JP2657231B2 - 靴拭きマット - Google Patents

靴拭きマット

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、靴拭きマットに係り、特にマットベースと
パイル糸の植設マットとを組み合わせて使用する靴拭き
マットに関する。
〔従来技術〕
最近、店舗、事務所等の玄関を中心に、レンタル靴拭
きマットが普及してきている。このような靴拭きマット
は、植設パイル糸に鉱物油が塗布され、パイル糸には塵
埃捕集機能が付与されている。そして、レンタルシステ
ムに於いては、靴拭きマットの各ユーザー店舗への配
送、店舗での使用、回収、洗浄、塵埃捕集機能の再生、
再び各ユーザー店舗への配送といったシステムが取られ
ている。
このようなレンタルマットに於いては、配送、回収と
いった運搬作業を頻繁に行うため、マットベースとパイ
ル糸が植設されたマットとの分離が可能な組立靴拭きマ
ットが考えられており、軽量マットの運搬のみで事足り
るシステムが組まれている。この組立靴拭きマットのマ
ットベースには額縁状の突縁が形成され、マットはこの
突縁でずれないように収納保持されている。更に、靴底
等で激しくマットをこすり、或いは多数人の出入りに対
しても簡単に移動しないように、マットベースとマット
との間に一対の係止要素、例えば、基布と係止片からな
るマジックテープ(ベルクロ・ファスナー)が設けられ
る。マジックテープはフック状繊維(係止片)が植設さ
れた基布と、ループ状繊維か植設された基布とから成
り、これ等はマットベース及びマットにそれぞれ接合さ
れ、特にマットベースと係止要素とは熱接着、接着剤等
により接着され、マットと係止要素とは縫着される。基
布材質及びフック状或いはループ状繊維にはポリアミド
系、ポリエステル系樹脂が使用される。
また、マットベースは店舗の玄関口に常設され、塵埃
捕集機能を必要とする場合は、マットベース上に設置さ
れるマットに必要に応じて鉱物油等の処理液を加工工程
で塗布する。このような方法で長期間安定に使用するた
めには耐油性、耐摩耗性、寸法安定性、耐光性の優れた
材質が選択され、例えば、ニトリル−ブタジェンゴム系
のものがこれらの特性に優れ、加工、経済性の点でも優
れているためベース材質として使用されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来の靴拭きマットでは、
マットベースと係止要素の基布との接着性が意外に悪
く、経時的に或いはレンタルシステムの再使用を重ねる
毎に、マットベースから係止要素であるマジックテープ
が離脱する不具合が生じる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、マ
ットベースと係止要素との接着強度を高め、長期の使用
ができる靴拭きマットを提供することを目的としてい
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によれば、額縁状の突縁が形成されたマットベ
ースと、塵埃捕集用の油剤が塗布されたパイル系が植設
され、前記マットベースの額縁内に着脱可能に収容され
るマットから構成され、前記マットベースとマットとの
間に、フック状の係止片が植え込まれた基布から成る係
止要素とループ状の係止片が植え込まれた基布から成る
係止要素とがそれぞれの側に対向して取り付けられる靴
拭きマットにおいて、前記マットベースは、ニトリル−
ブタジェン系ゴム90乃至50重量%と塩素含有樹脂10乃至
50重量%の混合物から成り、該マットベースに取り付け
られる係止要素の取り付け側の基布面はポリアミド系樹
脂で形成されていると共に、ポリウレタン樹脂から成る
バッキング層が設けられ、前記マットベースと係止要素
の基布面とを塩素含有樹脂を間に介して熱接着させたこ
とを特徴とする靴拭きマットが提供される。
〔作用〕
本発明は係止要素の基布ナイロン面とマットベースの
ニトリルブタジエンゴムと塩素含有樹脂を特定の量比で
混合して成る混合物との間に塩素含有樹脂シートを介在
させて熱接着を行うと、接着強度が大で、然も耐水性、
耐油性に優れた熱接着部を形成し得るという知見に基づ
くものである。
一般に係止要素とマットベースのゴムとの間に熱接着
を行わせる場合、係止要素の基布は溶融しないが、ゴム
シートが溶融する温度条件で熱接着を行う。何故ならば
係止要素の基布が溶融する条件では比較的小さい力で係
止片が脱落するからである。
ナイロン類を基布とする係止要素とニトリルブタジエ
ンゴムとから成るマットベースと熱接着した場合に小さ
い接着強度しか得られず、熱接着部が耐水性、耐油性に
劣る(後述する比較例1参照)のは、両重合体の溶解度
指数(SP値)が何れも高く、且つ近似していることから
みて、ナイロン類が溶融しない状態では両重合体の絡み
合い乃至相互作用が起こり難いためと解せられる。
これに対して係止要素の基布ナイロン面とマットベー
スのニトリルブタジエンゴムと塩素含有樹脂を特定の量
比で混合して成る混合物との間に塩素含有樹脂シートを
介在させて熱接着を行うと、接着強度が約2倍以上に向
上し、水、及び油と接触させた時の強度低下も著しく抑
制されるのである。この理由は不明であるが、塩素含有
樹脂とニトリルブタジエンゴムとの相溶性が良好であ
り、然も塩素含有樹脂はニトリルブタジエンゴムに比し
てナイロン類に強く接着結合を形成するためと考えられ
る。
〔発明の好適な態様〕
以下、本発明の好適な態様を添付図面に従って詳説す
る。
第1図は本発明に係る靴拭きマットの部分斜視図であ
る。第1図及び第2図に示すように靴拭きマット10のマ
ットベース12は矩形状に形成されている。マットベース
12は矩形状に限らず、円形、楕円形等でもよい。マット
ベース12の周縁には突縁14が形成され、突縁14内にはマ
ット16が収納される。第3図に示すようなマット16は、
織布18と、織布18に繊維をタフト化して先端を切り揃え
ることによって形成されたパイル糸20と、織布18に対し
てパイル糸20を固定するバッキング層22とから構成され
ている。
また、マットベース12には第1図及び第2図に示すよ
うに係止要素24が取り付けられ、係止要素24は基布26
と、基布26に植え込まれたフック状の係止片28、28、…
…とから構成されている。基布26はポリアミド系繊維等
からなり、係止片28は付け根がつぶされて基布26に固定
させている。
一方、第3図に示すようにマット16の裏面には係止要
素30が係止要素24に対向して糸条32によって取り付けら
れ、係止要素30はループ状係止片34と融着性基布26とか
ら構成されている。これ等一対の係止要素24、30は一時
係止機能を有し一般にマジックテープの名称で知られ、
例えば、ベルクロ・ファスナーの商品名で市販されてい
る。尚、これ等の一対の係止要素24、30はマットベース
12及びマット16の複数箇所に取り付けることができる。
各使用材質 マットベース12には、ニトリル−ブタジェンゴム系の
ものが使用され、ニトリル−ブタジェンゴムは屋外曝
露、水中又は熱水中、熱油中で充分耐え、耐寸法安定
性、耐摩耗性、耐光性にも優れている。このため、ニト
リル−ブタジェンゴムはレンタルマット等の長期常設に
使用する場合に好ましい材質となっている。また、マッ
トベース12にはニトリル−ブタジェンゴムを基剤とし
て、塩素含有樹脂である塩化ビニル樹脂、或いは塩化ビ
ニリデン樹脂を混合してもよい。これは後述する係止要
素24との熱接着性を高めるためである。ニトリル−ブタ
ジェンゴムとこれら混合物の配合量は、ニトリル−ブタ
ジェンゴムが90乃至50重量%の範囲にあり、塩化ビニル
樹脂、或いは塩化ビニリデン樹脂が10乃至50重量%の範
囲である。より好ましくはニトリル−ブタジェンゴムと
これら混合物の配合量は、ニトリル−ブタジェンゴムが
85乃至60重量%の範囲にあり、塩化ビニル樹脂、或いは
塩化ビニリデン樹脂が15乃至40重量%の範囲である。
この混合物の配偶量が前記範囲より多い場合には、ニ
トリル−ブタジェンゴムの特性が失われ、耐寸法安定
性、耐摩耗性等が悪くなる。また、混合物の配合量が少
ないと、係止要素24との熱接着性の効果が薄れる。
マット16の織布18は一般的な布、プラスチックネット
等でもよく、また、織布にはパイル糸を固定するため、
バッキング層としてニトリル−ブタジェンゴムのラテッ
クスが塗布乾燥される。パイル糸は、木綿繊維、レーヨ
ン、ポリビニルアルコール繊維、アクリル繊維、ナイロ
ン繊維等の1種或いは2種以上の組み合わせから成る紡
績糸或いはマルチフィラメント糸であってもよい。
また、パイル糸20は、靴底等との摺擦により、靴底等
に付着したダストを捕集するため、ダスト吸着性液体が
塗布又は含浸される。吸着性液体としては、流動パラフ
ィン、スピンドル油、アルキルベンゼン、ひまし油等の
鉱物油、合成油或いは植物油系の油剤類や、特公昭53−
10194号及び53−37471号公報に記載されている水性ダス
ト吸着剤を挙げることができる。
係止要素24の係止片28はナイロン或いはポリプロピレ
ン等で形成され、ナイロン繊維或いはその他の合成熱可
塑性繊維に付け根がされて植えこまれている。また、場
合によっては、その反対面にポリウレタン樹脂等でバッ
キングされている。係止要素24の基布26はこのようにナ
イロン繊維とポリウレタン樹脂とで構成しても良い。こ
のようなポリウレタン樹脂としては、末端イソシアネー
ト基をアルコール、フェノール、アミン等で末端をブロ
ックしたポリウレタン樹脂、即ち感熱接着性ウレタン樹
脂が好適である。ポリウレタン樹脂剤は係止片28を簡単
に植設固定するので、好ましい材質となっている。ま
た、係止要素30にも係止要素24と同様な材質が使用され
ている。
係止要素24とマットベース12との接着 マットベース12は塩素含有樹脂36を介して係止要素24
と重ね合わせられて一対のヒートシールバーで加熱下に
押圧することにより容易に熱接着される。塩素含有樹脂
は溶媒等に溶解して係止要素24とマットベース12との間
に塗布しても良いが、塩素含有樹脂をシート状に形成し
て、そのシートを挟んで熱接着して良い。このようにシ
ートした場合、塩素含有樹脂等が均一に係止要素とマッ
トベースとの間に介在され充分な効果を発揮する。この
ような樹脂或いはシートを使用した場合には、樹脂が接
着剤として作用し、マットベースと係止要素との接着強
度が増大し、特に経時変化に優れ、苛酷試験に於いて、
温度60℃の温水に7日間浸した場合でも係止要素の剥離
脱落が見られず、従来の接着方法に比べ優れている。
使用塩素含有樹脂としては、塩化ビニルホモポリマー
或いはコポリマー、塩化ビニリデン樹脂、塩素化ポリエ
チレン、塩素化ポリプロピレン、塩素化塩化ビニル樹
脂、クロロプレンゴム等が使用されるが、塩化ビニル樹
脂が最も好ましい。
これらの塩素含有樹脂には、有機錫化合物、帰属セッ
ケン等の熱安定剤、ジオクチルフタレート、エポキシ系
可塑剤等の可塑剤等をそれ自体公知の処方に従って配合
し得ることは勿論である。
また、これらの樹脂のシートには、厚さ0.1ミリ乃至
2ミリのものが使用され、好ましくは厚さ0.2ミリ乃至
1ミリのものが使用される。厚さが薄いと充分な接着強
度を高めることができない。また、厚過ぎるとヒートシ
ールが充分にできない不具合がある。
加熱温度はマットベースを構成する重合体の軟化温度
以上、係止要素の基布及び塩化ビニル樹脂等の融点乃至
軟化点よりも低いものであれば良く、また、圧力は係止
要素の係止片が潰され或いは押し込まれるような圧力、
例えば、0.1乃至20Kg/cm2(ゲージ)の圧力が付与され
る。但し、係止要素は主に周縁及び中央部の一部分に圧
力が加えられる。尚、加熱は高周波ウエルダで行うこと
ができる。
また、係止要素24の基布のバッキング層であるポリウ
レタン樹脂を係止要素とマットベースとの熱接着用のポ
リウレタン接着剤として利用する方法がある。このよう
な方法としては、それぞれが固体であるブロックイソシ
アネートとポリエステルまたはポリエーテルを予め反応
当量比に混合し、係止要素裏面に、混合物溶融に充分な
比較的低温例えば95℃以下に溶融して塗布し、この混合
物を溶融塗布した係止要素をマットベース表面所定位置
に塗布面が接触するように接置し、0.1乃至20Kg/cm
2(ゲージ)の圧力で高周波加熱により約180乃至185℃
に瞬間的加熱を行えば、ブロックイソシアネートが解離
して瞬間的に共存するポリエステル又はポリエーテルと
反応してポリウレタンの生成し、これが塩化ビニル等と
固く結びついて強力な接着効果を表すことができる。
本発明に係る方法によれば、マットベース面への係止
要素について予め裏面にブロックイソシアネートとポリ
エステルポリオールを塗布した係止要素を塩化ビニル樹
脂シートの所定位置に密着させ2Kg/cm2ゲージ圧で圧着
しつつ高周波加熱で185℃に5秒間加熱すれば、完全に
係止要素は接着されて20Kg以上の剥離強度を示した。
係止要素裏面にブロックイソシアネート/ポリエステ
ルまたはポリエーテルを塗布するには、溶融塗布の外に
溶剤例えばエーテル類(テトラヒドロフラン)、ケトン
類(メチルエチルケトン)等に溶解させて塗布後溶剤を
蒸発させても同様の効果が得られる。オクテン酸コバル
トを添加するのは、ブロックイソシアネートの加熱解離
とその後の反応を促進させるのに有効である。
この他にブロックイソシアネートとしては、4,4′−
ジイソシアネート・ジフェニルメタンとキシレノールの
ブロック体(日本ポリウレタン工業株式会社製コロネー
MS50)、同じく4,4′−ジイソシアネート・ジフェ
ニルメタンのメチルエチルケトン・オキシムによるブロ
ック体またはトリメチロールプロパン/トリレン・ジイ
ソシアネートのアダクトの2,4−ジクロルフェノールに
よるブロック体等が有効に使用でき、特にメチルエチル
ケトン・オキシムによるブロック体は高温加熱による解
離時にフェノール等の異臭発生がない特徴を有している
ので好適である。
ブロックイソシアネートと反応させる活性水素化合物
としては、ポリエステル、ポリエーテル等のいずれでも
良いが、比較的低温の融点を有する固体ポリマーが有利
であり、例えばポリエステル類としてはバイエル社のDe
smophen650、ダイセル化学工業株式会社のポリカプロラ
クトンPlaccel及び日本ポリウレタン工業株式会社のニ
ツポラン 等が有効に使用でき、ポリエーテル類として
はWysndotte Chem.Corp.のプルロニック・ポリオール類
で融点約50℃の製品が有利である。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を詳説する。
(実施例1) 使用材質 マットベース;ニトリル−ブタジェンゴム70重量%/
塩化ビニル30重量%を100部、SRFカーボンを60部、ハー
ドクレーを50部、DOPを35部、酸化亜鉛を5部、ステア
リン酸を1部、2,6−ジテトラブチルパラクレゾールを
2部、パラフィンを1部、促進剤N−シクロヘキシル−
2−ベンゾチアジルスルフェンアミドを2部、促進剤テ
トラメチルチウラムジスルフィドを2部、硫黄を0.5部
配合して製造。
係止要素;係止要素のバッキング層にポリウレタン樹
脂を使用。
介在シート;厚さ0.3ミリの塩化ビニルシートを使
用。
熱接着方法 前記塩化ビニルシートを挟んで、高周波ウエルダで熱
接着を行い、条件を210V,0.7A;7秒間;同調調整6.1;ゲ
ージ圧4Kg/cm2とした。
評価方法 温度20℃及び60℃の雰囲気中で、空気、水、ス
ピンドル油にそれぞれ10枚の係止要素を接着したマット
ベースを7日間浸し、オートグラフIM−100(島津製作
所製)にて90度剥離(剥離スピード;200mm/mim.)テス
トを行った。その結果を以下の表1に示す。
この結果、温度60℃の苛酷試験に於いて、係止要素は
容易に剥離せず、充分な接着強度を有していた。
(実施例2) 使用材質 マットベース;ニトリル−ブタジェンゴム85重量%/
塩化ビニル15重量%を100部、その他の配合は実施例1
と同配合にて製造した。
係止要素;係止要素のバッキング層にポリウレタン樹
脂を使用。
介在シート;厚さ0.5ミリの塩化ビニルシートを使
用。
熱接着方法 前記塩化ビニルシートを挟んで、高周波ウエルダで熱
接着を行い、条件を210V,0.7A;7秒間;同調調整6.1;ゲ
ージ圧4Kg/cm2とした。
評価方法 温度20℃及び60℃の雰囲気中で、空気、水、ス
ピンドル油にそれぞれ10枚の係止要素を接着したマット
ベースを7日間浸し、オートグラフIM−100(島津製作
所製)にて90度剥離(剥離スピード;200mm/mim.)テス
トを行った。
その結果を以下の表2に示す。
この結果、温度60℃の苛酷試験に於いて、係止要素は
容易に剥離せず、充分な接着強度を有していた。
(比較例1) 使用材質 マットベース;ニトリル−ブタジェンゴムを100部、
その他の配合剤は実施例1と同配合にて製造した。
係止要素;係止要素のバッキング層ポリウレタン樹脂
を使用。
介在シート;なし。
熱接着方法 高周波ウエルダで熱接着を行い、条件を210V,0.7A;7
秒間;同調調整6.1;ゲージ圧4Kg/cm2とした。
評価方法 温度20℃及び60℃の雰囲気中で、空気、水、ス
ピンドル油にそれぞれ10枚の係止要素を接着したマット
ベースを7日間浸し、オートグラフIM−100(島津製作
所製)にて90度剥離(剥離スピード;200mm/mim)テスト
を行った。
その結果を以下の表3に示す。
この結果、標準状態の強度も低く、温度60℃の苛酷試
験に於いて、係止要素は容易に剥離し、充分な接着強度
を有していなかった。
(比較例2) 使用材質 マットベース;ニトリル−ブタジェンゴム80重量%/
塩化ビニル20重量%を100部、その他の配合剤は実施例
1と同配合にて製造した。
係止要素;係止要素のバッキング層にポリウレタン樹
脂を使用。
介在シート;なし。
熱接着方法 高周波ウエルダで熱接着を行い、条件を210V,0.7A;7
秒間;同調調整6.1;ゲージ圧4Kg/cm2とした。
評価方法 温度20℃及び60℃の雰囲気中で、空気、水、ス
ピンドル油にそれぞれ10枚の係止要素を接着したマット
ベースを7日間浸し、オートグラフIM−100(島津製作
所製)にて90度剥離(剥離スピード;200mm/mim.)テス
トを行った。
その結果を以下の表4に示す。
標準状態に於いては充分な強度が得られたが、水浸漬
により、強度低下が激しく、温度60℃の苛酷状態での水
浸漬、油浸漬で著しく低下した。
〔発明の効果〕 以上、説明したように本発明に係る靴拭きマットによ
れば、マットベースに接着した係止要素は、従来のもの
より耐水性、耐油性等に優れた接着強度を有し、レンタ
ルマット用マットベースとして長期使用する場合も耐久
性の点で充分な接着強度を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る靴拭きマットの部分斜視図、 第2図は第1図のマットベースのA−A線に沿った断面
図、 第3図は第1図のマットのB−B線に沿った断面図であ
る。 10……靴拭きマット、12……マットベース、14……突
縁、16……マット、20……パイル糸、24、30……係止要
素、26……基布、28……フック状係止片、34……ループ
状係止片、36……塩素含有樹脂。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】額縁状の突縁が形成されたマットベース
    と、塵埃捕集用の油剤が塗布されたパイル系が植設さ
    れ、前記マットベースの額縁内に着脱可能に収容される
    マットから構成され、前記マットベースとマットとの間
    に、フック状の係止片が植え込まれた基布から成る係止
    要素とループ状の係止片が植え込まれた基布から成る係
    止要素とがそれぞれの側に対向して取り付けられる靴拭
    きマットにおいて、 前記マットベースは、ニトリル−ブタジェン系ゴム90乃
    至50重量%と塩素含有樹脂10乃至50重量%の混合物から
    成り、 該マットベースに取り付けられる係止要素の取り付け側
    の基布面はポリアミド系樹脂で形成されていると共に、
    ポリウレタン樹脂から成るバッキング層が設けられ、 前記マットベースと係止要素の基布面とを塩素含有樹脂
    を間に介して熱接着させたことを特徴とする靴拭きマッ
    ト。
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