JP2661307B2 - 半導体レーザ - Google Patents

半導体レーザ

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JP2661307B2
JP2661307B2 JP2023495A JP2349590A JP2661307B2 JP 2661307 B2 JP2661307 B2 JP 2661307B2 JP 2023495 A JP2023495 A JP 2023495A JP 2349590 A JP2349590 A JP 2349590A JP 2661307 B2 JP2661307 B2 JP 2661307B2
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裕幸 山崎
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    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/14Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range characterised by the material used as the active medium
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    • H01S3/1601Solid materials characterised by an active (lasing) ion
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    • H01S3/16Solid materials
    • H01S3/1628Solid materials characterised by a semiconducting matrix

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、光通信、光情報処理、光計測などの光源と
して用いられる半導体レーザに関する。
(従来の技術) 近年の光通信技術の進歩にともない、より長距離、大
容量の光伝送が強く求められている。そのために、1本
の光ファイバの中で複数の信号を同時に伝送する光多重
通信技術や、光信号を強度変調でなく、位相あるいは周
波数変調によって発生させて伝送するより高感度なコヒ
ーレント光通信技術が重要になってきている。
こうした状況から、信号の絶対波長(周波数)にもよ
り高精度なものが要求される。たとえば、コヒーレント
光周波数分割多重(光FDM)伝送においては、5GHz程度
の周波数間隔で10チャンネル以上の光信号を伝送する方
式が提案されている。多くの光FDM伝送実験では、基準
となる一つの光源の周波数を安定化させ、他の光源の周
波数を、基準光源との周波数間隔が一定値になるような
方法をとっている。
基準となる絶対周波数の安定化には、現在ガスレーザ
が主に用いられているが、より小型で信頼性にもすぐれ
た半導体レーザが置き換えることが望ましい。そのた
め、希土類金属を活性層にドーピングした半導体レーザ
が検討されている。エルビウム(Er)、イッテルビウム
(Yb)といった希土類金属イオンが、スピン分裂軌道間
の内殻遷移に対応する波長での発光が生じることが知ら
れている。たとえば、Er3+(4f11)では4I13/2 -4I15/2
遷移により、波長1.536μmの発光が観測される。この
波長はErをドーピングする母体によらず、また温度によ
る変動も屈折率変化のみによるため小さく、絶対波長レ
ーザとして応用する上で有効である。また、1.536μm
という波長は石英ファイバの最小損失波長域に近く、現
在の光通信システムに利用できる。また同様な希土類金
属であるネオジウム(Nd)も1.06μm、1.3μm付近で
発光するため、光ファイバ通信への利用が可能である。
こうした希土類ドープ半導体レーザとしては、AT&T
ベル研究所のTsangらにより、ErをInGaAs/InPダブルヘ
テロ構造の活性層にドーピングした構造がアプライドフ
ィジックスレターズに報告されている(Applied Physic
s Letters,49,1986,p.1686)。その構造を第10図に示
す。n型InP基板1上にn型InPクラッド層2、Erドープ
InGaAsP活性層3、p型InPクラッド層5を積層した構造
で、これをリッジ型に加工して素子化している。第10図
(a)。電流を注入すると、第10図(b)の活性層3内
に示したEr3+の励起準位から基底準位への光学遷移が支
配的に起こり、レーザ発振する。このレーザにおいて、
30dB以上の副モード抑圧比で単一縦モード動作している
こと、2枚のウエハ内での発振波長のばらつきがないこ
と、波長の温度によるシフトが小さいことなどが報告さ
れている。
(発明が解決しようとする課題) Er等の希土類をドープした半導体はさまざまな結晶成
長方法によって作られ、その結晶性も良好なものが得ら
れているが、レーザの特性はまだ不充分である。先に挙
げた報告もパネル発振にとどまっており、連続発振する
ためにはより発光効率を上げて、利得を増大させなけれ
ばならない。
本発明の目的は室温連続発振する実用性の高い希土類
ドープ半導体レーザを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するための半導体レーザは、以下の特
徴を有する。
(1)希土類金属をドーピングした、エネルギーギャッ
プが前記希土類金属の遷移エネルギーより大きな半導体
からなる活性層、および前記希土類金属のみを励起し、
前記活性層には吸収されない波長の光を発光する半導体
からなる励起層が、共振器方向に接続されており、かつ
前記励起層のエネルギーギャップが前記希土類金属の遷
移エネルギーより大きいことを特徴とする。
(2)希土類金属をドーピングした、エネルギーギャッ
プが前記希土類金属の遷移エネルギーより大きな半導体
からなる活性層、および前記希土類金属のみを励起し、
前記活性層には吸収されない波長の光を発光する半導体
からなる励起層が、積層されており、かつ前記励起層の
エネルギーギャップが前記希土類金属の遷移エネルギー
より大きいことを特徴とする。
(3)前記第2項の半導体レーザにおいて、活性層およ
び励起層に量子井戸構造の障壁および井戸層を用いるこ
とを特徴とする。
(4)(1)〜(3)の半導体レーザにおいて、励起層
に発光波長が0.98μm帯のInGaAs/AlGaAs歪超格子構造
を用いることを特徴とする。
(5)前記励起層に発光波長が0.98μm帯のInGaAs/AlG
aAs歪超格子構造を用いることを特徴とする。
(6)前記活性層は励起層に挟まれていることを特徴と
する。
(作用) 近年進展が著しい技術に、1.5μm帯の光通信で用い
ることができるErドープファイバアンプがある。これ
は、石英ファイバにErをドーピングして、高出力の励起
光を入射させることによりEr3+を励起し、入射してきた
1.536μmの信号光を増幅するもので、20dB以上の高い
利得が得られている。第9図にErドープファイバのErの
吸収スペクトルを示す。波長1.47μm〜1.5μm付近に
吸収の肩が見られ、この波長域が励起光波長に用いられ
ている。また、0.98μm付近にも強い吸収ピークがあ
り、この波長の光源も励起光源として利用されている。
Erドープ半導体レーザにおいても、レーザ素子の内部
で励起光を発生させ、レーザ共振器内に閉じ込めて光パ
ワー密度を高めていけば、Er3+の遷移による自然放出光
強度も増加し、利得が増大する。
本発明の半導体レーザにおいては、励起層の禁制帯幅
として希土類ドープ活性層の禁制帯幅より小さく設定
し、注入キャリアを効率よく励起層内に閉じ込め、高出
力の励起光を発生させる。希土類としてErを用いると励
起層はEr3+の遷移により発生する1.536μmのレーザ光
を吸収せず、光ガイドとしてはたらく。またErドープ活
性層の組成は1.536μmのレーザ光も、励起光も吸収し
ないように設定し、励起光が直接Er3+を励起するように
している。
Erドープ活性層と励起層の位置関係は、共振器方向に
接続しても、積層させてもよい。また、量子井戸構造の
障壁層を活性層、井戸層を励起層としてもよい。
励起光波長に0.98μm付近を選ぶ時には、現在この波
長の半導体レーザ用活性層に用いられているInGaAs/AlG
aAsを歪超格子を用いることにより0.98μm帯の発振光
が得られる。この時は基板をGaAsとすればよい。
また、励起光波長に0.67μm付近を選ぶ時には、現在
この波長の半導体レーザ用活性層に用いられているAlGa
InP系を用いればよい。この時も基板はGaAsとなる。
以上述べてきた作用はErについて記したが、使用目的
の波長に応じて、Yb、Nd、Eu、Sm等の他の希土類金属で
もよい。特にNdを用いれば1.06μmや1.3μmの発振波
長を得ることができるので、1.3μm光ファイバ通信シ
ステムに利用できる。
(実施例) 第1図(a)(b)(c)は、本発明の請求項1の半
導体レーザの発光部を含む断面図、バンド構造図および
構造図であり、第2図はその作製行程を示している。第
1図(a)に示すように、n型InP基板1、n型InPクラ
ッド層2の上にErドープInGaAsP活性層3とInGaAsP励起
層4が光の共振方向に接続されており、全面にp型InP
クラッド層5か積層されている構造になっている。この
素子では励起層4で発光した1.48μmの光が活性層3に
入射する。活性層3は1.48μmの光を吸収しないが、活
性層3中のErがこの波長の光を吸収し励起される。Erは
1.53μm付近の波長の光を発光し遷移する。波長1.53μ
mの光は励起層4の組成に対し透明であり、この波長で
の共振器損失は小さい。第1図(b)参照。
第1図(c)に示すような埋め込みヘテロ構造の半導
体レーザを作製した。第2図は作製行程図で、(a)〜
(e)、(h)は共振器方向に平行な断面図(01)面
で、(f)(g)は垂直な断面図(011)面である。(1
00)n型InP基板1上にSiドープn型InPクラッド層2
(キャリア濃度1×1018cm-3、膜厚1μm)、Erドープ
InGaAsP活性層3(Er濃度1×1019cm-3、1.3μm組成、
層厚0.3μm)、ノンドープInPエッチングストップ層14
(層厚0.15μm)を成長し(第2図(a))、SiO2膜16
をマスクとして、選択的にノンドープInPエッチングス
トップ層14およびErドープInGaAsP活性層3をエッチン
グした(第2図(b))後、全面にノンドープInGaAsP
励起層4(1.48μm組成、層厚0.3μm)、ノンドープI
nPカバー層15(層厚0.15μm)を成長し(第2図
(c))、ErドープInGaAsP活性層3の上のノンドープI
nPカバー層15およびノンドープInGaAsP励起層4のみを
選択的にエッチングし(第2図(d))、さらに全面に
Znドープp型InPクラッド層5(キャリア濃度7×1017c
m-3、層厚1.5μm)を成長した(第2図(e))。次に
埋め込みヘテロ構造とするため、活性層幅が1.5μmに
なるようにn型InPクラッド層2までメサエッチングし
て、Znドープp型InP埋め込み層7(キャリア濃度7×1
017cm-3、層厚1.5μm)およびSiドープn型InP層8
(キャリア濃度1×1018cm-3、層厚1.5μm)を埋め込
み成長し(第2図(f))、最後に全面にZnドープp型
InPクラッド層5(キャリア濃度7×1017cm-3、層厚1
μm)、Znドープp型InGaAsPキャップ層6(キャリア
濃度1×1019cm-3、層厚0.3μm)を成長した(第2図
(g))。そして両側に電極9、10を形成した。p側電
極9は励起層4の上部にのみ形成し、励起層4のみに電
流が注入される構造とした(第2図(h))。活性層3
と励起層4の長さがそれぞれ300μmになるようにへき
開してレーザとした。共振方向は(011)方向とした。
結晶成長はすべて有機金属気相成長法(MOVPE)を用い
た。以上の製作方法により、ErドープInGaAsP活性層3
とノンド4ープInGaAsP励起層4は共振器方向に直線的
に結がっているので光学的に良好に結合するものが得ら
れた。
このレーザは室温で連続発振し、しきい値電流70mA、
効率0.15W/Aで10mWまで副モード抑圧比35dB以上の単一
縦モード動作が得られた。波長は1.538μmで、温度変
動は0.6Å/℃と小さかった。ただし、励起光(波長1.4
8μm)も観測されたが、Er3+からの1.538μmの発光に
対する光強度比は約−12dBと十分小さかった。本作製例
では活性層3は1.3μm組成のInGaAsPとしたが、上に述
べた条件を満たしていれば、他の材料、組成でも差し支
えない。また、第3図に示すように、励起層4を活性層
3の両側においても同様の効果が得られる。両側から励
起できるので効率良く励起できる。
次に、本発明の請求項2の半導体レーザの断面図と、
バンド構造図を第4図(a)(b)に示す。この場合は
前述の請求項1の実施例での活性層3と励起層4は積層
されており、電流を注入すると励起層4にキャリアがた
まり、1.48μmの励起光が発生し、これが活性層3にド
ープされたErを励起する。その効果は前項と同じで、同
様の埋め込み構造半導体レーザを作製して、ほぼ同等の
特性を得た。
本発明の請求項3の半導体レーザの断面図とバンド構
造図を第5図(a)(b)に示す。この場合は活性層3
と励起層4はそれぞれひとつの量子井戸構造の障壁層と
井戸層になっており、電流を注入すると、励起層4にキ
ャリアがたまり、1.48μmの励起光が発生し、これが活
性層3にドープされたErを励起する。実際にErドープIn
GaAsP障壁層厚約150Å、InGaAs井戸層厚約70Åで、発光
波長がそれぞれ1.3μm、1.48μmとなるような量子井
戸構造(井戸数10)をInPクラッド層ではさんだ構造を
成長して前項と同様の埋め込み構造レーザを作製し、室
温連続発振を確認した。
次に、本発明の請求項4の半導体レーザの断面図、バ
ンド構造図および構造図を第6図(a)(b)(c)に
示す第6図(a)に示すようにn型GaAs基板1、n型Al
GaAsクラッド層2の上に、ErドープGaAs活性層3と
(b)InGaAs/AlGaAs歪超格子励起層4が光の共振方向
に接続されており、全面にp型AlGaAsクラッド層5が積
層されている構造になっている。この例では歪超格子か
らなる励起層4からの発光波長が0.96〜0.98μmとなう
ようにし、活性層3中のErはこの波長の光にも吸収帯が
あるので励起され、1.536μm付近の波長の光を発光し
遷移する。活性層3は励起光を吸収しないバンドギャッ
プを持つように選んだ。第6図(b)参照。第6図
(c)に示すように、n型GaAs基板1の上にSiドープn
型Al0.5Ga0.5Asクラッド層2(キャリア濃度1×1017cm
-3、層厚1.5μm)ErドープGaAs活性層3(Er濃度1×1
019cm-3、層厚0.3μm)を成長し、活性層3の一分を選
択的に除去した後、Al0.5Ga0.5AsからGaAsに組成がグレ
ーデッド変化したノンドープ層(層厚0.2μm)で両側
をはさまれたノンドープIn0.2Ga0.8As井戸層(層厚110
Å)からなるInGaAs/AlGaAs歪超格子励起層4を全面に
成長した。活性層3の上の励起層4を除去した後、全面
にMgドープp型Al0.5Ga0.5Asクラッド層5(キャリア濃
度1×1018cm-3、層厚1.5μm)、Mgドープp型GaAsキ
ャップ層6(キャリア濃度5×1018cm-3、層厚1μm)
を成長した。最後にp型Al0.5Ga0.5Asクラッド層5の途
中までメサエッチングして、Siドープn型GaAs埋め込み
層8(キャリア濃度4×1018cm-3、層厚2μm)を埋め
込みし成長し、励起層4の直上の表面および基板側全面
にそれぞれp側電極9、n側電極10を形成し。活性層3
と励起層4の長さがそれぞれ300μmになるようにへき
開してレーザとした。結晶成長はすべて有機金属気相成
長法(MOVPE)を用いた。
本素子もしきい値65mAで室温連続発振し、波長1.538
μmで単一縦モード動作が得られた。最大出力は20mW以
上であり、これはInGaAs/AlGaAs歪超格子を用いること
で励起層からの励起光強度が大きいことによる。
なお、本実施例では活性層3にGaAsを用いているが、
AlGaAsなど、励起光を吸収しないバンドギャップを持つ
ものならばよい。
請求項1の別の実施例の半導体レーザの断面図、バン
ド構造図および構造図を第7図(a)(b)(c)に示
す。第7図(a)に示すように、n型GaAs基板1、n型
AlGaInPクラッド層2の上に、ErドープAlGaInP活性層3
とGaInP励起層4が光の共振方向に接続されており、全
面にp型AlGaInPクラッド層5が積層されている構造に
なっている。この例では励起層4からの発光波長が0.66
〜0.67μmであり、活性層3中のErはこの波長の光も吸
収するので励起され、1.536μm付近の波長の光を発光
し遷移する。活性層3は励起光を吸収しないバンドギャ
ップを持つように選ぶとよい。第7図(b)参照。
第7図(c)に示すように、n型GaAs基板1の上にSi
ドープn型(Al0.5Ga0.50.51In0.49Pクラッド層2
(キャリア濃度1×1018cm-3、層厚1.2μm)、Erドー
プGaInP活性層3(Er濃度1×1019cm-3、層厚0.2μm)
を成長し、活性層3の一部を選択的に除去した後、(Al
0.3Ga0.70.51In0.49P励起層4(層厚0.3μm)を全
面に成長した。活性層3の上の励起層4を除去した後、
全面にZnドープp型Al0.5Ga0.50.51In0.49Pクラッド
層5(キャリア濃度5×1017cm-3、層厚0.3μm)、Zn
ドープp型GaInPエッチングストップ層11(キャリア濃
度1×1018cm-3、層厚40Å)、Znドープp型Al0.5G
a0.50.51In0.49Pクラッド層12(キャリア濃度5×10
17cm-3、層厚1μm)、Znドープp型GaAs層13(キャリ
ア濃度2×1018cm-3、層厚0.5μm)を成長した。次に
p型GaInPエッチングストップ層11が露出するまでメサ
エッチングして、Siドープ型n型GaAs埋め込み層8(キ
ャリア濃度1×1018cm-3、層厚1.5μm)を埋め込み成
長した後、さらに全面にZnドープp型GaAs層6(キャリ
ア濃度2×1018cm-3、層厚1μm)を成長した。そし
て、励起層4の直上の表面および基板側全面にそれぞれ
p側電極9、n側電極10を形成した。活性層3と励起層
4の長さがそれぞれ300μmになるようにへき開してレ
ーザとした。結晶成長はすべて有機金属気相成長法(MO
VPE)を用いた。
本素子も室温で連続動作が得られ、波長1.538μmで
単一縦モード動作が確認された。
Ndを希土類金属として用いた実施例について述べる。
半導体レーザの断面図とバンド構造図を第8図(a)
(b)に示す。n型GaAs基板1、n型AlGaAsクラッド層
2の上に、NdドープAlGaAs活性層3とAlGaAs励起層4が
光の共振方向に接続されており、全面にp型AlGaAsクラ
ッド層5が積層されている構造になっている。この例で
は励起層4からの発光波長が0.81μmであり、活性層3
中のNdはこの波長の光も吸収するので励起され、Ndの4f
準位間1.085μm付近の光を発光し遷移する。活性層3
は励起光を吸収しないバンドギャップを持つように選
ぶ。この素子は発振波長1.085μmで単一縦モード発振
し、しきい値電流は80mAであった。このように、本発明
を用いることによって、Ndドープ半導体レーザにおいて
も優れた特性が得られることがわかった。
以上述べたように、本発明による半導体レーザが実用
上優れた特性を持っている。励起光は光フィルタなどに
よって除去すればよい。外部光で希土類金属を励起して
発光させる過程により、その発光効率が増大し、良好な
室温連続発振が得られる。
(発明の効果) 以上述べてきたように、本発明による半導体レーザ構
造により、希土類金属ドープ半導体レーザの利得を効果
的に増大させ、特性を向上させることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の半導体レーザ構造の概念を表す
断面図、(b)はバンド構造図で、(c)は作製した半
導体レーザの構造図である。第2図(a)〜(h)は第
1図(c)に示した半導体レーザの作製行程を表す断面
図である。第3図は本発明の他の実施例による半導体レ
ーザ構造の概念を表す断面図である。第4図(a)
(b)、第5図(a)(b)は本発明の他の実施例によ
る半導体レーザ構造の概念を表す断面図およびバンド構
造図である。第6図(a)(b)(c)、第7図(a)
(b)(c)はそれぞれ本発明の他の実施例による半導
体レーザ構造の概念を表す断面図、バンド構造図およ
び、作製した半導体レーザの構造図である。第8図は本
発明の他の実施囲による半導体レーザ構造の概念を表す
断面図およびバンド構造図である。第9図はErドープフ
ァイバの吸収スペクトルを表す。第10図(a)(b)は
従来のErドープ半導体レーザの断面図とバンド構造図で
ある。 図中、1……n型半導体基板、2……n型半導体クラッ
ド層、3……Erドープ半導体活性層、4……半導体励起
層、5……p型半導体クラッド層、6……p型半導体キ
ャップ層、7……p型半導体埋め込み層、8……n型半
導体埋め込み層、9……p型電極、10……n側電極、11
……p型半導体エッチングストップ層、12……p型半導
体クラッド層、13……p型半導体層、14……半導体エッ
チングストップ層、15……半導体カバー層、16……SiO2
膜である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 徹 東京都港区芝5丁目33番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−73788(JP,A) 特開 昭62−237784(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】希土類金属をドーピングした、エネルギー
    ギャップが前記希土類金属の遷移エネルギーより大きな
    半導体からなる活性層、および前記希土類金属のみを励
    起し、前記活性層には吸収されない波長の光を発光する
    半導体からなる励起層が、共振器方向に接続されてお
    り、かつ前記励起層のエネルギーギャップが前記希土類
    金属の遷移エネルギーより大きいことを特徴とする半導
    体レーザ。
  2. 【請求項2】希土類金属をドーピングした、エネルギー
    ギャップが前記希土類金属の遷移エネルギーより大きな
    半導体からなる活性層、および前記希土類金属のみを励
    起し、前記活性層には吸収されない波長の光を発光する
    半導体からなる励起層が、積層されており、かつ前記励
    起層のエネルギーギャップが前記希土類金属の遷移エネ
    ルギーより大きいことを特徴とする半導体レーザ。
  3. 【請求項3】前記活性層および励起層に量子井戸構造の
    障壁層および井戸層を用いることを特徴とする請求項2
    記載の半導体レーザ。
  4. 【請求項4】前記励起層に発光波長が0.98μm帯のInGa
    As/AlGaAs歪超格子構造を用いることを特徴とする請求
    項1または2記載の半導体レーザ。
  5. 【請求項5】前記励起層に発光波長が0.67μm帯のGaIn
    P層を用いることを特徴とする請求項1または2記載の
    半導体レーザ。
  6. 【請求項6】前記活性層は励起層に挟まれていることを
    特徴とする請求項1記載の半導体レーザ。
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