JP2650329C - - Google Patents

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JP2650329C
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特に染毛剤として有効な毛髪用組成物に関する。 〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕 従来、染毛剤としては、パラフェニレンジアミン系の酸化型染料を主成分とす
るものが多く使用されているが、この染毛剤は一部の人に皮膚かぶれやアレルギ
ー症を起こさせたり、上記染料の変異原性に関して疑いがもたれたりするなど、
安全性に問題がある上、アルカリ及び酸化処理によって毛髪が損傷される。この
た め、人体に安全な染毛剤として、これまでアミノ酸とケラチン加水分解物又はコ
ラーゲン加水分解物とを配合したもの(特開昭60−78915号公報)、アル
カリ金属塩とカゼイン、アミラーゼ及びグリシンとを併用したもの(特公昭50
−10384号公報)、ジヒドロキシアセトンとアミノ酸、ペプチド等の含窒素
化合物とを組み合わせたもの等の種々の染毛剤が提案されているが、これらのも
のはいずれも染毛性が十分ではない。 これに対し、人体に対し安全であると共に、染毛性が比較的良好な染毛剤とし
て、多価金属塩を含有する第1液とポリフェノール化合物を含有する第2液とか
らなるものが知られている(特公昭61−20523号公報及び同61−554
83号公報)。この染毛剤は、第1液及び第2液を順次毛髪に付着することによ
り、多価金属塩とポリフェノール化合物との反応によって有色錯体を形成するも
のである。 しかしながら、ポリフェノール化合物は、経時的に熱、光等により酸化して変
色し易く、従って、ポリフェノール化合物を含有する上記染毛剤第2液は保存時
等に著しく変色し、商品価値が低下する。このため、変色を防止する目的で、従
来ポリフェノール化合物を含む染毛剤第2液を不透明容器に充填することも行わ
れているが、この方法では十分な変色防止効果を得ることができない。 また、この第1液及び第2液からなる染毛剤は、染毛性の点で未だ十分満足す
べきものではない。 本発明は上記事情に鑑みなされたもので、ポリフェノール化合物の経時的な変
色を防止することができる染毛剤等として好適な毛髪用組成物を提供することを
目的とする。 〔課題を解決するための手段及び作用〕 本発明は、上記目的を達成するため、 (I)ポリフェノール化合物、 (II)下記式(A) (但し、Rは炭素数1〜18のアルキル基である。また、m,nはn/(m+n
)が0.3〜0.7となる数であり、全体の分子量は5万〜20万である。) で示される両性高分子物質から選ばれる1種又は2種以上を含有する毛髪用組成
物を提供する。 また、染毛用、特に多価金属塩を含有する第1液とポリフェノール化合物を含
有する第2液とからなる染毛剤において、第2液がプロリン、セリン、スレオニ
ン及び上記成分(II)から選ばれる1種又は2種以上を含有してなることを特
徴とする毛髪用組成物を提供する。 本発明の毛髪用組成物においては、ポリフェノール化合物に上記(II)成分
を併用したことにより、ポリフェノール化合物が酸化して着色することが良好に
防止される。また、染毛剤とした場合、染毛性が向上し、特に多価金属塩を含有
する第1液とポリフェノール化合物を含有する第2液とからなる染毛剤の第2液
としてプロリン、セリン、スレオニン及び上記(II)成分の少なくとも1種以
上を併用したものが好適に使用される。 このように着色防止性及び染毛性が向上する理由は必ずしも明らかではないが
、推測によれば、着色防止性に関してはポリフェノール化合物が上記(II)成
分に取り込まれ、ポリフェノール化合物の酸化が防止されるためではないかと考
えられ、また染毛性に関しては、上記(II)成分、プロリン、セリン、スレオ
ニンが毛髪の表面又は内部に固定され、それが毛髪と有色金属錯体との結合を媒
介するのではないかと考えられる。 以下、本発明につき更に詳しく説明する。 本発明の毛髪用組成物は、下記(I)及び(II)成分を含有してなるもので
あり、特に多価金属塩を含有する第1液と上記(I)成分を含有する第2液とな
る染毛剤の場合、第2液がプロリン、セリン、スレオニン及び上記(II)成分 の少なくとも1種以上を含有してなるものである。 (I)ポリフェノール化合物 この場合、ポリフェノール化合物としては、ピロガロール、レゾルシノール、
カテコール、ハイドロキノン、タンニン酸、没食子酸、没食子酸プロピル、ドー
パミン、D−ドーパ、L−ドーパ、D,L−ドーパ及びチユ、アセンヤク、アル
ニカ、ゲンノショウコ等のポリフェノール系植物エキス並びにこれらの誘導体か
ら選ばれる1種又は2種以上を好適に使用し得る。 (II)下記式(A) (但し、Rは炭素数1〜18、好ましくは1〜6のアルキル基である。また、m
,nはn/(m+n)が0.3〜0.7となる数であり、全体の分子量は5万〜
20万である)で示される両性高分子物質から選ばれる1種又は2種以上。 なお、上記(A)式の化合物として、具体的には三菱油化ファインケミカル社
製ユカフォーマーAM75−201,WH,202,204,205,206等
を挙げることができる。 この場合、ポリフェノール化合物の配合量は組成物全体の0.1〜10%(重
量%、以下同じ)、特に0.5〜7%とすることが望ましく、0.1%未満では
染毛性の向上が十分でなくなることがあり、10%を超えると系の安定性が低下
する場合が生じる。また、上記(II)成分、プロリン、セリン、スレオニンの
配合量は、組成物全体の0.01〜5%、特に0.05〜3%とすることが好適
で、0.01%未満では組成物の変色防止効果が不十分となる場合が生じ、5%
を超えると組成物が髪にべたついたり、ごわつき感を与えることがある。更に、
ポリフェノール化合物と上記(II)成分、プロリン、セリン、スレオニンとの
配合比は重量比で100:1〜1:10とすることが好ましい。 上記ポリフェノール化合物と(II)成分、プロリン、セリン、スレオニンと で染毛剤第2液を調製する場合、他の適宜成分を常法に従って混合することがで
きる。この場合、上記他の成分としては、流動パラフィン、ワセリン、ステアリ
ン酸、セトステアリルアルコール、イソプロピルパルミテート、オクチルドデカ
ノール、スクワラン、植物油、イソステアリン酸、芳香族一価アルコール(ベン
ジルアルコール等)、ラノリンアルコール、コレステロール等の油分、ポリオキ
シエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンステアリルエーテル等の非イオン
活性剤、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジオレイルジメチルアン
モニウム、ポリオキシエチレン塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のカチ
オン活性剤、アルキル硫酸ナトリウム等のアニオン活性剤、アルキルベタイン等
の両性活性剤、プロピレングリコール、グリセリン、マービット、ポリエチレン
グリコール、1,3−ブチレングリコール等の保湿剤、アニオン、ノニオン及び
カチオン性樹脂、還元剤(亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、L−システィン
誘導体等)、クエン酸、リンゴ酸等の有機酸またはその塩、1−メントール、カ
ンファー等の清涼感付与剤、エタノール等の有機溶剤、殺菌剤(イソプロピルメ
チルフェノール等)、エチレンカーボネート、N−メチル−2−ピリドン、色素
、香料等から選ばれる1種又は2種以上のものを適宜用いることができる。 なお、上記染毛剤第2液と組み合せて用いる染毛剤第1液は多価金属塩を含有
するものであるが、この場合多価金属塩としては、硫酸第1鉄、硫酸第2鉄、塩
化第1鉄、塩化第2鉄、酢酸第1鉄、酢酸第2鉄、硝酸第1鉄、硝酸第2鉄、ク
エン酸鉄アンモニウム、リン酸第1鉄、リン酸第2鉄、フェロシアン化カリウム
、フェリシアン化カリウム等の鉄塩、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、硫酸亜鉛、酢酸亜鉛
等の亜鉛塩、酢酸鉛、硫酸鉛、硝酸鉛、塩化鉛等の鉛塩及び硫酸銅、塩化銅等の
銅塩といった鉄、亜鉛、鉛、銅等の水溶性塩などを挙げることができる。 〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明の組成物によれば、ポリフェノール化合物の酸化
に起因する組成物の変色が良好に防止され、また特に本発明の組成物は多価金属
塩を含む第1液とポリフェノール化合物を含む第2液とからなる染毛剤の第2液
として使用されて、該第2液の変色を確実に防止すると共に、このように染毛剤
第2液として用いた場合、該染毛剤の染毛性を確実に向上させるものである。 以下実施例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定
されるものではない。 〔実施例1〜6、比較例1,2〕 下記第1表に示す第1液と第2液とからなる染毛剤を調製し、これら染毛剤の
染毛性及び各第2液の着色性を下記方法で評価した。結果を第1表に併記する。染毛性評価法 毛束(3g、長さ15cm、白髪率15〜20%)に第1液を十分塗布し、4
0℃で30分間放置した後、第2液を十分塗布し、更に40℃で10分間放置し
た後、毛束を水ですすぐ。毛束を乾燥した後、色差計(日本電色工業社製101
D型)でL,a,bを測定し、未処理毛との色差(△E)を求め、染毛性を評価
した。なお、肉眼で染毛していると認知できる最低レベルの(△E)は2.0で
ある。着色性評価法 各第2液を40℃で1週間保存した後、着色しているか否かを下記基準により
官能評価した。 ○:保存前と比べて全く色が変化していない。 △:保存前と比べてやや色が変化し、着色がやや認められる。 ×:保存前と比べて色が変化し、着色が認められる。 ××:保存前と比べて著しく色が変化し、着色が著しく認められる。 なお、第1表において、ユカフォーマー204,WH,206はいずれも前記
(A)式で示される化合物であり、ユカフォーマー204はR=3、n/(m+
n)=0.45、分子量が7000、ユカフォーマーWHはR=2、n/(m+
n)=0.6、分子量が7000、ユカフォーマー206はR=5、n/(m +n)=0.35、分子量が7000のものである。 〔実施例7〕 下記第1液と第2液とからなる染毛剤を調製し、上記と同様に染毛性及び着色
性を評価した。 第1液; 硫酸亜鉛 3.0% 硫酸銅 1.0 ピロリドンカルボン酸ナトリウム 0.2 水酸化ナトリウム 0.3 ローカストビーンガム 2.0 マンニット 1.0 水 バランス 計 100.0% 第2液; D,L−ドーパ塩酸塩 2.0% 没食子酸プロピル 1.0 タンニン酸 0.5 アセンヤク 0.5 ブドウ糖 1.0 ポリオキシエチレン(30)ステアリルエーテル 1.0 ユカフォーマー201 0.3 エタノール 15.0 水 バランス 計 100.0% 染毛性(△E) :7.2 第2液の着色性 :○ 〔実施例8〕 下記第1液と第2液とからなる染毛剤を調製し、上記と同様に染毛性及び着色
性を評価した。 第1液; 塩化第1鉄 2% N−アセチル−L−システィン 1% トリエタノールアミン 適量を加えて第1液 をpH5.0に調製 水 バランス 計 100.0% 第2液; 没食子酸プロピル 1.0% カテコール 1.0 グァガム 0.5 L−プロリン 0.05 プロピレングリコール 3.0 エタノール 5.0 水 バランス 計 100.0% 染毛性(△E) :7.0 着色性 :○ 〔実施例9〕 上記実施例8と同一の第1液と下記第2液とからなる染毛剤を調製し、上記と
同様に染毛性及び着色性を評価した。 第2液; レゾルシン 2.0% ベンジルアルコール 1.0 ポリオキシエチレン(30)硬化ヒマシ油 1.0 L−スレオニン 3.0 L−セリン 2.0 カチオン化セルロース 0.3水 バランス 計 100.0% 染毛性(△E) :6.5 着色性 :○ 〔実施例10〕 上記実施例8と同一の第1液と下記第2液とからなる染毛剤を調製し、上記と
同様に染毛性及び着色性を評価した。 第2液; 没食子酸タンニン 1.0% エチレンカーボネート 0.5 クエン酸 0.03 コレステロール 0.1 グリセリン 1.0 ピロリドンカルボン酸ナトリウム 0.1 D,L−スレオニン 2.0 水 バランス 計 100.0% 染毛性(△E) :7.2 着色性 :○ 以上の実施例1〜10、比較例1,2の結果より、本発明の組成物による染毛
剤第2液は、着色し難いと共に、染毛性が良好であることが認められる。 〔参考例〕 下記第1液と第2液とからなる染毛剤を調製し、上記と同様に染毛性及び着色
性を評価した。 第1液; 塩化第1鉄 5% N−アセチル−L−システィン 5% トリエタノールアミン 適量添加して第1液 をpH5.0に調整 ユカフォーマー204 1% 水 バランス 計 100.0% 第2液; ピロガロール 5.0% エタノール 20.0 水 バランス 計 100.0% 染毛性(△E) :6.8 着色性 :××

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記成分(I)及び(II)を含有することを特徴とする毛髪用組成物。 (I)ポリフェノール化合物、 (II)下記式(A) (但し、Rは炭素数1〜18のアルキル基である。また、m,nはn/(m+n
    )が0.3〜0.7となる数であり、全体の分子量は5万〜20万である。) で示される両性高分子物質から選ばれる1種又は2種以上。 2.染毛用である請求項1記載の毛髪用組成物。 3.多価金属塩を含有する第1液とポリフェノール化合物を含有する第2液と
    からなる染毛剤において、第2液がプロリン、セリン、スレオニン及び請求項1
    記載の(II)成分から選ばれる1種又は2種以上を含有してなることを特徴と
    する毛髪用組成物。

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