JP2653436B2 - モアレ除去方法 - Google Patents
モアレ除去方法Info
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- JP2653436B2 JP2653436B2 JP15333587A JP15333587A JP2653436B2 JP 2653436 B2 JP2653436 B2 JP 2653436B2 JP 15333587 A JP15333587 A JP 15333587A JP 15333587 A JP15333587 A JP 15333587A JP 2653436 B2 JP2653436 B2 JP 2653436B2
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- Japan
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- moiré
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Description
【発明の詳細な説明】 (発明に属する技術分野) 本発明は、カラーフィルタ張り付け形のカラーセンサ
等で網点原稿を読み取った場合に発生するモアレを除去
し、高品質の画像を得るモアレ除去方法に関するもので
ある。
等で網点原稿を読み取った場合に発生するモアレを除去
し、高品質の画像を得るモアレ除去方法に関するもので
ある。
(従来の技術) 従来より、カラーフィルタを張り付けたリニアイメー
ジセンサを用いてカラー画像を読み取った例は少なく、
網点画像を読み取った場合にモアレが発生しても何の対
策もしないか、隣接画素間で平均をとり、スムージング
を行うのが通例であった。
ジセンサを用いてカラー画像を読み取った例は少なく、
網点画像を読み取った場合にモアレが発生しても何の対
策もしないか、隣接画素間で平均をとり、スムージング
を行うのが通例であった。
しかし、8dot/mmの解像度で読み取った場合は、網点
の線数が150線程度とすると2画像に1網点が重なる程
度の周期となり、フィルタ形センサの様に画素周期に比
較して受光部の幅が小さい場合は隣接画素を用いてスム
ージングを行うのでは、殆どモアレを除り除くことはで
きなかった。
の線数が150線程度とすると2画像に1網点が重なる程
度の周期となり、フィルタ形センサの様に画素周期に比
較して受光部の幅が小さい場合は隣接画素を用いてスム
ージングを行うのでは、殆どモアレを除り除くことはで
きなかった。
また、光源切り換え形のカラーセンサの様に受光部の
幅が広いセンサでは、受光部の形状を菱形として一部隣
接画素と重ね合わせ、読み落としを防止する方法が提案
されているが、この方法をフィルタ形のセンサへ用いる
ことは出来ず、なんらかの対策が必要である。
幅が広いセンサでは、受光部の形状を菱形として一部隣
接画素と重ね合わせ、読み落としを防止する方法が提案
されているが、この方法をフィルタ形のセンサへ用いる
ことは出来ず、なんらかの対策が必要である。
一方、単盤CCDカラーカメラ等では、センサ構造に基
づくモアレの除去用として複屈折材料を用いた光学的ロ
ーパスフィルタが従来から用いられているが、これは光
学像を2重像として受光幅を等価的に拡大し、光学像の
空間周波数的高周波分を低下させてモアレを除去するも
ので、2分離の素子でモアレの除去が不十分な場合は、
2枚の複屈折素子とその間に入れたλ/2板により4分離
とする方法が用いられている。
づくモアレの除去用として複屈折材料を用いた光学的ロ
ーパスフィルタが従来から用いられているが、これは光
学像を2重像として受光幅を等価的に拡大し、光学像の
空間周波数的高周波分を低下させてモアレを除去するも
ので、2分離の素子でモアレの除去が不十分な場合は、
2枚の複屈折素子とその間に入れたλ/2板により4分離
とする方法が用いられている。
しかし、λ/2板をあまり大きく出来ないので、この方
法をそのままリニアイメージセンサへ適用するのは経済
的でなかった。
法をそのままリニアイメージセンサへ適用するのは経済
的でなかった。
(発明の目的) 本発明は、リニアカラーイメージセンサのごとき大型
のセンサにおいて、有効にモアレを除去する方法を安価
に提供することにある。
のセンサにおいて、有効にモアレを除去する方法を安価
に提供することにある。
(発明の構成) (発明の特徴と従来技術との差異) 本発明の特徴は、リニアカラーイメージセンサ等の大
型のセンサを用いて網点画像を読み取った場合に発明す
るモアレを、一枚の複屈折素子だけで有効に除去する方
法を提供することにある。
型のセンサを用いて網点画像を読み取った場合に発明す
るモアレを、一枚の複屈折素子だけで有効に除去する方
法を提供することにある。
従来のスムージングによる方法や、大型に出来ない4
分離素子を用いる方法と大きく異なる。
分離素子を用いる方法と大きく異なる。
(実施例) 第1図は本発明の一実施例であって、1は印刷物等の
網点原稿、2はレンズ、3は分離幅を画素周期のほぼ1/
2とした複屈折光学素子、4はピント一致面よりも一定
距離レンズ側に設定したフィルタ張り付け形のリニアカ
ラーイメージセンサ、5はピント一致面である。
網点原稿、2はレンズ、3は分離幅を画素周期のほぼ1/
2とした複屈折光学素子、4はピント一致面よりも一定
距離レンズ側に設定したフィルタ張り付け形のリニアカ
ラーイメージセンサ、5はピント一致面である。
このような構成になっているので、原稿面に置かれた
網点原稿1からの光はレンズ2を通り、複屈折光学素子
3で2つに分離され、2重像となってセンサ上に投影さ
れる。
網点原稿1からの光はレンズ2を通り、複屈折光学素子
3で2つに分離され、2重像となってセンサ上に投影さ
れる。
第2図は本発明のセンサレスポンスを説明する図であ
る。
る。
第2図(a)は、センサ位置が通常の位置であれば、
センサの見掛けのレスポンスとなり、2つに分離された
レスポンスの間に網点が来るような事態も発生し、読み
落としが起こる。
センサの見掛けのレスポンスとなり、2つに分離された
レスポンスの間に網点が来るような事態も発生し、読み
落としが起こる。
第2図(b)は、第1図のようにセンサ位置が前にな
っていると、センサ上に投影される網点像がぼけてセン
サのレスポンスが等価的になり、読み落としが防止され
る。
っていると、センサ上に投影される網点像がぼけてセン
サのレスポンスが等価的になり、読み落としが防止され
る。
次に、ここで問題となるのは、どの程度のぼけを発生
させるようにセンサ位置を設定するかである。
させるようにセンサ位置を設定するかである。
第3図は、受光面の浮き等による像のぼけを説明する
ための図である。
ための図である。
これを幾何光学的に計算すると以下の様になる。
W/2=d*z/(b+z) ……(1) 第4図は、ぼけのレスポンスの状態を示す図である。
これによるレスポンス関数は、ぼけのレスポンス関数
が三角分布になると仮定すると、第4図に示すようにな
る。
が三角分布になると仮定すると、第4図に示すようにな
る。
隣の画素と半値で重なる程度とすれば、読み落としが
少なく、かつぼけ量も少なく出来る。
少なく、かつぼけ量も少なく出来る。
そこで、ぼけがこの程度となるよう式(1)でセンサ
の浮き量を決定してやればよいこととなる。
の浮き量を決定してやればよいこととなる。
次に、センサの浮きを作る調整方法としては、以下の
方法が適用出来る。
方法が適用出来る。
すなわち、レンズの方程式は以下となるので 1/a+1/b=1/f ……(2) この式を変形して Δa=f*(b−z)/(b−z−f)−a……(3) これにzを代入すれば、センサが浮いた位置で丁度ピン
トが合う原稿位置が求められる。そこで、この位置に原
稿を置いて調整すれば、ほぼ目的のぼけ量を持つ状態に
設定出来ることになる。
トが合う原稿位置が求められる。そこで、この位置に原
稿を置いて調整すれば、ほぼ目的のぼけ量を持つ状態に
設定出来ることになる。
実験に使用した光学系は、カラーセンサとして画素周
期42μm、受光部の幅9μmを使用し、レンズはf=40
mmF4、b/a=0.336として分離幅を21.2μmに設定し、ぼ
け量がW/2≒20μmとなる様にテストチャートを約2mm離
して調整した。
期42μm、受光部の幅9μmを使用し、レンズはf=40
mmF4、b/a=0.336として分離幅を21.2μmに設定し、ぼ
け量がW/2≒20μmとなる様にテストチャートを約2mm離
して調整した。
これらの条件で試験した結果、ぼけを入れた方が確か
にモアレが減少しており、本発明の有効性が確認され
た。
にモアレが減少しており、本発明の有効性が確認され
た。
また、ぼけの入れ方としては、受像面をピント位置よ
り前にもってくる方法と、後に持ってくる方法が考えら
れるが、実験では後に持って行く方がモアレが出やす
く、前とする方が良かった。
り前にもってくる方法と、後に持ってくる方法が考えら
れるが、実験では後に持って行く方がモアレが出やす
く、前とする方が良かった。
(発明の効果) 以上説明した通り、1枚の複屈折光学素子だけでモア
レを充分に抑圧できるので、大型のカラーCCDリニアイ
メージセンサにおいても、モアレの少ない高品質なカラ
ー読取が可能となる。
レを充分に抑圧できるので、大型のカラーCCDリニアイ
メージセンサにおいても、モアレの少ない高品質なカラ
ー読取が可能となる。
第1図は本発明の一実施例を示す図、 第2図は本発明のセンサレスポンスを説明する図、 第3図は受光面の浮き等による像のぼけを説明するため
の図、 第4図はぼけのレスポンスの状態を示す図である。 1……印刷物等の網点原稿、2……レンズ、 3……複屈折光学素子、 4……フィルタ張り付け形のリニアカラーイメージセン
サ、 5……ピント一致面。
の図、 第4図はぼけのレスポンスの状態を示す図である。 1……印刷物等の網点原稿、2……レンズ、 3……複屈折光学素子、 4……フィルタ張り付け形のリニアカラーイメージセン
サ、 5……ピント一致面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小沢 勝 神奈川県横須賀市武1丁目2356番地 日 本電信電話株式会社複合通信研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−173876(JP,A) 特開 昭61−208962(JP,A) 特開 昭60−204170(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】リニアイメージセンサを用いた画像読取系
において、単板の複屈折性光学素子による光学像分離幅
を画素周期のほぼ1/2(カラーセンサの場合は各色毎の
画素周期のほぼ1/2)に設定し、かつ、センサ面での光
学像のぼけが隣の画素とほぼ半値で重なる様にセンサ設
定位置をピント一致面よりも一定距離レンズ側に設定す
ることを特徴とするモアレ除去方法。 - 【請求項2】上記モアレ除去方法において、原稿設定面
より一定距離離れた位置にテストチャートを置いて、ピ
ント調整を行うことを特徴とする特許請求の範囲第
(1)項記載のモアレ除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15333587A JP2653436B2 (ja) | 1987-06-22 | 1987-06-22 | モアレ除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15333587A JP2653436B2 (ja) | 1987-06-22 | 1987-06-22 | モアレ除去方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63318856A JPS63318856A (ja) | 1988-12-27 |
JP2653436B2 true JP2653436B2 (ja) | 1997-09-17 |
Family
ID=15560230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15333587A Expired - Lifetime JP2653436B2 (ja) | 1987-06-22 | 1987-06-22 | モアレ除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2653436B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04111570A (ja) * | 1990-08-30 | 1992-04-13 | Fuji Photo Film Co Ltd | 画像読取装置 |
JP2005522715A (ja) * | 2002-03-17 | 2005-07-28 | ディープ ヴィデオ イメージング リミテッド | イメージの点像分布関数をコントロールする方法 |
US9137525B2 (en) | 2002-07-15 | 2015-09-15 | Pure Depth Limited | Multilayer video screen |
NZ526028A (en) | 2003-05-21 | 2006-02-24 | Pure Depth Ltd | Backlighting system for display screen utilised to control the distribution of power to at least one light source |
JP4582225B2 (ja) * | 2008-08-15 | 2010-11-17 | ソニー株式会社 | 液体吐出装置及び液体吐出方法 |
-
1987
- 1987-06-22 JP JP15333587A patent/JP2653436B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63318856A (ja) | 1988-12-27 |
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