JP2656616B2 - 蓄熱装置 - Google Patents

蓄熱装置

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JP2656616B2
JP2656616B2 JP1141029A JP14102989A JP2656616B2 JP 2656616 B2 JP2656616 B2 JP 2656616B2 JP 1141029 A JP1141029 A JP 1141029A JP 14102989 A JP14102989 A JP 14102989A JP 2656616 B2 JP2656616 B2 JP 2656616B2
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heat
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淳一 金子
利介 小野田
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Hitachi Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
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    • Y02E60/14Thermal energy storage

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、濃度差蓄熱あるいは固体−液体の相変化蓄
熱装置に関する。
〔従来の技術〕 CaCl2とLiBrの混合媒体を利用した濃度差蓄熱装置を
例に取ると、従来の装置は、特開昭62−218773号公報に
記載のように、媒体を濃縮する蓄熱時の高温熱源を得る
ために、空冷ヒートポンプを高圧縮比で運転し、高温の
冷媒ガスが、媒体の熱交換器内で、60℃で凝縮し、媒体
を加熱するように構成されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術においては、媒体を濃縮して蓄熱する時
に、別設置の空冷ヒートポンプを運転しなければなら
ず、電気エネルギーを消費することになり、排熱を有効
に利用して、省エネルギーをはかることが配慮されてい
ない問題があつた。
水冷式冷凍機は、冷房時に、35〜40℃レベルの熱をク
ーリングタワーを介して外気に捨てており、また、空冷
式冷凍機の場合には、45゜〜50℃のレベルの熱を外気に
捨てているが、これらの温度レベルでは、70℃の冷水を
取り出す濃度差蓄熱装置が成り立たない。7℃の冷水を
取り出す濃度差蓄熱装置を経済的に成り立たせるために
は、少なくとも65℃以上の温度レベルが必要となる。
一般に空冷式冷凍機を例に取れば、凝縮温度は、45〜
50℃であるが、圧縮機の吐出ガス温度は、60〜90℃と高
いレベルにある。しかしながら、吐出ガス温度は、運転
条件、外気条件によつて変動し、外気温度が低い場合等
においては、蓄熱に有効な、規定温度T1以下となつてし
まうことがある。
本発明の目的は、60℃以上の余剰排熱を有効に回収し
て蓄熱時の高温熱源に利用するのに好適な蓄熱装置を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、媒体の温度差あるいは、固体−液体の相
変化により、温熱を蓄熱して冷熱を取り出す蓄熱装置に
おいて、温熱源として、油冷式スクリュー圧縮機の高温
潤滑油の熱源を利用するために、高温潤滑油により、媒
体を加熱する熱交換器のシリーズに、水冷または空冷式
のオイルクーラを設置し、媒体の温度が規定値T1に到着
するまでは、最大限媒体を加熱し、規定値T1到達後にお
いては、熱交換器の出口の潤滑油温度を規定値T2以上と
なるように、熱交換器における交換熱量を制御すること
によつて、達成される。
また、スクリユー圧縮機を停止する前に、媒体の温度
を検出測定し、媒体の温度が規定値T3以下の場合には、
継続運転を指令する信号を発生し、運転状況によりその
まま継続運転を行ない、状況によつては、一度停止した
後、再度運転する運転制御システムを備えることによつ
て、達成される。
更に上記目的は、継続運転信号によりスクリユー圧縮
機の吐出圧力設定値を高めに変更し、より高温な潤滑油
が得られるように構成することによつて、達成される。
〔作用〕
蓄熱完了時に、媒体の温度を60℃以上に加熱し、媒体
を濃縮しておく。高温潤滑油により媒体を加熱する熱交
換器と水冷または空冷式のオイルクーラをシリーズに設
置し、当該オイルクーラにより、油冷式スクリユー圧縮
機に供給する潤滑油の温度を制御するように構成したた
め、媒体の温度が規定値T1に到達するまでは、最大限媒
体を加熱し、媒体の温度が規定値に到達後においては、
熱交換器Aの出口の潤滑油温度が、T2(60℃+2)とな
るように、熱交換器の交換熱量を制御することにより、
媒体温度を規定値以上に加熱することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。
油冷式スクリユー圧縮機1は、モーター2によつて駆
動されており、スクリユー圧縮機1の軸受、メカニカル
シール等に供給された潤滑油は、ローターの噛み合い途
中に供給されたインジエクシヨン油を混合して、圧縮ガ
スを冷却し、高温の冷媒ガス+油となつて、セパレータ
3に入る。セパレータ3内のデミスター4によつて、高
温の油は、冷媒ガスから分離されてセパレータ3の下部
に溜る。一方、油を分離された高温の冷媒ガスは、凝縮
器5に導かれ、伝熱管6内を流れる冷却水によつて冷却
され液化する。液化した冷媒は、絞り7を経て減圧され
蒸発器8に入る。蒸発器に流入した冷媒は、伝熱管9内
を流れる冷水から熱を奪つて気化し、圧縮機1に吸い込
まれる。一方、セパレータ3で冷媒ガスと分離された高
温の潤滑油は、ストレーナ10を経て、オイルポンプ11に
より昇圧されて、濃縮希釈装置12内に配設された熱交換
器14,15に入る。濃縮槽13下部の媒体は、媒体ポンプ1
7、散布ノズル18により、管内を高温の潤滑油が流れる
伝熱管の外表面に散布され、媒体(例えばLi−Br溶液)
が高温となつて濃縮される。この過程で媒体内の水分
は、凝縮槽12内に配設され、管内に冷却水が流れる熱交
換器22の伝熱管外表面で凝縮液化し、凝縮槽21内下部に
溜る。
一方、熱交換器14,15で冷却された、高温の潤滑油
は、オイルクーラ19に入り、伝熱管20内を流れる冷却水
によつて、適温に冷却された後、圧縮機内の軸受、メカ
ニカルシールおよびインジエクシヨン油として供給され
る。
媒体の温度は、温度検出器25によつて検出され、この
温度が規定値T1より低い間は、温度レベルにこだわらず
最大限熱交換を行なう。従つてこの間は、熱交換器14,1
5が、十分に生かせる様に3方弁16の操作を行なう。次
に、蓄熱を完了するまでに媒体の温度を規定値T2以上に
高めて媒体を濃縮する必要があるために、3方弁16を操
作して熱交換器15への流れを停止し、媒体の温度を高め
るための運転を行なう。スクリユー圧縮機1を停止する
必要が生じた時には、媒体の温度を検出して、この温度
が規定値T3より低い場合には、状況が許せば、規定温度
に達するまで、蓄熱のため運転を継続する。
この時には、スクリユー圧縮機1の吐出圧力の設定温
度を高く設定することにより、高温の潤滑油が得られる
ため、より短時間で蓄熱を完了することができる。
媒体温度が規定値より低いにもかかわらず、継続運転
が不可なる時は、夜間電力を利用して、後から、蓄熱運
転を継続しても良い。
なお、冷熱をとり出すときは、ポンプ23を駆動し、冷
媒を熱交換器22に散布することによつて取り出せる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、余分な電気エネルギーを使うことな
く、スクリユー圧縮機の潤滑油の冷却熱として、外部に
捨てられている排熱を有効に回収して、濃度差蓄熱装置
の加熱源として利用できるので、大幅な省エネ効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す、フローシート図で
ある。 1……油冷式スクリユー圧縮機、2……モータ、3……
油分離器、4……デミスター、5……凝縮器、6……伝
熱管、7……絞り、8……蒸発器、9……伝熱管、10…
…ストレーナ、11……油ポンプ、12……濃縮希釈装置、
13……濃縮槽、14……熱交換器、15……熱交換器、16…
…3方弁、17……媒体ポンプ、18……散布ノズル、19…
…オイルクーラ、20……伝熱管、22……伝熱管、23……
3方弁、24……ろう弁、25……温度検出端。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】媒体の濃度差あるいは、固体−液体の相変
    化により、温熱を蓄熱して、冷熱を取り出す蓄熱装置に
    おいて、温熱源として、油冷式スクリュー圧縮機の高温
    潤滑油の熱源を利用した事を特徴とする蓄熱装置。
  2. 【請求項2】請求項(1)において、高温潤滑油によ
    り、媒体を加熱する熱交換器とシリーズに、水冷または
    空冷式のオイルクーラを設置し、媒体の温度が規定値T1
    に到着するまでは、最大限媒体を加熱し、規定値T1到達
    後においては、熱交換器の出口の潤滑油温度を規定値T2
    以上となるように、熱交換器における交換熱量を制御し
    たことを特徴とする蓄熱装置。
  3. 【請求項3】請求項(1)において、スクリュー圧縮機
    を停止する前に、媒体の温度を検出測定し、媒体の温度
    が、規定値T3以下の場合には、継続運動を指令する信号
    を発生し、運転状況によりそのまま継続運転を行い、状
    況によっては、一度停止した後、再度運転する運転制御
    システムをそなえたことを特徴とする蓄熱装置。
  4. 【請求項4】請求項(2)において、常時、熱交換器の
    出口の潤滑油温度を規定値T2以上なるように制御するこ
    とを特徴とする蓄熱装置。
  5. 【請求項5】請求項(3)において、継続運転信号によ
    りスクリュー圧縮機の吐出圧力設定値を高めに変更し、
    より高温な潤滑油が得られるように構成したことを特徴
    とする蓄熱装置。
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