JP2655653B2 - オレフインと一酸化炭素の新規な共重合体 - Google Patents

オレフインと一酸化炭素の新規な共重合体

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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G67/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing oxygen or oxygen and carbon, not provided for in groups C08G2/00 - C08G65/00
    • C08G67/02Copolymers of carbon monoxide and aliphatic unsaturated compounds

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、少なくとも二種のα−オレフィン不飽和化
合物と一酸化炭素の新規な共重合体に関する。
一般式(CH2=CR1)−R2(R1及びR2は水素原子及び/
又はヒドロカルビル基)の化合物を一種又はそれ以上有
する一酸化炭素の共重合体は、官能基としてカルボニル
基を含有する。従って、それらはポリケトンに属する。
これらのカルボニル基は、化学反応によって各種の別の
官能基に少なくとも部分的に変換できる。この化学的変
換は重合体の特性に変化を与えて、元の重合体がそれほ
どあるいは全く適当ではなかったものを、使用に適する
ものにする。重合体に適用される化学反応の例には、ア
ンモニアの存在下での接触還元によるポリアミンへの変
換、接触還元によるポリアルコールへの変換、フェノー
ルとの縮合によるポリフェノールへの変換、及び硫化水
素の存在下での接触還元によるポリチオールへの変換が
ある。
一般式(CH2=CR1)−R2(Aと省略する)の化合物と
一酸化炭素の共重合体の中で、一般式−CO−(A′)−
(A′は使用した単量体Aから生じる単量体単位)の単
位から成る高分子量線形交互重合体は、特別なクラスを
形成する。このような共重合体は特に、 a)パラジウム化合物、 b)4未満のpKaを有する酸の陰イオン、及び c)所定の構造的要求を満たすリン二座配位子又は窒素
二座配位子のいずれか、 を基盤にした触媒組成物を使用することによって調製で
きる。
出願人がこれらの共重合体について行った調査は、一
酸化炭素及び一種又はそれ以上の単量体Aに加えて、一
般式、 (CH2=CR1)OR3、 (CH2=CR1)N(R2)COR4、 (CH2=CR1)CON(R2)R4、 (CH2=CR1)OPO(R3)(OR5)、及び (CH2=CR1)PO(OR3)(OR5)、 (R1、R2前述した意味を有し、R3及びR5はヒドロカルビ
ル基及びR4は水素原子又はヒドロカルビル基)の中から
選択された比較的少量の一種又はそれ以上の単量体B
を、調製する単量体混合物に加えることによって化学的
に変換できることを示した。
このような単量体混合物と共に、上記触媒組成物を使
用すると、一般式−CO−(A′)−の単位及び一般式−
CO−(B′)−の単位(B′は使用した単量体Bから生
じた単量体単位)でできた共重合体を生成できる。この
構造体から、本共重合体は交互共重合体であり、即ち重
合体鎖中で、全ての単位COは、単位がA′であるか又は
B′であるかに無関係に、オレフィン不飽和単量体から
生じた単位の間に位置することになる。
使用する単量体Bの性質によって、重合体中に元から
存在するカルボニル基に加えて、官能基としてエーテ
ル、アミド、又はホスホネート基を含有する重合体を得
る。重合体中に存在するカルボニル基の少なくとも一部
を別の官能基に変換する上記の化学的変換、即ち重合後
の化学的変換とは異なり、共重合体としてBの種類の単
量体を使用することはその場での化学的変換、即ち重合
中の変換である。前記カルボニル基のように、エーテ
ル、アミド、及びホスホネート基は、重合後に化学的変
化によって各種別の官能基に、少なくとも部分的に変換
することができる。
簡潔に言えば、本発明に関する共重合体は、 a) 一種又はそれ以上の化合物A及び一種又はそれ以
上の化合物Bと一酸化炭素の重合によって調製される、 b) 線形構造である、 c) 一般式−CO−(A′)−の単位及び一般式−CO−
(B′)−の単位からできている、 と定義できる。
特徴a)〜c)を備える共重合体は新規である。
従って本特許出願は、少なくとも二種のα−オレフィ
ン不飽和化合物と一酸化炭素の新規共重合体であって上
記a)〜c)の特徴を備えているもの、並びにその共重
合体中に含有される官能基の少なくとも一部を化学的改
変によって別の官能基に変換することによって得られる
新規重合体に関する。更に、本出願はこの二種類の重合
体の調製に関する。
−CO−(B′)−の1単位に対して、本発明の重合体
は、平均して2000より少ない、特に1500よりも少ない単
位−CO−(A′)−をが有するのが好ましい。本発明に
よる調製に使用する単量体A及びBは、20より少ない、
及び特に10より少ない炭素原子を含有するのが好まし
い。重合体の調製において、出発混合物は一酸化炭素に
加えて単一の単量体A及び単一の単量体Bのみを含有す
る重合体混合物であるのが好ましい。
重合体の調製において単量体Aとして使用するのに適
している一般式(CH2=CR1)−R2のオレフィン不飽和炭
化水素の例としては、特に、エテン、プロペン、ブテン
−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、ス
チレン、p−メチルスチレン及びp−エチルスチレンが
ある。単量体としてエテンの使用が最もよい。
単量体Bとして使用するのに適している一般式(CH2
=CR1)OR3のエーテルの例としては、特に、ビニルメチ
ルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルプロピルエ
ーテル及びビニルフェニルエーテルがある。単量体Bと
してビニルエチルエーテルを使用すると好結果が得られ
る。
重合体の調製において、単量体Bとして使用するのに
適している一般式(CH2=CR1)N(R2)COR4のアミドの
例としては、特に、N−ビニルアセトアミド、N−ビニ
ルベンズアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニル−
N−メチルアセトアミド、N−ビニル−N−フェニルベ
ンズアミド、N−ビニル−N−メチルベンズアミド及び
N−ビニル−N−フェニルアセトアミドがある。単量体
BとしてN−ビニルピロリドンを使用することによって
好結果が得られる。上記から、R2及びR4が共に環状構造
の部分を形成し得ることが判る。
単量体Bとして使用するのに適している一般式(CH2
=CR1)CON(R2)(R4)のアミドの例としては、特に、
アクリルアミド、N,N−ジ−メチルアクリルアミド、N,N
−ジエチルアクリルアミド及びN,N−ジフェニルアクリ
ルアミドがある。
単量体Bとして重合に使用するのに適している一般式
(CH2=CR1)OPO(R3)(OR5)のホスホン酸エステルの
例としては、特に、メチルホスホン酸のビニルメチルエ
ステル及びフェニルホスホン酸のビニルメチルエステル
がある。
単量体Bとして使用するのに適している一般式(CH2
=CR1)PO(OR3)(OR5)のホスホン酸エステルの例と
しては、特に、ビニルホスホン酸のジメチルエステル、
ジエチルエステル、メチルフェニルエステル及びジフェ
ニルエステルがある。単量体Bとしてビニルホスホン酸
のジエチルエステルを使用することによって好結果が得
られる。
上記のように、使用する単量体Bの性質に従って、本
発明の重合体は、化学的改変によって少なくとも部分的
に別の官能基に変換し得る官能基を含有する。
重合体の調製において、単量体Bとしてエーテルを使
用する場合は、得られる重合体は官能基としてエーテル
基を有する。重合体を加熱することによって、アルコー
ルをそこから分離して、重合体の炭素−炭素鎖中に>C
=C<基を形成し得る。
単量体Bとしてアミドを使用すると、官能基としてア
ミド基を有する重合体を形成する。本発明の重合体に加
えたアミド基を介して化学的変換を行なう場合、重合体
の調製に一般式(CH2=CR1)N(R2)COR4のアミドを使
用したか、又は一般式(CH2=CR1)CON(R2)(R4)の
アミドを使用したかによって相違がある。このことは、
アミド基の重合体の炭素鎖への結合の仕方の相違に起因
する。前者の場合は、アミド基が窒素原子によって炭素
鎖に結合している重合体を得る。後者の場合は、アミド
基が炭素原子によって炭素鎖に結合している重合体を得
る。二種類の重合体が化学的変換の間に示す挙動の相違
は次の例から明らかであろう。即ち、一般式(CH2=C
R1)N(R2)COR4の単量体Bを使用して調製した本発明
の重合体を加水分解する場合、元はアミド基であった箇
所にアミン基が存在する重合体を生成する。即ち、重合
体はポリアミンに変換される。しかし一般式(CH2=C
R1)CON(R2)(R4)の単量体Bを使用して調製した本
発明の重合体を加水分解する場合、元はアミド基があっ
た箇所にカルボキシル基が存在する重合体を生成する。
即ち重合体はポリカルボン酸に変換される。
単量体Bとしてホスホン酸エステルを使用すると、官
能基としてホスホネート基を含有する重合体を形成す
る。その調製に単量体Bとしてアミドを使用した本発明
の重合体の化学的変換について上記したように、単量体
Bとしてホスホン酸エステルを使用して調製した重合体
の化学的変換においても、どの種類のホスホン酸エステ
ルを使用したかによって相違がある。一般式(CH2=C
R1)OPO(R3)(OR5)のホスホン酸エステルを使用する
と、ホスホネート基が酸素原子によって炭素鎖に結合し
ている重合体を形成する。このような重合体を加水分解
すると、元はホスホネート基であった箇所にヒドロキシ
ル基が見られる重合体を生成する。即ち重合体はポリア
ルコールに変換される。一般式(CH2=CR1)PO(OR3
(OR5)のホスホン酸エステルを使用すると、ホスホネ
ート基がリン原子(phosphonic atom)によって炭素鎖
に結合している重合体を形成する。このような重合体を
加水分解すると、元はホスホネート基であった箇所にホ
スホン酸基が存在する重合体を生成する。即ち重合体は
ポリホスホン酸に変換される。
本発明による重合体の調製のためには、リン又は窒素
の二座配位子を含有する前記触媒組成物を使用すること
が好ましい。成分a)としてこれらの触媒組成物中に使
用したパラジウム化合物は、カルボン酸のパラジウム塩
及び特にパラジウムアセテートであるのが好ましい。
その陰イオンが成分b)として触媒組成物中に存在す
る4未満のpKaを有する(18℃の水溶液における値)酸
の例には、特に過塩素酸、硫酸、ホスホン酸、及び亜硝
酸のような無機塩、2−ヒドロキシプロパン−2−スル
ホン酸、パラ−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸
及びトリフルオロタンスルホン酸のようなスルホン酸、
並びにトリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、ジクロロ酢
酸、ジフルオロ酢酸、酒石酸及び2,5−ジヒドロキシ安
息香酸のようなカルボン酸がある。触媒組成物は、成分
b)として2未満のpKaを有する酸の陰イオン、特にパ
ラ−トルエンスルホン酸のようなスルホン酸の陰イオ
ン、又はトリフルオロ酢酸のようなカルボン酸の陰イオ
ンを含有するのが好ましい。触媒組成物中の成分b)
は、パラジウム1グラム原子について0.5から200、特に
1.0から100当量で存在するのが好ましい。成分b)は、
酸又は塩の形態で触媒組成物に加えることができる。適
当な塩としては、非貴金属の遷移金属塩がある。成分
b)を非貴金属の遷移金属塩として使用する場合は、銅
塩が好ましい。成分b)を、触媒組成物中に酸又は非貴
金属の遷移金属塩の形態で使用する場合は、キノンを成
分d)として用いて触媒組成物の活性を増強するのが好
ましい。1,4−ベンゾキノン及び1,4−ナフタキノンはこ
の目的に非常に適している。所望であれば、成分a)及
びb)は、単一化合物中に組合わせることができる。そ
のような化合物の例には、パラジウムパラトシレートが
ある。
触媒組成物中に成分c)として使用するのに適したリ
ン二座配位子は、一般式R6R7P−R−PR8R9(R6〜R9は極
性基で置換されていてもいなくてもよい類似又は非類似
のヒドロカルビル基、Rは橋部分に少なくとも二つの炭
素原子を含有する二価有機橋状基)を有する。基R6〜R9
が極性基で置換されていてもいなくてもよい類似又は非
類似のアリール基であるリン二座配位子が好ましく、特
にアリール基の少なくとも一つが、リンに対してオルト
又はパラの位置にある少なくとも一つの極性置換基を有
するようなリン二座配位子である。R6〜R9基中に存在し
得る極性置換基がアルコキシ基、特にメトキシ基である
リン二座配位子も好ましい。最後に、基R6〜R9が相互に
類似であって、二価有機橋状基が橋部分に三つの炭素原
子を含有するリン二座配位子もよいといえる。適当なリ
ン二座配位子の例には、 1,3−ビス(ジフェニル−ホスフィノ)プロパン、 1,3−ビス[ジ(4−メチル−フェニル)ホスフィノ]
プロパン、 1,3−ビス[ジ(4−メトキシ−フェニル)ホスフィ
ノ]プロパン、 1,3−ビス[ジ(2−メトキシ−フェニル)ホスフィ
ノ]プロパン、 1,3−ビス[ジ(2,4−ジメトキシ−フェニル)ホスフィ
ノ]プロパン、 1,3−ビス[ジ(2,6−ジメトキシ−フェニル)ホスフィ
ノ]プロパン、及び、 1,3−ビス[ジ(2,4,6−トリメトキシ−フェニル)ホス
フィノ]プロパン、 がある。
基R6〜R9の少なくとも一つが、リンに対してオルトの
位置に少なくとも一つの極性置換基を有するアリール基
であるリン二座配位子を成分c)として使用すると、別
の長所が得られ、この場合は4未満のpKaを有する酸の
陰イオンに加えて、少なくとも4で6未満のpKaを有す
る酸の陰イオンも成分b)として使用するのに適してい
る。リン二座配位子を、触媒組成物中に、パラジウム化
合物1モルに対して0.1〜3、特に0.75〜2モルの量で
使用するのが好ましい。
成分c)として触媒組成物に使用するのに適している
窒素二座配位子は一般式、 (X及びYは類似又は非類似の橋状基であって、各々が
橋部分に三つ又は四つの原子を含有し、少なくともその
内二つは炭素原子である。) を有する。窒素二座配位子においては、橋状基X及びY
は一般式に示したように二つの炭素原子によって結合し
ている。この結合に加えて橋状基XとYとの間に別の結
合が存在してもよく、これは1,10−フェナントロリン及
びそれから誘導される化合物のような場合である。炭素
原子に加えて、橋状基X及びYが橋中に更に原子を含有
するならば、これらの原子は窒素原子であるのが好まし
い。更に、橋状基X及びYが類似である窒素二座配位子
が好ましい。適当な窒素二座配位子の例には、2,2′−
ビピリジン及びそれから誘導される化合物、並びに1,10
−フェナントロリン及びそれから誘導される化合物があ
る。もし窒素二座配位子を基盤とする触媒組成物を本発
明の重合体を調製に使用するならば、2,2′−ビピリジ
ン又は1,10−フェナントロリンを使用するのが好まし
い。窒素二座配位子は、触媒組成物中で、パラジウム化
合物1モルに対して0.5〜200、特に1〜50モルの量を使
用するのが好ましい。
本発明の重合体の調製に使用する二座配位子を含有す
る触媒組成物の量は、広い範囲で変化し得る。重合する
オレフィン不飽和化合物の1モル当たり、例えば10-7
ら10-3、特に10-6から10-4グラム原子のパラジウムを含
有するような触媒組成物を使用するのが好ましい。一酸
化炭素に対するオレフィン不飽和化合物のモル比は、1
0:1から1:5、特に5:1から1:2であるのが好ましい。そこ
から重合体を調製する単量体混合物においては、単量体
AとBとの比が、−CO−(B′)−の1単位に対して、
2000より少ない、特に1500より少ない−CO−(A′)−
単位を含有する重合体を作成するように選択するのが好
ましい。
二座配位子含有触媒を用いた本発明の共重合体の調製
は、温度20〜200℃及び圧力1〜200バール、特に温度30
〜150℃及び圧力20〜100バールで行なうのが好ましい。
重合は、液体希釈剤中で行なうのが好ましい。非常に適
した液体希釈剤には、メタノール及びエタノールのよう
な低級アルコールがある。
本発明を、次の実施例を用いて説明する。
実施例1 一酸化炭素/エテン/ビニルエチルエーテルテルポリ
マーを次のように調製した。
メタノール20ml、 パラジウムアセテート0.1mmol、 銅パラトシレート0.5mmol、 1,3−ビス(ジフェニル−ホスフィノ)プロパン0.15mmo
l、及び、1,4−ベンゾキノン2mmol、 から成る触媒溶液を容積300mlの撹拌オートクレーブに
入れた。
ビニルエチルエーテル35mlをオートクレーブに入れた
後で、空気を真空排気によって除去し、圧力15バールに
達するまでエテンを加え、続いて圧力45バールに達する
まで一酸化炭素を加えた。オートクレーブの内容物を、
温度90℃にした。5時間後、室温まで冷却し且つ圧力を
緩和して、重合を終了した。形成した重合体を過し
て、メタノールで洗浄し、室温の真空内で乾燥した。融
点225℃を有するテルポリマー6.6gを獲得した。
実施例2 一酸化炭素/エテン/N−ビニルビロリドンテルポリマ
ーを、実施例1のテルポリマーとほぼ同様に調製した。
但し次の点が異なる。
a) ビニルエチルエーテル35mlの代わりにN−ビニル
ピロリドン30mlをオートクレーブに入れた、 b) 反応温度は、90℃の代わりに70℃であった。
融点250℃を有するテルポリマー11.1gを獲得した。
実施例3 一酸化炭素/エテン/ジエチル−ビニルホスホネート
テルポリマーを、実施例1のテルポリマーとほぼ同様に
調製した。但し次の点が異なる。
a) 使用した触媒溶液は、 メタノール50ml、 パラジウムアセテート0.1mmol、 トリフルオロ酢酸2mmol、 1,3−ビス(ジフェニル−ホスフィノ)プロパン0.15mmo
l、 から成る。
b) ビニルエチルエーテル35mlの代わりにジエチル−
ビニルホスホネート10mlをオートクレーブに入れた。
c) 反応温度は、90℃の代わりに80℃であった。融点
250℃を有するテルポリマー3.3gを獲得した。
13C−NMR分析により、実施例1〜3で調製したテルポ
リマーは線形構造を有し、式−CO−(C2H4)−の単位、
及びそれぞれ式−CO−(C4H8O)−、−CO−(C6H9ON)
−、−CO−(C6H13O3P)−の単位でできており、且つ前
記単位が、テルポリマー中に無作為に分布していること
が確認された。13C−NMR分析から得たデータから、一般
式−CO−(B′)−の1単位に対して、実施例1〜3に
よって調製したテルポリマーは式−CO−(C2H4)−の単
位を平均してそれぞれ1000、160及び100を含有すること
が推論できた。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2種のアルファ−オレフィン不
    飽和化合物と一酸化炭素との新規な共重合体であって、 A.前記共重合体は、一酸化炭素と、一般式、(CH2=C
    R1)−R2の1種以上の化合物(A)及び下記一般式、 (CH2=CR1)OR3、 (CH2=CR1)N(R2)COR4、 (CH2=CR1)CON(R2)R4、 (CH2=CR1)OPO(R3)(OR5)、及び、 (CH2=CR1)PO(OR3)(OR5) の化合物からなる群から選択した1種以上の化合物
    (B)(各式中、R1、R2及びR4は水素原子及び/又はヒ
    ドロカルビル基を表し、R3及びR5はヒドロカルビル基を
    表す)との重合により製造することができ、 B.前記共重合体の分子量は、前記単量体の重合反応をメ
    タノール又はエタノールの存在下に以下に規定する反応
    条件で行わせることにより得られる共重合体の分子量と
    して規定され、 反応温度;20〜200℃ 反応圧力;1〜200バール 反応時間;5時間 オレフィン性不飽和炭化水素と一酸化炭素のモル比;10:
    1〜1:5 使用触媒;a)パラジウム化合物、 b)パラジウム1グラム原子当り、0.5〜200当量の4未
    満のpKaを有する酸のアニオン、 c)パラジウム化合物1モル当り、0.1〜3モルの一般
    式、R6R7P−R−PR8R9(式中、R6〜R9は、極性基で置換
    されても若しくはされなくともよい同一又は異なるヒド
    ロカルビル基を表し、Rは、少なくとも2個の炭素原子
    を橋中に含む2価の有機架橋基を表す)のリン二座配位
    子、又は、パラジウム化合物1モル当り、0.5〜200モル
    の一般式、 (式中、X及びYは夫々少なくとも2個の炭素原子を含
    む3又は4個の原子を橋中に含む同一又は異なる有機架
    橋基を表す)の窒素二座配位子 をベースとする触媒組成物を、重合するオレフィン不飽
    和化合物1モル当り、10-7〜10-3グラム原子のパラジウ
    ムを含有する量で使用する、 C.前記共重合体は線形構造を有しており、 D.前記共重合体は、一般式、−CO−(A′)−の単位、
    及び一般式、−CO−(B′)−の単位(式中、A′及び
    B′はそれぞれ使用する単量体(A)及び(B)から生
    じた単量体単位を表す)から構成されており、CO単位は
    A′又はB′の2つの単位の間に位置している、 ことを特徴とする共重合体。
  2. 【請求項2】−CO−(B′)−の1単位に対して、平均
    して1500より少ない単位−CO−(A′)−を含有するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の共重合
    体。
  3. 【請求項3】使用する単量体(A)及び(B)が10個よ
    り少ない炭素原子を有することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項又は第2項に記載の共重合体。
  4. 【請求項4】エテンを単量体(A)として使用すること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項から第3項のいずれ
    か1項に記載の共重合体。
  5. 【請求項5】ビニルエチルエーテル、N−ビニルピロリ
    ドン及びジエチルビニルホスホネートからなる群から選
    択された単量体を単量体(B)として使用することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項から第4項のいずれか1
    項に記載の共重合体。
  6. 【請求項6】少なくとも2種のアルファ−オレフィン不
    飽和化合物と一酸化炭素との共重合体の製造方法であっ
    て、該共重合体が、 A.一種以上の一般式、(CH2=CR1)−R2の化合物
    (A)、及び下記一般式、 (CH2=CR1)OR3、 (CH2=CR1)N(R2)COR4、 (CH2=CR1)CON(R2)R4、 (CH2=CR1)OPO(R3)(OR5)、及び、 (CH2=CR1)PO(OR3)(OR5) の化合物からなる群から選択した一種以上の化合物
    (B)(各式中、R1、R2及びR4は水素原子及び/又はヒ
    ドロカルビル基を表し、R3及びR5はヒドロカルビル基を
    表す)と一酸化炭素との共重合体であり、 B.線状構造を有しており、 C.一般式、−CO−(A′)−の単位、及び一般式、−CO
    −(B′)−の単位(式中、A′及びB′はそれぞれ使
    用する単量体(A)及び(B)から生じた単量体単位を
    表す)から構成されており、CO単位はA′又はB′の2
    つの単位の間に位置している、 ことを特徴とする共重合体であって、下記a)〜d)、 a)パラジウム化合物、 b)4未満のpKaを有する酸のアニオン、 c)一般式、R6R7P−R−PR8R9(式中、R6〜R9は、極性
    基で置換されても若しくはされなくともよい同一又は異
    なるヒドロカルビル基を表し、Rは、少なくとも2個の
    炭素原子を橋中に含む2価の有機架橋基を表す)のリン
    二座配位子、又は、一般式、 (式中、X及びYは夫々少なくとも2個の炭素原子を含
    む3又は4個の原子を橋中に含む同一又は異なる有機架
    橋基を表す)の窒素二座配位子、及び、 d)任意にキノン、 をベースとする触媒組成物を使用することにより、一酸
    化炭素と、一種以上の単量体(A)及び一種以上の単量
    体(B)との混合物を重合することを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】触媒組成物がキノンを含有し、このキノン
    が1,4−ベンゾキノン又は1,4−ナフタキノンであること
    を特徴とする特許請求の範囲第6項に記載の方法。
  8. 【請求項8】成分c)として、アリール基の少なくとも
    一つがリンに対してオルト又はパラの位置に少なくとも
    一つの極性置換基を保有するリン二座配位子を含有する
    触媒組成物を使用することを特徴とする特許請求の範囲
    第6項又は第7項に記載の方法。
  9. 【請求項9】成分c)として、置換されていても若しく
    はいなくてもよい2,2′−ビピリジン、又は置換されて
    いても若しくはいなくてもよい1,10−フェナントロリン
    を含有する触媒組成物を使用することを特徴とする特許
    請求の範囲第6項から第8項のいずれか1項に記載の方
    法。
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