JP2661790B2 - 入尿トリプシンインヒビターの精製方法 - Google Patents

入尿トリプシンインヒビターの精製方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、人尿トリプシンインヒビターを工業的規模
で実施することができる精製方法に関する。
〔従来の技術〕
人尿中にトリプシンインヒビターが含有されているこ
とは知られている。人尿トリプシンインヒビター(以
下、UTIと略す)は、分子量68000、等電点pH2〜3の糖
タンパク質であり、特にトリプシン、キモトリプシン、
プラスミンなどを阻害する(須見ら、日本生理誌、39
53(1977))ことから、抗炎症剤として臨床応用されて
いる。
例えば、純度99%以上、比活性2500単位/1mg以上、エ
ンドトキシン濃度20pg/トリプシンインヒビター1mg以下
のUTIが抗炎症剤として使用されている。
ところで、大量の尿から工業的規模でUTIを回収、精
製するには(I)高純度のUTIを得る、(II)操作が簡
便である、(III)効率がよい、(IV)再現性がよい、
(V)分解・失活がない等が要求されている。
UTIの精製方法としては、多くは電気泳動をはじめと
する実験室的手法を精製工程中に組み込んだ方法が知ら
れているのみで、これらは小量規模の精製方法でしかな
い。従来の方法として例えば、メタノール沈澱、固定化
トリプシンアフィニティークロマトグラフィー、調製用
電気泳動を組み合わせた方法(B.J.Bromke et.al.;Bioc
hem.Med.27,56(1982))、過塩素酸処理、固定化トリ
プシンアフィニティークロマトグラフィー、等電点電気
泳動、ゲル濾過を組み合わせた方法(Enzyme;35,225(1
986)等が報告されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者らは、人尿中に存在するUTIを工業的規模で
かつ上記医薬用としての純度を有するまで容易に高純度
化する新規方法について鋭意研究を重ねた結果、本発明
を完成した。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本発明は以下を要旨とするものである。
1.下記の工程からなることを特徴とする人尿トリプシン
インヒビターの精製方法。
第1工程:尿を濃縮または吸着剤で回収・濃縮して尿原
液を得る工程 第2工程:第1工程で得られた尿原液を陰イオン交換体
に酸性条件下で吸着させた後に、塩濃度を高くしてその
吸着物質を溶出させる工程 第3工程:第2工程で得られた溶液を疎水クロマト担体
に高塩濃度の条件下で吸着させた後に、塩濃度を低くし
てその吸着物質を溶出させる工程 第4工程:第3工程で得られた溶液を逆相クロマト担体
に吸着させた後、溶離液の極性を低くしてその吸着物質
を溶出させる工程 2.第1工程で得られた尿原液に亜鉛、カルシウム、銅、
バリウム、およびアルミニウムの金属塩から選ばれた少
なくとも1種以上の金属塩を添加した後、生じた沈澱を
除去することを特徴とする1記載の人尿トリプシンイン
ヒビターの精製方法。
以下、さらに本発明について詳しく説明する。まず、
請求項1の発明について説明すると、この発明は、大量
の尿から工業的規模で医薬品に適する高純度のUTIを得
るための精製方法であって、上記した第1工程から第4
工程までの工程から成るものである。
以下、工程別に説明する。
第1工程:尿を濃縮または吸着剤で回収・濃縮して尿原
液を得る工程 この工程は、大量の尿からUTIを抽出する際、濃縮ま
たは吸着剤による回収・濃縮を行うものである。その一
般的な手段としては限外濾過濃縮および水酸化アルミニ
ウムゲル、合成ケイ酸アルミニウム、カオリン、シリカ
ゲル、イオン交換樹脂、キトサン等の吸着剤による方法
が例示される。限外濾過濃縮の場合は、方式等は特に限
定されない。また、吸着剤による回収・濃縮の場合も、
UTIが吸着されるものであればその種類は特に限定され
ないが、それぞれの吸着剤の添加量、添加条件、吸着剤
からの溶出条件などを吟味する必要がある。例えば、水
酸化アルミニウムゲル(キョーワード200B:協和化学工
業(株)製)の場合は、尿を酢酸などによりpHを3〜5
に調整後0.25〜2.0%となるように添加し、数時間撹拌
吸着後、pH10〜12の溶液で溶出する事によりUTIを回収
・濃縮することが可能である。
さらに、ウィルス除去の目的で尿原液の加熱処理60〜
65℃で10〜15時間を好ましくは実施する。
第2工程:第1工程で得られた尿原液を陰イオン交換体
に酸性条件下で吸着させた後に、塩濃度を高くしてその
吸着物質を溶出させる工程 この工程は、第1工程で得られた尿原液をpH3〜5の
緩衝液に対して透析し、あらかじめ同緩衝液で平衡化し
た陰イオン交換カラムに吸着させ、十分な洗浄後、塩濃
度を高めてUTIを溶出させることができる。この場合、
陰イオン交換樹脂はジエチルアミノエチル(DEAE)基、
4級化アミノエチル(QAE)基を官能基として有する物
が一般的であるが、これらに限定されるものではない。
透析用およびカラム平衡化用緩衝液には、0.05〜0.15M
程度の添加ナトリウムを添加しておいてもよく、UTIの
溶出する塩濃度は好ましくは0.25〜0.35M塩化ナトリウ
ムである。
第3工程:第2工程で得られた溶液を疎水クロマト担体
に高塩濃度の条件下で吸着させた後に、塩濃度を低くし
てその吸着物質を溶出させる工程 この工程は、第2工程で得られた溶出液に、硫酸アンモ
ニウムを1.2〜1.5Mとなるように添加して試料を作製
し、あらかじめ同濃度の硫酸アンモニウムを含有する緩
衝液で平衡化した疎水クロマトグラフィーカラム、例え
ば、官能基にフェニル基、オクチル基、ブチル基を有す
る担体を充填したカラムに試料を給送しタンパク質を吸
着させ、硫酸アンモニウム濃度を1.0〜0.65Mに低下させ
ることで溶出される画分をUTI活性画分として分取し、
他の夾雑タンパク質と分離した。
第2工程と第3工程の実施順序は、逆であっても最終
的な精製結果には何ら影響がなく、任意に選択してもよ
い。
第4工程:第3工程で得られた溶液を逆相クロマト担体
に吸着させた後、溶離液の極性を低くしてその吸着物質
を溶出させる工程 この工程は、第3工程で得られた溶液をそのままアル
キル基(C1,C2,C4,C8,C18)やシアノプロピル基、
フェニル基などの疎水性基を化学的に結合させたシリカ
あるいはポリスチレン樹脂を固定相としたカラム(いわ
ゆる逆相系カラム)に給送し、吸着させカラムを十分に
洗浄した後溶離液(移動相)の極性を低くすることでUT
Iを分画回収するものである。逆相系カラムは特に限定
されず、上記のような様々な官能基、様々な粒径(3〜
100μm)、様々な孔径(100〜1000Å)の物が適用可能
であるが、一般にタンパク質を扱う場合は、より孔径の
大きい担体でアルキル鎖の比較的短いものが好ましい。
また、粒径は分離能に大きな影響を及ぼすが、粒径の小
さな担体は非常に高価であり工業的規模での使用には不
向きである。本発明に使用する担体の粒径は、15〜60μ
m程度であれば全く問題ない。このような樹脂として、
ベーカーボンドWP−ブチル(C4)(15μm、40μm:J.T.
Baker社製)が例示されるがこれに制限されるものでは
ない。極性を低下させる溶離剤としては含水有機溶媒が
移動相として用いられ、アセトニトリル、2−プロパノ
ール、メタノール、エタノール等およびこれらの配合溶
媒が主に使用されているが、医薬品を工業的規模で製造
する目的ではエタノールの使用が好ましい。エタノール
濃度は20〜50%が適用であり、好ましくは30〜40%であ
る。
以上、上記した第1工程から第4工程までのUTIの精
製方法を実施することにより大量の尿から工業的規模で
医薬品に適する高純度のUTIを得ることができる。
次に、請求項2の発明について説明すると、この発明
は大量の尿から工業的規模で医薬品に適する高純度のUT
Iを得るための精製方法であって請求項1の改良発明で
ある。
すなわち、請求項1記載の第1工程の後に、金属塩に
よる処理工程を実施するものである。この工程は、尿原
液中の夾雑タンパク質およびムコ多糖類をはじめとする
粘性物質をUTIの活性損失することなく除去するもので
ある。これにより請求項1記載の第2工程以降において
は、(I)カラムに対する負荷を軽減し、(II)十分な
分離を行うことができる。
この金属塩処理工程は、第1工程で得られた尿原液に
亜鉛、カルシウム、銅、バリウム、アルミニウムの各金
属塩から選ばれた少なくとも一種以上の金属塩を添加し
た後、生じた沈澱を除去するものである。この沈澱は、
夾雑タンパク質およびムコ多糖類をはじめとする粘性物
質等である。
添加する金属塩は、亜鉛、カルシウム、銅、バリウ
ム、アルミニウムの硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩、塩化物等
が利用可能であり、添加濃度は10mM〜5M程度であり、好
ましくは、0.1〜1.0Mである。添加方法は、特に限定さ
れないが、添加した金属塩が均一に溶解する条件が望ま
しく、4〜80℃の温度範囲の中で撹拌及び/又は振とう
しつつ添加し、0.5〜24時間放置するのが好ましい。
この工程の後に、請求項1記載の第2工程から第4工
程を同様に引き続き実施するものである。
以上、上記した第1工程から第5工程までのUTIの精
製方法を実施することにより、大量の尿から工業的規模
でかつ、良好な操作性で、医薬品に適する高純度のUTI
を得ることができる。また本発明の請求項1及び2の精
製方法を実施することにより、医薬品に混入し、体内に
投与されたときに発熱作用を誘発する物質、いわゆるパ
イロジェンの除去も可能である。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例 1 第1工程 正常人尿1000lに塩酸を添加し、pHを4.0に調整して酸
処理尿を得た。この酸処理尿に5Kgの水酸化アルミニウ
ムゲル(キョーワード200B;協和化学工業(株)製)を
添加し、室温にて3時間撹拌した。1時間の静置後、上
清と吸着剤をデカンテーションで分離し、さらに吸引濾
過により水で吸着剤を洗浄した。この洗浄吸着剤を1%
アンモニア50lで2時間撹拌溶出を行ない、遠心分離(8
000回転、60分)により溶出液を得た。
第2工程 第1工程で得られた尿原液を、65℃の恒温水槽中で撹
拌下、10時間加熱処理した。処理後生じた沈澱は、遠心
分離(8500回転、60分)により除去した。この溶液を、
パイロジェンフリー水で希釈し、電気伝導度を15mmhoに
調整し、さらに酢酸でpHを4に合わせた。50mM NaClを
含有する0.1M酢酸緩衝液(pH4.0)であらかじめ平衡化
しておいた陰イオン交換カラム(DEAE−セルロファイン
A500:生化学工業(株)製)(直径5cm、高さ30cm)に給
送し、同バッファーで十分に洗浄した。0.3M NaClを含
有する0.1M酢酸緩衝液(pH4.0)により溶出される画分
を,UTI活性画分として分取した。この画分の活性回収率
は86%であり、比活性は1527U/mgであった。
第3工程 第2工程で得られた溶液に、硫酸アンモニウムを1.3M
となるように添加し、これをあらかじめ1.3M硫酸アンモ
ニウムを含有する緩衝液で平衡化したフェニルセファロ
ースカラム(ファルマシア社製)(直径2.6cm、高さ30c
m)に給送し、同バッファーで十分に洗浄した。0.85M硫
酸アンモニウムを含有する緩衝液により溶出される画分
を、UTI活性画分として分取した。
この画分の活性回収率は91%であり、比活性は2388U/
mgであった。
第4工程 第3工程で得られた溶液を、あらかじめ2%エタノー
ル溶液で平衡化したベーカーボンドWP−ブチル(C4
(40μm:J.T.Baker社製)充填カラム(直径7cm、高さ11
cm)に給送し、吸着させた後カラム容積の10倍量の同エ
タノール溶液で洗浄し、さらに30%エタノール溶液で溶
出される画分をUTI活性画分として分取した。
この画分の活性回収率は89%であり、比活性は2641U/
mgであった。また、エンドトキシン濃度は3.1pg/mg・UT
Iであった。純度は、電気泳動法およびHPLC法により99
%以上と推定された。
実施例 2 第1工程 正常人尿1000lに塩酸を添加し、pHを4.0に調整して酸
処理尿を得た。この酸処理尿に5Kgの水酸化アルミニウ
ムゲル(キョーワード200B;協和化学工業(株)製)を
添加し、室温にて3時間撹拌した。1時間の静置後、上
清と吸着剤をデカンテーションで分離し、さらに吸引濾
過により水で吸着剤を洗浄した。この洗浄吸着剤を1%
アンモニア50lで2時間撹拌溶出を行ない、遠心分離(8
000回転、60分)により溶出液を得た。
第2工程 第1工程で得られた尿原液を塩酸で中和後、0.5Mとな
るように塩化亜鉛を添加し、室温3時間放置後遠心分離
(8500回転、60分)により沈澱を除去した。この塩化亜
鉛処理液をペリコンカセット(ミリポア社製)による限
外濾過で5lまで濃縮し亜鉛処理尿原液とした。
第3工程 第2工程で得られた尿原液を、65℃の恒温水槽中で撹
拌下、10時間加熱処理した。処理後再度生じた沈澱は、
遠心分離(8500回転、60分)により除去した。この溶液
を、パイロジェンフリー水で希釈し電気伝導度を15mmho
に調整し、さらに酢酸でpHを4に合わせた。50mM NaCl
を含有する0.1M酢酸緩衝液(pH4.0)であらかじめ平衡
化しておいた陰イオン交換カラム(DEAE−セルロファイ
ンA500:生化学工業(株)製)(直径5cm、高さ30cm)に
給送し、同バッファーで十分に洗浄した。0.3M NaClを
含有する0.1M酢酸緩衝液(pH4.0)により溶出される画
分を、UTI活性画分として分取した。この画分の活性回
収率は88%であり、比活性は1829U/mgであった。
第4工程 第3工程で得られた溶液に、硫酸アンモニウムを1.3M
となるように添加し、これをあらかじめ1.3M硫酸アンモ
ニウムを含有する緩衝液で平衡化したフェニルセファロ
ースカラム(ファルマシア社製)(直径2.6cm、高さ30c
m)に給送し、同バッファーで十分に洗浄した。0.85M硫
酸アンモニウムを含有する緩衝液により溶出される画分
を、UTI活性画分として分取した。
この画分の活性回収率は93%であり、比活性は2516U/
mgであった。
第5工程 第4工程で得られた溶液を、あらかじめ2%エタノー
ル溶液で平衡化したベーカーボンドWP−ブチル(C4
(40μm:J.T.Baker社製)充填カラム(直径7cm、高さ11
cm)に給送し、吸着させた後カラム容積の10倍量の同エ
タノール溶液で洗浄し、さらに30%エタノール溶液で溶
出される画分をUTI活性画分として分取した。
この画分の活性回収率は93%であり、比活性は2749U/
mgであった。また、エンドトキシン濃度はタンパク質濃
度5.3mg/mlにおいて注射用蒸留水レベル以下であった。
純度は、電気泳動法およびHPLC法により99%以上と推定
された。
なお、実施例1、2におけるUTI活性、タンパク質
量、エンドトキシン濃度、および純度は以下の方法によ
り測定した。
1.UTI活性:Muramatsu等の方法(J.Biochem.,57,402(19
65))に準拠し、カゼイン分解法で測定した。
2.タンパク質:BCA法タンパク質定量キット(ピアス社
製)を用いた。
3.エンドトキシン濃度:トキシカラーシステムLS−1セ
ットおよびEt−1セット(エンドトキシン標準液)(生
化学工業社製)による比色法エンドトキシン測定法を用
いた。
4.純度検定 電気泳動法:SDS−ポリアクリルアミド電気泳動(SDS−P
AGE)により行い、クマシー・ブリリアント・ブルー(C
BB)染色後、デンシトメーターにて定量分析を実施し
た。
HPLC法:シリカ系C4カラム(AP−803−S5:YMC製)を用
い、0.1%TFA存在下アセトニトリル溶出系で分離し、ピ
ーク面積の定量分析を実施した。
〔発明の効果〕
本発明による、UTIの精製方法を用いることにより、
大量の尿から工業的規模でUTIを簡便に、効率よく、再
現性をもって回収、精製することができるばかりでな
く、医薬品に適用できる高純度のUTIを得ることが可能
となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 The Journal of Bi ological Chemistry

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の工程からなることを特徴とする人尿
    トリプシンインヒビターの精製方法。 第1工程:尿を濃縮または吸着剤で回収・濃縮して尿原
    液を得る工程 第2工程:第1工程で得られた尿原液を陰イオン交換体
    に酸性条件下で吸着させた後に、塩濃度を高くしてその
    吸着物質を溶出させる工程 第3工程:第2工程で得られた溶液を疎水クロマト担体
    に高塩濃度の条件下で吸着させた後に、塩濃度を低くし
    てその吸着物質を溶出させる工程 第4工程:第3工程で得られた溶液を逆相クロマト担体
    に吸着させた後、溶離液の極性を低くしてその吸着物質
    を溶出させる工程
  2. 【請求項2】第1工程で得られた尿原液に亜鉛、カルシ
    ウム、銅、バリウム、およびアルミニウムの金属塩から
    選ばれた少なくとも1種以上の金属塩を添加した後、生
    じた沈澱を除去することを特徴とする請求項1記載の人
    尿トリプシンインヒビターの精製方法。
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