JP2654945B2 - 二条の支曳索を用いる自動循環式索道 - Google Patents

二条の支曳索を用いる自動循環式索道

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JP2654945B2 JP62017057A JP1705787A JP2654945B2 JP 2654945 B2 JP2654945 B2 JP 2654945B2 JP 62017057 A JP62017057 A JP 62017057A JP 1705787 A JP1705787 A JP 1705787A JP 2654945 B2 JP2654945 B2 JP 2654945B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は索道の分野において、特に二条の支曳索を用
いる自動循環式索道の索条と握索機との配設関係及び搬
器の懸架の構成に関するものである。
[従来の技術] 自動循環式索道は、両端のターミナル(停留場)に配
設した滑車と滑車との間に索条を無端状に巻きかけ張架
循環させ、この索条に対して脱着可能な握索機に搬器を
懸垂して用い、一端のターミナルにおいて索条を握索さ
せ他端のターミナルにおいては索条を放索させるように
して搬器を運行し、人または物を運送する交通乃至は運
送機関であることは周知のとおりである。
かつ、自動循環式索道は、搬器を短い発車間隔で頻回
発車させることができるために輸送能力が大きく、また
輸送要請の多少に対応して発車間隔を調整できること、
更には近時の技術的進歩によって運転速度も向上したこ
となどによって、スキーヤーの運送用、観光輸送などに
多用されるようになってきている。
しかしながら、従来から多用されている一条の索条
(支曳索)を用いた単線自動循環式索道においては、一
条の支曳索で搬器の重量を支持し、かつ搬器移動のため
に牽引する両機能を兼ねているため、搬器定員を増大さ
せた大型設備を必要とする場合には、所要の支曳索の直
径は大径のものを必要とするようになるが、あまり大径
の索条を用いることは、技術的に不可能かまたは経済的
に得策ではないという問題がある。
このような場合には一条の支曳索に代えて、二条の比
較的小径の索条を用いて荷重を分担させることが得策で
ある。このような技術思想は古くから、例えば、特公昭
33−5263号公報「多線並列式架空索道」において提案さ
れ、尤も該技術内容のものは実用的に多用されるには至
らなかったものの、このような技術思想の萠芽が古くか
らあったことが知れる。
近時においては、例えば、フランス国特許公開第2525
981号公報「運搬牽引2ケーブル付ロープウェイ」にお
いて提案された第1図(ア)(イ)に示すものがある。
すなわち、第5図(ア)のとおり、地上に立設された
支柱101の頭部には支柱アーム102が左右両側に両持出し
状に延出して固着装備されている。該支柱アーム102の
先端付近には下方に開口した概形あぶみ状の受圧索装置
枠103が固着されており、該あぶみ状に囲繞された内側
領域106には、水平に並列して位置する二条の支曳索す
なわち索条104,104と、該索条104,104に対応した受圧索
輪105,105が装備されている。該受圧索輪105,105は図に
おいて支持方法が略記されているが、実際には該受圧索
輪105,105はそれぞれ複数輪より構成され、通常用いら
れる平衡式の構成をなして、ピンで前記受圧索装置枠10
3に支持されているものであることは勿論である。
一方、握索装置110は第5図(イ)に示すように握索
装置枠111に、握索機112,112,112,112,が横並びに配設
装備されており、各握索機112,112,112,112は左右交互
に外方に突出する握子部113,113,113,113を有し、握子
部113,113,113,113,でそれぞれ何れかの索条104または1
04を握索している。
このような握索装置110を用いて、再び第5図(ア)
に見るように受圧索装置枠103に囲まれた内側領域106内
を、索条104,104に導かれて通過するようになされてい
る。該握索装置110には懸垂機114が懸垂されており、懸
垂機114には搬器115が懸垂された構成となっている。
[発明が解決しようとする問題点] しかるに、このような従来提案された装置には、次の
ような欠点があった。
すなわち、第一に、第5図(イ)より知れるとおり、
握索装置110を構成する握索機112,112,112,112は、搬器
の進行方向に対して、直列に並設されたものとなってい
るので、握索装置の長さ(図示のL′)が長くならざる
を得ない。このような長さL′を有する握索装置110が
索道線路中を運行するときは、索道線路中の索条の縦屈
曲線の変動に対応して握索装置110が無理なく運行する
ために、なんらかの追従機能すなわち平衡或いは自在機
能を保有させる必要があり、もしこのような機能を保有
させないと索条104,104に曲げ損傷を与えたり、握索装
置110が特異な荷重を受けたりするおそれがある。しか
し、その様な機能をもたせた握索機は構造が複雑とな
り、また二条の支曳索を用いる自動循環式索道のみに用
いる特殊設計品となるため経済的でない欠点がある。
第二には、索道のターミナル(停留場)に設備される
機械装置の構造の問題がある。
一般に自動循環式のターミナルにおいては、搬器運行
の為の機械装置、すなわち、搬器の出発側には搬器間隔
を規制する装置、搬器を加速押送する装置、握索させる
装置などが設けられ、また搬器の到着側には放索される
装置、搬器を減速する装置などが設けられ、またこれら
の動作の良否を検査する装置などが設けられている。こ
れらの装置はターミナル内の搬器通過経路に沿って直列
状に配設されるが、近時索道の運転速度向上に伴って前
記の加減速区間の延長も長大となり、これにより前記の
搬器運行のための機械装置も当然に長大なものを要する
ようになっている。
このような搬器運行のための機械装置は、単線自動循
環式索道の場合には、一条の支曳索に対応して一組設け
られるのみであるが、二条の支曳索を用いる場合には、
これに対応して二組を設けなければならない。一般にこ
のような機械装置はターミナル内の高架の梁またはター
ミナル建物の天井梁に固着懸垂して装備されるのである
が、従来の装置の場合は、例えば第5図(ウ)の如く装
備されることとなる。すなわち、ターミナル120内に設
けた梁122の下方には機械装置枠123が固着懸垂されてお
り握索装置110及び客車115は図における紙表から紙背の
方向に向かって進行する。かつ握索装置110及び懸垂機1
14は前記機械装置枠123の内側領域124内を通過するよう
になされており、かつ、左右の握索機112,112及び112,1
12のために所要の運行用の機械装置は左右の機械装置配
設領域125,125に装備されることとなる。言うまでもな
く、左右の握索機112,112及び112,112は、進行に伴って
所要の順序で正しく動作し、また左右の高さ水準も正確
に一致するよう前記機械装置も装備されていなければな
らないが、機械装置配設領域125,125が左右に分断され
ている従来のものにおいては、このような左右の機械装
置を斉合性を持って取付調整し、かつ維持することは非
常に手数を要する欠点があった。
この発明は上記の如きの事情に鑑みてなされたもので
あって、索道線路中の索条の縦屈曲線の変化に対し握索
装置乃至握索機に無理を生ずることがなく、また索条に
屈折損傷を与える恐れがなく、握索装置に特殊の設計を
使用する必要がなく、ターミナルにおける搬器運行用の
機械装置相互の関係を正確に調整して維持することが容
易であり、かつ握索装置の通過に支障を来たすことがな
く、安全運行が可能な二条の支曳索を用いる自動循環式
索道を提供することを目的とするものである。
(ロ)発明の構成 [問題を解決するための手段] この目的に対応して、この発明の二条の支曳索を用い
る自動循環式索道は、両端のターミナルの間に張架循環
する二条の支曳索と、前記支曳索を握索すべき握索装置
と、前記握索装置に懸垂された懸垂機と、前記懸垂機に
懸垂された搬器とよりなり、前記握索装置は前記ターミ
ナルにおいて握索または放索動作が行われ、前記索条の
移動と共に前記搬器を運行して運送を行う自動循環式索
道設備において前記握索装置は前記二条の支曳索のそれ
ぞれ外側位置に配設された二ヶの握索機ブロックよりな
り、前記懸垂機は両端を前記各々の握索機ブロックに搬
器の進行方向に直角なピンにより枢着され前記搬器の進
行前後方向に揺動自在となした一体の懸垂ビームと、前
記懸垂ビームに搬器の進行方向に平行なピンにより枢着
され前記搬器の進行直角方向に揺動自在となした懸垂ハ
ンガーとよりなり、前記懸垂ハンガーには前記搬器が懸
垂されて構成されたものである二条の支曳索を用いるこ
とを特徴としている。
以下、この発明の詳細を一実施例を示す図面について
説明する。
第1図は本発明の支柱と握索装置、懸垂機、搬器との
関係を示したものである。支柱1は地上に立設され、該
支柱1の頭部には支柱アーム2が左右両側に両持出し状
に延出して固着装備されている。該支柱アーム2は前記
支柱1の中心に関して左右対称であるから図において一
方は省略されている。該支柱アーム2の先端付近には受
圧索装置ハンガー3が固着され下方に延出している。
次に、支曳索、すなわち索条4,4は前記受圧索装置ハ
ンガー3の両側対象位置を通過経路として位置してお
り、またこれに対応して受圧索輪11,11も前記受圧索装
置ハンガー3の両外側対称位置に配設されている。該受
圧索輪11,11は本図においては支持方法が略記されてい
るが、実際には、該受圧索輪11,11はそれぞれ複数輪よ
り構成された平衡式の構成をなしていることは勿論であ
る。
すなわち、第2図に示すとおり、まず、受圧索輪11,1
1はそれぞれピン12,12を介して受索輪ビーム材13a,13a
に枢着され受圧索輪ビーム13を構成している。同様に他
の受圧索輪11,11…もそれぞれ2個1組として受索輪ビ
ーム13,13,13を構成している。次に受索輪13,13はそれ
ぞれピン14,14を用いて平衡ビーム材15a,15aに枢着され
平衡ビーム15を構成しており同様に他の受索輪13,13も
それぞれピン14,14を用いて平衡ビーム材15a,15aに枢着
され平衡ビーム15を構成している。次に平衡ビーム15,1
5は前記受圧索装置ハンガー3の両側に配設され、ピン1
6をこれらに貫通させて枢着し、このようにして平衡式
に組立てられている。ここで平衡ビーム15,15のそれぞ
れ単独の構成は、従来から用いられている標準的な平衡
式受圧索装置と均等の構成である。
ここで前記平衡ビーム15,15の前記受圧索装置ハンガ
ー3寄りの平衡ビーム材15aと15aの間は連結部17,17を
用いて、例えばボルト等で連結されて複式受圧索装置10
を構成している。このように連結部材17,17で、左右の
平衡ビーム材15a,15aを連結することにより、平衡ビー
ム15,15はピン16を中心に一体的に同期平衡乃至は同期
揺動運動するようになされ、左右の索条4,4は並列位置
が維持されつつ平衡支承される。
次に第1図、第3図により輸送を行うための、握索装
置20、懸垂機24及び搬器29について説明する。
第1図において握索装置20は、二条の索条4,4に対応
してこれをそれぞれ握索するために対向配設された握索
機ブロック21,21よりなっている。各握索機ブロック21,
21は第3図の平面図に示すとおり、それぞれ握索機22,2
2を両側に配設し、中間に中間ブロック23を配設し、こ
れらを並列固着または、一定の拘束条件で並列連結した
構成をなしている。各握索機22,22,22,22にはそれぞれ
握子部22a,22a,22a,22aが内方に延出しており索条4ま
たは4を握索している。
次に懸垂機24は懸垂ビーム26及び懸垂ハンガー28とよ
りなっている。
まず、中間ブロック23,23の下方には、それぞれピン2
5,25で、懸垂ビーム26の両端が枢着され、該懸垂ビーム
26はそれぞれの握索機ブロック21及び21を連結した構成
となっている。かつ、前記ピン25,25は仮想の同一軸線
上に位置して配設されており、従って懸垂ビーム26及び
該懸垂ビーム26より下方に懸垂されている構成部分は、
前記ピン25,25を中心に搬器29の進行方向前後に縦揺れ
すなわちピッチング揺動可能に枢着されている。
次に懸垂ビーム26の中央付近にはピン27により懸垂ハ
ンガー28の上端部が枢着され、該懸垂ハンガー28の下端
には搬器29が連結懸垂されている。該懸垂ハンガー28の
枢着は搬器29の左右揺動すなわちローリング運動可能な
ようになされている。尚、本図においては図示を省略し
ているが懸垂ハンガー28と搬器29との間には必要によっ
ては、従来から標準的に用いられる公知の緩衝装置を介
在させた構成とすることが出来るのは勿論である。
尚、握索装置20を構成する握索機ブロック21,21に
は、従来から用いられている一条の支曳索索条を用いて
運行する単線自動循環式索道の握索のための装置、例え
ば実開昭57−70996号「索道握索機」、または、特開昭5
9−223556号「自動循環式索道用握索機」等で提案され
ている装置の基本構成をほぼそのまま利用することが可
能である。
次に第4図には、索道運行に必要なターミナルにおけ
る機械装置配設の関係を示したものである。ここで機械
装置36とは索条の握索または放索を行わせるための装
置、搬器を出発加速または到着減速させるための装置等
を指している。
このような機械装置36は、従来より一般にターミナル
内の底面上から立設した柱及び梁よりなる機械装置支持
枠、またはターミナル建築物の天井梁から懸垂支持して
設備されるのが一般的である。
第4図に示したものは、前記のようにターミナルの床
面31に柱(図示していない)で支持され、頭上位置にあ
る梁32を用い、該梁32には下方に機械装置ハンガー33が
固着され下方に延出している。第4図は正面図で示され
た一の梁32及び機械装置ハンガー33が示されているが、
ターミナル内には、搬器29の進行方向である図の紙表か
ら紙背の方向に向かって、同様に複数の梁32,32,…及び
機械装置ハンガー33,33,…が装備されている。機械装置
フレーム34は、第4図においては断面が示されており、
例えば角形網管を用い、搬器29の進行方向に沿って図の
紙表から紙背の方向に貫通した長尺状部材であり、前記
複数の機械装置ハンガー33,33,…によって懸垂固着され
ている。握索装置20の握索機ブロック21,21は機械装置
ハンガー33,33,…及び機械装置フレーム34の左右を通過
位置とし、前記したとおり懸垂ビーム26、懸垂ハンガー
28及び搬器29がこれに懸垂されている。
ここで、前記搬器運行のための機械装置36は握索機ブ
ロック21,21及び懸垂ビーム26と干渉しない範囲、すな
わち斜線で示した機械装置配設領域35内に、かつ搬器29
の進行方向に沿って前記機械装置フレーム34に固着また
は懸架支持される。従って、前記機械装置36は左右の握
索機ブロック21、または握索機ブロック21のための同一
構成の機械装置各1台を前記機械装置ハンガー33を中心
に背合せに1組として前記機械装置フレーム34に支持さ
せた点に特色があり、従来の装置の如き、左右の握索機
に対する機械装置が左右に関連なく分担された構成とは
なっていない。
[作用] 第1図に示したとおり、支柱アーム2の先端付近に固
着された受圧索装置ハンガー3は下方に延出した姿勢と
なされており、受圧索装置ハンガー3には第2図に示し
た複式受圧索装置10が平衡式に装備されている。これに
よって受圧索輪11,11,…は、第1図の如く受圧索装置ハ
ンガー3の両側位置に所在しており、索条4,4は該受圧
索輪11,11,…及び11,11,…によってそれぞれ支承されて
いる。
第1図は支柱1位置を搬器29が通過している状態を示
しているが、左右の握索機ブロック21,21の握子部22a,2
2a及び22a,22aはそれぞれ索条4または4を握索して該
索条4,4の移動と共に運行される。握索機ブロック21,21
は索条4,4の外方位置にあるので、受圧索装置ハンガー
3及び複式受圧索装置10と干渉することなく通過するこ
とができる。また前記複式受圧索装置10の連結部材17,1
7は左右の平衡ビーム15,15を一体的に周知運動をさせる
ための連結手段であるが、従来の中央を懸垂ハンガーが
通過する型式のものでは異形の連結部材を用いる必要が
あったが本発明のものでは連結部材17,17は簡単な構成
で足り握索機ブロック21,21通過の障害とならない。
次に握索機ブロック21,21の下部にはピン25,25で懸垂
ビーム26の両端が枢着され、これによって左右の握索機
ブロック21,21の相互間隔が定まると共に、該ピン25,25
は仮想の同軸線上に含まれるように配設されているの
で、懸垂ビーム26以下の構成、すなわち懸垂ハンガー2
8、搬器29は、前記ピン25,25中心に前後方向すなわちピ
ッチング揺動自在をなすことは明らかである。従って搬
器運行の上り勾配運行、下り勾配運行の何れも従来の搬
器構造と同様に利用可能であることは、言うまでもな
い。
次に、懸垂ビーム26にはピン27で懸垂ハンガー28が枢
着されており、これによって懸垂ハンガー28及び搬器29
はピン27を中心に、左右揺動すなわち搬器29のローリン
グ揺動自在になされている。従って、搬器29に横風によ
る風圧荷重が加わった場合等にも搬器29の左右傾動によ
って吸収され、例えば第1図において一方の握索機ブロ
ック21が受圧索輪11から浮き上り傾向を生起するなどの
ことは発生しない。また同様に、索条4,4の張架径間の
途中で左右の索条4,4の撓みが不揃いがあった場合に
も、懸垂ハンガー28及び搬器29は垂直下方に状態が保た
れる。
もっとも、該ピン27中心のローリング運動を著しく生
ずると不安定となるので、これを制限したい場合には、
昭和62年1月27日特許出願「索道搬器の横揺れ緩衝装
置」で提案された構造を利用することも可能である。
次に、ターミナル30内においては、梁32,32,32…に機
械装置ハンガー33,33,…を介して固着された機械装置フ
レーム34には、左右の握索機ブロック21,21に対応した
機械装置36が背合せ一体をなして、機械装置配設領域35
の範囲内に装備されており、握索機ブロック21,21及び
懸垂ビーム26は干渉することなく通過し、握索、放索、
加速または減速等の搬器運行のための所要の動作乃至操
作がなされる。ここで、左右の握索機ブロック21,21の
出発または到着に対する前記運行のための動作乃至操作
は、左右同時性を要するもの、左右時差を設定するもの
等があり、また左右の同一高さ水準が確保されなけれが
ならないが、本発明のものでは、同一の機械装置フレー
ム34に左右分を装備できるので、予め設計で設定した構
成を製造管理水準が高い工場組立として精密に製作し、
現場作業としては、単に機械装置ハンガー33,33,…に機
械装置フレーム34及びこれに装備した機械装置36の据付
作業を行うだけで、所望の性能を満足した精密な搬器運
行用の機械装置36の組立を行うことが可能である。これ
に対して前記従来の装置においては左右の握索機のため
の機械装置が懸垂ハンガーの通過のために左右全く無関
係に分断されるので、左右機械装置の高さ水準の確保の
ため等に、作業条件を劣る現場作業として施工しなけれ
ばならない不利があったものである。
(ハ)発明の効果 本発明の二条支曳索を用いる自動循環式索道を採用す
ることによって次のような効果が得られる。
(一)まず、握索装置は左右に各1組の握索機ブロック
に分離されていることによって、従来の装置よりも長さ
Lが短縮され、従って索道線路中の索条の縦屈曲線の変
化に対して、握索装置に特別の自在乃至平衡式の追従機
構を保有させなくとも、握索装置乃至握索機に無理を生
ずることがなく、または索条に屈折損傷を与える危惧が
ない。
(二)握索装置を構成する握索機ブロックには前項のと
おり、特殊な設計を用いることがなく、従来の支曳索一
条を用いる単線自動循環式索道の握索装置の基本構成を
そのまま転用することができる。このことは構成部品の
標準化が達せられることになり、該装置の供給者にとっ
てはもとより、需要者にとっても経済的かつ早期に交換
部品の供給を受けることができるなど利得が大きい。
(三)ターミナルにおける搬器運行用の機械装置は、左
右の索条に対応した各1組を1対とし、これらが予め設
定した所定の関係に正しく配設されている必要がある
が、本発明のものは機械装置フレームに一体的に固着乃
至懸架されるので、相互関係を正確に調整し、かつ維持
することが容易である。
(四)同様に、支柱位置においてもこれに用いる複式受
圧索装置は、従来の単線自動循環式索道に用いられる標
準的な受圧索装置の基本構成を2組並列して転用するこ
とができ、かつ簡単な連結部材を用いて連結したのみ
で、握索装置の通過に支承のない構造とすることができ
る。
(五)握索装置、懸垂機及び搬器の構成は、従来の標準
的構成に懸垂ビームを付加する必要はあるものの、ピン
によりピッチング運動、ローリング運動自在な構造とな
っており、搬器、握索装置、または索条に無理な荷重を
生じさせず、安全運行が可能なことは従来の単線自動循
環式索道における搬器の場合と均等である。
等の優れた効果を有し、二条支曳索を用いる自動循環式
索道の発展に寄与するところが大きいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の二条の支曳索を用いる自動循環式索道
の複式受圧索装置と、索圧装置、懸垂機、搬器との関係
を示す正面図、第2図は本発明の二条の支曳索を用いる
自動循環式索道の複式受圧索装置の平面図、第3図は本
発明の二条の支曳索を用いる自動循環式索道の握索装置
の平面図、第4図は本発明の二条の支曳索を用いる自動
循環式索道のターミナルの機械装置と、握索装置、懸垂
機、搬器との関係を示す正面図、第5図(ア)は従来の
二条の支曳索を用いる自動循環式索道の受圧索装置と搬
器との関係を示す正面図、第5図(イ)は従来の二条の
支曳索を用いる自動循環式索道の握索装置を示す平面
図、及び第5図(ウ)は従来の二条の支曳索を用いる自
動循環式索道のターミナルの機械装置と搬器との関係を
示す平面図である。 1……支柱、2……支柱アーム、3……受圧索装置ハン
ガー、4……索条、10……複式受圧索装置、11……受圧
索輪、12……ピン、13……受索輪ビーム、13a……受索
輪ビーム材、14……ピン、15……平衡ビーム、15a……
平衡ビーム材、16……ピン、17……連結部材、20……握
索装置、21……握索機ブロック、22……握索機、22a…
…握子部、23……中間ブロック、24……懸垂機、25……
ピン、26……懸垂ビーム、27……ピン、28……懸垂ハン
ガー 29……搬器、30……ターミナル、31……床面、32……
梁、33……機械装置ハンガー、34……機械装置フレー
ム、35……機械装置配設領域、36……機械装置、101…
…支柱、102……支柱アーム、103……受圧索装置枠、10
4……索条、105……受圧索輪、106……内側領域、110…
…握索装置、111……握索装置枠 112……握索機、113……握子部、114……懸垂機、115…
…搬器、L、L′……握索装置の長さ、120……ターミ
ナル、121……床面、122……梁、123……機械装置枠、1
24……内側領域、125……機械装置配設領域

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端のターミナルの間に張架循環する二条
    の支曳索と、前記支曳索を握索すべき握索装置と、前記
    握索装置に懸垂された懸垂機と、前記懸垂機に懸垂され
    た搬器とよりなり、前記握索装置は前記ターミナルにお
    いて握索または放索動作が行われ、前記索条の移動と共
    に前記搬器を運行して輸送を行う自動循環式索道設備に
    おいて前記握索装置は前記二条の支曳索のそれぞれ外側
    位置に配設された二ヶの握索機ブロックよりなり、前記
    懸垂機は両端を前記各々の握索機ブロックに搬器の進行
    方向に直角なピンにより枢着され前記搬器の進行前後方
    向に揺動自在となした一体の懸垂ビームと、前記懸垂ビ
    ームに搬器の進行方向に平行なピンにより枢着され前記
    搬器の進行直角方向に揺動自在となした懸垂ハンガーと
    よりなり、前記懸垂ハンガーには前記搬器が懸垂されて
    構成されたものである二条の支曳索を用いる自動循環式
    索道
  2. 【請求項2】前記二条の支曳索は索道線路中の支柱位置
    において、受圧索装置ハンガーに枢着された複式受圧索
    装置に支承誘導されたものであって、前記二ヶの握索機
    ブロックはそれぞれ前記受圧索装置ハンガーの両外方を
    通過するように構成された前記特許請求の範囲第1項記
    載の二条の支曳索を用いる自動循環式索道
  3. 【請求項3】前記ターミナルにおける前記握索装置の前
    記握索または放索動作は前記ターミナルの機械装置ハン
    ガーに固着された機器装置フレームに装備された運行用
    機械装置によって行われるようになされたものであっ
    て、前記各々の握索機ブロックは前記機械装置ハンガー
    及び機械装置フレームの両外方位置を通過するように構
    成された前記特許請求の範囲第1項また第2項記載の二
    条の支曳索を用いる自動循環式索道
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