JP2656533B2 - ビデオカメラ - Google Patents

ビデオカメラ

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JP2656533B2
JP2656533B2 JP63063303A JP6330388A JP2656533B2 JP 2656533 B2 JP2656533 B2 JP 2656533B2 JP 63063303 A JP63063303 A JP 63063303A JP 6330388 A JP6330388 A JP 6330388A JP 2656533 B2 JP2656533 B2 JP 2656533B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はビデオカメラ等のフォーカス調整装置に係
り、特にマニュアルによってピント合わせするのに好適
なフォーカス調整装置に関する。
〔従来の技術〕
ビデオカメラ等のレンズ系は、第7図の模式図に示す
ように、前玉レンズ群38,バリエータレンズ群39,コンペ
ンセータレンズ群40,マスタレンズ群42,絞り装置41によ
って基本構成がなされる。
この基本構成のうち前玉レンズ群38は、任意の距離に
ある所望する被写体各々に対して焦点合わせをするよう
に働く作用を有し、バリエータレンズ群39はズーミング
に伴う変倍作用,コンペンセータレンズ群40はズーミン
グと共に可動し、撮影所望の被写体に対するズーミング
中の焦点ずれを防ぐ補正作用,マスターレンズ群42は撮
像素子43上に結像させる作用を有する。このようなビデ
オカメラに用いられるズームレンズでは、前玉レンズ群
の移動によってフォーカスが調整されるのが一般的であ
る。これを自動的に伴なう、いわゆるオートフォーカス
装置は、公知例(A)ナショナルテクニカルレポート,
ボリューム31,ナンバー6,ディセンバー(1985年),第6
5頁〜第67頁に記載されるように赤外線測距方式、ある
いはTTL映像方式などがある。本公知例(A)には、マ
ニュアルによってピント合わせをする場合については特
に記載されていない。しかし、一般には自動/手動切替
スイッチが設けられ、必要に応じて切替えることが可能
で、手動調整時には、前玉レンズ38と連動し、レンズ鏡
筒に装着された距離環を直接手によって回動操作,微動
調整してピント合わせをするような構造となっている。
一方、近年におけるVTR一体型カメラ(ムービーな
ど)の急速な需要と共に、取り扱いが簡便、安価で持ち
運びが便利な、コンパクトな商品の要求も強い。これら
に対応すべく、公知例(B)「日立」1987年4月号P17
「日立VTR一体型カメラ;マスタックスムービー;C30」
に示すような商品が発表されている。本公知例(B)で
はコンパクト化のため、レンズ全体を、ムービー筐体に
内蔵した構造としている。
したがって、公知例(A)の如き、レンズの距離環を
直接、手によって回動してピント合わせすることはでき
ない。このため、公知例文献中にも記載されているよう
に、マニュアルによりピント合わせしたい時は、ボタン
スイッチを押してピント合わせをする、いわゆるパワー
(電動)フォーカス機構を採用することによってコンパ
クト化と合わせ、取り扱いの簡便さなど、上記、市場か
らの要求に答えている。本公知例中にはパワーフォーカ
ス機構の具体例は記載されていないが、例えば第8図に
示す回路によって実現できる。第8図において、A,Bは
オートフォーカス用制御信号印加端子、51は自動/手動
切替スイッチ,SW1,SW2はパワーフォーカス用ボタンスイ
ッチで、各々ボタンを押している間のみ接点が接続され
る。52はフォーカスモータ、53はモータ駆動回路で、ト
ランジスタQ1〜Q7,抵抗R1〜R6によって構成される。い
ま、自動/手動切替スイッチ51を手動側(スイッチ開放
側)にして、ボタンスイッチ1を押した状態では、トラ
ンジスタQ1,Q2,Q3,Q8が不導通、Q4,Q5,Q6,Q7が導
通となり、電源(Vcc),Q4,モータ52,Q7,アース
(G)の経路でモータ電流は矢印aの方向に流れ、モー
タは可動(例えば正転)する。一方、ボタンスイッチ2
を押した状態では、逆に、トランジスタQ4,Q5,Q6,Q7
が不導通、Q1,Q2,Q3,Q8が導通となり、電源(Vc
c),Q8,モータ52,Q3,アース(G)の経路でモータ電
流は矢印bの方向に流れ、モータは逆転する。また、ボ
タンスイッチを押さない状態では、Q1,Q2,Q3,Q5
Q6,Q7が導通、Q4,Q8が不導通状態となり、モータ52の
両端は、Q3,Q7を通して各々接地されるので、モータ電
流は流れず停止状態となる。上記ボタンスイッチの操作
により、モータの正転、逆転、停止をくり返し、微調整
してピント合わせを行なうことができるようにしたのが
パワーフォーカス装置である。
以上、前玉レンズによりピント合わせを行なう公知例
について説明したが、コンペンセータレンズやマスター
レンズを移動させることによりピント合わせを行なう、
いわゆるリアフォーカス方式も考えられている。この場
合、コンペンセータレンズやマスターレンズと距離環を
連動させるのは、構造上、困難であり、パワーフォーカ
ス装置は必須機構である。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術(A)は、レンズの距離環を直接手動操
作するので、素速く、かつ精度よくピント合わせをする
ことができるが、上記したように、商品をコンパクト化
するのに構造上の難点があり、また取り扱いにくい。一
方、従来技術(B)は、商品のコンパクト性に優れる。
しかし、ボタンスイッチを操作し、移動,停止を制御す
ることによってピント合わせを行なう、いわゆるパワー
フォーカス装置の場合、操作そのものは簡便であるが、
精度よくピントを合わせるためには、微妙なボタン操作
が必要であり、また、レンズやモータの慣性等も影響し
て、所望する位置に適格に停止させるのが困難である。
また、モータ電流を減少させるなどによって、回動速度
を落すと、微妙なボタン操作や慣性の影響などを軽減す
ることができるが、ピント合わせ時間が遅くなるという
不都合を生じる。さらに、リアフォーカスシステムとし
た場合においても、上記パワーフォーカス装置によりピ
ント合わせしなければならず、上記公知例(B)同様、
所望する位置に適格にレンズを停止させるのは困難であ
る。
本発明の目的は、ピント合わせを行なうレンズにかか
わらず、コンパクト性を保ちつつ、適切なピント合わせ
を行ないうるマニュアルフォーカス調整位置を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、円弧状抵抗体と、360°回転することの
できる複数の連動する摺動子を有し、回転角に対する上
記複数の連動する摺動子の抵抗値変化特性がそれぞれ所
定の角度異なるように構成したエンドレス可変抵抗器を
手動フォーカス調整手段として用い、該手動フォーカス
調整手段の回転操作による摺動子出力変化から、上記円
弧状抵抗体上を連続して移動した摺動子を検出、該検出
した摺動子出力信号の変化方向と変化量に応じてフォー
カシングレンズを移動させることにより、達成される。
〔作用〕
上記手動フォーカス調整手段からは、摺動子の回転位
置によらず、0°〜360°の全回転領域にわたって、回
転角に比例した摺動子出力変化が検出できる。これによ
って、手動フォーカス調整手段の全回転領域において可
動方向と可動量に対応した、フォーカシングレンズの移
動を制御することができ、距離環を直接回動するのと同
様、素速く適格に、かつ精度のよいパワーフォーカス装
置を実現できる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図,第2図および第3
図により説明する。
第1図は、本発明の構成を示すブロック図、第2図
は、本発明の手動フォーカス調整手段であるエンドレス
可変抵抗器の一例を示す図、第3図は第2図で示すエン
ドレス可変抵抗器の回転角に対する抵抗値変化特性を示
す図である。
まず、手動フォーカス調整手段を第2図、および第3
図により説明する。
第2図において、26,28は抵抗体、27,29は摺動子であ
り、摺動子27,29は、円状の抵抗体26,28にそれぞれ接触
しながら連動して360°回転する。また、摺動子27,29は
互いに所定角度、例えば180°位相の異なる位置関係に
ある。ところで、第2図に示す可変抵抗器の端子cと端
子dの間に電圧を印加し、摺動子27,29の回転角に対す
る端子a,端子bの電圧変化特性は、第3図に示すように
なる。すなわち、摺動子の回転位置によらず少なくとも
一方の摺動子から、回転方向と回転量に応じた電圧を検
出することができる。
第1図は、第2図で示す可変抵抗器を手動フォーカス
調整手段として用いた、パワーフォーカス装置の一例を
示すブロック図である。本図において、1はレンズ、2
は撮像素子、3はカメラ回路4は上述の第2図で示した
手動フォーカス調整用エンドレス可変抵抗器、5は印加
電圧、6はオートフォーカス回路、7はA/D変換器、8,
9,11,12,14,15はメモリ、10,13は減算回路、16は差分電
圧制御回路、17は切替回路、18は自動(A)/手動
(M)切替回路、19は自動/手動切替端子、20はモータ
制御回路、21はモータ駆動回路、22はフォーカシングモ
ータ、23はフォーカシングレンズ、24,25は抵抗であ
る。以上の構成において、自動/手動切替端子19に制御
信号を印加することにより、自動/手動切替回路18は、
A/D変換器7を経由したオートフォーカス回路6から出
力された信号と切替回路17から出力された信号を選択
し、出力するよう動作する。したがって、マニュアルに
よりフォーカス調整したい時、オートフォーカス回路6
から出力された信号は切離される。オートフォーカス回
路6,および撮像素子2,カメラ回路3は、本実施例とは直
接関連しないので説明は省略する。
以下、手動フォーカス調整用エンドレス可変抵抗器4
の端子aから出力される電圧をVa,端子bから出力され
る電圧をVb,端子cの電圧をVL,端子dの電圧をVHとし
て説明する。
上記エンドレス可変抵抗器4の摺動子から出力される
電圧Va,およびVbはA/D変換器7によってディジタル化
(以下、それぞれVaD,VbDとする)され、メモリ8,メモ
リ11に記憶される。所定時間経過後、上記メモリ8,メモ
リ11に記憶されているVaD,VbDをそれぞれメモリ9,メモ
リ12に転送した後、新たなる電圧VaD′,VbD′を上記メ
モリ8,メモリ11に記憶する。なお、VaD′,VbD′は所定
時間経過後の上記エンドレス可変抵抗器から出力される
電圧Va′,Vb′をA/D変換器7によってディジタル化し
た電圧である。上記メモリ8,メモリ9に記憶されている
電圧VaD′,VaDは、減算回路10において、(VaD′−
VaD)なる差分電圧として、また上記メモリ11,メモリ12
に記憶されている電圧VbD′,VbDは減算回路13におい
て、 (VbD′−VbD)なる差分電圧として差分電圧制御回路16
および切替回路17に入力される。
ところで、手動フォーカス調整用エンドレス可変抵抗
器4には、第3図の特性図に示すように、摺動子が抵抗
体上にない、オープン領域がある。該オープン領域にお
いて、上記摺動子電圧は不定となる。抵抗24,25は、上
記オープン領域において、上記摺動子電圧を所定の電圧
に固定するためのものである。上記抵抗24,25を、上記
エンドレス可変抵抗器の抵抗値より充分大きく、またA/
D変換器7の入力抵抗より充分小さく設定することによ
り、オープン領域における摺動子電圧は、端子cの電圧
VLとほぼ等しくなる。したがって、上記摺動子から出力
される電圧をVLと比較することにより、上記オープン領
域を検出することができる。差分電圧制御回路16は、上
記オープン領域を検出し、上記エンドレス可変抵抗器4
の端子aから生成した差分電圧(VaD′−VaD),あるい
は端子bから生成した差分電圧(VbD′−VbD)を選択す
る制御信号を切替回路17へ供給する。すなわちA/D変換
器7によってディジタル化された後、メモリ14,メモリ1
5を経由して入力される印加電圧5の電圧VLDと、メモリ
8,メモリ9,メモリ11,メモリ12に記憶されている電圧
VaD′,VaD,VbD′,VbDとをそれぞれ比較し、VaD′とV
aDのいずれか一方、または両方がVLDと等しい時は、(V
bD′−VbD)が出力されるよう、VbD′とVbDのいずれか
一方、または両方がVLDと等しい時は(VaD′−VaD)が
出力されるよう、切替回路17に制御信号を供給する。な
お、上記所定時間前後において、例えば、第3図中sか
らtまで摺動子が回転した場合、上記2つの摺動子の両
方の出力電圧から、オープン領域が検出される。このよ
うな場合、正常な差分電圧を生成できないので、例えば
オープン領域を60°とすると、摺動子が120°以上回転
しないよう、所定時間を設定すればよい。人間が摺動子
を回動することを考えると、上記所定時間は例えば、映
像信号の垂直同期信号周期程度以下に設定することで充
分である。
また、上記所定時間前後において、例えば第3図中p
からqまで、あるいはqからrまで摺動子が回転した場
合、摺動子の出力電圧からはオープン領域が検出できな
い。このような場合、2つの摺動子出力電圧から生成し
た差分電圧の絶対値 |VaD′−VaD|と|VbD′−VbD|を比較し、 |VaD′−VaD|=|VbD′−VbD|ならば、いずれの差分
電圧もオープン領域を通過していないので(VaD′−
VaD)または(VbD′−VbD)のいずれか一方を、|VaD
−VaD|>|VaD′−VbD|の場合は(VbD′−VbD)を、
|VaD′−VaD|<|VbD′−VbD|の場合は(VaD′−
VaD)を選択して出力されるよう、切替回路17へ制御信
号を供給すればよい。このように、選択出力された上記
差分電圧は自動/手動切替回路を経て、モータ制御回路
20へ供給される。該モータ制御回路20において、上記差
分電圧の正負に応じた方向に、また、上記差分電圧の絶
対値に応じた距離、フォーカシングレンズ23が移動する
ように、モータ駆動回路21へ信号を供給し、フォーカシ
ングモータ22を駆動する。
以上、本実施例によると、可変抵抗器の回動位置によ
らず、可動方向および可動量を検出できるので、スムー
スに、かつ精度よくピント合わせすることが可能であ
る。なお、第1図中鎖線で囲んだディジタル処理部分
を、マイクロコンピュータで実現すると、特別な回路付
加は不要で、オートフォーカス機能も含め、フォーカス
調整システムとして簡易に構成できる特徴がある。
ところで、ビデオカメラ等のズームレンズにおいて、
フォーカシングレンズの全移動量に対する停止位置許容
分解能は、ズーム比や、合焦可能範囲によって異なる
が、300〜500分割程度必要である。したがって、第1図
に示す実施例においてA/D変換器7の分解能を8ビッ
ト,手動フォーカス調整用エンドレス可変抵抗器のオー
プン領域を60°とすれば、フォーカシングレンズを至近
端から∞端まで、全範囲にわたって移動させるために上
記エンドレス可変抵抗器を概略350°〜590°程度回動さ
せる必要がある。この回動角度は、上記可変抵抗器の回
動軸に取りつける、つまみの形状を小さくすれば、該つ
まみを持ちかえることなく回動させることが可能な角度
であり、特に不都合はないが、商品のデザイン上、上記
つまみを大きなものとした場合など、該つまみを2〜3
度持ちかえて回動しなければ、フォーカシングレンズが
至近端から∞端まで移動しなくなり、操作性が劣化す
る。このように操作性が劣化しないようにするために
は、A/D変換器の分解能を上げればよいが、高価なもの
となる。
第4図は、手動フォーカス調整用エンドレス可変抵抗
器の他の構造を示すもので、第5図は、第4図に示す可
変抵抗器の回転角に対する抵抗値変化特性を示す図であ
る。本図に示す可変抵抗器の端子a〜dは、第2図に示
す可変抵抗器の端子a〜dと対応しており、パワーフォ
ーカス装置のシステムは第1図に示す手動フォーカス調
整用エンドレス可変抵抗器4を、本図に示す可変抵抗器
に置き換えただけで、回路の動作は何ら変わらないの
で、詳細な説明は省略する。
第4図において、30,31,33,34は抵抗体、32,35は抵抗
体30,31,および抵抗体33,34に接触しながら360°回転す
ることのできる摺動子である。該摺動子32,35は互いに
所定角度、例えば90°位相が異なり、連動して回転す
る。本図に示す可変抵抗器の端子cと端子dに電圧を印
加し、摺動子を回動させると、端子a,端子bの出力電圧
は回転角に対して、第5図に示すような特性となる。す
なわち、第2図で示す可変抵抗器では、摺動子を360°
回転させた場合、端子a,端子bともMIN電圧からMAX電圧
まで1度の変化であるが、第4図で示す可変抵抗器で
は、端子a,端子bともMIN電圧からMAX電圧まで2度変化
する。したがって、本図の可変抵抗器のオープン領域を
60°,A/D変換器の分解能を8ビット,フォーカシングレ
ンズの全移動量に対する分割数を500とした場合におい
ても、上記可変抵抗器を240°程度回動させるだけで、
上記フォーカシングレンズを至近端から∞端まで移動さ
せることができる。なお、本実施例において、可変抵抗
器の摺動子の端子a出力,端子b出力共に、オープン領
域を通過する場合、例えば第5図に示すようにuからv
まで移動した場合には第一の実施例で示したように、回
転角に応じた差分電圧を検出できない。したがって、例
えば、オープン領域を60°とすると、摺動子が30°以上
回転することがないよう、所定時間を設定すればよい。
以上説明したように、本実施例によれば、A/D変換器
の分解能を上げることなく、可変抵抗器を変更するだけ
で、小さい回転角においてもフォーカシングレンズを至
近端から∞端まで移動させることが可能なパワーフォー
カス装置を安価に実現できる。
なお、上記実施例において、第2図および第4図に示
すエンドレス可変抵抗器を手動フォーカス調整手段とし
て説明したが、360°全回転領域にわたり回動方向と回
動量が検出可能であれば、エンドレス可変抵抗器は、第
2図および第4図の構造にこだわるものではない。例え
ば、第9図に示すように、所定の角度例えば180°異な
る位置に設置された連動する摺動子45,46が、円弧状の
抵抗体44に、それぞれ接触しながら回動するもの、第10
図に示すように、所定の角度、例えば90°異なる位置に
設置された連動する摺動子49,50が、円弧状の抵抗体47,
48に、それぞれ接触しながら回動するものであってもよ
く、抵抗体および摺動子の数はいくつであっても、360
°全回転領域にわたって回動方向と回動量を検出できる
よう構成されたエンドレス可変抵抗器を手動フォーカス
調整手段として用いれば、本実施例を実現できることは
いうまでもない。
第6図は、他の実施例を示すブロック図で、第1図と
同一記号,同一符号で示すものは、同一機能,同一作用
を有するので説明は省略する。本実施例の第1図の実施
例との相違点は、差分電圧レベル検出回路36,利得制御
回路37を設け、手動フォーカス調整用可変抵抗器の回動
速度に応じ、フォーカシングレンズの移動量を制御する
よう構成した点である。手動フォーカス調整用エンドレ
ス可変抵抗器4の回動方向と回動量に応じた差分電圧を
生成する方法は第1図の実施例と同様で、切替回路17の
出力において、差分電圧(VaD′−VaD)または(VbD
−VbD)のいずれかが選択されている。以下、説明のた
め上記切替回路17から選択出力されている差分電圧を
(VD′−VD)とする。該差分電圧(VD′−VD)は、差分
電圧レベル検出回路36,および利得制御回路37にそれぞ
れ供給される。上記差分電圧レベル検出回路36では、上
記差分電圧(VD′−VD)の絶対値と所定のレベルVth
比較し、|VD′−VD|<Vthのとき、例えば“L"信号
を、|VD′−VD|≧Vthのとき、例えば“H"信号を利得
制御回路37に供給する。該利得制御回路37では、上記
“L"“H"信号に応じ、例えば、“L"信号が供給されたと
きは、利得は1倍とし、(VD′−VD)をそのまま出力
し、“H"信号が供給されたときは利得を2倍し、2
(VD′−VD)を出力する。該利得制御された差分電圧
は、自動/手動切替回路18を経て、モータ制御回路20に
供給される。該モータ制御回路20,モータ駆動回路21,フ
ォーカシングモータ22,フォーカシングレンズ23は、第
1図の実施例と同様の機能を有しており、上記利得制御
された差分電圧の正負、および絶対値に応じてフォーカ
シングレンズ23は移動する。以上説明したように、本実
施例によれば、手動フォーカス調整用エンドレス可変抵
抗器の回動速度に応じて、フォーカシングレンズの移動
量を制御することができる。なお、上記説明では、手動
フォーカス調整用エンドレス可変抵抗器の回動速度を2
段階に分け、回動速度が速いとき、フォーカシングレン
ズの移動量を2倍にする例を述べたが、上記回動速度を
所望の段階に分け、所望の移動量,フォーカシングレン
ズを移動させることができることはいうまでもない。ま
た、本実施例の手動フォーカス調整用エンドレス可変抵
抗器4は、第2図のものでも、第4図のものでもよく、
フォーカシングレンズの全移動量に対する分割数に応じ
て使い分けることも可能である。
以上説明したように、本実施例によれば、特別な回路
付加や、A/D変換器の分解能を上げることなく、合焦精
度を保ったまま、小さい回転角においてもフォーカシン
グレンズを全移動量、例えば至近端から∞端まで移動さ
せることが可能で、また、第6図点線で囲んだディジタ
ル処理部分をマイクロコンピュータで構成し、オートフ
ォーカス機能を共用すれば、フォーカス調整システムと
して簡易に構成できる。
以上、フォーカシングレンズについては、特に述べて
いないが、第7図におけるレンズ系の前玉レンズ群 ,コンペンセータレンズ群40もしくはその一部、あるい
はマスターレンズ群42もしくはその一部をフォーカシン
グレンズとしてもよいことはいうまでもなく、また、撮
像素子43を動かせることによりピント合わせをすること
も可能である。ここで、軽量なコンペンセータレンズ、
あるいはマスターレンズをフォーカシングレンズとして
用いる場合は、小型,低トルクのモータでよく、慣性等
の影響も小さい。また、ステップモータなど、パルス駆
動が可能なモータを使用すればフォーカシングレンズの
移動量の設定も容易となる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、手動フォーカス調整用抵抗器の回転
位置によらず、回転方向と回転量に応じてフォーカシン
グレンズを移動でき、また、小さい回転角において、フ
ォーカシングレンズを移動範囲の端から端まで動かせる
ことができるので、パワーフォーカスによっても所望す
る任意の被写体に対して適格、かつスムースに精度よく
ピント合わせができると共に、コンパクトな商品設計も
不都合なく実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図
は、第1図の実施例で用いるエンドレス可変抵抗器の構
造を示す図、第3図は、第2図のエンドレス可変抵抗器
の回転角に対する摺動子電圧を示す図、第4図は、第1
図の実施例の他のエンドレス可変抵抗器の構造を示す
図、第5図は、第4図のエンドレス可変抵抗器の回転角
に対する摺動子電圧の検出特性を示す図、第6図は他の
実施例を示す図、第7図はレンズの模式図、第8図は従
来のパワーフォーカスに適するモータ駆動回路の一具体
例を示す回路図第9図,第10図は可変抵抗器の模式図で
ある。 1……ズームレンズ 4……エンドレス可変抵抗器 7……A/D変換器、10,13……減算回路 8,9,11,12,14,15……メモリ 16……差分電圧制御回路 17……切替回路 18……自動/手動切替回路 20……モータ制御回路 21……モータ駆動回路 36……差分電圧レベル検出回路 37……利得制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安積 隆史 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (56)参考文献 実開 昭60−176415(JP,U) 実開 昭56−144309(JP,U) 実開 昭63−19830(JP,U)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学系のうち少なくとも1つの光学素子と
    連動するモータを動作させて、焦点合わせを行なうとと
    もに、該光学系で得た映像を撮像素子で電気信号に変換
    するビデオカメラにおいて、 前記光学系の焦点を調節するため手動で操作され、全て
    の操作位置からいずれの方向にも操作できる回転式操作
    部、 両端に所定電圧が印加され、円弧状に形成された第1及
    び第2の抵抗体と、相互に連動して回転し、それぞれ、
    該第1、第2の抵抗体に摺接する第1、第2の摺動子と
    からなり、該第1、第2の摺動子の少なくとも一方が、
    該第1及び第2の抵抗体の少なくとも一方に常に摺接
    し、該回転式操作部に連動してエンドレスに動作する可
    変抵抗器、 該第1、第2の摺動子から出力される電圧に基づいて、
    該回転式操作部の回転操作の相対的な回転量と回転方向
    を検出する検出部、及び 該検出部で検出された該回転方向に対応する方向に、該
    検出部で検出された該回転量に応じて、前記モータを移
    動させる制御信号を出力する制御回路 を設けたことを特徴とするビデオカメラ。
  2. 【請求項2】前記第1及び第2の摺動子は回転角に対す
    る出力電圧特性が互いに所定角度異なった電圧を出力す
    るとともに、 前記検出部は、該第1及び第2の摺動子の一方が前記第
    1または第2の抵抗体に接触しないオープン領域にある
    ことを検出するオープン領域検出回路、並びに、該オー
    プン領域検出回路が一方の摺動子がオープン領域である
    ことを検出したとき、他方の摺動子の出力電圧に基づき
    前記回転式操作部の回転操作の相対的な回転量と回転方
    向を求める回路を有することを特徴とする請求項1記載
    のビデオカメラ。
  3. 【請求項3】前記第1及び第2の摺動子は、オープン領
    域にあるとき、該オープン領域にある摺動子が前記第1
    または第2の抵抗体の一端の電位に実質的に等しい電圧
    を出力し、 前記オープン領域検出回路は、前記第1及び第2の摺動
    子の一方の出力電圧が、該一端の電位に等しいことを検
    出することを特徴とする請求項2記載のビデオカメラ。
  4. 【請求項4】前記第1の抵抗体は、同一円周上に円弧状
    に形成され、両端に前記所定電圧が印加された複数個の
    抵抗体からなる抵抗体群で構成され、前記第2の抵抗体
    は、他の同一円周上に円弧状に形成され、両端に前記所
    定電圧が印加された複数個の抵抗体からなる抵抗体群で
    構成されたことを特徴とする請求項1記載のビデオカメ
    ラ。
  5. 【請求項5】光学系のうち少なくとも1つの光学素子と
    連動するモータを動作させて、焦点合わせを行なうとと
    もに、該光学系で得た映像を撮像素子で電気信号に変換
    するビデオカメラにおいて、 前記光学系の焦点を調節するため手動で操作され、全て
    の操作位置からいずれの方向にも操作できる回転式操作
    部、 両端に所定電圧が印加され、円弧状に形成された抵抗体
    と、該抵抗体に摺接して相互に回転角度を保って回転
    し、回転角に対する出力電圧特性が互いに所定角度異な
    った電圧を出力する第1、第2の摺動子とからなり、該
    第1の摺動子または該第2の摺動子の少なくとも一方が
    該抵抗体に摺接し、該回転式操作部に連動してエンドレ
    スに動作する可変抵抗器、 該第1、第2の摺動子から出力される電圧に基づいて該
    回転式操作部の回転操作の相対的な回転量と回転方向を
    検出する検出部、及び 該検出部で検出された該回転方向に対応する方向に、該
    検出部で検出された該回転量に応じて、前記モータを移
    動させる制御信号を出力する制御回路 を設けたことを特徴とするビデオカメラ。
  6. 【請求項6】前記検出部は、該第1及び第2の摺動子の
    一方が前記抵抗体に接触しないオープン領域にあること
    を検出するオープン領域検出回路、並びに、該オープン
    領域検出回路が一方の摺動子がオープン領域にあること
    を検出したとき、他方の摺動子の出力電圧に基づき前記
    回転式操作部の回転操作の相対的な回転量と回転方向を
    求める回路を有することを特徴とする請求項5記載のビ
    デオカメラ。
  7. 【請求項7】前記抵抗体は、同一円周上に円弧状に形成
    され、それぞれの両端に前記所定電圧が印加された複数
    個の抵抗体からなる抵抗体群で構成さることを特徴とす
    る請求項5記載のビデオカメラ。
  8. 【請求項8】光学系のうち少なくとも1つの光学素子と
    連動するモータを動作させて、焦点合わせを行なうとと
    もに、該光学系で得た映像を撮像素子で電気信号に変換
    するビデオカメラにおいて、 前記光学系の焦点を調節するため手動で操作され、全て
    の操作位置からいずれの方向にも操作できる回転式操作
    部、 該回転式操作部の回転操作の相対的な回転量と回転方向
    を検出する検出部、及び 該回転操作部の回転操作に応じて該検出部で検出された
    時間当たりの回転量の大きさに従って、前記モータの動
    作速度を変化させる制御信号を出力し、該制御信号によ
    って、該検出部で検出された該回転方向に対応する方向
    に、該検出部で検出された該回転量に応じて、前記モー
    タを移動させる制御回路 を設けたことを特徴とするビデオカメラ。
  9. 【請求項9】光学系のうち少なくとも1つの光学素子と
    連動するモータを動作させて、焦点合わせを行なうとと
    もに、該光学系で得た映像を撮像素子で電気信号に変換
    するビデオカメラにおいて、 前記光学系の焦点を調節するため手動で操作され、全て
    の操作位置からいずれの方向にも操作できる回転式操作
    部、 該回転式操作部の回転操作の相対的な回転量と回転方向
    を検出する検出部、 該検出部で検出された該回転方向に対応する方向に、該
    検出部で検出された該回転量に応じて、前記モータを移
    動させる制御信号を出力する制御回路、 焦点状態を検出することにより前記モータを制御して自
    動的に焦点を調節するオートフォーカス回路、及び 該オートフォーカス回路による制御と該制御回路による
    制御を切り換える切換回路 を設けたことを特徴とするビデオカメラ。
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JPS60176415U (ja) * 1984-05-01 1985-11-22 株式会社リコー レンズ駆動装置
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