JP2662082B2 - スキー用安全締め具 - Google Patents

スキー用安全締め具

Info

Publication number
JP2662082B2
JP2662082B2 JP2217274A JP21727490A JP2662082B2 JP 2662082 B2 JP2662082 B2 JP 2662082B2 JP 2217274 A JP2217274 A JP 2217274A JP 21727490 A JP21727490 A JP 21727490A JP 2662082 B2 JP2662082 B2 JP 2662082B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod
groove
pedestal
screw
ski
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2217274A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0392186A (ja
Inventor
ゴルリエ ジャン―フィリップ
グー ジル・ルノー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAROMON SA
Original Assignee
SAROMON SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SAROMON SA filed Critical SAROMON SA
Publication of JPH0392186A publication Critical patent/JPH0392186A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2662082B2 publication Critical patent/JP2662082B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63CSKATES; SKIS; ROLLER SKATES; DESIGN OR LAYOUT OF COURTS, RINKS OR THE LIKE
    • A63C9/00Ski bindings

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、スキー用安全締め具に関するものである。
現在知られている、スキー靴の前部を保持する前部止
め具または後部を保持する踵当てのためのスキー用安全
締め具は、一般に、スキー靴の保持用顎部が取り付けて
ある本体(匡体)を含み、この本体の下部は、安全締め
具をスキー板に取り付ける台座と一体になっている。こ
の取付けは、台座に穿設してある孔を貫通し、かつスキ
ー板の上面にねじ止めされるねじを用いて行なわれる。
ある種の安全締め具(特に前部止め具)を取り付ける
ために、「埋込み」ねじ、すなわち、一旦スキー板に取
り付けられると、後から取りはずすことのできないねじ
がよく使われている。締め具を取り付ける前にスキー板
にねじ止めされるこのねじは肩付きねじであり、大きい
直径の頭部とそれに続く中間的直径の本体胴部および小
さい直径のねじ付き胴部から成る。スキー板に完全にね
じ止めされると、ねじの頭部は、スキー板の表面に対し
て所定の高さに維持される。この高さは、ねじの本内胴
部の高さに相当する。この「埋込み」ねじは、締め具の
台座の下面に形成してあるボタンホール形の孔(スロッ
ト)と共働する。この孔は2の部分(すなわち、ねじの
頭部を通過可能にするため該ねじの頭部の直径よりも大
きな直径を有する円形部分、および円形開口部に通じ、
かつねじの本体胴部の直径と等しい幅の長手方向スリッ
ト)から成る。このような「埋込み」ねじで保持される
安全締め具の取付けは幾つかの作業を必要とする。まず
初めに、締め具の取付作業者は、締め具の包装箱を開け
た後、ボタンホール形の孔と共働するために固有の形状
を有する「埋込み」ねじを箱の中で探し出さなければな
らない。次に、作業者はスキー板の上面にねじ止めのた
めに設けてある先進孔にこのねじを完全にねじ止めし、
続いて締め具を把んで、それをスキー板にぴったり押し
当ててから、ボタンホール形の孔の円形開口部と「埋込
み」ねじの頭部が合うまで、該締め具を手探りで動か
す。ねじと孔が合ったとき、「埋込み」ねじの頭部がボ
タンホール形の孔の円形開口部に嵌入するように締め具
を押圧し、次に、ねじの頭部直下に設けられている中間
的直径の本体胴部がボタンホール形の孔の長手方向スリ
ットに挿入されるように該締め具を長手方向に滑動させ
る。作業者は、ねじ止めのために用意してある他のねじ
をねじ止めして、組立作業を終了する。
「埋込み」ねじが締め具の上部分に特別な整備を必要
としないので、この固定方法は有利であるが、埋込みね
じをねじ止めできるようにするため、締め具の包装箱の
中からそのねじだけを取り出さなければならない不便さ
がある。また、このねじが紛失することがあり、紛失す
れば、「埋込み」ねじがボタンホール形の孔と共働でき
るために特別な形状をしているだけに問題は大きい。
さらに、台座に設けてある固定用ねじをそれに対応す
る孔に維持可能とするための手段を備えた安全締め具が
知られている。このような締め具は、例えばフランス特
許第2208692号に示してある。
本発明は、安全締め具をスキー板に取り付ける作業を
著しく容易にするため、「埋込み」ねじを用いてスキー
板に維持される安全締め具の改良に関するものである。
この目的のために、靴保持用の顎部が取り付けられ、
かつ、下部分に、ねじを用いてスキー板上に取り付けら
れる台座と一体的に連結された本体(すなわち匡体)を
含み、該ねじの或るものは前記台座に穿設した孔を貫通
し、かつその中の1のねじは、組立後、前記台座の下面
に連通するように形成される長手方向下部溝に嵌め込ま
れることによって前記台座の下方に隠蔽されるねじとな
り、前記溝はスリットよりも幅広の底部を有し、このス
リットを介して前記溝が前記台座の下面に連通するこの
スキー用安全締め具は、台座の長手方向下部溝が該締め
具の顎部と反対の側にある台座の正面に連通しており、
このような台座の正面を越えて突出するロッドが長手方
向に滑動するよう部分的に嵌入されており、該ロッドと
該溝とはロッドが垂直方向に、すなわち台座の下面に垂
直に、溝の外へ離脱するのを阻止するよう相互に補完形
状の横断面を有し、かつ隠蔽されるねじが、締め具の輸
送および固着操作中に、台座の外方へ突出するロッドの
外側部分に設けた垂直孔内で所定位置に保持されること
を特徴とするものである。
本発明によるスキー用安全締め具は、締め具本体をス
キー板にねじ止めした後、「埋込み」ねじを担持するロ
ッド全体が締め具本体とスキー板との間の界面を構成す
る、換言すれば台座と接触しているロッドの全周が応力
の伝達に利用されるという利点を提供する。したがっ
て、この応力は、締め具本体の保持が溝の底部に直接嵌
入されたねじの頭部より確保されている場合よりももっ
と広い面積に分散される。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の限定的で
ない諸実施態様について述べることにする。
第1図で参照番号1によりその全体を指し示されるス
キー用安全締め具は、スキー靴の前部をスキー板上に保
持することを目的としている。この締め具は、可動な保
持顎部2aを後部に、またねじでスキー板上に取り付けら
れるための台座3を下部に担持する本体(すなわち匡
体)2を含む「前部止め具」を構成している。前記止め
具の上部本体2は、台座3と単一成形体(モノブロッ
ク)を形成してもよいし、あるいは台座に長手方向に滑
動するよう取り付けて、台座と別体にしてもよい。
台座3は、保持用顎部2aの反対側に位置する前部正面
3aを含む。更に、台座の下面は平らではなく、180゜に
近い鈍角で上方に開いている2面体を形成して、相互に
傾斜した前部分3bと後部分3cとを含む。前部分3bと後部
分3cの両部分は、2面体の稜を構成する横断線3dに沿っ
てつながっている。
前部止め具1の取付けは、「埋込み」ねじとなる前部
ねじ4および後部ねじ5を用いて確実に行なわれる。こ
の目的のために、前記止め具1は、第1図で示すよう
に、所定の位置に保持される前記ねじ4と後部ねじ5と
共に、包装箱に入れて納品される。
後部ねじ5は、例えばフランス特許第2208692号明細
書に記載のように、適宜な型式の変形可能な保持用部材
を用いて、台座3に穿設された孔に保持される。
前部ねじ4は、垂直孔7を穿設した保持用ロッド6に
より、台座3の前部に保持される。なお、ねじ4はその
先端を好ましくはロッド6の下面より下方に僅かばかり
突出させて該垂直孔に嵌入、保持される。この目的で、
孔7の直径はねじ4の直径よりもわずかに小さい。好ま
しくはプラスチック製のこの保持用ロッド6は、第2図
および第3図でよりはっきり分かるように、台座3の前
部下面3bに配置され、かつ台座3の正面3aに連通する長
手方向の溝8内に、長手方向に滑動するように嵌め込ま
れる。該ロッド6と溝8は、同一長さlであることが好
ましく、それぞれの横断面は、ロッド6が垂直方向に
(すなわち台座3の下面に垂直に)溝8から離脱するの
を阻止するよう相互に補完的形状を呈する。この溝8
は、ロッド6の下部分6aの幅と同一幅の長手方向下部ス
リット8aを含み、その内端(すなわち後端)は後部ねじ
5を保持する孔の軸から距離d1を隔てたところに位置し
ている。更に、該ロッド6の下部分6aの内端(すなわち
後端)は、前部ねじ4を収容する孔7の軸から距離d2を
隔てて位置している。長手方向下部スリット8aの上方に
は、幅aよりも大きな幅bの凹部(すなわち長手方向上
部スリット)8bが延在する。横断面が適宜な形状をして
いてもよい凹部(すなわち上底部)8bには、同一横断面
を有するロッド6の上部分6bが嵌入される。図示の限定
的でない実施例において、この横断面は、スリット8aの
幅aと同一幅の下向きにした上底を有する等脚台形の形
状をしている。換言すれば、ロッド6と溝8は、その上
部に、蟻継ぎを形成する。しかしながら、それ以外の横
断面、とりわけ長方形(溝8はT字状横断面を呈す
る)、円形等を溝8の底部8bに備えることもできる。
埋込みねじ4の保持を確実にするロッド6と台座3の
溝8は、その内端(すなわち後端)において、平坦な横
断面で終端させることができる。特に有利な一実施態様
によれば、ロッド6の内端(すなわち後端)6cおよび溝
8の後端部8cは、図示のように、後方を向いている凸状
の丸みを帯びた形状を有することができる。
ロッド6の下部水平面6dは、孔7の軸から距離d3を隔
てた位置で、内端(すなわち後端)6cと孔7との間に、
下方に突出する心合わせ用ピン9を有するのが好まし
い。
以下、特に第8図から第11図までを参照して、スキー
板11の上面へ前部止め具1を取り付ける際に行なわれる
一連の作業を説明することにする。このスキー板11に
は、前部止め具1の固定用ねじ4と5がねじ止めされる
先進孔11aと11bがあらかじめ穿設してある。埋込みねじ
4を収容するための前部先進孔11aの軸は、後部ねじ5
を収容するための後部先進孔11bの軸から距離xを隔て
て穿設され、この距離xは、溝8の下部スリット8aの内
端(すなわち後端)と後部ねじ5を収容する台座3の各
孔の軸との間の距離d1、および「埋込み」ねじ4を収容
するロッド6の孔7の軸と該ロッド6の下部分6aの内端
(すなわち後端)との間の距離d2の合計に等しい。ま
た、スキー板の長手方向軸に沿って孔11と一線整列させ
ることにより、孔11aの後方へ向けて距離d3を隔てて位
置する片開き孔11cがスキー板の上面に掘設される。
一旦前部止め具1をその包装箱から取り出したのち、
その台座3がその後部分3cを介してスキー板11の上面に
ぴったり付くよう該前部止め具をスキー板上に置く。し
たがって、その前部分3b(すなわち結果としてロッド
6)は、第8図に示すように、下方から上方へ、また後
方から前方へ軽く傾斜した状態にある。次に、心合わせ
用ピン9が片開き孔11cに嵌め込まれる位置に前部止め
具1を持ってくると、ロッド6に担持されている前部ね
じ4は、台座3の正面3aの前で、このねじを収容するた
めの孔11aの真上に配置され、該ロッド6は相変わらず
軽く持ち上がったままとなっている。この位置におい
て、ロッド6の下面より突出しているねじ4の先端は、
先進孔11aの入口に既に軽く嵌入している状態にある。
取付け作業の第2段階は、例えばねじ廻し12のような
適宜な道具で、ねじ4を先進孔11a内にねじ止めするこ
とから成る。このねじ止め作業中、ロッド6は、スキー
板11に漸次押し当てられるとともに、スキー板11の長手
方向軸に沿って一線整列され、第9図に示すように、ス
キー板に固定されることにより該板面上での固定を完了
する。それにより、台座3の下面3bと3cで形成されてい
る2面体の稜を中心にして締め具1全体が前方へ僅かに
傾動して、台座3の後部分が持ち上がる。
前部止め具1の取付け作業の第3段階は、第10図に示
すように、止め具1を前方へ移動させることから成る。
この移動は、長手方向の溝8が、スキー板に固定されて
長手方向案内部材を構成するロッド6上を密接に滑動す
るという結果をもたらす。前方に向かうこの運動は、台
座3の溝8の内端(すなわち後端)8cがロッド6の内端
(すなわち後端)と接触するまで続けられる。この位置
において、前部ねじ4は、台座3の下に完全に「埋もれ
て」しまい、また後部ねじ5は第10図に示すように、距
離xと距離d1+d2とが等しいことにより、スキー板11の
上面に対応して穿設してある先進孔11bの真上に位置す
る。
取付け作業の最終段階は、ねじ廻し12を用いて後部ね
じ5をその先進孔11bにねじ止めすることから成る。後
部ねじ5をねじ止めすると、前部止め具1の後部分がス
キー板に向かって傾動し、それによりロッド6の上部分
6bと溝8の上部スリット8bとの間の垂直遊びが吸収され
る。2面体3b、3cの稜3dを中心として前部止め具が傾動
運動するため、溝8の上部スリット8bの傾斜辺は、強い
圧力でロッドの上部分6bの傾斜辺に押し付けられて、前
部止め具は、ロッド6の全長に亘ってしっかり保持され
る。
第12図、第13図および第14図に示す変形実施態様にお
いて、ロッド6の内端(すなわち後端)6cと埋込みねじ
4を収容する孔7との間に、相対する一対の切込み(ノ
ッチ)6eがロッド6の下部分6aの垂直側面に掘設され
る。このノッチ6eには、溝8の下部スリット8aの側壁に
隣接して、ロッドが前方向へ動くのを防止する歯止めと
なる、相対する2枚の弾性を有するブレード13が嵌め込
まれる。切り込まれたこのブレード13は、溝8の内部へ
向けて、この溝の側壁に対し突出するように湾曲してい
る。第14図に示すようなスキー板輸送状態において、小
舌状部13は2のノッチ6e内に弾性的に嵌め込まれて、ロ
ッド6を出口位置に維持する硬点(point dur)を形成
する。この出口位置において、ロッド6は、ノッチ6eに
突き当たって歯止めとなる弾性ブレード13により外側へ
向かういかなる動きにも抗して保持される。その反対方
向(すなわち台座3の内側に向かう方向)において、ロ
ッド6は、前部ねじ4自体によって保持され、該ねじは
台座3の前部正面3aに対し衝止することにより溝8の内
部で該ロッドの離脱を阻止する。前部止め具をスキー板
に取り付ける際に、前部ねじ(「埋込み」ねじ)4をね
じ止めしたのち、該前部止め具の本体を前方に押すと、
該弾性を有するブレード13は外方へ押し戻され、外前部
止め具はロッド6の下部分の垂直側面に沿って活動す
る。
第15図に示す変形実施態様において、ロッド6の蟻継
ぎ形の上部分6bと垂直側壁を有する下部分6a間の接合面
6gは、上方から下方へ、また後方から前方へ(すなわち
正面に向かって)傾斜している。垂直側壁を有する下部
スリット8aと溝8の蟻継ぎ形の上部スリット8b間の接合
面8dについても同様であり、これら両接合面6g、8dの傾
斜度は同一である。このため、第15図に示すように、ロ
ッド6が抜け出る状態にあるとき、該ロッド6と台座3
との間には垂直方向に僅かな遊びが存在する。これに反
して、台座3がロッド6と完全に係合しているときに
は、遊びは完全に消滅する。
第16図に示す変形実施態様の平面図において、ロッド
6と溝8は締め具の後方に向かって収斂する形状を有す
る。このため、第16図に示すように、ロッド6が抜け出
る状態にあるとき、横断方向および水平方向に僅かな遊
びが存在する。
第15図と第16図に図示した配置構成は、当然のことな
がら組み合わせて使用することができ、それにより、ロ
ッドが抜け出る状態にあるとき、垂直方向の遊びと水平
横断方向の遊びとを同時に得ることができる。
第17図、第18図および第19図に示す変形実施態様にお
いて、ロッド6の下部分は、ロッド6の下側水平面6dと
その外側正面6iとの間に延在する斜断面6hを有する。こ
の斜断面の形状を呈する下部平面6hは、抗7と外側正面
6iとの間に含まれる区域内に形成される。同様に、斜断
面の形状を呈する斜面3eが台座3の下面3bの前部に設け
られ、この斜断面の形状を呈する斜面3eは、該下面3bと
正面3aとの間に延在する。したがって、第19図に示すよ
うに、台座3がロッド6と完全に係合しているとき、斜
断面の形状を呈する2の下部傾斜面6h、3eは、スキー板
が撓むことのできる区域e内に自由空間を画定する。こ
のため、スキー板は、そのアップターン部から実施的に
「埋込み」ねじ4が嵌入している個所まで撓むことが可
能である。
ロッド6の長さは、台座3がロッド6に完全に嵌合さ
れているとき(第19図)、ロッド6の後端6cと溝8の後
端8cとの間に僅かな遊びが残存するよう、溝8の長さよ
りも少し短い方が良い。このために、スキー板が撓むと
き、ロッド6と台座3との間に僅かな滑動が可能とな
り、それにより締め具1の存在によるスキー板の撓みに
対する制約が減少する。
第20図、第21図および第22図に示す変形実施態様にお
いて、ロッド6の下部分6aの垂直側面は、該ロッド6の
後端6cに近接して形成された、相対する突起部6fを有す
る。これらの突起部6fは、溝8の下部スリット8aの側壁
に形成された相対する2対の凹部14と15に嵌入するため
のものである。第一の対の凹部14は、台座3の前部正面
3aに近接して位置しており、第二の対の凹部15は、溝8
の後端8cに近接して存在する。第22図に示すように、ス
キー板輸送状態において、ロッド6の2の突起部6fは、
それぞれ正面壁3aに近接する2の凹部14に嵌入し、それ
によりロッド6を出口位置に保持する硬点を形成する。
前部止め具をスキー板に取り付ける際に、前部ねじ(す
なわち「埋込み」ねじ)4をねじ止めしたのち、該前部
止め具を前方に押すと、溝8の下部スリット8aの側壁は
弾性的に撓み、外方にむけて僅かばかり押し戻され、そ
れにより台座3は、突起部6fが溝8の後端8cに近接した
第二の対の凹部15に嵌入するまで、ロッド6上を長手方
向に滑動させることができる。
以上に記載した配置構成は当然逆にしてもよい。すな
わちロッド6の下部分6aの垂直側面に突起部6fを設ける
代わりに2の凹部を穿設し、溝8の下部スリット8aの側
壁には、凹部14と15の箇所に、該ロッド6に設けた凹部
に嵌入する二対の対応するボスを有するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による前部止め具の一部縦断面側面
図。 第2図は、「埋込み」ねじを担持するロッドを取り外し
た、第1図の前部止め具の前方上面斜視図。 第3図は、ロッドを取り外して裏返した第1図の前部止
め具の斜視図。 第4図は、第1図のIV−IV線に沿って見た止め具の水平
断面図。 第5図は、「埋込み」ねじを保持するロッドの斜視図。 第6図は、「埋込み」ねじを保持するロッドの側面図。 第7図は、ロッドの内側端の先端を示す正面図。 第8図ないし第11図は、前部止め具をスキー板に取り付
ける作業の諸段階を示す、一部縦断面側面図。 第12図は、「埋込み」ねじを保持するロッドの一変形実
施態様を示す底面図。 第13図は、第12図のロッドの側面図。 第14図は、締め具の下部溝に部分的に嵌入された、第12
図および第13図のロッドを示す底面図。 第15図は、「埋込み」ねじを収容する溝に部分的に嵌入
した「埋込み」ねじを保持するロッドの一変形実施態様
を含み、前部止め具を示す一部縦断面側面図。 第16図は、「埋込み」ねじを保持するためのロッドが格
納されている前部止め具の前部分の別の変形実施態様を
示す底面図。 第17図は、「埋込み」ねじを保持するロッドの一変形実
施態様を示す側面図。 第18図および第19図は、第17図のロッドを含む前記止め
具の前部分の一部縦断面側面図で、前者は、「埋込み」
ねじをスキー板にねじ止めする前のもの、また後者はね
じ止めした後を示すもの。 第20図は、「埋込み」ねじを保持するロッドの別の変形
実施態様を示す底面図。 第21図は、第20図のロッドの側面図。 第22図は、締め具の下部溝に部分的に嵌入された、第20
図と第21図のロッドを示す底面図。 [主なる部分の符号の説明] 2……(締め具)本体 2a……保持用顎部 3……台座 3a……前部正面 3b……前面 3e,6h……斜断面 4,5……ねじ 6……ロッド 6a……下部分 6b……上部分 6c,8c……内端(後端) 6d……下部水平面 6e……一対の切込み 6f……ボス 6g,8d……接合面 6i……外側正面 7……垂直孔 8……長手方向溝 8a……下部スリット 8b……上部スリット 9……心合せ用ピン 13……弾性ブレード 14,15……凹部

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の構成要素の組み合わせから成ること
    を特徴とするスキー用安全締め具: a) 靴を保持するための顎部(2a)を担持し、かつ下
    部分を有する締め具本体(2); b) ねじ(4、5)によりスキー板上に取り付けられ
    る前記締め具本体(2)の下部分に固定される台座
    (3); 前記ねじの少なくとも1は前記台座を前記スキー板に取
    り付けるためのものであり、 前記台座(3)は、前記スキー板に前記締め具を取り付
    けるための前記少なくとも1のねじを受け入れる少なく
    とも1の孔と、下面ならびに前端面を有し、 前記台座は更に前記下面に形成される長手方向の溝部
    (8)を有し、 前記長手方向の溝部(8)は、前記下面まで延在すると
    ともに前記台座の前端面に開放し、かつまた前記下面ま
    で延在する下部スリット(8a)と前記下部スリットより
    大きな上部スリット(8b)とを有する、 c) 前記締め具のねじ締めに先立って、前記長手方向
    の溝部に滑動可能に取り付けられるとともに部分的に係
    合可能で、かつ該溝部内に保持されるロッド(6)、お
    よび前記ロッドを前記スキー板に取り付けるための別の
    ねじ(4); 前記ロッド(6)と前記溝部(8)は全体として補完的
    な横断面形状を有して前記ロッドが前記台座の下面に垂
    直な方向に実質的に移動するのを防止し、かつ前記ロッ
    ドは、前記締め具のねじ締め前に、前記別のねじが保持
    される孔を前記台座の外側に有し、 前記別のねじ(4)は、前記締め具が前記スキー板上に
    取り付けられた後に、前記溝部内に隠蔽される埋込みね
    じであり、前記少なくとも1のねじ(5)は前記ロッド
    から間隔を置いて設けられる。
  2. 【請求項2】前記埋込みねじ(4)が保持される、前記
    ロッド(6)の垂直孔(7)が該埋込みねじ(4)の直
    径よりも僅かに小さい直径を有することを特徴とする請
    求項1によるスキー用安全締め具。
  3. 【請求項3】前記埋込みねじ(4)が、前記ねじ締めに
    先立ってその先端を前記ロッド(6)の下面から僅かに
    突出するようにして該ロッド(6)内に保持されること
    を特徴とする請求項1または2によるスキー用安全締め
    具。
  4. 【請求項4】前記長手方向の溝(8)が、前記ロッド
    (6)の下部分(6a)の幅に等しい第一の幅を有する長
    手方向下部スリット(8a)と、前記長手方向下部スリッ
    ト(8a)の第一の幅よりも広い第二の幅を有する長手方
    向上部スリット(8b)とを含み、第二の幅を有する前記
    ロッド(6)の上部分(6b)は前記溝(8)の上部スリ
    ット(8b)内にきっちりと嵌合することを特徴とする請
    求項1、2または3によるスキー用安全締め具。
  5. 【請求項5】前記溝(8)の上部スリット(8b)の横断
    面と前記ロッド(6)の上部分(6b)の横断面がその上
    底を下向きにした等脚台形をしており、前記上底の幅が
    前記溝(8)の下部スリット(8a)ならびに前記ロッド
    (6)の下部分(6a)の第一の幅に等しく、前記ロッド
    (6)と前記溝(8)とは、全体として、蟻継ぎを形成
    することを特徴とする請求項4によるスキー用安全締め
    具。
  6. 【請求項6】前記台座(3)内の前記ロッド(6)およ
    び前記溝(8)が、それらの内端において、平坦な横断
    方向の面で終端することを特徴とする請求項1ないし5
    のいずれか1によるスキー用安全締め具。
  7. 【請求項7】前記台座(3)内の前記ロッド(6)およ
    び前記溝(8)が、それらの内端において、丸み部分
    (6c、8c)により終端することを特徴とする請求項1な
    いし5のいずれか1によるスキー用安全締め具。
  8. 【請求項8】前記ロッドが、その内端(6c)と前記埋込
    みねじ(4)を収容する孔(7)との間で、前記ロッド
    の下部水平面(6d)上に、下方へ突出する心合せ用のピ
    ン(9)を有することを特徴とする請求項1ないし7の
    いずれか1によるスキー用安全締め具。
  9. 【請求項9】前記ロッド(6)の下部分(6a)の垂直側
    面はには、該ロッドの内端(6c)と前記埋込みねじ
    (4)を収容する孔(7)との間に位置する一対の相対
    する切込み(6e)が掘設され、かつこれら切込み(6e)
    には、該ロッドが前方向へ移動するのを防止する歯止め
    と成る2の相対する弾性ブレード(13)が嵌込まれ、前
    記ブレードは前記溝(8)の下部スリット(8a)の側壁
    に隣接し、かつ前記溝(8)の内方へ突出するように切
    込まれるとともに湾曲していることを特徴とする請求項
    1ないし8のいずれか1によるスキー用安全締め具。
  10. 【請求項10】前記ロッド(6)の下部分(6a)の垂直
    側面が一対の相対する突出部(6f)を有し、また前記溝
    (8)の下部スリット(8a)の側壁が前記ロッド(6)
    の相対する突出部(6f)と共働する2対の相対する凹部
    (14,15)を有し、前記台座(3)に対する出口位置に
    おいて、あるいはまた前記台座(3)の溝(8)内に完
    全に嵌り込む位置において、前記ロッドを保持するが固
    着はしない硬点を構成するようにしたことを特徴とする
    請求項1ないし8のいずれか1によるスキー用安全締め
    具。
  11. 【請求項11】前記ロッド(6)の下部分(6a)の垂直
    側面が一対の相対する凹部(6f)を有し、また前記溝
    (8)の下部スリット(8a)の側壁が前記ロッド(6)
    の相対する凹部(6f)と共働する2対の相対する突起部
    (14,15)を有し、前記台座(3)に対する出口位置
    か、あるいはまた前記台座(3)の溝(8)内に完全に
    嵌り込む位置で、前記ロッドを保持するが固着はしない
    硬点を構成するようにしたことを特徴とする請求項1な
    いし8のいずれか1によるスキー用安全締め具。
  12. 【請求項12】前記ロッド(6)の垂直下部分(6a)と
    幅広の上部分(6b)間の接合面(6g)が前記台座(3)
    の正面方向に上方から下方へ傾斜しており、かつ前記溝
    (8)の垂直下部スリット(8a)と幅広の上部スリット
    (8b)間の接合面(8d)が同一の傾斜度を有することを
    特徴とする請求項1ないし11のいずれか1によるスキー
    用安全締め具。
  13. 【請求項13】前記ロッド(6)と前記溝(8)が、平
    面で見た場合、締め具の顎部(2a)の方向に収斂する形
    状を有することを特徴とする請求項1ないし12のいずれ
    か1によるスキー用安全締め具。
  14. 【請求項14】前記ロッド(6)が、その下部分に、前
    記ロッド(6)の水平下面(6d)とその外側正面(6i)
    間に延在する斜断面(6h)を有し、前記斜断面状の下面
    (6h)は前記埋込みねじ(4)を収容する孔(7)と前
    記ロッド(6)の外側正面(6i)との間にある区域内に
    形成され、かつ同様にして、同一傾斜度を有する斜断面
    状の傾斜面(3e)が前記台座(3)の下面(3b)と正面
    (3a)との間に設けられることを特徴とする請求項1な
    いし13のいずれか1によるスキー用安全締め具。
  15. 【請求項15】前記ロッド(6)の長さが前記溝(8)
    の長さよりも僅かに短く、それにより、前記台座(3)
    が前記ロッド(6)と完全に係合するとき、前記ロッド
    (6)の後端(6c)と前記溝(8)の後端(8c)との間
    に僅かな遊びが存在することを特徴とする請求項1ない
    し14のいずれか1によるスキー用安全締め具。
JP2217274A 1989-08-22 1990-08-20 スキー用安全締め具 Expired - Lifetime JP2662082B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR8911121A FR2651145B1 (fr) 1989-08-22 1989-08-22 Fixation de securite pour ski.
FR8911121 1989-08-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0392186A JPH0392186A (ja) 1991-04-17
JP2662082B2 true JP2662082B2 (ja) 1997-10-08

Family

ID=9384841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2217274A Expired - Lifetime JP2662082B2 (ja) 1989-08-22 1990-08-20 スキー用安全締め具

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5211419A (ja)
JP (1) JP2662082B2 (ja)
AT (1) ATA148990A (ja)
DE (1) DE4021229C2 (ja)
FR (1) FR2651145B1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0451132B1 (de) * 1990-04-05 1994-07-27 Head Sport Aktiengesellschaft Ski
AT407712B (de) * 1995-08-14 2001-05-25 Atomic Austria Gmbh Brettartiges gleitgerät, insbesondere schi mit einem tragkörper
FR2819422B1 (fr) 2001-01-12 2003-04-25 Salomon Sa Element de retenue avant d'une chaussure de ski alpin
AT500308A1 (de) * 2003-03-07 2005-11-15 Tyrolia Technology Gmbh Gleitbrett, insbesondere ski, und verfahren zur herstellung
EP1651318B1 (en) * 2003-04-30 2008-12-10 Nitro Ag A snowboard binding
FR2869812B1 (fr) 2004-05-05 2006-08-04 Salomon Sa Element de retenue ou accessoire prevu pour etre assemble sur une planche de glisse ou de roulage
FR2912317B1 (fr) * 2007-02-13 2009-05-08 Salomon Sa Ensemble comprenant un dispositif de solidarisation amovilble d'une embase a une platine.
FR2966747B1 (fr) * 2010-10-29 2013-01-11 Salomon Sas Fixation de securite pour la pratique du ski.
US10926158B1 (en) * 2019-08-28 2021-02-23 Jeremy Fox Slide rail attachment and fastening system for skateboards

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2664294A (en) * 1950-05-22 1953-12-29 Kleinman Harry Rink roller skate with quickly exchangeable trucks
CH378205A (fr) * 1962-04-18 1964-05-31 Reuge Sa Fixation de sécurité pour ski
FR1352777A (fr) * 1962-04-18 1964-02-14 Reuge Sa Fixation de sécurité pour ski
CH508404A (fr) * 1970-01-23 1971-06-15 Salomon Georges P J Dispositif pour assurer le maintien d'une fixation d'une chaussure sur un ski
FR2208692B1 (ja) * 1972-12-01 1976-08-20 Salomon Georges P J
US3977688A (en) * 1972-12-30 1976-08-31 Nippon Gakki Seizo Kabushiki Kaisha Structure for connecting a ski binding clamp to a ski
CA983543A (en) * 1972-12-30 1976-02-10 Katsuhiko Imagawa Connecting structure for ski binding clamp to ski board
JPS49103727A (ja) * 1973-02-08 1974-10-01
DE2447330A1 (de) * 1974-10-03 1976-04-15 Rothmayer Karl Heinz Roll-schlittschuh-kombination
FR2360385A1 (fr) * 1976-08-06 1978-03-03 Beyl Jean Joseph Alfred Support de retenue des vis de fixation sur une piece destinee a etre fixee au moyen de celles-ci
AT363020B (de) * 1978-07-17 1981-07-10 Tyrolia Freizeitgeraete Sohlenauflageplatte
FR2431868A1 (fr) * 1978-07-28 1980-02-22 Look Sa Ski muni d'inserts d'ancrage d'une fixation de securite
DE2843107A1 (de) * 1978-10-03 1980-04-17 Marker Hannes Bauteil einer skibindung
AT371012B (de) * 1980-11-14 1983-05-25 Tyrolia Freizeitgeraete Verstellvorrichtung fuer einen backen einer skibindung
DE3129536C2 (de) * 1981-07-27 1983-11-24 Geze Gmbh, 7250 Leonberg Sicherheitsskibindung
DE8410539U1 (de) * 1984-04-04 1985-05-02 Marker Patentverwertungsgesellschaft mbH, Baar Einrichtung an auf einen Gegenstand aufschraubbaren Bauteilen
FR2632201B1 (fr) * 1988-06-07 1990-09-07 Salomon Sa Fixation de securite pour ski

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0392186A (ja) 1991-04-17
FR2651145B1 (fr) 1991-12-06
US5211419A (en) 1993-05-18
DE4021229A1 (de) 1991-02-28
FR2651145A1 (fr) 1991-03-01
DE4021229C2 (de) 1996-10-17
ATA148990A (de) 1995-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5720084A (en) Securing device for footwear
US5112242A (en) Durable latch for memory module board
US5048369A (en) Clipless pedal with fastening means
JP2662082B2 (ja) スキー用安全締め具
JP2521827Y2 (ja) 刃の交換が可能なナイフ
US4934886A (en) Fastening assembly and method of fastening
JPH0580311U (ja) 紐類の抜止具
EP0133237A1 (en) Rake adjusting device, particularly for rear entrance ski boots
JPH0622606U (ja) 家具等における部材の連結装置
CA1213438A (en) Fastener for sport shoes
JPH02107278A (ja) スキー用安全締具
US5092620A (en) Binding for cross-country ski boot
US6694644B2 (en) Device for clamping together two parts of a sports article
JPS6219874B2 (ja)
US6105993A (en) Interface for connecting a boot and a gliding board
JPH06304002A (ja) スポーツ靴の歯付きバンドの係合装置
JPH02200283A (ja) アルペンスキー用の踵締め具
US4168084A (en) Ski binding having a step-in clamping device
KR20010042670A (ko) 구두끈 및 자유단을 갖는 신장되고 유연한 부재 등을 위한죔 장치
US5992873A (en) Arrangement for a cross-country ski binding in particular a skating binding
NO822422L (no) Tur- eller langrennski.
KR920006598B1 (ko) 스키화 결합장치
JPH05245246A (ja) スキーの締め具要素のスライドガイド用界面部材
ATE191155T1 (de) Automatische snowboardbindung
GB2114643A (en) Bracelet and watch case assembly