JP2660966C - - Google Patents

Info

Publication number
JP2660966C
JP2660966C JP2660966C JP 2660966 C JP2660966 C JP 2660966C JP 2660966 C JP2660966 C JP 2660966C
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
upper layer
head
recording medium
magnetic recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
Other languages
English (en)
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
Publication date

Links

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、保磁力の異る上層と下層からなる多層の磁気記録媒体に交流と直流
との異る消磁を行ない、複写量の差を利用した磁気記録媒体の真偽判別方法に関
する。 【0002】 【従来の技術】 キャッシュカード、クレジットカードなどの磁気カードに対し、記録されてい
るデータを読み取り、またはデータを書き込むための磁気カードリーダが用いら
れているが、これに対する磁気カードの偽造を防止する対策が急務となっている
。従来この種の偽造防止の対策は、磁気カードにデータを記録するときの信号方
式の改良、磁気ヘッドの構造または磁気カードの磁気記録媒体の改良などによっ
て行なわれている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかし、磁気記録媒体の表面は記録信号の大きさに従って磁化されているので
磁気ビュア、磁気ヘッドで容易に読み取り、書き込みができる。したがって、偽 造などを防止するために記録信号方式、磁気ヘッドの構造、磁気記録媒体などの
改良が行なわれているが、単独では万全ではなく、これらの方法を組み合せるこ
とも行なわれているが、これは複雑であり、また、これでも完全とはいかない欠
点がある。 【0004】 それ故に、本発明の課題は、簡単な方法で磁気記録媒体の真偽の判別を行なう
ことができる磁気記録媒体の真偽判別方法を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】 本発明によれば、下層2に高い保磁力と上層3に前記下層2より低い保磁力の
磁性材よりなる多層の磁気記録媒体1に、磁気記録後、前記上層3のみを、記録
用の磁気ヘッド4の磁気ギャップ長よりも長いギャップ長を有する交流消磁ヘッ
ド7で、前記上層3の情報信号の再生出力が低下するように減磁を行ない、前記
上層3のみを直流消磁ヘッド8で直流消磁し、直流消磁の前と後の再生出力信号
の大きさを比較して真偽を判別することを特徴とする磁気記録媒体の真偽判別方
法が得られる。 【0006】 【作用】 下層2の真の情報は、そのままに、上層3のみを減磁するように、交流減磁を
行なうことにより、下層2と上層3の合成の再生出力波形は、図3のように小さ
くなり、上層3の減磁条件が分からない限り、真の情報を読み取ることができな
い。 【0007】 一方、真の情報を読み取る際には、読み取る直前に、上層3のみを直流消磁す
ると、図5のように大きな出力再生波形を得ることができる。 【0008】 即ち、本発明は、磁気記録媒体を多層構造とし、予め交流減磁のレベルを任意
に設定して、真の情報の上にスクランブル情報を重ね、読み取りの際、任意に設
定したスクランブル情報を直流消磁を組み合わせることで除去し、磁気記録媒体 の真偽の判別を行なう。 【0009】 【発明の実施の形態】 本発明の磁気記録媒体の真偽判別方法の一実施形態を図面を参照して説明する
。 【0010】 図1に示すように本実施形態に使用される磁気記録媒体1は、低保磁力磁性材
を上層3とし、この上層3の2〜3倍の保磁力を有する高保磁力磁性材を下層2
とする多層磁気記録媒体である。いま記録用の磁気ヘッド4に情報信号を印加す
ると磁気ギャップ5で生じた磁束6によって磁気記録媒体1が信号に従って磁化
される。図2のようにこの上から記録用磁気ヘッド4の磁気ギャップ5より10
0倍のギャップ長を有する交流消磁ヘッド7で上層3の低保磁力媒体を減磁する
ので、上層3の情報信号の再生出力はある程度低下し、図3のような再生出力波
形を有する磁気記録媒体1となった磁気カードが得られる。 【0011】 この磁気カードより情報を読み取るとき、再生磁気ヘッド、あるいはこれと同
じ磁気ギャップ5を持つ直流消磁ヘッド8にて図4のように上層3の低保磁力媒
体のみを直流消磁すると、その再生出力電圧値は、図5のように交流減磁したと
きの情報信号出力電圧値よりも大きい信号が読み取られる。 【0012】 すなわち磁気ギャップ5が大きい交流磁気ヘッド7による交流減磁においては
、低保磁力の上層3は磁束反転領域が広くなり、磁束密度が場所によって異なる
ため特定の減磁パターンが生じる。一方、再生磁気ヘッドの磁気ギャップ長と同
じ直流消磁ヘッド8による直流消磁においては上層3は、完全に消磁され、この
ため再生出力電圧に差を生ずる。したがって磁気カードは記録時に交流減磁し、
再生時に直流消磁し、その前後における信号の大きさを比較すれば偽造カードと
正規のカードとの判別ができ、また情報の読み取りもできる。 【0013】 【発明の効果】 以上に述べたように本発明は、多層の磁気記録媒体に、磁気記録後、上層のみ
を、記録用磁気ヘッドの磁気ギャップ長よりも長いギャップ長を有する交流消磁
ヘッドで、上層の情報信号の再生出力が低下するように消磁を行ない、この上層
のみを直流消磁ヘッドで直流消磁し、直流消磁の前と後の再生出力信号の大きさ
を比較することにより、磁気記録媒体の真偽の判別をすることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一実施形態による磁気記録媒体の真偽判別方法における情報信号を記
録したときの磁気記録媒体の磁化のパタン模形図である。 【図2】 図1において交流磁気消磁したときの磁化のパタン模形図である。 【図3】 図2における磁化パタンを再生磁気ヘッドによって読み取られる再生出力波形
図である。 【図4】 記録された信号を読み取るとき直流磁気消磁を行なったとき磁化のパタン模形
図である。 【図5】 図4における磁化パタンを再生磁気ヘッドによって読み取られる再生出力波形
図である。 【符号の説明】 1 磁気記録媒体 2 下層 3 上層 4 記録用磁気ヘッド 5 磁気ギャップ 6 磁束 7 交流消磁ヘッド 8 直流消磁ヘッド

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 下層2に高い保磁力と上層3に前記下層2より低い保磁力の磁
    性材よりなる多層の磁気記録媒体1に、磁気記録後、前記上層3のみを、記録用
    の磁気ヘッド4の磁気ギャップ長よりも長いギャップ長を有する交流消磁ヘッド
    7で、前記上層3の情報信号の再生出力が低下するように減磁を行ない、前記上
    層3のみを直流消磁ヘッド8で直流消磁し、直流消磁の前と後の再生出力信号の
    大きさを比較して真偽を判別することを特徴とする磁気記録媒体の真偽判別方法

Family

ID=

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0827933B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2820844B2 (ja) 磁気カード等の不正使用防止方法
JP2660966B2 (ja) 磁気記録媒体の真偽判別方法
JP2660966C (ja)
EP0756272A2 (en) Magnetic medium having permanent magnetic feature
JP2949636B2 (ja) カードの真偽判別を行う方法
JPH0715726B2 (ja) セキュリテー磁気記録方法
JPH07107738B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2597328B2 (ja) 3磁性層磁気カードの記録再生方法
JPS6353605B2 (ja)
JP2958667B2 (ja) 高密度磁気記録読取方式
JP3625068B2 (ja) データ記録再生方法
JP4234814B2 (ja) 磁気記録媒体とその製造方法および使用方法
JP3304222B2 (ja) 磁気記録媒体の使用方法
JP2734561B2 (ja) 磁気記録カード
JP2908535B2 (ja) 磁気記録式券片の信号判読方法
JP3328372B2 (ja) 磁気カード及び磁気カードの不正使用防止方法
JPS63273202A (ja) 磁気記録再生方法および装置
JPS63244401A (ja) 磁気媒体及びその確認方法
JPS61115201A (ja) 磁気記録方式
JPS6019041B2 (ja) 多層磁気記録再生装置
JPS6177102A (ja) 磁気記録媒体の真偽判定方法及び磁気記録媒体
JPH01184190A (ja) 磁気記録カード
JPH08161733A (ja) 磁気記録媒体
JPH0413218A (ja) 磁気カード及び記録再生方法