JP2653717B2 - ポリウレタンおよびポリウレタン弾性繊維とそれに用いるポリエステルポリカーボネートジオール - Google Patents

ポリウレタンおよびポリウレタン弾性繊維とそれに用いるポリエステルポリカーボネートジオール

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリエステルポリカーボネートジオールとそ
れからなるポリウレタンおよびポリウレタン弾性繊維に
関する。
〔従来の技術〕
従来よりポリウレタンとしては、ポリエステル系ポリ
ウレタン、ポリエーテル系ポリウレタン、ポリカーボネ
ート系ポリウレタン等が知られているが特開昭48−1014
96号公報には、3−メチル−1,5−ペンタンジオールと
ジカルボン酸からなるポリエステルジオールを用いたポ
リウレタンが開示されている。また、特開昭62−22817
号公報には2−メチル−1,8−オクタンジオールより得
られるポリカーボネートジオールを用いたポリウレタン
が記載されている。特公昭59−37288号公報には、1,10
−デカンジカルボン酸とポリカーボネートジオールとか
らの高分子ジオールを用いたポリウレタンエラストマー
が記載されている。しかし、このポリウレタンを用いて
弾性繊維とした場合、低温での弾性回復性、伸度に優れ
た繊維が得られない。
さらに、ポリウレタン弾性繊維としては、特開昭60−
173117号公報には、ヘキサメチレングリコール、1,10−
デカンジオールからのポリエステルジオールを用いたポ
リウレタンよりなる弾性繊維が記載されている。しか
し、この様な分岐を有しない長鎖ジオールを用いた場
合、弾性回復性に優れた繊維が得られない。
また、特開昭47−713号公報には、2,2,4−または2,4,
4−トリメチルヘキサンジオールとアジピン酸よりなる
ポリエステルジオールを用いたポリウレタンよりなる弾
性繊維が、米国特許第3,097,192号公報には2,5−ヘキサ
ンジオールあるいは、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジ
オールを用いたポリエステルジオールからのポリウレタ
ンよりなる弾性繊維が、特開昭63−97617号公報には
(2,2−ジメチル−1,3−プロパン、ドデカンジオエー
ト)グリコールからのポリエステルジオールを用いたポ
リウレタンよりなる弾性繊維が記載されている。しか
し、この様なポリエステルジオールを用いた場合、耐熱
性、弾性回復性および耐寒性に優れた繊維が得られな
い。
また特開平1−190717号公報には、1,6−ヘキサンジ
オール、1,5−ペンタンジオールを用いたポリカーボネ
ートジオールを用いたポリウレタンよりなる弾性繊維が
記載されている。しかし、これにより得られる繊維は伸
度の点で満足出来るものではない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、耐塩素性、耐水性、耐かび性、弾性
回復性、耐熱性、耐寒性の全ての性能に優れるとともに
伸度の大きいポリウレタン弾性繊維を提供するにある。
本発明は低伸度領域では強度が低く高伸度領域では強
度の高いポリウレタン弾性繊維を提供するにある。
また、本発明は、該ポリウレタン弾性繊維の製造に用
いられるポリウレタンおよび該ポリウレタンの製造に用
いられるポリエステルポリカーボネートジオールを提供
することも目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は高分子ジオール単位、有機ジイソシアナート
から誘導される構造単位および鎖伸長剤から誘導される
構造単位から形成されたポリウレタンであって、該高分
子ジオール単位が下記構造単位(I)、(II)、(II
I)および要すれば(IV)からなり、(I)/(II)の
モル比が90/10〜20/80である数平均分子量1000〜3500の
ポリエステルポリカーボネートジオール単位(以下、単
にポリエステルポリカーボネートジオールと称する場合
もある)であり、対数粘度が0.2dl/g以上1.6dl/g以下で
あるポリウレタン。
(ここでR1は2価の有機基を表す。) (IV) −(CH2)p− (ここでpでpは6〜10の整数を表す。) また、本発明は該ポリウレタンよりなるポリウレタン
弾性繊維と該ポリウレタンの製造に用いられるポリエス
テルポリカーボネートジオールである。
本発明のポリエステルポリカーボネートジオールはジ
オール残基(すなわちジオールより2個のOH基をのぞい
た残りの基)として前記構造単位(III)で示される2
価の基を必須とし、必要に応じて前記構造単位(IV)で
示される2価の基の群より選ばれる少なくとも1種の2
価の基を有する高分子ジオールである。構造単位(II
I)または(IV)の末端は構造単位(I)または(II)
と結合している。(III)で示される基を与える化合物
は3−メチル−1,5−ペンタンジオールである。(IV)
で示される基を与える化合物としては、1,6−ヘキサン
ジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオ
ール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオールが
挙げられるが、好ましくは1,9−ノナンジオールであ
る。
本発明はこのポリエステルポリカーボネートジオール
を用いたポリウレタンを弾性繊維とすると耐寒性、耐熱
水性、伸度に優れるポリウレタン弾性繊維となることを
見い出したのである。
本発明のポリエステルポリカーボネートジオール中の
〔(III)/(III)+(IV)〕のモル比は0.1以上1以
下が好ましい。〔(III)/(III)+(IV)〕が0.1よ
り小さくなると弾性回復性が低下し、伸度が小さくなる
場合がある。
本発明のポリエステルポリカーボネートジオールを製
造するためのR1(二価の有機基)を与えるジカルボン酸
としては、炭酸数が5〜12の脂肪族または芳香族ジカル
ボン酸が好ましい。なかでも脂肪族ジカルボン酸が好ま
しい、脂肪族ジカルボン酸の例としてはグルタル酸、ア
ジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸、ゼ
バシン酸等が挙げられる。また芳香族ジカルボン酸の例
としてはフタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸等が挙
げられる。特にアジピン酸、アゼライン酸の使用が好ま
しい。
本発明の高分子ジオールの数平均分子量1000〜3500、
より好ましくは1500〜3000である。1000より小さいと耐
熱性、弾性回復性が低下し3500より大きいと、紡糸性が
低下する。
本発明の高分子ジオール単位は前記繰り返し単位
(I)と(II)が混在したポリエステルポリカーボネー
トジオールであり(I)/(II)がモル比で90/10〜20/
80である。繰り返し単位(I)が90モル%を越えると伸
度が低下し、20モル%より少ないと耐熱性が低下する。
本発明における高分子ジオール単位には前記(III)
および(IV)以外の構造を少量用いることが出来る。
また、本発明の効果を実質的に低下させない範囲で他
の高分子ジオールを用いることが出来る。
本発明のポリエステルポリカーボネートジオールを製
造する際に使用されるカーボネート化合物としてはジア
ルキルカーボネート、ジアリールカボーネートまたは、
アルキレンカーボネート等が好ましい。
本発明のポリエステルポリカーボネートジオールの製
造法は特に限定されない。たとえばジオール、ジカルボ
ン酸、カーボネート化合物を同時に仕込み公知の製造方
法、即ちエステル化、エステル交換反応にて製造でき
る。あるいは、あらかじめ、ポリエステルジオール、ポ
リカーボネートジオールを合成し、それらとカーボネー
ト化合物、あるいはジオール、ジカルボン酸などを反応
させ合成することも可能である。
本発明においてポリウレタンの合成に使用される適当
な有機ジイソシアナートとしては、脂肪族、脂環族もし
くは芳香族の有機ジイソシアナートが挙げられ、具体的
には4,4′−ジフエニルメタンジイソシアナート、p−
フエニレンジイソシアナート、トルイレンジイソシアナ
ート、1,5−ナフチレンジイソシアナート、キシリレン
ジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、
イソホロンジイソシアナート、4,4′−ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアナート等の分子量500以下のジイソ
シアナートが例示される。好ましくは4,4′−ジフエニ
ルメタンジイソシアナートである。
また本発明においてポリウレタンの合成に使用される
鎖伸長剤としてはポリウレタン業界における常用の連鎖
成長剤、すなわちイソシアナートと反応し得る水素原子
を少なくとも2個含有する分子量400以下の低分子化合
物、例えばエチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、プロピレングリコール、1,6−ヘキサジオール、3
−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,4−ビス(2−ヒ
ドロキシエトキシ)ベンゼン、1,4−シクロヘキサンジ
オール、ビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレー
ト、キシレングリコール等のジオール類、エチレンジア
ミン、プロピレンジアミン、イソホロンジアミン、ヒド
ラジン、4,4′−ジアミノジフエニルメタン、4,4′−ジ
アミノジシクロヘキシルメタン、ジヒドラジド、ピペラ
ジン、キシリレンジアミンなどのジアミン類が挙げられ
る。これらの化合物は単独でまたは、2種以上を混合し
て使用してもよい。最も好ましい鎖伸長剤は1,4−ブタ
ンジオールまたは1,4−ビス(2−ヒドロキシエトキ
シ)ヘンゼンである。
特に、溶融紡糸法により弾性繊維を製造する場合、熱
可塑性ポリウレタンの合成に使用される有機ジイソシア
ナートに4,4′−ジフエニルメタンジイソシアナート、
鎖伸長剤が1,4−ブタンジオールおよび/または1,4−ビ
ス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼンを選択する事に
より、耐熱性、弾性回復性、伸度に優れた性能が得られ
る。
本発明のポリウレタンの製造に用いられる高分子ジオ
ール(A)、有機ジイソシアナート(B)、鎖伸長剤
(C)の組成比において、(B)/〔(A)+(C)〕
のモル比は0.9〜1.2の範囲、特に0.95〜1.15の範囲が好
ましい。この範囲とすると耐熱性、弾性回復性、伸度に
優れたポリウレタン弾性繊維が得られる。
本発明のポリウレタンは実質的に (s) 高分子ジオール分子の両末端の水酸基から2個
の水素原子が除かれた形の2価の基; (t) 有機ジイソシアナートに由来する一般式 (式中R3は2価の有機基を表す) (u) 低分子化合物(鎖伸長剤)の分子のイソシアナ
ートと反応しうる2個の水素原子が除かれた形の2価の
基; で示される構造単位よりなると考えられる。
この様にして得られるポリウレタンは従来公知の乾式
紡糸法、湿式紡糸法、溶融紡糸法によつて繊維としう
る。
細デニール化出来る点で溶融紡糸法が好ましく、具体
的にはポリウレタンを、一度ペレツト化したのち溶融紡
糸するか、あるいは溶融重合して得られる熱可塑性ポリ
ウレタンを直接に紡糸口金を通して紡糸する方法が採用
しうる。紡糸安定性の点からは重合直結紡糸が好まし
い。
本発明のポリウレタンを製造する方法に関しては、公
知のウレタン化反応の技術を採用することができる。本
発明者らの研究によればなかでも実質的に不活性溶媒の
不存在下で溶融重合することが好ましく、特に多軸スク
リユー型押出機を用いる連続溶融重合が好ましいことが
判明した。
溶融重合する温度は特に制限されないが200℃以上260
℃以下が好ましい。260℃以下に保つことにより耐熱性
が増大し、200℃以上に保つことにより紡糸性に優れる
熱可塑性ポリウレタンを造ることが可能となる。
本発明のポリウレタンはηinhが0.2dl/g以上1.6dl/g
以下である。ηinhが0.2dl/gより小さくなると弾性回復
性が低下し、1.6dl/gより大きくなると紡糸性が悪くな
る。好ましくは0.3〜1.4dl/gである。
さらに高分子ジオール(A)、有機ジイソシアナート
(B)、鎖伸長剤(C)の組成比において、(B)/
〔(A)+(C)〕のモル比が1.02〜1.15のイソシアナ
ート過剰系で重合したポリウレタン、あるいは紡糸時に
ポリウレタンにポリイソシアナート化合物あるいは封鎖
ポリイソシアナート化合物を添加混合し、(B)/
〔(A)+(C)〕のモル比が1.02〜115のイソシアナ
ート過剰のポリウレタンを紡糸することにより、耐熱
性、弾性回復性に優れかつ伸度の大きいポリウレタン弾
性繊維が得られる。
さらに本発明のポリウレタン弾性繊維は、前述のイソ
シアナート過剰のポリウレタンを紡糸することにより該
繊維を、n−ブチルアミン0.5NのN,N−ジメチルホルム
アミド溶液に溶解し、逆滴定により定められるアロハネ
ート結合量が0.001〜0.1mmol/gととすることにより弾性
回復性に優れた繊維となしうる。
本発明のポリウレタン弾性繊維には本発明のポリウレ
タンの他に他のポリウレタンや高分子化合物、有機化合
物や無機化合物が添加されていてもよい。
以上、本発明のポリウレタン弾性繊維は、耐熱性、耐
寒性、耐水性、弾性回復性に優れ、伸度が大きく耐塩素
性も良好である。
以下実施例にて説明する。
尚、実施例中の耐熱水性(強度保持率)、弾性回復
率、ηinh以下の方法により測定した。
・耐熱水性(強度保持率) 試料を130℃で90分熱水処理後の引張強度保持率を測
定。
・弾性回復性 試料を200%伸長して10分間保持した後、張力を除
き、3分間放置した後の弾性回復率を25℃および−10℃
で測定した。
・強伸度 JIS L−1013に従つて測定した。
・対数粘度(ηinh) 試料を0.5g/dlの濃度になるように、n−ブチルアミ
ンを1重量%含むN,N−ジメチルホルムアミドに溶解
し、24時間放置後ウベローデ粘度管を用いて測定した。
用いた化合物は略号を用いて示したが、略号と化合物
の関係は、表1の通りである。
参考例1 (ポリエステルポリカーボネートジオールの製法) 窒素気流下、3−メチル−1,5−ペンタンジオール(M
PD)と1,6−ヘキサンジオール(HD)の混合物(MPD/HD
のモル比:80:20)833gと1,10−デカンジカルボン酸(D
A)697gおよびエチレンカーボネート267gよりなる混合
物を加熱し、160℃で反応系よりエチレングリコール(E
G)、水を留去した。EG、水をほんとんど留去したあと
真空にし、2〜10mmHgの真空下さらには縮合を進めた。
その結果水酸基価74.9、分子量1500のポリエステルポリ
カーボネートジオール(ポリエステルポリカーボネート
a)を得た。
参考例2〜6 ジオール成分、ジカルボン酸成分、カーボネート化合
物を各々表2に示したものを用いる以外は参考例1と同
様にして表2に示したポリエステルポリカーボネートb
〜fを得た。
参考例7 (ポリエステルジオールの製造) 2−メチル−1,8−オクタンジオールと1,9−ノナンジ
オールの混合物(モル比:50:50)1600g及びアジピン酸1
460g(ジオール/アジピン酸のモル比:1.3/1)を常圧下
に窒素ガスを通じつつ約220℃の温度で縮合水を留去し
ながらエステル化を行なつた。ポリエステルの酸価が0.
3以下になつたとき真空ポンプにより徐々に真空度を上
げ反応を完結させた。こうして水酸基価74.8のポリエス
テルジオール(以下ポリエステルgと記す)を得た。
参考例8 (ポリカーボネートジオールの製造) 窒素気流下、2−メチル−1,8−オクタンジオール(M
OD)と1,9−ノナンジオール(ND)の混合物(MOD/NDの
モル比:50/50)1730gおよびジフエニルカーボネート214
0gよりなる混合物を加熱し、200℃で反応系よりフエノ
ールを留去した。温度を徐々に210〜220℃に上げ、フエ
ノールをほとんど留去させたあと真空にし、6〜10mmHg
の真空下210〜220℃で残りのフエノールを完全に留去し
た。その結果分子量1500のポリカーボネートジオール
(ポリカーボネートh)を得た。
実施例1 ポリエステルポリカーボネートaとBDとからなり30℃
に加熱された混合物と50℃に加熱溶融したMDIとをポリ
エステルポリカーボネート/MDI/BDの使用モル比が1/3.1
5/2となる量で定量ポンプにより同方向に回転する二軸
スクリュー押出機に連続的に仕込み、連続溶融重合をお
こなつた。このとき前記押出機の中を前部、中間部およ
び後部の三つの帯域に分け中間部の温度(重合温度)を
230℃とした。生成したポリウレタンをストランド状で
水中へ連続的に押し出し、次いでペレタイザーでペレツ
トに成形した。
このペレツトを80℃10時間真空乾燥し、単軸押出機付
の防糸機により、紡糸温度235℃、紡糸速度800m/min、
見掛ドラフト率847、給糸速度差35m/min、紡糸テンシヨ
ン0.08g/dで紡糸し、70デニール/2フイラメントのポリ
ウレタン繊維を得た。この繊維を80℃20時間熱処理し、
物性を測定したところ、第3に示す様に好ましい結果が
得られた。
実施例2〜4 実施例1と同様にして、表2に示すポリエステルポリ
カーボネートから表3に示す組成のポリウレタンを合成
ペレツト化して、紡糸してポリウレタン弾性繊維を得
た。表3に示す様に好ましい結果が得られた。
比較例1〜4 実施例1と同様にして、表2に示す組成のポリエステ
ルポリカーボネート、ポリエステルおよびポリカーボネ
ートから表3に示す組成のポリウレタンを合成しペレツ
ト化して、紡糸してポリウレタン弾性繊維を得た。強伸
度、耐熱水性、弾性回復性のすべてに良好なものは得ら
れなかつた。
参考例9〜11 ジオール成分、ジカルボン酸成分、カーボネート化合
物を各々表4に示したものを用いる以外は参考例1と同
様にして表4に示したポリエステルポリカーボネートi
〜kを得た。
実施例5〜7 実施例1と同様にして、表4に示すポリエステルポリ
カーボネートから表5に示す組成のポリウレタンを合成
し、ペレツト化して、紡糸してポリウレタン弾性繊維を
得た。表5に示す様に好ましい結果が得られた。
〔発明の効果〕 以上の実施例から明らかなように、本発明のポリウレ
タン弾性繊維は伸度が大きく弾性回復性にすぐれると共
に耐熱水性、耐寒性にすぐれている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−215876(JP,A) 特開 平3−111418(JP,A) 特開 昭63−156820(JP,A) 特開 昭63−161012(JP,A) 特開 平1−247421(JP,A) 特開 平3−290426(JP,A) 特開 昭61−185520(JP,A) 特開 昭62−39613(JP,A) 特開 昭60−195117(JP,A) 国際公開88/5447(WO,A1)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高分子ジオール単位、有機ジイソシアナー
    トから誘導される構造単位および鎖伸長剤から誘導され
    る構造単位から形成されたポリウレタンであって、 該高分子ジオール単位が下記構造単位(I)、(II)、
    (III)および要すれば(IV)からなり、(I)/(I
    I)のモル比が90/10〜20/80である数平均分子量1000〜3
    500のポリエステルポリカーボネートジオール単位であ
    り、 対数粘度が0.2dl/g以上1.6dl/g以下であるポリウレタ
    ン。 (ここでR1は2価の有機基を表す。) (IV) −(CH2)p− (ここでpは6〜10の整数を表す。)
  2. 【請求項2】請求項1に記載のポリウレタンよりなるポ
    リウレタン弾性繊維。
  3. 【請求項3】下記構造単位(I)、(II)、(III)お
    よび要すれば(IV)からなり、(I)/(II)のモル比
    が90/10〜20/80である数平均分子量1000〜3500のポリウ
    レタン製造用ポリエステルポリカーボネートジオール。 (ここでR1は2価の有機基を表す。) (IV) −(CH2)p− (ここでpは6〜10の整数を表す。)
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