JP2652494B2 - 真空式下水道システムにおける真空弁ユニット - Google Patents

真空式下水道システムにおける真空弁ユニット

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、真空式下水道システ
ムにおける真空弁ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】真空式下水道システムは、各家庭からの
汚水を真空ステーションの真空ポンプにより、真空弁ユ
ニットを介して空気との混合状態で吸引するものであ
り、このような吸引方式には、汚水を吸引後に空気を混
入する気液分離吸引方式と、汚水と同時に空気を混入す
る気液同時吸引方式とがある。
【0003】ここで、前者の気液分離吸引方式は、汚水
の吸入速度が速く、高い気液比が得られ、また真空弁ユ
ニットの枡内の汚水表面への油等の蓄積が少ない点で、
優れている反面、気液比が真空圧や流入水量の変動の影
響を受け易いため、気液比が不安定であり、またウォー
ターハンマーが生じ易い欠点が有る。
【0004】一方、後者の気液同時吸引方式では、真空
圧の変動に係わらず一定の気液比が確保でき、大量の汚
水の流入にも対応でき、かつウォーターハンマーの恐れ
がない点で優れている反面、高い気液比を得ようとした
場合、枡内の汚水表面に油等が蓄積し易くなる欠点を有
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、気液同時吸
引方式を採用した真空式下水道システムにおける真空弁
ユニットにおいて、高い気液比が得られ、しかも枡内の
汚水表面における油等の蓄積を排除することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は各家庭からの汚水を貯溜し、真空ステーシ
ョンにより生成された真空により該真空ステーションに
真空下水管を介して汚水を送出する真空式下水道システ
ムにおける真空弁ユニットであって、前記真空下水管に
真空弁を介して接続された汚水吸込管と、該吸込管に接
続されて汚水と空気との同時吸引を行わせるための吸気
管と、前記真空弁の開閉制御を行うためのコントローラ
とを有し、該コントローラは前記真空弁が開いて前記吸
込管により汚水が吸引され、当該真空弁ユニット内の汚
水レベルが前記吸込管の吸込口レベルを下まわった後所
定の時間真空弁を開状態に維持する構成を有する。
【0007】
【作用】本発明の真空式下水道システムにおける真空弁
ユニットでは、真空弁を開いて汚水と空気との同時吸引
を行って、真空弁ユニット内の汚水レベルが吸込管の吸
込口レベルを下まわった後に、さらに所定の時間の吸込
管による吸引作用により主として空気が真空下水管に導
かれる。
【0008】
【実施例】次に本発明の一実施例を図面を参照して説明
すると、図1には気液同時吸引方式を採用した真空式下
水道システムの概要が示してあり、各一般住宅1の風呂
2,トイレ3及び台所4等からの汚水は自然流下管5を
介して真空弁ユニット6に導かれ、該真空弁ユニット6
に一時貯溜される。
【0009】真空弁ユニット6は真空下水管7を介して
真空ステーション8に接続されており、真空弁ユニット
6内に貯溜された汚水は、真空ステーション8で生成さ
れた真空により後述するように空気との混合状態で真空
下水管7を通り真空ステーション8の集水タンク9に導
かれる。集水タンク9の上部は真空ポンプ10に、また
下部は圧送ポンプ11にそれぞれ接続されており、集水
タンク9に導かれた汚水は圧送ポンプ11により図示し
ない下水処理施設や他の大型下水管に送出される。
【0010】次に上記真空弁ユニット6の構成を図2を
参照して説明すると、真空弁ユニット6の内部には、上
端を真空下水管7に真空弁12を介して接続され、下端
が真空弁ユニット6の底部に対し所定の距離上方におい
て開口した吸込管13が配置されている。この吸込管1
3にはその下端よりも若干上方位置において吸気管14
がL字状に分岐接続されており、該吸気管14は上端が
汚水Wの水面よりも上方位置において開口している。
【0011】吸込管13と真空下水管7との間の開閉を
行う上記真空弁12はコントローラ15に接続されてい
る。コントローラ15は真空弁ユニット6の枡内の汚水
Wの水位に応じて真空弁12の開閉制御を行うもので、
汚水Wの水位を検出する図3に示したセンサ16と、図
示しない空気式タイマを含んでいる。図3に示したセン
サ16はボールフロート式水位検出器であり、汚水Wの
水面の変動に追従して上下動するフロート17と、フロ
ート17にロッド18を介して連結されてフロート17
の上下動に応じてオン・オフ作動するスイッチ19とか
らなっており、このようなスイッチ19の作動をコント
ローラ15による真空弁12の開閉制御に関連して以下
に説明する。
【0012】まず、各一般住宅1からの汚水が自然流下
管5より真空弁ユニット6内に流入し、汚水Wの水位が
レベルHに達するとスイッチ19がオンとなり、真空弁
12が開いて真空下水管7の真空が吸込管13に導入さ
れ、汚水Wが吸込管13より真空下水管7内に吸引され
る。またこれと同時に吸気管14から吸込管13に空気
が導入され、結果として汚水Wは空気との混合状態で真
空下水管7内に吸引される。
【0013】吸引により汚水Wの水位が吸込管13の下
端高さにほぼ相当するレベルLまで降下すると、スイッ
チ19はオフとなるが真空弁12は依然として開状態に
保たれ、この時点で空気式タイマがオンとなる。
【0014】水位がさらに降下してレベルLLに達する
と空気式タイマがオフとなり、これにより真空弁12が
閉作動されて、吸引が停止される。
【0015】すなわち、レベルLからレベルLLまで降
下する間に、吸入水量が次第に減少して、ついには空気
のみが吸入されることとなる。
【0016】このような制御による気液比は、例えばレ
ベルHとレベルLとの間の距離を150mm、レベルL
とレベルLLとの間の距離を50mmに設定した場合、
レベルHからレベルLに至る間に吸引される気液混合水
の気液比は1.5となり、またレベルLからレベルLL
に至る間に吸引される気液混合水の気液比は7.5とな
り、トータルで約3.0の気液比が得られる。
【0017】本実施例の真空弁ユニット6では、真空弁
12はコントローラ15の制御により、汚水Wが吸気管
14から導入された空気との混合状態での吸入により汚
水Wの水位が吸込管13の下端高さにほぼ相当するレベ
ルLまで降下しても依然として真空による吸引状態が保
たれ、これよりさらに下方のレベルLLに達するまで吸
引が維持されるので、トータルとして高い気液比が得ら
れる。また、レベルLからレベルLLの間では、汚水W
はその表面から吸込管13に吸引されるので、汚水表面
に浮遊する油等も完全に吸引され、油等の真空弁ユニッ
ト6内への蓄積を防止できる。
【0018】なお、以上の実施例においては、コントロ
ーラ15はフロート17を用いた機械式のセンサ16と
空気タイマとを利用した構成としたが、このようなコン
トローラ15としては例えば電気式のセンサとタイマー
との組合せを利用して汚水WがレベルHでタイマーがオ
ンして同時に真空弁12が開き、一定時間経過後にタイ
マーがオフとなって真空弁12が閉じるようにした構成
としても良く、さらには他の形式のものであっても良
い。
【0019】
【発明の効果】本発明の真空式下水道システムにおける
真空弁ユニットでは、真空弁を開いて汚水と空気との同
時吸引を行って、真空弁ユニット内の汚水レベルが吸込
管の吸込口レベルを下まわった後に、さらに所定の時間
の吸込管による吸引作用により主として空気が真空下水
管に導かれるので、気液同時吸引方式であってもトータ
ルとして気液比の高い空気と汚水の混合水を送出でき
る。また、同時吸引期間の後の吸引作用により、汚水が
その表面から吸い上げられるので、汚水表面に浮遊する
油等が吸引され、油等の真空弁ユニットの枡内の蓄積を
防止できる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による真空弁ユニットを利用
した真空式下水道システムの概略図。
【図2】図1の真空弁ユニットの拡大断面図。
【図3】図2の真空弁のコントローラに利用されるセン
サの一例を示す正面図。
【符号の説明】
1 一般住宅 6 真空弁ユニット 7 真空下水管 8 真空ステーション 12 真空弁 13 吸込管 14 吸気管 15 コントローラ W 汚水

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各家庭からの汚水を貯溜し、真空ステー
    ションにより生成された真空により該真空ステーション
    に真空下水管を介して汚水を送出する真空式下水道シス
    テムにおける真空弁ユニットであって、前記真空下水管
    に真空弁を介して接続された汚水吸込管と、該吸込管に
    接続されて汚水と空気との同時吸引を行わせるための吸
    気管と、前記真空弁の開閉制御を行うためのコントロー
    ラとを有し、該コントローラは、前記真空弁が開いて前
    記吸込管により汚水が吸引され、当該真空弁ユニット内
    の汚水レベルが前記吸込管の吸込口レベルを下まわった
    後所定の時間前記真空弁を開状態に維持する構成とした
    ことを特徴とする真空式下水道システムにおける真空弁
    ユニット。
JP29639092A 1992-10-08 1992-10-08 真空式下水道システムにおける真空弁ユニット Expired - Lifetime JP2652494B2 (ja)

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JPH06117013A JPH06117013A (ja) 1994-04-26
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