JP2666185B2 - 連続式滅菌装置の処理液量自動制御方法 - Google Patents

連続式滅菌装置の処理液量自動制御方法

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JP2666185B2
JP2666185B2 JP63052924A JP5292488A JP2666185B2 JP 2666185 B2 JP2666185 B2 JP 2666185B2 JP 63052924 A JP63052924 A JP 63052924A JP 5292488 A JP5292488 A JP 5292488A JP 2666185 B2 JP2666185 B2 JP 2666185B2
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保雄 齊藤
浩雅 柳瀬
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は食品その他滅菌を要する液体を連続して滅菌
処理する連続式滅菌装置の処理液量自動制御方法に関す
る。
従来の技術 従来から食品等に用いられる連続式滅菌装置では、後
工程としての冷却装置、充填機、乾燥機等の処理能力又
は生産量に変化を生じた場合には、手動で滅菌装置の処
理量を変更したり、運転の停止を行なっていた。
また、蒸気の直接噴射により連続的に加熱される食品
の温度の自動制御方法を提供するものとしては、特開昭
62−107777号公報がある。
発明が解決しようとする課題 上記のような従来例においては、後続の設備の負荷変
動に対応するための殺菌器への原料供給制御は、手動で
あって効率が良く、又この操作のため人手もかかり製品
のロスも生じる難点がみられた。
また、特開昭62−107777号公報に示されるような自動
制御方法では、蒸気の流速を実際の供給原料温度、実際
の供給原料の流速および蒸気噴射後の製品の実際および
所要温度から計算され、十分量の高圧蒸気を噴射するよ
うにされているが、その制御方法は複雑であり、特に後
続の冷却装置や乾燥装置の処理量変化等の考慮がなく、
もっぱら供給原料および蒸気噴射後の製品温度を検出
し、制御するものである。
本発明は上記のような従来例の難点を解消すると共に
後工程としての冷却装置、充填機等の処理量変化に即応
しながら、その前段としての殺菌工程において、滅菌条
件に急激な変化を生じることなく、連続自動的に運転制
御を可能とした自動制御システムを提供することを目的
とする。
課題を解決するための手段 本発明では上記目的達成のため、原液供給タンクから
周波数変換器を備えた容積型ポンプを用いて、原料を殺
菌器を経てホールドタンクに保持し、後続の冷却装置、
充填機、乾燥装置その他の装置の負荷変動に対応するよ
う前記ホールドタンクの液位をレベルセンサーで連続し
て検出し、この微少変位をレベル信号増幅器で増幅し、
A/D変換器を介して、コンピュータの演算装置により最
適周波数を演算し、原液量の変化を無段階で急激な増減
がないよう、D/A変換器を介し、周波数変換器により前
記容積型ポンプの流量制御をした連続式滅菌装置の処理
液量自動制御方法とした。
作用 上記のような技術手段をとることにより、本発明方法
では、容積型ポンプを使用することにより、定量性があ
り、低粘度から高粘度に至る液体まで広く使用でき、回
転数と容積とが比例関係にあるので、流量計を設備しな
くても、流量の把握が可能となり、吐出圧が高く、殺菌
器での圧損も大きくでき、伝達通路での流速を高くし、
伝熱面積を小さくできる。又供給タンクの流量制御には
あらかじめ演算されたデータ処理方法により、供給ポン
プの周波数変化に基く回転数の制御を行なうためのイン
バータ制御が実現できるようになっている。
特にホールドタンクを備えて、後続の処理量変化に対
応した液位の微少変位を検出し、コンピュータ処理によ
って供給ポンプの回転数を変化させて適正流量を維持す
るよう制御し、しかも急激な処理量の変化を生じさせて
滅菌条件の変動を生じることなく安定した運転が得られ
るよう演算プログラムを組み込んでいる。
実施例 タンパク質を含む流体の滅菌装置において、後続の凝
固装置への給液量を変動させても自動的に追従できるシ
ステムを備えた滅菌装置を示す。
第1図は滅菌方法のフローを示すもので、1は原液タ
ンク、2は容積型ポンプ、3は周波数変換器である。4
は殺菌器、5はスチーム混合器、6はホールドパイプ、
7は冷却器、8は冷却水コントロール弁、9はフイルタ
ー、10はホールドタンク、11はレベルセンサー、12はレ
ベル信号増幅器、13は定量ポンプ、14は凝固装置を示
す。
第2図において、15はレベル調節計、16はA/D変換
器、17はコンピュータの演算装置、18はD/A変換器を示
す。
本実施例において、殺菌器4は最高1000/Hの装置で
あり、400/Hから1000/Hまでの容積変化に応じられ
るようになっている。容積型ポンプ2はインバータ制御
により回転数を変化し、原液の送量を正確に且つ緩慢に
変動することができる。ホールドタンク10でのレベルセ
ンサ11によって、設定値±10%の精度で検出され、レベ
ル信号増幅器12により信号を増幅し、A/D変換器16、コ
ンピュータの演算装置17、D/A変換器18によって演算さ
れ、容積型ポンプ2の回転数を増減させることにより制
御する。
なお、レベルセンサー11による液位の変化を直接イン
バータに信号を送れば、容積型ポンプの回転数の増減幅
が大きくなって、処理量が急変し、滅菌温度にバラツキ
が生じる危険性がある。従って、本実施例では、周波数
の増減の幅を低く押えるようにコンピュータの演算装置
のプログラムを組み込んでいる。
発明の効果 本発明は上記のような構成をとったので、滅菌装置に
後続の冷却装置や充填機その他の機器による負荷変動が
生じても、ホールドタンクのレベル変位を検出し、これ
をコンピュータの演算装置により演算することにより、
原液タンクからの送出量を容積型ポンプの回転数の変化
により自動的に制御することができ、連続した滅菌処理
が可能となった。しかも、容積型ポンプの使用により、
回転数と、容積が比例関係にあり、流量計を設備する必
要がなく、制御が容易である。
又、吐出圧が高いため殺菌器での圧損を大きくとれ、
経済的で且つスケール付着も減少させることができる。
さらに、ホールドタンクによる液位の変動を常時検出
して、供給ポンプの回転数を制御しているので、インバ
ータによる制御が可能となり、送出量の急激な変動がな
く、滅菌温度条件が安定しており、従来設備を要したデ
ィバードラインを不要とする等システム全体を簡易化で
き、製品の歩留りが向上し、原料滞溜時間が短縮され、
品質向上が実現でき、人手もかからない等の効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施する滅菌装置の一例を示すフ
ロー説明図、第2図はホールドタンクからコンピュータ
の演算装置を利用した供給ポンプの制御システム図であ
る。 1……原液タンク、2……容積型ポンプ 3……周波数変換器、4……殺菌器 10……ホールドタンク、11……レベルセンサー 17……コンピユータの演算装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原液供給タンクから周波数変換器を備えた
    容積型ポンプを用いて、原料を殺菌器を経てホールドタ
    ンクに保持し、後続の冷却装置、充填機、乾燥装置その
    他の装置の負荷変動に対応するよう前記ホールドタンク
    の液位をレベルセンサーで連続して検出し、この微少変
    位をレベル信号増幅器で増幅し、A/D変換器を介して、
    コンピュータの演算装置により最適周波数を演算し、原
    液量の変化を無段階で急激な増減がないよう、D/A変換
    器を介し、周波数変換器により前記容積型ポンプの流量
    制御をしたことを特徴とする連続式滅菌装置の処理液量
    自動制御方法。
JP63052924A 1988-03-07 1988-03-07 連続式滅菌装置の処理液量自動制御方法 Expired - Lifetime JP2666185B2 (ja)

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