JP2659952B2 - スキャン可能なフリップフロップ回路及びスキャンクロックの設定方法 - Google Patents
スキャン可能なフリップフロップ回路及びスキャンクロックの設定方法Info
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- JP2659952B2 JP2659952B2 JP62086975A JP8697587A JP2659952B2 JP 2659952 B2 JP2659952 B2 JP 2659952B2 JP 62086975 A JP62086975 A JP 62086975A JP 8697587 A JP8697587 A JP 8697587A JP 2659952 B2 JP2659952 B2 JP 2659952B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は論理回路のテスト容易化に関する。
(従来の技術) スキャンデザインにおいては最少の付加回路でシステ
ム動作速度の低下を最小限に抑えることが重要である。
そのためにスキャン可能なフリップフロップとして従来
から種々の試みがなされているが、第6図と第7図はそ
の例である。図においてCはシステムモードでのクロッ
クで高速化のために1相クロックで動作させている。A
とBはスキャンモードでの2相クロックであり、システ
ムモードでは共にオフ状態にする。DIはデータ入力、Q
は出力である。スキャンモードでは、AとBはクロック
スキューの問題を避けるためにオン状態が重ならないよ
うにする。Cはオフ状態である。SIはスキャン入力、SO
はスキャン出力である。
ム動作速度の低下を最小限に抑えることが重要である。
そのためにスキャン可能なフリップフロップとして従来
から種々の試みがなされているが、第6図と第7図はそ
の例である。図においてCはシステムモードでのクロッ
クで高速化のために1相クロックで動作させている。A
とBはスキャンモードでの2相クロックであり、システ
ムモードでは共にオフ状態にする。DIはデータ入力、Q
は出力である。スキャンモードでは、AとBはクロック
スキューの問題を避けるためにオン状態が重ならないよ
うにする。Cはオフ状態である。SIはスキャン入力、SO
はスキャン出力である。
第5図では反転したデータをスキャン入力し、スキャ
ン出力することになる。第6図と第7図はシステムモー
ドとスキャンモードの双方でマスタスレーブ型のフリッ
プフロップとして動作するのが特徴である。
ン出力することになる。第6図と第7図はシステムモー
ドとスキャンモードの双方でマスタスレーブ型のフリッ
プフロップとして動作するのが特徴である。
(発明が解決しようとする問題点) 第6図ではQとSOが共通であるためスキャンパスの配
線によりシステム動作の速度が影響を受けるという欠点
がある。第7図は、この欠点を除いているが、素子数が
増えるという欠点が加わっている。
線によりシステム動作の速度が影響を受けるという欠点
がある。第7図は、この欠点を除いているが、素子数が
増えるという欠点が加わっている。
(問題点を解決するための手段) 素子数を増さないで、スキャンパスの配線によるシス
テム動作速度の劣化を防ぐためにスキャンモードでの動
作をマスタスレーブ型のフリップフロップ動作ではな
く、2相クロックでラッチによるスタティックな状態保
持と負荷容量によるダイナミックな状態保持を交互に繰
返すことによって信号転送をする。
テム動作速度の劣化を防ぐためにスキャンモードでの動
作をマスタスレーブ型のフリップフロップ動作ではな
く、2相クロックでラッチによるスタティックな状態保
持と負荷容量によるダイナミックな状態保持を交互に繰
返すことによって信号転送をする。
(作用) ラッチの一方を負荷容量によるダイナミックな回路に
することにより素子数を減らすことができ、かつ安定し
たシフトレジスタ動作によるデータのスキャン入力、ス
キャン出力が出来る。スキャン入力したデータはラッチ
部分にスタティックに保持してシステムモードで使用す
ることができる。さらに、システムモードではスキャン
パスの配線による速度劣化を防ぐと共にダイナミック回
路において浮遊ノードを無くし貫通電流の発生を防止す
ることができる。
することにより素子数を減らすことができ、かつ安定し
たシフトレジスタ動作によるデータのスキャン入力、ス
キャン出力が出来る。スキャン入力したデータはラッチ
部分にスタティックに保持してシステムモードで使用す
ることができる。さらに、システムモードではスキャン
パスの配線による速度劣化を防ぐと共にダイナミック回
路において浮遊ノードを無くし貫通電流の発生を防止す
ることができる。
(実施例) 第1図はこの発明の第1の実施例であり、Cがシステ
ムモードでの1相クロック、AとBがスキャンモードで
の2相クロックであり、DIとQがシステムモードでのデ
ータ入力と出力、SIとSOがスキャン入力とスキャン出力
である。第1図では反転したデータをスキャン入力し、
スキャン出力することになる。第2図はこの発明の第2
の実施例である。Cはシステムモードでの1相クロッ
ク、AとBはスキャンモードでの2相クロック、DIとQ
はシステムモードでのデータ入力と出力、SIとSOはスキ
ャン入力とスキャン出力である。
ムモードでの1相クロック、AとBがスキャンモードで
の2相クロックであり、DIとQがシステムモードでのデ
ータ入力と出力、SIとSOがスキャン入力とスキャン出力
である。第1図では反転したデータをスキャン入力し、
スキャン出力することになる。第2図はこの発明の第2
の実施例である。Cはシステムモードでの1相クロッ
ク、AとBはスキャンモードでの2相クロック、DIとQ
はシステムモードでのデータ入力と出力、SIとSOはスキ
ャン入力とスキャン出力である。
第1の実施例の場合、スキャンモードでは、Cはオフ
状態であるが、Bがオン状態,Aがオフ状態の時にラッチ
にスキャンデータが取込まれB,A共にオフ状態の時にラ
ッチが安定状態になる。次にAがオン状態、Bがオフ状
態になるとSOの負荷容量が充電される。この電荷はA,B
共にオフ状態になるまでの間保持されていれば良い。
状態であるが、Bがオン状態,Aがオフ状態の時にラッチ
にスキャンデータが取込まれB,A共にオフ状態の時にラ
ッチが安定状態になる。次にAがオン状態、Bがオフ状
態になるとSOの負荷容量が充電される。この電荷はA,B
共にオフ状態になるまでの間保持されていれば良い。
第2の実施例の場合の動作も同様である。
このように、システムモードでは1相クロックのマス
タスレーブ型、スキャンモードでは2相クロックのシフ
トレジスタの1ビットとして動作するフリップフロップ
において、素子数を増さないで、スキャンパスの配線に
よるシステム動作速度の劣化を防止できるようになっ
た。
タスレーブ型、スキャンモードでは2相クロックのシフ
トレジスタの1ビットとして動作するフリップフロップ
において、素子数を増さないで、スキャンパスの配線に
よるシステム動作速度の劣化を防止できるようになっ
た。
第3図と第4図はこの発明の第3と第4の実施例であ
り、Cがシステムモードでの1相クロック、AとBがス
キャンモードでの2相クロックであり、DIとQがシステ
ムモードでのデータ入力と出力、SIとSOがスキャン入力
とスキャン出力である。
り、Cがシステムモードでの1相クロック、AとBがス
キャンモードでの2相クロックであり、DIとQがシステ
ムモードでのデータ入力と出力、SIとSOがスキャン入力
とスキャン出力である。
第3図では反転したデータをスキャン入力し、スキャ
ン出力することになる。
ン出力することになる。
スキャンモードでは、Cはオフ状態であるが、Bがオ
ン状態、Aがオフ状態の時にラッチにスキャンデータが
取込まれB,A共にオフ状態になるとラッチが安定状態に
なる。次にAがオン状態,Bがオフ状態になるとSOの負荷
容量が充電される。この電荷はA,B共にオフの状態を経
て再びBがオン状態、Aがオフ状態になるまで間保持さ
れていればよい。
ン状態、Aがオフ状態の時にラッチにスキャンデータが
取込まれB,A共にオフ状態になるとラッチが安定状態に
なる。次にAがオン状態,Bがオフ状態になるとSOの負荷
容量が充電される。この電荷はA,B共にオフの状態を経
て再びBがオン状態、Aがオフ状態になるまで間保持さ
れていればよい。
システムモードではA,B共にオフ状態にすると第3
図,第4図において、ノードNは浮遊状態になる。した
がってCMOSの場合、ノードNの電位がぶらつくと共に次
段のインベータには貫通電流が生じ、消費電力を浪費す
ることになる。これを防止するためにはシステムモード
でBはオフ状態にするがAはオン状態にすれば良い。
図,第4図において、ノードNは浮遊状態になる。した
がってCMOSの場合、ノードNの電位がぶらつくと共に次
段のインベータには貫通電流が生じ、消費電力を浪費す
ることになる。これを防止するためにはシステムモード
でBはオフ状態にするがAはオン状態にすれば良い。
第5図はスキャンデザイン回路のテストのためのタイ
ミングチャートの例であるが、3ビットをスキャン入力
し、1クロックのシステム動作の後、3ビットをスキャ
ン出力している。第5図ではスキャン入力の際、ビット
毎にデータが取込まれるタイミングを矢印で示してあ
る。またスキャン出力の際データが出力される範囲をビ
ット毎に示してある。
ミングチャートの例であるが、3ビットをスキャン入力
し、1クロックのシステム動作の後、3ビットをスキャ
ン出力している。第5図ではスキャン入力の際、ビット
毎にデータが取込まれるタイミングを矢印で示してあ
る。またスキャン出力の際データが出力される範囲をビ
ット毎に示してある。
スキャンクロックAはシステムモードではオン状態に
し、スキャンモードではLSIテスタのタイミングジュネ
レータを考慮して周期的で同一波形になるように設定し
てある。
し、スキャンモードではLSIテスタのタイミングジュネ
レータを考慮して周期的で同一波形になるように設定し
てある。
上記各実施例ではシステムモードでセット、リセット
機能を持たないDタイプのフリップフロップを例とした
が、必要に応じてセット機能やリセット機能を追加して
良く、さらにDタイプの代りにJKタイプでも良い。
機能を持たないDタイプのフリップフロップを例とした
が、必要に応じてセット機能やリセット機能を追加して
良く、さらにDタイプの代りにJKタイプでも良い。
システムモードでは1相クロックのマスタスレーブ
型、スキャンモードでは2相クロックのシフトレジスタ
の1ビットとして動作するフリップフロップにおいて、
スキャンモードで一部ダイナミック動作させることによ
り、素子数を増さないでスキャンパスの配線によるシス
テム動作速度の劣化を防止できるようになった。さらに
システムモードで、ダイナミック回路の浮遊状態を無く
すことにより、消費電力の浪費を防止できるようにな
る。
型、スキャンモードでは2相クロックのシフトレジスタ
の1ビットとして動作するフリップフロップにおいて、
スキャンモードで一部ダイナミック動作させることによ
り、素子数を増さないでスキャンパスの配線によるシス
テム動作速度の劣化を防止できるようになった。さらに
システムモードで、ダイナミック回路の浮遊状態を無く
すことにより、消費電力の浪費を防止できるようにな
る。
第1図、第2図、第3図、第4図はこの発明の実施例の
図、第5図はスキャンデザイン回路のテストのためのタ
イミングチャート図、第6図は従来のスキャン可能なフ
リップフロップの第1の例の図、第7図は従来のスキャ
ン可能なフリップフロップの第2の例の図である。
図、第5図はスキャンデザイン回路のテストのためのタ
イミングチャート図、第6図は従来のスキャン可能なフ
リップフロップの第1の例の図、第7図は従来のスキャ
ン可能なフリップフロップの第2の例の図である。
Claims (3)
- 【請求項1】スタティックに状態保持可能なマスタラッ
チとスレーブラッチ、及びダイナミックに状態保持可能
なラッチからなり、上記スレーブラッチはマスタラッチ
に接続し、上記ダイナミックラッチはマスタラッチ又は
スレーブラッチの一方に接続する構成において、システ
ムモードでは1相クロックのマスタースレーブ型フリッ
プフロップとして動作し、スキャンモードでは2相クロ
ックでマスタラッチ又はスレーブラッチの一方によるス
タティックな状態保持と上記ダイナミックに状態保持可
能なラッチの負荷容量の荷電状態で決まるダイナミック
な状態保持を交互に繰返すことにより信号の転送を行な
うことを特徴とするスキャン可能なフリップフロップ回
路。 - 【請求項2】CMOSで実現した上記回路において、ダイナ
ミックな状態保持を2相クロックの一方で制御されるト
ランスファーゲートと、それに接続するインバータ、又
は上記トランスファーゲートと、それに接続するインバ
ータと機能的に等価な回路で実現することを特徴とする
特許請求の範囲第1項記載のスキャン可能なフリップフ
ロップ回路。 - 【請求項3】システムモードでは1相クロックのマスタ
ースレーブ型フリップフロップとして動作し、スキャン
モードでは、特許請求の範囲第1項記載のマスタラッチ
又はスレーブラッチの一方にダイナミックラッチを接続
し、2相クロックにより信号を転送してテストを行い、
ダイナミックな状態保持を2相クロックの一方で制御さ
れるトランスファーゲートと、それに接続するインバー
タ、又は上記トランスファーゲートと、それに接続する
インバータと機能的に等価な回路で実現したスキャン可
能なCMOSフリップフロップ回路のダイナミック動作部分
がシステムモードで浮遊モードを持ち貫通電流を生じる
ことを防止するために、2相クロックの一方で制御され
るトランスファーゲートをシステムモードでオン状態に
することを特徴とするスキャンクロックの設定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62086975A JP2659952B2 (ja) | 1987-04-10 | 1987-04-10 | スキャン可能なフリップフロップ回路及びスキャンクロックの設定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62086975A JP2659952B2 (ja) | 1987-04-10 | 1987-04-10 | スキャン可能なフリップフロップ回路及びスキャンクロックの設定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63253272A JPS63253272A (ja) | 1988-10-20 |
JP2659952B2 true JP2659952B2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13901872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62086975A Expired - Fee Related JP2659952B2 (ja) | 1987-04-10 | 1987-04-10 | スキャン可能なフリップフロップ回路及びスキャンクロックの設定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2659952B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2709219B2 (ja) * | 1991-11-29 | 1998-02-04 | 川崎製鉄株式会社 | 記憶回路 |
JP3587248B2 (ja) | 2000-12-20 | 2004-11-10 | 日本電気株式会社 | スキャン用フリップフロップ |
-
1987
- 1987-04-10 JP JP62086975A patent/JP2659952B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63253272A (ja) | 1988-10-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |