JP2658425B2 - 防錆ワックスの塗布装置 - Google Patents

防錆ワックスの塗布装置

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JP2658425B2 JP24946589A JP24946589A JP2658425B2 JP 2658425 B2 JP2658425 B2 JP 2658425B2 JP 24946589 A JP24946589 A JP 24946589A JP 24946589 A JP24946589 A JP 24946589A JP 2658425 B2 JP2658425 B2 JP 2658425B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は加熱されて溶融状態で使用される所謂ホット
ワックス等の防錆ワックスを自動車の車体等に塗布する
装置に関する。
(従来の技術) 従来、この種の塗布装置としては、例えば特開昭62−
87270号公報に開示されているように、防錆ワックスを
溶融状態で貯蔵する貯蔵タンクから該ワックスをポンプ
によりマニホールドに供給し、さらに該マニホールドか
ら供給通路を介して塗布ノズルに供給し、該塗布ノズル
により該ワックスを霧化して車体等に噴射するものが一
般に知られている。そして、この種の塗布装置では、一
般に、非塗布時等に貯蔵タンクから塗布ノズルに至る途
中において該ワックスが冷却されて固化する虞れがある
ために、該ワックスを前記ポンプにより高圧で塗布ノズ
ルに供給するようにしている。
しかしながら、かかる塗布装置では、ワックスを高圧
で塗布ノズルに供給するために、ポンプや塗布ノズルの
作動及び非作動の切り換えに伴い、前記供給通路等にお
いてワックスの脈流が生じて該ワックスの塗布ノズルか
らの噴出量が不安定になり易いと共に、前記供給通路と
して高圧用の比較的硬質の管体等を用いなければなら
ず、このため、塗布ノズルをロボット等により移動させ
る場合に、該供給通路の取り回し等が困難なものとなっ
ていた。
また、特開昭62−87270号公報に開示されている塗布
装置では、ワックスが冷却しないようにマニホールドを
保温しているものの、該マニホールドから塗布ノズルに
至る供給通路は保温されておらず、このため、該供給通
路でワックスが固化し易くなっていると共に、該塗布装
置の停止時に、該供給通路の洗浄が可能な構成となって
いないため、該供給通路内のワックスを排出できるよう
にしても、該塗布装置を長時間停止しておくと残留した
ワックスが固化し、次に作動させる際に支障が生じる虞
れがあった。
(解決しようとする課題) 本発明はかかる不都合を解消し、塗布ノズルへの防錆
ワックスの供給を低圧で支障無く行うことができると共
に、該ワックスの固化を確実に防止することができる塗
布装置を提供することを目的とする。
(課題を解決する手段) 本発明の防錆ワックスの塗布装置はかかる目的を達成
するために、防錆用ワックスを略一定の溶融温度に加熱
して貯蔵する貯蔵タンクと、該貯蔵タンクにワックス供
給通路を介して接続された塗布ノズルと、該塗布ノズル
から該ワックス供給通路に連通して貯蔵タンクに接続さ
れたワックス返送通路と、前記ワックス供給通路の途中
に設けられてワックスの非塗布時に該貯蔵タンク内のワ
ックスを該ワックス供給通路からワックス返送通路を経
て循環させる循環ポンプと、前記塗布ノズル及び循環ポ
ンプ間でワックス供給通路の途中に設けられてワックス
の塗布時に貯蔵タンク内のワックスを該ワックス供給通
路から該塗布ノズルに供給する定圧ポンプと、両ポンプ
間で該ワックス供給通路の途中に設けられてワックスの
塗布時に両ポンプ間でワックス供給通路を閉塞する第1
の弁と、前記ワックス返送通路の途中に設けられてワッ
クスの塗布時に該ワックス返送通路を閉塞する第2の弁
とを備えていることを特徴とする。
さらに、少なくとも前記塗布ノズルの近傍で、前記ワ
ックス供給通路及びワックス返送通路が柔軟性を有する
チューブ材料により形成されていることを特徴とする。
また、少なくとも前記塗布ノズルの近傍で、前記ワッ
クス供給通路及びワックス返送通路に沿って加熱された
流体が供給される加熱流体通路が配設されていることを
特徴とする。
また、前記ワックス供給通路の前記循環ポンプの下流
側の位置に、前記非塗布時に前記循環ポンプが停止され
た状態で加圧気体を該ワックス供給通路に供給する気体
供給通路が接続されていることを特徴とする。
さらに、前記ワックス供給通路の前記第1の弁の下流
側の位置に、前記非塗布時に該第1の弁及び前記第2の
弁を閉塞した状態で、前記ワックスの溶剤を該ワックス
供給通路から前記ワックス返送通路まで供給する溶剤供
給通路が接続されると共に、該ワックス返送通路の第2
の弁の上流側の位置に、前記溶剤の供給後に該溶剤を排
出する溶剤排出通路が接続されていることを特徴とす
る。
(作用) かかる手段によれば、前記防錆ワックスの非塗布時に
は、前記貯蔵タンク内の溶融状態のワックスは、該貯蔵
タンクから前記循環ポンプにより前記ワックス供給通
路、塗布ノズル及びワックス返送通路を順に通って常時
循環され、これによって該ワックスの固化が防止され
る。そして、該ワックスの塗布時には、前記第1及び第
2の弁によりそれぞれ該ワックス供給通路及びワックス
返送通路が閉塞されて該ワックスの循環が防止され、こ
の状態で該ワックス供給通路内の第1の弁及び塗布ノズ
ル間のワックスが前記定圧ポンプにより該塗布ノズルに
供給される。この時、該ワックスの固化は、該ワックス
の前記した循環により防止されているので、該ワックス
を該定圧ポンプにより低圧で塗布ノズルに供給すること
が可能となる。
さらに、少なくとも前記塗布ノズルの近傍で、前記ワ
ックス供給通路及びワックス返送通路が柔軟性を有する
チューブ材料により形成されているときには、前記塗布
ノズルをロボット等により容易に移動させることが可能
となる。このとき、該塗布ノズルに前記ワックスを低圧
で供給することによって、前記ワックス供給通路及びワ
ックス返送通路が柔軟性を有しても支障がない。
また、少なくとも前記塗布ノズルの近傍で、前記ワッ
クス供給通路及びワックス返送通路に沿って前記加熱流
体通路が配設されているときには、該塗布ノズルの近傍
で、冷却され易い該ワックス供給通路及びワックス返送
通路内のワックスが常時加熱され、その固化が確実に防
止される。
また、前記ワックス供給通路の前記循環ポンプの下流
側の位置に、前記気体供給通路が接続されているときに
は、前記塗布装置の停止時に、該ワックス供給通路に該
気体供給通路から前記加圧気体が供給されることによっ
て、該ワックス供給通路及び前記ワックス返送通路内の
ワックスが前記貯蔵タンク内に戻される。
さらに、前記ワックス供給通路の前記第1の弁の下流
側の位置に前記溶剤供給通路が接続されると共に、前記
ワックス返送通路の第2の弁の上流側の位置に前記溶剤
排出通路が接続されているときには、前記塗布装置の停
止時に、前記加圧気体によりワックス供給通路及びワッ
クス返送通路内の防錆ワックスを前記貯蔵タンクに戻し
た後に、該第1の弁及び第2の弁を閉塞した状態で、前
記ワックスの溶剤を両弁間で該ワックス供給通路及びワ
ックス返送通路に該溶剤排出通路から供給することによ
って、該ワックス供給通路及びワックス返送通路が洗浄
され、その後にこの溶剤は、該溶剤排出通路から排出さ
れる。
(実施例) 本発明の防錆ックスの塗布装置の一例を第1図及び第
2図(a),(b)に従って説明する。第1図は該塗布
装置のシステム構成図、第2図(a),(b)はその要
部の説明的斜視図、第3図は防錆ワックスの粘度の温度
特性の一例を示す線図である。
第1図で、1は例えば自転車の車体(図示しない)の
防錆に使用されるHS700等の防錆ワックス2を溶融状態
で貯蔵する貯蔵タンク、3は防錆ワックス2を霧化して
車体等に噴射する塗布ノズル、4,5はそれぞれ塗布ノズ
ル3を貯蔵タンク1に接続して該塗布ノズル3を介して
連通されたワックス供給通路及びワックス返送通路、6
は温水7を貯蔵する温水タンクである。塗布ノズル3は
ロボット8のアーム部8aに装着されている。
貯蔵タンク1はその外周囲に湯室9を備え、該湯室9
は温水供給通路10及び温水返送通路11を介して温水タン
ク6に接続されている。温水供給通路10の上流位置には
温水タンク6側から順に温水供給ポンプ12及び三方バル
ブ13が設けられ、該温水供給ポンプ12の作動により温水
タンク6内の温水7を、温水供給通路10において温水供
給ポンプ12から三方バルブ13を介して湯室9に供給し、
さらに該湯室9から温水返送通路11を介して温水タンク
6に返送し、これによって該温水7を温水タンク6から
温水供給通路10、室温9及び温水返送通路11を順に循環
させるようにしている。
温水タンク6内の温水7は、ヒータ14により所定の温
度に加熱され、該温水タンク7から温水供給通路10を介
して前記湯室9に供給される温水7により貯蔵タンク1
内の防錆ワックス2を加熱して溶融状態で略一定の温度
に保温するようにしている。
尚、温水タンク6は、前記三方バルブ13に温水還流通
路15を介して接続されており、該三方バルブ13の操作に
より前記温水供給通路10を閉塞した時に、該温水タンク
6内の温水7を前記温水供給ポンプ12から三方バルブ13
及び温水還流通路15を順に介して循環させ、これによっ
て該温水タンク6内の温水の温度が均一になるようにし
ている。
また、貯蔵タンク1内にはスクリュー16が設けられ、
該貯蔵タンク1に固定された駆動モータ17により該スク
リュー16を回動させ、これによって該貯蔵タンク1内の
防錆ワックス2の温度が均一になるようにしている。
ワックス供給通路4の途中には、その上流側から順に
循環ポンプ18、第1の弁である電磁バルブ19、定圧ポン
プ20、逆止弁21、バルブ22、逆止弁23及び減圧弁24が設
けられ、ワックス返送通路5の途中には、その上流側か
ら順にバルブ25、可変絞り弁26、逆止弁27、バルブ28及
び第2の弁である電磁バルブ29が設けられている。ま
た、ワックス供給通路4の上記バルブ22の両端位置には
分岐通路30が接続され、該分岐通路30にはその上流位置
から順にフィルター31及びフローメータ32が設けられて
いる。
循環ポンプ18は、貯蔵タンク1寄りの位置に設けら
れ、両電磁バルブ19,29が開かれ、且つ定圧ポンプ20が
停止された状態で作動され、防錆ワックス2の非塗布時
に貯蔵タンク1内の防錆ワックス2を、ワックス供給通
路4から塗布ノズル3及び前記ワックス返送通路5を順
に介して循環させるようにしている。
定圧ポンプ20は、両電磁バルブ19,29が閉じられた状
態で作動され、防錆ワックス2の塗布時にワックス供給
通路4内の防錆ワックス2をワックス供給通路4から塗
布ノズル3に定圧で供給するようにしている。
また、ワックス供給通路4の前記逆止弁21及びバルブ
22間の位置には、ケロシン等の溶剤33を貯蔵する溶剤タ
ンク34が溶剤供給通路35を介して接続されている。この
溶剤供給通路35には、その上流装置から順に溶剤供給ポ
ンプ36及び電磁バルブ37が設けられ、塗布装置の停止時
に前記両電磁バルブ19,29が閉じられた状態で、溶剤タ
ンク34内の溶剤33を溶剤供給ポンプ36から電磁バルブ37
を介してワックス供給通路4に供給し、さらに該ワック
ス供給通路4から前記ワックス返送通路5に供給するよ
うにしている。そして、該溶剤33を該ワックス供給通路
4及びワックス返送通路5から排出するための溶剤排出
通路38がワックス返送通路5の前記電磁バルブ29及びバ
ルブ28間に位置に電磁バルブ39を介して接続されてい
る。
さらに、ワックス供給通路4の前記逆止弁23及び減圧
弁24の位置には、気体供給装置40が気体供給通路41を介
して接続されている。この気体供給通路41には、その上
流位置から順にバルブ42及び逆止弁43が設けられ、塗布
装置の停止時に気体供給装置40からバルブ42及び逆止弁
43を順に介してワックス供給通路4に加圧気体を供給す
るようにしている。
一方、ワックス供給通路4及びワックス返送通路5
は、それぞれ前記逆止弁23の下流位置及び前記バルブ25
の上流位置から塗布ノズル3にかけて互いに沿うように
配設され、そらに、これらに沿って前記温水7を流すた
めの加熱流体通路44が配設されている。
この加熱流体通路44は、前記温水供給通路10の三方バ
ルブ13の下流位置から分岐されてワックス供給通路4及
びワックス返送通路5に沿って塗布ノズル3の近傍位置
まで延び、さらに該塗布ノズル3の近傍位置から再びワ
ックス供給通路4及びワックス返送通路5に沿って戻さ
れて前記温水返送通路11に合流されている。
そして、ワックス供給通路4、ワックス返送通路5及
び加熱流体通路44は、塗布ノズル3の付近においては、
それぞれ第2図(a)示のように柔軟性を有するチュー
ブ体4x,5x,44xにより形成され、これによって、前記ロ
ボット8の作動により塗布ノズル3と共に移動自在とさ
れている。また、これらのチューブ体4x,5x,44xは、第
1図仮想線示及び第2図(a)示のように大径チューブ
体45内に互いに接触した状態で収納され、該加熱流体通
路44内に温水7を流すことによって、これに沿ったワッ
クス供給通路4及びワックス返送通路5内の防錆ワック
ス2を加熱するようにしている。
次に、かかる構成の塗布装置の作動を第1図及び第3
図に従って説明する。
まず、この塗布装置の始動に際しては、前記ヒータ14
により温水タンク6内の温水7が所定の温度に加熱され
た後に、前記温水供給ポンプ12の作動により温水供給通
路10を介して前記湯室9に該温水7が供給され、さらに
この温水7は温水返送通路11を介して温水タンク6内に
戻される。そして、該湯室9内の温水7により貯蔵タン
ク1内の防錆ワックス2が加熱されて溶融状態となり、
この状態で略一定の温度に保温される。また、この時、
温水供給通路10から前記加熱流体通路44にも温水7が供
給され、この温水7は該加熱流体通路44を流れた後に温
水返送通路に合流して温水タンク6内に戻される。
次いで、前記電磁バルブ19,29が開かれた状態で前記
循環ポンプ18が作動され、これによって貯蔵タンク1内
の防錆ワックス2が該循環ポンプ18からワックス供給通
路4を通って塗布ノズル3に供給され、さらに該塗布ノ
ズル3からワックス返送通路5を通って貯蔵タンク1内
に戻される。この時、前記定圧ポンプ20は停止されてい
ると共に塗布ノズル3もオフ状態となっており、該防錆
ワックス2は塗布ノズル3から噴射されることなく循環
する。
次に、該防錆ワックス2を車体等に塗布する際には、
塗布ノズル3がオン状態とされると共に前記電磁バルブ
19,29が生じられ、これと同時に前記定圧ポンプ20が作
動され、これによって、ワックス供給通路4の電磁バル
ブ19の下流側の防錆ワックス2が定圧で塗布ノズル3に
供給され、さらに該塗布ノズル3から霧化されて車体等
に噴射される。そして、該防錆ワックス2の塗布後には
両電磁バルブ19,29が開かれると共に、定圧ポンプ20が
停止され、この状態で前記循環ポンプ18の作動により防
錆ワックス2が再びワックス供給通路4及びワックス返
送通路5を上記のように循環される。
ここで、防錆ワックス2がワックス供給通路4を通っ
て塗布ノズル3に供給される途中、或いは該塗布ノズル
3からワックス返送通路5を通って貯蔵タンク1に戻さ
れる際に、時に冬季等に該防錆ワックス2が冷却される
ことがあるが、上記のように防錆ワックス2の該塗布時
には該防錆ワックス2を循環させるようにしていると共
に、塗布ノズル3の近くにおいては、前記加熱流体通路
44を流れる温水7によってワックス供給通路4及びワッ
クス返送通路5内の防錆ワックス2を常時加熱するよう
にしているので、前記温水タンク6内の温水7及び貯蔵
タンク1内の防錆ワックス2を適切な温度に加熱してお
けば、該防錆ワックス2が固化することはなく、適切な
溶融状態に維持することができる。
例えば、防錆ワックス2が前記HS700から成る場合に
は、第3図示のように、防錆ワックス2を略固化状態か
ら加熱して溶融状態とした後に冷却していくと、該防錆
ワックス2の冷却時の粘度の温度変化は加熱時のそれに
較べて急激に上昇し、このため、該防錆ワックス2が冷
却された時に固化し易くなるが、本実施例において温水
タンク6内の温水7を約60℃に加熱した場合には、貯蔵
タンク1内の防錆ワックス2が約50℃に保温され、この
時、ワックス供給通路4及びワックス返送通路5内の防
錆ワックス2の温度が、前記加熱流体通路44内の温水7
によって加熱される位置において約45℃となり、従っ
て、塗布ノズル3の付近において、ワックス供給通路4
及びワックス返送通路5内の防錆ワックス2を低粘度の
溶融状態に維持することができた。
このように、かかる塗布装置によれば、ワックス供給
通路4及びワックス返送通路5内の防錆ワックス2を確
実に低粘度の溶融状態に維持することができるので、防
錆ワックス2の前記の塗布時に、前記定圧ポンプ20によ
り該防錆ワックス2を塗布ノズル3に低圧で容易に供給
することができ、例えば、前記HS700においては、定圧
ポンプ20により約3kg/cm2の低圧で該防錆ワックス2を
塗布ノズル3に供給しても支障なく該防錆ワックス2の
塗布を行うことができた。
そして、このように防錆ワックス2を塗布ノズル3に
低圧で供給することによって、塗布ノズル3の付近にお
いて、ワックス供給通路4及びワックス返送通路5を前
記したように柔軟性を有するチューブ体4x,5xで形成す
ることができ、これらを前記ロボット8により塗布ノズ
ル3と共に容易に移動させることができると共に、これ
らの取り回しを容易に行うことができる。
次に、かかる塗布装置を、例えば夜間等において長時
間停止させる際の作動を第1図に従って説明する。
塗布装置を長時間停止させる際には、まず、循環ポン
プ18や定圧ポンプ20等が停止され、この状態で前記気体
供給通路41のバルブ42が開かれ、次いで前記気体供給装
置40により該気体供給通路41を介してワックス供給通路
4内に加圧気体が供給される。この時、ワックス供給通
路4及びワックス返送通路5内には、前記の循環によっ
て防錆ワックス2が残留しているが、この防錆ワックス
2は、該ワックス供給通路4内に供給された加圧気体に
より貯蔵タンク1内に押し戻され、これによってワック
ス供給通路4及びワックス返送通路5が空にされる。
次いで、該加圧気体の供給が停止された後に、ワック
ス供給通路4及びワックス返送通路5の電磁バルブ19,2
9が閉じられる一方、前記溶剤供給通路35の溶剤供給ポ
ンプ36が作動されると共に前記電磁バルブ37が開かれ、
これによって前記溶剤タンク34内の溶剤33が溶剤供給通
路35を介してワックス供給通路4内に供給され、さらに
該溶剤33は該ワックス供給通路4からワックス返送通路
5にかけて充填される。この時、例えばワックス供給通
路4及びワックス5の下方に湾曲しているような部分に
は、防錆ワックス2が上記の加圧気体によって貯蔵タン
ク1に押し戻されずに残留していることがあるが、この
ような防錆ワックス2や、ワックス供給通路4及びワッ
クス返送通路5の壁面等に付着している防錆ワックス2
等が溶剤33に溶け込み、これによってワックス供給通路
4及びワックス返送通路5内が洗浄される。そして、該
溶剤33をワックス供給通路4及びワックス返送通路5内
に充填したままで放置される。
その後に、塗布装置を作動させる際には、前記溶剤排
出通路38の電磁バルブ39を開くことによって、ワックス
供給通路4及びワックス返送通路5内に充填された溶剤
33が該溶剤排出通路38から排出され、さらに該電磁バル
ブ39を開いたままで前記したように循環ポンプ18を作動
させて貯蔵タンク1内の防錆ワックス2をワックス供給
通路4からワックス返送通路5に供給することによって
ワックス供給通路4及びワックス返送通路5内の溶剤33
が防錆ワックス2と共に完全に排出される。そして、該
排出後に溶剤排出通路38の電磁バルブ39が閉じられ、こ
れによって防錆ワックス2が前記したように循環され
る。
このように、かかる塗布装置では、これを長時間停止
させる際に、ワックス供給通路4及びワックス返送通路
5内の防錆ワックス2が前記加圧気体及び溶剤33により
完全に除去されるので、該停止時にワックス供給通路4
及びワックス返送通路5内で防錆ワックス2が固化する
ようなことはなく、従って該停止後に支障無く前記した
ように作動させることができる。
尚、本実施例では、塗布ノズル3の付近において、ワ
ックス供給通路4、ワックス返送通路5及び加熱流体通
路44をそれぞれ第2図(a)示のようにチューブ体4x,5
x,44xにより形成したが、第2図(b)示のようにワッ
クス供給通路4のチューブ4x及びワックス返送通路5の
チューブ体5xのみを大径チューブ体45内に収納すると共
に、これらを互いに接触させ、この状態で該チューブ体
4x,5xと大径チューブ体45との間に形成される空間を加
熱流体通路44として形成することも可能である。
(効果) 上記の説明から明らかなように、本発明の防錆ワクス
の塗布装置によれば、防錆ワックスの非塗布時に、該防
錆ワックスが循環ポンプにより貯蔵タンクからワックス
供給通路、塗布ノズル及びワックス返送通路を順に介し
て常時循環されることによって、該防錆ワックスの冷却
による固化を防止して溶融状態に保つことができ、従っ
て、該防錆ワックスの塗布時に該防錆ワックスを定圧ポ
ンプにより低圧で塗布ノズルに支障無く供給することが
できる。
そして、該塗布ノズルに防錆ワックスを低圧で供給す
ることによって、少なくとも塗布ノズルの近傍でワック
ス供給通路及びワックス返送通路を柔軟性を有するチュ
ーブ材料により形成することができ、これによって、塗
布ノズルをロボット等により移動させながら該防錆ワッ
クスの塗布を容易に行うことができると共に、該ワック
ス供給通路及びワックス返送通路の取り回しを容易に行
うことができる。
また、少なくとも塗布ノズルの近傍で、ワックス供給
通路及びワックス返送通路に沿って加熱流体通路を配設
したときには、該塗布ノズルの近傍では防錆ワックスが
常時加熱されるので、該防錆ワックスの固化を確実に防
止して適切な溶融状態に維持することができる。
また、ワックス供給通路の前記循環ポンプの下流位置
に気体供給通路を接続したときには、前記塗布装置を停
止させる際に、該気体供給通路からワックス供給通路及
びワックス返送通路内に加圧気体を供給することによっ
て、これらの内部に残存する防錆ワックスをタンク内に
戻すことができ、該塗布装置の停止時にワックス供給通
路及びワックス返送通路が防錆ワックスの固化により詰
まるのを防止することができる。
さらに、ワックス供給通路の第1の弁の下流位置に溶
剤供給通路を接続すると共に、ワックス返送通路の第2
の弁の上流位置に溶剤排出通路を接続したときには、上
記のように加圧気体によりワックス供給通路及びワック
ス返送通路内の防錆ワックスを貯蔵タンクに戻した後
に、該ワックス供給通路及びワックス返送通路に溶剤供
給通路から該防錆ワックスの溶剤を供給することによっ
て、該ワックス供給通路及びワックス返送通路内の防錆
ワックスを確実に除去してこれらを洗浄することができ
る。そして、該塗布装置を始動する際には、前記溶剤排
出通路から該溶剤を排出することによって、該塗布装置
を支障なく作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は防錆ワックスの塗布装置の一例のシステム構成
図、第2図(a),(b)はその要部の説明的斜視図、
第3図は防錆ワックスの粘度の温度特性を示す線図であ
る。 1……貯蔵タンク、2……防錆ワックス 3……塗布ノズル、4……ワックス供給通路 5……ワックス返送通路、7……加熱流体(温水) 18……循環ポンプ、19……第1の弁 20……定圧ポンプ、29……第2の弁 33……溶剤、35……溶剤供給通路 38……溶剤排出通路、41……気体供給通路 44……加熱流体通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 政次 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ ンダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 太田 直敬 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ ンダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 内田 吾郎 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ ンダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 島崎 恵一 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ ンダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 菊地 弘 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ ンダエンジニアリング株式会社内

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】防錆用ワックスを略一定の溶融温度に加熱
    して貯蔵する貯蔵タンクと、該貯蔵タンクにワックス供
    給通路を介して接続された塗布ノズルと、該塗布ノズル
    から該ワックス供給通路に連通して貯蔵タンクに接続さ
    れたワックス返送通路と、前記ワックス供給通路の途中
    に設けられてワックスの非塗布時に該貯蔵タンク内のワ
    ックスを該ワックス供給通路からワックス返送通路を経
    て循環させる循環ポンプと、前記塗布ノズル及び循環ポ
    ンプ間でワックス供給通路の途中に設けられてワックス
    の塗布時に貯蔵タンク内のワックスを該ワックス供給通
    路から該塗布ノズルに供給する定圧ポンプと、両ポンプ
    間で該ワックス供給通路の途中に設けられてワックスの
    塗布時に両ポンプ間でワックス供給通路を閉塞する第1
    の弁と、前記ワックス返送通路の途中に設けられてワッ
    クスの塗布時に該ワックス返送通路を閉塞する第2の弁
    とを備えていることを特徴とする防錆ワックスの塗布装
    置。
  2. 【請求項2】少なくとも前記塗布ノズルの近傍で、前記
    ワックス供給通路及びワックス返送通路が柔軟性を有す
    るチューブ材料により形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の防錆ワックスの塗布装置。
  3. 【請求項3】少なくとも前記塗布ノズルの近傍で、前記
    ワックス供給通路及びワックス返送通路に沿って加熱さ
    れた流体が供給される加熱流体通路が配設されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の防錆ワックスの塗布装
    置。
  4. 【請求項4】前記ワックス供給通路の前記循環ポンプの
    下流側の位置に、前記非塗布時に前記循環ポンプが停止
    された状態で加圧気体を該ワックス供給通路に供給する
    気体供給通路が接続されていることを特徴とする請求項
    1記載の防錆ワックスの塗布装置。
  5. 【請求項5】前記ワックス供給通路の前記第1の弁の下
    流側の位置に、前記非塗布時に該第1の弁及び前記第2
    の弁を閉塞した状態で前記ワックスの溶剤を該ワックス
    供給通路から前記ワックス返送通路まで供給する溶剤供
    給通路が接続されると共に、該ワックス返送通路の第2
    の弁の上流側の位置に、前記溶剤の供給後に該溶剤を排
    出する溶剤排出通路が接続されていることを特徴とする
    請求項4記載の防錆ワックスの塗布装置。
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