JP2666266C - - Google Patents

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JP2666266C
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は全自動カメラ、更に詳しくは、カメラ本体内の記憶手段に記憶される
記憶内容によって制御される全自動カメラに関する。 [従来の技術] 近年、カメラの電子化は急速に発達し、従来の機械式カメラでは困難な機能が
多数提案されている。露出動作を例にとってみても、多点スポット測光、自動逆
光補正、マルチプログラムAEなど、電子回路、特にマイクロコンピュータでな
ければ不可能な技術である。極端な場合、機械的な構造や電子回路の構成 は同じでも、マイクロコンピュータ内のソフトウェアを変更するだけで全く別の
機能を持ったカメラを作ることも可能である。したがって、現在の市場には、写
真撮影のための基本機能にユーザのニーズに応じた機能を追加した形態のカメラ
が多数存在している。 また、カメラアクセサリーとしての操作部材をカメラ本体に装着することによ
り機能を拡大できるカメラも少なくない。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、市場のニーズは多様であり、メーカ側の設定した機能に対し、
すべてのユーザが満足することはあり得ない。このためユーザには自分の所望す
る機能を持つ数種類のカメラを購入しなければならないという不都合が生じてし
まう。かといって、ユーザの多様なニーズをすべて1台のカメラに納めることは
、ソフトウェアの記憶容量不足、操作の複雑化、スイッチ類の繁雑化等、不都合
が多い。 そこで、本発明はユーザの所望する機能をユーザが任意に選択することができ
て、かつ操作性が極めて簡便な全自動カメラを提供することを目的とする。 [問題点を解決するための手段および作用] 本発明の全自動カメラは、第1図の概念図に示すように、このカメラ1の内部
に、カメラ動作を実行するカメラ素子2と、コード化された制御命令に従って上
記カメラ素子2を制御する制御手段3と、上記制御命令を記憶する第1の記憶手
段4と、この第1の記憶手段4の記憶内容の一部または全部をカメラ外部の周辺
装置6により書き換え可能にする入力手段5とを具備したもので、このカメラ1
に周辺装置6を接続することにより、周辺装置6から入力手段5を介して第1の
記憶手段4にユーザの所望するカメラ機能を記憶させることができる。 [実施例] 以下に説明する本発明の実施例は、第1図に示した全自動カメラ1内の第1の
記憶手段4として、カメラ動作の基本機能を実行するソフトウェアを記憶した第
1記憶装置と撮影者の所望した機能を実行するソフトウェアを外部より入力して
記憶する第2記憶装置とを設けて、カメラの動作シーケンスの制御をこ の2つの記憶装置に記憶されたソフトウェアに基づいて行なうようにしたもので
、これにより、従来の多機能カメラの有していた操作部材の複雑化を解消してい
る。 したがって、その応用例は無数に考えられるが、以下に詳述する実施例におい
ては、説明の簡単化のために、AF動作と測光動作についてのみ行なうものとす
る。 第2図は、第3図以下に詳述する本発明を適用した全自動一眼レフレックスカ
メラの制御システムのブロック図である。 メインCPU10には、測光/露光制御回路11、巻き上げ用モータ制御回路16、
LCDドライバ18、DX回路20、レンズデータ回路21、AFインタフェース回路2
2、AF用モータ制御回路24、第1記憶回路26、第2記憶回路27と各種のスイッ
チを総じたスイッチ類28が接続されている。測光/露光制御回路11は、画面中央
部を測光する第1測光素子12と画面周辺部を測光する第2測光素子13の出力値を
A/D変換してメインCPU10に転送する機能と、絞り制御用のモータ(以下、A
V用モータという)14を制御する機能と、シャッタ制御用のマグネット(以下、
シャッタマグネットという)15を制御する機能とを有する。巻き上げ用モータ制
御回路16は、メインCPU10からの制御信号に基づいて巻き上げ用モータ17を制
御する。LCDドライバ18はシャッタ速度や絞り情報などをドットマトリクスの
LCD19に表示するためのドライバである。DX回路20は、フィルムのパトロー
ネからDXコードを読み込んでメインCPU10に転送する回路である。レンズデ
ータ回路21は、交換レンズ上に記憶されたレンズ固有の情報(開放F No.,最小
F No.,焦点距離,AF係数など)を読み込んでメインCPU10へ転送する回路
である。AFインタフェース回路22 は、AFセンサ23の出力をA/D変換してメ
インCPU10に転送する回路である。AF用モータ制御回路24は、AF用モータ
25をメインCPU10の制御信号に基づいて制御する回路である。第1記憶回路26
は、カメラ動作シーケンスの基本的な動作を行なうソフトウェアを格納しておく
回路であり、第2記憶回路27は、撮影者の所望する機能を実行するためのソフト
ウェアを外部の周辺装置より読み込んで格納する回路である。 次に、第3図および第4図を用いて本発明の第1実施例の概要を説明する。 第3図において、カメラ本体30には電源スイッチ釦31、2段構成のレリーズ釦
32、UPスイッチ33、DOWNスイッチ34、液晶表示板35が装備されている。一
方、周辺装置36は、そのコネクトケーブル39によりカメラ本体30の装着部30aに
接続可能である。また撮影者の所望する機能のソフトウェアを記憶した記憶装置
(以下、ROMパックという)37を複数のROMパックの中から選択してセット
すれば、OUT釦38の操作によってROMパック37内のソフトウェアはカメラ本
体側の第2記憶回路27(第2図参照)へ転送される。 第4図は、上記カメラシステムの所要部分の電気回路図である。カメラ本体30
側においては、電源スイッチ釦31に応動して開閉される2状態スイッチ(以下、
パワースイッチという)40が閉成されると、電池41よりメインCPU10、第1記
憶回路(以下ROMという)26、第2記憶回路(以下E2PROMという)27に
電源電圧Vccが供給されるとともに、抵抗42およびコンデンサ43によりメインC
PU10にパワーオンリセットがかかる。ここでE2PROM27とは、不揮発性読
み書き可能メモリのことである。メインCPU10は、ROM26とE2PROM27
の2つの記憶回路に記憶されたソフトウェアに基づいて被制御対象48を制御する
。 プッシュスイッチ46および47はレリーズ釦に応動して閉成するスイッチであり
、レリーズ釦の1段目ではプッシュスイッチ46が閉成し、2段目ではプッシュス
イッチ47が閉成する。また、プッシュスイッチ44および45は、UP釦33およびD
OWN釦34に応動して閉成するスイッチであり、これらスイッチ44,45の機能は
2PROM27に記憶されたソフトウェアによって切り換わる。 周辺装置36側の回路においては、上記パワースイッチ 40の閉成後、OUT釦3
8に応動してプルアップ抵抗50に接続したプッシュスイッチ51が閉成されると、
ワンショットパルス回路49がメインCPU10へ割り込み信号WINTを送出する
。ROMパック37内のROM52は周辺装置36に装着されることにより、カメラ本
体30側のメインCPU10などとアドレスバス,データバスが共有化される。 次に、上記実施例のカメラ動作を第5図のフローチャートを用いて説明する。 メインCPU10に電源Vccが供給されると、パワーオンリセットがかかり、<パ
ワーオンリセット>のルーチンが開始される。すると、第1に、I/Oイニシャ
ライズが行なわれ、続いて割込みを全て禁止し、さらに<レンズデータ>のルー
チンによってレンズ回路21によりレンズ固有の情報が取り込まれる。次に<測光
>のルーチンが呼び出されるが、この<測光>のルーチンはE2PROM27の中
に記憶されたソフトウェアである。つまり、撮影者の選択した ROMパック37
により転送されたソフトウェアである(詳細は後述する)。<測光>のルーチン
においては、各ROMパックによってその測光方式は異なるが、測光値に基づく
シャッタ速度および絞りの表示は共通に行なわれる。 続いて、測光の周期を制御する測光タイマをセットし、そのタイマの割り込み
を許可してからレリーズ釦32の半押し、つまりプッシュスイッチ46が閉成される
のを待つ。レリーズ釦32が半押しされると、<AFルーチン>へジャンプするが
、この<AFルーチン>もE2PROM27内に記憶されており、もとはROMパ
ック37のROM52より転送されたソフトウェアである。 ここで、メインCPU10の割込み処理ルーチンについて説明する。割込み処理
ルーチンはタイマ割込み、WRITE(書き込み)割込み、REL(レリーズ)
割り込み、RELOFF(レリーズオフ)割込みがある。タイマ割込みは、測光
表示動作を周期的に行なわせるためであり、その都度<測光>のルーチンが実行
される。実行後は割込み発生地点へリターンする。WRITE割込みは、周辺装
置36側のワンショットパルス発生回路49より送出された割込み信号WINTによ
って発生する。これはROMパック37内のROM52よりその内容をE2PROM2
7へ転送するルーチンであり、この割込みが発生した場合には、第1に全ての割
込みが禁止され、次にIXレジスタにROMパック37内のROM52の先頭番地(
読込みスタート番地)を格納し、IYレジスタにE2PROM27の先頭番地(書
込みスタート番地)を格納する。そしてIXレジスタに格納された番地の内容を
アキュムレータ(Acc)に読込み、R/W端子を“L”にしてE2PROM27を書
き込みモードにしてからIYレジスタに格納された番地へアキュムレータの内容
を書き込む。そしてR/W端子を“H”に戻す。次に格納した番地が最終番地で
あるか判断し、最終番地でなければ、IXレジスタとIYレジスタに1を加えて
同様の動 作を繰り返す。最終番地であれば<パワーオンリセット>のルーチンのはじめに
リターンする。 REL割込みとは、レリーズ釦32が第2段目まで深押しされて、プッシュスイ
ッチ47が閉成された時に発生する割込みであり、全ての割込みを禁止したあと、
<測光>,<レリーズ>,<巻き上げ>のルーチンが連続的に行なわれる。 RELOFF割込みは、AF動作中にレリーズ釦32の半押しが解除された場合
、つまりプッシュスイッチ46が開放されると発生し、それまで実行していたAF
動作を中止して<パワーオンリセット>のルーチンへ戻る。 本実施例では、カメラ外部より入力するソフトウェアの動作をAF動作と測光
動作に限定しているので、今、AF動作には、“AFシングル動作”と“AFコ
ンティニュアス動作”の2つを設定し、測光動作には“平均測光プログラムAE
”,“可変中央重点測光プログラムAE",“平均測光絞り優先AE"の3つを設定
している。したがって、ROMパック37 はAF動作と測光動作の組合わせで6
種類準備しておくことができる。つまり、ROMパック37内のROM52の番地の
うち、AF動作用と測光動作用とに分割して割りあてておけば良い。 そこで、次に第6図〜第10図を用いて上記AF動作と測光動作の各サブルーチ
ンを個々に説明する。 第6図は、AFルーチンとして、AFシングルモード(ワンショットAFモー
ド)を選択した場合の<AFシングル>のルーチンのフローチャートである。第
1にRELOFF割込みを許可し、次にタイマ割込みを禁止して<測距>のルー
チンを実行する。タイマ割込みを禁止するのは、測距動作の際に割込みが発生し
て測距データにエラーが発生するのを防ぐためであり、したがって、<測距>の
ルーチンを終了すれば、再び割込みが許可される。<測距>のルーチンは被写体
までのピントのズレ量とズレ方向をAFセンサ23により検出し、AFインタフェ
ース回路22より取り込むためのルーチンである。取り込んだデータから被写体の
状態が低コントラストかどうかを判定する。もし、被写体が低コントラストであ
ると測距データの信頼性は低いので誤動作の確率が高くなる。したがって、この
ときはフォーカスレンズを現在位置から至近、さらに無限へと動かしながら被写
体が低コントラストでなくなる範囲を探す必要がある。この動 作を行なうのが<レンズスキャン>のルーチンである。<レンズスキャン>のル
ーチンにおいては、被写体のコントラストが充分向上したか、あるいはフォーカ
スレンズが無限遠側の端部にあてつくとリターンするようになっており、リター
ン後は再び<測距>のルーチンへ戻る。 被写体が低コントラストでなければ、現在のレンズ位置でピントが合っている
か、つまり合焦状態であるかを判断し、合焦状態であれば合焦表示をしてレリー
ズ待ちになる。合焦でなければ、ズレ量をAF用モータの回転量に変換する<パ
ルス計算>のルーチンを実行し、タイマ割込みを禁止して<レンズ駆動>のルー
チンによってフォーカスレンズを推定合焦位置へ移動させ、再び<測距>のルー
チンへ戻る。この動作は合焦状態が得られるまで繰り返される。 また、第7図は、AFルーチンとして、AFコンティニュアスモード(連続A
Fモード)を選択した場合の<AFコンティニュアス>のルーチンのフローチャ
ートである。このルーチンの概要は<AFシングル>のルーチンと同じであるが
、AFコンティニュアスモードでは一度合焦しても、レリーズの割込みを許可す
るだけですぐに次のAF動作を開始する。したがって連続的に被写体を追尾し、
合焦時にレリーズ釦32の第2段目が深押しされているとレリーズ動作が行なわれ
るようになっている。また、AFコンティニュアスモードにおいては、被写体が
低コントラストの場合のレンズスキャン動作は行なわれず、レリーズの割込みを
禁止して合焦表示をオフにし、すぐに再測距動作に移行する。 次に、測光ルーチンとして、“平均測光プログラムAE”を選択した場合につ
いて第8図の<測光1>のルーチンを用いて説明する。<測光1>のルーチンが
コールされると、まず第1に、DX回路20よりフィルムのISO感度がSV値と
してメインCPU10内に取り込まれる。次に第1測光回路12および第2測光回路
13よりそれぞれ被写体輝度BV1およびBV2を測光/露光制御回路11より取り込
み、両者の平均をとって被写体の平均的BV値を計算する。続いて、<AV/T
V計算>のルーチンにおいて前記SV値とBV値およびレンズの開放F No.(
AVo),最小F No.(AVm),最長シャッタ速度(TVm),最短シャッタ速度(TV
o)等をもとにしてプログラムされた最適絞り、最適シャッタ速度を算出する。 このあと、この測光が1回目かどうかを判断し、もし1回目ならレジスタN に0を格納して<表示>のルーチンヘ進む。1回目でなければ、続いてUP釦33
,DOWN釦34に応動するプッシュスイッチ44,45の状態を見に行く。ここでプッ
シュスイッチ44がオンしていればUP釦33がオンであるのでレジスタNに1が加
算される。一方、プッシュスイッチ45がオンしていればDOWN釦34がオンであ
るのでレジスタNより1が減算される。 続いて、このレジスタNの値により絞り値(AV値)を補正し、それに応じて
シャッタ速度(TV値)にも補正を加える。ただし、その範囲は、前記の最小値
F No.(AVm),開放F No.(AVo),最長シャッタ速度(TVm),最短シャ
ッタ速度(TVo)を超えることはない。つまり、これは撮影者がUP釦33または
DOWN釦34を押すことにより、プログラムされたAV値やTV値を適性露出の
範囲でシフトしていることになる。したがって、この際、UP釦33とDOWN釦
34はプログラムシフト釦として機能する。 続いて<表示>のルーチンにおいて、現在のAFモードと測光モードをドット
マトリクスでLCD19にLCDドライバ18を通して表示する。また、UP釦33と
DOWN釦34の機能をもLCD19に表示する。したがって、E2PROM27に記
憶されたソフトウェア、つまり外部から入力されたソフトウェアによって表示の
構成も変化する。 次に、測光ルーチンとして“可変中央重点測光プログラムAE”を選択した場
合について第9図の<測光2>のルーチンを用いて説明する。これは上述した<
測光1>のルーチンに対して、UP釦33とDOWN釦34が中央重点測光の割合を
変化させるための切換え釦として機能する。 プログラムの流れは<測光1>のルーチンと同様にSV値、BV1値、BV2値
を読込んで、1回目ならレジスタMに5を格納する。1回目でなければUP釦33
がオンであるか否かを判断し、オンであればレジスタMに1を加算する。オンで
なければ引き続いてDOWN釦34の状態を判断し、同釦34がオンしているならば
レジスタMから1を減算する。ここでレジスタMに格納される数値は1から10の
範囲を超えることはない。 レジスタMが設定されれば、BV値の算出を行なう。つまり、画面中央部の輝
度BV1と画面周辺部の輝度BV2をレジスタMの値で重み付けしてBV値を算出 することで、可変中央重点測光を実現している。続いて<AV/TV計算>のル
ーチンで絞り値とシャッタ速度値を計算し、それをAFモード、測光モードの表
示およびUP釦33とDOWN釦34の機能表示とともにLCD19に表示する。 次に測光ルーチンとして“平均測光絞り優先AE”を選択した場合を第10図の
<測光3>のルーチンを用いて説明する。平均的BV値の算出までは、<測光1
>のルーチンと同様であり、続いてEV値を計算した後、1回目であれば通常の
<AV/TV計算>のルーチンにおいて適当な絞り値とシャッタ速度が設定され
る。2回目以降の場合は、UP釦33とDOWN釦34の状態に応じてAV値を最小
FNo.(AVm)から開放FNo.(AVo)の範囲でシフト可能である。したがって
、ここでのUP釦33とDOWN釦34は、AV値のシフト釦として機能する。AV
値が設定されれば、前に求めたEV値よりTV値を決定する。 AV値、TV値が決定すれば<表示>のルーチンで、AFモード,測光モード,
UP釦 33 とDOWN釦34の機能とともに表示する。 次に本発明の第2実施例について、第11図および第12図を用いて概要を説明す
る。第2実施例は、複数の付加機能を周辺装置側の大容量のROMに記憶してお
き、撮影者が所望の機能を選択してカメラ本体側の記憶装置に転送可能としたも
のである。第11図に示した周辺装置53は、コネクトケーブル61でカメラ本体30の
装着部30aに装着可能であり、またその上面にはAFモード選択用のAFシング
ル釦54とAFコンティニュアス釦55、測光モード選択用の測光1釦56、測光2釦
57、測光3釦58、OUT釦59、RESET釦60が配置されている。 第12図は、上記周辺装置53の電気回路図を示す。第12図においては、カメラ本
体30の電気回路は第4図に示したものと同じであるため省略してある。サブCP
U62とROM63はカメラ本体側に接続されると、カメラ本体30側のメインCPU
10とアドレスバス、データバスを共有化する。いま、コネクトケーブル61にてカ
メラ本体30と周辺装置53が接続されると、サブCPU62とROM63にはカメラ本
体30側より電源電圧Vccが供給されるとともに、抵抗65とコンデンサ72によりサ
ブCPU62にパワーオンリセットがかかる。 プッシュスイッチ66,67,68,69,70,71は周辺装置53上のAFシングル釦54,AF コンティニュアス釦55,測光1釦56,測光2釦57,測光3釦58,OUT釦59に応動し
て閉成するスイッチである。またプッシュスイッチ64は、RESET釦60に応動
して閉成し、サブCPU62にリセットをかけるスイッチである。この第2実施例
においては、サブCPU62が周辺装置53のROM63の中から撮影者が選択した機
能を実行するサブルーチンを抽出してカメラ本体30のE2PROM27へ転送する
方式なので、カメラ本体側のメインCPU10の動作は上述した第1実施例の動作
とは、第13図に示すように、<WRITE割込み>ルーチンのみ異なる。 そこで、この第2実施例の動作について、第13図中の<WRITE割込>を説
明すると、割込の発生は、サブCPU62がメインCPU10に対して割込信号WI
NTを“L”にすることで行なわれる。割込みが発生すると全割込みを禁止した
後、R/W信号を“L”にしてE2PROM 27をWRITEモードにし、あとは
割込み信号WINTが“H”になるのを待つ。信号WINTが“H”になるのを
検知したら、R/W信号を“H”に戻して<パワーオンリセット>のルーチンへ
戻る。 第14図に周辺装置53内のサブCPU62の動作のフローチャートを示す。サブC
PU62はパワーオンリセットがかかると<パワーオンリセット>のルーチンを実
行する。第1に、初期モードをセットするため、レジスタIXに<測光1>のル
ーチンが格納されている番地(ADR1番地)を入れ、レジスタIYに<AFシ
ングル>のルーチンが格納されている番地(ADR4番地)を入れる。続いて、
各スイッチの状態を見に行き、オンになっているスイッチがあれば、そのスイッ
チに該当する機能のソフトウェアを記憶しているROM番地をレジスタIXまた
はレジスタIYに格納する。この動作はOUT釦59のスイッチ71がオンになるま
で続けられる。 OUT釦59のスイッチ71がオンになると、割込み信号WINTを“L”にして
メインCPU10に対してWRITE割込みをかける。続いて、レジスタIWに測
光ルーチンを転送すべき番地を、レジスタIZにAFルーチンを転送すべき番地
を格納する。次に、レジスタIXで示される番地の内容をアキュムレータ(Acc
)に読込み、レジスタIWで示される番地へ格納する。この動作を測光ルーチン
の最終番地まで行ない、続いて同様にして、レジスタIYで示される番地の内容
をレジスタIZで示される番地へ格納する。この動作をAFルーチンの最終番地
ま で繰り返す。全て転送し終ったら信号WINTを“H”にして再び上記各操作釦
に応動するスイッチ状態を見に行く。 以上の2つの実施例で説明したように、撮影者は所望の機能を選択してカメラ
本体側に記憶させているが、その方法以外にも撮影者自信がソフトウェアそのも
のを作成して転送することによって、メーカが提示した以外の機能を持たせるこ
とも可能である。また、カメラ側の記憶装置としてE2PROMを用いているが
、バックアップ機能を持ったRAMや、磁気記憶装置を用いても効果は同様であ
る。また、カメラ本体内部の記憶装置をすべてE2PROMによって書きかえ可
能としても良い。 [発明の効果] 以上述べたように、本発明によれば、複数の機能の中から必要な機能だけを選
択してカメラに記憶させるので、 (1)撮影の用途に応じて自由に機能を設定できる、 (2)所望の機能を有するカメラを1台のカメラで実現できる、 (3)不必要な機能のために操作性が複雑になることがない、 (4)操作部材が少ないため信頼性が向上し、コストが低下する、 等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の基本構成を示した概念図、 第2図は、本発明の適用したカメラの制御システムのブロック図、 第3図は、本発明の一実施例を示す全自動カメラの外観斜視図、 第4図は、上記第3図に示すカメラの主要部分の電気回路図、 第5〜10図は、上記第3図に示したカメラの動作を説明するためのフローチャー
ト、 第11は、本発明の他の実施例を示す全自動カメラの外観斜視図、 第12図は、上記第11図中の周辺装置の主要部の電気回路図、 第13図は、上記第11図に示したカメラの動作を説明するためのフローチャート、 第14図は、上記第12図に示した周辺装置のサブCPUの動作を説明するための フローチャートである。 1……全自動カメラ 2……カメラ素子 3……制御手段 4……第1の記憶手段 5……入力手段 6,36,53……周辺装置 10……メインCPU(制御手段) 19……LCD(表示部材) 27……第2記憶回路(E2PROM)(第1の記憶手段) 28……スイッチ類(手動操作部材) 33……UP釦(手動操作部材) 34……DOWN釦(手動操作部材) 35……液晶表示板(表示部材) 62……サブCPU(転送手段) 63……ROM(第2の記憶手段)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.複数のカメラ素子と、 カメラの特定シーケンスの実行を指示する手動操作部材と、 書き換え不可能な第1記憶回路と、書き換え可能な第2記憶回路とからなり、そ
    れぞれの回路にコード化された制御命令を記憶した記憶手段と、 上記手動操作部材の操作に応答して、上記第1および第2記憶回路に記憶された
    制御命令に従って上記複数のカメラ素子を選択的に順次作動させ、上記特定シー
    ケンスを遂行するシーケンス制御手段と、 カメラ外部の周辺装置と協働して、上記第2記憶回路の記憶内容の一部または全
    部を書き換える書き換え手段とを備えたカメラにおいて、上記書き換え手段は、 上記周辺装置との通信が行われたとき、上記カメラの動作状態を書き換えモード
    に設定する手段と、 上記周辺装置から書き換え用の制御命令を取り込む手段と、 上記第2記憶回路の書き換え番地を設定する手段と、 上記取り込んだ制御命令を上記書き換え番地に書き込み、この書き込み動作が終
    了した後に、上記設定された書き換えモードを自動的に解除する手段と を具備したことを特徴とする全自動カメラ。

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