JP2651548B2 - シールリング - Google Patents

シールリング

Info

Publication number
JP2651548B2
JP2651548B2 JP2407311A JP40731190A JP2651548B2 JP 2651548 B2 JP2651548 B2 JP 2651548B2 JP 2407311 A JP2407311 A JP 2407311A JP 40731190 A JP40731190 A JP 40731190A JP 2651548 B2 JP2651548 B2 JP 2651548B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
expanded graphite
ring
seal ring
graphite body
wound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2407311A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04210167A (ja
Inventor
隆久 上田
昌彦 高岡
紳一郎 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Pillar Packing Co Ltd filed Critical Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority to JP2407311A priority Critical patent/JP2651548B2/ja
Publication of JPH04210167A publication Critical patent/JPH04210167A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2651548B2 publication Critical patent/JP2651548B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、弁棒のシー
ルに用いられるグランドパッキン、バルブボンネット、
各種機器のフランジのガスケット等として用いられるシ
ールリングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述のシール部材としては、例え
ば、図18に示すように、膨脹黒鉛リング23の両端面
に編組リング24,24をそれぞれ結合した第1従来例
のパッキンリング25と、図19に示すように、膨脹黒
鉛リング23の両端面にニットメッシュ成形体26,2
6をそれぞれ結合した第2従来例のパッキンリング27
と、図20に示すように、膨脹黒鉛リング23の各角隅
部にL字形断面の金属片28,28をそれぞれ結合した
第3従来例のパッキンリング29と、図21に示すよう
に、膨脹黒鉛リング23の両端面にジクザク形状に折曲
げてなる紐状シール部材30,30をそれぞれ結合した
第4従来例のパッキンリング31とがある。
【0003】しかし、上述の各パッキンリング25,2
7,31は、編組リング24と、ニットメッシュ成形体
26と、紐状シール部材30とを結合した寸法だけ厚く
なり、かつ、編組リング24と、金属片28と、紐状シ
ール部材30とを小径化することは技術的に困難であ
り、シール部分に応じたサイズに加工することができな
いという問題点を有している。
【0004】また、各パッキンリング25,27,29
は、編組リング24と、ニットメッシュ成形体26と、
金属片28との加工に手間がかかるという問題点を有し
ており、さらに、パッキンリング25の編組リング24
は耐熱性、応力保持が劣るためシール性に悪影響を与
え、かつ、パッキンリング31の紐状シール部材30は
締付け時の変形が乏しく、シール部分との密着性が小さ
いため高いシール性が得られないという問題点を有して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題に
鑑み、テープ素材をスパイラル状に巻回して形成した巻
回体と膨脹黒鉛体とを一体的に加圧接合することによ
り、補強部材の複合による膨脹黒鉛体のはみ出しやシー
ル性の低下を防止し、シール部分と対応した小さなサイ
ズの形状寸法に加工することができるシールリングの提
供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、リング状に
成形された膨張黒鉛体と、該リング状膨張黒鉛体の軸方
向端面または角隅部のうち少なくとも1箇所にテープ素
材をスパイラル状に巻回して中空状に形成した巻回体を
加圧成形によって扁平化したリング状巻回体とが一体的
に加圧接合されたシールリングであることを特徴とす
る。
【0007】
【発明の効果】この発明によれば、使用中の膨張黒鉛の
はみ出しが防止でき、かつ小さなサイズのシールリング
が容易に実現できる。さらに、扁平化されたリング状巻
回体とリング状膨張黒鉛体との密着性がきわめて良く、
シール性がきわめて高い。
【0008】また、耐熱性を保持しつつ巻回体によって
応力の保持性能が優れている。
【0009】
【実施例】この発明の第1実施例を以下図面に基づいて
詳述する。図面はリング形状に形成した膨脹黒鉛体の両
端面にステンレス製の巻回体をそれぞれ加圧接合したシ
ールリングを示し、図1および図2において、このシー
ルリング1は、リング形状に予備成形された膨脹黒鉛体
2の両端面2a,2aに、ステンレス製のテープ素材3
をスパイラル状に巻回して中空状に形成した巻回体4,
4を一体的に加圧接合している。
【0010】上述のシールリング1の製造方法は、図3
の(イ)に示すように、ステンレス製のテープ素材3を
スパイラル状に連続して巻回した後、同図の(ロ)に示
すように、長尺寸法に巻回された巻回体4を膨脹黒鉛体
2の一側端面2aと対応する長さに切断した後、同図の
(ハ)に示すように、巻回体4の両端部を接合してリン
グ形状に形成する。
【0011】次に、図4に示すように、予備成形された
膨脹黒鉛体2と、同径寸法に形成されたリング形状の巻
回体4,4とを金型5内部にセットして加圧成形する。
すなわち、金型5を構成する底型6の上面側中央部に中
型7を嵌合固定し、底型6の上面側外周部に外型8を嵌
合固定した後、これら各型6,7,8で形成される空間
部に膨脹黒鉛体2をセットする時に、一方の巻回体4を
膨脹黒鉛体2の下面側にセットし、かつ、他方の巻回体
4を膨脹黒鉛体2の上面側にセットする。
【0012】次に、図5に示すように、中型7と外型8
との空間部に押し型9を上方から挿入して、金型5内部
にセットされた膨脹黒鉛体2および巻回体4,4を加圧
することで、2本の巻回体4,4が扁平に変形して膨脹
黒鉛体2の両端面2a,2aに加圧接合され、図1およ
び図2に示すように、膨脹黒鉛体2と巻回体4,4とを
一体的に加圧接合してなるシールリング1を製造するこ
とができる。
【0013】このように上述のテープ素材3をスパイラ
ル状に巻回して形成した巻回体4,4と、予備成形した
膨脹黒鉛体2とを一体的に加圧接合してシールリング1
を製造するので、シール部分と対応した形状寸法にシー
ルリング1を加工することができ、加工が簡単であるた
め小径部品の製作に最適であり、かつ、巻回体4の複合
量が少ないためシール性の低下が少なく、用途に応じた
材料を選択することができ、選択材料の範囲が広くな
る。
【0014】しかも、巻回体4,4を扁平に変形させて
膨脹黒鉛体2に加圧接合しているので、締付け時におけ
る膨脹黒鉛体2の形状変化に応じて巻回体4,4が変形
し、シール部分と巻回体4,4とが面待遇で密着するた
め膨脹黒鉛のはみ出しを防止し、単体でも安定した高い
シール性が得られる。
【0015】この発明は、上述の実施例の構成のみに限
定されるものではない。図6は膨脹黒鉛体2の両端面2
a,2aおよび各角隅側段部2b…に同径寸法の巻回体
4,4を加圧接合した第2実施例のシールリング10を
示し、上述の第1実施例と同様にして加圧成形する。
【0016】すなわち、図7および図8に示すように、
予備成形された膨脹黒鉛体2を金型5内部にセットする
時に、一方の巻回体4を膨脹黒鉛体2の下面側にセット
し、かつ、他方の巻回体4を膨脹黒鉛体2の上面側にセ
ットした後、相互を加圧成形して、膨脹黒鉛体2の両端
面2a,2aおよび各角隅側段部2b…に巻回体4,4
を加圧接合する。
【0017】図9は膨脹黒鉛体2の各角隅側端面2c…
に各巻回体4…を加圧接合した第3実施例のシールリン
グ11を示し、すなわち、図10および図11に示すよ
うに、予備成形された膨脹黒鉛体2を金型5内部にセッ
トする時に、小径寸法に形成した巻回体4,4を膨脹黒
鉛体2の内周側縁部と対応する上下位置にセットし、か
つ、大径寸法に形成した巻回体4,4を膨脹黒鉛体2の
外周側縁部と対応する上下位置にセットした後、相互を
加圧成形して、膨脹黒鉛体2の各角隅側端面2c…に各
巻回体4…を加圧接合する。
【0018】図12は断面四角形に成形された膨脹黒鉛
体2の各角隅部2d…に各巻回体4…を加圧接合した第
4実施例のシールリング12を示し、上述の第3実施例
と同様にして加圧成形する。
【0019】すなわち、予備成形された膨脹黒鉛体2を
金型5内部にセットする時に、小径寸法に形成した巻回
体4,4を膨脹黒鉛体2の内周側角隅部2d,2dと対
応する上下位置にセットし、かつ、大径寸法に形成した
巻回体4,4を膨脹黒鉛体2の外周側角隅部2d,2d
と対応する上下位置にセットした後、相互を加圧成形し
て、膨脹黒鉛体2の各角隅部2d…に各巻回体4…を加
圧接合する。
【0020】図13は断面四角形に成形された膨脹黒鉛
体2の三箇所の各角隅部2d…に各巻回体4…を加圧接
合した第5実施例のシールリング13を示し、上述の第
4実施例と同様にして加圧成形する。
【0021】すなわち、予備成形された膨脹黒鉛体2の
内周側角隅部2dに小径の巻回体4を加圧接合し、か
つ、膨脹黒鉛体2の外周側各角隅部2d,2dに大径の
巻回体4,4を加圧接合している。
【0022】図14は断面台形に成形された膨脹黒鉛体
2の三箇所の各角隅部2d…に各巻回体4…を加圧接合
した第6実施例のシールリング14を示し、上述の第5
実施例と同様にして加圧成形する。
【0023】以上、これら第2〜第6実施例の各シール
リング10〜14は、第1実施例と同様にシール部分と
対応した形状寸法に加工することができ、同等の効果が
得られる。
【0024】なお、上述の巻回体4を構成するテープ素
材3に代えて、例えば、図15に示す膨脹黒鉛テープ1
5と金属箔16とを複合したテープ素材17と、図16
に示す膨脹黒鉛テープ15と金属網18とを複合したテ
ープ素材19と、図17に示す強度大の繊維素材(炭素
繊維、ガラス繊維、アラミド繊維その他)で編組(平打
ち組物)または製織(リボン織物)した編成物20と金
属線21とを複合したテープ素材22と(いずれも膨張
黒鉛体より高強度のテープ素材17,19,22であ
る)を用途に応じて選択使用してもよい。
【0025】これら各テープ素材17,19,22を用
いることで摺動特性を改善することができ、また、PT
EF等の合成樹脂テープ(図示省略)を使用することも
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシールリングの第1実施例を示す斜視
図。
【図2】シールリングの一部拡大縦断面図。
【図3】(イ)〜(ハ)は巻回体の成形工程図。
【図4】加圧成形前のセット状態を示す金型の縦断側面
図。
【図5】加圧成形後の接合状態を示す金型の縦断側面
図。
【図6】本発明のシールリングの第2実施例を示す一部
拡大縦断面図。
【図7】加圧成形前のセット状態を示す金型の縦断側面
図。
【図8】加圧成形後の接合状態を示す金型の縦断側面
図。
【図9】本発明のシールリングの第3実施例を示す一部
拡大縦断面図。
【図10】加圧成形前のセット状態を示す金型の縦断側
面図。
【図11】加圧成形後の接合状態を示す金型の縦断側面
図。
【図12】本発明のシールリングの第4実施例を示す一
部拡大縦断面図。
【図13】本発明のシールリングの第5実施例を示す一
部拡大縦断面図。
【図14】本発明のシールリングの第6実施例を示す一
部拡大縦断面図。
【図15】金属箔入りテープ素材の一部拡大断面図。
【図16】金属網入りテープ素材の一部拡大断面図。
【図17】編成物と金属線とを複合したテープ素材の一
部拡大断面図。
【図18】第1従来例のパッキンリングを示す一部拡大
縦断面図。
【図19】第2従来例のパッキンリングを示す一部拡大
縦断面図。
【図20】第3従来例のパッキンリングを示す一部拡大
縦断面図。
【図21】第4従来例のパッキンリングを示す一部拡大
縦断面図。
【符号の説明】
1,10〜14…シールリング 2…膨脹黒鉛体 3,17,19,22…テープ素材 4…巻回体 15…膨脹黒鉛テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭52−13352(JP,U) 実開 平2−105657(JP,U) 実公 平2−4285(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リング状に成形された膨張黒鉛体と、該リ
    ング状膨張黒鉛体の軸方向端面または角隅部のうち少な
    くとも1箇所にテープ素材をスパイラル状に巻回して中
    空状に形成した巻回体を加圧成形によって扁平化したリ
    ング状巻回体とが一体的に加圧接合されたシールリン
    グ。
JP2407311A 1990-12-07 1990-12-07 シールリング Expired - Lifetime JP2651548B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2407311A JP2651548B2 (ja) 1990-12-07 1990-12-07 シールリング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2407311A JP2651548B2 (ja) 1990-12-07 1990-12-07 シールリング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04210167A JPH04210167A (ja) 1992-07-31
JP2651548B2 true JP2651548B2 (ja) 1997-09-10

Family

ID=18516930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2407311A Expired - Lifetime JP2651548B2 (ja) 1990-12-07 1990-12-07 シールリング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2651548B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5637164Y2 (ja) * 1975-07-17 1981-09-01

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04210167A (ja) 1992-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5549306A (en) Knitting yarn for gland packing and gland packing made of said knitting yarn
US3604716A (en) Self-tightening seal
US3467398A (en) Seal assemblies
JPH02266164A (ja) 渦巻ガスケツト及びその製造法
US1942703A (en) Gasket
JPH07101065B2 (ja) 排気管継手用球面シール体の製造方法
JP2651548B2 (ja) シールリング
JP2974837B2 (ja) 密封部材
JP3110307B2 (ja) メタルガスケット
JP3028418B2 (ja) 圧力変形防止リング付き金属シール部材
EP0122260B1 (en) High pressure bellows capsule and method of making same
US4052077A (en) Shaft seal with clinch-butt metal case and method of making same
CA1337823C (en) Flexible ring seal
JP2004204991A (ja) 膨張黒鉛製シール材
JPH08219291A (ja) 金属被覆型ガスケット
JPS6110049Y2 (ja)
JP2811186B2 (ja) 圧縮変態型金属シール部材
EP0378436A2 (en) Elastic-type metal gasket
US9845876B2 (en) Gasket and method of producing gasket
JP2926157B2 (ja) 膨張黒鉛製リング状シール材およびその製造方法
JP2926156B2 (ja) 膨張黒鉛製リング状シール材およびその製造方法
JP2001349435A (ja) 自動緊塞ガスケット
JP2001349439A (ja) リングパッキン構造
JP2002039466A (ja) ホース用口金具
JPH04347068A (ja) シールリング