JP2652797B2 - 車輌用シート等のバネ構造 - Google Patents
車輌用シート等のバネ構造Info
- Publication number
- JP2652797B2 JP2652797B2 JP63096190A JP9619088A JP2652797B2 JP 2652797 B2 JP2652797 B2 JP 2652797B2 JP 63096190 A JP63096190 A JP 63096190A JP 9619088 A JP9619088 A JP 9619088A JP 2652797 B2 JP2652797 B2 JP 2652797B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frame
- spring
- zigzag
- frame line
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、車両用シート等のバネ構造に係るものであ
る。
る。
（従来技術） 従来、座席シート内に設けた略四角形状の骨格フレー
ムＡ内にジグザグバネＢを複数本並設し、該バネＢ群に
は鋼線を屈曲形成した枠線Ｃを重合させ、前記バネＢと
前記枠線Ｃとを所望の位置において固定具Ｆにより固定
したバネ構造において、前記バネＢと前記枠線Ｃの前記
固定具Ｆにより固定したその両端近傍部分の構造は、両
者離間する形状とした車両用シート等のバネ構造は公知
である。
ムＡ内にジグザグバネＢを複数本並設し、該バネＢ群に
は鋼線を屈曲形成した枠線Ｃを重合させ、前記バネＢと
前記枠線Ｃとを所望の位置において固定具Ｆにより固定
したバネ構造において、前記バネＢと前記枠線Ｃの前記
固定具Ｆにより固定したその両端近傍部分の構造は、両
者離間する形状とした車両用シート等のバネ構造は公知
である。
（発明が解決しようとする課題） 前記公知のものは、バネＢと枠線Ｃの固定具Ｆにより
固定したその両端近傍部分の構造は、単に両者離間した
形状としてあるので（第８図）、荷重が掛ると、バネＢ
のトルクバー部Ｄは第10図のように中央側に引張られ、
枠線Ｃは荷重に対して外側に逃げようとするので、バネ
Ｂとトルクバー部Ｄは回転し、トルクバー部Ｄが枠線Ｃ
の下方に回り込むことがある（第11図）。そのため、ク
ッション性は低下し、固定具Ｆが伸びて（第12図）、ト
ルクバー部Ｄと枠線Ｃの取付部分の弛みないしは外れ等
の悪影響が発生する原因となっている。
固定したその両端近傍部分の構造は、単に両者離間した
形状としてあるので（第８図）、荷重が掛ると、バネＢ
のトルクバー部Ｄは第10図のように中央側に引張られ、
枠線Ｃは荷重に対して外側に逃げようとするので、バネ
Ｂとトルクバー部Ｄは回転し、トルクバー部Ｄが枠線Ｃ
の下方に回り込むことがある（第11図）。そのため、ク
ッション性は低下し、固定具Ｆが伸びて（第12図）、ト
ルクバー部Ｄと枠線Ｃの取付部分の弛みないしは外れ等
の悪影響が発生する原因となっている。
そこで、本願は、前記ジグザグバネを固定する部分の
枠線の形状を工夫し、前記課題を解決しようとしたもの
である。
枠線の形状を工夫し、前記課題を解決しようとしたもの
である。
（課題を解決するための手段） 本発明は、座席シート内に設けた略四角形状の骨格フ
レーム１内に前後方向のジグザグバネ３を複数本左右方
向に並設し、該バネ３群には鋼線を全体四角形状に屈曲
形成した枠線４を重合させ、前記バネ３と前記枠線４と
を所望の位置において固定具10により固定し、前記枠線
４の前後枠５、６は、前記バネ３のトルクバー部９と重
合する重合部11と、該重合部11から離間するように傾斜
する傾斜部14と、前記重合部11と並行の直線部15とによ
り構成すると共に、前記ジグザグバネ３のループ部12の
下面を面的に支持するようにした車両用シート等のバネ
構造としたものである。
レーム１内に前後方向のジグザグバネ３を複数本左右方
向に並設し、該バネ３群には鋼線を全体四角形状に屈曲
形成した枠線４を重合させ、前記バネ３と前記枠線４と
を所望の位置において固定具10により固定し、前記枠線
４の前後枠５、６は、前記バネ３のトルクバー部９と重
合する重合部11と、該重合部11から離間するように傾斜
する傾斜部14と、前記重合部11と並行の直線部15とによ
り構成すると共に、前記ジグザグバネ３のループ部12の
下面を面的に支持するようにした車両用シート等のバネ
構造としたものである。
（実施例） 本発明の一実施例を図面により説明すると、１は車輛
用のシートの座席シートの骨格フレームであり、該骨格
フレーム１にバネ体２を取付け、該バネ体２の上面にク
ッション材を載置し、クッション材の外周面に表皮を被
覆する。
用のシートの座席シートの骨格フレームであり、該骨格
フレーム１にバネ体２を取付け、該バネ体２の上面にク
ッション材を載置し、クッション材の外周面に表皮を被
覆する。
前記バネ体２は、前後方向に長いジグザグバネ３を複
数本所定の間隔をおいて左右側に並設したものと、該ジ
グザグバネ３群の後部に重合させた枠線４とから形成す
る。
数本所定の間隔をおいて左右側に並設したものと、該ジ
グザグバネ３群の後部に重合させた枠線４とから形成す
る。
前記枠線４は、鋼線を任意形状に屈曲させて形成する
が、本実施例では前枠５と、後枠６と、左枠７と、右枠
８を略四角形状に屈曲させて形成している。しかして、
各ジグザグバネ３は、そのトルクバー部９を枠線４の前
枠５と後枠６とに重合させ、固定具10により固定する
が、前記ジグザグバネ３と前記枠線４の前記固定具10に
より固定したその両端近傍部分の構造は、いったん両者
離間し、その後互いに交差する形状に形成する。すなわ
ち、ジグザグバネ３を重合させる枠線４の重合部11の両
端部は、ジグザグバネ３のループ部12よりいったん離間
するようにループ部12の内側13に向けて屈曲する傾斜部
14に形成し、傾斜部14の端部を前記重合部11と平行の直
線部15に屈曲形成し、重合部11と傾斜部14と直線部15を
平面視階段状のジグザグ形状に形成し、前記傾斜部14と
直線部15との屈曲部16を前記ループ部12の内側13に位置
させ、ループ部12と直線部15とが交差するように形成す
る。
が、本実施例では前枠５と、後枠６と、左枠７と、右枠
８を略四角形状に屈曲させて形成している。しかして、
各ジグザグバネ３は、そのトルクバー部９を枠線４の前
枠５と後枠６とに重合させ、固定具10により固定する
が、前記ジグザグバネ３と前記枠線４の前記固定具10に
より固定したその両端近傍部分の構造は、いったん両者
離間し、その後互いに交差する形状に形成する。すなわ
ち、ジグザグバネ３を重合させる枠線４の重合部11の両
端部は、ジグザグバネ３のループ部12よりいったん離間
するようにループ部12の内側13に向けて屈曲する傾斜部
14に形成し、傾斜部14の端部を前記重合部11と平行の直
線部15に屈曲形成し、重合部11と傾斜部14と直線部15を
平面視階段状のジグザグ形状に形成し、前記傾斜部14と
直線部15との屈曲部16を前記ループ部12の内側13に位置
させ、ループ部12と直線部15とが交差するように形成す
る。
したがって、枠線４は、ジグザグバネ３と交差する枠
線４の傾斜部14と直線部15との上面の２箇所によりジグ
ザグバネ３を面的に支受する。
線４の傾斜部14と直線部15との上面の２箇所によりジグ
ザグバネ３を面的に支受する。
17は、一端を前記骨格フレーム１に係止し、他端を前
記枠線４の左枠７と右枠８に係止したコイルバネであ
る。
記枠線４の左枠７と右枠８に係止したコイルバネであ
る。
（作用） 次に作用を述べる。
本発明は前記の構成であるから、各ジグザグバネ３の
トルクバー部９を枠線４の前枠５と後枠６とに重合さ
せ、固定具10により固定してバネ体２を形成し、コイル
バネ17の一端を前記骨格フレーム１の上面に係止し、他
端を前記枠線４の左枠７と右枠８に係止して、バネ体２
を骨格フレーム１に取付ける。この場合、ジグザグバネ
３を重合させる枠線４の重合部11の両端部は、ジグザグ
バネ３のループ部12よりいったん離間するようにループ
部12の内側13に向けて屈曲する傾斜部14に形成し、傾斜
部14の端部を重合部11と平行の直線部15に屈曲形成し、
傾斜部14と屈曲部16をループ部12の内側13に位置させ、
ループ部12と直線部15とが交差するように形成してある
から、ジグザグバネ３と交差する枠線４の傾斜部14と直
線部15の上面の２箇所によりジグザグバネ３のループ部
12を下方より面的に支受し、クッション性を向上させる
（第６図）。
トルクバー部９を枠線４の前枠５と後枠６とに重合さ
せ、固定具10により固定してバネ体２を形成し、コイル
バネ17の一端を前記骨格フレーム１の上面に係止し、他
端を前記枠線４の左枠７と右枠８に係止して、バネ体２
を骨格フレーム１に取付ける。この場合、ジグザグバネ
３を重合させる枠線４の重合部11の両端部は、ジグザグ
バネ３のループ部12よりいったん離間するようにループ
部12の内側13に向けて屈曲する傾斜部14に形成し、傾斜
部14の端部を重合部11と平行の直線部15に屈曲形成し、
傾斜部14と屈曲部16をループ部12の内側13に位置させ、
ループ部12と直線部15とが交差するように形成してある
から、ジグザグバネ３と交差する枠線４の傾斜部14と直
線部15の上面の２箇所によりジグザグバネ３のループ部
12を下方より面的に支受し、クッション性を向上させる
（第６図）。
したがって、ジグザグバネ３のループ部12は、これと
交差する枠線４の傾斜部14と直線部15とともに上下動
し、枠線４に対してジグザグバネ３のトルクバー部９が
回転するのを防止するから、ジグザグバネ３と枠線４と
を固定具10により確実に固定する。そのため、固定具10
が緩むことも防止し、異音の発生も防止し得る。
交差する枠線４の傾斜部14と直線部15とともに上下動
し、枠線４に対してジグザグバネ３のトルクバー部９が
回転するのを防止するから、ジグザグバネ３と枠線４と
を固定具10により確実に固定する。そのため、固定具10
が緩むことも防止し、異音の発生も防止し得る。
（効果） 本発明は、座席シート内に設けた略四角形状の骨格フ
レーム１内に前後方向のジグザグバネ３を複数本左右方
向に並設し、該バネ３群には鋼線を全体四角形状に屈曲
形成した枠線４を重合させ、前記バネ３と前記枠線４と
を所望の位置において固定具10により固定し、前記枠線
４の前後枠５、６は、前記バネ３のトルクバー部９と重
合する重合部11と、該重合部11から離間するように傾斜
する傾斜部14と、前記重合部11と並行の直線部15とによ
り構成すると共に、前記ジグザグバネ３のループ部12の
下面を面的に支持するようにした車両用シート等のバネ
構造としたものであるから、 枠線４は、いったんジグザグバネ３より離間した部
分と、交差部分との２箇所によりジグザグバネ３を下方
より面的に支受し、クッション性を向上させる。
レーム１内に前後方向のジグザグバネ３を複数本左右方
向に並設し、該バネ３群には鋼線を全体四角形状に屈曲
形成した枠線４を重合させ、前記バネ３と前記枠線４と
を所望の位置において固定具10により固定し、前記枠線
４の前後枠５、６は、前記バネ３のトルクバー部９と重
合する重合部11と、該重合部11から離間するように傾斜
する傾斜部14と、前記重合部11と並行の直線部15とによ
り構成すると共に、前記ジグザグバネ３のループ部12の
下面を面的に支持するようにした車両用シート等のバネ
構造としたものであるから、 枠線４は、いったんジグザグバネ３より離間した部
分と、交差部分との２箇所によりジグザグバネ３を下方
より面的に支受し、クッション性を向上させる。
ジグザグバネ３は、これと交差する枠線４とともに
上下動し、枠線４に対してジグザグバネ３のトルクバー
部９が回転するのを防止するから、ジグザグバネ３と枠
線４とを固定具10により確実に固定する。
上下動し、枠線４に対してジグザグバネ３のトルクバー
部９が回転するのを防止するから、ジグザグバネ３と枠
線４とを固定具10により確実に固定する。
したがって、固定具10の弛みないしは外れ等の悪影
響の発生を防止し、異音の発生も防止し得る。
響の発生を防止し、異音の発生も防止し得る。
という効果を奏する。
第１図は平面図、第２図はジグザグバネを枠線に固定具
により固定する状態の斜視図、第３図、第４図は取付部
の平面図、第５図は一部縦断側面図、第６図は本願の作
用状態図、第７図〜第12図は公知例図である。 符号の説明 １……骨格フレーム、２……バネ体、３……ジグザグバ
ネ、４……枠線、５……前枠、６……後枠、７……左
枠、８……右枠、９……トルクバー部、10……固定具、
11……重合部、12……ループ部、13……内側、14……傾
斜部、15……直線部、16……屈曲部、17……コイルバ
ネ。
により固定する状態の斜視図、第３図、第４図は取付部
の平面図、第５図は一部縦断側面図、第６図は本願の作
用状態図、第７図〜第12図は公知例図である。 符号の説明 １……骨格フレーム、２……バネ体、３……ジグザグバ
ネ、４……枠線、５……前枠、６……後枠、７……左
枠、８……右枠、９……トルクバー部、10……固定具、
11……重合部、12……ループ部、13……内側、14……傾
斜部、15……直線部、16……屈曲部、17……コイルバ
ネ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−51805（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−51055（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−17545（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−130562（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】座席シート内に設けた略四角形状の骨格フ
レーム１内に前後方向のジグザグバネ３を複数本左右方
向に並設し、該バネ３群には鋼線を全体四角形状に屈曲
形成した枠線４を重合させ、前記バネ３と前記枠線４と
を所望の位置において固定具10により固定し、前記枠線
４の前後枠５、６は、前記バネ３のトルクバー部９と重
合する重合部11と、該重合部11から離間するように傾斜
する傾斜部14と、前記重合部11と並行の直線部15とによ
り構成すると共に、前記ジグザグバネ３のループ部12の
下面を面的に支持するようにした車両用シート等のバネ
構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63096190A JP2652797B2 (ja) | 1988-04-19 | 1988-04-19 | 車輌用シート等のバネ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63096190A JP2652797B2 (ja) | 1988-04-19 | 1988-04-19 | 車輌用シート等のバネ構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01265911A JPH01265911A (ja) | 1989-10-24 |
| JP2652797B2 true JP2652797B2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=14158386
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63096190A Expired - Lifetime JP2652797B2 (ja) | 1988-04-19 | 1988-04-19 | 車輌用シート等のバネ構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2652797B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101683976B1 (ko) | 2014-08-12 | 2016-12-07 | 현대자동차주식회사 | 차량용 시트백 서스펜션 어셈블리 및 이의 제조방법 |
| JP6156328B2 (ja) * | 2014-11-13 | 2017-07-05 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用シート |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6333563Y2 (ja) * | 1980-07-01 | 1988-09-07 | ||
| JPS6151055U (ja) * | 1984-09-06 | 1986-04-05 |
-
1988
- 1988-04-19 JP JP63096190A patent/JP2652797B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01265911A (ja) | 1989-10-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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