JP2666015B2 - オープンシールド工法およびそれに使用するコンクリート函体 - Google Patents
オープンシールド工法およびそれに使用するコンクリート函体Info
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- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
- Sewage (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Description
同溝、電信、電話等の布設地下道等の地下構造物を施工
するオープンシールド工法およびそれに使用するコンク
リート函体に関する。
ープンカット工法)とシールド工法の長所を生かした合
理性に富む工法である。図3にその概略を示すと、図中
1はオープンシールド機で、これは左右の側壁板1aと
これら側壁板1aに連結する底板1bとからなる前面、
後面及び上面を開口したシールド機である。該オープン
シールド機1は前記側壁板1aと底板1bの先端を刃口
2として形成し、また側壁板1aの中央又は後端近くに
推進ジャッキ3を後方に向け上下に並べて配設する。
ンシールド機1を設置して、シールド機1の推進ジャッ
キ3を伸長して発進坑内の反力壁に反力をとってシール
ド機1を前進させ、地下構造物を形成する第1番目のコ
ンクリート函体4を上方から吊り降し、シールド機1の
テール部1c内で縮めた推進ジャッキ3の後方にセット
する。推進ジャッキ3と反力壁の間にはストラットを配
設して適宜間隔調整をする。また、発進坑は土留壁で構
成し、オープンシールド機1を発進させるにはこの土留
壁を一部鏡切りするが、必要に応じて薬液注入等で発進
坑の前方部分に地盤改良を施しておくこともある。
機1の前面又は上面から土砂を掘削しかつ排土する。こ
の排土工程と同時またはその後に推進ジャッキ3を伸長
してシールド機1を前進させる。この前進工程の場合、
コンクリート函体4の前にはボックス鋼材又は型鋼を用
いた枠体よりなる押角8を配設する。そして前記第1番
目のコンクリート函体4の前に第2番目のコンクリート
函体4をシールド機1のテール部1c内に吊り降す。以
下、同様の排土工程、前進工程、コンクリート函体4の
セット工程を適宜繰返して、順次コンクリート函体4を
オープンシールド機1の前進に伴い縦列に地中に残置
し、さらにこのコンクリート函体4の上面に埋戻し5を
施す。
のテール部1c内に吊り降す際には、コンクリートブロ
ック等による高さ調整材7をコンクリート函体4下に配
設し、このテール部1c内でコンクリート函体4の左右
および下部の空隙にグラウト材6を充填する。
到達坑まで達したならばこれを撤去して工事を完了す
る。
ールド工法では、前記のごとくコンクリート函体4は、
シールド機1のテール部内に吊り降され、オープンシー
ルド機1の前進とともに該テール部1cから出て地中に
残されていくものである。そして、コンクリート函体4
は鉄筋コンクリート製のもので、図4に示すように左側
板4a,右側板4bと上床板4cと下床板4dとからな
るもので、前後面が開口10として開放されている。
前進させるために、推進ジャッキ3を伸長させる際の反
力受けとなるが、保護のために前部に押角8を配置する
とはいえ、前端面にかなりの荷重を受け、この部分が割
裂破壊し、クラックを発生し易い。
機1の内側で左右に配置した推進ジャッキ3のストロー
クを相違させてシールド機1を曲げて前進させることに
なり、コンクリート函体4も左右で不均等な荷重を受け
るので、一層クラックや角部のかけを生じ易いものとな
る。
は鋼製カラーを配置するが、かかる鋼製カラーはシール
ド機1内の限られたスペースでこれを設置するのは非常
に手間がかかるし、作業性が悪い。また、かかる鋼製カ
ラーの使用は比較的小径のコンクリート函体4の場合に
限られ、大径のコンクリート函体4では後方のコンクリ
ート函体4とは鋼棒等を貫通させてこれで接続するが、
この鋼棒の配設作業も面倒である。
の止水のためには函体4の接合面にブチルゴム等のシー
ル材を配置する。しかし、推進ジャッキ3により偏荷重
を受けたりすると、このシール材が破断したりするおそ
れもあり、また、施工しようとする地下構造物の径が大
きくなるほど、コンクリート函体4の径も大断面とな
り、シール材による完全止水も困難である。
し、推進ジャッキによる押し出しのための荷重を受けて
もクラックの発生や角部のかけることを防止でき、ま
た、コンクリート函体相互の接合および接合部の止水も
大断面のものでも簡単かつ完全に行うことが可能となる
ので、信頼性の高い地下構造物を施工できるオープンシ
ールド工法およびそれに使用するコンクリート函体を提
供することにある。
するため、左右側壁板の内側に推進ジャッキを配設し、
前面、後面及び上面を開口したオープンシールド機の前
面又は上面開口より前方の土砂を掘削排土する工程と、
推進ジャッキを伸長してコンクリート函体を反力にして
シールド機を前進させる工程と、シールド機のテール部
内で縮めた推進ジャッキの後方に新たなコンクリート函
体を上方から吊り降してセットする工程とを適宜繰り返
して順次コンクリート函体を縦列に埋設するオープンシ
ールド工法において、前後端面が開口面として開放し、
左右側板と上床板と下床板とからなる地下構造物用コン
クリート函体は、鋼板を前後端面に貼設し、さらに、こ
の鋼板の所要内側に接続用の凹所を形成し、該凹所に挿
通するボルト貫通孔を鋼板に設け、この鋼板貼設部分で
主として推進ジャッキ荷重を受け、かつ、相互に接続す
るコンクリート函体の前端面と後端面同士は、凹所にボ
ルト・ナットを納め、このボルトをボルト貫通孔に通し
て鋼板相互を結合すること、および、相互に接続するコ
ンクリート函体の前端面と後端面同士は、鋼板同士の接
合面外周角部を溶接して水密に封止することを要旨とす
るものである。
れば、コンクリート函体は前後端面が鋼板により保護被
覆されるので、この鋼板により剛性が高められ、開口面
脇で推進ジャッキによる押し出しのための荷重を受けて
もクラックの発生や角部のかけるのを防ぐことができ
る。
には、この鋼板同士をボルト・ナットで簡単に接合でき
るので接合作業も迅速に行える。
に加えて、コンクリート函体の外側から鋼板同士の接合
面の外周端縁を溶接して水密に封止することができ、止
水性の高い接続函体とすることができる。
説明する。先に本発明のコンクリート函体について説明
すると、このコンクリート函体4は鉄筋コンクリート製
のものであり、前記図4に示すように左側板4a,右側
板4bと上床板4cと下床板4dとからなるもので、前
後面が開口10となる。
板11を前後端面に貼設し、この鋼板11で前後端面を覆う
ようにした。
の凹所12を接続用として形成し、この凹所12に挿通する
ボルト貫通孔13を鋼板11に穿設する。
た後で、これに被せるように取付けることもできるが、
コンクリート函体4を製作する際に、コンクリート型枠
内に配置してコンクリート打設における同時成形で取付
けることができる。
14を鋼板11に溶接等で一体的に取付けておき、この鋼製
箱14付きの鋼板11をコンクリート函体4を製作する際
に、コンクリート型枠内に配置してコンクリート打設に
おける同時成形で取付けると、凹所12も同時に成形する
ことができる。
を使用するオープンシールド工法について説明するが、
工法の全体の概要としては、前記図3に示す通りで詳細
説明は省略するが、オープンシールド機1での掘進及び
コンクリート函体4のセット工程を繰返して、順次コン
クリート函体4をオープンシールド機1の前進に伴い縦
列に地中に残置し、さらにこのコンクリート函体4の上
面に埋戻し5を施す。
ド機1を前進させるため推進ジャッキ3を伸長させる際
の反力受けとなるが、コンクリート函体4の前後端面は
鋼板11で覆われており、鋼板11により剛性が高められ高
強度部となっているので、コンクリート函体4の前端に
かなりの荷重を受けても、外周角部がかけたり、割裂破
壊してクラックを発生するようなことはない。これは、
カーブ施工をする場合においても同様で、シールド機1
の内側で左右に配置した推進ジャッキ3のストロークを
相違させてシールド機1を曲げて前進させることにな
り、コンクリート函体4も左右で不均等な荷重を受ける
が、かけやクラックの発生を防止できるものである。
クリート函体4はシールド機1内で先に設置したコンク
リート函体4とは、凹所にボルト・ナット16を納め、こ
のボルト・ナット16のボルトをボルト貫通孔13に通して
鋼板11を相互に結合する。
る際には鋼板11同士は接合面として当接するので、該接
合面の外周端縁をコンクリート函体4の外側から溶接17
で結合して水密に封止する。
ず、内周端縁側も溶接18で結合して内外2重の水密封止
すれば、よりシール性が高いものとなる。この鋼板11の
内周端縁相互を溶接18で結合する場合は、作業員がコン
クリート函体4の中から溶接作業を行う。
ルド工法およびそれに使用するコンクリート函体は、推
進ジャッキによる押し出しのための荷重を受けても外周
角部のかけやクラックの発生を防ぐことができ、信頼性
の高い地下構造物を施工できるものである。
であり、しかもコンクリート函体相互の止水も大断面の
ものでも簡単かつ完全に行うことができるものである。
斜視図である。
状態を示す縦断側面図である。
である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 左右側壁板の内側に推進ジャッキを配設
し、前面、後面及び上面を開口したオープンシールド機
の前面又は上面開口より前方の土砂を掘削排土する工程
と、推進ジャッキを伸長してコンクリート函体を反力に
してシールド機を前進させる工程と、シールド機のテー
ル部内で縮めた推進ジャッキの後方に新たなコンクリー
ト函体を上方から吊り降してセットする工程とを適宜繰
り返して順次コンクリート函体を縦列に埋設するオープ
ンシールド工法において、前後端面が開口面として開放
し、左右側板と上床板と下床板とからなる地下構造物用
コンクリート函体は、鋼板を前後端面に貼設し、さら
に、この鋼板の所要内側に接続用の凹所を形成し、該凹
所に挿通するボルト貫通孔を鋼板に設け、この鋼板貼設
部分で主として推進ジャッキ荷重を受け、かつ、相互に
接続するコンクリート函体の前端面と後端面同士は、凹
所にボルト・ナットを納め、このボルトをボルト貫通孔
に通して鋼板相互を結合することを特徴とするオープン
シールド工法。 - 【請求項2】 相互に接続するコンクリート函体の前端
面と後端面同士は、鋼板同士の接合面の外周端縁を溶接
して水密に封止する請求項1記載のオープンシールド工
法。 - 【請求項3】 前後端面が開口面として開放し、左右側
板と上床板と下床板とからなる地下構造物用コンクリー
ト函体において、鋼板を前後端面に貼設し、さらに、こ
の鋼板の所要内側に接続用の凹所を形成し、該凹所に挿
通するボルト貫通孔を鋼板に設けたことを特徴とするコ
ンクリート函体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2444692A JP2666015B2 (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | オープンシールド工法およびそれに使用するコンクリート函体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2444692A JP2666015B2 (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | オープンシールド工法およびそれに使用するコンクリート函体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05187023A JPH05187023A (ja) | 1993-07-27 |
JP2666015B2 true JP2666015B2 (ja) | 1997-10-22 |
Family
ID=12138378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2444692A Expired - Lifetime JP2666015B2 (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | オープンシールド工法およびそれに使用するコンクリート函体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2666015B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107740693B (zh) * | 2017-10-19 | 2019-12-20 | 中国建筑工程(香港)有限公司 | 具有箱涵推块结构的箱涵中继顶推系统 |
CN107762520B (zh) * | 2017-10-19 | 2019-12-20 | 中国建筑工程(香港)有限公司 | 具有箱涵搭接结构的箱涵中继顶推系统 |
CN107725061B (zh) * | 2017-10-19 | 2020-01-17 | 中国建筑工程(香港)有限公司 | 具有锚索组件的箱涵中继顶推系统 |
-
1992
- 1992-01-13 JP JP2444692A patent/JP2666015B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05187023A (ja) | 1993-07-27 |
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