JP2890978B2 - 被処理物の搬送設備 - Google Patents
被処理物の搬送設備Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば塗装後の被処
理物(物品)を連続して搬送しながら、この物品を乾燥
室に入れて乾燥処理するときなどに使用される被処理物
の搬送設備に関するものである。
理物(物品)を連続して搬送しながら、この物品を乾燥
室に入れて乾燥処理するときなどに使用される被処理物
の搬送設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、塗装した物品の乾燥を行うための
乾燥室は、その入口部や出口部を下向き開口状に形成す
ることにより、乾燥室内の熱気が外部に漏出するのが極
力回避されるようになっている。この場合に物品は、下
位の水平状経路から入口部を形成する上昇傾斜経路へと
搬送され、そして処理室を通る上位の水平状経路を搬送
されたのち、出口部を形成する下降傾斜経路から下位の
水平状経路へと搬送される。このような構成は、外部漏
出をしないほうが有利な気体を室内に滞留させている室
であれば、乾燥室以外の各種の処理室でも同様である。
乾燥室は、その入口部や出口部を下向き開口状に形成す
ることにより、乾燥室内の熱気が外部に漏出するのが極
力回避されるようになっている。この場合に物品は、下
位の水平状経路から入口部を形成する上昇傾斜経路へと
搬送され、そして処理室を通る上位の水平状経路を搬送
されたのち、出口部を形成する下降傾斜経路から下位の
水平状経路へと搬送される。このような構成は、外部漏
出をしないほうが有利な気体を室内に滞留させている室
であれば、乾燥室以外の各種の処理室でも同様である。
【0003】前述した処理室においては通常、長時間の
連続処理が行われるため、処理室の全長が長くなる。そ
こで処理室内における被処理物や搬送手段を、その長手
方向を搬送経路方向に対して短くし、以て被処理物の搬
送経路方向に占める長さを短縮して処理室の全長を極力
短くするのが好適である。
連続処理が行われるため、処理室の全長が長くなる。そ
こで処理室内における被処理物や搬送手段を、その長手
方向を搬送経路方向に対して短くし、以て被処理物の搬
送経路方向に占める長さを短縮して処理室の全長を極力
短くするのが好適である。
【0004】従来、この種の搬送としては、たとえば特
公昭47−10658 号公報に見られる構成が提供されてい
る。この従来構成では、レールに支持案内されるトロリ
装置にハンガーを設け、このハンガーで車体を支持して
吊り下げ式の搬送装置を構成している。そして搬送経路
を貯留地帯に通し、その際に貯留地帯内の入口部におい
て、トロリー振分用切換部材を有する切換部を介して長
尺のハンガーを短縮させ、また貯留地帯内の出口部にお
いて、同様の切換部を介してハンガーを元の長さに戻し
ている。
公昭47−10658 号公報に見られる構成が提供されてい
る。この従来構成では、レールに支持案内されるトロリ
装置にハンガーを設け、このハンガーで車体を支持して
吊り下げ式の搬送装置を構成している。そして搬送経路
を貯留地帯に通し、その際に貯留地帯内の入口部におい
て、トロリー振分用切換部材を有する切換部を介して長
尺のハンガーを短縮させ、また貯留地帯内の出口部にお
いて、同様の切換部を介してハンガーを元の長さに戻し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来形式による
と、ハンガーを長くしたり短くしたりする作用は貯留地
帯内で行われるため、たとえば貯留地帯が乾燥室であっ
たとき、両切替部が熱気雰囲気中にあることからメンテ
ナンス性、検出器の信頼性などに不安が生じる。さらに
貯留地帯内に、ハンガーを長くしたり短くしたりするた
めの経路長さを必要とする。またハンガーのみの短縮で
あり、被搬送物自体はその長手方向を搬送方向としてい
ることから経路長さの短縮にはさほど効果はない。
と、ハンガーを長くしたり短くしたりする作用は貯留地
帯内で行われるため、たとえば貯留地帯が乾燥室であっ
たとき、両切替部が熱気雰囲気中にあることからメンテ
ナンス性、検出器の信頼性などに不安が生じる。さらに
貯留地帯内に、ハンガーを長くしたり短くしたりするた
めの経路長さを必要とする。またハンガーのみの短縮で
あり、被搬送物自体はその長手方向を搬送方向としてい
ることから経路長さの短縮にはさほど効果はない。
【0006】本発明の目的とするところは、例えば被処
理物自体の向き変更して処理室の搬送経路長さを十分に
短縮し、この際の被処理物自体の向き変更を円滑かつ確
実に行える被処理物の搬送設備を提供する点にある。
理物自体の向き変更して処理室の搬送経路長さを十分に
短縮し、この際の被処理物自体の向き変更を円滑かつ確
実に行える被処理物の搬送設備を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明の被処理物の搬送設備は、レール装置と、このレー
ル装置に支持案内される移動体とにより搬送装置を構成
するとともに、前記移動体を、少なくとも前後一対のト
ロリと、前後で隣接したトロリ間に連結具を介して連結
した支持装置とにより構成し、前記連結具は、トロリに
左右方向軸を介して前後揺動自在に連結した吊りリンク
と、この吊りリンクの下端に十字トラニオンを介して前
後ならびに左右揺動自在に連結した上位ブラケットと、
この上位ブラケットに縦軸を介して回動自在に連結した
下位ブラケットとにより構成し、前記下位ブラケットに
前記支持装置を連結している。
発明の被処理物の搬送設備は、レール装置と、このレー
ル装置に支持案内される移動体とにより搬送装置を構成
するとともに、前記移動体を、少なくとも前後一対のト
ロリと、前後で隣接したトロリ間に連結具を介して連結
した支持装置とにより構成し、前記連結具は、トロリに
左右方向軸を介して前後揺動自在に連結した吊りリンク
と、この吊りリンクの下端に十字トラニオンを介して前
後ならびに左右揺動自在に連結した上位ブラケットと、
この上位ブラケットに縦軸を介して回動自在に連結した
下位ブラケットとにより構成し、前記下位ブラケットに
前記支持装置を連結している。
【0008】
【作用】かかる本発明の構成によると、移動体と支持装
置との間での相対的な変位は、両トロリと支持装置との
間に設けた連結具で吸収し得る。すなわち平面視におい
てトロリに対する支持装置の向き変更は、主として、縦
軸に対して下位ブラケットが回動することで円滑に支障
なく行われる。そして移動体を傾斜経路で移動させる際
に支持装置は、主として、両トロリに対し吊りリンクが
左右方向軸の周りで相対的に回動することと、吊りリン
クに対して上位ブラケットが左右方向軸心の周りで相対
的に回動することで、上位ブラケットや下位ブラケット
を常に垂下姿勢にして円滑に行える。さらに両トロリを
別々のレールで支持案内する場合で、両レールの並設間
隔に変化があつたときは、主として、吊りリンクに対し
て上位ブラケットが前後方向軸の周りで相対的に回動す
ることにより吸収し得、拗れや引っ掛かりのない円滑な
移動を行える。
置との間での相対的な変位は、両トロリと支持装置との
間に設けた連結具で吸収し得る。すなわち平面視におい
てトロリに対する支持装置の向き変更は、主として、縦
軸に対して下位ブラケットが回動することで円滑に支障
なく行われる。そして移動体を傾斜経路で移動させる際
に支持装置は、主として、両トロリに対し吊りリンクが
左右方向軸の周りで相対的に回動することと、吊りリン
クに対して上位ブラケットが左右方向軸心の周りで相対
的に回動することで、上位ブラケットや下位ブラケット
を常に垂下姿勢にして円滑に行える。さらに両トロリを
別々のレールで支持案内する場合で、両レールの並設間
隔に変化があつたときは、主として、吊りリンクに対し
て上位ブラケットが前後方向軸の周りで相対的に回動す
ることにより吸収し得、拗れや引っ掛かりのない円滑な
移動を行える。
【0009】上述では種々な状況変化に対して主とする
動作を述べたが、実際には、各軸の周りでの複合回動、
すなわち三次元回動により各動作は無理なく円滑にかつ
確実に行われるものである。これにより、例えば、被処
理物を向き変更させて短尺化した状態で処理室に対し出
し入れし得ることから、処理室の搬送経路長さを十分に
短縮し得る。
動作を述べたが、実際には、各軸の周りでの複合回動、
すなわち三次元回動により各動作は無理なく円滑にかつ
確実に行われるものである。これにより、例えば、被処
理物を向き変更させて短尺化した状態で処理室に対し出
し入れし得ることから、処理室の搬送経路長さを十分に
短縮し得る。
【0010】
【0011】
【0012】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。図5、図6において搬送装置の一例である吊下げ
搬送装置1は、レール装置の一例であるトロリ案内用の
主レール2と、その上方に架設された駆動体案内用レー
ル3と、前記主レール2に支持案内される移動体の一例
であるトロリ装置4と、このトロリ装置4に配設した被
処理物の支持装置5と、前記駆動体案内用レール3に支
持案内される駆動体(チェンコンベヤなど)6とから構
成される。
する。図5、図6において搬送装置の一例である吊下げ
搬送装置1は、レール装置の一例であるトロリ案内用の
主レール2と、その上方に架設された駆動体案内用レー
ル3と、前記主レール2に支持案内される移動体の一例
であるトロリ装置4と、このトロリ装置4に配設した被
処理物の支持装置5と、前記駆動体案内用レール3に支
持案内される駆動体(チェンコンベヤなど)6とから構
成される。
【0013】前記トロリ装置4は、フロントトロリ8
と、フリートロリ9と、リヤトロリ10と、フロントトロ
リ8とフリートロリ9との間を連結する連結杆11と、フ
リートロリ9とリヤトロリ10との間に連結具12を介して
設けられた前記支持装置5などから構成される。そして
各トロリ8,9,10は、前記主レール2に支持案内され
る案内用ホイール13と横振れ防止用ホイール14をそれぞ
れ有する。
と、フリートロリ9と、リヤトロリ10と、フロントトロ
リ8とフリートロリ9との間を連結する連結杆11と、フ
リートロリ9とリヤトロリ10との間に連結具12を介して
設けられた前記支持装置5などから構成される。そして
各トロリ8,9,10は、前記主レール2に支持案内され
る案内用ホイール13と横振れ防止用ホイール14をそれぞ
れ有する。
【0014】前記フロントトロリ8は、前記駆動体6か
らの伝動体(プッシャードッグ)7に対して係脱自在な
受動体15を昇降自在に有するとともに、その中間をして
上下揺動自在に取り付けた動作レバー16を前方に延設し
ており、そして動作レバー16の後端と受動体15の下端と
を連結している。したがって動作レバー16と受動体15と
は、動作レバー16の前端が上動するときに受動体15が下
降するように連動される。またフロントトロリ8の上端
で前記受動体15の後方の位置には、受動体15が前方へ暴
走するのを阻止する暴走阻止体(ホールドドッグ)17が
前後揺動自在に設けられる。
らの伝動体(プッシャードッグ)7に対して係脱自在な
受動体15を昇降自在に有するとともに、その中間をして
上下揺動自在に取り付けた動作レバー16を前方に延設し
ており、そして動作レバー16の後端と受動体15の下端と
を連結している。したがって動作レバー16と受動体15と
は、動作レバー16の前端が上動するときに受動体15が下
降するように連動される。またフロントトロリ8の上端
で前記受動体15の後方の位置には、受動体15が前方へ暴
走するのを阻止する暴走阻止体(ホールドドッグ)17が
前後揺動自在に設けられる。
【0015】前記連結具12は図3、図4に示すように、
フリートロリ9ならびにリヤトロリ10に左右方向軸20を
介して連結された吊りリンク21を有し、この吊りリンク
21は左右方向軸心20aの周りで前後揺動自在となる。そ
して吊りリンク21は、左右一対の成形リンク体をボルト
ナット22により一体化することで、正面視において逆Y
状に形成される。
フリートロリ9ならびにリヤトロリ10に左右方向軸20を
介して連結された吊りリンク21を有し、この吊りリンク
21は左右方向軸心20aの周りで前後揺動自在となる。そ
して吊りリンク21は、左右一対の成形リンク体をボルト
ナット22により一体化することで、正面視において逆Y
状に形成される。
【0016】前記吊りリンク21の下端に十字トラニオン
23を介して上位ブラケット27が連結される。前記十字ト
ラニオン23は、ブロック状の本体24の両側面から突設さ
れた左右方向ピン25を有し、これら左右方向ピン25を前
記吊りリンク21の両下端に挿通させることで、吊りリン
ク21に対して左右方向軸心25aの周りで前後揺動自在と
なる。そして本体24には前後方向ピン26が挿通され、こ
の前後方向ピン26の突出した両端にU形状の前記上位ブ
ラケット27の両端を嵌合させることで、上位ブラケット
27は本体24に対して前後方向軸心26aの周りで左右揺動
自在となる。
23を介して上位ブラケット27が連結される。前記十字ト
ラニオン23は、ブロック状の本体24の両側面から突設さ
れた左右方向ピン25を有し、これら左右方向ピン25を前
記吊りリンク21の両下端に挿通させることで、吊りリン
ク21に対して左右方向軸心25aの周りで前後揺動自在と
なる。そして本体24には前後方向ピン26が挿通され、こ
の前後方向ピン26の突出した両端にU形状の前記上位ブ
ラケット27の両端を嵌合させることで、上位ブラケット
27は本体24に対して前後方向軸心26aの周りで左右揺動
自在となる。
【0017】前記上位ブラケット27に下位ブラケット28
が、縦軸29を介して回動自在に連結される。すなわち縦
軸29の上部はボルトナット部29Aに形成され、このボル
トナット部29Aが前記上位ブラケット27の中央部に固定
される。そして縦軸29の下部にCネックからなる下位ブ
ラケット28が外嵌され、これら下位ブラケット28の下端
間に前記支持装置5が連結されている。したがって下位
ブラケット28、すなわち支持装置5の前部と後部は縦軸
心29aの周りで回動自在となる。
が、縦軸29を介して回動自在に連結される。すなわち縦
軸29の上部はボルトナット部29Aに形成され、このボル
トナット部29Aが前記上位ブラケット27の中央部に固定
される。そして縦軸29の下部にCネックからなる下位ブ
ラケット28が外嵌され、これら下位ブラケット28の下端
間に前記支持装置5が連結されている。したがって下位
ブラケット28、すなわち支持装置5の前部と後部は縦軸
心29aの周りで回動自在となる。
【0018】なお図5に示すように、前記連結杆11の部
分と両下位ブラケット28間に亘ってはオイルパン18,19
が設けられる。30は被処理物で前記支持装置5側に吊下
げ支持される。
分と両下位ブラケット28間に亘ってはオイルパン18,19
が設けられる。30は被処理物で前記支持装置5側に吊下
げ支持される。
【0019】上記の構成により、前記トロリ装置4で支
持した被処理物30を一定経路31中の所定区間で搬送し得
る。そして一定経路31は通常、ループ状の無端経路に形
成される。前記一定経路31は図1、図2に示すように、
大部分は下位水平状経路31Aであり、そして乾燥装置な
どを行う処理室32の部分では上位水平状経路31Bに形成
され、さらに下位水平状経路31Aと上位水平状経路31B
の始端部との間が上昇傾斜経路31Cに、また上位水平状
経路31Bの終端部と下位水平状経路31Aとの間が下降傾
斜経路31Dに形成されている。
持した被処理物30を一定経路31中の所定区間で搬送し得
る。そして一定経路31は通常、ループ状の無端経路に形
成される。前記一定経路31は図1、図2に示すように、
大部分は下位水平状経路31Aであり、そして乾燥装置な
どを行う処理室32の部分では上位水平状経路31Bに形成
され、さらに下位水平状経路31Aと上位水平状経路31B
の始端部との間が上昇傾斜経路31Cに、また上位水平状
経路31Bの終端部と下位水平状経路31Aとの間が下降傾
斜経路31Dに形成されている。
【0020】前記下位水平状経路31Aの大部分は、被処
理物30の長手方向Lを搬送方向に沿わせて搬送し、また
上位水平状経路31Bと両傾斜経路31C,31Dでは、その
長手方向Lを搬送方向に対し向き変更(傾斜)して搬送
すべく構成される。そのために前記下位水平状経路31A
の終端部でかつ上昇傾斜経路31Cの上手には、上手切り
換え装置の一例である分岐装置33が設けられ、また下降
傾斜経路31Dの下手でかつ下位水平状経路31Aの始端部
には、下手切り換え装置の一例である合流装置34が設け
られる。
理物30の長手方向Lを搬送方向に沿わせて搬送し、また
上位水平状経路31Bと両傾斜経路31C,31Dでは、その
長手方向Lを搬送方向に対し向き変更(傾斜)して搬送
すべく構成される。そのために前記下位水平状経路31A
の終端部でかつ上昇傾斜経路31Cの上手には、上手切り
換え装置の一例である分岐装置33が設けられ、また下降
傾斜経路31Dの下手でかつ下位水平状経路31Aの始端部
には、下手切り換え装置の一例である合流装置34が設け
られる。
【0021】そして分岐装置33と合流装置34との間に亘
っては、前記主レール2とともにレール装置を構成する
副レール35が横で並設される。ここで副レール35は、主
レール2の副レール35を並設しない部分に対して直線上
に位置し、そして副レール35を並設する部分において主
レール2は、副レール35に対して分岐装置33の部分で次
第に離間し、上位水平状経路31Bと両傾斜経路31C,31
Dの部分では平行するとともに、合流装置34の部分で次
第に接近すべく配設してある。さらに両傾斜経路31C,
31Dの部分において両レール2,35は、被処理物30を水
平状で移動(後述する。)させるために傾斜開始点や傾
斜終了点の位相を前後でずらせている。以下に上記実施
例の作用を説明する。
っては、前記主レール2とともにレール装置を構成する
副レール35が横で並設される。ここで副レール35は、主
レール2の副レール35を並設しない部分に対して直線上
に位置し、そして副レール35を並設する部分において主
レール2は、副レール35に対して分岐装置33の部分で次
第に離間し、上位水平状経路31Bと両傾斜経路31C,31
Dの部分では平行するとともに、合流装置34の部分で次
第に接近すべく配設してある。さらに両傾斜経路31C,
31Dの部分において両レール2,35は、被処理物30を水
平状で移動(後述する。)させるために傾斜開始点や傾
斜終了点の位相を前後でずらせている。以下に上記実施
例の作用を説明する。
【0022】通常、トロリ装置4の移動は、図5に示す
ように伝動体7を受動体15に係合させることにより、駆
動体6の移動力を受けて一定経路31上で行われる。そし
て通常の下位水平状経路31A上においては、支持装置5
で支持される被処理物30は、全てのトロリ8,9,10が
主レール2に支持案内されることで、その長手方向Lを
搬送方向に沿わせて搬送される。
ように伝動体7を受動体15に係合させることにより、駆
動体6の移動力を受けて一定経路31上で行われる。そし
て通常の下位水平状経路31A上においては、支持装置5
で支持される被処理物30は、全てのトロリ8,9,10が
主レール2に支持案内されることで、その長手方向Lを
搬送方向に沿わせて搬送される。
【0023】このような搬送形態において、たとえば塗
装された被処理物30を処理室32に入れて乾燥処理する場
合、まず図1のAならびに図2のAで示すように、下位
水平状経路31Aの終端部に達した先行するフロントトロ
リ8ならびにフリートロリ9を、そのまま分岐装置33部
を通過させて主レール2上を移動させる。そしてフリー
トロリ9が通過したのち分岐装置33を切り換えることに
より、リヤトロリ10を副レール35に移入させる。
装された被処理物30を処理室32に入れて乾燥処理する場
合、まず図1のAならびに図2のAで示すように、下位
水平状経路31Aの終端部に達した先行するフロントトロ
リ8ならびにフリートロリ9を、そのまま分岐装置33部
を通過させて主レール2上を移動させる。そしてフリー
トロリ9が通過したのち分岐装置33を切り換えることに
より、リヤトロリ10を副レール35に移入させる。
【0024】これにより両レール2,35の離間距離に相
応してフリートロリ9とリヤトロリ10とが左右に振り分
けられ、すなわち両トロリ9,10の前後方向での長さが
短くし得、以て被処理物30を、その長手方向Lを搬送方
向に対して向き変更(傾斜)させ得る。
応してフリートロリ9とリヤトロリ10とが左右に振り分
けられ、すなわち両トロリ9,10の前後方向での長さが
短くし得、以て被処理物30を、その長手方向Lを搬送方
向に対して向き変更(傾斜)させ得る。
【0025】このようにして向き変更した被処理物30
は、向き変更された状態で下位水平状経路31Aから上昇
傾斜経路31Cに移入される。その際にフリートロリ9と
リヤトロリ10とは、位相がずれている両レール2,35の
上昇開始点に同時に入り、そして上昇傾斜経路31Cを、
姿勢を乱すことなく水平状で移動されたのち上位水平状
経路31Bに同時に入る。次いで被処理物30は上位水平状
経路31Bで向き変更されたまま移動されながら処理室32
に入って所期の乾燥処理が行われる。
は、向き変更された状態で下位水平状経路31Aから上昇
傾斜経路31Cに移入される。その際にフリートロリ9と
リヤトロリ10とは、位相がずれている両レール2,35の
上昇開始点に同時に入り、そして上昇傾斜経路31Cを、
姿勢を乱すことなく水平状で移動されたのち上位水平状
経路31Bに同時に入る。次いで被処理物30は上位水平状
経路31Bで向き変更されたまま移動されながら処理室32
に入って所期の乾燥処理が行われる。
【0026】この処理室32から出てきた被処理物30は、
向き変更されたまま下降傾斜経路31Dに移入される。そ
の際にフリートロリ9とリヤトロリ10とは、位相がずれ
ている両レール2,35の下降開始点に同時に入り、そし
て下降傾斜経路31Dを、姿勢を乱すことなく水平状で移
動されたのち下位水平状経路31Aに戻される。
向き変更されたまま下降傾斜経路31Dに移入される。そ
の際にフリートロリ9とリヤトロリ10とは、位相がずれ
ている両レール2,35の下降開始点に同時に入り、そし
て下降傾斜経路31Dを、姿勢を乱すことなく水平状で移
動されたのち下位水平状経路31Aに戻される。
【0027】そして、まず図1のBならびに図2のBで
示すように、下位水平状経路31Aの始端部に達した先行
するフロントトロリ8ならびにフリートロリ9を、その
まま合流装置34部を通過させて主レール2上を移動させ
る。そしてフリートロリ9が通過したのち合流装置34を
切り換えることにより、副レール35から移動してきたリ
ヤトロリ10を主レール2に合流させる。
示すように、下位水平状経路31Aの始端部に達した先行
するフロントトロリ8ならびにフリートロリ9を、その
まま合流装置34部を通過させて主レール2上を移動させ
る。そしてフリートロリ9が通過したのち合流装置34を
切り換えることにより、副レール35から移動してきたリ
ヤトロリ10を主レール2に合流させる。
【0028】これによりフロントトロリ8とフリートロ
リ9とを結ぶ直線の後方にリヤトロリ10が位置し、すな
わち両トロリ9,10の前後方向での長さを正規の長さに
戻し得、以て被処理物30の向きを、その長手方向Lが搬
送方向に沿うように戻した状態で下位水平状経路31Aで
移動し得る。
リ9とを結ぶ直線の後方にリヤトロリ10が位置し、すな
わち両トロリ9,10の前後方向での長さを正規の長さに
戻し得、以て被処理物30の向きを、その長手方向Lが搬
送方向に沿うように戻した状態で下位水平状経路31Aで
移動し得る。
【0029】前述したように下位水平状経路31Aの終端
部で被処理物30の向き変更させる際、ならびに下位水平
状経路31Aの始端部で被処理物30の向きを戻す際に連結
具12では、主として、縦軸29に対して下位ブラケット28
が縦軸心29aの周りに回動することになり、したがって
被処理物30の向き変更の動作は円滑に支障なく行われ
る。
部で被処理物30の向き変更させる際、ならびに下位水平
状経路31Aの始端部で被処理物30の向きを戻す際に連結
具12では、主として、縦軸29に対して下位ブラケット28
が縦軸心29aの周りに回動することになり、したがって
被処理物30の向き変更の動作は円滑に支障なく行われ
る。
【0030】また向き変更させた被処理物30を上昇傾斜
経路31Cや下降傾斜経路31Dで移動させる際に連結具12
では、主として、トロリ9,10に対し吊りリンク21が左
右方向軸心20aの周りで相対的に回動することと、吊り
リンク21に対して上位ブラケット27が左右方向軸心25a
の周りで相対的に回動することにより、図1ならびに図
3の仮想線に示すように、上位ブラケット27や下位ブラ
ケット28を常に垂下姿勢にし得、すなわち被処理物30の
水平状の姿勢を常に円滑に維持し得る。
経路31Cや下降傾斜経路31Dで移動させる際に連結具12
では、主として、トロリ9,10に対し吊りリンク21が左
右方向軸心20aの周りで相対的に回動することと、吊り
リンク21に対して上位ブラケット27が左右方向軸心25a
の周りで相対的に回動することにより、図1ならびに図
3の仮想線に示すように、上位ブラケット27や下位ブラ
ケット28を常に垂下姿勢にし得、すなわち被処理物30の
水平状の姿勢を常に円滑に維持し得る。
【0031】さらに主レール2と副レール35との並設間
隔の変化に対して連結具12では、主として、吊りリンク
21に対して上位ブラケット27が前後方向軸心26aの周り
で相対的に回動することにより吸収し得、拗れや引っ掛
かりのない円滑に移動を行える。
隔の変化に対して連結具12では、主として、吊りリンク
21に対して上位ブラケット27が前後方向軸心26aの周り
で相対的に回動することにより吸収し得、拗れや引っ掛
かりのない円滑に移動を行える。
【0032】上述では状況変化に対する主とした動作を
述べたが、実際には、各軸心20a,25a,26a,29aの
周りでの複合回動、すなわち三次元回動により各動作は
円滑に行われるものである。
述べたが、実際には、各軸心20a,25a,26a,29aの
周りでの複合回動、すなわち三次元回動により各動作は
円滑に行われるものである。
【0033】上記実施例では被処理物30を処理室32内で
搬送しながら乾燥処理しているが、これは種々な被処理
物30を処理室内で搬送しながら、被処理物30に応じて種
々な処理を行ってもよい。また上記実施例では搬送装置
として吊下げ搬送装置1を示したが、本第1発明におい
てはフロア側の台車搬送形式などであってもよい。
搬送しながら乾燥処理しているが、これは種々な被処理
物30を処理室内で搬送しながら、被処理物30に応じて種
々な処理を行ってもよい。また上記実施例では搬送装置
として吊下げ搬送装置1を示したが、本第1発明におい
てはフロア側の台車搬送形式などであってもよい。
【0034】
【発明の効果】上記構成の本発明によると、レール装置
の変化により移動体と支持装置との間で生じる各方向で
の相対的な変位は、吊りリンクの左右方向軸心周りでの
揺動と十字トラニオンの前後および左右方向軸心周りで
の揺動と縦軸の縦軸心周りでの回動といった各軸の周り
での複合回動、すなわち三次元回動により、無理なく円
滑にかつ確実に行うことができる。これにより、例え
ば、被処理物を向き変更させて短尺化した状態で処理室
に対し出し入れし得ることから、処理室の搬送経路長さ
を十分に短縮し得る。
の変化により移動体と支持装置との間で生じる各方向で
の相対的な変位は、吊りリンクの左右方向軸心周りでの
揺動と十字トラニオンの前後および左右方向軸心周りで
の揺動と縦軸の縦軸心周りでの回動といった各軸の周り
での複合回動、すなわち三次元回動により、無理なく円
滑にかつ確実に行うことができる。これにより、例え
ば、被処理物を向き変更させて短尺化した状態で処理室
に対し出し入れし得ることから、処理室の搬送経路長さ
を十分に短縮し得る。
【0035】
【図1】本発明の一実施例を示し、被処理物の搬送設備
の概略側面図で、Aは上昇傾斜経路の部分、Bは下降傾
斜経路の部分である。
の概略側面図で、Aは上昇傾斜経路の部分、Bは下降傾
斜経路の部分である。
【図2】同被処理物の搬送設備の概略平面図で、Aは上
昇傾斜経路の部分、Bは下降傾斜経路の部分である。
昇傾斜経路の部分、Bは下降傾斜経路の部分である。
【図3】同連結具部分の一部切欠き側面図である。
【図4】同連結具部分の一部切欠き正面図である。
【図5】同吊下げ搬送装置の側面図である。
【図6】同吊下げ搬送装置の正面図である。
1 吊下げ搬送装置(搬送装置) 2 トロリ案内用の主レール(レール装置) 4 トロリ装置(移動体) 5 支持装置 6 駆動体 7 伝動体 8 フロントトロリ 9 フリートロリ 10 リヤトロリ 11 連結杆 12 連結具 15 受動体 20 左右方向軸 20a 左右方向軸心 21 吊りリンク 22 ボルトナット 23 十字トラニオン 24 本体 25 左右方向ピン 25a 左右方向軸心 26 前後方向ピン 26a 前後方向軸心 27 上位ブラケット 28 下位ブラケット 29 縦軸 29a 縦軸心 30 被処理物 31 一定経路 31A 下位水平状経路 31B 上位水平状経路 31C 上昇傾斜経路 31D 下降傾斜経路 32 処理室 33 分岐装置(上手切り換え装置) 34 合流装置(下手切り換え装置) 35 副レール(レール装置) L 長手方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B61B 10/02
Claims (1)
- 【請求項1】 レール装置と、このレール装置に支持案
内される移動体とにより搬送装置を構成するとともに、
前記移動体を、少なくとも前後一対のトロリと、前後で
隣接したトロリ間に連結具を介して連結した支持装置と
により構成し、前記連結具は、トロリに左右方向軸を介
して前後揺動自在に連結した吊りリンクと、この吊りリ
ンクの下端に十字トラニオンを介して前後ならびに左右
揺動自在に連結した上位ブラケットと、この上位ブラケ
ットに縦軸を介して回動自在に連結した下位ブラケット
とにより構成し、前記下位ブラケットに前記支持装置を
連結したことを特徴とする被処理物の搬送設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14784892A JP2890978B2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 被処理物の搬送設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14784892A JP2890978B2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 被処理物の搬送設備 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05338530A JPH05338530A (ja) | 1993-12-21 |
JP2890978B2 true JP2890978B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=15439628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14784892A Expired - Fee Related JP2890978B2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 被処理物の搬送設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2890978B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100897441B1 (ko) * | 2008-01-10 | 2009-05-14 | 주식회사남선알미늄 | 도장라인 전처리실의 형재 이송장치 및 이송방법 |
CN110937344B (zh) * | 2019-12-04 | 2021-02-05 | 郑州日产汽车有限公司 | 台车运行路径自动化选择系统 |
-
1992
- 1992-06-09 JP JP14784892A patent/JP2890978B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05338530A (ja) | 1993-12-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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