JP2651123B2 - ビデオカメラ - Google Patents

ビデオカメラ

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JP2651123B2
JP2651123B2 JP6177970A JP17797094A JP2651123B2 JP 2651123 B2 JP2651123 B2 JP 2651123B2 JP 6177970 A JP6177970 A JP 6177970A JP 17797094 A JP17797094 A JP 17797094A JP 2651123 B2 JP2651123 B2 JP 2651123B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオカメラに係り、特
にマニュアルによってピント合わせするのに好敵なフォ
ーカス調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラ等のレンズ系は、図7の模
式図に示すように、前玉レンズ群38、バリエータレン
ズ群39、コンペンセータレンズ群40、マスタレンズ
群42、絞り装置41によって基本構成がなされる。
【0003】この基本構成のうち前玉レンズ群38は、
任意の距離にある所望する被写体各々に対して焦点合わ
せをするように働く作用を有し、バリエータレンズ群3
9はズーミングに伴う変倍作用、コンペンセータレンズ
群40はズーミングと共に可動し、撮影所望の被写体に
対するズーミング中の焦点ずれを防ぐ補正作用、マスタ
ーレンズ群42は撮像素子43上に結像させる作用を有
する。このようなビデオカメラに用いられるズームレン
ズでは、前玉レンズ群の移動によってフォーカスが調整
されるのが一般的である。これを自動的に伴う、いわゆ
るオートフォーカス装置は、公知例(A)ナショナルテ
クニカルレポート,ボリューム31、ナンバー6、ディ
センバー(1985年)、第65頁〜第67頁に記載さ
れるように赤外線測距方式、あるいはTTL映像方式な
どがある。本公知例(A)には、マニュアルによってピ
ント合わせをする場合については特に記載されていな
い。しかし、一般には自動/手動切替スイッチが設けら
れ、必要に応じて切替えることが可能で、手動調整時に
は、前玉レンズ38と連動し、レンズ鏡筒に装着された
距離環を直接手によって回動操作、微動調整してピント
合わせをするような構造となっている。
【0004】一方、近年におけるVTR一体型カメラ
(ムービーなど)の急速な需要と共に、取り扱いが簡
便、安価で持ち運びが便利な、コンパクトな商品の要求
も強い。これらに対応すべく、公知例(B)「日立」1
987年4月号P17「日立VTR一体型カメラ;マス
タックスムービー;C30」に示すような商品が発表さ
れてている。本公知例(B)ではコンパクト化のため、
レンズ全体を、ムービー筐体に内蔵した構造としてい
る。
【0005】したがって、公知例(A)の如き、レンズ
の距離環を直接、手によって回動してピント合わせする
ことはできない。このため、公知例文献中にも記載され
ているように、マニュアルによりピント合わせしたい時
は、ボタンスイッチを押してピント合わせをする、いわ
ゆるパワー(電動)フォーカス機構を採用することによ
ってコンパクト化と合わせ、取り扱いの簡便さなど、上
記、市場からの要求に答えている。本公知例中にはパワ
ーフォーカス機構の具体例は記載されていないが、例え
ば図8に示す回路によって実現できる。図8において、
A,Bはオートフォーカス用制御信号印加端子、51は
自動/手動切替スイッチ、SW1,SW2はパワーフォ
ーカス用ボタンスイッチで、各々ボタンを押している間
のみ接点が接続される。52はフォーカスモータ、53
はモータ駆動回路で、トランジスタQ1〜Q7、抵抗R1
〜R6によって構成される。いま、自動/手動切替スイ
ッチ51を手動側(スイッチ開放側)にして、ボタンス
イッチ1を押した状態では、トランジスタQ1,Q2,Q
3,Q8が不導通、Q4,Q5,Q6,Q7が導通となり、電
源(VCC)、Q4、モータ52、Q7、アース(G)の経
路でモータ電流は矢印aの方向に流れ、モータは可動
(例えば正転)する。一方、ボタンスイッチ2を押した
状態では、逆に、トランジスタQ4,Q5,Q6,Q7が不
導通、Q1,Q2,Q3,Q8が導通となり、電源
(VCC)、Q8、モータ52、Q3、アース(G)の経路
でモータ電流は矢印bの方向に流れ、モータは逆転す
る。また、ボタンスイッチを押さない状態では、Q1
2,Q3,Q5,Q6,Q7が導通、Q4,Q8が不導通状
態となり、モータ52の両端は、Q3,Q7を通して各々
接地されるので、モータ電流は流れず停止状態となる。
上記ボタンスイッチの操作により、モータの正転、逆
転、停止をくり返し、微調整してピント合わせを行なう
ことができるようにしたのがパワーフォーカス装置であ
る。
【0006】以上、前玉レンズによりピント合わせを行
なう公知例について説明したが、コンペンセータレンズ
やマスターレンズを移動させることによりピント合わせ
を行なう、いわゆるリアフォーカス方式も考えられてい
る。この場合、コンペンセータレンズやマスターレンズ
と距離環を連動させるのは、構造上、困難であり、パワ
ーフォーカス装置は必須機構である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術(A)
は、レンズの距離環を直接手動操作するので、素速く、
かつ精度よくピント合わせをすることができるが、上記
したように、商品をコンパクト化するのに構造上の難点
があり、また取り扱いにくい。一方、従来技術(B)
は、商品のコンパクト性に優れる。しかし、ボタンスイ
ッチを操作し、移動、停止を制御することによってピン
ト合わせを行なう、いわゆるパワーフォーカス装置の場
合、操作そのものは簡便であるが、精度よくピントを合
わせるためには、微妙なボタン操作が必要であり、ま
た、レンズやモータの慣性等も影響して、所望する位置
に適格に停止させるのが困難である。また、モータ電流
を減少させるなどによって回動速度を落すと、微妙なボ
タン操作や慣性の影響などを軽減することができるが、
ピント合わせ時間が遅くなるという不都合を生じる。さ
らに、リアフォーカスシステムとした場合においても、
上記パワーフォーカス装置によりピント合わせしなけれ
ばならず、上記公知例(B)同様、所望する位置に適格
にレンズを停止させるのは困難である。
【0008】本発明の目的は、ピント合わせを行なうレ
ンズにかかわらず、コンパクト性を保ちつつ、適切なピ
ント合わせを行ないうるマニュアルフォーカス調整装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、光学系の焦
点合わせ用レンズと連動するモータを回転させて焦点合
わせを行なうとともに、該光学系で得た映像を電気信号
に変換するビデオカメラにおいて、焦点状態を検出する
ことにより前記モータを制御して自動的に焦点を調節す
るオートフォーカス回路、エンドレスに回転操作される
手動操作部、該手動操作部の操作状態を検出する検出
部、該検出部で検出された該操作状態に従って、前記モ
ータを動作させる制御信号を出力する制御回路、及び該
オートフォーカス回路による制御と該制御回路による制
御を切り換える切換回路を設け、該制御回路は、該切換
回路での該オートフォーカス回路から該制御回路への切
換時、直前の該オートフォーカス回路の制御による前記
焦点合わせ用レンズの位置を保持し、その後、前記焦点
合わせ用レンズの位置が、該手動操作部の該切換時の位
置からの相対的な回転方向及び回転量に対応するように
該制御信号を出力することにより達成される。
【0010】
【作用】上記切換回路で、オートフォーカスからマニュ
アルフォーカスへ切換動作が行なわれると、上記制御手
段は、上記手動操作部が操作されないかぎり、オートフ
ォーカスで設定された位置をそのまま保持する。その
後、上記手動操作部が操作されると、上記制御手段は、
前記焦点合わせ用レンズの位置が、該手動操作部の該切
換時の位置からの相対的な回転方向及び回転量に対応す
るように該制御信号を出力し、レンズが移動する。従っ
て、距離環を直接回動するのと同様、素速く適格に、か
つ精度のよいパワーフォーカス装置を実現できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1、図2および
図3により説明する。
【0012】図1は、本発明の構成を示すブロック図、
図2は、本発明の手動フォーカス調整手段であるエンド
レス可変抵抗器の一例を示す図、図3は図2で示すエン
ドレス可変抵抗器の回転角に対する抵抗値変化特性を示
す図である。
【0013】まず、手動フォーカス調整手段を図2、お
よび図3により説明する。
【0014】図2において、26,28は抵抗体、2
7,29は摺動子であり、摺動子27,29は、円状の
抵抗体26,28にそれぞれ接触しながら連動して36
0°回転する。また、摺動子27,29は互いに所定角
度、例えば180°位相の異なる位置関係にある。とこ
ろで、図2に示す可変抵抗器の端子cと端子dの間に電
圧を印加し、摺動子27,29の回転角に対する端子
a、端子bの電圧変化特性は、図3に示すようになる。
すなわち、摺動子の回転位置によらず少なくとも一方の
摺動子から、回転方向と回転量に応じた電圧を検出する
ことができる。
【0015】図1は、図2で示す可変抵抗器を手動フォ
ーカス調整手段として用いた、パワーフォーカス装置の
一例を示すブロック図である。本図において、1はレン
ズ、2は撮像素子、3はカメラ回路、4は上述の図2で
示した手動フォーカス調整用エンドレス可変抵抗器、5
は印加電圧、6はオートフォーカス回路、7はA/D変
換器、8,9,11,12,14,15はメモリ、1
0,13は減算回路、16は差分電圧制御回路、17は
切替回路、18は自動(A)/手動(M)切替回路、1
9は自動/手動切替端子、20はモータ制御回路、21
はモータ駆動回路、22はフォーカシングモータ、23
はフォーカシングレンズ、24,25は抵抗である。以
上の構成において、自動/手動切替端子19に制御信号
を印加することにより、自動/手動切替回路18は、A
/D変換器7を経由したオートフォーカス回路6から出
力された信号と切替回路17から出力された信号を選択
し、出力するよう動作する。したがって、マニュアルに
よりフォーカス調整したい時、オートフォーカス回路6
から出力された信号は切離される。オートフォーカス回
路6、および撮像素子2、カメラ回路3は、本実施例と
は直接関連しないので説明は省略する。
【0016】以下、手動フォーカス調整用エンドレス可
変抵抗器4の端子aから出力される電圧をVa、端子b
から出力される電圧をVb、端子cの電圧をVL、端子
dの電圧をVHとして説明する。
【0017】上記エンドレス可変抵抗器4の摺動子から
出力される電圧Va、およびVbはA/D変換器7によ
ってディジタル化(以下、それぞれVaD,VbDとす
る)され、メモリ8、メモリ11に記憶される。所定時
間経過後、上記メモリ8、メモリ11に記憶されている
VaD,VbDをそれぞれメモリ9、メモリ12に転送し
た後、新たなる電圧VaD′,VbD′を上記メモリ8、
メモリ11に記憶する。なお、VaD′,VbD′は、所
定時間経過後の上記エンドレス可変抵抗器から出力され
る電圧Va′,Vb′をA/D変換器7によってディジ
タル化した電圧である。上記メモリ8、メモリ9に記憶
されている電圧VaD′,VaDは、減算回路10におい
て、(VaD′−VaD)なる差分電圧として、また上記
メモリ11、メモリ12に記憶されている電圧V
D′,VbDは減算回路13において、(VbD′−V
D)なる差分電圧として差分電圧制御回路16および
切替回路17に入力される。
【0018】ところで、手動フォーカス調整用エンドレ
ス可変抵抗器4には、図3の特性図に示すように、摺動
子が抵抗体上にない、オープン領域がある。該オープン
領域において、上記摺動子電圧は不定となる。抵抗2
4,25は、上記オープン領域において、上記摺動子電
圧を所定の電圧に固定するためのものである。上記抵抗
24,25を、上記エンドレス可変抵抗器の抵抗値より
充分大きく、またA/D変換器7の入力抵抗より充分小
さく設定することにより、オープン領域における摺動子
電圧は、端子cの電圧VLとほぼ等しくなる。したがっ
て、上記摺動子から出力される電圧をVLと比較するこ
とにより、上記オープン領域を検出することができる。
差分電圧制御回路16は、上記オープン領域を検出し、
上記エンドレス可変抵抗器4の端子aから生成した差分
電圧(VaD′−VaD)、あるいは端子bから生成した
差分電圧(VbD′−VbD)を選択する制御信号を切替
回路17へ供給する。すなわちA/D変換器7によって
ディジタル化された後、メモリ14、メモリ15を経由
して入力される印加電圧5の電圧VLDと、メモリ8、メ
モリ9、メモリ11、メモリ12に記憶されている電圧
VaD′,VaD,VbD′,VbDとをそれぞれ比較し、
VaD′とVaDのいずれか一方、または両方がVLDと等
しい時は、(VbD′−VbD)が出力されるよう、Vb
D′とVbDのいずれか一方、または両方がVLDと等しい
時は(VaD′−VaD)が出力されるよう、切替回路1
7に制御信号を供給する。なお、上記所定時間前後にお
いて、例えば、図3中sからtまで摺動子が回転した場
合、上記2つの摺動子の両方の出力電圧からオープン領
域が検出される。このような場合、正常な差分電圧を生
成できないので、例えばオープン領域を60°とする
と、摺動子が120°以上回転しないよう、所定時間を
設定すればよい。人間が摺動子を回動することを考える
と、上記所定時間は例えば、映像信号の垂直同期信号周
期程度以下に設定することで充分である。
【0019】また、上記所定時間前後において、例えば
図3中pからqまで、あるいはqからrまで摺動子が回
転した場合、摺動子の出力電圧からはオープン領域が検
出できない。このような場合、2つの摺動子出力電圧か
ら生成した差分電圧の絶対値|VaD′−VaD|と|V
D′−VbD|を比較し、|VaD′−VaD|=|Vb
D′−VbD|ならば、いずれの差分電圧もオープン領域
を通過していないので(VaD′−VaD)または(Vb
D′−VbD)のいずれか一方を、|VaD′−VaD|>
|VaD′−VbD|の場合は(VbD′−VbD)を、|
VaD′−VaD|<|VbD′−VbD|の場合は(Va
D′−VaD)を選択して出力されるよう、切替回路17
へ制御信号を供給すればよい。このように、選択出力さ
れた上記差分電圧は自動/手動切替回路を経て、モータ
制御回路20へ供給される。該モータ制御回路20にお
いて、上記差分電圧の正負に応じた方向に、また、上記
差分電圧の絶対値に応じた距離、フォーカシングレンズ
23が移動するように、モータ駆動回路21へ信号を供
給し、フォーカシングモータ22を駆動する。
【0020】以上、本実施例によると、可変抵抗器の回
動位置によらず、可動方向および可動量を検出できるの
で、スムーズに、かつ精度よくピント合わせすることが
可能である。なお、図1中鎖線で囲んだディジタル処理
部分を、マイクロコンピュータで実現すると、特別な回
路付加は不要で、オートフォーカス機能も含め、フォー
カス調整システムとして簡易に構成できる特徴がある。
【0021】ところで、ビデオカメラ等のズームレンズ
において、フォーカシングレンズの全移動量に対する停
止位置許容分解能は、ズーム比や、合焦可能範囲によっ
て異なるが、300〜500分解程度必要である。した
がって、図1に示す実施例においてA/D変換器7の分
解能を8ビット、手動フォーカス調整用エンドレス可変
抵抗器のオープン領域を60°とすれば、フォーカシン
グレンズを至近端から∞端まで、全範囲にわたって移動
させるために上記エンドレス可変抵抗器を概略350°
〜590°程度回動させる必要がある。この回動角度
は、上記可変抵抗器の回動軸に取りつける、つまみの形
状を小さくすれば、該つまみを持ちかえることなく回動
させることが可能な角度であり、特に不都合はないが、
商品のデザイン上、上記つまみを大きなものとした場合
など、該つまみを2〜3度持ちかえて回動しなければ、
フォーカシングレンズが至近端から∞端まで移動しなく
なり、操作性が劣化する。このように操作性が劣化しな
いようにするためには、A/D変換器の分解能を上げれ
ばよいが、高価なものとなる。
【0022】図4は、手動フォーカス調整用エンドレス
可変抵抗器の他の構造を示すもので、図5は、図4に示
す可変抵抗器の回転角に対する抵抗値変化特性を示す図
である。本図に示す可変抵抗器の端子a〜dは、図2に
示す可変抵抗器の端子a〜dと対応しており、パワーフ
ォーカス装置のシステケは図1に示す手動フォーカス調
整用エンドレス可変抵抗器4を、本図に示す可変抵抗器
に置き換えただけで、回路の動作は何ら変わらないの
で、詳細な説明は省略する。
【0023】図4において、30,31,33,34は
抵抗体、32,35は抵抗体30,31,および抵抗隊
33,34に接触しながら360°回転することのでき
る摺動子である。該摺動子32,35は互いに所定角
度、例えば90°位相が異なり、連動して回転する。本
図に示す可変抵抗器の端子cと端子dに電圧を印加し、
摺動子を回動させると、端子a、端子bの出力電圧は回
転角に対して、図5に示すような特性となる。すなわ
ち、図2で示す可変抵抗器では、摺動子を360°回転
させた場合、端子a、端子bともMIN電圧からMAX
電圧まで1度の変化であるが、図4で示す可変抵抗器で
は、端子a、端子bともMIN電圧からMAX電圧まで
2度変化する。したがって、本図の可変抵抗器のオープ
ン領域を60°、A/D変換器の分解能を8ビット、フ
ォーカシングレンズの全移動量に対する分割数を500
とした場合においても、上記可変抵抗器を240°程度
回動させるだけで、上記フォーカシングレンズを至近端
から∞端まで移動させることができる。なお、本実施例
において、可変抵抗器の摺動子の端子a出力、端子b出
力共に、オープン領域を通過する場合、例えば図5に示
すようにuからvまで移動した場合には第一の実施例で
示したように、回転角に応じた差分電圧を検出できな
い。したがって、例えは、オープン領域を60°とする
と、摺動子が30°以上回転することがないよう、所定
時間を設定すればよい。
【0024】以上説明したように、本実施例によれば、
A/D変換器の分解能を上げることなく、可変抵抗器を
変更するだけで、小さい回転角においてもフォーカシン
グレンズを至近端から∞端まで移動させることが可能な
パワーフォーカス装置を安価に実現できる。
【0025】なお、上記実施例において、図2および図
4に示すエンドレス可変抵抗器を手動フォーカス調整手
段として説明したが、360°全回転領域にわたり回動
方向と回動量が検出可能であれば、エンドレス可変抵抗
器は、図2および図4の構造にこだわるものではない。
例えば、図9に示すように、所定の角度例えば180°
異なる位置に設置された連動する摺動子45,46が、
円弧状の抵抗体44に、それぞれ接触しながら回動する
もの、図10に示すように、所定の角度、例えば90°
異なる位置に設置された連動する摺動子49,50が、
円弧上の抵抗体47,48に、それぞれ接触しながら回
動するものであってもよく、抵抗体および摺動子の数は
いくつであっても、360°全回転領域にわたって回動
方向と回動量を検出できるよう構成されたエンドレス可
変抵抗器を手動フォーカス調整手段として用いれば、本
実施例を実現できることはいうまでもない。
【0026】図6は、他の実施例を示すブロック図で、
図1と同一記号、同一符号で示すものは、同一機能、同
一作用を有するので説明は省略する。本実施例の図1の
実施例との相違点は、差分電圧レベル検出回路36、利
得制御回路37を設け、手動フォーカス調整用可変抵抗
器の回動速度に応じ、フォーカシングルレンズの移動量
を制御するよう構成した点である。手動フォーカス調整
用エンドレス可能抵抗器4の回動方向と回動量に応じた
差分電圧を生成する方法は図1の実施例と同様で、切替
回路17の出力において、差分電圧(VaD′−VaD
または(VbD′−VbD)のいずれかが選択されてい
る。以下、説明のため上記切替回路17から選択出力さ
れている差分電圧を(VD′−VD)とする。該差分電圧
(VD′−VD)は、差分電圧レベル検出回路36、およ
び利得制御回路37にそれぞれ供給される。上記差分電
圧レベル検出回路36では、上記差分電圧(VD′−
D)の絶対値と所定のレベルVthを比較し、|VD
−VD|<Vthのとき、例えば“L”信号を、|VD
−VD|≧Vthのとき、例えば“H”信号を利得制御
回路37に供給する。該利得制御回路37では、上記
“L”“H”信号に応じ、例えば、“L”信号が供給さ
れたときは、利得は1倍とし、(VD′−VD)をそのま
ま出力し、“H”信号が供給されたときは利得を2倍
し、2(VD′−VD)を出力する。該利得制御された差
分電圧は、自動/手動切替回路18を経て、モータ制御
回路20に供給される。該モータ制御回路20、モータ
駆動回路21、フォーカシングモータ22、フォーカシ
ングレンズ23は、図1の実施例と同様の機能を有して
おり、上記利得制御された差分電圧の正負、および絶対
値に応じてフォーカシングレンズ23は移動する。以上
説明したように、本実施例によれば、手動フォーカス調
整用エンドレス可変抵抗器の回動速度に応じて、フォー
カシングレンズの移動量を制御することができる。な
お、上記説明では、手動フォーカス調整用エンドレス可
変抵抗器の回動速度を2段階に分け、回動速度が速いと
き、フォーカシングレンズの移動量を2倍にする例を述
べたが、上記回動速度を所望の段階に分け、所望の移動
量、フォーカシングレンズを移動させることができるこ
とはいうまでもない。また、本実施例の手動フォーカス
調整用エンドレス可変抵抗器4は、図2のものでも、図
4のものでもよく、フォーカシングレンズの全移動量に
対する分割数に応じて使い分けることも可能である。
【0027】以上説明したように、本実施例によれば、
特別な回路付加や、A/D変換器の分解能を上げること
なく、合焦精度を保ったまま、小さい回転角においても
フォーカシングレンズを全移動量、例えば至近端から∞
端まで移動させることが可能で、また、図6点線で囲ん
だディジタル処理部分をマイクロコンピュータで構成
し、オートフォーカス機能を共用すれば、フォーカス調
整システムとして簡易に構成できる。
【0028】以上、フォーカシングレンズについては、
特に述べていないが、図7におけるレンズ系の前玉レン
ズ群38、コンペンセータレンズ群40もしくはその一
部、あるいはマスターレンズ群42もしくはその一部を
フォーカシングレンズとしてもよいことはいうまでもな
く、また、撮像素子43を動かせることによりピント合
わせをすることも可能である。ここで、軽量なコンペン
セータレンズ、あるいはマスターレンズをフォーカシン
グレンズとして用いる場合は、小型、低トルクのモータ
でよく、慣性等の影響も小さい。また、ステップモータ
など、パルス駆動が可能なモータを使用すればフォーカ
シングレンズの移動量の設定も容易となる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、オートフォーカスから
マニュアルフォーカスへの切換時、手動操作部のその時
の回転位置によらず、切換時からの回転方向と回転量に
応じてフォーカシングレンズを移動でき、また、小さい
回転角において、フォーカシングレンズを移動範囲の端
から端まで動かせることができるので、パワーフォーカ
スによっても所望する任意の被写体に対して適格、かつ
スムースに精度よくピント合わせができると共に、コン
パクトな商品設計も不都合なく実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロッマク図である。
【図2】図1の実施例で用いるエンドレス可変抵抗器の
構造を示す図である。
【図3】図2のエンドレス可変抵抗器の回転角に対する
摺動子電圧を示す図である。
【図4】図1の実施例の他のエンドレス可変抵抗器の構
造を示す図である。
【図5】図4のエンドレス可変抵抗器の回転角に対する
摺動子電圧の検出特性を示す図である。
【図6】他の実施例を示す図である。
【図7】レンズの模式図である。
【図8】従来のパワーフォーカスに適するモータ駆動回
路の一具体例を示す回路図である。
【図9】可変抵抗器の模式図である。
【図10】可変抵抗器の模式図である。
【符号の説明】
1…ズームレンズ、 4…エンドレス可変抵抗器、 7…A/D変換器、 10,13…減算回路、 8,9,11,12,14,15…メモリ、 16…差分電圧制御回路、 17…切替回路、 18…自動/手動切替回路、 20…モータ制御回路、 21…モータ駆動回路、 36…差分電圧レベル検出回路、 37…利得制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安積 隆史 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所家電研究所内 (56)参考文献 実開 昭63−19830(JP,U) 実開 昭60−176415(JP,U) 実開 昭56−144309(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焦点合わせ用レンズと連動するモータを回
    転させて焦点合わせを行ない、該光学系のバリエーター
    レンズによってズーム倍率を変化させる光学系を有し、
    該光学系によって結像面で得た映像を電気信号に変換
    し、動画を撮影するビデオカメラにおいて、前記焦点合わせ用レンズを前記バリエーターレンズより
    も前記結像面寄りに配置するとともに、 前記光学系の焦点を調節するために手動によって操作さ
    れ、エンドレスに回転する回転式の操作部、 該操作部の回転方向及び時間あたりの回転量を検出し、
    該操作動作に対応する第1の信号を発生する検出手段、 前記光学系の合焦状態を検出し、該合焦状態に対応する
    第2の信号を発生するオートフォーカス手段、及び手動で起動されて前記第1の信号及び該第2の信号を切
    り換える切換手段を具備し、該切換手段によって 選択さ
    れた信号に基づいて、前記モータを動作させる制御信号
    を出力する制御手段を設け 前記制御手段は、該切換手段での前記第2の信号から前
    記第1の信号への切換時、直前の前記第2の信号によっ
    て設定された前記焦点合わせ用レンズの位置を保持し、
    該切換後、該切換後に入力される前記第1の信号に従っ
    て前記制御信号を出力する ことを特徴とするビデオカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】前記操作部は、円弧状に形成されその両端
    部に所定電圧が印加された抵抗体と、該操作部の回転に
    連動して該抵抗体に摺接する摺動子とからなるエンドレ
    スに動作する可変抵抗器を2個有し、該2個の可変抵抗
    器は、その一方の摺動子が該端部を越えて該抵抗体に摺
    接しないときは、他方の摺動子が該抵抗体に摺接するよ
    うに構成され、前記検出手段は、該2個の可変抵抗器の
    摺動子から出力される2つの電圧に基づいて前記一定時
    間内における相対的な回転量と回転方向を検出すること
    を特徴とする請求項記載のビデオカメラ。
  3. 【請求項3】前記検出手段は、前記2個の可変抵抗器の
    摺動子から出力される電圧を所望の時間ごとに逐次記憶
    する手段、該記憶した電圧と現時刻の電圧を比較して差
    分値を求める比較手段、及び該比較手段の計算結果に基
    づき前記回転式操作部の回転操作の相対的な回転量と回
    転方向を決定する手段を有することを特徴とする請求項
    記載のビデオカメラ。
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