している。エクスクルーシブオア回路(exclusive O
R)等から構成される位相比較回路23がインバータ電圧V
INに係る信号及び電圧Vc1に係る信号を入力すると、双
方の信号の位相差に係る信号Vp1をローパスフィルタ25
へ出力する。ローパスフィルタ25は位相差設定回路27か
らの信号と信号Vp1を入力すると平滑化した信号Vp2をVC
O29へ出力する。ローパスフィルタ25から出力される信
号Vp2は信号Vp1のデューティ比に応じて変化する。すな
わち直列共振回路が誘導性である場合にはインバータ電
流IINがインバータ電圧VINに対して遅れ位相となり、そ
の分だけ信号Vp2が低くなる。VCO29は入力電圧、すなわ
ち信号Vp2の値に応じて発振周波数が変化する。駆動回
路31はVCO回路29からの信号に応じてインバータ回路9
を駆動する。
以上の如く、インバータ電圧位相検知回路20、コンデ
ンサ電圧位相検知回路22、位相比較回路23、ローパスフ
ィルタ25、VCO29及び駆動回路31とでいわゆるフェーズ
ロックループ(以下PLLと称する)を形成しており、被
加熱物の材質により発振周波数が異なる場合においても
前述したPLL制御がなされ、常に共振状態に設定され
る。
尚、第1図に示す誘導加熱部1Bの装置構成は、前述し
た誘導加熱部1Aと同一であり、同一番号を付して詳細な
説明を省略する。
材質検知回路35は誘導加熱部1A,1Bの各ローパスフィ
ルタ25の出力端子と接続され、各VCO29の入力電圧、す
なわち各インバータ回路9の発振周波数に比例する信号
を入力し、この信号に基づいて対応する被加熱物の材
質、すなわち被加熱物の入力インダクタンスを検出す
る。
周波数制御回路37は材質検知回路35と接続されるとと
もに、誘導加熱部1A,1Bの各位相差設定回路27と接続さ
れている。この周波数制御回路37は材質検知回路35から
の信号に応じて誘導加熱部1A,1Bの各インバータ回路3
相互間の発振周波数の差が可聴周波数以上となるように
位相差設定回路27によって設定された位相差を制御する
ための位相差制御手段である。
周波数制御回路39は材質検知回路35と接続されるとと
もに、誘導加熱部1A,1Bの各位相差設定回路27と接続さ
れている。この周波数制御回路39は材質検知回路35から
の信号に応じて誘導加熱部1A,1Bの各インバータ回路3
相互間の発振周波数の差が可聴周波数以下となるように
位相差設定回路27によって設定された位相差を制御する
ための位相差制御手段である。
この位相差制御手段によって制御される位相差の値
は、例えば双方の被加熱物の材質に対応して所望する周
波数差となるような位相差の値を実験的に求めておき、
材質検知回路35からの信号に応じて前記実験的に求めた
位相差の値に制御される。
次に作用を説明する。
一方の誘導加熱部1Aへ例えばホーロー鍋が載置される
とともに、他方の誘導加熱部1Bへホーローやかんが載置
された場合を説明する。
第8図からも明らかなように双方の被加熱物の入力イ
ンダクタンスが近似しており、材質検知回路35が双方の
入力インダクタンスの差が所定以下すなわち双方の被加
熱物の材質が近似していることを検出したときには、周
波数制御回路39を動作させる。周波数制御回路39は位相
差設定回路27へ信号を出力して、位相差を制御する。こ
れにより双方のインバータ回路9の発振周波数の差が可
聴周波数以下になり、干渉音の発生を防止することがで
きる。
次に、一方の誘導加熱部1Aへ例えばホーロー鍋が載置
されるとともに、他方の誘導加熱部1Bへ例えば非磁性の
ステンレス鍋が載置された場合を説明する。
第8図に示した如く双方の被加熱物の入力インダクタ
ンスが大きく異なり、材質検知回路35がこの双方の入力
インダクタンスの差が所定以上すなわち双方の被加熱物
の材質が異なることを検出したときには、周波数制御回
路37を動作させる。周波数制御回路37は位相差設定回路
27へ信号を出力して位相差を制御する。これにより双方
のインバータ回路9の発振周波数の差が可聴周波数以上
になり、干渉音の発生を防止することができる。
尚、第1図に示した実施例では2つのインバータ回路
を具備した場合を説明したが、本発明はこれに限定され
ることなく3以上の適宜の数のインバータ回路を具備す
る場合にも適用される。
以上の如く位相差設定回路によって設定された位相差
に応じてインバータ回路の発振周波数を制御するように
したので、周波数制御を確実且つ容易に行うことができ
る。
[発明の効果] 以上説明してきたように本発明によれば、隣り合う被
加熱物の入力インダクタンスの差に応じて位相差を制御
するように構成したので、干渉音を発生させることなく
任意の入力電力でインバータ回路を駆動することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る一実施例を示したブロック図、第
2図は原理的な回路構成を示したブロック図、第3図及
び第4図は第2図の各部の信号波形図、第5図は本発明
に係るインバータ回路の発振周波数に対する入力電力を
示した特性図、第6図及び第7図は周波数に対する音圧
レベルを示した特性図、第8図は被加熱物のインピーダ
ンスを示した説明図、第9図は従来例のインバータ回路
の発振周波数に対する入力電力を示した特性図である。 9……インバータ回路 11,13……トランジスタ 19……加熱コイル 21……コンデンサ 27……位相差設定回路 29……VCO 35……材質検知回路 37,39……周波数制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 豊 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8 東芝 オーディオ・ビデオエンジニアリング株 式会社開発事業所内 (56)参考文献 特開 昭58−142783(JP,A) 実開 昭52−44449(JP,U) 実開 昭57−179296(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱コイルと共振コンデンサを有し、この
    加熱コイルと共振コンデンサとの共振により、高周波電
    力を発生して被加熱物を誘導加熱するインバータ回路を
    複数有する加熱手段と、 前記各インバータ回路の出力電圧と、共振コンデンサを
    流れる電流との位相差を設定する位相差設定手段と、 前記設定された位相差に応じて該当するインバータ回路
    の発振周波数を制御する制御手段と、 前記複数のインバータ回路によって加熱される各被加熱
    物の入力インダクタンスを検出する検出手段と、 隣り合う被加熱物の入力インダクタンスの差が所定以上
    であるときには対応するインバータ回路の前記制御手段
    によって制御される発振周波数の差が可聴周波数以上と
    なるように、また隣り合う被加熱物の入力インダクタン
    スの差が所定以下であるときには対応するインバータ回
    路の前記制御手段によって制御される発振周波数の差が
    可聴周波数以下となるように前記位相差設定手段により
    設定された位相差を制御する位相差制御手段と を有することを特徴とする電磁調理器。
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