JP2652305B2

JP2652305B2 - 風呂装置

Info

Publication number: JP2652305B2
Application number: JP18405392A
Authority: JP
Inventors: 光男池永; 雅也濱本
Original assignee: Rinnai Corp
Current assignee: Rinnai Corp
Priority date: 1992-07-10
Filing date: 1992-07-10
Publication date: 1997-09-10
Anticipated expiration: 2012-09-10
Also published as: JPH0630968A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、風呂装置、特に、泡風
呂装置を内蔵した形式の風呂装置の濾過装置において、
これの逆洗装置に関するものである。

【０００２】

【従来技術及び課題】泡風呂等の風呂装置では、浴槽内
の湯を循環させる循環回路に濾過器を挿入している。そ
して、簡便な泡風呂では、この循環回路内に循環ポンプ
を挿入し、これの強制循環力によって空気を吸引させ、
浴槽に設けた吐出口から吸引空気と共に循環水が吐出さ
れて泡が発生する。

【０００３】また、この強制循環の際に、前記濾過器に
よって循環湯水が濾過される。ところが、この泡風呂装
置では、循環動作が繰り返し実行されと、濾過器にゴミ
や湯垢が堆積し濾過能力の低下を引き起す。また、濾過
されたゴミや湯垢などが堆積したままの濾過器を放置す
ると悪臭の原因ともなる。そこで、この濾過能力を回復
させると共に、前記悪臭の発生を防止するために、この
濾過器に通常運転時の循環方向とは逆の循環流を与え
る、所謂、逆洗を泡風呂運転に先立って実行する方法が
特公平4-28383 号公報に開示されている。

【０００４】この先行技術では、前記逆洗の際には循環
回路に連通させた水回路から清浄な水道水を導入して濾
過器を通過した逆洗水を外部に排出する構成とし、この
逆洗動作を泡風呂運転に先立って一定時間実行する方法
を採用する。従って、泡風呂運転操作をした後、一定時
間後に泡風呂運転が開始されるときには、濾過器が常に
逆洗済みの状態にあって、濾過能力が回復されたものと
なる。また、悪臭の原因物質も除去されたものとなる。

【０００５】ところが、この先行技術のものでは、泡風
呂運転の開始に先立って、常に逆洗動作が実行されるか
ら、泡風呂運転操作後、一定の待ち時間が生じて使い勝
手が悪い。しかも、この待ち時間が泡風呂運転操作の度
に生じるものとなる。本発明は、かかる点に鑑みてなさ
れたものであり、『浴槽に接続された循環回路と、これ
に接続され且濾過器を具備する濾過回路と、逆洗動作信
号の入力によって水道水を前記濾過回路に逆流させて外
部に排出するようにした逆洗制御装置を具備する風呂装
置』において、泡風呂運転の際には待ち時間の生じない
ようにして、使い勝手を向上させると共に、必要以上の
無駄な逆洗動作を行わないようにすることをその課題と
する。

【０００６】

【技術的手段】上記課題を解決するための本発明の技術
的手段は、『循環回路(1) に循環流を発生させることに
より浴槽(B) 内に気泡を生じさせる気泡発生装置(J₁)
と、浴槽(B) 内を循環加熱する追焚き装置(J₂)とを具備
させ、濾過回路(2) は気泡発生装置(J₁)の動作時と追焚
き装置(J₂)の動作時の両方において濾過状態となる構成
とし、濾過回路(2) が濾過動作状態にある濾過動作時間
を積算記憶してその積算時間が設定値(T₀)を越え且濾過
動作終了時点で逆洗動作を実行させるようにした逆洗制
御装置(C₁)を設けた』ことである。（図１参照）

【０００７】

【作用】上記技術的手段は次のように作用する。入浴時
には、必要に応じて気泡発生装置(J₁)又は追焚き装置(J
₂)が動作されて、泡風呂動作状態又は、浴槽(B) 内を循
環加熱する追焚き動作状態となる。そして、これらの気
泡発生装置(J₁)又は追焚き装置(J₂)の何れかが動作した
とき濾過回路(2) は濾過状態となり、この濾過動作時間
が積算記憶される。この積算記憶値が設定値(T₀)になる
と、前記濾過回路(2) による濾過動作終了時点で逆洗制
御装置(C₁)の出力により逆洗動作が実行される。この逆
洗動作には一定の時間（１〜５分程度）が必要となる
が、通常は、気泡発生装置(J₁)又は追焚き装置(J₂)の何
れかが連続して運転操作されることはないから、気泡発
生装置(J₁)又は追焚き装置(J₂)の何れかの運転操作が行
われたときには、これらの動作が待ち時間なく実行され
る。

【０００８】

【効果】濾過回路(2) の濾過時間の積算時間が設定時間
になったときには、濾過動作終了時点で逆洗動作が実行
されるから、その後に続く気泡発生装置(J₁)又は追焚き
装置(J₂)の動作時には濾過回路(2) の濾過器が逆洗済み
の状態にあり、これらの動作の際には待ち時間が生じる
ことがなく使い易い。

【０００９】また、逆洗動作が必要な状態においてのみ
これを実行するものであるから、従来のように泡風呂運
転の度に逆洗動作を実行させるものに比べて必要以上の
無駄な逆洗動作が行われない。

【００１０】

【実施例】次に、上記した本発明の実施例を図面に従っ
て詳述する。［実施例１］実施例の風呂装置は、図２に示すように、
給湯器(4) から設定温度の湯を浴槽(B) に湯張りできる
ようにするとともに、必要に応じて、気泡発生装置(J₁)
又は追焚き装置(J₂)の運転を各別に行えるようにしたも
のであり、浴槽(B) には、強制循環用の循環ポンプ(P₁)
を挿入した循環回路(1) が接続されており、この循環回
路(1) は、循環ポンプ(P₁)の出口側に接続された往路(1
a)と復路(1b)とから構成される。そして、前記往路(1a)
は、浴槽の対向側壁下部に設けた気泡発生用の口金(12)
(12)に分岐接続され、復路(1b)は、浴槽(B) の底部と循
環ポンプ(P₁)の入口側とを接続する。

【００１１】前記各口金(12)には、上流端に開閉弁(14)
を設けた空気吸引回路(13)が接続されており、往路(1a)
からの吐出水によるエジェクタ効果により空気吸引回路
(13)からの空気が吸引されて循環吐出水と共に浴槽(B)
内に噴出され、これにより気泡が発生する。従って、こ
の実施例では、循環ポンプ(P₁)、循環回路(1) 、空気吸
引回路(13)、この空気吸引回路に挿入した開閉弁(14)、
及び、口金(12)の組合せが気泡発生装置(J₁)となる。

【００１２】また、追焚き装置(J₂)は、前記往路(1a)に
接続され且循環加熱用の熱交換器(11)及び循環用の補助
ポンプ(P₂)を直列に挿入した追焚き用のバイパス回路(1
c)と、前記熱交換器(11)に対応させたバーナとから構成
され、このバイパス回路(1c)への入口側の循環回路(1)
との合流点には三方弁(16)が、このバイパス回路(1c)か
らの出口側の循環回路(1) との合流点には三方弁(17)が
それぞれ配設されている。そして、上記気泡発生装置(J
₁)の運転時には、この三方弁(16)(17)は共にバイパス回
路(1c)側の回路を遮断した姿勢（以下、泡風呂姿勢とい
う）にセットされ、前記追焚き装置(J₂)を運転状態とし
た追焚き運転時には三方弁(16)(17)が共に往路(1a)とバ
イパス回路(1c)側とを連通させた状態（以下、追焚き姿
勢という）にセットされる。

【００１３】濾過回路(2) は、循環ポンプ(P₁)の出口側
と入口側とを接続した閉回路に濾過器(20)を挿入した構
成としてあり、濾過器(20)の入口側が循環ポンプ(P₁)の
出口側に前記三方弁(16)を介して連通接続されると共
に、三方弁(32)が前記三方弁(16)と濾過器(20)の入口と
の間に挿入されている。また、濾過器(20)の出口側と循
環ポンプ(P₁)の入口側との間に三方弁(31)が挿入され、
前記三方弁(31)には、給湯器(4) の湯張り回路(41)を接
続し、三方弁(32)には、排出回路(33)を接続する。そし
て、気泡発生装置(J₁)又は追焚き装置(J₂)の動作時に
は、前記三方弁(31)は湯張り回路(41)側を遮断して濾過
回路(2) を循環ポンプ(P₁)側に接続した姿勢（以下、濾
過姿勢という）にセットし、前記三方弁(32)は排出回路
(33)側を遮断して濾過回路(2) を循環ポンプ(P₁)側に接
続した姿勢（以下、濾過姿勢という）にセットする。ま
た、逆洗時には、逆洗制御装置(C₁)の出力により前記三
方弁(31)は循環ポンプ(P₁)側を遮断して濾過回路(2) を
湯張り回路(41)側に接続した姿勢（以下、逆洗姿勢とい
う）にセットし、前記三方弁(32)は循環ポンプ(P₁)側を
遮断して濾過回路(2) を排出回路(33)側に接続した姿勢
（以下、逆洗姿勢という）にセットする。

【００１４】前記湯張り回路(41)は給湯器(4) の給湯管
(44)から分岐させた回路となっており、この湯張り回路
(41)内に湯張り弁(42)が挿入されている。そして、この
湯張り弁(42)、上記三方弁(31)及び三方弁(32)が等が後
述の制御装置(C) によって制御される。なお、この給湯
器(4) は、この風呂装置の運転状態においては、常に運
転待機状態にあり、給湯管(44)又は湯張り弁(42)の回路
が開放されたときに運転状態となり出湯状態となる形式
のものである。

【００１５】そして、湯張り装置(40)は、前記給湯器
(4) からの上記湯張り回路(41)と、これに挿入した湯張
り弁(42)と、浴槽(B) 内の水位を検知する水位検知手段
(43)とから構成される。前記制御装置(C) としては、マ
イクロコンピュータを採用しており、これは、図３に示
すフローチャートに従った制御動作を実行する。

【００１６】以下、この制御動作を図面に基いて説明す
る。尚、この実施例の風呂装置は、リモコン操作盤に各
操作ボタンが配設され、この操作ボタンの操作によって
対応する動作が実行されるものである。特に、全自動ボ
タンを押すと、湯張り動作が実行されるとともに、浴槽
(B) 内の湯温検知動作、及び、必要な場合には追焚き動
作による焚上げ動作が実行される形式としてある。

【００１７】そこで、プログラムが実行されると、先
ず、変数(A) が「０」とされ全自動運転待機状態とな
り、全自動ボタンが操作されると全自動運転状態となっ
て湯張り動作が開始される。湯張り動作が実行されると
浴槽(B) 内の水位が水位検知手段(43)によって検知さ
れ、この検出値が設定水位になると湯張り動作が停止さ
れ、その後、循環ポンプ(P₁)が動作して浴槽(B) 内の湯
温が検知される。この検知動作は、循環ポンプ(P₁)の運
転によって生じた循環流の湯温を計測し、これと設定温
度とを比較するものであり、このための構成は公知であ
る。

【００１８】前記湯温が設定温度に達していないときに
は、追焚き装置(J₂)が作動して追焚き動作が実行され、
同時に前記湯温検知が行われ、浴槽(B) からの循環流の
温度が設定温度と比較される。そして、設定温度になっ
た時点で追焚き装置(J₂)の動作が停止されるとともに、
循環ポンプ(P₁)の動作も停止される。これが全自動運転
における所謂焚上げ動作(H) である。

【００１９】以後、泡風呂操作又は追焚き操作が待機さ
れた状態となる。泡風呂操作されると、タイマー(T) が
リセットされて気泡発生装置(J₁)が動作して循環回路
(1) に循環流が生じて口金(12)(12)から浴槽(B) 内に泡
が噴出され、これの停止操作によってこの動作が停止さ
れる。一方、追焚き操作されたときにも、同様にして、
タイマー(T) がリセットされて循環ポンプ(P₁)が動作状
態となると共に追焚き装置(J₂)が動作して追焚き動作が
実行され、これの停止操作によって追焚き装置(J₂)及び
循環ポンプ(P₁)が停止されてこの動作が停止される。
尚、この追焚き動作では、循環ポンプ(P₁)(P₂)が共に動
作状態となり、バイパス回路(1c)の熱交換器に対応させ
たバーナを燃焼状態となる。

【００２０】また、三方弁(16)(17)は、泡風呂運転状態
では、共に「泡風呂姿勢」にセットされ、追焚き運転で
は共に「追焚き姿勢」にセットされ、何れの姿勢でも循
環ポンプ(P₁)と濾過回路(2) とは閉回路を構成する。つ
まり、濾過運転状態にある。そして、上記泡風呂運転又
は追焚き運転が停止されると、何れの場合も変数(A) が
「Ａ＋Ｔ」とされる。ここで「Ｔ」はタイマー(T) の計
測時間である。この後、全自動操作、泡風呂操作、又
は、追焚き操作のいずれかを待機する。

【００２１】この状態で、つまり、入浴中に全自動操作
されると、湯張り動作が実行されて浴槽(B) 内に温水が
補給され、水位検知手段(43)の検知水位が設定水位にな
ると湯張り動作が停止される。泡風呂操作又は追焚き操
作されたときにはそれぞれ対応する動作を実行し、各動
作終了時点で変数(A) が「Ａ＋Ｔ」とされて、次の操作
が待機される。

【００２２】上記泡風呂運転又は追焚き運転が停止され
た時点で、変数(A) が設定時間(T₀)を越えている場合に
は、逆洗工程(G) が実行される。この逆洗工程(G) で
は、湯張り回路(41)に挿入した湯張り弁(42)を開弁さ
せ、三方弁(31)(32)を「逆洗姿勢」にセットする制御動
作が実行される。これにより、湯張り回路(41)から投入
された水が濾過回路(2) を逆流して排出回路(33)から排
出される。そして、この逆洗動作が一定時間継続すると
当該動作が停止され、変数(A) が「０」とされ、次の操
作を待機した状態になる。

【００２３】尚、この実施例において、前記設定時間(T
₀)は、１５分程度に設定されており、この時間は、通常
実行される泡風呂運転数回分の所要時間に相当する。以
上のように、上記実施例によれば、気泡発生装置(J₁)の
動作時間と、焚上げ動作(H) のための追焚き動作以外の
追焚き装置(J₂)の動作時間の和が設定時間(T ₀)以上にな
った条件のときにこれらの動作終了時点で逆洗工程(G)
が実行されるから、泡風呂操作時や追焚き操作時に待ち
時間が生じない。そして、この実施例では、タイマー
(T) の計測時間を積算するステップ群(S₁)とこの積算時
間を判定するステップ(S₂)との組合せが、既述の逆洗制
御装置(C₁)となる。

【００２４】［その他］上記実施例では、給湯器(4) か
らの湯張り回路(41)を用いて逆洗用の水を供給している
が、これを給湯器(4) の熱交換器を介することなく直接
水道水から取入れるようにしてもよい。また、追焚き回
路を構成するために三方弁(16)(17)を採用したが、これ
をバイパス回路(1c)の上流端又は下流端に挿入した開閉
弁と、追焚き運転時には、これらの開閉弁を開弁させ、
その他の場合にはこれらを閉弁させる構成としてもよ
い。

【００２５】また、何れの三方弁も開閉弁の組合せとし
てもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原理説明図

【図２】実施例の泡風呂装置の全体の説明図

【図３】これの制御装置(C) のフローチャート図

【符号の説明】

(1) ・・・循環回路 (B) ・・・浴槽 (J₁)・・・気泡発生装置 (J₂)・・・追焚き装置 (4) ・・・給湯器 (40)・・・湯張り装置 (C₁)・・・逆洗制御装置

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】浴槽に接続された循環回路と、これに接
続され且濾過器を具備する濾過回路と、逆洗動作信号の
入力によって水道水を前記濾過回路に逆流させて外部に
排出するようにした逆洗装置を具備する風呂装置におい
て、循環回路(1) に循環流を発生させることにより浴槽
(B) 内に気泡を生じさせる気泡発生装置(J₁)と、浴槽
(B) 内を循環加熱する追焚き装置(J₂)とを具備させ、濾
過回路(2) は気泡発生装置(J₁)の動作時と追焚き装置(J
₂)の動作時の両方において濾過状態となる構成とし、濾
過回路(2) が濾過動作状態にある濾過動作時間を積算記
憶してその積算時間が設定値(T₀)を越え且濾過動作終了
時点で逆洗動作を実行させる逆洗制御装置(C₁)を設けた
風呂装置。