JP2663785B2 - 静電吸着装置 - Google Patents
静電吸着装置Info
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Description
されるウエハを静電吸着力により支持する静電吸着装置
に係り、特にウエハ表面のゲ−ト酸化膜等の絶縁膜の耐
圧劣化を防止するのに好適な静電吸着装置に関する。
2−264638号公報や京都セラミック技術資料など
に記載のように、静電吸着用の絶縁膜としてAl2O3焼
結膜あるいはCaTiO3の焼結膜を適用することが提
案されている。
ング処理されるウエハを載置する電極に適用する場合を
考えると、次のような解決すべき課題がある。エッチン
グ処理中に絶縁膜を介してウエハを流れる電流は、同一
の印加電圧においても電極温度および処理されるウエハ
の抵抗によって異なり、特に電極温度を高温にして処理
する場合あるいは抵抗が絶縁膜に対して低いウエハを処
理する場合において、印加電圧をオンした際に多大な電
流が流れ、ウエハ表面にあるゲ−ト酸化膜等の絶縁膜に
耐圧劣化を生じる恐れがあった。
の耐圧劣化を防止できる信頼性の高い静電吸着装置を提
供することにある。
に、静電吸着用の絶縁膜と直流電源の間に外部可変抵抗
を設け、温度変化による絶縁膜の抵抗変化および処理さ
れるウエハの抵抗の違いに応じて外部可変抵抗の抵抗値
を設定するようにし、または、ウエハ吸着開始時の絶縁
膜への印加電圧を設定値までリニア−または複数回のス
テップ状に変化するようにしたものである。
縁膜の抵抗と処理されるウエハの抵抗と外部可変抵抗の
抵抗の和で決まり、前者の二つは電極温度とウエハの種
類によって変化するが、外部可変抵抗の抵抗を任意に設
定することによりこの和を自由に変化することが可能と
なり、エッチング処理中のウエハに多大の電流が流れて
ゲ−ト酸化膜等の絶縁膜に耐圧劣化を生じることを防止
する。
に絶縁膜へ印加される電圧によっても決まり、前述した
ように印加電圧を設定値までリニア−または複数回のス
テップ状に変化することにより同様の効果が得られる。
磁場マイクロ波エッチング装置の構成を図1により説明
する。ウエハ1のエッチングは、放電管2内に導入した
プロセスガス3をマイクロ波4とソレノイド5による磁
場の相互作用によりプラズマ6化し、さらに、下部電極
7に高周波電源8により高周波を印加してウエハ1に入
射するイオンのエネルギ−を制御しながら行う。ウエハ
1のエッチングが終了すると、ウエハ1はウエハ押し上
げ装置9の作動により下部電極7から搬送装置(図示省
略)に渡された後、該搬送装置により他の場所に搬送さ
れる。また、下部電極7上にはタングステン電極10に
SiC焼結体11をろう材により接合して構成した静電
吸着電極が固定されており、さらに、下部電極7と直流
電源12の間には外部可変抵抗13が設けてあり、スイ
ッチ14をオン,オフすることによりSiC焼結体11
に電圧を印加できるようにしてある。
は、スイッチ14をオンしてSiC焼結体11とウエハ
1間に直流電源12により直流電圧を印加した後、前述
した方法によりプラズマ6を生成することにより生じる
静電吸着力によりウエハ1を支持した状態で、マスフロ
−コントローラ−15を開いてHeガス16をウエハ1
裏面に導入することにより行う。また、下部電極7はサ
−キュレ−タ−17により冷媒18を循環することによ
り温度調節されている。
抗値の変化方法について説明する。まず、電極温度が変
化した場合について図2、図3により説明する。エッチ
ング処理中にウエハ1を流れる電流は、印加電圧をオン
した際にピ−クを持ち、その後SiC焼結体11の抵抗
R1と静電容量Cの積で表わされる時定数を有する一次
遅れ曲線に沿って定常値に近ずくように変化する。ま
た、SiC焼結体11の抵抗R1は、温度の上昇ととも
に低くなるために、例えば点線で示すように電極温度−
60℃の場合ではピ-ク時の電流が約10mAであるの
に対して実線で示すように20℃の場合では約30mA
と3倍に増加し、この電流により、ウエハ1表面にある
ゲ−ト酸化膜等の絶縁膜に耐圧劣化を生じる恐れがあ
る。しかし、本発明では外部可変抵抗13の抵抗R2を
電極温度の設定値すなわちサ−キュレ−ター17により
循環される冷媒18の設定温度が高温になるにつれて高
くすることにより、上記電流のピ−ク値を任意に調整す
ることが可能となりゲ−ト酸化膜等の絶縁膜の耐圧劣化
を防止できる。さらに、電極温度が高い場合においても
印加電圧を高くしてウエハ1を支持する吸着力を向上で
き、SiC焼結体11を広い温度範囲で適用することも
可能となる。
いて図4、図5により説明する。ウエハ1の抵抗R3
は、例えば裏面にSiO2膜等の絶縁膜が有る場合と無
い場合で異なり、前者の場合ではウエハ1の抵抗R3は
SiC焼結体11の抵抗R1に比べて高く、エッチング
処理中にウエハ1を流れる電流は点線で示すようにピ-
ク値で約3mAであるが、後者の場合では逆にSiC焼
結体11の抵抗R1の方が高くなり、電流は実線で示す
ようにピ-ク値で約30mAに増加し、ウエハ1表面に
あるゲ−ト酸化膜等の絶縁膜に耐圧劣化を生じる恐れが
ある。しかし、本発明では外部可変抵抗13の抵抗R2
をウエハ1の抵抗が低くなるにつれて高くすることによ
り、上記電流のピ−ク値を任意に調整することが可能と
なりゲ−ト酸化膜等の絶縁膜の耐圧劣化を防止できる。
さらに、ウエハ1の抵抗が低い場合においても印加電圧
を高くしてウエハ1を支持する吸着力を向上でき、Si
C焼結体11をすべてのウエハ1について適用すること
も可能となる。
R2をエッチング処理中一定としたが、ウエハ1を流れ
る電流が耐圧劣化に対して問題になるのは印加電圧をオ
ンした際の短時間であり、この間だけ外部可変抵抗13
を介してSiC焼結体11に電圧が印加されるようにタ
イマ−等を用いて回路を構成しても、同様の効果が得ら
れることは明らかである。
の電圧印加方法を図4,図6、図7により説明する。実
線で示すように、従来の方法によりSiC焼結体11に
1000Vの電圧を印加した場合にウエハ1を流れる電
流はピ-ク値で約30mAであるのに対し、直流電源1
2の出力電圧が時間とともに可変にできる構成とし、点
線で示すように印加電圧を例えば500Vから1000
Vまでリニア−に変化して印加した場合では、電流は約
3mAのピ−ク値を生じた後1000V印加した場合の
定常値まで増加するだけであり、吸着開始時のピ−ク電
流に起因したゲ−ト酸化膜等の絶縁膜の耐圧劣化を防止
できる。また、印加電圧を設定値まで複数回のステップ
状に変化するようにしても、同様の効果が得られるのは
明らかである。
膜に耐圧劣化を生じることのない信頼性の高い静電吸着
装置を提供することができる。
置の全体構成図である。
る。
変抵抗の抵抗値の変化に関する説明図である。
る。
部可変抵抗の抵抗値の変化に関する説明図である。
に関する説明図である。
に関する説明図である。
抵抗。
Claims (3)
- 【請求項1】プラズマにより処理されるウエハを絶縁膜
との間に発生させた静電吸着力により支持する静電吸着
装置において、前記静電吸着用の絶縁膜と直流電源との
間に外部可変抵抗を設け、該外部可変抵抗の抵抗設定値
により前記静電吸着用の絶縁膜を流れる電流を補正する
ように構成したことを特徴とする静電吸着装置。 - 【請求項2】前記外部可変抵抗の抵抗設定値は、電極温
度の設定値に応じての抵抗値を設定、又はウエハの種類
に応じて抵抗値を設定することを特徴とする請求項1記
載の静電吸着装置。 - 【請求項3】前記直流電源は、電源による吸着開始時の
絶縁膜への印加電圧を設定値までリニア−または複数回
のステップ状に変化させることを特徴とする請求項1記
載静電吸着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6186592A JP2663785B2 (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | 静電吸着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6186592A JP2663785B2 (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | 静電吸着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05267435A JPH05267435A (ja) | 1993-10-15 |
JP2663785B2 true JP2663785B2 (ja) | 1997-10-15 |
Family
ID=13183447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6186592A Expired - Lifetime JP2663785B2 (ja) | 1992-03-18 | 1992-03-18 | 静電吸着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2663785B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5651041B2 (ja) * | 2011-02-23 | 2015-01-07 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63135113A (ja) * | 1986-11-27 | 1988-06-07 | 松下電器産業株式会社 | コ−ヒ−メ−カ− |
JP2638649B2 (ja) * | 1989-12-22 | 1997-08-06 | 東京エレクトロン株式会社 | 静電チャック |
-
1992
- 1992-03-18 JP JP6186592A patent/JP2663785B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05267435A (ja) | 1993-10-15 |
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