JP2654286B2 - 水冷式エンジンの冷却装置 - Google Patents

水冷式エンジンの冷却装置

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JP2654286B2 JP3303634A JP30363491A JP2654286B2 JP 2654286 B2 JP2654286 B2 JP 2654286B2 JP 3303634 A JP3303634 A JP 3303634A JP 30363491 A JP30363491 A JP 30363491A JP 2654286 B2 JP2654286 B2 JP 2654286B2
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  • Temperature-Responsive Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の水冷式エン
ジンの冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】水冷式
エンジンの水ポンプは、冷却水循環回路内に冷却水が充
満しておれば、エンジンのどこに装着されていても良
い。しかし、冷却水の注水時にエアのたまりやすいエン
ジン上部への装着は避けるのが通例であった。
【0003】ところが、近年、車のスタイリングの向上
や室内スペースの拡大等の要求から、エンジンをスラン
ト化させる必要が生じてきた。その場合、従来のエンジ
ン31を単純に倒してスラント化させようとすると、図
5のごとく、水ポンプ34がエンジン31の上部に配置
される場合が起こりうる。
【0004】このようなエンジン31では、ラジエータ
37の上部のアッパタンク38に設けられたラジエータ
キャップ49から注水が行われると、ラジエータ37の
ロワタンク39に接続したイン側冷却水配管40を通過
して冷却水がエンジン31内に入っていくが、サーモス
タット弁42が閉じており、冷却水はジグル弁43の空
気抜孔からポンプ室33に浸入するにすぎない。このジ
グル弁43は、イン側冷却水配管40の最上部に設けら
れており、水ポンプ34の駆動によりイン側冷却水配管
40内にポンプ室33へ向かう水圧が存在する時にの
み、その水圧によって閉鎖されるものである。それ以外
の時は自重により開放され、注水によって生じる水圧変
化程度では閉鎖されない。
【0005】従って、注水時にはジグル弁43は自重に
より開弁しているが、その空気抜孔を通過する水量は前
述したように極めて少ない。そのため、ラジエータ37
はすぐに満水になって、あふれた冷却水がアウト側冷却
水配管41からエンジン31内へ入っていく。すると、
エンジン31内のエアは、逃げ場所がなくなりポンプ室
33やエンジンヘッド32上部に閉じ込められた形で残
留する。ポンプ室33に残留エアがあるとエンジン31
を起動させても水ポンプ34が空回りして冷却水を循環
できなくなり、ついにはエンジン31が過熱し、焼き付
きを起こすことになる。
【0006】又、ポンプ室33内に残留エアがなかった
としてもサーモスタット弁42が閉じている冷間時に
は、エンジン31の起動にともない水ポンプ34が回転
されると、ポンプ室33と連通するバイパス通路36を
介してエンジンヘッド32内の上部の残留エアがポンプ
室33内に呼び込まれ、やはり水ポンプ34の空回りを
起こす。
【0007】この不具合を解決する手段として、ポンプ
室33の上部とエンジンヘッド32の上部にエア抜き栓
を設置し、注水時にはこの栓をゆるめてエア抜きを行う
ように構成する方法が考えられる。しかし、エア抜き栓
を必ず使用するようにユーザーに義務付ける事は実際上
不可能であり、しかもそのようなエア抜き栓は、目の付
きやすい、手の届きやすい場所になくてはならず、車両
搭載上の制約となる。従って、エア抜き栓を設けたとし
ても本質的な解決にはならない。
【0008】一方、注水時の残留エアによる水ポンプ3
4の空回りを防止する解決策として、図6のような冷却
装置が考えられる。この装置はリザーブタンク44を有
し、そのリザーブタンク44と、エアの残りやすいポン
プ室33の最上部及びエンジンヘッド32の上部との間
に、リターンパイプ46及びエンジン側蒸気パイプ47
を接続することによって、ラジエータキャップ49から
注水した時に、前記パイプ46,47よりエアが大気へ
排出されるようになっている。もちろん、注水時には、
リザーブタンク44のリリーフ弁付キャップ45は開放
状態にされ、リザーブタンク44内には冷却水が存在し
ていない。
【0009】ところが、実際にラジエータキャップ49
から注水してみると、注水された冷却水の勢いにより前
記パイプ46,47内に冷却水が浸入して、各パイプ4
6,47のたれ下がり部に冷却水が留まる。その結果、
エアの逃げ通路がふさがれて、ポンプ室33内の残留エ
アをなくすことができない。パイプ46,47にたれ下
がりがなければ全く問題がないのであるが、車両構成
上、パイプ46,47を上部に配設することは不可能
で、たれ下がりをなくすことができない。
【0010】そこで、前記図6において、ラジエータキ
ャップ49から注水せず、キャップ49を締め切りある
いは廃止にして、リザーブタンク44の上部に設けられ
たリリーフ弁付キャップ45のみから注水を行う方法が
考えられる。
【0011】この方法では、リザーブタンク44に注水
された冷却水は、先ずリターンパイプ46からポンプ室
33に入り、ポンプ室33からポンプ吐出口35を通過
してエンジン31内に入る。そして、冷却水はアウト側
冷却水配管41へ流れて徐々にラジエータ37のアッパ
タンク38の方へ上昇していく。この時、配管41内の
エアは、ラジエータ側蒸気パイプ48により排出され
る。この状態が進行すると、アッパタンク38はポンプ
室33より高い位置にあるため先にポンプ室33が満水
となり、サーモスタット弁42及びジグル弁43の位置
まで冷却水が到達し、ジグル弁43の空気抜孔を通し
て、イン側冷却水配管40側へ冷却水が流れ始める。こ
の時、ジグル弁43は、前記図5の場合と同様に自重に
より開弁している。
【0012】しかし、この空気抜孔を通る冷却水は少量
しか流れない。そのため、冷却水は圧損の少ないアウト
側冷却水配管41内を上昇して、ついにはアッパタンク
38に到達し、ラジエータ37及びロワタンク39を介
してイン側冷却水配管40へ流れ始める。この時点で配
管40内のエアは閉じ込められ、配管40内の水位の上
昇とともにポンプ室33内に戻される方向に圧力を受け
る。この時、ジグル弁43は、前記したように開弁して
いるため、押し戻されたエアは、ジグル弁43の空気抜
孔を通してポンプ室33に逆送される。その結果、ポン
プ室33内にはエアが残留して、水ポンプ34は空回り
を起こす。
【0013】又、この場合においてもエンジン側蒸気パ
イプ47にはたれ下がりがあるため、注水時の冷却水の
勢いにより同蒸気パイプ47内に冷却水が浸入し、エア
の逃げ通路がふさがれて、エンジンヘッド32内の上部
にエアが残留する。そして、その残留エアはバイパス通
路36を介してポンプ室33に呼び込まれ、上記と同様
の不具合を生じる。
【0014】本発明の目的は、水ポンプがエンジンの上
部に配設された場合にも、ポンプ室に残留エアがなく、
水ポンプの空回りが発生しない水冷式エンジンの冷却装
置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンジンの上
部に水ポンプを有するポンプ室が配置され、水ポンプの
駆動により、エンジン内の冷却水がアウト側通路を介し
てラジエータに導入され、そのラジエータからの冷却水
がイン側通路を介してエンジンに戻されるようにした冷
却装置において、前記ラジエータより高位の位置にリザ
ーブタンクを配置するとともに、そのリザーブタンクの
下部と、前記ポンプ室の上部との間を冷却水供給通路に
より接続し、前記イン側通路と冷却水供給通路との接続
点よりも上流側のイン側通路に、冷却水の温度に応じて
開閉されるサーモスタット弁と、ポンプ室側からのエア
の通過を許容するとともに、その逆方向からのエアの通
過を阻止するチェック弁とを並設したことをその要旨と
するものである。
【0016】そして、チェック弁は、通常は自重により
閉鎖位置に配置され、ポンプ室内の圧力により開放され
るように構成されるのがよい。又、ポンプ室の上部とエ
ンジンの下部との間にバイパス通路を設け、サーモスタ
ット弁の閉鎖時には、冷却水がこのバイパス通路及びエ
ンジン内部を循環されるように構成してもよい。
【0017】更に、リザーブタンク内の水面を検出する
とともに、その水面が所定レベル以下に低下したときに
警告を発するようにした検出手段を備えてもよい。
【0018】
【作用】従って、本発明によれば、冷却水はリザーブタ
ンク内から供給通路を介してポンプ室内に供給される。
この時、ポンプ室内のエアはチェック弁を介してイン側
通路内に移動され、イン側通路内のエアのポンプ室への
移動はチェック弁により阻止される。そして、エンジン
の作動にともないサーモスタット弁が開放されると、イ
ン側通路内のエアは少しずつ水流に巻き込まれ、リザー
ブタンク内で冷却水から分離される。
【0019】又、本発明においては、バイパス通路は確
実に冷却水により満たされ、サーモスタット弁が閉じた
状態における冷却水の循環時に、水ポンプの回転にエア
が巻き込まれることはない。
【0020】更に、本発明においては、リザーブタンク
内の水位が低下した時に、それが検出されて警報が発せ
られる。このため、リザーブタンク内の水位の低下に基
づくエンジン内へのエアの巻き込みが防止される。
【0021】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明を具体化した実施例につい
て図1及び図2の図面に従って説明する。図1に示すエ
ンジン1は、気筒直列タイプであり、大きくスラントさ
せて自動車に搭載されている。そのため、ポンプ室3は
エンジン1の上部に配置され、ポンプ室3の内部には水
ポンプ4が配設されている。又、ポンプ室3は、ポンプ
吐出口5によりエンジン1のウォータジャケット内部と
連通している。更に、エンジン1には、エンジンヘッド
2の下部にあたる位置と前記ポンプ室3の上部とを連通
させるバイパス通路6が設けられている。
【0022】ラジエータ7は、アッパタンク8及びロワ
タンク9を備え、アッパタンク8が前記ポンプ室3より
も高い位置になるよう配設されている。そして、ロワタ
ンク9はイン側通路としてのイン側冷却水配管10によ
りポンプ室3と連通され、アッパタンク8はアウト側通
路としてのアウト側冷却水配管11によりエンジンヘッ
ド2と連通されている。
【0023】尚、イン側冷却水配管10のポンプ室3の
端部にはチェック弁としてのジグル弁13を並設したサ
ーモスタット弁12が介在され、エンジン1内の水温に
応じて開閉して水量を制御している。前記ジグル弁13
は、図2に示すように、サーモスタット弁12の支持板
22上に設けられている。すなわち、支持板22には空
気抜孔23が形成されている。その孔23には弁体24
が上下に挿通され、弁体24の上端には重りを兼用する
シール用の玉25が、下端には抜け止め片26がそれぞ
れ形成されている。そして、通常は弁体24がその自重
により空気抜孔23を閉鎖し、ポンプ室3内の圧力によ
り弁体24が押し上げられて空気抜孔23が開放され
る。
【0024】そして、水温が所定温度以下でありサーモ
スタット弁12が閉じている時は、冷却水はバイパス通
路6を通ってエンジン1内を循環する。又、水温が所定
温度以上になりサーモスタット12が開く時は、冷却水
は水ポンプ4の駆動によりポンプ室3から吐出され、エ
ンジン1で熱を受けてアウト側冷却水配管11からラジ
エータ7に送り出される。そして、ラジエータ7で冷却
されて、イン側冷却水配管10からポンプ室3内に入
る。又、サーモスタット弁12が開放されて冷却水が流
れる時には、ジグル弁13の玉25が水圧を受けて、同
ジグル弁13は閉鎖状態を維持する。
【0025】一方、リザーブタンク14は、ラジエータ
7の高位に配置されている。リザーブタンク14はその
上部にリリーフ弁付キャップ15を有し、リザーブタン
ク14の下部には冷却水供給通路としてのリターンパイ
プ16により前記イン側冷却水配管10の端部と連通す
るとともに、上部はエンジン側蒸気パイプ17によりエ
ンジンヘッド2と連通している。前記サーモスタット弁
12は、リターンパイプ16とイン側配管10との接続
点よりも冷却水上流側に位置している。又、リザーブタ
ンク14の上部はラジエータ側蒸気パイプ18にてラジ
エータ7のアッパタンク8と連通している。従って、冷
却水がエンジン1で熱せられて蒸気になると、前記蒸気
パイプ17,18を通ってリザーブタンク14に入り、
同タンク14内で冷却されて液化された後、リターンパ
イプ16によりエンジン1に戻される。
【0026】上記のように構成された冷却装置におい
て、リザーブタンク14のリリーフ弁付キャップ15か
ら注水を行なう。注水された冷却水はリターンパイプ1
6からポンプ室3に供給され、ポンプ吐出口5を通って
エンジン1に入る。そして、エンジン1及びポンプ室3
の水位が徐々に上昇すると、ポンプ室3のエアはジグル
弁13の弁体24を押し上げてイン側冷却水配管10へ
押し出される。この時、イン側冷却水配管10及びラジ
エータ7は空であるため、押し込まれたエアは、ラジエ
ータ側蒸気パイプ18を通って外気に排出される。
【0027】冷却水はエンジン1内を通過すると、アウ
ト側冷却水配管11へ入り、徐々にラジエータ7のアッ
パタンク8の方へ上昇していく。この時、配管11内の
エアは、やはりラジエータ側蒸気パイプ18により排出
される。この状態が進行すると、アッパタンク8はポン
プ室3より高い位置にあるため、先にポンプ室3が満水
となり、ジグル弁13の位置まで冷却水が到達してジグ
ル弁13を押し上げ、イン側冷却水配管10へ冷却水が
浸入し始める。しかし、このジグル弁13を通しての流
れは、その量が少ないため、圧損の少ないアウト側冷却
水配管11内を冷却水が上昇していき、ついにはアッパ
タンク8に到達し、ラジエータ7を介して、イン側冷却
水主配管10へ冷却水が流れ始める。
【0028】この時点で、配管10内のエアは閉じ込め
られ、水位の上昇によりポンプ室3に押される方向に圧
力を受ける。しかし、ジグル弁13は、配管10からの
空圧と自重により閉弁するため、エアはポンプ室3に逆
送されることはなく、ポンプ室3は満水状態を維持でき
る。そして、サーモスタット弁12より上流の配管10
内の上方には、閉じ込められたエアが幾分残留する。
【0029】尚、この残留エアは、注水完了後のエンジ
ン1を起動した時、暖機の完了するまでサーモスタット
弁12が閉じているため、ポンプ室3に流れ込む事はな
い。又、暖機完了時にサーモスタット弁12が開いても
リザーブタンク14の冷却水の圧力がリターンパイプ1
6を介してポンプ室3に常に作用しているため、比重の
大きい冷却水の方が、優先して水ポンプ4により吸い込
まれ、配管10内上部の残留エアは、少量のエアが徐々
に巻き込まれてポンプ室3に入っていくにすぎない。こ
のため、配管10内上部の残留エアが一挙に水ポンプ4
に吸い込まれることはなく、水ポンプ4の空回りは起こ
らない。
【0030】暖機中にサーモスタット弁12が閉鎖して
いる場合においても、バイパス通路6がエンジンヘッド
2の下部の常に冷却水の存在する部位に接続されている
ため、冷却水のみが確実にポンプ室3に吸い戻され、水
ポンプ4の空回りは起こらない。
【0031】以上のように、この冷却装置において、ジ
グル弁13は冷却水の注入時にはポンプ室3内のエアが
イン側冷却水配管10内に通過するのを許容するととも
に、チェック作用によりイン側配管10内のエアがポン
プ室3内に侵入するのを阻止して、ポンプ室3内やエン
ジン1内に残留エアが生じないようにしている。従っ
て、前述した従来の冷却装置とは異なり、水ポンプ4が
エンジン1の上部に配置されても、残留エアに起因する
エンジン1の過熱を確実に防止できる。
【0032】(第2実施例)図3はこの発明の第2実施
例を示すものである。この第2実施例においては、リザ
ーブタンク14内に液面レベルセンサ19が取り付けら
れている。このセンサ19にはECU(電子制御装置)
20が接続され、同ECU20には運転者の確認し易い
場所に配置された警告灯21が接続されている。そし
て、水位が所定レベル以下に下がると、ECU20がこ
れを検知し、警告灯21を点灯させて、運転者に警告を
発する。この警告に従いリザーブタンク14への注水を
行えば、水ポンプ4の空回りを未然に防止することがで
きる。
【0033】すなわち、幾分かのエアが残留(例えば、
エンジンヘッド2上部や配管10の上部)した場合、こ
れらの残留エアは、徐々にリザーブタンク14に送ら
れ、同タンク14で気液分離されて除去される。そし
て、残留エアが除去されると、リザーブタンク14の水
位は残留エアの除去された分だけ下がることになる。こ
の時、誤って注水量が少なくリザーブタンク14の水位
が十分な高さになっていなかった場合には、エンジン1
運転中にリザーブタンク14の水位が下がりすぎて、リ
ターンパイプ16を介してリザーブタンク14のエアが
エンジン1に吸い込まれてしまい、水ポンプ4の空回り
に至る可能性が考えられるが、この第2実施例のように
構成することによりこの可能性を皆無にすることができ
る。
【0034】(その他の実施例) 尚、本発明は前記各実施例に限定されるものではなく、
以下のような態様で具体化することも可能である。 (イ)図4に示すように、チェック弁としてのジグル弁
のかわりに、単純で、かつ弱いばね力の薄い板ばね27
よりなる弁構造を採用すること。この場合、板ばね27
は通常は閉鎖位置にあり、ポンプ室内の圧力により弾性
に抗して開放動作される。 (ロ)チェック弁として、その他各種の構成のものを採
用すること。 (ハ)サーモスタット弁12の内部にチェック弁用の流
路を設け、その流路内にチェック弁を組み込むこと。 (ニ)スラント化していないエンジンにおいて本発明を
具体化すること。 (ホ)バイパス通路6の接続位置を前記実施例と同様な
作用を確保できる他の部分に変更すること。具体的に
は、バイパス通路6をポンプ室3の上部とエンジンヘッ
ド以外の部分のエンジン下部との間に接続すること。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、エンジンのレイアウト
等により、水ポンプがエンジンの上部に存在しても、エ
アによる水ポンプの空回りを防止することができる。更
に、リザーブタンクの水位を保持して、リザーブタンク
からのエンジンへのエアの吸い込みを未然に防止するこ
とができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における水冷式エンジンの
冷却装置を示す構成図である。
【図2】図1のジグル弁の詳細を示す図である。
【図3】本発明の第2実施例における検出手段を示す構
成図である。
【図4】別例のチェック弁を示す図である。
【図5】従来の水冷式エンジンの冷却装置を示す構成図
である。
【図6】従来の水冷式エンジンの冷却装置を示す構成図
である。
【符号の説明】
1…エンジン、3…ポンプ室、4…水ポンプ、6…バイ
パス通路、7…ラジエータ、10…イン側冷却水配管、
11…アウト側冷却水配管、12…サーモスタット弁、
13…ジグル弁、14…リザーブタンク、19…液面レ
ベルセンサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹尾 茂夫 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式 会社 日本自動車部品総合研究所 内 (72)発明者 福永 博之 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式 会社 日本自動車部品総合研究所 内 (72)発明者 幾見 泰正 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車 株式会社 内

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの上部に水ポンプを有するポン
    プ室が配置され、水ポンプの駆動により、エンジン内の
    冷却水がアウト側通路を介してラジエータに導入され、
    そのラジエータからの冷却水がイン側通路を介してエン
    ジンに戻されるようにした冷却装置において、 前記ラジエータより高位の位置にリザーブタンクを配置
    するとともに、そのリザーブタンクの下部と、前記ポン
    プ室の上部との間を冷却水供給通路により接続し、 前記イン側通路と冷却水供給通路との接続点よりも上流
    側のイン側通路に、冷却水の温度に応じて開閉されるサ
    ーモスタット弁と、ポンプ室側からのエアの通過を許容
    するとともに、その逆方向からのエアの通過を阻止する
    チェック弁とを並設したことを特徴とする水冷式エンジ
    ンの冷却装置。
  2. 【請求項2】 チェック弁は、通常は自重により閉鎖位
    置に配置され、ポンプ室内の圧力により開放されるよう
    に構成した請求項1に記載の水冷式エンジンの冷却装
    置。
  3. 【請求項3】 ポンプ室の上部とエンジンの下部との間
    にバイパス通路を設け、サーモスタット弁の閉鎖時に
    は、冷却水がこのバイパス通路及びエンジン内部を循環
    されるように構成した請求項1に記載の水冷式エンジン
    の冷却装置。
  4. 【請求項4】 リザーブタンク内の水面を検出するとと
    もに、その水面が所定レベル以下に低下したときに警告
    を発するようにした検出手段を有する請求項1に記載の
    水冷式エンジンの冷却装置。
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