JP2652804B2 - 感光性平版印刷版 - Google Patents

感光性平版印刷版

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JP2652804B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/027Non-macromolecular photopolymerisable compounds having carbon-to-carbon double bonds, e.g. ethylenic compounds

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感光性平版印刷版に関するものである。更に
詳しくは、アルミニウム支持体との接着性を改良した、
光二量化可能な重合体からなる感光層を設けた感光性平
版印刷版に関するものである。
〔従来の技術〕
環化付加反応によって光二量化する光架橋性材料はよ
く知られており、これらは、感光性平版印刷版等の製造
に用いる感光性組成物の主要成分として又、フォトレジ
スト用画像形成材料として数多く用いられている。これ
らの光架橋性ポリマーは高感度でありフォトレジストと
して有用であるにもかかわらず、支持体や他の層との接
着性が良好でないという問題があるために実用化されて
いない。接着性が悪いと、現像中ブラシなどにより画像
が剥離したり、傷を生じたりして、十分な耐刷力を得る
ことが出来ない。又、低露光時では、この傾向が顕著な
為、結果的に感度が低くなる。
接着性を改良しようという試みとしては、特開昭62-7
8544号に開示されているように、感光層中へネガ作用ジ
アゾ樹脂を加える試みや、特開昭62-85255号に記載され
ているように、アルミニウム支持体上に設けた、陽極酸
化皮膜のポアを拡げ、物理的なアンカー効果によって接
着力を得る試みが知られている。
しかしながら、ジアゾ樹脂の感光層中への添加は、感
度を低下させる他、塗布液の状態での顔料(着色材)の
安定性を損う等の問題がある。又、支持体表面のアンカ
ー効果を高める方法は、印刷時に、非画像部がインキを
受けつけ易くなり、印刷汚れを起こし易いという欠点を
有している。
〔発明が解決しようとする課題〕
従って、本発明は光二量化可能な光架橋性材料のすぐ
れた感度を保持しつつ、印刷性能にすぐれた平版印刷版
を与える感光性平版印刷版を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の目的は、アルミニウム支持体上に、光二量化
可能な不飽和結合を少なくとも二個有する重合体を含有
する感光層を設けてなる感光性平版印刷版において、同
一分子中に光二量化可能な不飽和結合とホスフィニル基
を各々少なくとも1個有する分子量2000以下の化合物を
含有することを特徴とする感光性平版印刷板により達成
される。
本発明に用いる光二量化可能な不飽和結合を有する官
能基の代表的なものとしては、マレイミド基、シンナミ
ル基、シンナミリデン基、カルコン基等があげられる。
これらの光二量化可能な不飽和結合を側鎖又は主鎖に有
する感光性重合体について説明する。
本発明に用いられるマレイミド基を側鎖に有する光二
量化可能な重合体としては、特開昭52-988号(対応米国
特許4,079,041号)明細書や、独国特許2,626,769号明細
書、ヨーロッパ特許21,019号明細書、ヨーロッパ特許3,
552号明細書やディー・アンゲバンドゥテ・マクロモレ
クラーレ・ケミー(Die Angewandte Makromolekulare C
hemie)115(1983)の163〜181ページに記載されている
下記一般式(I) (式中R及びR1はそれぞれ独立して、最高4個の炭素原
子を有するアルキル基を表わすか、又はRとR1が一緒に
なって5員又は6員の炭素環を形成してもよい。) で表わされるマレイミド基を側鎖に有する重合体や、特
開昭49-128991号、同49-128992号、同49-128993号、同5
0-5376号、同50-5377号、同50-5379号、同50-5378号、
同50-5380号、同53-5298号、同53-5299号、同53-5300
号、同50-50107号、同51-47940号、同52-13907号、同50
-45076号、同52-121700号、同50-10884号、同50-45087
号、独国特許第2,349,948号、同第2,616,276号各号明細
書に記載されている下記一般式(II) (式中R2は芳香族基を表わし、R3は水素原子、ハロゲン
原子、アルキル基又はシアノ基を表わす) で表わされるマレイミド基を側鎖に有する重合体等をあ
げることが出来る。これらの重合体の平均分子量は1000
以上、好ましくは1〜10万である。またこれらの重合体
は1分子当り平均2個以上のマレイミド基を側鎖に有す
る。これらのマレイミド基を側鎖に有する重合体中でも
特に酸基を有する重合体が、現像時アルカリ水を用いる
ことが出来、公害防止の観点から有利である。酸基を有
するマレイミド基含有重合体の酸価は20〜300の範囲が
好ましく、更に好ましくは50〜200の範囲である。特に
これらの酸価を有する重合体の中でもディー・アンゲバ
ンドゥテ・マクロモレクラーレ・ケミー(Die Angewand
te Makromolekulare Chemie)128(1984)の71〜91ペー
ジに記載されている様なN−〔2−(メタクリロイルオ
キシ)エチル〕−2,3−ジメチルマレイミドとメタクリ
ル酸あるいはアクリル酸の共重合体が有用である。更に
この共重合体の合成に際して第3成分のビニルモノマー
を共重合することによって目的に応じた多元共重合体を
容易に合成することができる。たとえば第3成分のビニ
ルモノマーとして、そのホモポリマーのガラス転移点が
室温以下のアルキルメタアクリレートやアルキルアクリ
レートを用いることによって共重合体に柔軟性を与える
ことが出来る。
この他、本発明に用いる光二量化可能な不飽和結合を
有する重合体としては、下記一般式(III)または(I
V)で表わされる基を少なくとも2個有する重合体があ
げられる。
(ただし、 A;アリール基、置換アリール基、フリル基又はチエニル
基 B;アルコキシ基、アリール基、置換アリール基又はアル
キル基 X;H、CN、ハロゲン原子、フェニル基又はアルキル基 Y;H、CN、ハロゲン原子、フェニル基又はアルキル基 n;0又は1の整数 を表わす)。
一般式(III)又は(IV)であらわされる基を側鎖と
して少なくとも2個有する重合体の具体例は、上記一般
式(III)又は(IV)で表わされる基を含有するアクリ
ル酸エステル、メタクリル酸エステル又はビニルエーテ
ル化合物の単独重合体、これらの2種以上の共重合体、
および必要に応じて他の付加重合性ビニルモノマーと共
重合させた共重合体がある。一般式(III)又は(IV)
であらわされる基を含有するアクリル酸エステル、メタ
クリル酸エステル又はビニルエーテル化合物としては英
国特許第949,919号、特公昭45-36755号、特公昭46-4603
号、特開昭47-34794号、特公昭49-14352号、特公昭49-2
8122号、特開昭49-36794号、特開昭49-103975号、特公
昭50-11283号、特公昭50-24621号、特公昭51-481号、特
公昭55-44930号、特公昭56-37244号、特公昭56-52923
号、特公昭57-28488号等の明細書中に記載されているも
のをあげることができる。これらのうち好ましいものは
側鎖にケイ皮酸エステル基を含有するポリアクリル酸エ
ステル、ポリメタアクリル酸エステル、又はポリビニル
エーテル化合物などである。これらの感光性高分子化合
物の好適な分子量範囲は2,000〜1,000,000である。更に
好ましくは10,000〜200,000である。
この他、主鎖に光二量化可能な不飽和二重結合を有す
る重合体としては、フェニレンジアクリル酸もしくは、
そのアルキルエステルとグリコールの縮合によって製造
された感光性ポリエステルがあげられ、これは高い感光
性を有する。
これらのポリマーを、アルカリ性水溶液に可溶化する
試みも多く、例えば、特開昭60-191244号には、側鎖に
カルボキシル基を導入した感光性高分子化合物等からな
るアルカリ水現像可能な感光性組成物が記載されてい
る。この他、米国特許第2,861,058号明細書には、ポリ
ビニルアルコールの水酸基にケイ皮酸クロライドと酸無
水物とを反応させて、感光性と同時にアルカリ水可溶性
を付与したものを得る方法また米国特許第2,835,656号
明細書には無水マレイン酸とスチレンとの共重合体に、
β−ヒドロキシエチルケイ皮酸エステルを反応させる方
法、米国特許第3,357,831号明細書にはケイ皮酸アクリ
ルエステル系共重合体にメタアクリル酸を導入する方
法、米国特許第3,702,765号明細書にはフェノキシ樹脂
に、p−フェニレンジアクリル酸モノエチルエステルを
エステル化し、後に加水分解する方法、特開昭63-21894
5号明細書には、不飽和二重結合の一部に活性メルカプ
トカルボン酸を付加する方法など種々の方法が記載され
ている。
これらの感光性重合体の含有量は、感光層中の約20〜
99重量%、より好ましくは50〜99重量%が適当である。
本発明においては、必要に応じて感光層中に光増感剤
を含有させてもよい。このような光増感剤としては、30
0nm以上の範囲で実際に充分な光吸収を可能にする極大
吸収を有する三重項増感剤が好ましい。
例えば、チオキサントン類、ベンゾフェノン誘導体、
ベンズアンスロン誘導体、キノン類、芳香族ニトロ化合
物、ナフトチアゾリン誘導体、ベンゾチアゾリン誘導
体、ナフトチアゾール誘導体、ケトクマリン化合物、ベ
ンゾチアゾール誘導体、ナフトフラノン化合物、ピリリ
ウム塩、チアピリリウム塩等をあげることが出来る。具
体的には、チオキサントン、クロロチオキサントン、2
−イソプロピルチオキサントン、ジメチルチオキサント
ン、メチルチオキサントン−1−エチルカルボキシレー
ト、ミヒラーケトン、N,N′−ジエチルアミノベンゾフ
ェノン、ベンズアンスロン、(3−メチル−1,3−ジア
ザ−1,9−ベンズ)アンスロンピクラミド、5−ニトロ
アセナフテン、2−クロルチオキサントン、2−イソプ
ロピルチオキサントン、ジメチルチオキサントン、メチ
ルチオキサントン−1−エチルカルボキシレート、2−
ニトロフルオレン、2−ジベンゾイルメチレン−3−メ
チルナフトチアゾリン、3,3−カルボニル−ビス(7−
ジエチルアミノクマリン)、2,4,6−トリフェニルチア
ピリリウムパークロレート、2−(P−クロルベンゾイ
ル)ナフトチアゾールなどをあげることが出来る。この
他特開昭59-206425号公報に記載されている1,2−ジシア
ノベンゼン、クロラニル、2,3−ジクロロ−5,6−ジシア
ノベンゾキノン等の電子受容化合物も有効である。
これらの増感剤の添加量は全組成物の約1〜約20重量
%、より好ましくは3〜10重量%が適当である。
本発明において用いられる、同一分子中に光二量化可
能な不飽和結合とホスフィニル基を各々少なくとも1個
有する分子量2000以下の化合物は、先の一般式(I)〜
(IV)で表わされる光二量化可能な官能基と、下記一般
式(V)で表わされるホスフィニル基を各々少なくとも
1個有する化合物である。
R4,R5は、それぞれ独立して、ヒドロキシル基、炭素数
1〜4のアルコキシル基、ベンジルオキシ基、アリール
オキシ基、トリメチルシリルオキシ基、ハロゲン原子を
表す。
このような化合物の具体例を以下に示す。
これらの化合物を、中間接着層、感光層あるいはこれ
らの両層に含有させる事により、感光層とアルミニウム
支持体との密着性を向上させる事が出来る。ホスフィニ
ル基は、アルミニウムとの親和性、吸着力にすぐれてお
り、一方、光二量化性不飽和基は、感光層中の光二量化
可能な重合体と反応する事が出来るため、感光層と支持
体との密着性が高められるものと考えられる。
これらの化合物を中間接着層として用いる場合は、適
当な溶剤に溶解し、アルミニウム支持体上に任意の厚さ
に塗設すればよい。この厚さは、広範囲に変更可能であ
るが、露光した時に、上層の感光層と均一な結合形成反
応を行い得る厚さでなければならない。通常乾燥固体量
で、1〜100mg/m2の塗布量が良く、5〜40mg/m2が特に
良好である。中間接着層には更に、増感剤、ハレーショ
ン防止剤、高分子結合剤、界面活性剤、その他の各種添
加剤を含有させる事も出来る。
又、感光層中に添加する場合は、感光層全組成中、1
〜50重量%、好ましくは2〜40重量%が適当である。
更に、感光層中には、熱重合防止剤、酸化防止剤を加
えておく事が好ましく、例えばハイドロキノン、p−メ
トキシフェノール、ジ−t−ブチル−p−クレゾール、
ピロガロール、t−ブチルカテコール、ベンゾキノン、
4,4′−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノ
ール)、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−
ブチルフェノール)、2−メルカプトベンゾイミダゾー
ル等が有用である。
上記感光性組成物には必要により結合剤を含有させる
ことができるが、通常線状有機高分子重合体より適宜選
択される。結合剤の具体例としては、塩素化ポリエチレ
ン、塩素化ポリプロピレン、ポリアクリル酸アルキルエ
ステル、アクリル酸アルキルエステルとアクリロニトリ
ル、塩化ビニル、スチレン、ブタジエンなどのモノマー
の少くとも一種との共重合体、ポリアミド、メチルセル
ロース、ポリビニルホルマール、ポリビニールブチラー
ル、メタクリル酸共重合体、アクリル酸共重合体、イタ
コン酸共重合体、ジアゾ樹脂などがある。
場合によっては着色を目的として染料もしくは顔料、
例えばメチレンブルー、クリスタルバイオレット、ロー
ダミンB、フクシン、オーラミン、アゾ系染料、アント
ラキノン系染料、酸化チタン、カーボンブラック、酸化
鉄、フタロシアニン系顔料、アゾ系顔料などを加えても
よい。
さらに焼き出し剤として光酸発生剤(例えばトリアジ
ン系、オキサゾール系のトリハロメチル化合物)とpH指
示薬、アジド化合物やジアゾ化合物とロイコ染料やスピ
ロピラン化合物等を添加することが出来る。
上述のごとき感光性組成物を、例えば、2−メトキシ
エタノール、2−メトキシエチルアセテート、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテル、3−メトキシプロパ
ノール、3−メトキシプロピルアセテート、メチルエチ
ルケトン、エチレンジクロライドなどの適当な溶剤の単
独またはこれらを適当に組合せた混合溶媒に溶解して支
持体上に塗設する。その被覆量は乾燥後の重量で約0.1g
/m2〜約10g/m2の範囲が適当であり、より好ましくは0.5
〜5g/m2である。
本発明に用いられるアルミニウム支持体(アルミニウ
ム合金を含む)は、寸度的に著しく安定で、かつ安価で
あるうえ、本発明の組成物との接着性が良好で好まし
い。更に、特公昭48-18327号公報に記載されているよう
なポリエチレンテレフタレートフィルム上にアルミニウ
ムシートが結合された複合体シートも好ましい。
また、金属、特にアルミニウムの支持体の場合には、
砂目立て処理、陽極酸化処理などの表面処理がなされて
いる事が好ましい。
さらに、表面の親水性を高める為に、珪酸ソーダ、弗
化ジルコニウム酸カリウム、燐酸塩等の水溶液への浸漬
処理、米国特許第2,714,066号明細書に記載されている
如く、砂目立てしたのち珪酸ナトリウム水溶液に浸漬処
理されたアルミニウム板、特公昭47-5125号公報に記載
されているようにアルミニウム板を陽極酸化処理したの
ちに、アルカリ金属珪酸塩の水溶液に浸漬処理したもの
も好適に使用される。
また、米国特許第3,658,662号明細書に記載されてい
るようなシリケート電着も有効である。
更には特公昭46-27481号公報、特開昭52-58602号公
報、特開昭52-30503号公報に開示されているような電解
グレインを施した支持体と、上記陽極酸化処理及び珪酸
ソーダ処理を組合せた表面処理も有用である。
更には、特開昭56-28893号公報に開示されているよう
な、ブラシグレイン、電解グレイン、陽極酸化処理さら
に必要に応じ珪酸ソーダ処理を順に行ったものも好適で
ある。更にこれらの処理を行った後に、水溶性の樹脂、
たとえばポリビニルフォスホン酸、スルホン酸基を側鎖
に有する重合体および共重合体、ポリアクリル酸等を下
塗りしたものも好適である。
これらの親水化処理は、支持体の表面を親水性とする
ために施される以外に、その上に設けられる感光性組成
物との有害な反応を防ぐため、更には感光層や中間層と
の密着性のより一層の向上等のために施される。
本発明の感光性平版印刷版をメタルハライドランプ、
高圧水銀灯などのような紫外線に富んだ光源を用いて画
像露光し、現像液で処理して感光層の未露光部を除去
し、最後にガム液を塗布することにより平版印刷版とす
る。更に耐刷力を上げる為に現像後、後露光してもよ
い。
本発明の感光性平版印刷版に対する現像液としては、
珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化リチウム、第三燐酸ナトリウム、
第二燐酸ナトリウム、第三燐酸アンモニウム、第二燐酸
アンモニウム、メタ珪酸ナトリウム、重炭酸ナトリウ
ム、アンモニア水などのような無機アルカリ剤の水溶液
が適当であり、それらの濃度が0.1〜10重量%、好まし
くは0.5〜5重量%になるように添加される。
また、該アルカリ性水溶液には、必要に応じ界面活性
剤やアルコールなどのような有機溶媒を加えることもで
きる。有機溶剤として好ましいものは、ベンジルアルコ
ール、2−フェノキシエタノール、2−ブトキシエタノ
ール、n−プロピルアルコール等が上げられる。更に、
米国特許第3,475,171号及び同第3,615,480号に記載され
ているものを挙げることができる。更に、特開昭50-266
01号、特公昭56-39464号及び同56-42860号の各公報に記
載されている現像液も本発明の感光性平版印刷版の現像
液として優れている。
〔発明の効果〕
本発明の感光性平版印刷版は高感度であり、かつ、耐
刷性にすぐれた平版印刷版を与える。
〔実施例〕
以下、実施例に基づいて更に詳細に説明する。
実施例1 厚さ0.30mmのアルミニウム板をナイロンブラシと400
メッシュのパミストンの水懸濁液を用いその表面を砂目
立てした後、よく水で洗浄した。10%水酸化ナトリウム
に70℃で60秒間浸漬してエッチングした後、流水で水洗
後20%NHO3で中和洗浄、水洗した。これをVA=12.7Vの
条件下で正弦波の交番波形電流を用いて1%硝酸水溶液
中で160クーロン/dm2の陽極時電気量で電解粗面化処理
を行った。その表面粗さを測定したところ、0.6μ(Ra
表示)であった。引き続いて、30%のH2SO4水溶液中に
浸漬し、55℃で2分間デスマットした後、20%H2SO4
溶液中、電流密度2A/dm2において厚さが2.7g/m2になる
ように陽極酸化した。
次に下記の中間層用塗布液を調製した。
この液を回転塗布機を用いて、先の基板上に乾燥後の
重量にして、10mg/m2となるように塗布した。次いで、8
0℃で1分間乾燥した。
次に下記感光性組成物Iを調製した。
感光性組成物I メチルメタクリレート/N−〔2− (メタクリロイルオキシ)エチル〕 −2,3−ジメチルマレイミド/ メタクリル酸=5/65/30(モル比) 5g 下記構造式で表わされる増感剤 0.5g F-177(大日本インキ(株)製: フッ素系ノニオン界面活性剤) 0.02g 銅フタロシアニン顔料(CI Pigment Blue 15)の可塑剤10%分散液 1.0g メチルエチルケトン 20g メタノール 2g プロピレングリコール モノメチルエーテル 28g この感光性組成物を先の中間層を設けた基板上に回転
塗布機を用いて、乾燥後の重量にして、1.0g/m2となる
ように塗布した。
次いで、80℃で2分間乾燥して感光性平版印刷版Aを
得た。
(比較例) 実施例1と同じ基板上に、中間層を設けず、この感光
液を乾燥重量で1.0g/m2となるように塗布、乾燥して感
光性平版印刷版Bを得た。
露光は(通常の方法として)真空焼枠装置を用いて、
作製した感光板上にステップ・ウェッジ(濃度段差0.1
5、濃度段数15段)を置き、2KWの超高圧水銀灯を60秒間
照射し、ケイ酸ナトリウム5重量%水溶液に約1分間浸
漬して現像した。水洗、乾燥して得られた平版印刷版
〔A〕及び〔B〕をハイデルベルグ社製KOR-D型印刷機
に取りつけて印刷を行った。
感光性平版印刷版の感度及び平版印刷版の印刷性能は
以下の第1表に示すとおりであった。
〔実施例2〕 実施例1と同じ基板上に中間層を設けず、次の感光性
組成物IIを実施例1と同様に、塗布・乾燥した。
感光性組成物II N−〔2−(メタクリロイルオキシ) エチル〕−2,3−ジメチルマレイ ミド/メタクリル酸=65/35(モル 比)共重合体 5g 下記構造式で表わされる増感剤 0.3g F-177 0.02g 銅フタロシアニン顔料(CI Pigment Blue 15)の可塑剤10%分散液 1.0g メチルエチルケトン 20g メタノール 5g エチレングリコール モノメチルエーテル 30g 実施例1と同様に露光・現像を行った。得られた平版
印刷版を〔C〕とする。
(比較例) 感光性組成物IIの内、下記化合物を除いた感光液を調
製し、同様に塗布、乾燥した。
実施例1と同様に露光・現像を行った。得られた平板
印刷版を〔D〕とする。
感光性平版印刷版の感度及び平版印刷版の印刷性能は
以下の第2表に示す通りであった。
〔実施例3〕 実施例1と同様にして、アルミニウム支持体の表面処
理を行った。
次に下記の中間層用塗布液を調製した。
この塗布後を、実施例1と同様にして、上記中間層の
上に塗布・乾燥した。
次の感光性組成物IIIを調製した。
感光性組成物III β−シンナモイロキシエチルメタ クリレート/メタクリル酸= 70/30(モル比)共重合体 5.0g 下記構造式の増感剤 0.4g ジエチルフタレート 0.5g 銅フタロシアニン顔料(CI Pigment Blue 15)の可塑剤10%分散液 1.0g F-177 0.02g メチルエチルケトン 20g メタノール 2g プロピレングリコール モノメチルエーテル 28g 中間層を設けた基板上にこの感光性組成物を回転塗布
機を用いて、乾燥後の重量にして、1.0g/m2となるよう
に塗布し、次いで80℃で2分間乾燥した。こうして得ら
れた感光性平版印刷版を〔E〕とする。
(比較例) 〔実施例3〕のうち、中間層を設けずに、感光性組成
物IIIを支持体に塗布・乾燥して得られた感光性平版印
刷版を〔F〕とする。
実施例1と同様に露光し、次いで下記現像液にて現像
した。
(現像液) ベンジルアルコール 4.5g イソプロピルナフタレンスルホン酸 のナトリウム塩の38%水溶液 4.5g 3号ケイ酸ナトリウム40%水溶液 2.0g (JIS規格) 亜硫酸ナトリウム 0.3g 純水 100g 水洗・乾燥して得られた平版印刷版の感度及び平版印
刷版の印刷性能は、以下の第3表に示すとおりであっ
た。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−33692(JP,A) 特開 昭62−99198(JP,A) 特開 昭64−70745(JP,A) 特開 昭47−30402(JP,A) 特開 昭60−113237(JP,A) 特開 昭62−38449(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム支持体上に光二量化可能な不
    飽和結合を少なくとも二個有する重合体を含有する感光
    層を設けてなる感光性平版印刷版において、同一分子中
    に光二量化可能な不飽和結合とホスフィニル基を各々少
    なくとも一個有する分子量2000以下の化合物を含有する
    ことを特徴とする感光性平版印刷版。
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