JPH07115182B2 - アーク溶接機 - Google Patents

アーク溶接機

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JPH07115182B2
JPH07115182B2 JP3289202A JP28920291A JPH07115182B2 JP H07115182 B2 JPH07115182 B2 JP H07115182B2 JP 3289202 A JP3289202 A JP 3289202A JP 28920291 A JP28920291 A JP 28920291A JP H07115182 B2 JPH07115182 B2 JP H07115182B2
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敏一 藤吉
哲朗 池田
国男 狩野
晴雄 森口
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Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
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Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力電源が高電圧,そ
の約半分の低電圧の2種の交流電源のいずれでも使用可
能なアーク溶接機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の2入力電圧対応型のアー
ク溶接機は特開昭56−80373号公報(B23K9
/10)等に記載されているように、多くの場合、その
電源部に交流電源が印加されるタップ付きの電源トラン
ス及びこのトランスのタップ切換用の電磁接触器を備え
る。
【0003】そして、交流電源の高電圧,低電圧の検出
に基づいてその印加タップが自動又は手動で切換えら
れ、電源トランスの2次巻線出力が交流電源の電圧によ
らず一定に保持され、この2次巻線出力を整流,平滑し
て溶接に必要な数十V程度の溶接機電源が形成される。
【0004】また、実開平1−151975号公報(B
23K9/06)には前述のタップ付きの電源トランス
を備える代わりに、交流電源を整流する整流器及びこの
整流器の出力により動作するスイッチングトランジスタ
構成のハーフブリッジインバータを備えた単相交流電源
用のアーク溶接機の電源部が記載されている。
【0005】この場合、高電圧(例えば200V)の交
流電源は全波整流されてインバータに供給され、低電圧
(例えば100V)の交流電源は倍電圧整流されてイン
バータに供給され、交流電源の電圧によらずインバータ
の印加電圧が一定に保持され、このインバータの高周波
出力が供給される出力トランスの2次側出力を整流,平
滑して溶接機電源が形成される。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】前記従来のタップ付の
電源トランスを備えたアーク溶接機の場合、単相,3相
のいずれの交流電源にも容易に適用できるが、交流電源
の周波数が50Hz又は60Hzと低く、電源トランス
が大型,大重量になるため、溶接機の小型,軽量化が図
れない問題点がある。
【0007】また、前記従来のインバータを備えたアー
ク溶接機の場合、電源トランスを備える場合より小型,
軽量になるが、交流電源をその電圧に応じて倍電圧整
流,全波整流するため、交流電源が単相でなければ用い
ることができず、3相の交流電源を用いる負荷容量の大
きな溶接機等に適用できない問題点がある。
【0008】しかも、整流器の出力電圧がハーフブリッ
ジインバータにそのまま印加されるため、例えば高電圧
の交流電源を3相電源で一般的な400V系の電源とす
ると、この電源の電圧のルート(平方根)2倍の極めて
高い電圧がハーフブリッジインバータのスイッチングト
ランジスタのコレクタ,エミッタ間に印加され、このト
ランジスタとして1200V程度の極めて高耐圧の素子
を要する。そして、このような高耐圧のトランジスタに
はスイッチング周波数の高いものがなく、インバータの
動作周波数を高くすることができず、インバータの出力
周波数が低くなって、出力トランスの小型化が図れな
い。
【0009】また、高耐圧のトランジスタはコレクタ,
エミッタ飽和電圧(オン電圧)が耐圧の低いものに比し
て高く、内部損失が大きくなるため、インバータに放熱
用のファンやフィンとして大型のものを要す。そのた
め、溶接機の小型,軽量化が阻止される問題点がある。
【0010】本発明は、3相電源にも適用できる小型,
軽量な2入力電圧対応型のインバータ構成のアーク溶接
機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明のアーク溶接機においては、交流電源を整
流する入力整流器と、切換器により入力整流器の正,負
の直流出力端子間に直列又は並列に切換自在に接続され
る2個の平滑コンデンサと、
【0012】直列接続時に正の直流出力端子に接続され
る一方の平滑コンデンサの正極と直列接続時に負の直流
出力端子に接続される他方の平滑コンデンサの負極との
間の電圧を検出し,検出電圧と基準電圧とを比較する比
較器と、この比較器の出力により切換器を切換え,交流
電源の高電圧,この電圧の約半分の低電圧により両平滑
コンデンサを直列接続,並列接続に切換える切換制御器
と、両平滑コンデンサそれぞれの正極,負極間の直流に
より動作して高周波交流を出力する半導体スイッチ素子
構成の2個のインバータと、両インバータそれぞれの出
力が1次巻線に供給され,2次巻線の出力が整流,合成
されて溶接機電源を形成する2個の出力トランスとを備
える。
【0013】そして、両インバータの素子耐圧を一層低
くするため、両出力トランスそれぞれに3次巻線を設
け、一方の出力トランスの3次巻線の出力を整流して他
方のインバータの入力側に注入し,他方の出力トランス
の3次巻線の出力を整流して一方のインバータの入力側
に注入する電圧バランサ用の2個の帰還整流器を備える
ことが望ましい。
【0014】また、3相の交流電源に適用するときは、
高電圧の交流電源を400V系の電源とし、低電圧の交
流電源を200V系の電源とし、かつ、比較器の基準電
圧を410〜420Vの間の電圧とすることが実用的で
ある。
【0015】さらに、負荷側の短絡等に基づく電流不平
衡から両インバータの破損等を防止して信頼性を高める
ときは、同一鉄心に巻回した2巻線を2個の出力トラン
スの1次巻線それぞれに直列接続した電流バランサ用の
変流器を備えることが好ましい。
【0016】
【作用】前記のように構成された本発明のアーク溶接機
の場合、高電圧の交流電源の供給時は、入力整流器の高
電圧の整流出力が2個の平滑コンデンサの直列接続回路
に印加され、両コンデンサが入力整流器の出力電圧の半
分の電圧でそれぞれ充電される。
【0017】また、低電圧の交流電源の供給時は、入力
整流器の低電圧の整流出力が両平滑コンデンサの並列接
続回路に印加され、両コンデンサが高電圧時とほぼ同じ
電圧でそれぞれ充電される。そのため、両平滑コンデン
サそれぞれの端子間には、交流電源の電圧によらず、低
電圧の交流電源の給電時の比較的低い電圧の直流が生
じ、両インバータの印加電圧が高電圧の交流電源の給電
時にも低電圧の交流電源の給電時と同じ比較的低い電圧
に保持され、両インバータの必要な素子耐圧が低くな
り、各半導体スイッチ素子に耐圧が低くスイッチング周
波数の高いものを使用できる。
【0018】したがって、供給される交流電源が3相電
源であっても、両インバータの動作周波数を高くし、両
インバータ及び後段の2個の出力トランスを小型,軽量
にすることができ、従来は不可能であった3相の2入力
電圧対応型の小型,軽量なインバータ構成のアーク溶接
機を実現できる。
【0019】また、両出力トランスに3次巻線を付加
し、電流バランサ用の2個の帰還整流器を備えると、両
インバータの電圧不平衡が防止されて各半導体スイッチ
素子の必要な耐圧が一層低くなり、溶接機が一層小型,
軽量に形成される。
【0020】さらに、3相電源に適用するときは、一般
的な400V系の電源,200V系の電源を高電圧,低
電圧の交流電源とし、比較器の基準電圧を410〜42
0Vの間の電圧とすることにより、汎用性の高い実用的
な溶接機を提供できる。また、電流バランサ用の変流器
を備えると、両インバータの電流不平衡に基づく破損等
が大型なリアクトル等を用いることなく防止され、信頼
性が向上する。
【0021】
【実施例】実施例について、図1ないし図3を参照して
説明する。 (第1の実施例)まず、第1の実施例について、図1及
び図2を参照して説明する。図1において、1a〜1c
は受電用の3相の電源端子、2は入力整流器、3は正極
が限流抵抗4,始動用の開閉器5の並列回路を介して入
力整流器2の正の直流出力端子2pに接続された大容量
の第1の平滑コンデンサ、6は負極が限流抵抗7,始動
用の開閉器8の並列回路を介して入力整流器2の負の直
流出力端子2nに接続された大容量の第2の平滑コンデ
ンサである。
【0022】9,10は平滑コンデンサ3,6の接続切
換用の開閉器であり、それぞれ直列接続用の接点sと並
列接続用の接点pとを有し、開閉器9の切換片cは平滑
コンデンサ3の負極に接続され、開閉器10の切換片c
は平滑コンデンサ6の正極に接続されている。
【0023】11は入力電圧検出用の比較器であり、平
滑コンデンサ3の正極と平滑コンデンサ6の負極との間
の電圧Viを検出し、検出電圧Viと基準電源12の基
準電圧Vrとを比較する。13は切換制御器であり、比
較器11の出力信号により開閉器9,10を連動して切
換える。
【0024】14,15は平滑コンデンサ3,6それぞ
れの正極,負極間の直流により動作する半導体スイッチ
素子構成の2個のインバータであり、それぞれ半導体ス
イッチ素子としての直列接続された2個のトランジスタ
16と17,18と19及び直列接続された小容量の2
個の入力コンデンサ20と21,22と23を有する。
【0025】なお、トランジスタ16〜19のコレク
タ,エミッタ間には高速ダイオード24〜27それぞれ
が逆並列接続されている。
【0026】28はトランジスタ16〜19を高周波ス
イッチング制御するインバータ駆動回路、29,30は
1次巻線29a,30aがインバータ14,15それぞ
れに接続された2個の出力トランスであり、タップ付き
の2次巻線29b,30b及び3次巻線29c,30c
を有し、小型化を図るため、図2に示すように鉄心31
の異なる脚部にそれぞれの巻線29a〜29c,30a
〜30cを巻回して形成されている。
【0027】32,33は2次巻線29bの出力を全波
整流する2個のダイオード、34,35は2次巻線30
bの出力を全波整流する2個のダイオード、36p,3
6nは溶接機電源用の1対の出力端子であり、正極の出
力端子36pがダイオード32〜35のカソードに接続
され、負極の出力端子36nが電流バランサ用の2個の
リアクトル37,38それぞれを介して2次巻線29
c,30cのタップに接続されている。
【0028】39,40は電圧バランサ用の2個の帰還
整流器であり、ダイオード41〜44,45〜48のダ
イオードブリッジからなり、3次巻線30c,29cの
出力を整流してインバータ14,15の入力側に注入す
る。そして、溶接機の使用前は開閉器5,8が連動して
開放接点offに保持され、入力整流器2の直流出力端
子2p,2nとコンデンサ3の正極,コンデンサ6の負
極とが限流抵抗4,7を介して接続される。
【0029】また、開閉器9,10は直前の切換制御に
基づき、切換片cが直列接点s又は並列接点pに接続さ
れる。そして、切換片cが直列接点sに接続されたとき
は平滑コンデンサ3,6が直流出力端子2p,2n間に
直列接続され、切換片cが並列接点pに接続されるとき
は平滑コンデンサ3,6が直流出力端子2p,2n間に
並列接続される。
【0030】一方、電源端子1a〜1cに給電される3
相電源は、使用地域等により400V系の高電圧電源又
は200V系の低電圧電源になる。そして、電源端子1
a〜1cの交流電源は入力整流器2により整流され、こ
の整流に基づき直流出力端子2p,2n間に電源電圧に
応じた整流電圧が発生し、400V系,200V系の電
源電圧を例えば400V,200Vとすると、直流出力
端子2p,2n間の整流電圧は400V,200Vのル
ート2倍の576V,288Vになる。
【0031】この576V又は288Vの整流電圧によ
り平滑コンデンサ3,6が充電されるが、両コンデンサ
3,6それぞれの印加電圧(充電電圧)は開閉器9,1
0の切換に基づく直列接続,並列接続により異なり、限
流抵抗4,7を無視すると、直列接続のときにほぼ整流
電圧の半分の288V又は144Vになり、並列接続の
ときに整流電圧の576V又は288Vになる。
【0032】そして、高電圧電源の給電時は平滑コンデ
ンサ3,6を直列接続し、低電圧電源の給電時は平滑コ
ンデンサ3,6を並列接続し、高電圧電源の給電時と低
電圧電源の給電時の両コンデンサ3,6の印加電圧を一
定(=288V)に保持するため、比較器11は平滑コ
ンデンサ3の正極と平滑コンデンサ6の負極との間の電
圧(検出電圧)Viを検出し、この電圧Viと基準電圧
Vrとを比較する。このとき、検出電圧Viは平滑コン
デンサ3,6の接続の直列,並列によらず、高電圧電源
の給電でVrより高い576V,低電圧電源の給電でV
rより低い288Vになる。
【0033】さらに、比較器11の出力信号に基づき、
切換制御13はVi≧Vrの高電圧電源の給電時に開閉
器9,10の切換片cを直列接点sに接続し、Vi<V
rの低電圧電源の給電時に開閉器9,10の切換片cを
並列接点pに接続する。したがって、高電圧電源,低電
圧電源のいずれの給電時にも、平滑コンデンサ3,6そ
れぞれの端子間に288Vの直流が生じる。なお、基準
電圧Vrは誤切換えを確実に防止するため、例えばつぎ
のように設定される。
【0034】400V系の電源電圧のうちの低いものは
ヨーロッパ等で使用される380Vであり、この電圧が
何らかの原因で20%低下すると、前述の整流電圧は3
80V×0.8のルート2倍の約429Vになる。ま
た、200V系の電源電圧のうちの高いものはヨーロッ
パ等で使用される240Vであり、この電圧が何らかの
原因で20%上昇すると、整流電圧は240V×1.2
のルート2倍の約407Vになる。
【0035】したがって、高電圧電源を400V系の電
源とし、低電圧電源を200V系の電源とする3相給電
の場合、基準電圧Vrは410〜420Vの間の例えば
415Vの設定される。そして、開閉器9,10の切換
えが終了すると、自動又は手動の切換えにより、開閉器
5,8が連動してオン接点onに切換わり限流抵抗4,
7が短絡される。
【0036】一方、平滑コンデンサ3,6の端子間の直
流がインバータ14,15に供給され、それぞれの直列
接続のコンデンサ20と21,22と23が充電され
る。また、駆動回路28の制御によりインバータ14,
15それぞれの直列接続のコンデンサ16と17,18
と19が相互に逆相で高周波スイッチングする。
【0037】この高周波スイッチングにより、インバー
タ14,15は平滑コンデンサ3,6それぞれの端子間
の直流に基づく高周波交流を発生して出力トランス2
9,30それぞれの1次巻線29a,30aに供給す
る。
【0038】そして、400V系の高電圧電源の給電
時、この400Vの高電圧が入力整流器2を介して平滑
コンデンサ3,6により2分割され、両コンデンサ3,
6の288Vの直流がインバータ14,15それぞれに
印加されるため、トランジスタ16〜19のコレクタ,
エミッタ間の印加電圧が例えば前記実開平1−1519
75号公報に記載のように分割せずにそのまま印加する
場合に比して約半分になる。
【0039】したがって、トランジスタ16〜19に比
較的耐圧が低くスイッチング周波数の高い実用的な素子
を用いることができ、インバータ14,15の高周波交
流の周波数を高くできるとともに、トランジスタ16〜
19の放熱用のファンやフィンが小型化する。さらに、
インバータ14,15の高周波交流の周波数が高くなる
ため、出力トランス29,30として小型のトランスを
用いることができる。
【0040】そして、出力トランス29,30それぞれ
の1次巻線29a,30aの交流出力は、2次巻線29
b,30bによりアーク溶接に適した数十V程度に降圧
される。
【0041】さらに、2次巻線29b,30bの出力は
ダイオード32と33,34と35により全波整流され
るとともにリアクトル37,38により平滑されて並列
合成され、溶接機電源として出力端子36p,36nか
ら出力される。この出力端子36p,36nの直流の出
力は、そのまま溶接負荷としての電極,母材に印加され
たり、インバータにより交流に変換して電極,母材に印
加されたりする。
【0042】ところで、素子誤差等に基づくインバータ
14,15の電圧差の発生を防止すると、トランジスタ
16〜19の安全性を見込んだ耐圧を一層低くできる。
そして、インバータ14,15の電圧差が出力電圧の差
として現れるため、出力トランス29,30に1次巻線
29a,30aと同程度の巻数の3次巻線29c,30
cが付加される。
【0043】この3次巻線29c,30cの出力は帰還
整流器40,39によりそれぞれ整流され、逆のインバ
ータ15,14に供給される。このとき、帰還整流器4
0,39の整流出力は、インバータ14,15の出力電
圧に差が生じない電圧平衡時に平滑コンデンサ3,6の
端子間電圧に等しい同一の定常電圧になり、インバータ
14,15の出力電圧に差が生じる電圧不平衡時に差に
相当する大きさだけ定常電圧から上下変動する。
【0044】例えばインバータ14の印加電圧が低下し
てインバータ14,15の印加電圧に差が生じると、帰
還整流器40の整流出力の電圧が差に相当する大きさだ
け定常電圧より低下し、帰還整流器39の整流出力の電
圧が差に相当する大きさだけ定常電圧から上昇する。
【0045】そして、電圧上昇した帰還整流器39の整
流出力の供給により、インバータ14の印加電圧が上昇
してこのインバータ14の出力電圧が引上げられ、両イ
ンバータ14,15の印加電圧が等しくなって出力電圧
の平衡が図られ、トランジスタ16〜19の印加電圧の
差が抑制される。
【0046】したっがて、出力トランス29,30に3
次巻線29c,30cを付加し、帰還整流器39,40
を備えたときは、トランジスタ16〜19に一層耐圧が
低くスイッチング周波数の高い素子を用いることがで
き、インバータ14,15及び出力トランス29,30
を一層小型化できる。
【0047】さらに、この実施例においては大容量のリ
アクトル37,38を備え、このリアクトル37,38
により両インバータ14,15の出力電流の不平衡を防
止し、トランジスタ16〜19等の破損を防止して信頼
性の向上も図っている。したがって、3相の400V
系,200V系に適用できる2入力電圧対応型の自動切
換え式のインバータ構成の小型,軽量で信頼性の高いア
ーク溶接機が実現できる。
【0048】そして、前記実施例では400V系,20
0V系の3相電源を入力の交流電源としたが、実施例と
異なる2種の3相電源等の多相電源又は単相電源が入力
の交流電源のときにも適用できるのは勿論である。ま
た、インバータ14,15等の構成は実施例に限定され
るものでなく、例えばインバータ14,15のトランジ
スタ16〜19の代わりにFET,IGBT等を用いて
もよい。
【0049】(第2の実施例)つぎに、第2の実施例に
ついて、図3を参照して説明する。図3において、図1
と同一符号は同一もしくは相当するものを示し、図1と
異なる点は構成を簡素化して一層小型化するため、図1
の各2個のダイオード32と33,34と35の代わり
に各1個のダイオード49,50を設け、図1の大容量
の2個のリアクトル37,38の代わりに小容量のリア
クトル51を設けるとともに、同一鉄心に巻回された電
流バランサ用の変流器52の2巻線52a,52bを1
次巻線29a,30aそれぞれに直列接続する。
【0050】そして、2次巻線29b,30bの出力は
ダイオード49,50を共用して全波整流され、並列合
成されてリアクトル51により平滑され、この平滑によ
り形成された直流が溶接機電源として出力端子36p,
36nから出力される。
【0051】さらに、インバータ14,15の出力電流
が不平衡になると、出力トランス29,30の1次巻線
29a,30aの電流を変流器52の逆の巻線52b,
52aが検出し、この検出に基づく2巻線52b,52
aの起電力によりインバータ14,15の出力電流の不
平衡が防止される。
【0052】そして、ダイオード,リアクトルの個数が
図1の場合より少なくなり、しかも、電流バランサとし
て図1の大容量の大型,大重量の2個のリアクトル3
7,38の代わりに小型,軽量な1個の変流器52を設
けるため、構成が簡素化し、一層の小型,軽量化が図ら
れる。
【0053】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるため、以下に記載する効果を奏する。比較器11の
出力に基づく切換制御器13の接続切換えにより、交流
電源の高電圧,低電圧に応じて入力整流器2の正,負の
直流出力端子2p,2n間に2個の平滑コンデンサ3,
6を直列又は並列に接続し、両コンデンサ3,6それぞ
れの正極,負極の端子間の直流を2個のインバータ1
4,15に供給し、両インバータ14,15の高周波交
流を2個の出力トランス29,30それぞれの1次巻線
29a,30aに供給し、両トランス29,30の2次
巻線29b,30bの出力を整流,合成して溶接機電源
を形成したため、交流電源が3相電源等であっても、高
電圧の交流電源の給電時のインバータ14,15の印加
電圧が低電圧の交流電源の給電時と同じ比較的低い電圧
に保持され、インバータ14,15の素子耐圧を低くし
て動作周波数を高くし、インバータ14,15及び出力
トランス29,30を小型,軽量にすることができる。
【0054】そのため、従来は不可能であった3相電源
の例えば400V系,200V系の両方で使用可能なイ
ンバータ構成の小型,軽量なアーク溶接機を提供するこ
とができる。
【0055】また、出力トランス29,30に3次巻線
29c,30cを付加し、2個の帰還整流器39,40
を備えると、インバータ14,15の電圧不平衡を防止
し、インバータ14,15の必要な素子耐圧を一層低く
して溶接機を一層小型,軽量にできる。
【0056】さらに、電流バランサ用の変流器52を備
えると、リアクトル等を用いない小型な構成でインバー
タ14,15の電流不平衡を防止し、インバータ14,
15の過電流等での破損を防止して信頼性を向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアーク溶接機の第1の実施例の結線図
である。
【図2】図1の出力トランスの構成図である。
【図3】本発明の第2の実施例の結線図である。
【符号の説明】
2 入力整流器 3,6 平滑コンデンサ 9,10 接続切換用の開閉器 11 比較器 13 切換制御器 14,15 インバータ 29,30 出力トランス 29a,30a 1次巻線 29b,30b 2次巻線 29c,30c 3次巻線 39,40 帰還整流器 52 変流器
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02M 7/48 D 9181−5H (72)発明者 森口 晴雄 大阪府大阪市東淀川区淡路2丁目14番3号 株式会社三社電機製作所内 (56)参考文献 特開 平5−104247(JP,A) 特開 昭56−80373(JP,A) 実開 昭61−31566(JP,U)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を整流する入力整流器と、切換
    器により前記入力整流器の正,負の直流出力端子間に直
    列又は並列に切換自在に接続される2個の平滑コンデン
    サと、 直列接続時に前記正の直流出力端子に接続される一方の
    前記平滑コンデンサの正極と直列接続時に前記負の直流
    出力端子に接続される他方の前記平滑コンデンサの負極
    との間の電圧を検出し,検出電圧と基準電圧とを比較す
    る比較器と、 前記比較器の出力により前記切換器を切換え,前記交流
    電源の高電圧,該電圧の約半分の低電圧により前記両平
    滑コンデンサを直列接続,並列接続に切換える切換制御
    器と、 前記両平滑コンデンサそれぞれの正極,負極間の直流に
    より動作して高周波交流を出力する半導体スイッチ素子
    構成の2個のインバータと、 前記両インバータそれぞれの出力が1次巻線に供給さ
    れ,2次巻線の出力が整流,合成されて溶接機電源を形
    成する2個の出力トランスとを備えたことを特徴とする
    アーク溶接機。
  2. 【請求項2】 2個の出力トランスそれぞれに3次巻線
    を設け、一方の前記出力トランスの前記3次巻線の出力
    を整流して他方の前記出力トランスの1次巻線が接続さ
    れた他方のインバータの入力側に注入し,前記他方の出
    力トランスの前記3次巻線の出力を整流して一方のイン
    バータの入力側に注入する電圧バランサ用の2個の帰還
    整流器を備えたことを特徴とする請求項1記載のアーク
    溶接機。
  3. 【請求項3】 高電圧の交流電源を400V系の電源と
    し、低電圧の交流電源を200V系の電源とし、かつ、
    比較器の基準電圧を410〜420Vの間の電圧とした
    ことを特徴とする請求項1記載のアーク溶接機。
  4. 【請求項4】 同一鉄心に巻回した2巻線を2個の出力
    トランスの1次巻線それぞれに直列接続した電流バラン
    サ用の変流器を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    アーク溶接機。
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