JP2662342B2 - 磁気ディスク装置のスピンドル構造及びその組立方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置のス
ピンドル構造及びその組立方法に関する。近年、磁気デ
ィスク装置においては、高密度化が進み、円板上のトラ
ック密度も狭くなり、サーボ面サーボ方式におけるサー
ボトラック情報の書込も高精度なものが要望されてい
る。

【０００２】

【従来の技術】次に、図面を用いて従来例を説明する。
図５は従来の磁気ディスク装置の構成図、図６は図５に
おけるスピンドル構造を説明する図、図７はサーボトラ
ックライト時の構成図である。

【０００３】先ず、図５を用いて、従来の磁気ディスク
装置の説明を行う。図において、１はエンクロージャ、
２はエンクロージャ１内で揺動可能に設けられたアクチ
ュエータ部である。先ず、アクチュエータ部２の説明を
行う。

【０００４】９はエンクロージャ１に穿設されたアクチ
ュエータ取付用穴３,４にそれぞれ取り付けられたベア
リングケース５,６に配設されたベアリング７,８によっ
て回転可能に支持されたアクチュエータシャフトであ
る。

【０００５】このアクチュエータシャフト９には、複数
のヘッドアーム１０が取り付けられている。このヘッド
アーム１０の揺動端部には、スプリングアーム１１を介
してヘッド１２が取り付けられている。

【０００６】又、アクチュエータシャフト９の下部は、
アクチュエータシャフト９を駆動するアクチュエータモ
ータ１３が接続されている。次に、エンクロージャ１内
で回転駆動される円板部１４の説明を行う。１５はエン
クロージャ１に穿設されたスピンドル取付用穴１６,１
７にそれぞれ取り付けられたベアリングケース１８,１
９に配設されたベアリング２０,２１によって回転可能
に支持されたスピンドルシャフトである。このスピンド
ルシャフト１５には、スピンドルハブ２２が取り付けら
れている。スピンドルハブ２２の外筒面には、間隔リン
グ２３を介して、複数枚の円板２４が取り付けられてい
る。円板２４は、サーボトラック情報が書込まれた１枚
のサーボ円板２４′と、残りはデータが書込まれるデー
タ円板２４″とに大別される。

【０００７】スピンドルシャフト１５の下端には、スピ
ンドルシャフト１５を回転駆動するスピンドルモータ２
５が取り付けられている。次に、図６を用いて、スピン
ドル構造を説明する。２６はスピンドルシャフト１５の
下部に設けられたスピンドルモータ(本従来例では、DC
モータ)２５のロータである。このロータ２６の外筒面
には、磁石２７が設けられている。上部のベアリングケ
ース１８の天面開放された穴には、ねじ３０を用いて蓋
２８が取り付けられ、一端部がこの蓋２８に当接し、他
端部がベアリング２０の外輪を押圧するスプリング２９
によって予圧機構が形成されている。

【０００８】更に、ベアリングケース１８の下部には、
磁性シールカバー３１が設けられ、この磁性シールカバ
ー３１には、エンクロージャ１外部の塵埃やベアリング
２０の油ミスト等がエンクロージャ１の内部に侵入する
のを防止する磁性シール３２が設けられている。

【０００９】又、下部のベアリングケース１９の上部に
も、磁性シールカバー３３が設けられ、この磁性シール
カバー３３には、エンクロージャ１外部の塵埃やベアリ
ング２１の油ミスト等がエンクロージャ１内部へ侵入す
るのを防止する磁性シール３４が設けられている。更
に、ベアリングケース１９の下部には、ベアリング２１
に外部の塵埃が侵入するのを防止するラビリンスシール
３５が設けられている。

【００１０】スピンドルシャフト１５とスピンドルハブ
２２との取付は、スピンドルシャフト１５に大径部１５
ａが形成され、スピンドルハブ２２の内筒部がスピンド
ルシャフト１５に上方より嵌合すると共に、この大径部
１５ａに当接することにより、スピンドルハブ２２の下
方への移動が禁止されていることにより、行われてい
る。

【００１１】スピンドルハブ２２の外筒面下部には、つ
ば部２２ａが形成され、このつば部２２ａ上に円板２４
と間隔リング２３とが交互に積層配置されている。そし
て、スピンドルハブ２２の上面に、ねじ３７を用いてク
ランプリング３６が取り付けられ、このクランプリング
３６は交互に積層配置された円板２４と間隔リング２３
とをスピンドルハブ２２のつば部２２ａ方向へ押圧する
ことにより、円板２４及び間隔リング２３とは、スピン
ドルハブ２２の外筒面に取り付けられている。

【００１２】次に、上記構成の作動を説明する。円板２
４はスピンドルモータ２５によって、高速回転駆動(例
えば、3600rpm)されている。そして、アクチュエータモ
ータ１３が作動することによって、ヘッドアーム１０が
揺動し、サーボ円板２４′に書込まれたサーボトラック
情報を取り込んで、ヘッド１２をデータ円板２４″の目
的のトラック上へ移動させ、データのリード／ライトを
行う。

【００１３】次に、図７を用いて、サーボ円板２４′上
にサーボトラック情報を書込む時の説明を行う。このサ
ーボトラック情報の書込は、磁気ディスク装置の最終組
立の前に行われる。図において、４０はサーボ円板２
４′上にクロックトラックを書込むレファレンスヘッド
４１を駆動するリファレンスアクチュエータである。４
２はアクチュエータ２の回転中心に設けられたミラーで
ある。４３はミラー４２にレーザービームを照射し、ミ
ラー４２よりの反射レーザビームを検出し、アクチュエ
ータ部２の回転角(ヘッド１２の位置)を検出するレーザ
測長器である。そして、リファレンスヘッド４１を用い
て、サーボ円板２４′上にクロックトラックを書き込
み、その後、ヘッド１２を用いて、サーボトラック情報
をサーボディスク２４′上に書き込む。

【００１４】

【発明が解決しようとする課題】円板部１４が回転する
際に発生する振動は、ベアリング２０,２１の振動や円
板２４・スピンドルハブ２２の固有振動等がある。この
固有振動には、回転体特有のジャイロ特性に依存する振
動が含まれている。特に、磁気ディスク装置の場合、回
転半径の大きな円板を多数搭載してると、上述のジャイ
ロ特性による振動は大きいものとなる。

【００１５】ところで、上記構成の磁気ディスク装置に
おいて、サーボトラック情報の書込は、サーボ円板２
４′及びデータ円板２４″がスピンドルハブ２２に取り
付けられた状態で行われる。よって、ジャイロ特性に依
存する振動が大きく、サーボトラック情報の書込の品質
が劣化するという問題点がある。

【００１６】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、高精度なサーボトラック情報が得ら
れる磁気ディスク装置のスピンドル構造及びその組立方
法を提供するものである。

【００１７】

【課題を解決するための手段】図１は請求項１記載の発
明の原理図である。図において、５１はスピンドルシャ
フト５２上部に取り付けられ、外筒面下部に第１のフラ
ンジ部５１ａが形成された第１のスピンドルハブであ
る。５３はスピンドルシャフト５２の下部に取り付けら
れ、外筒面上部に第１のフランジ部５１ａと対向する第
２のフランジ部５３ａが形成された第２のスピンドルハ
ブである。５４は第１のスピンドルハブ５１の第１のフ
ランジ部５１ａ及び第２のスピンドルハブ５３の第２の
フランジ部５３ａによって挟持されるサーボ円板であ
る。

【００１８】５５は第１のスピンドルハブ５１の外筒面
に間隔リング５６を介して積層されるデータ円板と、５
７は第２のスピンドルハブ５３の外筒面に間隔リング５
８を介して積層配置されるデータ円板である。

【００１９】５９は第１のスピンドルハブ５１の上面に
設けられ、積層されたデータ円板５５及び間隔リング５
６を第１のフランジ部５１ａへ押圧する第１のクランプ
部材、６０は第２のスピンドルハブ５３の下面に設けら
れ、積層されたデータ円板５７及び間隔リング５８を前
記第２のフランジへ押圧する第２のクランプ部材であ
る。

【００２０】次に、請求項２記載の発明は、スピンドル
シャフトに取り付けられ、外筒面の一方の端部側にフラ
ンジ部が形成されたスピンドルハブと、前記フランジ部
が形成されたスピンドルの端面に取り付けられ、前記フ
ランジ部と共同してサーボディスクを挟持する第１のク
ランプ部材と、前記スピンドルハブの外筒面に間隔リン
グを介して積層されるデータ円板と、前記第１のクラン
プ部材が取り付けられるスピンドルハブの端面と対向す
る端面に取り付けられ、前記データ円板を前記フランジ
へ押圧する第２のクランプ部材とを有するものである。

【００２１】最後に、請求項３記載の発明は、スピンド
ルハブに先ずサーボ円板のみを取り付け、この状態で、
前記サーボ円板にサーボトラック情報を書込み、その
後、データ円板を前記スピンドルハブに取り付けるもの
である。

【００２２】

【作用】請求項１記載の発明の磁気ディスク装置のスピ
ンドル構造において、サーボ円板５４に対するサーボト
ラック情報の書込は、第１及び第２のスピンドルハブ５
１,５３の第１及び第２のフランジ部５１ａ,５３ａにサ
ーボ円板５４が挟持された状態で行われ、このサーボト
ラック情報の書込が終了した後で、データ円板５５,５
７が間隔リング５６,５８と第１及び第２のクランプ部
材５９,６０を用いて取り付けられる。よって、サーボ
トラック情報の書込時には、データ円板５５,５７が間
隔リング５６,５８と第１及び第２のクランプ部材５９,
６０が無い状態で行われるので、ジャイロ特性の影響が
少なくなり、高品質のサーボトラック情報の書込が行わ
れる。

【００２３】請求項２記載の発明の磁気ディスク装置の
スピンドル構造において、サーボ円板に対するサーボト
ラック情報の書込は、スピンドルハブのフランジ部と第
１のクランプ部材とにサーボ円板が挟持された状態で行
われ、このサーボトラック情報の書込が終了した後で、
データ円板が間隔リング５６,５８と第２のクランプ部
材を用いて取り付けられる。よって、サーボトラック情
報の書込時には、データ円板が間隔リングと第２のクラ
ンプ部材が無い状態で行われるので、ジャイロ特性の影
響が少なくなり、高品質のサーボトラック情報の書込が
行われる。

【００２４】請求項３記載の発明の磁気ディスク装置の
スピンドル組立方法においては、スピンドルハブに先ず
サーボ円板のみを取り付け、この状態で、前記サーボ円
板にサーボトラック情報を書込み、その後、データ円板
を前記スピンドルハブに取り付けるようにしたので、ジ
ャイロ特性の影響が少なくなり、高品質のサーボトラッ
ク情報の書込が行われる。

【００２５】

【実施例】次に図面を用いて本発明の一実施例を説明す
る。図２は本発明の第１の実施例の要部構成図、図３は
図２におけるサーボトラックライト時のスピンドル構造
を説明する構成図、図４は本発明の第２の実施例の要部
構成図である。

【００２６】先ず、図２及び図３を用いて本発明の第１
の実施例を説明する。６１はスピンドルシャフト６２の
下部に設けられたスピンドルモータ(本実施例では、DC
モータ)のロータである。このロータ６１の外筒面に
は、磁石６３が設けられている。

【００２７】６６は、スピンドルシャフト６２の上部を
回転可能に支持するベアリング６５のベアリングケー
ス、６７はスピンドルシャフト６２の下部を回転可能に
支持するベアリング６８のベアリングケースである。

【００２８】上部のベアリングケース６６の天面開放さ
れた穴には、ねじ６９を用いて蓋７０が取り付けられ、
一端部がこの蓋７０に当接し、他端部がベアリング６５
の外輪を押圧するスプリング７１によって予圧機構が形
成されている。

【００２９】更に、ベアリングケース６６の下部には、
磁性シールカバー７２が設けられ、この磁性シールカバ
ー７２には、エンクロージャ外部の塵埃やベアリング６
５の油ミスト等がエンクロージャの内部に侵入するのを
防止する磁性シール７３が設けられている。

【００３０】又、下部のベアリングケース６７の上部に
も、磁性シールカバー７４が設けられ、この磁性シール
カバー７４には、エンクロージャ外部の塵埃やベアリン
グ６８の油ミスト等がエンクロージャ内部へ侵入するの
を防止する磁性シール７５が設けられている。更に、ベ
アリングケース６７の下部には、ベアリング６８に外部
の塵埃が侵入するのを防止するラビリンスシール７６が
設けられている。

【００３１】スピンドルシャフト６２の上部には、第１
のスピンドルハブ７７が、スピンドルシャフト６２の下
部には第２のスピンドルハブ７８がそれぞれ取り付けら
れている。そして、第１のスピンドルハブ７７の外筒面
下部には、第１のフランジ部７７ａが、第２のスピンド
ルハブ７８の外筒面上部には、第１のスピンドルハブ７
７の第１のフランジ部７７ａに対向する第２のフランジ
部７８ａがそれぞれ形成されている。又、第１のフラン
ジ部７７ａの第２のフランジ部７８ａ対向面には、リン
グ状の溝７７ｂが形成されている。

【００３２】スピンドルシャフト６２と第１のスピンド
ルハブ７７との取付は、スピンドルシャフト６２に大径
部６２ａが形成され、第１のスピンドルハブ７７の内筒
部がスピンドルシャフト６２に上方より嵌合すると共
に、この大径部６２ａに当接し、スピンドルハブの下方
への移動が禁止されることにより行われている。

【００３３】又、第２のスピンドルハブ７８の取付は、
ねじ７９を用いて第２のスピンドルハブ７８が第１のス
ピンドルハブ７７に取り付けられることによって行われ
ている。

【００３４】そして、サーボ円板８０が第１のスピンド
ルハブ７７の第１のフランジ部７７ａの溝７７ｂと、第
２のスピンドルハブ７８の第２のスピンドルハブ７８の
第２のフランジ部７８ａとの間に形成された空間に挟持
係合される。

【００３５】また、第１のスピンドルハブ７７の外筒面
で、第１のフランジ部７７ａ上には、間隔リング８２を
介して第１のデータ円板８１が積層配置されている。そ
して、第１のスピンドルハブ７７の上面にねじ８３を用
いて取り付けられる第１のクランプ９０が、これらデー
タ円板８１及び間隔リング８２を第１のフランジ部７７
ａへ押圧することによって、これらデータ円板８１及び
間隔リング８２は第１のスピンドルハブ７７の外筒面に
取り付けられている。

【００３６】同様に、第２のスピンドルハブ７８の外筒
面には、データ円板８４及び間隔リング８５が積層配置
されている。そして、第２のスピンドルハブ７８の下面
にねじ８６を用いて取り付けられる第２のクランプ８７
が、これらデータ円板８４及び間隔リング８５を第２の
フランジ部７８ａへ押圧することによって、これらデー
タ円板８４及び間隔リング８５は第２のスピンドルハブ
７８の外筒面に取り付けられている。

【００３７】次に、上記構成のスピンドル構成におい
て、サーボ円板８０に対して、サーボトラック情報を書
込む場合には、図３に示すように、第１のスピンドルハ
ブ７７の第１のフランジ部７７ａと第２のスピンドルハ
ブ７８の第２のフランジ部７８ａとにサーボ円板８０が
挟持され、データ円板８１,８４及び間隔リング８２,８
５及び第１,第２のクランプ８４,８７が取り付けられな
い状態で行われる。そして、このサーボトラック情報の
書込が終了したあとで、データ円板８１,８４及び間隔
リング８２,８５及び第１,第２のクランプ９０,８７が
取り付けられる。

【００３８】次に、上記構成の作動を説明する。データ
円板８１,８４及びサーボ円板８０はスピンドルモータ
によって、高速回転駆動(例えば、3600rpm)されてい
る。そして、アクチュエータモータが作動することによ
って、ヘッドアームが揺動し、サーボ円板８０に書込ま
れたサーボトラック情報を取り込んで、ヘッドをデータ
円板８１,８４の目的のトラック上へ移動させ、データ
のリード／ライトを行う。

【００３９】上記構成によれば、サーボトラック情報書
込時には、サーボ円板８０のみが実装された状態で行わ
れるので、従来のサーボトラック情報書込時に比べて、
ジャイロ特性の影響が少なくなり、高品質のサーボトラ
ック情報の書込が行われる。

【００４０】次に、図４を用いて本発明の第２の実施例
を説明する。図４において、第１の実施例を説明する図
２及び図３と同一部分には、同一符号を付し、それらの
説明は省略する。本実施例では、第１の実施例と異な
り、スピンドルハブ１００は一体物である。スピンドル
ハブ１００の外筒面の上端部には、フランジ部１００ａ
が形成され、このフランジ部１００ａ上にサーボ円板１
０１が配設されている。そして、スピンドルハブ１００
の上面にねじ１０２を用いて取り付けられる第１のクラ
ンプ１０３が、サーボ円板１０１をフランジ部１００ａ
へ押圧することによって、サーボ円板１０１はスピンド
ルハブ１００の外筒面に取り付けられている。

【００４１】更に、スピンドルハブ１００の外筒面のフ
ランジ部１００ａの下方には、データ円板１０４,間隔
リング１０５が積層配置されている。そして、スピンド
ルハブ１００の下面にねじ１０６を用いて取り付けられ
る第２のクランプ１０７が、これらデータ円板１０１及
び間隔リングを第２のフランジ部７８ａへ押圧すること
によって、これらデータ円板１０５及び間隔リング１０
６はスピンドルハブ１００の外筒面に取り付けられてい
る。

【００４２】上記構成のスピンドル構造においても、第
１の実施例と同様に、サーボ円板１０１へのサーボトラ
ック情報の書込は、サーボ円板１０１のみが実装された
状態で行われる。よって、従来のサーボトラック情報書
込時に比べて、ジャイロ特性の影響が少なくなり、高品
質のサーボトラック情報の書込が行われる。

【００４３】尚、本発明は上記実施例に限定するもので
はない。例えば、第２の実施例において、フランジ部１
００ａはスピンドルハブ１００の上端部に形成した例で
説明を行ったが、フランジ部を下端部に形成し、フラン
ジ部上にデータ円板,間隔リングを積層配置するように
してもよい。

【００４４】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、スピ
ンドルハブにサーボ円板のみを実装した状態でサーボト
ラック情報の書き込みを行うようにし、サーボ円板への
サーボトラック情報書込が終了した後に、データディス
クを実装するようにしたことにより、高精度なサーボト
ラック情報が得られる磁気ディスク装置のスピンドル構
造及びその組立方法を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１記載の発明の原理図である。

【図２】本発明の第１の実施例の要部構成図である。

【図３】図２におけるサーボトラックライト時のスピン
ドル構造を説明する構成図である。

【図４】本発明の第２の実施例の要部構成図である。

【図５】従来の磁気ディスク装置の構成図である。

【図６】図５におけるスピンドル構造を説明する図であ
る。

【図７】サーボトラックライト時の構成図である。

【符号の説明】

５１ 第１のスピンドルハブ ５１ａ 第１のフランジ部 ５２ スピンドルハブ ５３ 第２のスピンドルハブ ５３ａ 第２のフランジ部 ５４ サーボ円板 ５５,５７ データ円板 ５６,５８ 間隔リング ５９ 第１のクランプ部材 ６０ 第２のクランプ部材

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 スピンドルシャフト（５２）上部に取り
   付けられ、外筒面下部に第１のフランジ部（５１ａ）が
   形成された第１のスピンドルハブ（５１）と、 前記スピンドルシャフト（５２）の下部に取り付けら
   れ、外筒面上部に前記第１のフランジ部（５１ａ）と対
   向する第２のフランジ部（５３ａ）が形成された第２の
   スピンドルハブ（５３）と、 前記第１のスピンドルハブ（５１）の第１のフランジ部
   （５１ａ）及び前記第２のスピンドルハブ（５３）の第
   ２のフランジ部（５３ａ）によって挟持されるサーボ円
   板（５４）と、 前記第１のスピンドルハブ（５１）の外筒面に間隔リン
   グ（５６）を介して積層されるデータ円板（５５）と、 前記第２のスピンドルハブ（５３）の外筒面に間隔リン
   グ（５８）を介して積層配置されるデータ円板（５７）
   と、 前記第１のスピンドルハブ（５１）の上面に設けられ、
   積層されたデータ円板（５５）及び間隔リング（５６）
   を前記第１のフランジ部（５１ａ）へ押圧する第１のク
   ランプ部材（５９）と、 前記第２のスピンドルハブ（５３）の下面に設けられ、
   積層されたデータ円板（５７）及び間隔リング（５８）
   を前記第２のフランジ部（５３ａ）へ押圧する第２のク
   ランプ部材（６０）と、 を有することを特徴とする磁気ディスク装置のスピンド
   ル構造。
2. 【請求項２】 スピンドルシャフトに取り付けられ、外
   筒面の一方の端部側にフランジ部が形成されたスピンド
   ルハブと、 前記フランジ部が形成されたスピンドルの端面に取り付
   けられ、前記フランジ部と共同してサーボディスクを挟
   持する第１のクランプ部材と、 前記スピンドルハブの外筒面に間隔リングを介して積層
   されるデータ円板と、 前記第１のクランプ部材が取り付けられるスピンドルハ
   ブの端面と対向する端面に取り付けられ、前記データ円
   板を前記フランジへ押圧する第２のクランプ部材と、 を有すること特徴とする磁気ディスク装置のスピンドル
   構造。
3. 【請求項３】 スピンドルハブに先ずサーボ円板のみを
   取り付け、 この状態で、前記サーボ円板にサーボトラック情報を書
   込み、 その後、データ円板を前記スピンドルハブに取り付ける
   ことを特徴とする磁気ディスク装置のスピンドル組立方
   法。