JPS61234792A - マウスインタ−フエロンの精製法 - Google Patents

マウスインタ−フエロンの精製法

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JPS61234792A
JPS61234792A JP60076714A JP7671485A JPS61234792A JP S61234792 A JPS61234792 A JP S61234792A JP 60076714 A JP60076714 A JP 60076714A JP 7671485 A JP7671485 A JP 7671485A JP S61234792 A JPS61234792 A JP S61234792A
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JP
Japan
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mouse interferon
interferon
adsorbent
mouse
phosphate
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Application number
JP60076714A
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English (en)
Inventor
Susumu Matsuda
進 松田
Jun Uchiumi
潤 内海
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はマウスインターフェロンの精製法に関する。
[従来の技術] インターフェロンは、抗ウィルス作用、抗癌作用をはじ
めとする多目的作用を持つタンパク質であり、近年、医
薬品としての開発は急速に進んでいる。しかし、インタ
ーフェロンの生体内での挙動や薬効およびその物性につ
いてはまだ不明な点が多く解明されるべき問題は多い。
このような問題を動物を用いて非臨床的に評価する場合
、インターフェロンの種特異性のためにヒトのインター
フェロンは用いることができず、その動物のインターフ
ェロンが必要となる。ざらにこのような動物を用いたモ
デル実験の場合でも、正常な評価を下すためには、大量
にしかも全く不純物を含まないまでに精製されたその動
物種のインターフェロンを用いることが必要である。非
臨床実験に使われる動物にはマウス、ラット、ウサギ、
イヌ、サルなどが挙げられるが、なかでもマウスは最も
広く一般的に用いられ、インターフェロン研究の分野で
も例外ではない。それゆえ、インターフェロンを医薬品
として開発するためには、マウス−マウスインターフェ
ロンの同種系の動物実験による正当な評価が重要でおり
、それに用いる高品位のマウスインターフェロンが必要
とされている。
従来、マウスインターフェロンの精製法は、Iwaku
raら(J、Biol、Chem、、253.5074
(1978) ) 、De Haeyer−Guign
ardら(Nature、271.622 (1972
))他多数報告されているが、その中でもマウスインタ
ーフェロンに対する抗体を用いた方法は1段の精製によ
り高純度の標品を得ることができる優れた方法である。
しかし、特異性の高い抗体はその調製法がむずかしく、
大量に得るのが困難であるために、大量精製には適用し
にくい。このため、抗体法にかわる安価で大量に入手可
能な担体によるマウスインターフェロンの高純度かつ大
量精製法の確立が必要とされている。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は前記のように非臨床的研究に必要な、高品位の
精製マウスインターフェロンの供給をするために、マウ
スインターフェロンの高純度精製法の確立を目的とする
[問題を解決するための手段] 本発明はマウスインターフェロン溶液を、シリカ系吸着
剤に接触させる工程、該吸着剤への吸着物を溶出剤にて
溶出させる工程、この溶出液をリン酸塩からなる吸着剤
に接触させる工程、リン酸塩からなる吸着剤への吸着物
を溶出剤にて溶出させる工程からなるマウスインターフ
ェロンの精製法である。
ここでいうマウスインターフェロンとはα型、β型およ
びγ型のいずれでもよく、たとえばマウスC−24細胞
、マウスC−243細胞などのマウス細胞により産生き
れるマウスインターフェロン、および遺伝子組換え技術
を用いてマウスインターフェロン構造遺伝子を組込んだ
大腸菌、酵母などの微生物や、ハムスター、サルなどの
動物細胞により産生されるマウスインターフェロン等が
挙げられる。
本発明で使用する吸着剤は、シリカを含む吸着剤であれ
ばいずれも用いうるが、たとえば“コントロール ポア
 グラス”  (Electronucleonics
社製)、“マイクロビーズシリカ″(富士デビンン社製
)などがある。
精製初段に用いられるシリカ系吸着剤によるマウスイン
ターフェロンの精製操作は次のように行なう。すなわち
、まずマウスインターフェロンを含む溶液をシリカ系吸
着剤に接触吸着させる。吸着はバッチ法、カラム法、ど
ちらでも可能であるが、カラム法の方が吸着効率が高い
。マウスインターフェロンは、pH6〜9で吸着される
溶離は溶出剤のpH値、イオン強度、疎水度によって決
定される。たとえば酸性領域(1)H2〜5)でマウス
インターフェロンは溶離する。また高イオン強度下では
広いDH領域(1)H2〜9)での溶離が可能となる。
このイオン強度はリン酸、酢酸、クエン酸、ホウ酸等の
緩酊塩の濃度を上げたり塩化ナトリウム、塩化カリウム
のような中性塩の添加(0,2〜1.0M)により増加
させることができる。ざらに溶出剤中にエチレングリコ
ール、プロピレングリコール等の疎水的相互作用を弱め
る溶剤を含む場合、あるいは“トリトンX−100”、
コール酸ナトリウム等の界面活性剤を含む(0,1〜1
%)場合には、その溶出力はざらに強くなる。
溶出剤の組成や濃度、液量は特に限定されるものではな
く、それぞれ材料とした粗マウスインターフェロン中に
含まれる夾雑タンパク質を除去するのに有効なpHを保
持するのに必要な濃度、吸着されたマウスインターフェ
ロンを実用的に回収するのに必要な量が用いられる。
その中でも夾雑タンパク質をほとんど溶出させることな
くマウスインターフェロンだけを選択的に溶離させるこ
とにより高純度のマウスインターフェロンを得ることが
できるものとして、pH4〜6、好ましくはpH4,5
〜5.5の酸性緩衝液でタンパク質中の疎水的相互作用
を弱めるエチレングリコール、プロピレングリコール等
の有機溶媒を0〜15%(V/V)含む溶液が特に好ま
しく用いられる。緩衝液としては酢酸緩衝液、クエン酸
緩衝液等が用いられる。このような溶出剤は、マウスイ
ンターフェロンに対して安定かつ温和な条件であり、し
かも2段目のクロマトグラフィーにそのまま直接適用で
きるものである。
ざらに本発明者らは上記クロマトグラフィーで得られる
精製マウスインターフェロン溶出液中にわずかに残存し
た夾雑タンパク質を効果的に除去するために、二段目の
精製ステップに導入すべくクロマトグラフィーを検討し
た。各種クロマトグラフィーを鋭意研究の結果、リン酸
塩からなる吸着剤を用いたクロマトグラフィーが本要求
に適うことを見出した。
ここでいう吸着剤はリン酸塩からなる吸着剤であれば、
いずれも用いうるがたとえば、一般的にハイトロキシル
アパタイトと呼ばれるリン酸カルシウム塩などがある。
このようなリン酸カルシウム塩は゛バイオゲルHT P
 ”、“バイオゲルHT”< B 1o−rad社製)
などの商品名で市販されている。
リン酸塩からなる吸着剤によるマウスインターフェロン
の精製操作は次のように行う。シリカ系吸着剤から溶出
されたマウスインターフェロン溶液を好ましくはI)l
−15以上の条件下で吸着させる。
吸着はバッチ法、カラム法どちらでも可能であるが、カ
ラム法の方が吸着効率が高い。
溶離は、リン酸緩衝液で行い、pH5以上が好ましく、
リン酸緩衝液濃度は0.1M以上で用いられる。溶出剤
の組成、液量は特に限定されるものではなく、最適な溶
離条件は存在する夾雑タンパク質、およびマウスインタ
ーフェロンの量、カラムの寸法などに応じて適宜決定さ
れる。
このようにしてマウスインターフェロンをシリカ系吸着
剤に吸着溶離させ、ざらにこの溶出液を銅キレート担体
に吸着溶離させることにより、粗マウスインターフェロ
ン中に混在していた夾雑タンパク質を除去して、選択的
にマウスインターフェロンを精製分離することができる
[発明の効果] マウスインターフェロンはマウスを用いたインターフェ
ロンの非臨床試験およびタンパク質化学的なインターフ
ェロン研究のために必要とされていながら、その簡便に
してかつ大量調製可能な高純度精製法が未だ報告されて
いない。
本発明は簡便にしてかつ大量処理を可能とし、しかも高
純度のマウスインターフェロンを得る精製法である。水
沫で得られるマウスインターフェロンは精製前に比べ、
比活性で数十倍に、しかもドデシル硫酸ナトリウム存在
下のポリアクリルアミド電気泳動(SDS−PAGE)
による検定で・は純度99%まで精製され、非臨床試験
に用いるのに充分な精製標品である。初段に用いられる
シリカ系吸着剤は硬質で化学的にも安定で取り扱いが楽
なため、特に精製初段で大量の粗原液を処理するのに適
している。さらに2段目の精製ステップとなるリン酸塩
からなる吸着剤を用いたクロマトグラフィーはマウスイ
ンターフェロンに特異性が高く、これにより一部残存し
ていた夾雑タンパク質を除去することができる。このよ
うに本発明により特異性と分離能の高い二種類のアフィ
ニティークロマトグラフィーを何ら特殊操作を加えるこ
となく直結し、簡便にして高純度の精製マウスインター
フェロンを大量に得ることが可能になった。
次に実施例を挙げて本発明をざらに具体的に説明する。
実施例中のマウスインターフェロン活性は、マウスLY
細胞と水泡性口内炎ウィルス(VS■)を細胞変性効果
(CPE)阻止法により測定し、標準マウスインターフ
ェロンにより国際単位(IU)に換算した。
実施例1 マウスインターフェロン−β構造遺伝子を組込んだ大腸
菌(微工研菌寄第7662号)を培養1多、菌体を破砕
し遠心上清として粗マウスインターフェロンーβ溶液を
得た。この粗マウスインターフェロン溶液には1.6x
1071U/mlのマウスインターフェロン活性を含み
、19mg/mIのタンパク質が含まれていた。この溶
液2500m1を“コントロール ポア グラス”30
0m1(44φX200mm>に4°C1流速150m
1/hrで流した。つづいてこのカラムを50%エチレ
ングリコールを含む20mMリン酸緩衝液(pH7,0
>3300mlで洗浄した後、0゜5M塩化ナトリウム
と15%エチレングリコールを含む50mM酢酸緩衝液
(pH5,0)で溶出した。マウスインターフェロン−
βは活性回収率80%で比活性は10倍に上昇し、純度
80%まで精製された。
つぎに、マウスインターフェロン−β活性を含む上記溶
出液22m1を、0.IN  NaOHでpH8に調整
し、ハイトロキシルアパタイト′“バイオゲルHT”2
m1(10φx25mm)に4℃、流速2ml/hrで
流した。つづいてこのカラムを20mMリン酸緩衝液(
pt−17,4)’l Qm lで洗浄した後、0.1
5Mリン酸緩衝液(pH7,4>でマウスインターフェ
ロン−βを溶出した。マウスインターフェロン−βは活
性回収率85%で純度は99%まで精製された。この結
果、精製原液に対するマウスンターフェロンーβの比活
性は約38倍に上昇し、純度99%の精製標品が得られ
た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)マウスインターフェロン溶液を、シリカ系吸着剤
    に接触させる工程、該吸着剤への吸着物を溶出剤にて溶
    出させる工程、この溶出液をリン酸塩からなる吸着剤に
    接触させる工程、リン酸塩からなる吸着剤への吸着物を
    溶出剤にて溶出させる工程からなるマウスインターフェ
    ロンの精製法。
  2. (2)シリカ系吸着剤への吸着物を溶出させる溶出剤が
    pH4〜6の緩衝液である特許請求の範囲第(1)項記
    載の精製法。
JP60076714A 1985-04-12 1985-04-12 マウスインタ−フエロンの精製法 Pending JPS61234792A (ja)

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