JP2652251B2 - 交流アーク溶接電源 - Google Patents
交流アーク溶接電源Info
- Publication number
- JP2652251B2 JP2652251B2 JP1263393A JP26339389A JP2652251B2 JP 2652251 B2 JP2652251 B2 JP 2652251B2 JP 1263393 A JP1263393 A JP 1263393A JP 26339389 A JP26339389 A JP 26339389A JP 2652251 B2 JP2652251 B2 JP 2652251B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- inverter
- welding
- primary
- transformer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Arc Welding Control (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、交流アーク溶接機の交流アーク溶接電源に
関する。
関する。
従来の技術 交流アーク溶接は、その極性によって溶接特性が異な
り、電極が陰極で母材が陽極となる正極性では深い溶け
込みが得られ、一方、電極が陽極で母材が陰極となる逆
極性では溶け込みは浅いが母材の酸化被膜を除去する作
用すなわちクニーニング作用がある。従来アルミニウム
を溶接する場合には、このクリーニング作用を利用し
て、アルミニウム表面に生じる酸化被膜(酸化アルミニ
ウムAl203)を除去するために交流アーク溶接電源を使
用している。
り、電極が陰極で母材が陽極となる正極性では深い溶け
込みが得られ、一方、電極が陽極で母材が陰極となる逆
極性では溶け込みは浅いが母材の酸化被膜を除去する作
用すなわちクニーニング作用がある。従来アルミニウム
を溶接する場合には、このクリーニング作用を利用し
て、アルミニウム表面に生じる酸化被膜(酸化アルミニ
ウムAl203)を除去するために交流アーク溶接電源を使
用している。
この種の交流アークを得るための交流アーク溶接電源
は、例えば特公昭44−15537号公報に記載されている。
これは、第4図に示すように、変圧器31の2次側の一端
と電極32との間に並列接続されたダイオード33、コンデ
ンサ34および抵抗35を直列に接続して、変圧器31の1次
側に入力された交流に対して正弦波または矩形波の交流
出力を得ていた。しかしながら、交流アークの場合は、
電極32と母材36との電子放出能力の違いにより、正極性
時は逆極性時よりも負荷インピーダンスが低く、正極性
時と逆極性時とでは負荷電流の差が生じるため、変圧器
に偏磁が生じていた。
は、例えば特公昭44−15537号公報に記載されている。
これは、第4図に示すように、変圧器31の2次側の一端
と電極32との間に並列接続されたダイオード33、コンデ
ンサ34および抵抗35を直列に接続して、変圧器31の1次
側に入力された交流に対して正弦波または矩形波の交流
出力を得ていた。しかしながら、交流アークの場合は、
電極32と母材36との電子放出能力の違いにより、正極性
時は逆極性時よりも負荷インピーダンスが低く、正極性
時と逆極性時とでは負荷電流の差が生じるため、変圧器
に偏磁が生じていた。
発明が解決しようとする課題 上記したように、交流アークの極性による溶接特性の
効果を最大限に発揮するためには、上記した変圧器の偏
磁を低減し、変圧器の焼損を防止しなければならなかっ
た。このため、従来は最大負荷電流に比較して変圧器の
体積および重量が大きくなり、価格も高価になるという
問題があった。
効果を最大限に発揮するためには、上記した変圧器の偏
磁を低減し、変圧器の焼損を防止しなければならなかっ
た。このため、従来は最大負荷電流に比較して変圧器の
体積および重量が大きくなり、価格も高価になるという
問題があった。
また、正極性および逆極性の極性切換時に、負荷に接
続された誘導素子、例えば母材や電極に接続されるケー
ブル類のインダクタンスによる逆起電圧が発生し、変圧
器の2次側にダイオードやトランジスタ等の半導体素子
を用いている場合は、この逆起電圧によって半導体素子
を破損する恐れがあった。このため、従来は半導体素子
の耐圧を必要以上に大きくする必要があった。
続された誘導素子、例えば母材や電極に接続されるケー
ブル類のインダクタンスによる逆起電圧が発生し、変圧
器の2次側にダイオードやトランジスタ等の半導体素子
を用いている場合は、この逆起電圧によって半導体素子
を破損する恐れがあった。このため、従来は半導体素子
の耐圧を必要以上に大きくする必要があった。
また、従来の交流アーク溶接電源は、母材の材質によ
って正極性および逆極性の通電比率を変化させて母材に
最適の通電比率を得ることができないという問題があっ
た。
って正極性および逆極性の通電比率を変化させて母材に
最適の通電比率を得ることができないという問題があっ
た。
本発明は、このような従来の問題点を解決するもので
あり、変圧器の偏磁をなくして変圧器の焼損を防止する
とともに、変圧器の2次側に使用されている半導体素子
の破損を防止することができ、また母材に最適な通電比
率を得ることのできる優れた交流アーク溶接電源を提供
することにある。
あり、変圧器の偏磁をなくして変圧器の焼損を防止する
とともに、変圧器の2次側に使用されている半導体素子
の破損を防止することができ、また母材に最適な通電比
率を得ることのできる優れた交流アーク溶接電源を提供
することにある。
課題を解決するための手段 本発明は、上記問題点を解決するために、第1図に示
すように入力端子100に接続されて交流を直流に整流す
るための整流回路110と、整流回路110に接続されて整流
された直流出力を高周波数の交流に変換するための1次
インバータ回路120と、1次インバータ回路120に接続さ
れて変換された高周波数の交流電圧を溶接に適した電圧
に降圧するための溶接用インバータトランス130と、溶
接用インバータトランス130の2次巻線の両端と中間タ
ップの間に接続されて降圧された高周波数の交流電圧を
直流に整流するためのダイオードブリッジ、平滑用リア
クトルおよび2次平滑用コンデンサを有するプラスおよ
びマイナスの2電源回路140と、2電源回路140に2次ト
ランジスタを組み合わせて出力端子160に低周波数の交
流を出力する2次インバータ回路150と、前記1次イン
バータ回路110に接続されて1次インバータ回路110の導
通時間をPWM制御するための1次インバータ制御回路170
と、1次インバータ制御回路170に接続されて出力電流
を波形制御するための波形制御回路180と、波形制御回
路180に接続されて前記2次トランジスタを駆動するた
めの2次トランジスタドライブ回路190とを備えてい
る。
すように入力端子100に接続されて交流を直流に整流す
るための整流回路110と、整流回路110に接続されて整流
された直流出力を高周波数の交流に変換するための1次
インバータ回路120と、1次インバータ回路120に接続さ
れて変換された高周波数の交流電圧を溶接に適した電圧
に降圧するための溶接用インバータトランス130と、溶
接用インバータトランス130の2次巻線の両端と中間タ
ップの間に接続されて降圧された高周波数の交流電圧を
直流に整流するためのダイオードブリッジ、平滑用リア
クトルおよび2次平滑用コンデンサを有するプラスおよ
びマイナスの2電源回路140と、2電源回路140に2次ト
ランジスタを組み合わせて出力端子160に低周波数の交
流を出力する2次インバータ回路150と、前記1次イン
バータ回路110に接続されて1次インバータ回路110の導
通時間をPWM制御するための1次インバータ制御回路170
と、1次インバータ制御回路170に接続されて出力電流
を波形制御するための波形制御回路180と、波形制御回
路180に接続されて前記2次トランジスタを駆動するた
めの2次トランジスタドライブ回路190とを備えてい
る。
作用 本発明は、上記構成により溶接用インバータトランス
における負荷電流の変動を少なくすることができるの
で、偏磁の発生を減少させてトランスの焼損を防止する
ことができる。また、正極性および逆極性の切換時に発
生する逆起電圧を2次平滑用コンデンサで吸収すること
ができるので、半導体素子の破損を防止することができ
る。さらに、正極性と逆極性の通電比率を制御できるの
で、母材に最適の通電比率を得ることができる等の作用
を有する。
における負荷電流の変動を少なくすることができるの
で、偏磁の発生を減少させてトランスの焼損を防止する
ことができる。また、正極性および逆極性の切換時に発
生する逆起電圧を2次平滑用コンデンサで吸収すること
ができるので、半導体素子の破損を防止することができ
る。さらに、正極性と逆極性の通電比率を制御できるの
で、母材に最適の通電比率を得ることができる等の作用
を有する。
実施例 第2図は、本発明の一実施例の構成を示すものであ
る。第2図において、1は溶接電源の入力端子、2は入
力端子1に接続されて交流入力を直流に整流するための
ブリッジダイオード、3はブリッジダイオード2に接続
されて整流された直流出力を平滑するための平滑用コン
デンサ、4は平滑用コンデンサ3に接続されて平滑され
た直流出力を高周波数の交流に変換するための1次イン
バータ回路、5は1次インバータ回路4に接続されて高
周波数の交流電圧を溶接に適した電圧に降圧するための
溶接用インバータトランス、6、7、8、9は溶接用イ
ンバータトランス5の2次側に接続されて降圧された高
周波数の交流電圧を直流に整流するための整流ダイオー
ド、10、11は整流された直流出力を平滑するための平滑
用リアクトル、12、13は溶接電源出力端子間に接続され
たケーブルインダクタンスの逆起電圧をフライホイール
ダイオード16、17を介して吸収するための2次平滑用コ
ンデンサ、14、15は直流出力を低周波数の交流に変換す
るための2次インバータ回路を構成する2次トランジス
タ、16、17はそれぞれ2次トランジスタ14、15に並列に
接続されたフライホイールダイオード、18は溶接電源出
力端子、19は溶接用インバータトランス5のセンタータ
ップ5bに流れる電流を検出するための変流器、20は1次
インバータ回路4の導通時間をPWM(Pulse width Modul
ation)制御するための1次インバータ制御回路、21は
1次インバータ制御回路20に1次インバータ制御信号を
出力するとともに、2次トランジスタドライブ回路22に
2次インバータ制御信号を出力して出力電流を波形制御
するための波形制御回路、22は2次トランジスタ14、15
を駆動するための2次トランジスタドライブ回路であ
る。
る。第2図において、1は溶接電源の入力端子、2は入
力端子1に接続されて交流入力を直流に整流するための
ブリッジダイオード、3はブリッジダイオード2に接続
されて整流された直流出力を平滑するための平滑用コン
デンサ、4は平滑用コンデンサ3に接続されて平滑され
た直流出力を高周波数の交流に変換するための1次イン
バータ回路、5は1次インバータ回路4に接続されて高
周波数の交流電圧を溶接に適した電圧に降圧するための
溶接用インバータトランス、6、7、8、9は溶接用イ
ンバータトランス5の2次側に接続されて降圧された高
周波数の交流電圧を直流に整流するための整流ダイオー
ド、10、11は整流された直流出力を平滑するための平滑
用リアクトル、12、13は溶接電源出力端子間に接続され
たケーブルインダクタンスの逆起電圧をフライホイール
ダイオード16、17を介して吸収するための2次平滑用コ
ンデンサ、14、15は直流出力を低周波数の交流に変換す
るための2次インバータ回路を構成する2次トランジス
タ、16、17はそれぞれ2次トランジスタ14、15に並列に
接続されたフライホイールダイオード、18は溶接電源出
力端子、19は溶接用インバータトランス5のセンタータ
ップ5bに流れる電流を検出するための変流器、20は1次
インバータ回路4の導通時間をPWM(Pulse width Modul
ation)制御するための1次インバータ制御回路、21は
1次インバータ制御回路20に1次インバータ制御信号を
出力するとともに、2次トランジスタドライブ回路22に
2次インバータ制御信号を出力して出力電流を波形制御
するための波形制御回路、22は2次トランジスタ14、15
を駆動するための2次トランジスタドライブ回路であ
る。
溶接用インバータトランス5の2次巻線の一端5aは、
4個の整流ダイオード6、7、8、9をブリッジ構成に
したダイオードブリッジ23の1組のアノード・カソード
直列ダイオー6、8のアノードとカソードの共通接続点
に接続され、2次巻線の他端5cは、他の組のアノード・
カソード直列ダイオード7、9のアノード・カソードの
共通接続点に接続されている。また、このダイオードブ
リッジ23のカソード共通接続点は、一方の平滑用リアク
トル10の一端が接続され、この平滑用リアクトル10の他
端には一方の2次平滑用コンデンサ12の一端が接続され
ている。また、2次平滑用コンデンサ12の他端は、変流
器19を介して溶接用インバータトランス5の2次巻線の
センタータップ5bに接続されるとともに、他の2次平滑
用コンデンサ13の一端に接続されている。他の2次平滑
用コンデンサ13の他端は、他の平滑用リアクトル11の一
端に接続され、他の平滑用リアクトル11の他端はダイオ
ードブリッジ23のアノード共通接続点に接続されてい
る。さらに、変流器19の両端がそれぞれ波形制御回路21
の入力A,Bに接続されて、2次電流信号が得られるよう
になっている。このような接続によって、2次平滑用コ
ンデサ12、13の共通接続点24を0電位とし、平滑用リア
クトル10と2次平滑用コンデンサ12との接続点25をプラ
ス電源端子とし、平滑用リアクトル11と2次平滑用コン
デンサ13との接続点26をマイナス電源端子とする2電源
回路が構成されている。
4個の整流ダイオード6、7、8、9をブリッジ構成に
したダイオードブリッジ23の1組のアノード・カソード
直列ダイオー6、8のアノードとカソードの共通接続点
に接続され、2次巻線の他端5cは、他の組のアノード・
カソード直列ダイオード7、9のアノード・カソードの
共通接続点に接続されている。また、このダイオードブ
リッジ23のカソード共通接続点は、一方の平滑用リアク
トル10の一端が接続され、この平滑用リアクトル10の他
端には一方の2次平滑用コンデンサ12の一端が接続され
ている。また、2次平滑用コンデンサ12の他端は、変流
器19を介して溶接用インバータトランス5の2次巻線の
センタータップ5bに接続されるとともに、他の2次平滑
用コンデンサ13の一端に接続されている。他の2次平滑
用コンデンサ13の他端は、他の平滑用リアクトル11の一
端に接続され、他の平滑用リアクトル11の他端はダイオ
ードブリッジ23のアノード共通接続点に接続されてい
る。さらに、変流器19の両端がそれぞれ波形制御回路21
の入力A,Bに接続されて、2次電流信号が得られるよう
になっている。このような接続によって、2次平滑用コ
ンデサ12、13の共通接続点24を0電位とし、平滑用リア
クトル10と2次平滑用コンデンサ12との接続点25をプラ
ス電源端子とし、平滑用リアクトル11と2次平滑用コン
デンサ13との接続点26をマイナス電源端子とする2電源
回路が構成されている。
この2電源回路のプラス電源端子25には、一方の2次
トランジスタ14のコレクタが接続され、2次トランジス
タ14のエミッタは、他方の2次トランジスタ15のコレク
タに接続されている。他方の2次トランジスタ15のエミ
ッタは、他方の平滑用リアクトル11と他方の2次平滑用
コンデンサ13との接続点であるマイナス電源端子26に接
続されている。2次トランジスタ14のエミッタと他方の
2次トランジスタ15のコレクタとの接続点は出力端子18
の一端に接続され、出力端子18の他端は、2次平滑用コ
ンデンサ12、13の共通接続点に接続されている。さら
に、2次トランジスタドライブ回路22の出力a,bがそれ
ぞれ一方の2次トランジスタ14のベースおよびエミッタ
に接続され、出力c,dが他方の2次トランジスタ15のベ
ースおよびエミッタに接続されている。このような接続
により、2次インバータ回路が構成されている。
トランジスタ14のコレクタが接続され、2次トランジス
タ14のエミッタは、他方の2次トランジスタ15のコレク
タに接続されている。他方の2次トランジスタ15のエミ
ッタは、他方の平滑用リアクトル11と他方の2次平滑用
コンデンサ13との接続点であるマイナス電源端子26に接
続されている。2次トランジスタ14のエミッタと他方の
2次トランジスタ15のコレクタとの接続点は出力端子18
の一端に接続され、出力端子18の他端は、2次平滑用コ
ンデンサ12、13の共通接続点に接続されている。さら
に、2次トランジスタドライブ回路22の出力a,bがそれ
ぞれ一方の2次トランジスタ14のベースおよびエミッタ
に接続され、出力c,dが他方の2次トランジスタ15のベ
ースおよびエミッタに接続されている。このような接続
により、2次インバータ回路が構成されている。
次に上記実施例の動作について説明する。第1図にお
いて、溶接電源入力端子1に入力された交流入力は、整
流用のブリッジダイオード2によって直流に変換され、
この変換された直流出力は、平滑用コンデンサ3によっ
て平滑され、1次インバータ回路4に入力される。次い
で1次インバータ回路4に入力された直流電圧は、高周
波数の交流に変換され、溶接用インバータトランス5の
1次側に入力される。1次インバータ回路4から出力さ
れた高周波数の交流電圧は、溶接用インバータトランス
5によって2次側から溶接に適した電圧に降圧されて出
力する。この降圧された高周波数の交流電圧は、整流ダ
イオード6、7、8、9からなるダイオードブリッジ23
により直流に整流され、次いで平滑用リアクトル10、11
で平滑される。平滑された直流電圧は、2次トランジス
タ14、15で構成される2次インバータ回路により再び交
流に変換されて、第3図に示すような矩形波電流I1およ
びI2が出力端子18に出力される。
いて、溶接電源入力端子1に入力された交流入力は、整
流用のブリッジダイオード2によって直流に変換され、
この変換された直流出力は、平滑用コンデンサ3によっ
て平滑され、1次インバータ回路4に入力される。次い
で1次インバータ回路4に入力された直流電圧は、高周
波数の交流に変換され、溶接用インバータトランス5の
1次側に入力される。1次インバータ回路4から出力さ
れた高周波数の交流電圧は、溶接用インバータトランス
5によって2次側から溶接に適した電圧に降圧されて出
力する。この降圧された高周波数の交流電圧は、整流ダ
イオード6、7、8、9からなるダイオードブリッジ23
により直流に整流され、次いで平滑用リアクトル10、11
で平滑される。平滑された直流電圧は、2次トランジス
タ14、15で構成される2次インバータ回路により再び交
流に変換されて、第3図に示すような矩形波電流I1およ
びI2が出力端子18に出力される。
第2図における実線で示す電流I1は、一方の平滑用リ
アクトル10と2次平滑用コンデンサ12との接続点をプラ
ス電源端子25として、2次トランジスタ14、出力端子1
8、変流器19、溶接用インバータトランス5の中間タッ
プ5b、整流ダイオード6、7、平滑用リアクタイル10の
径路で流れる。この電流I1がオフして逆極性の電流I2が
流れるとき、出力端子18に接続された出力ケーブルのイ
ンダクタンスによって発生する誘起電圧は2次平滑用コ
ンデンサ13によって吸収される。この平滑用コンデンサ
13の電圧吸収機能により、2次トランジスタ14への過大
電圧の印加が抑制される。
アクトル10と2次平滑用コンデンサ12との接続点をプラ
ス電源端子25として、2次トランジスタ14、出力端子1
8、変流器19、溶接用インバータトランス5の中間タッ
プ5b、整流ダイオード6、7、平滑用リアクタイル10の
径路で流れる。この電流I1がオフして逆極性の電流I2が
流れるとき、出力端子18に接続された出力ケーブルのイ
ンダクタンスによって発生する誘起電圧は2次平滑用コ
ンデンサ13によって吸収される。この平滑用コンデンサ
13の電圧吸収機能により、2次トランジスタ14への過大
電圧の印加が抑制される。
また、破線で示す逆極性の電流I2は、他方の平滑用リ
アクトル11および2次平滑用コンデンサ13の接続点をマ
イナス電源端子26として、平滑用リアクトル11、整流ダ
イオード8、9、溶接用インバータトランス5の中間タ
ップ5b、変流器19、出力端子18、2次トランジスタ15の
径路で流れる。この電流I2がオフして再び逆の正極性の
電流I1が流れるとき、出力端子18に接続された出力ケー
ブルのインダクタンスによって発生する誘起電圧は2次
平滑用コンデンサ12によって吸収される。この2次平滑
用コンデンサ12の電圧吸収機能により、2次トランジス
タ15への過大電圧の印加が抑制される。
アクトル11および2次平滑用コンデンサ13の接続点をマ
イナス電源端子26として、平滑用リアクトル11、整流ダ
イオード8、9、溶接用インバータトランス5の中間タ
ップ5b、変流器19、出力端子18、2次トランジスタ15の
径路で流れる。この電流I2がオフして再び逆の正極性の
電流I1が流れるとき、出力端子18に接続された出力ケー
ブルのインダクタンスによって発生する誘起電圧は2次
平滑用コンデンサ12によって吸収される。この2次平滑
用コンデンサ12の電圧吸収機能により、2次トランジス
タ15への過大電圧の印加が抑制される。
このような主回路電流I1およびI2は、第3図に示すよ
うな交流波形になるが、それぞれの電流の波高値Ia、パ
ルス幅Tdの変化による電流I1とI2の比率および交流周波
数fは、波形制御回路21により制御される。また、電流
の波高値Iaは、1次インバータ回路4のPWM制御により
制御される。そして、比率制御のためのTd変化と交流切
換は、波形制御回路21および2次トランジスタドライブ
回路22により制御される。
うな交流波形になるが、それぞれの電流の波高値Ia、パ
ルス幅Tdの変化による電流I1とI2の比率および交流周波
数fは、波形制御回路21により制御される。また、電流
の波高値Iaは、1次インバータ回路4のPWM制御により
制御される。そして、比率制御のためのTd変化と交流切
換は、波形制御回路21および2次トランジスタドライブ
回路22により制御される。
このように上記実施例によれば、第3図に示すような
低周波数の交流矩形波電流を出力させることができる。
低周波数の交流矩形波電流を出力させることができる。
発明の効果 本発明は上記実施例から明らかなように、変圧器の1
次側および2次側にそれぞれインバータ回路を設けて出
力を制御するようにしたので、変圧器の1次電流の差に
よる偏磁の発生を少なくすることができ、変圧器の焼損
を防止することができる。また、極性切換時に出力ケー
ブルに発生する逆起電圧を、次の極性の開始前に2次平
滑用コンデンサにより吸収するため、変圧器2次側に使
用されている半導体素子であるトランジスタやダイオー
ド等の破損を防止することができ、安全で信頼性の高い
安価な交流アーク溶接電源を得ることができる。さら
に、正極性および逆極性の通電比率を任意に設定できる
ので、母材に最適の通電比率を得ることができ、交流ア
ーク溶接における各極性による溶接特性の効果を最大限
に発揮することができる等の効果を有する。
次側および2次側にそれぞれインバータ回路を設けて出
力を制御するようにしたので、変圧器の1次電流の差に
よる偏磁の発生を少なくすることができ、変圧器の焼損
を防止することができる。また、極性切換時に出力ケー
ブルに発生する逆起電圧を、次の極性の開始前に2次平
滑用コンデンサにより吸収するため、変圧器2次側に使
用されている半導体素子であるトランジスタやダイオー
ド等の破損を防止することができ、安全で信頼性の高い
安価な交流アーク溶接電源を得ることができる。さら
に、正極性および逆極性の通電比率を任意に設定できる
ので、母材に最適の通電比率を得ることができ、交流ア
ーク溶接における各極性による溶接特性の効果を最大限
に発揮することができる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の全体構成を示すブロック図、第2図は
本発明の一実施例を示す交流アーク溶接電源の概略回路
図、第3図は同実施例における電流波形を示す電流波形
図、第4図は従来の交流アーク溶接電源の一例を示す回
路図である。 1……溶接電源入力端子、2……ブリッジダイオード、
3……平滑用コンデンサ、4……1次インバータ回路、
5……溶接用インバータトランス、6、7、8、9……
整流ダイオード、10、11……平滑用リアクトル、12、13
……2次平滑用コンデンサ、14、15……2次トランジス
タ、16、17……フライホイルダイオード、18……溶接電
源出力端子、19……変流器、20……1次インバータ制御
回路、21……波形制御回路、22……2次トランジスタド
ライブ回路、23……ダイオードブリッジ、24……2電源
回路0電位、25……2電源回路プラス電源端子、26……
2電源回路マイナス電源端子。 100……入力端子、110……整流回路、120……1次イン
バータ回路、130……溶接用インバータトランス、140…
…2電源回路、150……2次インバータ回路、160……出
力端子、170……1次インバータ制御回路、180……波形
制御回路、190……2次トランジスタドライブ回路。
本発明の一実施例を示す交流アーク溶接電源の概略回路
図、第3図は同実施例における電流波形を示す電流波形
図、第4図は従来の交流アーク溶接電源の一例を示す回
路図である。 1……溶接電源入力端子、2……ブリッジダイオード、
3……平滑用コンデンサ、4……1次インバータ回路、
5……溶接用インバータトランス、6、7、8、9……
整流ダイオード、10、11……平滑用リアクトル、12、13
……2次平滑用コンデンサ、14、15……2次トランジス
タ、16、17……フライホイルダイオード、18……溶接電
源出力端子、19……変流器、20……1次インバータ制御
回路、21……波形制御回路、22……2次トランジスタド
ライブ回路、23……ダイオードブリッジ、24……2電源
回路0電位、25……2電源回路プラス電源端子、26……
2電源回路マイナス電源端子。 100……入力端子、110……整流回路、120……1次イン
バータ回路、130……溶接用インバータトランス、140…
…2電源回路、150……2次インバータ回路、160……出
力端子、170……1次インバータ制御回路、180……波形
制御回路、190……2次トランジスタドライブ回路。
Claims (1)
- 【請求項1】入力端子に接続されて交流を直流に整流す
るための整流回路と、 前記整流回路に接続されて前記整流回路により整流され
た直流電圧を高周波の交流に変換するための1次インバ
ータ回路と、 前記1次インバータ回路に接続されて前記1次インバー
タ回路により変換された高周波の交流電圧を溶接に適し
た電圧に降圧するための溶接用インバータトランスと、 前記溶接用インバータトランスの2次巻線の両端間に接
続されて前記溶接用インバータトランスによって降圧さ
れた高周波の交流電圧を直流に整流するためのダイオー
ドブリッジ、このダイオードブリッジの両端にそれぞれ
一端が接続される2つの平滑用コイル、およびこれらの
平滑用コイルの他端と前記溶接用インバータトランスの
2次巻線の一方の出力端子でありかつ電位が0である中
間タップとの間にそれぞれ接続される2つの平滑用コン
デンサを有し、かつ前記平滑用コイルと前記平滑用コン
デンサとの2つの接続点にそれぞれ設けられるプラス端
子およびマイナス端子を有する2電源回路と、 前記2電源回路のプラス端子、マイナス端子それぞれと
他方の出力端子との間にそれぞれ接続された2つの2次
トランジスタ、およびこれらの2次トランジスタのそれ
ぞれに並列に接続されたダイオードを組み合わせて出力
端子に低周波の交流を出力するように構成した2次イン
バータ回路と、 前記1次インバータ回路に接続されて前記1次インバー
タ回路の導通時間をPWM制御するための1次インバータ
制御回路と、 前記1次インバータ制御回路に接続されて出力円流を波
形制御するための波形制御回路と、 前記波形制御回路にに接続されて前記2次トランジスタ
を駆動するための2次トランジスタドライブ回路とを備
えた交流アーク溶接電源。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1263393A JP2652251B2 (ja) | 1989-10-09 | 1989-10-09 | 交流アーク溶接電源 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1263393A JP2652251B2 (ja) | 1989-10-09 | 1989-10-09 | 交流アーク溶接電源 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03124374A JPH03124374A (ja) | 1991-05-27 |
JP2652251B2 true JP2652251B2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=17388871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1263393A Expired - Fee Related JP2652251B2 (ja) | 1989-10-09 | 1989-10-09 | 交流アーク溶接電源 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2652251B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63286275A (ja) * | 1987-05-15 | 1988-11-22 | Sansha Electric Mfg Co Ltd | 交流ア−ク溶接機用電源装置 |
JP2666315B2 (ja) * | 1988-01-18 | 1997-10-22 | 株式会社ダイヘン | 消耗電極ガスシールド交流アーク溶接方法及び装置 |
JP2685547B2 (ja) * | 1988-11-18 | 1997-12-03 | 日立精工株式会社 | アーク溶接用電源の制御装置 |
-
1989
- 1989-10-09 JP JP1263393A patent/JP2652251B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03124374A (ja) | 1991-05-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR0133163B1 (ko) | 아아크 용접기 | |
US4395659A (en) | Power supply device | |
JP2680914B2 (ja) | スイッチング電源回路 | |
US5047911A (en) | Device for a unipolarly operated electrical circuit component | |
JP4319430B2 (ja) | 電源装置 | |
JP2652251B2 (ja) | 交流アーク溶接電源 | |
JPH07115182B2 (ja) | アーク溶接機 | |
JP3175388B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
JPH0371218B2 (ja) | ||
JPH0363460B2 (ja) | ||
WO2019135390A1 (ja) | 三相交流用スイッチング電源 | |
JP4403663B2 (ja) | Dc/dcコンバータ | |
JP2867069B2 (ja) | スイッチング電源 | |
JP3560717B2 (ja) | プッシュプル型スイッチング電源装置 | |
RU2110881C1 (ru) | Резонансный преобразователь с широтно-импульсной модуляцией | |
JPH0322264B2 (ja) | ||
JP2628059B2 (ja) | 直流電源装置 | |
JP2605878B2 (ja) | スイッチングレギュレータの制御方法 | |
JPH04271275A (ja) | 整流器用スナバ回路 | |
JP2778184B2 (ja) | 交流アーク溶接用電源 | |
JP2587358B2 (ja) | アーク溶接機のスイッチング駆動回路 | |
JPH0556665A (ja) | 電源装置 | |
JP4880718B2 (ja) | 電源装置 | |
JP2526183Y2 (ja) | 交流アーク溶接機 | |
JP3306484B2 (ja) | スイッチング電源回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523 Year of fee payment: 12 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |