JP2657062B2 - 自動二,三輪車の変速装置 - Google Patents
自動二,三輪車の変速装置Info
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- JP2657062B2 JP2657062B2 JP62227698A JP22769887A JP2657062B2 JP 2657062 B2 JP2657062 B2 JP 2657062B2 JP 62227698 A JP62227698 A JP 62227698A JP 22769887 A JP22769887 A JP 22769887A JP 2657062 B2 JP2657062 B2 JP 2657062B2
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- transmission
- input shaft
- shaft
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動二,三輪車に採用される変速装置に関
し、特に該変速装置を一次減速手段とVベルト式無段変
速装置とで構成した場合の、エンジン幅のコンパクト化
に関する。
し、特に該変速装置を一次減速手段とVベルト式無段変
速装置とで構成した場合の、エンジン幅のコンパクト化
に関する。
〔従来の技術〕 従来から、自動二,三輪車では、変速装置として、無
段階でスムーズな変速比が得られるVベルト式無段変速
装置を備えている場合が多い。
段階でスムーズな変速比が得られるVベルト式無段変速
装置を備えている場合が多い。
このVベルト式無段変速装置は、入力,出力軸に装着
された駆動,従動プーリ間にVベルトを巻回して構成さ
れている。この場合、入力軸をクランク軸に直結すると
Vベルトの回転速度が高過ぎ、寿命上の問題が生じるこ
とから、クランク軸の外方端と上記入力軸とを歯車又は
伝動チェン等の一次減速手段で連結し、クランク軸の回
転速度を一旦減速した後上記Vベルト式無段変速装置に
伝達するようにしている(特開昭和61−252955号公報参
照)。
された駆動,従動プーリ間にVベルトを巻回して構成さ
れている。この場合、入力軸をクランク軸に直結すると
Vベルトの回転速度が高過ぎ、寿命上の問題が生じるこ
とから、クランク軸の外方端と上記入力軸とを歯車又は
伝動チェン等の一次減速手段で連結し、クランク軸の回
転速度を一旦減速した後上記Vベルト式無段変速装置に
伝達するようにしている(特開昭和61−252955号公報参
照)。
しかしながら上記従来の変速装置では、一次減速手段
の車幅方向外側にVベルト式無段変速装置が配設されて
いることから、それだけエンジン幅が広くなるという問
題点がある。この点はエンジンをコンパクト化するとい
う最近の要請に応える場合の特に解決すべき技術的課題
となっている。
の車幅方向外側にVベルト式無段変速装置が配設されて
いることから、それだけエンジン幅が広くなるという問
題点がある。この点はエンジンをコンパクト化するとい
う最近の要請に応える場合の特に解決すべき技術的課題
となっている。
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされ
たもので、上記Vベルト式無段変速装置の配設位置を考
慮することにより、エンジン幅をコンパクト化すること
ができる自動二,三輪車の変速装置を提供することを目
的としている。
たもので、上記Vベルト式無段変速装置の配設位置を考
慮することにより、エンジン幅をコンパクト化すること
ができる自動二,三輪車の変速装置を提供することを目
的としている。
本発明は、クランク軸の外端部に装着された遠心式ク
ラッチと、クランク軸の遠心式クラッチ内側と該クラン
ク軸に平行に配設された入力軸との間に設けられた一次
減速手段と、上記入力軸及びこれと平行に配設された出
力軸のそれぞれに装着された駆動,従動プーリ間にVベ
ルトを巻回してなるVベルト式無段変速装置とを備えた
自動二,三輪車の変速装置において、上記一次減速手段
及び遠心式クラッチの車幅方向内側で、かつクランク室
の後方に上記Vベルト式無段変速装置を配設し、上記出
力軸をクランク軸の後方に該クランク軸と略同じ高さに
配置し、上記入力軸をクランク軸と出力軸との間でクラ
ンク軸より高所に配置し、車両側方から車幅方向に見る
と上記クランク軸,入力軸,出力軸の軸線が略逆V字状
をなし、かつ上記遠心クラッチ,駆動プーリ,従動プー
リの外周縁が互いに近接しており、上記出力軸の回転を
後輪側に伝達又は遮断する手動式切り替えクラッチを上
記一次減速手段と反対側に、かつその少なくとも一部が
上記従動プーリの車幅方向投影面内に位置するよう配置
し、上記入力軸,出力軸及び該両軸に装着されたVベル
ト式無段変速装置を一体的に上記手動式切り替えクラッ
チと反対側に取り外し可能としたことを特徴としてい
る。
ラッチと、クランク軸の遠心式クラッチ内側と該クラン
ク軸に平行に配設された入力軸との間に設けられた一次
減速手段と、上記入力軸及びこれと平行に配設された出
力軸のそれぞれに装着された駆動,従動プーリ間にVベ
ルトを巻回してなるVベルト式無段変速装置とを備えた
自動二,三輪車の変速装置において、上記一次減速手段
及び遠心式クラッチの車幅方向内側で、かつクランク室
の後方に上記Vベルト式無段変速装置を配設し、上記出
力軸をクランク軸の後方に該クランク軸と略同じ高さに
配置し、上記入力軸をクランク軸と出力軸との間でクラ
ンク軸より高所に配置し、車両側方から車幅方向に見る
と上記クランク軸,入力軸,出力軸の軸線が略逆V字状
をなし、かつ上記遠心クラッチ,駆動プーリ,従動プー
リの外周縁が互いに近接しており、上記出力軸の回転を
後輪側に伝達又は遮断する手動式切り替えクラッチを上
記一次減速手段と反対側に、かつその少なくとも一部が
上記従動プーリの車幅方向投影面内に位置するよう配置
し、上記入力軸,出力軸及び該両軸に装着されたVベル
ト式無段変速装置を一体的に上記手動式切り替えクラッ
チと反対側に取り外し可能としたことを特徴としてい
る。
ここで本発明における一次減速手段は、例えばクラン
ク軸と入力軸とを伝動チェン又は歯車で連結することに
より実現できる。
ク軸と入力軸とを伝動チェン又は歯車で連結することに
より実現できる。
本発明に係る自動二,三輪車の変速装置によれば、遠
心式クラッチ及び一次減速手段をクランク軸の外端部に
配設するとともに、Vベルト式無段変速装置を上記一次
減速手段及び遠心式クラッチの車幅方向内側で、かつク
ランク室の後方に配置したので、入力軸,出力軸はクラ
ンク軸の後方に位置し、クランク軸より車幅方向外方に
位置することはほとんどなく、エンジン幅をコンパクト
にできる。
心式クラッチ及び一次減速手段をクランク軸の外端部に
配設するとともに、Vベルト式無段変速装置を上記一次
減速手段及び遠心式クラッチの車幅方向内側で、かつク
ランク室の後方に配置したので、入力軸,出力軸はクラ
ンク軸の後方に位置し、クランク軸より車幅方向外方に
位置することはほとんどなく、エンジン幅をコンパクト
にできる。
また上記クランク軸,入力軸,出力軸を車幅方向に見
て軸線が略逆V字状をなし、かつ上記遠心クラッチ,駆
動プーリ,従動プーリの外周縁が互いに近接するように
配設したので、エンジンを車両長手方向についてもコン
パクトにできる。
て軸線が略逆V字状をなし、かつ上記遠心クラッチ,駆
動プーリ,従動プーリの外周縁が互いに近接するように
配設したので、エンジンを車両長手方向についてもコン
パクトにできる。
また手動式切り替えクラッチを上記一次減速手段と反
対側に、かつその少なくとも一部が上記従動プーリの車
幅方向投影面内に位置するよう配置したので、該クラッ
チによりエンジン停止状態での車両移動を容易にでき、
かつ該クラッチを配置しながらエンジンの上記コンパク
トに支障が生じるのを回避できる。
対側に、かつその少なくとも一部が上記従動プーリの車
幅方向投影面内に位置するよう配置したので、該クラッ
チによりエンジン停止状態での車両移動を容易にでき、
かつ該クラッチを配置しながらエンジンの上記コンパク
トに支障が生じるのを回避できる。
さらにまた上記入力軸,出力軸及び該両軸に装着され
たVベルト式無段変速装置を一体的に上記手動式切り替
えクラッチと反対側に取り外し可能としたので、例えば
Vベルト交換時等の整備性を向上できる。
たVベルト式無段変速装置を一体的に上記手動式切り替
えクラッチと反対側に取り外し可能としたので、例えば
Vベルト交換時等の整備性を向上できる。
以下、本発明の実施例を図について説明する。
第1図及び第2図は本発明の一実施例による自動二輪
車の変速装置を説明するための図である。
車の変速装置を説明するための図である。
図において、1は自動二輪車のフレームであり、該フ
レーム1は鋼管製の左右対称に形成された枠状のもので
あり、これの略中央部には駆動ユニット2が搭載されて
いる。該駆動ユニット2は、エンジン30の後方に変速装
置31を接続して構成されている。上記エンジン30のピス
トン3はコンロッド4を介してクランク軸5のクランク
アーム部5aに連結されている。このクランク軸5はクラ
ンクケース6の左,右ケース6a,6bに回転自在に軸支さ
れており、上記クランクアーム部5aは左,右ケース6a,6
bで形成されたクランク室6c内に収容されている。ま
た、上記クランク軸5の右端には遠心式クラッチ7が配
設されており、これの皿状の伝達板7aの底面に該クラッ
チ7の回転力を後輪側に伝達するための駆動スプロケッ
ト8が固定されている。
レーム1は鋼管製の左右対称に形成された枠状のもので
あり、これの略中央部には駆動ユニット2が搭載されて
いる。該駆動ユニット2は、エンジン30の後方に変速装
置31を接続して構成されている。上記エンジン30のピス
トン3はコンロッド4を介してクランク軸5のクランク
アーム部5aに連結されている。このクランク軸5はクラ
ンクケース6の左,右ケース6a,6bに回転自在に軸支さ
れており、上記クランクアーム部5aは左,右ケース6a,6
bで形成されたクランク室6c内に収容されている。ま
た、上記クランク軸5の右端には遠心式クラッチ7が配
設されており、これの皿状の伝達板7aの底面に該クラッ
チ7の回転力を後輪側に伝達するための駆動スプロケッ
ト8が固定されている。
また上記クランクケース6の左,右ケース6a,6bの後
部には左,右変速機ケース6d,6eが一体形成されてい
る。この右変速機ケース6eにはカセットカバー9がボル
ト締め固定されており、該カセットカバー9と上記左,
右変速機ケース6d,6eとで後述のVベルト式無段変速装
置18を収容する変速装置室10が構成されている。この変
速装置室10内には、上記クランク軸5と平行に、かつ該
クランク軸5の後方に位置するように入力軸11,出力軸1
2が配設されており、これらは側面から見ると、軸芯を
結ぶ線が略逆V字状をなしている。即ち、出力軸12はク
ランク軸5と略同じ高さに位置し、また入力軸11はクラ
ンク軸5と出力軸12との略中央で、かつこれらより上方
に位置している。
部には左,右変速機ケース6d,6eが一体形成されてい
る。この右変速機ケース6eにはカセットカバー9がボル
ト締め固定されており、該カセットカバー9と上記左,
右変速機ケース6d,6eとで後述のVベルト式無段変速装
置18を収容する変速装置室10が構成されている。この変
速装置室10内には、上記クランク軸5と平行に、かつ該
クランク軸5の後方に位置するように入力軸11,出力軸1
2が配設されており、これらは側面から見ると、軸芯を
結ぶ線が略逆V字状をなしている。即ち、出力軸12はク
ランク軸5と略同じ高さに位置し、また入力軸11はクラ
ンク軸5と出力軸12との略中央で、かつこれらより上方
に位置している。
また、上記入力軸11のカセットカバー9から外方に突
出した突出部には従動スプロケット11aが装着され、固
定ナット11bで固定されており、この従動スプロケット1
1aと上記駆動スプロケット8との間にはチェン13が巻回
されている。これによりクランク軸5の回転速度を減速
する一次減速手段19が構成されている。
出した突出部には従動スプロケット11aが装着され、固
定ナット11bで固定されており、この従動スプロケット1
1aと上記駆動スプロケット8との間にはチェン13が巻回
されている。これによりクランク軸5の回転速度を減速
する一次減速手段19が構成されている。
また上記入力軸11の上記スプロケット11a側端部は上
記カセットカバー9に軸支され、かつ軸方向については
固定されている。そして該入力軸11の他端は左変速機ケ
ース6dに装着された軸受11cに挿脱可能に嵌合挿入され
て軸支されている。このようにして入力軸11は、カセッ
トカバー9とともに外方に取り外せるようになってい
る。
記カセットカバー9に軸支され、かつ軸方向については
固定されている。そして該入力軸11の他端は左変速機ケ
ース6dに装着された軸受11cに挿脱可能に嵌合挿入され
て軸支されている。このようにして入力軸11は、カセッ
トカバー9とともに外方に取り外せるようになってい
る。
また上記出力軸12の一端は上記入力軸11と同様に、カ
セットカバー9に軸支され、かつ軸方向に固定されてお
り、また他端は左変速機ケース6d及び後述の出力ケース
21で軸支された駆動ギヤ12a内にスプライン嵌合してい
る。これにより、この出力軸12もカセットカバー9とと
もに外方に取り出せるようになっている。
セットカバー9に軸支され、かつ軸方向に固定されてお
り、また他端は左変速機ケース6d及び後述の出力ケース
21で軸支された駆動ギヤ12a内にスプライン嵌合してい
る。これにより、この出力軸12もカセットカバー9とと
もに外方に取り出せるようになっている。
そして上記入力,出力軸11,12の中央部には駆動,従
動プーリ14,15が装着されている。この各プーリ14,15
は、それぞれ入力,出力軸11,12にスプライン嵌合した
固定プーリ14a,15aと、軸方向に移動可能に装着された
可動プーリ14b,15bとから構成されている。この駆動,
従動プーリ14,15間にはVベルト16が巻回されており、
これによりVベルト式無段変速装置18が構成されてい
る。このようにして本実施例のVベルト式無段変速装置
18は、上記一次減速手段19の車幅方向内側で、かつクラ
ンク室6cの後方に、即ち車幅方向略中心部に配設されて
いる。なお、20は遠心クラッチ7及びカセットカバー9
等の右側面を覆うエンジンカバーである。
動プーリ14,15が装着されている。この各プーリ14,15
は、それぞれ入力,出力軸11,12にスプライン嵌合した
固定プーリ14a,15aと、軸方向に移動可能に装着された
可動プーリ14b,15bとから構成されている。この駆動,
従動プーリ14,15間にはVベルト16が巻回されており、
これによりVベルト式無段変速装置18が構成されてい
る。このようにして本実施例のVベルト式無段変速装置
18は、上記一次減速手段19の車幅方向内側で、かつクラ
ンク室6cの後方に、即ち車幅方向略中心部に配設されて
いる。なお、20は遠心クラッチ7及びカセットカバー9
等の右側面を覆うエンジンカバーである。
また、上記左変速機ケース6dの後部には出力室21aを
構成する出力ケース21が装着されており、該出力室21a
内には中間軸17が回転自在に配設されている。該中間軸
17には上記出力軸12に装着された駆動ギヤ12aと噛合す
る従動ギヤ17aが回転自在に装着されている。該従動ギ
ヤ17aには該中間軸17とスプライン嵌合した係合部材17b
が係脱自在となっており、この従動ギヤ17aは図示しな
いクラッチレバーを把持すると、係合部材17bが外れ、
自由に回転する。また該中間軸17の先端に装着されたベ
ベルギヤ17cは出力軸22のベベルギヤ22aと噛合してい
る。
構成する出力ケース21が装着されており、該出力室21a
内には中間軸17が回転自在に配設されている。該中間軸
17には上記出力軸12に装着された駆動ギヤ12aと噛合す
る従動ギヤ17aが回転自在に装着されている。該従動ギ
ヤ17aには該中間軸17とスプライン嵌合した係合部材17b
が係脱自在となっており、この従動ギヤ17aは図示しな
いクラッチレバーを把持すると、係合部材17bが外れ、
自由に回転する。また該中間軸17の先端に装着されたベ
ベルギヤ17cは出力軸22のベベルギヤ22aと噛合してい
る。
次に本実施例の作用効果について説明する。
まず、本実施例の駆動ユニット2におけるエンジン出
力の伝達動作について説明する。クランク軸5の回転速
度が上昇して遠心クラッチ7が作動すると、クランク軸
5の回転は一次減速手段19で一旦減速され、さらにVベ
ルト式無段変速装置18で適宜変速され、しかる後中間軸
17,出力軸22から後輪に伝達される。
力の伝達動作について説明する。クランク軸5の回転速
度が上昇して遠心クラッチ7が作動すると、クランク軸
5の回転は一次減速手段19で一旦減速され、さらにVベ
ルト式無段変速装置18で適宜変速され、しかる後中間軸
17,出力軸22から後輪に伝達される。
このような動作を行う変速装置において、上述の従来
装置では、Vベルト式無段変速装置がクランク軸の端部
に配設された一次減速手段より、さらに幅方向外方に配
設されていることから、エンジン幅が広くなるという問
題点があった。これに対して本実施例では、Vベルト式
無段変速装置18を一次減速手段19の内側で、かつクラン
ク室6cの後方に、つまり幅方向略中央に配設したので、
入力軸11,出力軸12がクランク軸5より外方に突出する
ことはなく、エンジン幅を大幅にコンパクト化すること
ができる。
装置では、Vベルト式無段変速装置がクランク軸の端部
に配設された一次減速手段より、さらに幅方向外方に配
設されていることから、エンジン幅が広くなるという問
題点があった。これに対して本実施例では、Vベルト式
無段変速装置18を一次減速手段19の内側で、かつクラン
ク室6cの後方に、つまり幅方向略中央に配設したので、
入力軸11,出力軸12がクランク軸5より外方に突出する
ことはなく、エンジン幅を大幅にコンパクト化すること
ができる。
そしてこの場合、Vベルト式無段変速装置18を単にク
ランク室6cの後方に配置した場合は、駆動プーリ14が大
径であることから該変速装置31が後方に長くなり、従っ
て駆動ユニット2の前後方向長さが延長されてしまう恐
れがある。これに対して本実施例では、クランク軸5,入
力軸11,出力軸12を側面視逆V字状に配設したので、前
後方向長さの延長の問題が生じることもない。
ランク室6cの後方に配置した場合は、駆動プーリ14が大
径であることから該変速装置31が後方に長くなり、従っ
て駆動ユニット2の前後方向長さが延長されてしまう恐
れがある。これに対して本実施例では、クランク軸5,入
力軸11,出力軸12を側面視逆V字状に配設したので、前
後方向長さの延長の問題が生じることもない。
次に本実施例の変速装置31におけるVベルト16の交換
方法について説明する。
方法について説明する。
先ずエンジンカバー20を取り外し、次に遠心クラッチ
7を取り外すとともに、伝動チェン8を取り外す。そし
て次にカセットカバー9の図示しない取付ボルトを抜き
取るとともに、このカセットカバー9を外方に引き出
す。するとVベルト式無段変速装置18がこのカセットカ
バー9ごとクランクケース6の外方に外される。この外
方に取り外した状態で、例えば入力軸11のロックナット
11bを外し、該入力軸11をカセットカバー9の反対側に
取り外すとともに、駆動プーリ14の固定プーリ14aを取
り外せば、これによりVベルト16を交換することができ
る。なお、上記工程の逆の手順により組み立てることが
できる。
7を取り外すとともに、伝動チェン8を取り外す。そし
て次にカセットカバー9の図示しない取付ボルトを抜き
取るとともに、このカセットカバー9を外方に引き出
す。するとVベルト式無段変速装置18がこのカセットカ
バー9ごとクランクケース6の外方に外される。この外
方に取り外した状態で、例えば入力軸11のロックナット
11bを外し、該入力軸11をカセットカバー9の反対側に
取り外すとともに、駆動プーリ14の固定プーリ14aを取
り外せば、これによりVベルト16を交換することができ
る。なお、上記工程の逆の手順により組み立てることが
できる。
ところでVベルト式無段変速装置をクランクケースと
一体の変速機ケース内に収容するようにした場合、設計
の如何によっては、Vベルトの交換時にシリンダ,及び
シリンダヘッドを取り外すとともに、クランクケースを
左,右又は上,下に分割することが必要となり、非常に
手間がかかるという問題が生じるおそれがある。これに
対して本実施例では、Vベルト式無段変速装置18をカセ
ットカバー9に固定し、該カバー9とともに外方に取り
外せる、いわゆるカセット構造にしたので、上記カセッ
トカバー9を外すことにより、外方においてVベルト16
の交換をすることができ、交換時の手間を大幅に削減す
ることができる。
一体の変速機ケース内に収容するようにした場合、設計
の如何によっては、Vベルトの交換時にシリンダ,及び
シリンダヘッドを取り外すとともに、クランクケースを
左,右又は上,下に分割することが必要となり、非常に
手間がかかるという問題が生じるおそれがある。これに
対して本実施例では、Vベルト式無段変速装置18をカセ
ットカバー9に固定し、該カバー9とともに外方に取り
外せる、いわゆるカセット構造にしたので、上記カセッ
トカバー9を外すことにより、外方においてVベルト16
の交換をすることができ、交換時の手間を大幅に削減す
ることができる。
また手動式切り替えクラッチを上記一次減速手段と反
対側に、かつその中間軸17が上記従動プーリ15の車幅方
向投影面内に位置するよう配置したので、該クラッチに
よりエンジン停止状態での車両移動を容易にでき、かつ
該クラッチを配置しながらエンジンの上記コンパクトに
支障が生じるのを回避できる。
対側に、かつその中間軸17が上記従動プーリ15の車幅方
向投影面内に位置するよう配置したので、該クラッチに
よりエンジン停止状態での車両移動を容易にでき、かつ
該クラッチを配置しながらエンジンの上記コンパクトに
支障が生じるのを回避できる。
なお、本発明の変速装置の適用範囲は、自動二輪車用
のものに限定されるものではなく、自動三輪車の変速装
置にも勿論適用できる。
のものに限定されるものではなく、自動三輪車の変速装
置にも勿論適用できる。
以上のように、本発明に係る自動二,三輪車の変速装
置によれば、遠心式クラッチ及び一次減速手段をクラン
ク軸の外端部に配設するとともに、Vベルト式無段変速
装置を上記一次減速手段及び遠心式クラッチの車幅方向
内側で、かつクランク室の後方に配置したので、エンジ
ン幅をコンパクトにできる効果がある。
置によれば、遠心式クラッチ及び一次減速手段をクラン
ク軸の外端部に配設するとともに、Vベルト式無段変速
装置を上記一次減速手段及び遠心式クラッチの車幅方向
内側で、かつクランク室の後方に配置したので、エンジ
ン幅をコンパクトにできる効果がある。
また上記クランク軸,入力軸,出力時を車幅方向に見
て軸線が略逆V字状をなし、かつ上記遠心クラッチ,駆
動プーリ,従動プーリの外周縁が互いに近接するように
配設したので、エンジンを車両長手方向についてもコン
パクトにできる効果がある。
て軸線が略逆V字状をなし、かつ上記遠心クラッチ,駆
動プーリ,従動プーリの外周縁が互いに近接するように
配設したので、エンジンを車両長手方向についてもコン
パクトにできる効果がある。
また手動式切り替えクラッチを上記一次減速手段と反
対側に、かつその少なくとも一部が上記従動プーリの車
幅方向投影面内に位置するよう配置したので、該クラッ
チによりエンジン停止状態での車両移動を容易にでき、
かつ該クラッチを配置しながらエンジンの上記コンパク
トに支障が生じるのを回避できる効果がある。
対側に、かつその少なくとも一部が上記従動プーリの車
幅方向投影面内に位置するよう配置したので、該クラッ
チによりエンジン停止状態での車両移動を容易にでき、
かつ該クラッチを配置しながらエンジンの上記コンパク
トに支障が生じるのを回避できる効果がある。
さらにまた上記入力軸,出力軸及び該両軸に装着され
たVベルト式無段変速装置を一体的に上記手動式切り替
えクラッチと反対側に取り外し可能としたので、例えば
Vベルト交換時等の整備性を向上できる効果がある。
たVベルト式無段変速装置を一体的に上記手動式切り替
えクラッチと反対側に取り外し可能としたので、例えば
Vベルト交換時等の整備性を向上できる効果がある。
第1図及び第2図は本発明の一実施例による自動二輪車
の変速装置を説明するための図であり、第1図はVベル
ト式無段変速装置を展開状態で示す断面平面図、第2図
は駆動ユニットの配置状態を示す側面図である。 図において、5はクランク軸、6cはクランク室、11は入
力軸、12は出力軸、14は駆動プーリ、15は従動プーリ、
16はVベルト、18はVベルト式無段変速装置、19は一次
減速手段、31は変速装置である。
の変速装置を説明するための図であり、第1図はVベル
ト式無段変速装置を展開状態で示す断面平面図、第2図
は駆動ユニットの配置状態を示す側面図である。 図において、5はクランク軸、6cはクランク室、11は入
力軸、12は出力軸、14は駆動プーリ、15は従動プーリ、
16はVベルト、18はVベルト式無段変速装置、19は一次
減速手段、31は変速装置である。
Claims (1)
- 【請求項1】クランク軸の外端部に装着された遠心式ク
ラッチと、クランク軸の遠心式クラッチ内側と該クラン
ク軸に平行に配設された入力軸との間に設けられた一次
減速手段と、上記入力軸及びこれと平行に配設された出
力軸のそれぞれに装着された駆動,従動プーリ間にVベ
ルトを巻回してなるVベルト式無段変速装置とを備えた
自動二,三輪車の変速装置において、上記一次減速手段
及び遠心式クラッチの車幅方向内側で、かつクランク室
の後方に上記Vベルト式無段変速装置を配設し、上記出
力軸をクランク軸の後方に該クランク軸と略同じ高さに
配置し、上記入力軸をクランク軸と出力軸との間でクラ
ンク軸より高所に配置し、車両側方から車幅方向に見る
と上記クランク軸,入力軸,出力軸の軸線が略逆V字状
をなし、かつ上記遠心式クラッチ,駆動プーリ,従動プ
ーリの外周縁が互いに近接しており、上記出力軸の回転
を後輪側に伝達又は遮断する手動式切り替えクラッチを
上記一次減速手段と反対側に、かつその少なくとも一部
が上記従動プーリの車幅方向投影面内に位置するよう配
置し、上記入力軸,出力軸及び該両軸に装着されたVベ
ルト式無段変速装置を一体的に上記手動式切り替えクラ
ッチと反対側に取り外し可能としたことを特徴とする自
動二,三輪車の変速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62227698A JP2657062B2 (ja) | 1987-09-10 | 1987-09-10 | 自動二,三輪車の変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62227698A JP2657062B2 (ja) | 1987-09-10 | 1987-09-10 | 自動二,三輪車の変速装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6469854A JPS6469854A (en) | 1989-03-15 |
JP2657062B2 true JP2657062B2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=16864948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62227698A Expired - Fee Related JP2657062B2 (ja) | 1987-09-10 | 1987-09-10 | 自動二,三輪車の変速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2657062B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002262613A (ja) * | 2001-03-06 | 2002-09-17 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 移植機 |
CN100594295C (zh) * | 2005-11-30 | 2010-03-17 | 本田技研工业株式会社 | 具备皮带式无级变速器的发动机 |
CN1975149B (zh) * | 2005-11-30 | 2011-04-06 | 本田技研工业株式会社 | 具备皮带式无级变速器的发动机的脚踏起动装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS593640U (ja) * | 1982-06-29 | 1984-01-11 | クラリオン株式会社 | ミユ−テイング制御回路 |
JPS6123078U (ja) * | 1984-07-11 | 1986-02-10 | 株式会社クボタ | 蓄熱タンク |
-
1987
- 1987-09-10 JP JP62227698A patent/JP2657062B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002262613A (ja) * | 2001-03-06 | 2002-09-17 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 移植機 |
CN100594295C (zh) * | 2005-11-30 | 2010-03-17 | 本田技研工业株式会社 | 具备皮带式无级变速器的发动机 |
CN1975149B (zh) * | 2005-11-30 | 2011-04-06 | 本田技研工业株式会社 | 具备皮带式无级变速器的发动机的脚踏起动装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6469854A (en) | 1989-03-15 |
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