JP2664741B2 - 流動性の改良された粒状プロピレン共重合体の製造法 - Google Patents

流動性の改良された粒状プロピレン共重合体の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 技術分野 本発明は、所謂プロピレンのブロック共重合体を製造
する際に生成共重合体粒子の流動性を改良する技術に関
する。
近年、ポリプロピレンセグメントとプロピレンおよび
エチレンの混合ガスの重合によるゴム成分セグメントと
で構成されるプロピレンブロック共重合体の製造が盛ん
になりつつあり、その用途も自動車のバンパー、インナ
ーパネル、外板等を中心に大きく広がりつつある。
このようなブロック共重合体は、ゴム成分の含有量を
増加するにつれてポリマー粒子のべたつき(stickines
s)が増加し、製品ポリマーパウダーの流動性が悪化し
て製品価値が低下させるばかりでなく、製品ポリマーの
輸送、貯蔵等においても大きな問題になることが多い。
また、ポリマー粒子のべたつきの増加は重合槽内のポリ
マー付着等の原因となって重合の安定性をなくすことが
多く、いずれにしても改善が望まれるところである。
〔発明の概要〕
要 旨 本発明は上記の問題点を解決することを目的とし、所
謂チーグラー・ナッタ型触媒の遷移金属成分として特定
の粒度分布のものを使用することによってこの問題を解
決しようとするものである。
すなわち、本発明による流動性の改良された粒状プロ
ピレン共重合体の製造法は、実質的に溶媒の不存在の条
件でチーグラー・ナッタ型触媒の存在下、下記の第一重
合工程および第二重合工程を実施してプロピレン共重合
体を製造する方法において、該触媒の固体触媒成分が下
記の成分(A)および成分(B)の混合物であって、成
分(B)の使用量が成分(A)の使用量に対して0.1〜2
0重量%であること、を特徴とするものである。
成分(A) チタン、マグネシウムおよびハロゲンを必
須成分として含有し、最長寸法が5ミクロン以下の粒子
が0.1重量%以下である固体接触成分。
成分(B) チタン、マグネシウムおよびハロゲンを必
須成分として含有し、平均粒径が1〜5ミクロンの範囲
内にある固定触媒成分。
第一重合工程 プロピレンまたはプロピレン/エチレン混合物を一段
あるいは多段に重合させて、プロピレン単独重合または
エチレン含有7重量%以下のプロピレン・エチレン共重
合体を形成させる工程。
第二重合工程 第一重合工程生成物の存在下に、プロピレン/エチレ
ン混合物を一段あるいは多段に重合させて、プロピレン
のゴム状共重合体を得る工程。
効 果 本発明によれば、プロピレン共重合体のべたつきを改
良することができ、従ってポリマー粒子の流動性を改良
することができる。その結果、重合時、ポリマー輸送
時、貯蔵時等の安定性を増加することができて、生産性
に大きな改良効果がある。
〔発明の具体的な説明〕
プロピレン共重合体の製造 本発明を適用すべきプロピレン共重合体、すなわち所
謂プロピレンブロック共重合体、は実質的に溶媒の不存
在の条件でチーグラー・ナッタ型触媒の存在下、プロピ
レン等を重合させて得たものであって、基本的にはそれ
自身ならびに従ってその製造法について周知のものであ
る。
本発明において使用するプロピレン共重合体は、従来
知られている任意の方法で製造することができる。
触 媒(その一) そのとき使用する所謂チーグラー・ナッタ型触媒とし
て知られる触媒としては、従来から知られているチタ
ン、マグネシウムおよびハロゲンを必須成分として含有
する各種のものがありうる。ここで、「チタン、マグネ
シウムおよびハロゲンを必須成分として含有する」とい
うことは、挙示の成分の外に、合目的的な任意の成分を
含有していてもよいことを意味する。従って、所謂内部
ドナーあるいは外部ドナーとしての電子供与性化合物を
使用する場合を包含するものである。そのような触媒の
具体例としては、特開昭53−45688号、同54−3894号、
同54−31092号、同54−39483号、同54−94591号、同54
−118484号、同54−131589号、同55−75411号、同55−9
0510号、同55−90511号、同55−127405号、同55−14750
7号、同55−155003号、同56−18609号、同56−70005
号、同56−72001号、同56−86905号、同56−90807号、
同56−155206号、同57−3803号、同57−34103号、同57
−92007号、同57−121003号、同58−5309号、同58−531
0号、同58−5311号、同58−8706号、同58−27732号、同
58−32604号、同58−32605号、同58−67703号、同58−1
17206号、同58−127708号、同58−183708号、同58−183
709号、同59−149905号、同59−149906号、同61−21131
2号、同61−197607号、同61−204202号、同62−187707
号、同62−187706号、同62−246906号、同63−39901
号、同62−257906号、同62−20507号、同61−287906
号、同61−266413号各公報、および特願昭62−174260
号、同62−181819号、同62−182720号、同62−184593
号、同62−188049号各明細書、等があげられる。
触媒(その二) 本発明はこれらのようなチーグラー・ナッタ型触媒の
固体触媒成分として、その粒径によって区別した二成
分、すなわち成分(A)と成分(B)、の混合物を使用
する。
成分(A)は、最長寸法が5ミクロン以下の粒子の含
量が0.1重量%以下であるもの、である。ここで、最長
寸法とは、粒状である固体触媒成分の粒子の三次元的寸
法のうち最大のものを意味する。本発明ではこの粒子は
真球状のものが好ましく、またそのような粒子はたとえ
ば特開昭62−187707号公報(前出)の方法によって製造
することができるから、その場合の最大寸法はいうまで
もなくその直径である。粒子が棒状のものであれば、そ
の長さがここでいう当該粒子の最大寸法である。
成分(A)は、このような微細粒子の含量が0.1重量
%以下、好ましくは0.01重量%以下、のものである。こ
のような微細粒子の含量が少ないという点を除けば、成
分(A)は平均粒径が7〜100ミクロン、好ましくは10
〜50ミクロン、のものである。このような平均粒径の粒
子からなる固体触媒成分は、所謂予備重合を行わないあ
るいは結晶性ポリマーを与える例えばエチレン、プロピ
レン又は4−メチルペンテン−1で予備重合を行う通常
の製造法によって製造することができ、それがまた本発
明の成分(A)として代表的なものである。従って、本
発明での成分(A)は、固体触媒成分を必要に応じて篩
分等に付して最大寸法が5ミクロン以下の粒子を除去し
てなるものである。
成分(B)は、本質的には成分(A)と同じものであ
るが、平均粒子が1〜5ミクロン、好ましくは2〜4ミ
クロン、という点で成分(A)と区別される。成分
(B)では、最大寸法5ミクロン以下の粒子の含量は60
〜95重量%程度である。なお、成分(B)は、チタン、
マグネシウムおよびハロゲンの種類、導入態様あるいは
含量、あるいは必要に応じて使用する補助成分(たとえ
ば、電子供与体化合物)の有無、種類乃至量、において
成分(A)と同一であっても異なってもよい。
成分(B)は、成分(A)に比べて小粒径の粒子から
なることで特徴づけられるが、このような固体触媒成分
は成分(A)粒子の粉砕、あるいは成分(A)を所謂予
備重合に付すことによって調製することが好ましい。従
って、本発明での固体触媒成分は、予備重合を行なわな
いでしかも微細粒子含量が0.1重量%以下としたもの
(A)と、これらさらに粉砕しあるいは予備重合に付し
て粒径を小さくしたもの(B)と、からなるものであ
る。予備重合のためのα−オレフィンは、非晶性ポリマ
ーを与える炭素数4〜10程度のモノまたはジオレフィン
が適当であり、重合方式はそれ自身公知であって、前記
公知例の中に適当なものを見出すことができる。
成分(A)と成分(B)の使用比率は、後者(B)は
前者(A)の0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%
である。なお、粒子の最大寸法は、公知の湿式篩分法
(JIS Z 8801の標準篩を用いる)又は光透過式沈降法
(たとえば、セイシ社製「MICRON PHOTOCIZER SKN−100
0」を用いる)によって測定したものであり、粒子の平
均粒径は光透過式沈降法(同上)によって測定したもの
である。
重合工程 本発明で使用するプロピレン共重合体は、下記の二つ
の工程よりなる方法によって製造される。
第一重合工程 プロピレンまたはプロピレン/エチレン混合物を、実
質的に不活性溶媒の不存在下において、一段あるいは多
段に重合させて、プロピレン単独重合またはエチレン含
量7重量%以下、好ましくは2重量%以下、のプロピレ
ン・エチレン共重合体、特に好ましくはプロピレン単独
重合体、を形成させる工程。
第二重合工程 第一重合工程生成物の存在下に、プロピレン/エチレ
ン混合物を、実質的に不活性溶媒の不存在下において、
一段あるいは多段に重合させて、プロピレンのゴム状共
重合体を得る工程。
ここで、第二重合工程を「第一重合工程生成物の存在
下に」ということは、第一重合工程での触媒活性が少な
くとも部分的に維持されている状態でという意味であっ
て、必ずしも第一重合工程生成物全量ではなくてその少
なくとも一部について第二重合工程を実施してもよく、
また第二重合工程に触媒の補充、特に固体触媒成分に対
する助触媒ともいえる有機金属成分あるいは所謂外部ド
ナーとしての電子供与体の補充、を包含するものであ
る。
第一重合工程での重合温度は50〜100℃、好ましくは6
0〜90℃、程度であり、重合圧力は通常1〜50kg/cm2Gの
範囲である。第一重合工程においては、水素などの分子
量調節剤を用いてMFRを制御して、最終共重合体の溶融
時流動性を高めておくのが好ましい。
第二重合工程はプロピレン/エチレン混合物をさらに
導入して一段もしくは多段に重合させて、エチレン含量
20〜100重量%、好ましくは30〜100重量%、特に好まし
くは75〜95重量%、のプロピレン・エチレン共重合体を
全重合体量の5〜70重量%、好ましくは10〜50重量%、
に相当する量形成させる工程である。
第二重合工程では、エチレンより少量の他のコモノマ
ーを共存させても良い。例えば、1−ブテン、1−ペン
テン、1−ヘキセン等のα−オレフィンを用いることが
できる。なお、エチレンより少量のこれらのコモノマー
の併用は第一重合工程でも許容されるが、第二重合工程
の場合ほどは併用の定義は大きくない。
第二重合工程の重合温度は、50〜100℃、好ましくは6
0〜90℃、程度である。重合圧力は、1〜50kg/cm2Gの範
囲が通常用いられる。
第二重合工程で分子量調節剤は、目的に応じて用いて
も用いなくても良い。
本発明による共重合体の製造法は、回分式、連続式、
半回分式のいずれの方法によっても実施可能である。
本発明は流動性の改良されたプロピレン共重合体粒子
の製造に関するものであるので、両工程を気相重合の態
様で行なうことが代表的である。気相重合、すなわち実
質的に不活性溶媒の不存在下にガスの単量体中で重合を
行なう方法、は触媒活性点を有する重合体粒子とガス状
単量体との接触に関して合目的的な任意の態様が可能で
ある。そのような態様の一つはガス状単量体を主体とす
る気相によりポリマー粒子流動床を形成させることであ
り、他の態様の一つは撹拌装置によってポリマー粒子と
ガス状単量体を主体とする気相中で循環させることであ
る。生成重合体は、平均粒径が100〜2000ミクロン、好
ましくは300〜1000ミクロン、の範囲のものであること
がふつうであり、また好ましい。
実 験 例 実施例1 (イ)固体成分(A)の合成 充分に窒素置換したフラスコに脱水および脱酸素した
n−ヘプタン200ミリリットルを導入し、次いでMgCl2
0.4モル、Ti(O−nC4H9を0.8モル導入して、95℃
で2時間反応させた。反応終了後、40℃に温度を下げ、
反応系の撹拌回転数を85r.p.mとし、次いでメチルヒド
ロポリシロキサン(20センチストークスのもの)を48ミ
リリットル導入して、3時間反応させた。生成した固体
成分を、n−ヘプタンで洗浄した。
ついで、充分に窒素置換したフラスコに上記と同様に
精製したn−ヘプタンを50ミリリットル導入し、上記で
合成した固体成分をMg原子換算で0.24モル導入した。つ
いで、n−ヘプタン25ミリリットルにSiCl40.4モルを混
合して30℃/30分間でフラスコへ導入し、70℃で3時間
反応させた。反応終了後、n−ヘプタンで洗浄した。つ
いで、n−ヘプタン25ミリリットルにフタル酸クロライ
ド0.024モルを混合して、70℃/30分間でフラスコへ導入
して、90℃で1時間反応させた。
反応終了後、n−ヘプタンで洗浄した。ついで、SiC4
20ミリリットルを導入して、80℃で6時間反応させた。
反応終了後、n−ヘプタンで充分に洗浄した。このもの
のチタン含量は、1.21重量パーセントであった。
充分に窒素置換したフラスコに充分に精製したn−ヘ
プタンを50ミリリットル導入し、次いで上記で得た成分
を5グラム導入し、ついで(CH33CSi(CH3)(OCH3
を1.6ミリリットル導入し、次いでSiCl41.2ミリリッ
トル、更にトリエチルアルミニウム3.0グラムをそれぞ
れ導入して、30℃で2時間接触させた。接触終了後、n
−ヘプタンで充分に洗浄して、固体成分(A)とした。
成分(A)の最大寸法5ミクロン以下の粒子の含量は0.
1重量%以下であり、また成分(A)の平均粒径は11.4
ミクロンであった。
(ロ) 固体成分(B)の合成 充分に窒素置換したフラスコに脱水および脱酸素した
n−ヘプタン100ミリリットルを導入し、次いで上記で
製造した固体成分(A)を5グラム、充分に精製した1
−ヘキセンを5グラム添加し、30℃で2時間反応させ、
そのまま固体成分(B)とした。なお沈降法により、触
媒粒径を測定したところ、2.6ミクロンであった。
(ハ)プロピレン共重合体の製造 特公昭61−33721号公報に開示されている方法で、内
容積13リットルの横型二軸気相重合槽を使用してプロピ
レンの共重合を行なった。
重合槽内を充分に精製した窒素で置換したあと、充分
に脱水および脱酸素したポリマー担体を400グラム添加
した。ついで、トリエチルアルミニウム500ミリグラ
ム、前記で合成した成分(A)を90ミリグラムおよび成
分(B)を10ミリグラム導入した。第一重合工程は、水
素を1000ミリリットル導入した後、温度を75℃にして、
プロピレンを1.3グラム/分の定速で導入することによ
って実施した。なお、重合槽の撹拌回転数は、350r.p.m
であった。重合温度を75℃に維持し、3時間10分後、プ
ロピレンの導入を停止した。75℃で重合を継続し、重合
圧力が1kg/cm2Gになった時点で重合サンプルを一部採取
した。
ついで、H2を500ml重合槽へ添加して、第二重合工程
の重合を開始した。プロピレンを0.59グラム/分、エチ
レンを0.40g/分のそれぞれ定速で、70℃で2時間15分導
入した。プロピレンおよびエチレンの導入を停止して、
重合圧力が1kg/cm2Gになるまで残圧重合を行った。重合
終了後、パージをして、ポリマーを取り出した。387グ
ラムの重合体が得られた。生成ポリマーのMFRは、8.8g/
10分であり、ポリマー嵩密度(B.D.)は0.41(g/cc)で
あり、ポリマー落下速度は5.7秒であった。ゴム状共重
合体の重量は、33.4重量パーセントであった。
また中間サンプルのMFRは18.2g/10分であり、重合槽内
にはポリマー付着は全くなかった。
なお、ポリマー落下速度は50グラムのポリマーが口径
2.5cm2の容器から落下するのに要する時間であり、ゴム
状共重合体重量は20℃キシレン可溶分の重量である。
実施例2 実施例1の条件において、成分(A)の使用量を95ミ
リグラム、成分(B)として調製時の予備重合用α−オ
レフィンを1−ヘキセン7.5グラムに代えて得た平均粒
径1.4ミクロンのものに変更した以外は、実施例1と同
様に実験を行なった。その結果、388gのポリマーが得ら
れ、ポリマーのMFRは8.9g/10分、B.D.は0.41(g/cc)で
あり、ポリマー落下速度は5.8秒であった。ゴム状重合
体の重量は33.1重量%であった。なお、重合槽内には、
ポリマーの付着は全くなかった。
実施例3 実施例1の条件において、成分(A)の使用量を85ミ
リグラム、成分(B)として調製時の予備重合用α−オ
レフィンを1−デセン6.77グラムに代えて得た平均粒径
4.8ミクロンのもの15ミリグラムに変更した以外は、実
施例1と同様に実験を行なった。その結果、382gのポリ
マーが得られ、ポリマーのMFRは8.6g/10分、B.D.は0.40
(g/cc)であり、ポリマー落下速度は5.9秒であった。
ゴム状共重合体の重量は、33.9重量パーセントであっ
た。なお、重合槽内には、ポリマーの付着は全くなかっ
た。
比較例1 実施例1の条件において、成分(A)の使用量を100
ミリグラムとし、成分(B)を使用しなかった以外は、
全く同様に重号を行なった。
381グラムのポリマーが得られ、生成ポリマーのMFRは
8.7g/10分であり、ポリマーB.D.は0.26g/CC、ポリマー
落下速度は測定できず(落下せず)であり、重合槽内に
多量のポリマー付着が見られた。
比較例2 実施例3の重合条件において、成分(B)のかわりに
調製時の予備重合用α−オレフィンをプロピレン5グラ
ムに代えて得た平均粒径12.6ミクロンの固体成分を使用
した以外は、全く同様に重合を行なった。382グラムの
ポリマーが得られ、MFR=8.8g/10分、ポリマーB.D.=0.
28g/CC、ポリマー落下速度=測定できず(落下せず)で
あり、重合槽内に多量のポリマー付着が見られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、チーグラー触媒に関する本発明の理解を助け
るためのものである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に溶媒の不存在の条件でチーグラー
    ・ナッタ型触媒の存在下、下記の第一重合工程および第
    二重合工程を実施してプロピレン共重合体を製造する方
    向において、該触媒の固体触媒成分が下記の成分(A)
    および成分(B)の混合物であって、成分(B)の使用
    量が成分(A)の使用量に対して0.1〜20重量%である
    ことを特徴とする、流動性の改良された粒状プロピレン
    共重合体の製造法。 成分(A) チタン、マグネシウムおよびハロゲンを必
    須成分として含有し、最長寸法が5ミクロン以下の粒子
    が0.1重量%以下である固体触媒成分。 成分(B) チタン、マグネシウムおよびハロゲンを必
    須成分として含有し、平均粒径が1〜5ミクロンの範囲
    内にある固体触媒成分。 第一重合工程 プロピレンまたはプロピレン/エチレン混合物を一段あ
    るいは多段に重合させて、プロピレン単独重合体または
    エチレン含量7重量%以下のプロピレン・エチレン共重
    合体を形成させる工程。 第二重合工程 第一重合工程生成物の存在下に、プロピレン/エチレン
    混合物を一段あるいは多段に重合させて、プロピレンの
    ゴム状共重合体を得る工程。
  2. 【請求項2】成分(A)が、チタン、マグネシウムおよ
    びハロゲンを必須成分として含有し、最長寸法が5ミク
    ロン以下の粒子が0.1重量%以下であり、平均粒径が7
    〜100ミクロンの固体触媒成分である、特許請求の範囲
    第1項に記載の流動性の改良された粒状プロピレン共重
    合体の製造法。
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