JP2656709B2 - 窒化珪素焼結体の製造方法 - Google Patents
窒化珪素焼結体の製造方法Info
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Description
方法に係り、更に詳細には、高温まで強度が劣化しない
窒化珪素焼結体の製造方法に関する。
化珪素焼結体の製造方法が知られているが(特公昭48
−7486号、特公昭49−21091号公報等)、こ
れら製造法により得られる窒化珪素焼結体は、高温にお
ける強度が十分ではなく、常温強度からの強度劣化が大
きかった。
て焼成する場合、サヤ内に充填する成形体詰め量には具
体的な条件等が規定されておらず、同一の焼成条件(温
度、時間、圧力等)で焼成を行っても、得られる焼結体
の特性が大きく異なるという事態が生じていた。
(特に、成形体重量とサヤ内容積等)に着目し、これら
を適切に制御して焼成を行うことにより、高温まで強度
の劣化しない窒化珪素焼結体が得られることを知見し、
かかる製造方法を提案している(特開平4−59659
号公報)。
者が更に研究を重ねた結果、サヤ内詰め量の制御の仕方
に更に改善の余地があることが判明した。即ち、サヤ内
に充填する成形体の重量とサヤ内容積を制御しても、成
形体の形状が異なる場合には、その表面積が異なるた
め、該成形体から発生する飛散ガスの量が異なり、この
結果、得られる焼結体の特性に差異を生ずるということ
が判明した。
題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、焼成条件を精密に制御し、得られる焼結体特性にバ
ラツキが少なく、高温まで強度の劣化しない窒化珪素焼
結体の製造方法を提供することにある。
解決すべく鋭意研究した結果、成形体重量とサヤ内容積
との関係に、成形体表面積の条件を加重することによ
り、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成
するに至った。
法は、窒化珪素粉末及び希土類元素酸化物粉末を混合し
て、これらを主成分とする混合物を得、この混合物を成
形し、次いで、次式 Y≧−1236000X+868000 Y≦−494400X+2227600 0≦Y≦500000 (式中のXは成形体表面積(cm2)/成形体重量
(g)、Yはサヤ内容積(cm3)を示す。)で表され
る関係を満足する条件下で、焼成を行うことを特徴とす
る。
で、サヤ内容積と、成形体重量と、成形体表面積を適切
に制御することにした。これにより、得られる焼結体の
特性の均一化を向上することができ、更に、この窒化珪
素焼結体は、高温まで強度が劣化せず良好な特性を有す
る。焼成条件を、成形体表面積の条件をも加味して上述
のように制御することにより、特性が均一で、高温強度
の良好な焼結体が得られる理由としては、以下の事項が
考えられる。
時に成形体から飛散するガス量が小さく、成形体(特
に、成形体内部)からガスが十分に除去されないため、
焼結が十分に進行せず、従って、焼結体内部の焼結性が
低減し、得られる焼結体の特性に悪影響を及ぼすことに
なる。一方、成形体表面積が大き過ぎると、上記飛散す
るガス量が大き過ぎ、ガス成分として酸素等が焼結体か
ら飛散し過ぎるため、焼結体が目的とする組成から大き
くずれ、意図する強度が発現しないことになる。
に、成形体表面積を小さ過ぎず且つ多き過ぎず適正な値
に保持する条件をも加味して、これら3者の関係を総合
的に適切な状態に制御することにより、得られる焼結体
特性の均一化及び高温強度の向上を図ることができるも
のと考えらる。
について詳細に説明する。まず、窒化珪素粉末と希土類
元素酸化物等の焼結助剤と混合する。ここで、窒化珪素
粉末としては、特に限定されるものではなく、通常の窒
化珪素粉末を用いることができるが、代表的には、平均
粒径0.3〜2μm、純度95重量%以上、酸素含有量
0.3〜3.0重量%、BET比表面積3〜20m2/
gのα−Si3N4粉末及び/又はβ−Si3N4粉末を例
示できる。また、焼結助剤も特に限定されるものではな
く、希土類元素酸化物としては、Y2O3、Er2O3、Y
b2O3等を例示でき、これ以外のものとしては、Al2
O3、MgO、Cr2O3等を挙げることができる。な
お、両者の混合比としては、窒化珪素粉末:焼結助剤=
99〜1:70〜30(重量比)程度とするのがよい。
を、例えば、窒化珪素製玉石を用いて混合粉砕し、乾燥
して成形用粉末を得る。次いで、得られた成形用粉末を
成形して所定の形状を有する成形体を作成する。成形法
は、特に限定されるものではなく、例えば、プレス成
形、押出成形、鋳込み成形等を例示できる。
焼成を行う。この際、サヤ内容積、成形体重量及び成形
体表面積の3者が、次式 Y≧−1236000X+868000 Y≦−494400X+2227600 0≦Y≦500000 (式中のXは成形体表面積(cm2)/成形体重量
(g)、Yはサヤ内容積(cm3)を示す。)で表され
る関係を満足する条件下で、焼成を行う。なお、ここ
で、成形体表面積及び成形体重量は、サヤ内に配置して
いる成形体全ての表面積及び重量の合計値を示す。
であり、上式で示される条件を満足する範囲を図示すれ
ば、図1に示す斜線の範囲内となる。この斜線範囲内の
条件で焼成すれば、特性が均一で高温強度に優れる窒化
珪素焼結体を得ることができる。ここで、「サヤ」と
は、焼成時に成形体を収納する容器をいい、焼成時に容
器内の雰囲気が保持できるものであれば、特にその形
状、材質及び蓋の有無等は問われない。また、サヤ内に
充填する物としては、成形体のみならず、上記3者の関
係を調整する目的で充填する物、即ち焼結体ダミーを挙
げることができる。
00〜2200℃、サヤ内雰囲気としては、N2ガス、
N2ガスとArガスとの混合物等を例示できる。また、
サヤ内の圧力は、上記焼成条件との関係で適宜変更する
ことができるが、加圧又は常圧とすることができる。代
表的にN2ガス加圧の場合には、1〜2000atmの
N2ガス圧とすることができる。更に、焼成時間も同様
に適宜変更できるが、代表的には0.5〜10時間とす
ることができる。
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。 (実施例1〜13、比較例1〜7)純度97重量%、酸
素含有量1.3重量%、平均粒径0.7μm、BET比
表面積11m2/gのα型窒化珪素原料粉末を、表1に
示すような割合で焼結助剤と混合した。ここで、用いた
焼結助剤の性状は下記の通りである。 Y2O3 ・・・純度99重量%、平均粒径0.5μm Tm2O3・・・純度98重量%、平均粒径0.8μm Er2O3・・・純度99重量%、平均粒径0.8μm MgO ・・・純度98重量%、平均粒径1.2μm CeO2 ・・・純度99重量%、平均粒径0.9μm
製玉石100kgと蒸留水40kgを添加し、これらを
内容積100lの媒体攪拌型粉砕機に投入し、2時間混
合粉砕した。次いで、乾燥して水分を蒸発させ、平均粒
径60μmに造粒して成形用粉末を得た。
の圧力で静水圧加圧し、種々の形状を有する成形体を作
成した。この際、各成形体の重量(g)及び表面積(c
m2)を測定し、その結果を表1に示した。なお、表面
積は寸法より計算して決定した。次いで、各成形体を、
表1に示すような内容積のサヤ内に配置し、10atm
のN2雰囲気下1950℃で3時間焼成して、窒化珪素
焼結体を得た。
対密度に変換して表1に示す。なお、1回に成形体を複
数個焼成した場合には、密度の最小及び最大値を範囲で
示す。 (強度)JIS R 1601に準拠し、常温及び高温
(1400℃)で4点曲げ強度を測定した。なお、1回
に成形体を複数個焼成した場合には、強度の最小及び最
大値を範囲で示す。得られた結果を表1に示す。
の焼結体においては、常温から高温までの範囲で強度劣
化が少なく、しかも強度のバラツキが小さいことがわか
る。また、相対密度も大きく、且つそのバラツキも小さ
い。
焼結体の製造方法によれば、成形体重量とサヤ内容積と
の関係に、成形体表面積の条件を加重することとしたた
め、得られる焼結体特性にバラツキが少なく、高温まで
強度の劣化しない窒化珪素焼結体の製造方法を提供する
ことができる。
線図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 窒化珪素粉末及び希土類元素酸化物粉末
を混合して、これらを主成分とする混合物を得、この混
合物を成形し、次いで、次式 Y≧−1236000X+868000 Y≦−494400X+2227600 0≦Y≦500000 (式中のXは成形体表面積(cm2)/成形体重量
(g)、Yはサヤ内容積(cm3)を示す。)で表され
る関係を満足する条件下で、焼成を行うことを特徴とす
る窒化珪素焼結体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5068641A JP2656709B2 (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 窒化珪素焼結体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP5068641A JP2656709B2 (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 窒化珪素焼結体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06279121A JPH06279121A (ja) | 1994-10-04 |
JP2656709B2 true JP2656709B2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=13379562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5068641A Expired - Fee Related JP2656709B2 (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 窒化珪素焼結体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2656709B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5510454B2 (ja) * | 2009-06-24 | 2014-06-04 | 旭硝子株式会社 | ハンガー組立体およびフロート板ガラス製造装置 |
-
1993
- 1993-03-26 JP JP5068641A patent/JP2656709B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06279121A (ja) | 1994-10-04 |
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