JP2663513B2 - ファンの製造法 - Google Patents
ファンの製造法Info
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- JP2663513B2 JP2663513B2 JP12430988A JP12430988A JP2663513B2 JP 2663513 B2 JP2663513 B2 JP 2663513B2 JP 12430988 A JP12430988 A JP 12430988A JP 12430988 A JP12430988 A JP 12430988A JP 2663513 B2 JP2663513 B2 JP 2663513B2
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- fan
- shroud
- synthetic resin
- fan blade
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は合成樹脂よりなる遠心形ファンの製造法に関
するものである。
するものである。
従来の技術 従来、この種ファンの製造に際しては、第5図のごと
く、前面シュラウド1と下端に突起2を有する複数のフ
ァンブレード3を合成樹脂で一体成形し、しかる後に、
中心部に取付ボス4を形成した後面シュラウド5をファ
ンブレード3の下端に当てて超音波を加え、同ブレード
3の突起2を溶融することにより両者を溶着するものと
か、或いは、第6図に示すごとく後面シュラウド5とフ
ァンブレード3を合成樹脂により一体成形した後、同じ
く超音波を加え、ファンブレード3の上端の突起2′を
介して前面シュラウド1を溶着していた。
く、前面シュラウド1と下端に突起2を有する複数のフ
ァンブレード3を合成樹脂で一体成形し、しかる後に、
中心部に取付ボス4を形成した後面シュラウド5をファ
ンブレード3の下端に当てて超音波を加え、同ブレード
3の突起2を溶融することにより両者を溶着するものと
か、或いは、第6図に示すごとく後面シュラウド5とフ
ァンブレード3を合成樹脂により一体成形した後、同じ
く超音波を加え、ファンブレード3の上端の突起2′を
介して前面シュラウド1を溶着していた。
発明が解決しようとする課題 一般に合成樹脂を超音波溶着した場合、その溶着部の
物性強度はおよそ30%程度劣化するとされている。
物性強度はおよそ30%程度劣化するとされている。
しかるに従来方式のファンにあってはファンブレード
3と後面、もしくは、前面シュラウド5,1との溶着部に
おいて、特に中心部側で亀裂が発生して、破損,分解を
生起することがあった。これは、現時点における合成樹
脂材料で最高のエンジニアリングプラスチックを駆使し
ても、上記のごとく超音波溶着技術面で物性の劣化現象
が避けられない事実をも含めて、溶着強度には限度があ
り、ファンの合成樹脂化に大きな障害となっていた。
3と後面、もしくは、前面シュラウド5,1との溶着部に
おいて、特に中心部側で亀裂が発生して、破損,分解を
生起することがあった。これは、現時点における合成樹
脂材料で最高のエンジニアリングプラスチックを駆使し
ても、上記のごとく超音波溶着技術面で物性の劣化現象
が避けられない事実をも含めて、溶着強度には限度があ
り、ファンの合成樹脂化に大きな障害となっていた。
本発明はこのような従来の課題を解決したもので、強
度的に実使用面で充分に耐え得るファンを提供すること
を目的とするものである。
度的に実使用面で充分に耐え得るファンを提供すること
を目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明は、前面シュラウ
ド,複数のファンブレードおよび中心部に取付ボスを有
し、かつ円輪状の欠落部を有する後面シュラウドを合成
樹脂で一体成形し、しかる後、上記後面シュラウドの欠
落部を円輪状板材で閉塞するとともに、同板材とファン
ブレード下端とを超音波溶着したものである。
ド,複数のファンブレードおよび中心部に取付ボスを有
し、かつ円輪状の欠落部を有する後面シュラウドを合成
樹脂で一体成形し、しかる後、上記後面シュラウドの欠
落部を円輪状板材で閉塞するとともに、同板材とファン
ブレード下端とを超音波溶着したものである。
作用 上記本発明の方法によれば、後面シュラウドに円輪状
の欠落部を設けることによって前,後シュラウドおよび
複数のファンブレードを合成樹脂で一体成形することが
できる。そして、特に強度が要求されるファンブレード
の中心側にあっては前,後面シュラウドと一体であるた
め、物性劣化がなく、これにより、耐久性の面ですぐれ
たファンが得られるものである。
の欠落部を設けることによって前,後シュラウドおよび
複数のファンブレードを合成樹脂で一体成形することが
できる。そして、特に強度が要求されるファンブレード
の中心側にあっては前,後面シュラウドと一体であるた
め、物性劣化がなく、これにより、耐久性の面ですぐれ
たファンが得られるものである。
実施例 以下その実施例を第1図〜第4図を参照して説明す
る。
る。
図において、前面シュラウド11は中央の吸込口12が高
くなるような曲面形状をしており、また中央にモータ軸
などが装着される取付ボス13を有する後面シュラウド14
は同取付ボス13の外周において円輪状の欠落部15を有す
る。複数のファンブレード16は、上記前,後面シュラウ
ド11,14間にあって、その上端全長が前面シュラウド11
の下面に一体とされ、また下端は、その内周部と外周部
が後面シュラウド14に一体とされている。17はファンブ
レード16下端の上記欠落部15に臨む部分に形成した突起
である。前面シュラウド11における吸込口12の径d1と後
面シュラウド14における欠落部15の内周側径d2との関係
はd1d≧2にあり、したがって、上記前,後面シュラウ
ド11,14およびファンブレード16の最外周を除く大部分
は上,下金型を用いて合成樹脂により一体形成され、ま
たファンブレード16の上記最外周部分はサイドコアーを
用いることで簡単に形成できる。
くなるような曲面形状をしており、また中央にモータ軸
などが装着される取付ボス13を有する後面シュラウド14
は同取付ボス13の外周において円輪状の欠落部15を有す
る。複数のファンブレード16は、上記前,後面シュラウ
ド11,14間にあって、その上端全長が前面シュラウド11
の下面に一体とされ、また下端は、その内周部と外周部
が後面シュラウド14に一体とされている。17はファンブ
レード16下端の上記欠落部15に臨む部分に形成した突起
である。前面シュラウド11における吸込口12の径d1と後
面シュラウド14における欠落部15の内周側径d2との関係
はd1d≧2にあり、したがって、上記前,後面シュラウ
ド11,14およびファンブレード16の最外周を除く大部分
は上,下金型を用いて合成樹脂により一体形成され、ま
たファンブレード16の上記最外周部分はサイドコアーを
用いることで簡単に形成できる。
18は後面シュラウド14の欠落部15を閉塞する合成樹脂
製の円輪状板材で、これらが当接する内外周部には相互
に嵌合する段部が形成してあり、さらに板材18側の外周
段部には突条19が形成してある。
製の円輪状板材で、これらが当接する内外周部には相互
に嵌合する段部が形成してあり、さらに板材18側の外周
段部には突条19が形成してある。
欠落部15の閉塞は、まず板材18を同欠落部15にはめ、
しかる後超音波を加える。しかるに、ファンブレード16
の突起17および後面シュラウド14の突条19が溶融してこ
の板材18の溶着が行われるものである。
しかる後超音波を加える。しかるに、ファンブレード16
の突起17および後面シュラウド14の突条19が溶融してこ
の板材18の溶着が行われるものである。
発明の効果 このように本発明によれば、ファンブレードの下端途
中を除いた他の部分と、前,後面シュラウドとが合成樹
脂により一体成形できるので、大きな負荷が加わる部分
での物性劣化がなく、これにより、耐久性にすぐれたフ
ァンを得ることができる。またファンブレードの内周側
とともに外周側も前,後面シュラウドと一体にあるの
で、超音波溶着時の直立安定性がよく、超音波振動が有
効に働らく。したがって、板材の超音波溶着特性も高め
ることができるものである。
中を除いた他の部分と、前,後面シュラウドとが合成樹
脂により一体成形できるので、大きな負荷が加わる部分
での物性劣化がなく、これにより、耐久性にすぐれたフ
ァンを得ることができる。またファンブレードの内周側
とともに外周側も前,後面シュラウドと一体にあるの
で、超音波溶着時の直立安定性がよく、超音波振動が有
効に働らく。したがって、板材の超音波溶着特性も高め
ることができるものである。
第1図は本発明の実施例におけるファン製造途中での断
面図、第2図は上面図、第3図は板材の平面図、第4図
は同断面図、第5図および第6図は従来方法によるファ
ンの断面図である。 11……前面シュラウド、13……取付ボス、14……後面シ
ュラウド、15……欠落部、16……ファンブレード、17…
…突起、18……板材。
面図、第2図は上面図、第3図は板材の平面図、第4図
は同断面図、第5図および第6図は従来方法によるファ
ンの断面図である。 11……前面シュラウド、13……取付ボス、14……後面シ
ュラウド、15……欠落部、16……ファンブレード、17…
…突起、18……板材。
Claims (1)
- 【請求項1】前面シュラウド,複数のファンブレードお
よび中心部に取付ボスを有し、かつ円輪状の欠落部を有
する後面シュラウドを合成樹脂で一体成形し、しかる
後、上記後面シュラウドの欠落部を円輪状板材で閉塞す
るとともに、同板材とファンブレード下端とを超音波溶
着したファンの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12430988A JP2663513B2 (ja) | 1988-05-20 | 1988-05-20 | ファンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12430988A JP2663513B2 (ja) | 1988-05-20 | 1988-05-20 | ファンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01294998A JPH01294998A (ja) | 1989-11-28 |
JP2663513B2 true JP2663513B2 (ja) | 1997-10-15 |
Family
ID=14882142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12430988A Expired - Fee Related JP2663513B2 (ja) | 1988-05-20 | 1988-05-20 | ファンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2663513B2 (ja) |
-
1988
- 1988-05-20 JP JP12430988A patent/JP2663513B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01294998A (ja) | 1989-11-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |