JP2662318B2 - 半導体基体への不純物の拡散方法 - Google Patents

半導体基体への不純物の拡散方法

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JP2662318B2
JP2662318B2 JP3072070A JP7207091A JP2662318B2 JP 2662318 B2 JP2662318 B2 JP 2662318B2 JP 3072070 A JP3072070 A JP 3072070A JP 7207091 A JP7207091 A JP 7207091A JP 2662318 B2 JP2662318 B2 JP 2662318B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体基体へのガリウ
ム、アルミニウム等の不純物の拡散方法に係り、特に、
元素状ガリウムまたはアルミニウムを拡散不純物とし
て、低コストで半導体基体中にガリウムまたはアルミニ
ウムを熱拡散するために使用して好適な半導体基体への
不純物拡散方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体基体中にp型不純物領域
を形成するための不純物としては、ホウ素が広く用いら
れている。しかし、ホウ素は、半導体基体中における拡
散速度が著しく遅く、ホウ素を使用するp型不純物領域
の形成方法は、深い接合を形成するために長時間を要
し、コストの点で大変不利である。
【0003】そこで、深い接合の形成には、半導体基体
中における拡散速度の速いガリウムまたはアルミニウム
が用いられている。特に、高耐圧で高ライフタイムの接
合を形成するためには、ガリウムまたはアルミニウムの
供給源が、高純度のものであることが必要であり、この
点、元素状ガリウムまたはアルミニウムは、この点を充
分満足させることのできる拡散源である。
【0004】ところが、元素状ガリウムまたはアルミニ
ウムは、低温で著しく蒸気圧が低く、かつ酸化し易い性
質があるため、所望の不純物量を均一に、しかも再現性
よく半導体基体中に拡散することが困難であった。この
ため、元素状ガリウムまたはアルミニウムを拡散不純物
源として、半導体基体中に不純物を拡散させる場合、不
純物源と半導体基体とを酸素および水分を含まない高温
均熱領域に閉じ込めて行わなければならない。
【0005】このような事情から、従来技術による元素
状ガリウムまたはアルミニウムを不純物源とした不純物
の拡散は、一般的に、閉管法と呼ばれる方法により行わ
れてきた。この方法は、不純物拡散源を半導体基体と共
に石英拡散管の中に置き、管内を真空にしあるいは管内
に不活性ガスを充填し、石英拡散管を溶封した後、拡散
熱処理を行うというものである。しかし、この方法は、
不純物の拡散終了後、半導体基体を取り出すために石英
拡散管を切断しなければならず、このため、石英拡散管
を再使用することができないため、極めて不経済である
という問題点を有していた。
【0006】前述のような問題点を解決することのでき
る従来技術として、例えば、特公昭62−31814号
公報等に記載された技術が知られている。
【0007】この従来技術は、半導体基体と元素状ガリ
ウムまたはアルミニウムとを半封じ状態の処理容器内に
格納し、この半封じ処理容器をガス圧の調整を行うこと
ができる拡散管の中に挿入し、不活性ガスにより拡散管
内をガス置換し所定のガス圧状態にし、同時に、前記半
封じ処理容器内のガスをも置換して、拡散熱処理を行う
という方法である。
【0008】そして、この従来技術は、拡散熱処理を、
次のような手順により行うものである。すなわち、この
従来技術は、半導体基体と元素状ガリウムとを収納した
半封じ状態の容器を、まず、室温状態の拡散管内に挿入
し、(1)真空排気装置を用いて前記拡散管内を一旦減
圧し、(2)その後、不活性ガスを導入する。前記
(1)、(2)の工程を2〜3回繰り返した後、拡散管
内を減圧状態に保ったまま500℃〜800℃程度の低
温にまで管内温度を上昇させ、この状態で低温熱処理を
施した後、不活性ガスを所定圧力になるまで導入し、さ
らに、管内温度を拡散温度まで上昇させてガリウムを半
導体基体に拡散するというものである。
【0009】前記した従来技術の方法によれば、拡散管
を溶封しないため、上記閉管法の問題点を解消すること
ができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
は、半封じ状態の処理容器内の残留酸素および水分を除
去し、ガリウムの酸化を防止するために、前述したよう
な(1)、(2)の工程を2〜3回繰り返し行う必要が
あり、このため、半封じ処理容器の挿入から拡散温度に
昇温させるまでの人手がかかる工程に長時間を要すると
いう問題点を有している。
【0011】また、前記従来技術は、高価な真空排気装
置が必要であり、拡散管内を減圧状態とするために、拡
散管としてその両端に真空フランジを取り付けた特殊管
を用いなければならず、さらに、減圧状態を維持するた
めに、装置の保守、点検にも相当な時間を費やさなけれ
ばならないという問題点を有している。
【0012】これらのため、前記従来技術は、半導体基
体への不純物の拡散に要するコストを充分に低減するこ
とができず、ガリウムの拡散コストが高くなるという問
題点を有している。
【0013】前記した従来技術の問題点は、不純物とし
てアルミニウムを使用する場合についても全く同様であ
る。
【0014】本発明の目的は、前述した従来技術の問題
点を解決し、極めて低コストでガリウム、アルミニウム
所望の不純物量均一性よく半導体基体内に拡散する
ことのできる半導体基体への不純物の拡散方法を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、半導体基体と、元素状ガリウムまたはアルミニウム
等の不純物とを、ガス導入細管部を有する半封じ処理容
器内に収納し、その容器を不活性ガスが充填されてい
る、あるいは、不活性ガスが連続して流れている拡散管
の中に挿入し、前記ガス導入細管部から不活性ガスを流
して前記処理容器内をガス置換した後、前記石英細管を
取り外してから前記処理容器内部を所定温度に昇温して
拡散処理を実行するようにすることにより達成される。
【0016】
【作用】半封じ処理容器は、ガス導入細管部を備えてい
るので、この半封じ処理容器に設けたガス導入細管部か
ら不活性ガスを流すだけで、短時間で該容器内を不活性
ガスで置換することができると共に、不要な酸素および
水分を拡散系外に追い出すことができる。このため、本
発明によれば、真空排気装置等の設備を一切用いること
なく、ガリウムまたはアルミニウム等の拡散用不純物に
酸化を生じさせず、拡散中の容器内の不純物の蒸気圧を
充分に高めることができ、これにより、半導体基体に対
する均一性の良い不純物の拡散を極めて低コストで実現
することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明による半導体基体への不純物の
拡散方法の実施例を図面により詳細に説明する。
【0018】図1は本発明の第1の実施例の方法を説明
する図、図2は本発明の第1の実施例による処理の結果
を説明する図、図3は拡散処理のシーケンスを示す図で
あり、この実施例は、不純物としてガリウムを用いる例
である。図1において、1は石英容器、2はガス導入細
管部、3は石英内栓、4はウェハホルダー、5は石英製
ソースボート、6は元素状ガリウム、7はシリコンウェ
ハ、8は石英拡散内栓、9は石英細管、10は石英拡散
管、11はガス導入管、12はガス導入管、13はガス
供給装置、14は加熱用ヒータである。
【0019】図1は本発明の第1の実施例による方法を
実行する装置の概略を示す断面図であり、半封じ処理容
器である石英容器1は、片側に内径1.5mmのガス導
入細管部2を設けた内径140mm、長さ700mmの
石英容器であり、その内部に拡散不純物源として50m
gの元素状ガリウム6を載せた石英ボート5と、被処理
半導体基体として石英ウェハホルダー4にたてた直径1
25mm、厚さ960μm、抵抗率約250Ω・cm
で、表面に約1μmのシリコン酸化膜を形成した30枚
のシリコンウェハ7とが、シリコンウェハ10枚毎にそ
の両サイドに元素状ガリウム6が位置するように格納配
置されている。そして、石英容器1の開口部は、前記ガ
ス導入細管部2の反対側に設けられ、外径138.5m
mの石英内栓3により半封じ状に蓋がされる。
【0020】この石英容器1は、まず、ガス供給装置1
3からガス導入管12を通して不活性ガスであるアルゴ
ンガスが連続して流されている石英拡散管10内の位置
Aに挿入され、この石英拡散管10を石英拡散内栓8に
より半封じ状に蓋をする。この状態で、ガス供給装置1
3からガス導入管12を通して石英拡散管10に供給さ
れるアルゴンガスは、石英拡散管10内部を流れて、半
封じ状に蓋をしている石英拡散内栓8と石英拡散管10
との隙間を通って外部に排出されており、石英拡散管1
0内部には、酸素、水分が残留していることはない。
【0021】次に、石英容器1のガス導入細管部2に石
英拡散内栓8を介して石英細管9を取付け、この状態で
ガス供給装置13からガス導入管11を通してアルゴン
ガスを3立/分で15分間流した後、石英細管9を取外
し、予め600℃に保温されている均熱部(位置B)に
石英容器1を挿入する。前述の石英細管9を介したアル
ゴンガスの導入により、石英容器1内のガス(空気、水
分)の置換が行われ、石英容器1内にはアルゴンガスが
充填され、それ迄石英容器1内にあったガス(空気、水
分)は、石英容器1と石英内栓3との隙間から石英拡散
管10の内部に排出された後、石英拡散管10の内部に
流されている前述したアルゴンガスと共に外部に排出さ
れる。
【0022】その後、石英容器1の内部は、加熱用ヒー
タ14によりその温度が1150℃の拡散温度まで上げ
られ、この状態を3時間保持して半導体基体であるシリ
コンウェハ7へのガリウムの拡散処理を行う。その後、
石英容器1は、1℃/分で600℃まで冷却され拡散管
10から取り出される。
【0023】前述した処理を終了した後、石英容器1内
におけるシリコンウェハ位置とシート抵抗との関係を評
価した結果を図2に示した。すなわち、図2は、各ウェ
ハの面内を100点ずつ評価し、その平均値とバラツキ
幅とを示したものである。
【0024】図2に示すように、処理後の各シリコンウ
ェハ上の100点のシート抵抗ρS(Ω/ロ)が26.
6Ω〜27.4Ωであり、その平均値が約27Ωという
結果が得られた。この結果から、バラツキ率を標準偏差
σ、ρSの平均値をρhとして、(σ/ρh)×100%
で表しバラツキ率を求めると、ウェハの面内バラツキ率
が約0.8%、ウェハ間のバラツキ率が約1.2%であっ
た。また、前述した処理の実験を10バッチ繰返して、
バッチ間のバラツキ率を評価した結果、そのバラツキ率
は約2.0%であった。
【0025】前述したように本発明の第1の実施例によ
れば、シート抵抗の均一性が極めて良く、バッチ処理の
再現性も良好な、シリコンウェハに対するガリウムの拡
散を行うことができる。
【0026】図3は前述した本発明の第1の実施例によ
る拡散方法の拡散シーケンスを示したものである。
【0027】図3からも明らかなように、石英拡散管1
0への石英容器の挿入(1)から加熱位置への石英容器
挿入(2)までの時間は、ほぼ不活性ガスの導入時間
(容器内の不要酸素および水分を石英容器1の外部に追
い出し、容器内を不活性ガスに置換するまでの時間)で
決まり、その時間は、実験結果によれば石英容器1の内
部容積を不活性ガスの流量で割った値の5〜10倍程度
で充分である。すなわち、この時間は、前述した本発明
の実施例に当てはめれば約13〜26分でよく、石英容
器1の挿入に要する時間を含めても30分程度となり、
前述した従来技術の場合に比較して約1/4でよい。従
って、前述した本発明の第1の実施例によれば、拡散処
理に要する作業時間の大幅な短縮を図ることができる。
【0028】なお、図3における石英容器1の挿入
(1)は、図1に示したように石英拡散管10の開管側
(位置A)に置くのが望ましい。これは、石英拡散管1
0の開管側の温度が、均熱部が例えば600℃に保持さ
れていても100〜200℃程度であり、ガリウムの酸
化を殆ど生じさせずに石英容器1内をアルゴンガスで置
換することができるためである。このため、均熱部の温
度シーケンスは、低温(600℃程度)と拡散温度の間
の昇降だけで済み、拡散シーケンスの1サイクル当たり
の時間を短縮させることができる。
【0029】前述の説明から明らかなように本発明の第
1の実施例による方法によれば、半導体基体への拡散量
を均一にすることのできるガリウム拡散法を提供するこ
とができるのみならず、従来必要であった高価な真空排
気装置を不要とすることができ、また、減圧状態を作る
ための拡散管として両端に真空フランジを取り付けた特
殊管をも不要とすることができる。さらに、本発明の第
1の実施例によれば、減圧状態を維持するために、装置
の保守、点検に費やす時間も全て削減することができ、
拡散シーケンスの1サイクルに要する時間を大幅に短縮
することができる。
【0030】従って、本発明の第1の実施例によれば、
半導体基体に対するガリウムの拡散量を均一にすること
のできる拡散法を著しく低コストで実現することができ
る。
【0031】図4は本発明の第2の実施例の方法を説明
する図、図5は本発明の第2の実施例による処理の結果
を説明する図であり、この実施例は、不純物としてアル
ミニウムを用いる例である。図4において、26は元素
状アルミニウムであり、他の符号は図1の場合と同一で
ある。
【0032】図4に示す本発明の第2の実施例におい
て、半封じ処理容器である石英容器1は、前述した本発
明の第1の実施例の場合と同様に、片側に内径1.5m
mのガス導入細管部2を設けた内径140mm、長さ7
00mmの石英容器であり、その内部に拡散不純物源と
して500mgの元素状アルミニウム26を載せた石英
ボート5と、被処理半導体基体として石英ウェハホルダ
ー4にたてた直径125mm、厚さ960μm、抵抗率
約250Ω・cmで、表面に約1μmのシリコン酸化膜
を形成した30枚のシリコンウェハ7とが、シリコンウ
ェハ10枚毎にその両サイドに元素状ガリウム6が位置
するように収納配置されている。そして、石英容器1の
開口部は、外径138.5mmの石英内栓3により半封
じ状に蓋がされる。
【0033】この石英容器1は、まず、ガス供給装置1
3からガス導入管12を通してヘリウムガスが連続して
流されている石英拡散管10内の位置Aに挿入され、こ
の石英拡散管10を石英拡散内栓8により半封じ状に蓋
をする。この状態で、ガス供給装置13からガス導入管
12を通して石英拡散管10に供給されるヘリウムガス
は、石英拡散管10内部を流れて、半封じ状に蓋をして
いる石英拡散内栓8と石英拡散管10との隙間を通って
外部に排出されており、石英拡散管10内部には、酸
素、水分が残留していることはない。
【0034】次に、石英容器1のガス導入細管部2に石
英拡散内栓8を介して石英細管9を取付け、この状態で
ガス供給装置13からガス導入管11を通してヘリウム
ガスを3立/分で15分間流した後、石英細管9を取外
し、予め600℃に保温されている均熱部(位置B)に
石英容器1を挿入する。前述の石英細管9を介したヘリ
ウムガスの導入により、石英容器1内のガス(空気、水
分)の置換が行われ、石英容器1内にはヘリウムガスが
充填され、それ迄石英容器1内にあったガス(空気、水
分)は、石英容器1と石英内栓3との隙間から石英拡散
管10の内部に排出された後、石英拡散管10の内部に
流されている前述したヘリウムガスと共に外部に排出さ
れる。
【0035】その後、石英容器1の内部は、加熱用ヒー
タ14によりその温度が980℃の拡散温度まで上げら
れこの状態を1時間保持した後、さらに1040℃の温
度にまで昇温され、この状態を5時間保持して半導体基
体であるシリコンウェハ7へのアルミニウムの拡散処理
を行う。その後、石英容器1は、1℃/分で600℃ま
で冷却され拡散管10から取り出される。
【0036】前述した処理を終了した後、石英容器1内
におけるシリコンウェハ位置とシート抵抗との関係を評
価した結果を図5に示した。すなわち、図5は、各ウェ
ハの面内を100点ずつ評価し、その平均値とばらつき
幅とを示したものである。
【0037】図5に示すように、処理後の各シリコンウ
ェハ上の100点のシート抵抗ρS(Ω/ロ)が63Ω
〜67Ωであり、その平均値が約65Ωという結果が得
られた。この結果から、バラツキ率を標準偏差σ、ρS
の平均値をρhとして、(σ/ρh)×100%で表しバ
ラツキ率を求めると、ウェハの面内バラツキ率が約1.
0%、ウェハ間のバラツキ率が約1.4%であった。ま
た、前述した処理の実験を10バッチ繰返して、バッチ
間のバラツキ率を評価した結果、そのバラツキ率は約
2.1%であった。
【0038】前述した本発明の第2の実施例によれば、
シート抵抗の均一性が極めて良く、バッチ処理の再現性
も良好な、半導体基体に対する不純物としてのアルミニ
ウムの拡散を行うことができる。なお、前述の本発明の
第2の実施例は、拡散温度を980℃と1040℃との
2段階として処理を実行したが、これは、アルミニウム
拡散量の安定化を図るためであり、1040℃の実質拡
散の前に980℃の予備拡散を実施することにより拡散
量のバラツキを低減することができるためである。
【0039】前述の本発明の第2の実施例によれば、本
発明の第1実施例によるガリウム拡散の場合と同様に、
作業時間の短縮と装置の大幅な簡略化を図り、かつ、高
精度の拡散を可能としたアルミニウム拡散方法を実現す
ることができる。
【0040】前述した本発明の第1、第2の実施例は、
不純物としてガリウム、アルミニウムを使用し、これら
を半導体基体であるシリコンウェハに拡散させるとして
説明したが、本発明は、ガリウム、アルミニウム以外の
不純物を半導体基体に拡散させる場合にも適用すること
ができる。
【0041】また、前述した本発明の第1、第2の実施
例は、石英拡散管内に、アルゴン、ヘリウム等の不活性
ガスを流しているとしたが、本発明は、処理用の石英容
器内のガスを置換し、石英拡散管内に不活性ガスが充填
された後、石英拡散管内の不活性ガスの流れを停止させ
てもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、半
導体基体への不純物拡散量の均一性を高精度に保持した
まま、従来必要であった高価な真空排気装置を不要と
し、また、減圧状態を作るための拡散管として両端に真
空フランジを取り付けた特殊管を不要とすることがで
き、さらに、減圧状態を維持するための、装置の保守、
点検に費やす時間も全て削減することができる。また、
本発明によれば、拡散シーケンスの1サイクルに要する
時間を大幅に短縮することができ、不純物の拡散量を均
一にすることのできる半導体基体に対する不純物の拡散
法を著しく低コストで実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の方法を説明する図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施例による処理の結果の説明
する図である。
【図3】拡散処理のシーケンスを示す図である。
【図4】本発明の第2の実施例の方法を説明する図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施例による処理の結果の説明
する図である。
【符号の説明】
1 石英容器 2 ガス導入細管部 3 石英内栓 4 ウェハホルダー 5 石英製ソースボート 6 元素状ガリウム 7 シリコンウェハ 8 石英拡散内栓 9 石英細管 10 石英拡散管 11 ガス導入管 12 ガス導入管 13 ガス供給装置 14 加熱用ヒータ 26 元素状アルミニウム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佃 清 茨城県日立市幸町三丁目1番1号株式会 社 日立製作所日立工場内 (56)参考文献 特開 昭51−64371(JP,A) 特開 昭57−64923(JP,A) 特開 昭56−155528(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱処理により半導体基体へガリウムまた
    はアルミニウムを拡散させる半導体基体への不純物の拡
    散方法において、半導体基体と不純物とをガス導入用細
    管部を有する半封じ処理容器内に収納し、この処理容器
    を不活性ガスが充填されている拡散管の中に挿入し、前
    記ガス導入用細管部から石英細管を通して不活性ガスを
    前記処理容器内に流して容器内をガス置換した後、前記
    石英細管を取り外してから前記処理容器内部を所定温度
    に昇温して拡散熱処理を行うことを特徴とする半導体基
    体への不純物の拡散方法。
  2. 【請求項2】 熱処理により半導体基体へガリウムまた
    はアルミニウムを拡散させる半導体基体への不純物の拡
    散方法において、半導体基体と不純物とをガス導入用細
    管部を有する半封じ処理容器内に収納し、この処理容器
    を不活性ガスが流されている拡散管の中に挿入し、前記
    ガス導入用細管部から石英細管を通して不活性ガスを前
    記処理容器内に流して容器内をガス置換した後、前記石
    英細管を取り外してから前記処理容器内部を所定温度に
    昇温して拡散熱処理を行うことを特徴とする半導体基体
    への不純物の拡散方法。
  3. 【請求項3】 前記処理容器内に収納される不純物は元
    素状の不純物であることを特徴とする請求項1または2
    記載の半導体基体への不純物の拡散方法。
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