JP2665393B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2665393B2
JP2665393B2 JP2262056A JP26205690A JP2665393B2 JP 2665393 B2 JP2665393 B2 JP 2665393B2 JP 2262056 A JP2262056 A JP 2262056A JP 26205690 A JP26205690 A JP 26205690A JP 2665393 B2 JP2665393 B2 JP 2665393B2
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  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は画像データをビーム光により光画像メモリ
に書き込み、書き込まれた画像を読み出して印刷する画
像形成装置に関し、さらに詳しくは光画像メモリへの書
き込み中に発生したエラーの処理手段に関する。
(ロ)従来の技術 液晶セルにレーザ光を選択的に照射してその液晶セル
に画像を表示させるディスプレイが米国特許第3796999
号に開示されている。これはレーザ光の熱を利用して液
晶を部分的に相変化させるもので、レーザ光の照射パタ
ーンに応じて像が形成される。なお、用いられる液晶
は、例えばスメクティック液晶である。
また、特開昭64−20773号公報には上記の熱書き込み
液晶セルを用いて、画像を形成する装置が示されてい
る。それによると、液晶セルの透過光または反射光を感
光材に照射すれば感光材上に潜像が形成され、その潜像
を元に画像を形成することができる。そして3枚の液晶
セルを備え、そのそれぞれにR(赤)、G(緑)、B
(青)の原色像を書き込んで、その3種の像を合成して
フルカラー像を形成するようにしている。
(ハ)発明が解決しようとする課題 上記した構成を採用した画像形成装置例えばプリンタ
において、ホストコンピュータから送られてくるイメー
ジデータを複数の液晶セルに順次書き込んでいる動作中
に、プリンタのオペレータがプリンタのケースを開ける
必要があるエラー例えばペーパージャムが発生したり、
あるいはオペレータが誤ってケースを開けた場合、危険
防止のため液晶セルを内蔵するオーブンのヒータ、レー
ザなどへの通電を停止するよう構成されている。上記の
エラー発生の場合、液晶セルへのイメージデータの書き
込みが中断される。この時液晶セルには物理的な障害は
発生しないが、書き込んでいたイメージデータ自体の信
頼性は欠落する。
それゆえ、どの液晶セルを書き込み中にエラーが生じ
たかを問わずに複数の液晶セルの総てのイメージデータ
を消去し、ホストコンピュータに対してはイメージデー
タを最初から送ってくるように指示していた。従って、
ホストコンピュータからは既に送り、液晶セル上に形成
されているイメージデータまで再度送信する必要があ
り、プリンタのホストコンピュータ占有時間の増加につ
ながり、いわゆるプリンタスループットの低下となっ
た。
この発明は上記の事情を考慮してなされたもので、エ
ラー発生時における画像データの光画像メモリへの再書
き込みを最小限に抑えることができる画像形成装置を提
供しようとするものである。
(ニ)課題を解決するための手段 この発明は、光学的に認識可能で、かつ繰り返し読み
出し可能に画像データを記憶しうる光画像メモリと、画
像データをビーム光によって光画像メモリに書き込む書
込手段と、書込手段の動作中に発生するエラーを検出す
るエラー検出手段と、検出手段がエラーを検出した際に
書込手段が書き込んでいた画像データの光画像メモリに
おける位置を確認する位置確認手段と、位置確認手段に
より確認された位置までに書き込まれた画像データの少
なくとも一部を消去する消去手段と、エラー検出手段が
エラーを検出した際に書込手段の動作を停止させ、かつ
消去手段により消去された画像データを再度光画像メモ
リに書き込むために書込手段を制御する制御手段とを備
えてなる画像形成装置である。
(ホ)作用 エラー検出手段がエラーを検出すると、位置確認手段
が書込手段により書き込まれている画像データの光画像
メモリの位置を確認する。
消去手段は、位置確認手段により確認された位置まで
に書き込まれた画像データの少なくとも一部を消去す
る。この後制御手段は書込手段を制御して消去された画
像データを再度光画像メモリに書き込ませる。
これによって、エラー発生後の画像データの再書き込
みが効率よくなされる。
(ヘ)実施例 以下この発明の実施例を図面にて詳述するが、この発
明は以下の実施例に限定されるものではない。
第1図はこの発明の実施例である、光画像メモリであ
る液晶セルをイメージデータの中間メモリとして用いる
プリンタの概略構成図である。プリンタは、その本体1
の右側上部には、半導体レーザ2、ロータリエンコーダ
3、モータ4、主走査ミラー5、液晶セル6、ランプ
7、フィルタ8が配設されている。左側上部には、ミラ
ー9が配設されている。メディアシート24はメディアシ
ートカセット26で供給され、本体1のメディアカセット
ホルダー29に装填されている。
好ましい液晶セルとしては、スメクティックC相を呈
する液晶、ネマティックコレステリック混合液晶を利用
した液晶セルが挙げられる。さらにこの液晶セルの構成
は、液晶に畜熱層を積層したもの(例えば、米国特許第
3,796,999号参照)や光導電層を積層した光書込型デバ
イス(例えば、特開昭49−10036号公報、特開昭49−100
37号公報参照)が挙げられる。液晶セルは反射型セル及
び透過型セルのいずれであってもよい。これら液晶セル
は、そのまま放置しても、一旦記憶した画像を数時間か
ら数10日保持することができる。メディアシート24は、
例えば、特開昭59−30537号公報に示されたフルカラー
対応型の感光感圧シートであり、赤光に感光する光硬
化材料とシアンに発色する染料が封入されたマイクロカ
プセル、緑光に感光する光硬化材料とマゼンタに発色
する染料が封入されたマイクロカプセル、青光に感光
する光硬化材料とイエローに発色する染料が封入された
マイクロカプセル、の3種類のマイクロカプセルがシー
ト上に均一分散散布されたものである。
メディアシート24はメディアシートカセット26の内部
で外光を遮断された状態でメディア供給ロール27として
ロール状に巻かれている。一方メディアシートカセット
26には使用済みのメディアシート24を巻取るための巻取
り軸が準備され、使用済みのメディアシート24はこの巻
取り軸にメディア排ロール28としてロール状に巻かれ
る。メディア供給ロール27の中心軸はメディアシートカ
セット26を本体1に装填した時に供給軸23に接続され
る。一方、メディア排ロール28の中心軸はメディアシー
トカセット26を本体1に装填した時に巻取り軸25に接続
される。メディアシート24はメディアシートカセット26
の装填後の操作により搬送路を搬送され、メディア排ロ
ール28へと巻き取られる。メディア供給ロール27からメ
ディア排ロール28まではメディアシートの搬送路に沿っ
て、露光板10、自動搬送ローラ11、バッファローラ12、
圧力ローラ13,14が配設されている。右側下部には、カ
セット15が配設され、カセット15には上記それぞれの染
料と反応して発色する現像材料と熱可塑性樹脂とが塗布
された受像シート16が収納されている。カセット15から
圧力現像部22までの受像シート16の搬送路上には給送ロ
ーラ17、タイミングローラ18が配設されている。圧力現
像部22の左側部には光沢化装置19が設けられ、その左に
排紙ローラ20が配設され、本体1の上部には排紙部には
21が設けられている。
まずメディアシートの装填方法について説明する。
ユーザはこのプリンタを最初に使用する時、及び使用
していたメディアシートカセット26中のメディアシート
24が使い切った時にメディアシートカセット26を交換
し、メディアシート24を装填する必要がある。メディア
シート24の装填にはメディアシートカセット26を本体1
に装填した後自動的にメディアシート24を装填するため
の操作が準備されており、かつメディアシート24の先端
には自動装填動作を使いやすくするためにメディアシー
ト24の先端には自動装填動作を行いやすくするためにメ
ディアシート24よりも幾分堅いオートロードシート30が
準備されている(第2図)。
ユーザは本体1からメディアカセットホルダー29を引
き出し、メディアシートカセット26を装填し、オートロ
ードシート30を所定の方法で自動搬送ローラ11に装着し
た後メディアカセットホルダー29を本体1に装填する。
その後操作キーによりメディアシート24の自動装填を行
う。自動装填動作はバッファローラ12をオートロードシ
ート30が通りやすいようにオートロードポジションKま
で移動させることから始まる。
次に自動搬送ローラ11によりオートロードシート30を
圧力現像部22まで送る。圧力ローラ13,14の間を通った
オートロードシート30はメディアシート変更板32により
メディア排ロール28の方向に送られる。メディア排ロー
ル28にはオートロードシート30を巻き付かせるために装
着テープが貼られており、送られてきたオートロードシ
ート30は接着テープによりメディア排ロール28に巻き付
く。この時、圧力ローラ13,14、および巻取り軸25を順
方向に回転させておきオートロードシート30の巻取りを
助ける。メディア排ロール28にオートロードシート30が
巻き付いた後、オートロードシート30を巻取り、メディ
アシート24が装填されるまで所定の時間巻取りを続け
る。最後にバッファローラ12をホームポジションHに移
動する。以上でメディアシート24の自動装填動作が終了
し、プリント動作の開始が可能となる。
一方、オートロードシート30にはメディアシート24の
感光特性、ロットNo.といったメディア情報30aが印刷さ
れており(第2図)、オートロード時にその情報をフォ
トセンサを用いて読み取り、不揮発性の記憶装置(EEPR
OMなど)にメディア情報として記憶する。
第3図にこの実施例の制御機構の構成を示す。
同図において、IFはインターフェース部で、ホストコ
ンピュータからの画像データ(イメージデータ)を受信
し、マイクロコンピュータ、ROM、RAM及び入出力回路な
どを含んで構成される中央処理部40に入力する。中央処
理部40にはペーパージャムや本体1の開放などのエラー
を検知するエラー検知部41が接続されるとともに、半導
体レーザ2を制御するレーザコントロール部42、半導体
レーザ2からのレーザビームを制御するレーザスキャン
コントロール部43、液晶セル6を恒温状態に保持するオ
ーブンを制御するオーブンコントロール部44、液晶セル
6の書き込み及び消去を制御する液晶セルコントロール
部45及び表示器を含むキー入力部46が接続される。上記
において中央処理部40により制御手段が構成され、中央
処理部40を含み半導体レーザ2、レーザコントロール部
42、レーザスキャンコントロール部43により書込手段が
構成される。また中央処理部40とレーザコントロール部
42とは消去手段としても機能する。さらにロータリエン
コーダ3、リニアエンコーダ35、中央処理部40により位
置確認手段が構成される。
次に画像形成動作を説明する。
ホストコンピュータHCから送信されたイメージデータ
はプリンタのインターフェース部IFで取り込まれ中央制
御部40に送られる。中央制御部40では送信されたイメー
ジデータに基づき、かつ使用しているメディアシート24
の感光特性を考慮するようにデータ修正を行う。そして
修正後のデータに基づきレーザコントロール部42は半導
体レーザ2を発振させる。半導体レーザ2の発振により
出力されるレーザビームは、モータ4の軸に取り付けら
れた主走査ミラー5で反射し、液晶セル6に照射され
る。主走査ミラー5はモータ4により駆動され、その動
きはロータリエンコーダ3からの信号によりレーザスキ
ャンコントロール部43で制御されている。また、半導体
レーザ2の発振タイミングはロータリエンコーダ3の出
力で制御され、位置ずれを起こしづらい方式となってい
る。
一方、液晶セル6自体は、第4図に示すように、キャ
リア33に装着されており、リニアモータ34により副走査
方向SSに移動される。リニアモータ34の動きはリニアエ
ンコーダ35により制御されている。ロータリエンコーダ
3とリニアエンコーダ34からの信号により液晶セル6上
の位置が指定でき必要な情報を書き込むことができる。
液晶セル6は3個あり、カラープリントの場合それぞれ
に赤色、緑色、青色の画面を割り当て半導体レーザ2で
イメージデータを書き込んでゆく。
イメージデータを読み出し時、ランプ7からフィルタ
8を通して液晶セル6を照射し、反射光でメディアシー
ト24を照射する。フィルタ8を通して液晶セル6を照射
し、反射光でメディアシート24を照射する。フィルタ8
は赤色、緑色、青色の3種類あり、ランプ7からの光を
フィルタ8を介して液晶セル6のそれぞれに照射し、反
射させる。ランプ7の照射時間はシャッター36が空いて
いる時間で制御され印字の色バランスを変化できる。
赤色、緑色、青色の反射した光は、ミラー9で反射し
て、露光板10上のメディアシート24に照射されてメディ
アシート24を露光する。この露光領域をXとすると1度
に使用されるメディアシート24の量は露光領域Xの長さ
に像と像の間隔Yを加えたものとなる。露光によりメデ
ィアシート24上には選択的硬化潜像が形成される。上記
以降の動作はマルチプリントの場合とシングルプリント
の場合で異なる。シングルプリントを例にとって説明す
る。
露光が終了すると、バッファローラ12をA方向に移動
させ、露光領域Xに新しいメディアシート24を送り込
む。次に、巻取り軸25を回転させ、同時にバッファロー
ラ12をB方向にホームポジションHまで移動させること
により選択的硬化潜像の形成された領域の先端を圧力現
像ポイントPへと搬送する。一方、受像シート16はカセ
ット15より一枚ずつ繰り出され、給送ローラ17により搬
送され、タイミングローラ18のところで一旦停止して待
機している。
さらにバッファローラ12をA方向に移動させ、露光領
域Xに新しいメディアシート24を送り込む。次にバッフ
ァローラ12のB方向移動開始後、選択的硬化潜像の先端
にタイミングを合わせてタイミングローラ18のところで
待機していた受像シート16を圧力現像ポイントPに送り
込む。メディアシート24と受像シート16は圧力ポイント
Pの直前で重ね合わされ、圧力ポイントPに送り込まれ
る。受像シート16の先端が圧力ポイントPを少し出たと
ころで圧力ローラ13,14によりメディアシート24と受像
シート16を重ね合わせた状態で加圧し、加圧した状態で
圧力ローラ13,14を順方向に回転させ、メディアシート2
4と受像シート16を送る。
これによりメディアシート24上の硬化していないマイ
クロカプセルが破壊され造像剤が流出、受像シート16上
の現像材料と反応して発色する。圧力ローラ13,14によ
る加圧は受像シート16の後端直前まで行われる。圧力現
像が終了したメディアシート24は巻取り軸25に巻き取ら
れ、受像シート16は光沢化装置19で熱処理を受け、排紙
ローラ20で下から上へ搬送され、排紙部21へ排出され
る。
一方、圧力現像の終了時には圧力ポイントPの付近に
は未使用のメディアシートが送られてきている。従っ
て、このまま次の露光を行うと像間Yが必要以上に大き
く取られてしまい、メディアシートの有効利用とならな
い。そこで供給軸23、及び巻取り軸25を逆転させ使用済
みのメディアシートを露光領域Xの付近まで移動させ
る。以上がフルカラープリンタのシングルプリント時の
画像生成動作手順である。これら一連の動作によりホス
トコンピュータから送られてきた画像データが印字され
る。
次に液晶セル6への書き込み/消去の方法について述
べる。第5図は液晶セル6の構成概略図を示す。
液晶セル6は、2枚のガラス55,56と、ガラス26の内
壁に設けられる透明電極50と、ガラス55の内壁に設けら
れる反射防止膜54と、その反射防止膜54に積層されるレ
ーザ吸収膜52と、レーザ吸収膜52に積層される鏡面とな
る電極51と透明電極50と電極51との間に封入される液晶
53とで構成される。
液晶セル6は相転移を起こしやすいよう図示しないオ
ーブン内で50℃の恒温状態に保たれている。イメージデ
ータの書き込み時には、第5図に示す電極50,51に電圧
を印加し相転移の方向を設定しておく。次に液晶セル6
の裏面から半導体レーザ2によりレーザ光を照射する。
レーザ光はレーザ吸収膜52で吸収され熱に変わり、与え
られたレーザ光のエネルギーに比例した範囲の液晶の温
度を上昇させる。つまり、レーザ光の当たったところだ
け温度の高い部分ができる。液晶セル6全体は相転移を
起こすぎりぎりの温度である50℃に保たれているが、レ
ーザ光の当たった部分のみ与えられたレーザ光のエネル
ギーに比例した範囲で温度が上昇しているため、その部
分で印加した電圧によって相転移が生じ、その部分は白
濁する。
従って、与えるレーザ光のエネルギーを変えることに
より液晶53の白濁する量を変えることができ、1画素単
位で階調性を持たせることができる。この実施例では1
画素単位でレーザ光のパルス幅を変えることにより液晶
53に与えるエネルギーを変え、階調性を持たしている。
以上が液晶セル6に対するイメージデータの書き込み手
順である。
次に液晶セル6に記憶されたイメージデータの消去に
ついて説明する。液晶セル6上のイメージデータを液晶
単位で消去するためには液晶に印加している電圧を消去
用の値にすれば良い。印加電圧の値は液晶の構成によっ
て異なるが、一般には書き込み時の印加電圧の2倍程度
の電圧を印加すれば良い。
以上一連の動作はドアオープン、オペレータコールエ
ラーなどが生じなかった場合の動作である。以下にドア
オープン、オペレータコールエラー等が生じた場合につ
いて述べる。
ホストコンピュータHCからのイメージデータ送信が終
了した後に生じたエラーについてはイメージデータが液
晶セル6上に既に記憶されているため特に問題にならな
い。一方ホストコンピュータHCからイメージデータの送
信中に生じたエラーについてはイメージデータの信頼性
が問題となる。第6図にこの場合の動作をフローチャー
トで示す。
まずエラーが発生する時点での液晶セル6への書き込
みは、第1の液晶セル6aに書き込みが終了し、第2の液
晶セル6bへの書き込みの最中だったとする。
中央制御部40は、エラー検知部41がエラーを検知する
と(ステップ100)、イメージデータの書き込み中であ
るかどうかを判断し(ステップ101)、書き込み中なら
ば半導体レーザ2およびオーブンへの通電を停止する
(ステップ102)。そしてキー入力部の表示器によって
エラー表示をし、かつホストコンピュータHCへエラーが
発生したことを通知する(ステップ103)。
次にエラーの原因が除去されたかどうかが判断され
(ステップ104)、除去されたならば液晶セル6bのイメ
ージデータを消去する(ステップ105)。
消去はまず、ロータリエンコーダ3とリニアエンコー
ダ34からの信号によりエラー発生時に書き込みがおこな
われていた液晶セルの位置を確認することから開始され
る。中央制御部40が位置を確認すると、その液晶セル
(ここでは液晶セル6b)に対し液晶セルコントロール部
45が電圧を所定時間印加する。
この後印加する電圧の値を変えて、イメージデータの
書き込み可能な状態とする。中央制御部40は、ホストコ
ンピュータHCに対しイメージデータの再送信を要求する
信号をインターフェース部IFを介して出力する(ステッ
プ106)。この場合データ再送信要求信号は、エラー発
生時に確認された位置を示すデータすなわちどの液晶セ
ルから送信する必要があるのかを示すパラメータを有し
ている。
以上の手順により、既に書き終えている液晶セル上の
イメージデータの再送信を防げ、エラーが発生した時に
プリンタがホストコンピュータを占有する時間を短縮で
き、エラー発生時のスループットの低下を減少すること
ができる。
次に他の実施例について説明する。
この実施例においては、前述の実施例とは異なり、エ
ラーが発生した際に、液晶セルに記憶したイメージデー
タを、主走査方向の1ライン単位で消去するものであ
る。
すなわち、1つの液晶セル6bにイメージデータを書き
込んでいる際にエラーを検出すると、半導体レーザ2、
オーブンへの通電を停止し、エラーの発生を表示する。
エラーの発生はホストコンピュータHCに通知し、エラー
の原因が除去されたのち、イメージデータの消去をおこ
なう。
消去は、液晶セル6bの透明電極50に印加する電圧を、
イメージデータ書き込み時の電圧とは異なる極性で印加
し、レーザビームでエネルギを与えることにより書き込
み時とは逆の相転移を液晶53に起こし、白濁を消去す
る。従って消去は1画素単位で行うことができるが、こ
の実施例では書き込み時と消去時の位置ずれを最小に抑
えるため、及びイメージデータのバウンダリーを考慮し
た結果、主走査方向の最初、つまり1ライン単位で消去
を行っている。
消去の対象となる1ラインは、ロータリエンコーダ3
とリニアエンコーダ34とからの信号により確認された位
置を含む主走査方向の1ラインである。この実施例にあ
ってもエラー発生後のデータ再送信要求信号に、どの液
晶セルのどの部分からイメージデータを再送信するかを
示すパラメータが付されている。
なお、光画像メモリとしては、記憶された画像が例え
ば光を照射した際にそれが認識でき、かつ照射をくり返
しおこなってもその都度(消し込みをおこなわない限
り)同一の画像を読み出すことができるものであればよ
い。具体的には、通常の複写機における感光体ドラムと
は識別されるもので、液晶、エレクトロクロミー,PLZT
(Pb,La,Zr,Tiの化合物)などを利用したものが挙げら
れる。
(ト)発明の効果 この発明によれば、エラー発生時の光画像メモリへの
画像データの再書き込みに要する時間を短縮することが
できる。このことはすなわち、ホストコンピュータはイ
メージデータを最初から送ってくる必要がなくなるた
め、既に書き終わった光画像メモリのイメージデータを
再送信する必要がなくなり、データ送信の時間が短縮で
きる。つまりプリンタのホストコンピュータ占有時間の
増加が防げ、いわゆるプリンタスループットの低下を防
ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例の構成を示す概略構成図、第
2図はメディアシートカセットの概略構成を示す斜視
図、第3図は制御機構の構成を示すブロック図、第4図
は液晶セル部分の概略構成を示す斜視図、第5図は液晶
セルの概略構成を示す縦断面図、第6図はエラー発生時
の動作を示すフローチャートである。 2……半導体レーザ、3……エンコーダ、 6……液晶セル、40……中央処理部、 41……エラー検出部、 42……レーザコントロール部、 43……レーザスキャンコントロール部、 45……液晶セルコントロール部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学的に認識可能で、かつ繰り返し読み出
    し可能に画像データを記憶しうる光画像メモリと、 画像データをビーム光によって光画像メモリに書き込む
    書込手段と、 書込手段の動作中に発生するエラーを検出するエラー検
    出手段と、 検出手段がエラーを検出した際に書込手段が書き込んで
    いた画像データの光画像メモリにおける位置を確認する
    位置確認手段と、 位置確認手段により確認された位置までに書き込まれた
    画像データの少なくとも一部を消去する消去手段と、 エラー検出手段がエラーを検出した際に書込手段の動作
    を停止させ、かつ消去手段により消去された画像データ
    を再度光画像メモリに書き込むために書込手段を制御す
    る制御手段と、 を備えてなる画像形成装置。
  2. 【請求項2】光画像メモリが画像データをビット単位で
    記憶しうる複数の液晶セルからなり、消去手段がエラー
    が検出された際に書き込み中であった液晶セルにおいて
    位置確認手段により確認された位置までに書き込まれた
    画像データ全てを消去すべく液晶セルに電圧を印加する
    電圧印加手段からなる請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】光画像メモリが画像データをビット単位で
    記憶しうる複数の液晶セルからなり、消去手段がエラー
    が検出された際に書き込み中であった液晶セルにおいて
    位置確認手段により確認された位置の画像データを含む
    一走査ライン分の画像データのみを消去すべく液晶セル
    に電圧を印加する電圧印加手段からなる請求項1記載の
    画像形成装置。
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