JP2657244B2 - 化学修飾木質材の製造方法 - Google Patents
化学修飾木質材の製造方法Info
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- JP2657244B2 JP2657244B2 JP33011192A JP33011192A JP2657244B2 JP 2657244 B2 JP2657244 B2 JP 2657244B2 JP 33011192 A JP33011192 A JP 33011192A JP 33011192 A JP33011192 A JP 33011192A JP 2657244 B2 JP2657244 B2 JP 2657244B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱流動性に優れた化学
修飾木質材の製造方法に関するものである。
修飾木質材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】木材を代表とする木質材は、自然界に最
も大量に存在する有機系天然資源であり、また再生産可
能な資源として最近注目を集めている。しかしながら、
これらの木質材は、不溶不融で、通常の熱可塑性合成樹
脂のように流動したり、溶融したりしないので、任意の
形状に加工するのは容易でない。
も大量に存在する有機系天然資源であり、また再生産可
能な資源として最近注目を集めている。しかしながら、
これらの木質材は、不溶不融で、通常の熱可塑性合成樹
脂のように流動したり、溶融したりしないので、任意の
形状に加工するのは容易でない。
【0003】また、従来、木質材は、その優れた特徴を
生かして建築材料を始め、その他種々の用途に使用され
ているが、小径木や間伐材、或いは木材工場から排出さ
れるオガクズ等は、大部分が焼却等の方法で廃棄されて
おり、これらの有効な利用方法の開発が望まれている。
生かして建築材料を始め、その他種々の用途に使用され
ているが、小径木や間伐材、或いは木材工場から排出さ
れるオガクズ等は、大部分が焼却等の方法で廃棄されて
おり、これらの有効な利用方法の開発が望まれている。
【0004】これらの有望な資源を有効利用する目的で
最近、木材を化学修飾し熱可塑性を付与する研究が行わ
れている。例えば、ハロゲン化アリルを用いて木質材を
アリル化する方法、木質材を強アルカリで処理した後、
塩化ベンジルを用いて木質材をベンジル化する方法、無
水トリフルオロ酢酸と酢酸あるいはラウリン酸等の脂肪
酸を用いて木質材をアシル化する方法、脂肪酸のカリウ
ム塩の存在下エポキシ化合物を用いて木質材をエーテル
化する方法(特公平3−33081号公報)等が提案さ
れている。
最近、木材を化学修飾し熱可塑性を付与する研究が行わ
れている。例えば、ハロゲン化アリルを用いて木質材を
アリル化する方法、木質材を強アルカリで処理した後、
塩化ベンジルを用いて木質材をベンジル化する方法、無
水トリフルオロ酢酸と酢酸あるいはラウリン酸等の脂肪
酸を用いて木質材をアシル化する方法、脂肪酸のカリウ
ム塩の存在下エポキシ化合物を用いて木質材をエーテル
化する方法(特公平3−33081号公報)等が提案さ
れている。
【0005】また、本発明者らは、先に、改質木材小片
の製造方法(特開昭60−83806号公報)を提案し
た。この改質木材小片は、木材小片中の水酸基に二塩基
酸無水物とモノエポキシ化合物とを交互に付加エステル
化反応させたものであり、熱圧加工が可能で、耐湿、耐
水性に優れた表面の固いシートまたはボードとすること
ができるものである。
の製造方法(特開昭60−83806号公報)を提案し
た。この改質木材小片は、木材小片中の水酸基に二塩基
酸無水物とモノエポキシ化合物とを交互に付加エステル
化反応させたものであり、熱圧加工が可能で、耐湿、耐
水性に優れた表面の固いシートまたはボードとすること
ができるものである。
【0006】しかしながら、これらの方法で得られた化
学修飾木材は熱可塑性は有するものの熱流動性に乏し
く、成形品とするには、例えば180〜200℃、30
0kg/cm2以上もの高温高圧で熱圧成形する必要が
あった。また、上記の方法によっても多量の反応体を木
質材に付加させた場合、熱流動性は多少向上するが、逆
に得られる化学修飾木質材中の木質材含量が低くなって
しまうという問題があった。
学修飾木材は熱可塑性は有するものの熱流動性に乏し
く、成形品とするには、例えば180〜200℃、30
0kg/cm2以上もの高温高圧で熱圧成形する必要が
あった。また、上記の方法によっても多量の反応体を木
質材に付加させた場合、熱流動性は多少向上するが、逆
に得られる化学修飾木質材中の木質材含量が低くなって
しまうという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高い木質材
含量を有しながらも、熱流動性の優れた化学修飾木質材
を容易に製造する方法を提供することを目的とする。
含量を有しながらも、熱流動性の優れた化学修飾木質材
を容易に製造する方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、pKa
が3以下の無機酸、またはpKaが1以下の有機酸の存
在下に、木質材にモノエポキシ化合物、またはモノエポ
キシ化合物と有機酸無水物を反応させることを特徴とす
る化学修飾木質材の製造方法が提供され、また、前記無
機酸、または有機酸の存在下に、木質材をモノエポキシ
化合物で加熱処理した後、有機酸無水物を反応させるこ
とを特徴とする化学修飾木質材の製造方法が提供され、
更に、前記モノエポキシ化合物がスチレンオキサイドで
あることを特徴とする前記化学修飾木質材の製造方法が
提供され、更にまた、前記無機酸、または有機酸が酸性
リン化合物であることを特徴とする前記化学修飾木質材
の製造方法が提供される。
が3以下の無機酸、またはpKaが1以下の有機酸の存
在下に、木質材にモノエポキシ化合物、またはモノエポ
キシ化合物と有機酸無水物を反応させることを特徴とす
る化学修飾木質材の製造方法が提供され、また、前記無
機酸、または有機酸の存在下に、木質材をモノエポキシ
化合物で加熱処理した後、有機酸無水物を反応させるこ
とを特徴とする化学修飾木質材の製造方法が提供され、
更に、前記モノエポキシ化合物がスチレンオキサイドで
あることを特徴とする前記化学修飾木質材の製造方法が
提供され、更にまた、前記無機酸、または有機酸が酸性
リン化合物であることを特徴とする前記化学修飾木質材
の製造方法が提供される。
【0009】即ち、本発明者らは、pKaが3以下の無
機酸、またはpKaが1以下の有機酸の存在下で、木質
材にモノエポキシ化合物、またはモノエポキシ化合物と
有機酸無水物を反応させて得られる化学修飾木質材は、
前記の無機酸、または有機酸を共存させずに反応させて
得られた化学修飾木質材に比べ、著しく優れた熱流動性
を有することを見い出し、本発明を完成するに至ったも
のである。
機酸、またはpKaが1以下の有機酸の存在下で、木質
材にモノエポキシ化合物、またはモノエポキシ化合物と
有機酸無水物を反応させて得られる化学修飾木質材は、
前記の無機酸、または有機酸を共存させずに反応させて
得られた化学修飾木質材に比べ、著しく優れた熱流動性
を有することを見い出し、本発明を完成するに至ったも
のである。
【0010】以下に、本発明の化学修飾木質材の製造方
法を具体的に説明する。本発明の化学修飾木質材の製造
に用いられる木質材としては、木粉、木材繊維、木材チ
ップや、パーティクルボード、ファイバーボード等の製
造工程中に排出されるサンダー粉等の木材小片や、麦わ
ら、稲わら、モミガラ、バガス等の植物繊維等のセルロ
ース及びリグニンを主成分とするリグノセルロース材
料、または故紙、パルプ等のセルロース及びヘミセルロ
ースを主成分とするホロセルロース材料、またはセルロ
ース粉末、リンター等のセルロースを主成分とするセル
ロース材料が挙げられる。これらの木質材中の含水率が
高い場合は、熱風乾燥機や真空乾燥機等により乾燥して
水分を15%以下に除去してから用いるのが好ましい。
含水率が高い場合は反応処理剤である有機酸無水物やモ
ノエポキシ化合物が副反応を起こす割合が多くなるので
好ましくない。
法を具体的に説明する。本発明の化学修飾木質材の製造
に用いられる木質材としては、木粉、木材繊維、木材チ
ップや、パーティクルボード、ファイバーボード等の製
造工程中に排出されるサンダー粉等の木材小片や、麦わ
ら、稲わら、モミガラ、バガス等の植物繊維等のセルロ
ース及びリグニンを主成分とするリグノセルロース材
料、または故紙、パルプ等のセルロース及びヘミセルロ
ースを主成分とするホロセルロース材料、またはセルロ
ース粉末、リンター等のセルロースを主成分とするセル
ロース材料が挙げられる。これらの木質材中の含水率が
高い場合は、熱風乾燥機や真空乾燥機等により乾燥して
水分を15%以下に除去してから用いるのが好ましい。
含水率が高い場合は反応処理剤である有機酸無水物やモ
ノエポキシ化合物が副反応を起こす割合が多くなるので
好ましくない。
【0011】本発明に使用するpKaが3以下の無機
酸、またはpKaが1以下の有機酸としては、例えば、
硫酸(pKa1<0.1)、塩酸pKa<0.1、p−
トルエンスルホン酸(pKa1<0.1)、トリクロロ
酢酸pKa=0.66、またはリン酸(pKa1=2.
15)、ポリリン酸(pKa1<0.1)、亜リン酸
(pKa1=1.23)や一般に遊離のリン酸より強酸
性であると言われているリン酸モノエステル、リン酸ジ
エステル、亜リン酸モノエステルを代表とする酸性リン
化合物等が挙げられる。特に、酸性リン化合物を用いる
と、得られた化学修飾木質材に難燃性が付与されるので
好ましい。pKaが3より高い無機酸、またはpKaが
1より高い有機酸を用いた場合は、本発明のような熱流
動性の優れた化学修飾木質材は得られない。尚、pKa
の値が複数存在する無機酸、または有機酸においては、
pKa1の値を基準とする。
酸、またはpKaが1以下の有機酸としては、例えば、
硫酸(pKa1<0.1)、塩酸pKa<0.1、p−
トルエンスルホン酸(pKa1<0.1)、トリクロロ
酢酸pKa=0.66、またはリン酸(pKa1=2.
15)、ポリリン酸(pKa1<0.1)、亜リン酸
(pKa1=1.23)や一般に遊離のリン酸より強酸
性であると言われているリン酸モノエステル、リン酸ジ
エステル、亜リン酸モノエステルを代表とする酸性リン
化合物等が挙げられる。特に、酸性リン化合物を用いる
と、得られた化学修飾木質材に難燃性が付与されるので
好ましい。pKaが3より高い無機酸、またはpKaが
1より高い有機酸を用いた場合は、本発明のような熱流
動性の優れた化学修飾木質材は得られない。尚、pKa
の値が複数存在する無機酸、または有機酸においては、
pKa1の値を基準とする。
【0012】上記無機酸または有機酸の添加量は、水分
を除いた状態で計算して、木質材100重量部に対し、
1.0重量部以上、30重量部以下で使用することが好
ましい。添加量が1.0重量部より少ない場合は、得ら
れた化学修飾木質材の熱流動性が乏しく、例えば熱流動
性の一つの指標であるメルトインデックス(MI)の測
定が不可能であるので好ましくない。また、添加量が3
0重量部より多い場合は、熱流動性に優れた化学修飾木
質材が得られるものの、木質材の分解が起るので好まし
くない。
を除いた状態で計算して、木質材100重量部に対し、
1.0重量部以上、30重量部以下で使用することが好
ましい。添加量が1.0重量部より少ない場合は、得ら
れた化学修飾木質材の熱流動性が乏しく、例えば熱流動
性の一つの指標であるメルトインデックス(MI)の測
定が不可能であるので好ましくない。また、添加量が3
0重量部より多い場合は、熱流動性に優れた化学修飾木
質材が得られるものの、木質材の分解が起るので好まし
くない。
【0013】また、モノエポキシ化合物としては、分子
中に1個のエポキシ基を含む化合物であればよく、例え
ば、フェニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエ
ーテル、スチレンオキサイド、オクチレンオキサイド、
メチルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテ
ル、クレジルグリシジルエーテル、エピクロルヒドリン
等が挙げられる。これらのモノエポキシ化合物の中で
も、スチレンオキサイドを用いた化学修飾木質材は、特
に熱流動性が良好であり好ましい。
中に1個のエポキシ基を含む化合物であればよく、例え
ば、フェニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエ
ーテル、スチレンオキサイド、オクチレンオキサイド、
メチルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテ
ル、クレジルグリシジルエーテル、エピクロルヒドリン
等が挙げられる。これらのモノエポキシ化合物の中で
も、スチレンオキサイドを用いた化学修飾木質材は、特
に熱流動性が良好であり好ましい。
【0014】有機酸無水物としては、無水マレイン酸、
無水フタル酸、無水コハク酸、無水テトラヒドロフタル
酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水3.6−ジクロロ
フタル酸、無水イタコン酸、無水ヘット酸、無水酢酸等
が挙げられる。特に、工業的に安価で有利な無水マレイ
ン酸、無水フタル酸、無水コハク酸等が好ましい。
無水フタル酸、無水コハク酸、無水テトラヒドロフタル
酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、無水3.6−ジクロロ
フタル酸、無水イタコン酸、無水ヘット酸、無水酢酸等
が挙げられる。特に、工業的に安価で有利な無水マレイ
ン酸、無水フタル酸、無水コハク酸等が好ましい。
【0015】本発明の製造方法の木質材をモノエポキシ
化合物で化学修飾する場合について説明する。木質材、
モノエポキシ化合物及び前記無機酸または有機酸を一度
に反応容器に入れて、反応温度60℃以上、好ましくは
90℃〜200℃、反応時間10分以上、好ましくは3
0分間〜20時間反応させて本発明の化学修飾木質材を
得ることができる。なお、反応生成物を洗浄して未反応
物、副生物を除去することも可能であるが、そのまま反
応生成物を化学修飾木質材として使用してもなんら差し
支えない。なお、この反応は触媒を使用しなくても十分
に進行するが、反応を促進させるために酢酸カリウム、
ジメチルベンジルアミン、イミダゾール類等の通常のエ
ーテル化触媒を用いることができる。
化合物で化学修飾する場合について説明する。木質材、
モノエポキシ化合物及び前記無機酸または有機酸を一度
に反応容器に入れて、反応温度60℃以上、好ましくは
90℃〜200℃、反応時間10分以上、好ましくは3
0分間〜20時間反応させて本発明の化学修飾木質材を
得ることができる。なお、反応生成物を洗浄して未反応
物、副生物を除去することも可能であるが、そのまま反
応生成物を化学修飾木質材として使用してもなんら差し
支えない。なお、この反応は触媒を使用しなくても十分
に進行するが、反応を促進させるために酢酸カリウム、
ジメチルベンジルアミン、イミダゾール類等の通常のエ
ーテル化触媒を用いることができる。
【0016】この場合モノエポキシ化合物の使用量は、
木質材100重量部に対して15〜250重量部使用す
るのが好ましい。使用量が15重量部未満の場合は、得
られた化学修飾木質材は熱流動性に乏しく、MIの測定
が不可能である。逆に、使用量が250重量部を超える
場合は、熱流動性に優れた化学修飾木質材が得られるも
のの、木質材含量が低くなりすぎ、本発明の目的に反す
るばかりでなく、経済的にも好ましくない。
木質材100重量部に対して15〜250重量部使用す
るのが好ましい。使用量が15重量部未満の場合は、得
られた化学修飾木質材は熱流動性に乏しく、MIの測定
が不可能である。逆に、使用量が250重量部を超える
場合は、熱流動性に優れた化学修飾木質材が得られるも
のの、木質材含量が低くなりすぎ、本発明の目的に反す
るばかりでなく、経済的にも好ましくない。
【0017】次に、木質材を有機酸無水物とモノエポキ
シ化合物で化学修飾する場合について説明する。無機酸
または有機酸共存下における木質材と有機酸無水物、及
びモノエポキシ化合物との反応は、一般に、60℃以上
で容易に行なうことができるが、好ましくは90℃〜2
00℃で行なうことが好ましい。また、反応方法として
は木質材、モノエポキシ化合物、有機酸無水物及び前記
無機酸または有機酸を一度に反応容器に入れて反応させ
るか、或いは木質材とモノエポキシ化合物、及び前記無
機酸または有機酸を前もって10分〜5時間加熱撹拌し
た後、有機酸無水物を加えて反応させるか、または木質
材と有機酸無水物、及び前記無機酸または有機酸を前も
って10分〜5時間加熱撹拌した後、モノエポキシ化合
物を加えて反応させる方法等が挙げられ、いずれの方法
であっても差し支えない。その中でも、木質材とモノエ
ポキシ化合物、及び前記無機酸または有機酸を前もって
10分〜5時間加熱撹拌した後、有機酸無水物を加えて
反応させる方法が熱流動性に優れた化学修飾木質材を得
るには、最も有効である。このようにして本発明の化学
修飾木質材が得られる。なお、これらの場合でも反応生
成物を洗浄して未反応物、副生物を除去することも可能
であるが、そのまま反応生成物を化学修飾木質材として
使用してもなんら差し支えない。
シ化合物で化学修飾する場合について説明する。無機酸
または有機酸共存下における木質材と有機酸無水物、及
びモノエポキシ化合物との反応は、一般に、60℃以上
で容易に行なうことができるが、好ましくは90℃〜2
00℃で行なうことが好ましい。また、反応方法として
は木質材、モノエポキシ化合物、有機酸無水物及び前記
無機酸または有機酸を一度に反応容器に入れて反応させ
るか、或いは木質材とモノエポキシ化合物、及び前記無
機酸または有機酸を前もって10分〜5時間加熱撹拌し
た後、有機酸無水物を加えて反応させるか、または木質
材と有機酸無水物、及び前記無機酸または有機酸を前も
って10分〜5時間加熱撹拌した後、モノエポキシ化合
物を加えて反応させる方法等が挙げられ、いずれの方法
であっても差し支えない。その中でも、木質材とモノエ
ポキシ化合物、及び前記無機酸または有機酸を前もって
10分〜5時間加熱撹拌した後、有機酸無水物を加えて
反応させる方法が熱流動性に優れた化学修飾木質材を得
るには、最も有効である。このようにして本発明の化学
修飾木質材が得られる。なお、これらの場合でも反応生
成物を洗浄して未反応物、副生物を除去することも可能
であるが、そのまま反応生成物を化学修飾木質材として
使用してもなんら差し支えない。
【0018】この場合有機酸無水物とモノエポキシ化合
物の使用量は合計で木質材100重量部に対して15〜
250重量部使用するのが好ましい。使用量が15重量
部未満の場合は、得られた化学修飾木質材は熱流動性に
乏しく、MIの測定が不可能である。逆に、使用量が2
50重量部を超える場合は、熱流動性に優れた化学修飾
木質材が得られるものの、木質材含量が低くなりすぎ、
本発明の目的に反するばかりでなく、経済的にも好まし
くない。
物の使用量は合計で木質材100重量部に対して15〜
250重量部使用するのが好ましい。使用量が15重量
部未満の場合は、得られた化学修飾木質材は熱流動性に
乏しく、MIの測定が不可能である。逆に、使用量が2
50重量部を超える場合は、熱流動性に優れた化学修飾
木質材が得られるものの、木質材含量が低くなりすぎ、
本発明の目的に反するばかりでなく、経済的にも好まし
くない。
【0019】また、有機酸無水物とモノエポキシ化合物
との仕込み割合は、エポキシ基1当量に対し、無水酸基
1.5当量以下になるようにするのが好ましい。これよ
りも無水酸基が多い場合は、木質材中の水酸基に付加し
たカルボキシル基を末端に有する有機酸無水物の半エス
テルの生成量が多くなり、得られた化学修飾木質材の耐
水性が低下するので好ましくない。
との仕込み割合は、エポキシ基1当量に対し、無水酸基
1.5当量以下になるようにするのが好ましい。これよ
りも無水酸基が多い場合は、木質材中の水酸基に付加し
たカルボキシル基を末端に有する有機酸無水物の半エス
テルの生成量が多くなり、得られた化学修飾木質材の耐
水性が低下するので好ましくない。
【0020】本発明の製造方法で得られた化学修飾木質
材は、熱流動性が良好であるため、一般のプレス成形は
勿論、押出し成形、射出成形等により通常の熱可塑性樹
脂を成形加工する加工条件で成形加工したり、熱可塑性
樹脂の改質材、または発泡プラスチックの原材料等とし
て用いることができ、多くの分野において、工業用部品
材料、建築材料等として好適なものである。
材は、熱流動性が良好であるため、一般のプレス成形は
勿論、押出し成形、射出成形等により通常の熱可塑性樹
脂を成形加工する加工条件で成形加工したり、熱可塑性
樹脂の改質材、または発泡プラスチックの原材料等とし
て用いることができ、多くの分野において、工業用部品
材料、建築材料等として好適なものである。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例に制限されるもので
はない。本発明においては木質材として木粉(商品名:
LIGNOCEL S150TR;J.Rettenmarier & Soehne 社製;繊維
長:30〜60μ)、及びセルロース(商品名:ARBOCEL
BE600/10; J.Rettenmarier & Soehne 社製;繊維長:10
〜20μ)を用いた。得られた化学修飾木質材の木粉率
は、木質材の重量(M)、木質材以外に仕込んだ化合物
の重量(N)より次式により求めた。 木粉率(%)=100M/(M+N)
説明するが、本発明はこれら実施例に制限されるもので
はない。本発明においては木質材として木粉(商品名:
LIGNOCEL S150TR;J.Rettenmarier & Soehne 社製;繊維
長:30〜60μ)、及びセルロース(商品名:ARBOCEL
BE600/10; J.Rettenmarier & Soehne 社製;繊維長:10
〜20μ)を用いた。得られた化学修飾木質材の木粉率
は、木質材の重量(M)、木質材以外に仕込んだ化合物
の重量(N)より次式により求めた。 木粉率(%)=100M/(M+N)
【0022】アセトン可溶部は、アセトンに可溶となっ
た化学修飾木質材、及び木質材成分に結合していない副
反応生成物を意味している。アセトン可溶部は、得られ
た化学修飾木質材より、サンプリングした試料の重量
(X)と、この試料をソックスレー抽出したときのアセ
トン可溶部の重量(Y)より次式によって求めた。 アセトン可溶部(重量%)=100Y/X このアセトン可溶部が大きいほど、化学修飾木質材の熱
流動性は良好となる。
た化学修飾木質材、及び木質材成分に結合していない副
反応生成物を意味している。アセトン可溶部は、得られ
た化学修飾木質材より、サンプリングした試料の重量
(X)と、この試料をソックスレー抽出したときのアセ
トン可溶部の重量(Y)より次式によって求めた。 アセトン可溶部(重量%)=100Y/X このアセトン可溶部が大きいほど、化学修飾木質材の熱
流動性は良好となる。
【0023】得られた化学修飾木質材の熱流動性はMI
で評価した。MIは、JIS K7210に従い、15
0℃、試料荷重10kgf、或いは190℃、試料荷重
10kgfで測定した値より求めた。なお、単位はg/
10min.である。
で評価した。MIは、JIS K7210に従い、15
0℃、試料荷重10kgf、或いは190℃、試料荷重
10kgfで測定した値より求めた。なお、単位はg/
10min.である。
【0024】得られた化学修飾木質材の難燃性は、試料
にライターの炎で火をつけた後、ライターの火を遠ざけ
るという方法で評価し、試料の火が直ちに消えると難燃
性があるとした。
にライターの炎で火をつけた後、ライターの火を遠ざけ
るという方法で評価し、試料の火が直ちに消えると難燃
性があるとした。
【0025】実施例1 乾燥木粉18.8g、スチレンオキサイド13.2g、
及び濃塩酸3.13g(水分を除いて計算すると塩酸
1.10g)を500mlセパラブルフラスコに仕込
み、150℃で2時間撹拌下に反応して化学修飾木質材
(1A)を得た。また、この化学修飾木質材(1A)の
一部を取り、多量の2−プロパノールで洗浄し、木質材
成分に結合していない副反応生成物を除去した後、乾燥
して、化学修飾木質材(1B)を得た。これらの化学修
飾木質材のソックスレー抽出によるアセトン可溶部の重
量%、及びMIの値を表1に示す。
及び濃塩酸3.13g(水分を除いて計算すると塩酸
1.10g)を500mlセパラブルフラスコに仕込
み、150℃で2時間撹拌下に反応して化学修飾木質材
(1A)を得た。また、この化学修飾木質材(1A)の
一部を取り、多量の2−プロパノールで洗浄し、木質材
成分に結合していない副反応生成物を除去した後、乾燥
して、化学修飾木質材(1B)を得た。これらの化学修
飾木質材のソックスレー抽出によるアセトン可溶部の重
量%、及びMIの値を表1に示す。
【0026】実施例2 乾燥木粉26.3g、スチレンオキサイド11.20
g、及び濃塩酸2.24g(水分を除いて計算すると塩
酸0.78g)を500mlセパラブルフラスコに仕込
み、150℃で5時間撹拌下に反応して化学修飾木質材
を得た。この化学修飾木質材のソックスレー抽出による
アセトン可溶部の重量%、及びMIの値を表1に示す。
g、及び濃塩酸2.24g(水分を除いて計算すると塩
酸0.78g)を500mlセパラブルフラスコに仕込
み、150℃で5時間撹拌下に反応して化学修飾木質材
を得た。この化学修飾木質材のソックスレー抽出による
アセトン可溶部の重量%、及びMIの値を表1に示す。
【0027】実施例3 乾燥木粉18.8g、スチレンオキサイド13.27
g、無水コハク酸5.51g及び濃塩酸3.13g(水
分を除いて計算すると塩酸1.10g)を500mlセ
パラブルフラスコに一度に仕込み、150℃で7時間撹
拌下に反応して化学修飾木質材を得た。この化学修飾木
質材のソックスレー抽出によるアセトン可溶部の重量
%、及びMIの値を表1に示す。
g、無水コハク酸5.51g及び濃塩酸3.13g(水
分を除いて計算すると塩酸1.10g)を500mlセ
パラブルフラスコに一度に仕込み、150℃で7時間撹
拌下に反応して化学修飾木質材を得た。この化学修飾木
質材のソックスレー抽出によるアセトン可溶部の重量
%、及びMIの値を表1に示す。
【0028】実施例4 乾燥木粉18.8g、スチレンオキサイド13.27
g、及び濃塩酸3.13g(水分を除いて計算すると塩
酸1.10g)を500mlセパラブルフラスコに仕込
み、150℃で2時間撹拌後、無水コハク酸5.51g
を加え、更に150℃で5時間撹拌下に反応して化学修
飾木質材(4A)を得た。また、この化学修飾木質材
(4A)の一部を取り、多量の2−プロパノールで洗浄
し、木質材成分に結合していない副反応生成物を除去し
た後、乾燥して、化学修飾木質材(4B)を得た。これ
らの化学修飾木質材のソックスレー抽出によるアセトン
可溶部の重量%を表1に示す。
g、及び濃塩酸3.13g(水分を除いて計算すると塩
酸1.10g)を500mlセパラブルフラスコに仕込
み、150℃で2時間撹拌後、無水コハク酸5.51g
を加え、更に150℃で5時間撹拌下に反応して化学修
飾木質材(4A)を得た。また、この化学修飾木質材
(4A)の一部を取り、多量の2−プロパノールで洗浄
し、木質材成分に結合していない副反応生成物を除去し
た後、乾燥して、化学修飾木質材(4B)を得た。これ
らの化学修飾木質材のソックスレー抽出によるアセトン
可溶部の重量%を表1に示す。
【0029】比較例1 濃塩酸を使用しないほかは実施例4と同様にして、化学
修飾木質材を得た。この化学修飾木質材のソックスレー
抽出によるアセトン可溶部の重量%、及びMIの値を表
1に示す。
修飾木質材を得た。この化学修飾木質材のソックスレー
抽出によるアセトン可溶部の重量%、及びMIの値を表
1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】実施例5 乾燥木粉18.8g、スチレンオキサイド13.27
g、及び35%硫酸水溶液4.20g(水分を除いて計
算すると硫酸1.47g)を500mlセパラブルフラ
スコに仕込み、150℃で2時間撹拌後、無水コハク酸
5.51gを加え、更に150℃で5時間撹拌下に反応
して化学修飾木質材を得た。この化学修飾木質材のソッ
クスレー抽出によるアセトン可溶部の重量%、及びMI
の値を表2に示す。
g、及び35%硫酸水溶液4.20g(水分を除いて計
算すると硫酸1.47g)を500mlセパラブルフラ
スコに仕込み、150℃で2時間撹拌後、無水コハク酸
5.51gを加え、更に150℃で5時間撹拌下に反応
して化学修飾木質材を得た。この化学修飾木質材のソッ
クスレー抽出によるアセトン可溶部の重量%、及びMI
の値を表2に示す。
【0032】実施例6〜7 硫酸水溶液のかわりに表2に示す無機酸または有機酸を
用いた以外は、実施例5と同様にして、化学修飾木質材
を得た。この化学修飾木質材のソックスレー抽出による
アセトン可溶部の重量%、及びMIの値を表2に示す。
用いた以外は、実施例5と同様にして、化学修飾木質材
を得た。この化学修飾木質材のソックスレー抽出による
アセトン可溶部の重量%、及びMIの値を表2に示す。
【0033】比較例2〜4 硫酸水溶液のかわりに表2に示す無機酸または有機酸を
用いた以外は、実施例5と同様にして、化学修飾木質材
を得た。この化学修飾木質材のソックスレー抽出による
アセトン可溶部の重量%、及びMIの値を表2に示す。
用いた以外は、実施例5と同様にして、化学修飾木質材
を得た。この化学修飾木質材のソックスレー抽出による
アセトン可溶部の重量%、及びMIの値を表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】実施例8〜10 塩酸のかわりに表3に示すような酸性リン化合物を用い
た以外は、実施例4と同様にして、化学修飾木質材を得
た。この化学修飾木質材のソックスレー抽出によるアセ
トン可溶部の重量%、及びMIの値を表3に示す。
た以外は、実施例4と同様にして、化学修飾木質材を得
た。この化学修飾木質材のソックスレー抽出によるアセ
トン可溶部の重量%、及びMIの値を表3に示す。
【0036】
【表3】
【0037】実施例11 乾燥木粉18.8g、フェニルグリシジルエーテル1
4.10g、及び85%リン酸水溶液3.45g(水分
を除いて計算するとリン酸2.93g)を500mlセ
パラブルフラスコに仕込み、150℃で2時間撹拌後、
無水コハク酸4.70gを加え、更に150℃で5時間
撹拌下に反応して化学修飾木質材を得た。この化学修飾
木質材のソックスレー抽出によるアセトン可溶部の重量
%、及びMIの値を表4に示す。
4.10g、及び85%リン酸水溶液3.45g(水分
を除いて計算するとリン酸2.93g)を500mlセ
パラブルフラスコに仕込み、150℃で2時間撹拌後、
無水コハク酸4.70gを加え、更に150℃で5時間
撹拌下に反応して化学修飾木質材を得た。この化学修飾
木質材のソックスレー抽出によるアセトン可溶部の重量
%、及びMIの値を表4に示す。
【0038】実施例12 乾燥木粉18.8g、エピクロルヒドリン12.20
g、及び85%リン酸水溶液3.45g(水分を除いて
計算するとリン酸2.93g)を500mlセパラブル
フラスコに仕込み、120℃で2時間撹拌後、無水コハ
ク酸6.60gを加え、更に140℃で5時間撹拌下に
反応して化学修飾木質材を得た。この化学修飾木質材の
ソックスレー抽出によるアセトン可溶部の重量%、及び
MIの値を表4に示す。
g、及び85%リン酸水溶液3.45g(水分を除いて
計算するとリン酸2.93g)を500mlセパラブル
フラスコに仕込み、120℃で2時間撹拌後、無水コハ
ク酸6.60gを加え、更に140℃で5時間撹拌下に
反応して化学修飾木質材を得た。この化学修飾木質材の
ソックスレー抽出によるアセトン可溶部の重量%、及び
MIの値を表4に示す。
【0039】実施例13 乾燥木粉18.8g、スチレンオキサイド13.35
g、及び濃塩酸3.13g(水分を除いて計算すると塩
酸1.10g)を500mlセパラブルフラスコに仕込
み、150℃で2時間撹拌後、無水マレイン酸5.45
gを加え、更に150℃で5時間撹拌下に反応して化学
修飾木質材を得た。この化学修飾木質材のソックスレー
抽出によるアセトン可溶部の重量%、及びMIの値を表
4に示す。
g、及び濃塩酸3.13g(水分を除いて計算すると塩
酸1.10g)を500mlセパラブルフラスコに仕込
み、150℃で2時間撹拌後、無水マレイン酸5.45
gを加え、更に150℃で5時間撹拌下に反応して化学
修飾木質材を得た。この化学修飾木質材のソックスレー
抽出によるアセトン可溶部の重量%、及びMIの値を表
4に示す。
【0040】実施例14 乾燥木粉18.8g、スチレンオキサイド12.54
g、及び濃塩酸3.13g(水分を除いて計算すると塩
酸1.10g)を500mlセパラブルフラスコに仕込
み、150℃で2時間撹拌後、無水酢酸6.26gを加
え、更に130℃で5時間撹拌下に反応して化学修飾木
質材を得た。この化学修飾木質材のソックスレー抽出に
よるアセトン可溶部の重量%、及びMIの値を表4に示
す。
g、及び濃塩酸3.13g(水分を除いて計算すると塩
酸1.10g)を500mlセパラブルフラスコに仕込
み、150℃で2時間撹拌後、無水酢酸6.26gを加
え、更に130℃で5時間撹拌下に反応して化学修飾木
質材を得た。この化学修飾木質材のソックスレー抽出に
よるアセトン可溶部の重量%、及びMIの値を表4に示
す。
【0041】
【表4】
【0042】実施例15 乾燥セルロース15.0g、スチレンオキサイド15.
89g、及び濃塩酸8.72g(水分を除いて計算する
と塩酸3.05g)を500mlセパラブルフラスコに
仕込み、150℃で2時間撹拌後、無水コハク酸6.6
2gを加え、更に150℃で6時間撹拌下に反応して化
学修飾木質材を得た。この化学修飾木質材のMIを測定
したところ、241.1g/10min.(150℃、
10Kgf)の値を示した。
89g、及び濃塩酸8.72g(水分を除いて計算する
と塩酸3.05g)を500mlセパラブルフラスコに
仕込み、150℃で2時間撹拌後、無水コハク酸6.6
2gを加え、更に150℃で6時間撹拌下に反応して化
学修飾木質材を得た。この化学修飾木質材のMIを測定
したところ、241.1g/10min.(150℃、
10Kgf)の値を示した。
【0043】
【発明の効果】本発明の製造方法で得られた化学修飾木
質材は、従来の製造方法により得られた化学修飾木質材
に比べ、熱流動性が極めて優れ、加熱することにより直
径2.095mmのオリフィス管より流出させることが
できる。特に、該無機酸、または有機酸として酸性リン
化合物を用いた場合は、得られた化学修飾木質材に、難
燃性を付与することができる。
質材は、従来の製造方法により得られた化学修飾木質材
に比べ、熱流動性が極めて優れ、加熱することにより直
径2.095mmのオリフィス管より流出させることが
できる。特に、該無機酸、または有機酸として酸性リン
化合物を用いた場合は、得られた化学修飾木質材に、難
燃性を付与することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 pKaが3以下の無機酸、またはpKa
が1以下の有機酸の存在下に、木質材にモノエポキシ化
合物、またはモノエポキシ化合物と有機酸無水物を反応
させることを特徴とする化学修飾木質材の製造方法。 - 【請求項2】 pKaが3以下の無機酸、またはpKa
が1以下の有機酸の存在下に、木質材をモノエポキシ化
合物で加熱処理した後、有機酸無水物を反応させること
を特徴とする化学修飾木質材の製造方法。 - 【請求項3】 モノエポキシ化合物がスチレンオキサイ
ドであることを特徴とする請求項1または2記載の化学
修飾木質材の製造方法。 - 【請求項4】 pKaが3以下の無機酸、またはpKa
が1以下の有機酸が酸性リン化合物であることを特徴と
する請求項1または2記載の化学修飾木質材の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33011192A JP2657244B2 (ja) | 1992-11-16 | 1992-11-16 | 化学修飾木質材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33011192A JP2657244B2 (ja) | 1992-11-16 | 1992-11-16 | 化学修飾木質材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06155413A JPH06155413A (ja) | 1994-06-03 |
JP2657244B2 true JP2657244B2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=18228923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33011192A Expired - Lifetime JP2657244B2 (ja) | 1992-11-16 | 1992-11-16 | 化学修飾木質材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2657244B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115594779A (zh) * | 2022-09-05 | 2023-01-13 | 淄博千汇生物科技有限公司(Cn) | 一种羟丙基伽马环糊精的制备方法 |
CN115260342A (zh) * | 2022-09-05 | 2022-11-01 | 淄博千汇生物科技有限公司 | 一种羟丙基伽马环糊精的制备方法 |
-
1992
- 1992-11-16 JP JP33011192A patent/JP2657244B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06155413A (ja) | 1994-06-03 |
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