JP2663659B2 - 多地点間テレビ会議通信方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はテレビ会議通信方式に関し、特に３地点以上
を結ぶ多地点間テレビ会議通信方式に関する。

〔従来の技術〕

従来、この種のテレビ会議通信システムは、複数のテ
レビ会議端末装置がそれぞれ通信回線を介して回線切替
装置に接続され、例えばパソコン等の入力装置から回線
切替接続装置のシステムデータを設定することにより、
所望するテレビ会議端末装置間が１対１で固定接続され
た２地点間テレビ会議システムで、しかもテレビ会議端
末装置双方を結ぶデジタル回線の伝送速度を同一速度で
行っていた。

また会議に同時参加する対地の数だけ通信回線を布設
し、テレビ会議端末装置を個々に接続することにより多
地点間テレビ会議を行っていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述した従来のテレビ会議通信方式は、２地点間の固
定接続であるため３地点以上の同時会議が不可能であっ
た。更に通信回線が２地点間の固定接続のため、他の２
地点間固定接続されたテレビ会議端末装置との接続変更
は、回線の切替接続操作が煩雑であり、もしその操作を
誤るとネットワーク全体の回線接続設定にまで影響が広
がり、使用中の回線を切断する危険性を伴っていた。更
にテレビ会議端末装置間のデジタル通信回線の伝送速度
が同一でなければ接続できないという欠点があった。

本発明の目的は、回線接続操作が容易で且、伝送速度
の異るテレビ会議端末装置でも通信可能な多地点間テレ
ビ会議通信方式を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の多地点間テレビ会議通信方式は、３地点以上
のテレビ会議端末装置を個々に通信回線を介して多地点
間接続装置に接続して行う多地点間テレビ会議通信方式
において、前記テレビ会議端末装置は、前記テレビ会議
端末装置個々に異る任意の圧縮比率の帯域圧縮，伸張機
能を備える帯域圧縮伝送装置を有し、前記通信回線を介
して複数の前記テレビ会議端末装置を接続収容する前記
多地点間接続装置は、前記通信回線を終端し前記帯域圧
縮伝送装置個々の伝送速度にインタフエースするインタ
フエース回路と、前記テレビ会議端末装置からの送信テ
レビ会議信号の圧縮比率を検出する回線速度検出回路
と、前記送信テレビ会議信号を所定の圧縮比率に変換す
ると共に、前記所定の圧縮比率に変換した前記送信テレ
ビ会議信号を前記回線速度検出回路が検出きた圧縮比率
に変換して接続先の前記テレビ会議端末装置の受信テレ
ビ会議信号とする回線速度変換回路とを前記通信回線個
々に対応して有し、且つ前記回線速度変換回路で所定の
圧縮比率に変換された前記送信テレビ会議信号を分岐し
た後、接続先の前記回線速度変換回路へ切替接続するデ
ジタル信号切替マトリックス装置と、会議参加するそれ
ぞれの前記テレビ会議端末装置からの対地選択要求を受
け前記デジタル信号切替マトリックス装置に対してテレ
ビ会議信号の選択切替接続を制御する切替制御装置とを
有し、複数接続された前記テレビ会議端末装置のうち任
意の前記テレビ会議端末装置から送信される前記対地選
択要求に指定されている対地のテレビ会議信号を切替接
続することを特徴とする。

〔実施例〕

次に本発明について図面を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す多地点間テレビ会議
通信方式のブロック図，第２図は第１図に示すデジタル
信号切替マトリックス装置の一実施例を示すブック図で
ある。

第１図は、テレビ会議端末装置1a,1b,1nと、テレビ会
議端末装置が出力する画像信号および音声信号をデジタ
ル信号に変換し帯域圧縮するための帯域圧縮伝送装置2
a,2c,2nと、デジタル通信回線8a,8b,8nを介して送信さ
れてきたテレビ会議端末装置1a,1b,1nの帯域圧縮された
画像信号および音声信号を受信するための接続インタフ
ェース3a,3b,3nと、受信したテレビ会議端末装置の帯域
圧縮された画像信号および音声信号の圧縮比率を検出す
る回線速度検出回路5a,5b,5n、回線速度検出回路5a,5b,
5nが検出した検出情報により圧縮比率がそれぞれ異なる
受信信号を所定の圧縮比率に変換する回線速度変換回路
4a,4b,4nと、速度変換された各テレビ会議端末装置から
の画像信号および音声信号を分岐し、各会議室が所望す
る対地の画像信号および音声信号を選択切替するデジタ
ル信号切替マトリックス装置６と、各会議室からの対地
選択要求を受けデジタル信号切替マトリックス装置６を
制御する切替制御装置７から構成される。

なお接続インタフェース3a,3b,3n,回線速度変換回路4
a,4b,4n,回線速度検出回路5a,5b,5n,デジタル信号切替
マトリックス装置6,切替制御装置７は、センタに設置さ
れる多地点間接続装置に収容され、デジタル通信回線を
介してテレビ会議端末装置と接続されているものと仮定
する。

第２図は本実施例におけるデジタル信号切替マトリッ
クス装置６の構成で、１つのテレビ会議端末装置から受
信した画像信号および音声信号を他のテレビ会議端末装
置へ送出するためのデジタル信号分岐回路9a,9b,9nと、
デジタル信号分岐回路9a,9b,9nで分岐・出力された各テ
レビ会議端末装置の画像信号および音声信号を選択切替
接続する切替スイッチ10a,10b,10nと、各テレビ会議端
末装置の画像信号および音声信号をデジタル信号切替マ
トリックス装置６へ入力するための入力端子11a,11b,11
nと、デジタル信号切替マトリックス装置６が出力する
選択切替された画像信号および音声信号をテレビ会議端
末装置へ出力するための出力端子12a,12b,12nと、切替
制御装置７が出力する選択切替制御信号を入力するため
の入力端子13a,13b,13nから構成される。

ここではテレビ会議端末装置1a,1b,1nを結んだ３地点
間テレビ会議においてテレビ会議端末装置1aの会議室が
発信中の場合を例に説明する。

テレビ会議端末装置1aから送出された画像信号および
音声信号は、帯域圧縮伝送装置2aで帯域圧縮され、デジ
タル通信回路8aへ出力される。帯域圧縮されたテレビ会
議端末装置1aの画像信号および音声信号は、接続インタ
フェース3aで受信される。接続インタフェース3aが受信
した画像信号および音声信号は回線速度変換回路4aと回
線速度検出回路5aに接続される。回線速度検出回路5aは
接続インタフェース3aが出力した画像信号およひ音声信
号の帯域圧縮比率を検出し、この検出情報により回線速
度変換回路4aが予め定めた所定の、例えば会議に同時参
加するテレビ会議端末装置を結ぶデジタル回線の平均圧
縮比率に速度変換する。所定の圧縮比率に変換されたテ
レビ会議端末装置1aからの画像信号および音声信号は、
切替マトリックスの入力端子11aを介してデジタル信号
分岐回路9aへ接続される。デジタル信号分岐回路9aは、
このテレビ会議端末装置1aからの画像信号および音声信
号を２分岐し、１つを切替スイッチ10bへ、他の１つを
切替スイッチ10nへ接続する。切替制御装置７はテレビ
会議端末装置1bおよび1nから制御線（図示せず）を介し
て送られてくる対地選択要求信号により作動し、切替ス
イッチ10bおよび10nは、この切替制御装置７が出力する
対地選択切替制御信号を入力端子13bおよび13nを介して
受け、デジタル信号分岐回路9aからの分岐画像信号およ
び音声信号を選択切替する。選択切替されたテレビ会議
端末装置1aからの画像信号および音声信号は、出力端子
12bおよび12nを介して回線速度変換回路4bおよび4nへ出
力する。回線速度変換回路4bおよび4nはデジタル信号分
岐回路9aが分岐出力したテレビ会議端末装置1aの画像信
号および音声信号を、回線速度変換回路5bおよび5nが検
出したテレビ会議端末装置1bおよび1n固有の回線速度に
合せるために圧縮比率を変換する。テレビ会議端末装置
1bおよび1n固有の回線速度に変換されたテレビ会議端末
装置1aの画像信号および音声信号は、接続インタフェー
ス3bおよび3n,通信回線8bおよび8n,帯域圧縮伝送装置2b
および2nを介してテレビ会議端末装置1bおよび1nへ入力
される。

テレビ会議端末装置1bが出力する画像信号および音声
信号は、デジタル信号分岐回路9bで２分岐し、テレビ会
議端末装置1aおよび1nの対地選択要求により、切替スイ
ッチ10aおよび10nでそれぞれ選択切替され、回線速度変
換回路4aおよび4n,接続インタフェース3aおよび3n,通信
回線8aおよび8n,帯域圧縮伝送装置2aおよび2nを介して
テレビ会議端末装置1aおよび1nへ入力される。

同様にテレビ会議端末装置1nの画像信号および音声信
号は、デジタル信号切替マトリックス装置６で分岐，選
択切替されテレビ会議端末装置1aおよび1bへ入力され、
３者テレビ会議が設定される。

テレビ会議端末装置で受信する対地画像信号および音
声信号の選択は、会議室からの要求に従って切替制御装
置７が切替制御するので自由に切替選択できる。そのた
め発言中の対地あるいはそれ以外の所望する対地を選択
しながら会議を進行することができる。

上記説明では、各会議室からの対地切替要求を制御線
を用いて送出したが、画像信号および音声信号に多重化
して送出することも可能である。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、デジタル信号切替マト
リックス装置と切替制御装置により、テレビ会議端末装
置から容易に対地の画像信号および音声信号を選択受信
できるため、３地点間以上を結んだ多地点間テレビ会議
が可能となり、更に対地の切替操作が容易となるため、
対地切替時に誤って他の回線を切断する危険性が無くな
る。また、任意の伝送速度を有する複数のテレビ会議端
末装置からの送信テレビ会議信号の圧縮比率を検出する
と共に所定の圧縮比率に変換した後、デジタル信号切替
マトリックス装置が切替制御装置から対地選択要求に対
応する制御を受けて所定の圧縮比率に変換した画像信号
および音声信号を分岐した後、選択切替して接続先の伝
送速度に変換して接続先の受信信号として通信回線を介
して送信するので、伝送速度が異る複数のテレビ会議端
末装置間を自由に接続することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す多地点間テレビ会議通
信方式のブロック図，第２図は第１図に示すデジタル信
号切替マトリックス装置の一実施例を示すブロック図で
ある。 1a,1b,1n……テレビ会議端末装置、2a,2b,2n……帯域圧
縮伝送装置、3a,3b,3n……接続インタフェース、4a,4b,
4n……回線速度変換回路、5a,5b,5n……回線速度検出回
路、６……デジタル信号切替マトリックス装置、７……
切替制御装置、8a,8b,8n……通信回線、9a,9b,9n……デ
ジタル信号分岐回路、10a,10b,10n……切替スイッチ、1
1a,11b,11n……画像信号および音声信号の入力端子、12
a,12b,12n……画像信号および音声信号の出力端子、13
a,13b,13n……対地選択制御信号の入力端子。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】３地点以上のテレビ会議端末装置を個々に
   通信回線を介して多地点間接続装置に接続して行う多地
   点間テレビ会議通信方式において、前記テレビ会議端末
   装置は、前記テレビ会議端末装置個々に異る任意の圧縮
   比率の帯域圧縮，伸張機能を備える帯域圧縮伝送装置を
   有し、前記通信回線を介して複数の前記テレビ会議端末
   装置を接続収容する前記多地点間接続装置は、前記通信
   回線を終端し前記帯域圧縮伝送装置個々の伝送速度にイ
   ンタフエースするインタフエース回路と、前記テレビ会
   議端末装置からの送信テレビ会議信号の圧縮比率を検出
   する回線速度検出回路と、前記送信テレビ会議信号を所
   定の圧縮比率に変換すると共に、前記所定の圧縮比率に
   変換した前記送信テレビ会議信号を前記回線速度検出回
   路が検出した圧縮比率に変換して接続先の前記テレビ会
   議端末装置の受信テレビ会議信号とする回線速度変換回
   路とを前記通信回線個々に対応して有し、且つ前記回線
   速度変換回路で所定の圧縮比率に変換された前記送信テ
   レビ会議信号を分岐した後、接続先の前記回線速度変換
   回路へ切替接続するデジタル信号切替マトリックス装置
   と、会議参加するそれぞれの前記テレビ会議端末装置か
   らの対地選択要求を受け前記デジタル信号切替マトリッ
   クス装置に対しテレビ会議信号の選択切替接続を制御す
   る切替制御装置とを有し、複数接続された前記テレビ会
   議端末装置のうち任意の前記テレビ会議端末装置から送
   信される前記対地選択要求に指定されている対地のテレ
   ビ会議信号を切替接続することを特徴とする多地点間テ
   レビ会議通信方式。