JP2661600B2 - 同軸とストリップとの線路接続構造 - Google Patents

同軸とストリップとの線路接続構造

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JP2661600B2
JP2661600B2 JP7249642A JP24964295A JP2661600B2 JP 2661600 B2 JP2661600 B2 JP 2661600B2 JP 7249642 A JP7249642 A JP 7249642A JP 24964295 A JP24964295 A JP 24964295A JP 2661600 B2 JP2661600 B2 JP 2661600B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体基板の表面
に形成されたマイクロストリップ線路(以後ストリップ
線路)の線路先端部を、同軸線路の中心導体先端部に接
続する同軸とストリップとの線路接続構造に関し、特
に、接続部でのマイクロ波導体とグランド導体との間の
インピーダンスを広帯域で整合できる同軸とストリップ
との線路接続構造に関する。
【0002】また、同軸線路はハイブリッドIC(集積
回路)用ケース(以後HICケース)の硝子封止部分に
固着される一方、ストリップ線路は、HICケース底面
にろう付けされた誘電体基板表面に形成されており、同
軸線路の中心導体先端部が、ストリップ線路の線路先端
部に対してほぼ90度の方向を有し、近接して位置して
いる。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の同軸とストリップとの線
路接続構造では、図3に示されるように、HICケース
1の内部で、ストリップ線路3の線路先端部が、同軸線
路7の中心導体先端部8と末広がりのうちわ形状の幅広
リボン21により接続されている。
【0004】同軸線路7は、硝子封止によりHICケー
ス1の内部での気密性を保ちながらマイクロ波を特性イ
ンピーダンス約50オームで伝達するように設計されて
おり、一方、ストリップ線路3は、HICケース1の底
面にろう付けされた誘電体基板2の表面に形成されてい
る。この接続部分の等価回路が図4に示されている。
【0005】次に、図3および図4を併せ参照し、図示
されたマイクロ波回路の特性について説明する。図示さ
れるように、中心導体先端部8は直列寄生インダクタン
スLを有し、一方、幅広リボン21は、末広がりのうち
わ形状のため並列寄生キャパシタンスCを有する。この
結果、中心導体先端部8の直列寄生インダクタンスLに
よるプラスのリアクタンスを打ち消すプラスのサセプタ
ンスを、幅広リボン21の並列寄生キャパシタンスCが
与え、特性インピーダンスの不整合が防止されている。
【0006】一方、別に同軸線路とストリップ線路とを
接続部分についての技術が、例えば、特開平3−690
2号公報に記載されている。この構造では、図5に示さ
れるように、誘電体基板36を貫通する同軸線路31と
誘電体基板36の表面に配設されたストリップ線路35
とが誘電体基板36の表面で直接接続されている。
【0007】これを詳細に説明すれば、図示されるよう
に、同軸線路31は、先端部分で外導体41を除去して
中心導体42を露出した中心導体先端部33を有してい
る。誘電体基板36は、裏面にグランド板37を有し、
中心導体先端部33を貫通させる貫通穴を有している。
同軸線路31は、同軸用コネクタ32により外導体41
をグランド板37に接続されると共に、誘電体基板36
に固定される。また、中心導体先端部33は貫通穴の中
心部を貫通して誘電体基板36の表面まで達している。
一方、ストリップ線路35は、線路先端部に幅を広げた
容量性スタブ34を有し、容量性スタブ34で同軸線路
31の中心導体先端部33と電気的に接続している。
【0008】この構造も、マイクロ波回路の特性につい
ては、上記図4と同様で、中心導体先端部33の直列寄
生インダクタンスLによるプラスのリアクタンスを打ち
消すプラスのサセプタンスを、容量性スタブ34の並列
寄生キャパシタンスCが与え、特性インピーダンスの不
整合が防止されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の同軸と
ストリップとの線路接続構造では、上記公開公報に記載
された構造も同様であるが、中心導体先端部に有する直
列の寄生インダクタンスと幅広リボンまたは容量性スタ
ブに有する並列の寄生キャパシタンスとが、低域通過フ
ィルタを形成してインピーダンス整合設計における周波
数帯域より高い周波数成分を遮断するので、高帯域での
インピーダンス整合が取れないという問題点がある。
【0010】また、幅広リボンが構造的に不安定である
ため、マイクロ波の伝搬特性が変動するという問題点が
ある。
【0011】本発明の課題は、上記問題点を解決して、
同軸線路とストリップ線路との接続部において、インピ
ーダンス整合を広帯域で改良できる同軸とストリップと
の線路接続構造を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による同軸とスト
リップとの線路接続構造は、誘電体基板の表面に形成さ
れたマイクロストリップ線路の線路先端部を同軸線路の
中心導体先端部に接続する構造であり、前記同軸線路の
外導体に接続され、かつ、前記同軸線路のうち少くとも
外導体を剥離した記中心導体先端部の周囲全体に適切
な間隙をもって筒状を形成するグランド壁と、前記マイ
クロストリップ線路の線路先端部を前記同軸線路の中心
導体先端部に接続する中心導体のためのボンディングワ
イヤとを備えている。
【0013】また、本発明による接続構造は、上記構成
に追加して、前記マイクロストリップ線路の線路先端部
両側に前記誘電体基板を貫通するスルーホールと、該ス
ルーホールにより形成されたグランドパターンと、該グ
ランドパターンを前記グランド壁に接続するグランド用
ボンディングワイヤとを備えている。
【0014】
【作用】上記手段において、同軸線路で少くとも外導体
を剥離された中心導体先端部の周囲に筒状のグランド壁
が形成されたことは、中心導体先端部が直列の寄生イン
ダクタンス成分を持たないので、インピーダンス不整合
を防止する並列のキャパシタンスを供給することを不要
にしている。
【0015】また、ストリップ線路の線路先端部両側に
誘電体基板を貫通するスルーホールと誘電体基板の表面
のグランドパターンとを形成したことは、同軸線路とス
トリップ線路との導体側のボンディングワイヤによる接
続構造において生じる直列寄生インダクタンスを、グラ
ンド側の高周波電流路を形成して低減させていると共
に、構成要素のスルーホールおよびグランドパターンに
独立した振動部分がないので、マイクロ波の伝搬特性を
安定させている。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0017】図1は本発明の実施の一形態を示す構造斜
視図である。図1に示された同軸とストリップとの線路
接続構造では、HICケース1の底面に設けられた誘電
体基板2の表面にストリップ線路3を配設し、裏面から
挿入された同軸線路7の中心導体先端部8とストリップ
線路3の線路先端部とがボンディングワイヤ6で接続さ
れている。従来との相違点は、このボンディングワイヤ
6で接続され、かつ問題点の解決のため上記作用で説明
したように、中心導体先端部8の周囲に筒状のグランド
壁9が形成されていること、および、ストリップ線路3
の線路先端部両側で、誘電体基板2を貫通するスルーホ
ール4と誘電体基板2の表面にグランドパターン5とが
形成されていることである。
【0018】まず、構成要素について説明する。HIC
ケース1は、硝子封止により気密性を保ちながらマイク
ロ波信号を通すことができるように、底面に同軸線路7
を固着し、かつ、底面に誘電体基板2が設けられてい
る。誘電体基板2は、表面にストリップ線路3の一方の
線路先端部を、同軸線路7の中心導体先端部8に近接し
て配するように形成している。
【0019】スルーホール4はストリップ線路3の一方
の線路先端部の両側に誘電体基板2を貫通して設けら
れ、また、グランドパターン5はこのスルーホール4に
よりストリップ線路3の線路先端部両側で誘電体基板2
の表面に形成されている。ボンディングワイヤ6は、ス
トリップ線路3の線路先端部および同軸線路7の中心導
体先端部8、並びに、2つの各グランドパターン5およ
びグランド壁9、それぞれの間を最短で接続している。
【0020】また、同軸線路7は、中心導体の直径と外
導体の内径とを適切に設計して特性インピーダンスを約
50オームに設定している。また、HICケース1の内
部に露出している同軸線路7の中心導体先端部8は、周
囲を内壁横断面形状が円弧状のグランド壁9により囲ま
れており、中心導体先端部8の長さとグランド壁9の高
さは等しく設定されている。このグランド壁9の内径を
適切に設計することにより、中心導体先端部8を中心導
体とする特性インピーダンス約50オームの疑似同軸線
路が形成される。
【0021】次に、図1に図2を併せ参照して、図示さ
れたマイクロ波回路の特性について説明する。
【0022】図示されるように、導体側では、ボンディ
ングワイヤ6の内、ストリップ線路3の線路先端部と同
軸線路7の中心導体先端部8とを最短で接続するボンデ
ィングワイヤは直列寄生インダクタンスL1、また、2
つの各グランドパターン5とグランド壁9とを最短で接
続するボンディングワイヤは直列寄生インダクタンスL
2、更に、ストリップ線路3の両側にグランドパターン
5により形成されたスルーホール4は直列寄生インダク
タンスL3、それぞれの等価インダクタンスを有してい
る。
【0023】この等価回路は、図4に示された並列キャ
パシタンスを含む低域通過フィルタを含まず、広帯域性
を有している。ボンディングワイヤ6の長さを最短に接
続することにより、ボンディングワイヤ6の等価インダ
クタンスL1.L2の値を小さくできるので、キャパシ
タンスによる補正を不要とし、マイクロ波の広帯域性を
改善することができる。
【0024】また、誘電体基板2の表面上にグランドパ
ターン5を形成するためのスルーホール4は比誘電率が
“1”より大きい誘電体の中を貫通しているので、特性
インピーダンスが下がり等価インダクタンスL3の値も
従来の同軸線路の中心導体先端部により発生する等価イ
ンダクタンスLの値と比較して小さくなる。この結果、
上記と同様に、大きな等価インダクタンスLを補正する
並列キャパシタンスを不要とするので、インピーダンス
整合の広帯域性を改善することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、同
軸線路の外導体に接続され、かつ、同軸線路の中心導体
周囲全体に、中心導体の先端部先端まで筒状を形成する
グランド壁と、マイクロストリップ線路の線路先端部を
同軸線路の中心導体先端部に接続するボンディングワイ
ヤとを備えている同軸とストリップとの線路接続構造が
得られる。この構造によって、同軸線路の中心導体が露
出している中心導体先端部において生じていた直列寄生
インダクタンスがなくなるので、マイクロストリップ線
路の線路先端部での並列キャパシタンスが不要になり、
この結果、インピーダンス整合の広帯域性が改善され
る。
【0026】また、マイクロストリップ線路の線路先端
部両側に誘電体基板を貫通するスルーホールと、スルー
ホールにより形成されたグランドパターンと、該グラン
ドパターンをグランド壁に接続するグランド側のボンデ
ィングワイヤとを追加して備える構成によって、マイク
ロストリップ線路の線路先端部を同軸線路の中心導体先
端部に接続する導体側のボンディングワイヤにおいて生
じる直列寄生インダクタンスの値を縮小して、このイン
ダクタンスを補正するキャパシタンスを不要にすると共
に、構造に独立した振動部分がないので、マイクロ波の
安定した伝搬特性が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す構造斜視図であ
る。
【図2】図1の等価回路の一形態を示す回路図である。
【図3】従来の一例を示す構造斜視図である。
【図4】図3の等価回路の一形態を示す回路図である。
【図5】従来の別の一例を示す斜視図(A)、および断
面図(B)である。
【符号の説明】
1 HIC(ハイブリッド集積回路)ケース 2 誘電体基板 3 ストリップ線路(マイクロストリップ線路) 4 スルーホール 5 グランドパターン 6 ボンディングワイヤ 7 同軸線路 8 中心導体先端部 9 グランド壁

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体基板の表面に形成されたマイクロ
    ストリップ線路の線路先端部を同軸線路の中心導体先端
    部に接続する同軸とストリップとの線路接続構造におい
    て、前記同軸線路の外導体に接続され、かつ、前記同軸
    線路のうち少くとも外導体を剥離した記中心導体先端
    の周囲全体に適切な間隙をもって筒状を形成するグラ
    ンド壁と、前記マイクロストリップ線路の線路先端部を
    前記同軸線路の中心導体先端部に接続する中心導体のた
    めのボンディングワイヤと、前記マイクロストリップ線
    路の線路先端部両側に前記誘電体基板を貫通するスルー
    ホールと、該スルーホールにより形成されたグランドパ
    ターンと、該グランドパターンを前記グランド壁に接続
    するグランド用のボンディングワイヤとを備えることを
    特徴とする同軸とストリップとの線路接続構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記グランド壁の内
    壁の横断面形状が、円形、方形、および角丸四角形のい
    ずれかであることを特徴とする同軸とストリップとの線
    路接続構造。
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