JP2648707B2 - 鋳銑機注入樋の滓掻き出し方法 - Google Patents
鋳銑機注入樋の滓掻き出し方法Info
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Description
鋳物を製造する鋳銑機注入樋の滓掻き出し方法に関する
ものである。
銑を混銑車または溶銑鍋に定められた量を受銑後、樋等
を通して連結コンベアを構成するモールドを連続的に回
転しながら、モールド中に順次注入し、注水、送風等に
よって冷却後、落部で貨車等の運搬具上に型銑を落下さ
せる方法がとられている。この場合製品重量を均一化す
るため、モールドおよびその連結コンベアに傾斜を持た
せ、溶湯が順次下部に流れるようにし、また、同時にコ
ンベア速度、樋等の傾斜角度を調整して注入量を制御し
ている。このように、従来の鋳銑機は注入部から凝固部
にかけて傾斜を持たせた構成がなされている。
は注入樋に滓などの付着物が付着する場合は均一な流れ
が阻害され、モールドへの供給量が変動するため、一定
重量の型銑を連続的に製造することが出来ない場合が生
じる。これらの流れの変動を防止するために、従来は鋳
銑機注入樋の熔銑の流れを目視にて鋳銑樋に滓などの付
着物が付着したことを確認したときは、樋近傍にて掻き
出し部材を人間が保持し、掻き出し作業を行っているの
が実情である。
掻き出しのため、樋近傍にて掻き出し部材を人間が保持
し、掻き出し作業を行っているために、樋近傍の高温、
多塵の悪環境下での重筋人手作業で行われていることに
なり、作業環境の問題並びに危険が伴う保安、衛生上で
の問題がある。
下並びに保安、衛生上での問題を解消すべく、発明者ら
は鋭意工夫を重ねた結果、この悪環境下の作業を人手作
業ではなく、ロボット等を使用して自動的に作業するこ
とを提供せんとするものである。その発明の要旨とする
ところは、(1)鋳銑機の鋳銑樋の付着物を掻き取る装
置において、鋳銑樋の形状および溶融金属の流れにより
決まる掻き出し部材の動きパターンを予め設定し、該動
きパターンをプログラム制御にて再現することを特徴と
する鋳銑機注入樋の滓掻き出し方法。(2)鋳銑機の鋳
銑樋の付着物を掻き取る方法において、鋳銑樋の付着物
の位置をマップ的画像処理し、該画像処理に基づいて、
掻き出し部材の動き軌道を生成し、その軌道に沿って掻
き出し部材の動きを自動的に作動制御することを特徴と
する鋳銑機注入樋の滓掻き出し方法にある。
説明する。図1は本発明に係る鋳銑機注入樋の概略斜視
図である。図1に示すように、樋1と鋳型列2からなる
鋳銑機において、樋1の近傍に掻き出し部材3を備えた
滓掻き出し装置4が配置されている。このような鋳銑機
において、トピード10より熔銑が大樋5に注入され、
引続き樋1から、鋳型列2に注入されて、鋳物が製造さ
れるものである。図2は樋の拡大斜視図である。図2に
示すように、樋1に溶融金属流6が生じていて、この溶
融金属流6は流入部7から鋳型列2に注がれるものであ
る。このように樋を有する鋳銑機では、図3に示すよう
に滓8により熔偏流が生じ均一な鋳物を生産することが
困難となる。すなわち、図3は樋の溶融金属の流れ状態
を示す断面図である。
うに掻き出し部材3にて滓8を掻き出し流れを調整す
る。すなわち、図4(A)に示すように樋底部13に付
着した滓8を掻き出し部材3によって溶融金属流11の
方向に掻き出し、溶融金属の流によって、図4(B)の
ように下流に流し出すものである。図5は、樋部におけ
る溶融金属流の状態を示す概念図である。この図5に示
すように掻き出し部材3が樋側壁14に倣うように側壁
動きパターン9及び溶融金属流11に沿うような金属流
動きパターン11並びに注入部に平行な動きパターン1
2若しくはそれらの複数の動きパターンが考えられ、こ
れらの各動きパターンを予め決定しておく必要がある。
を区別した状態を示す図である。この図6に示すよう
に、側壁14に倣うように流れるもの4つ、流れに沿う
もの2つ、注入部に平行なもの1つの7パターンを予め
決定しておく。この決定のもとに、滓掻き出し装置4に
おける掻き出し部材3を例えば左側壁、中央部、右側壁
での長掻きの場合、また左側壁、中央部、右側壁での短
掻きの場合、並びに横掻きの7通りの掻き出し方に区分
し、図6のように、長掻きするものをの樋底面に
沿って左側壁、中央部、右側壁の何れかを決定して掻き
出し部材を作動させるか、また、短掻きするものとして
はの樋の手前を左側壁、中央部、右側壁の何れか
を決定して掻き出し部材を作動させる。
のとしてを決定し、樋の流れに対して横方向の掻き出
しを作動させるように構成している。このように、滓掻
き出し装置4にて掻き出し部材3を鋳銑樋の形状および
溶融金属の流れにより、例えば前記7パターンのような
動きパターンを予め決定しておき、鋳銑樋のある部分に
滓等の付着物が付着したときは、その7パターンのどの
位置に付着したかによって、7パターンのどのパターン
を作動させたら、この付着物が掻き出せるかを決定し
て、動きパターンをプログラムにて制御して作動させる
ような構成を成すものである。
念断面図である。図7に示すように滓掻き出し装置にて
樋への付着物の位置から、掻き出し部材の動き軌道を生
成するものである。すなわち、付着物の位置を決定する
ために、樋の断面横方向に付号A,B,C及び溶融金属
流れ方向にa,b,c,dを付けると、例えば付着物の
位置及び大きさはAb,Bb,Ccの3個所に渡るマッ
プ状態で示される。すなわち樋底面に付着されている付
着物形状15を画面上に描き出させる画像処理操作を行
い、この位置に有る付着物についての掻き出し部材の動
きの軌道16はAb→Bb→Ccとする。このような滓
掻き出し装置に指令し、その結果を作動をさせることで
付着物を掻き出して、流れを調整するものである。
プ的に画像処理し、その画像処理に基づいて、どの位置
からの滓掻き出し装置による掻き出し部材を軌道上に如
何なる作動をさせるかを決定した上で掻き出し部材の動
きを自動的に作動制御させることによって、人の手によ
らず、滓掻き出し装置をロボットを使用して実施可能と
したものである。これによって、高温なる悪環境下の作
業を自動操作で実現することが出来、しかも極めて安全
な作業として確実に実施することが出来るものである。
とによって、従来の樋近傍の高温、多塵の悪環境下での
前筋人手作業が排除され、ロボット等による自動掻き出
し作業によって作業環境が改善され、危険な処理作業が
皆無となることが出来る工業上極めて優れた効果を奏す
るものである。
る状態を示す図
状態を示す図
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 鋳銑機の鋳銑樋の付着物を掻き取る方法
において、鋳銑樋の形状および溶融金属の流れにより決
まる掻き出し部材の動きパターンを予め設定し、該動き
パターンをプログラム制御にて再現することを特徴とす
る鋳銑機注入樋の滓掻き出し方法。 - 【請求項2】 鋳銑機の鋳銑樋の付着物を掻き取る方法
において、鋳銑樋の付着物の位置をマップ的画像処理
し、該画像処理に基づいて、掻き出し部材の動き軌道を
生成し、その軌道に沿って掻き出し部材の動きを自動的
に作動制御することを特徴とする鋳銑機注入樋の滓掻き
出し方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4184245A JP2648707B2 (ja) | 1992-07-13 | 1992-07-13 | 鋳銑機注入樋の滓掻き出し方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4184245A JP2648707B2 (ja) | 1992-07-13 | 1992-07-13 | 鋳銑機注入樋の滓掻き出し方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0623523A JPH0623523A (ja) | 1994-02-01 |
JP2648707B2 true JP2648707B2 (ja) | 1997-09-03 |
Family
ID=16149930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4184245A Expired - Fee Related JP2648707B2 (ja) | 1992-07-13 | 1992-07-13 | 鋳銑機注入樋の滓掻き出し方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2648707B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114082903B (zh) * | 2021-10-29 | 2023-05-26 | 重庆钢铁股份有限公司 | 一种铸铁机出铁口及其使用方法、更换方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54117304A (en) * | 1978-03-03 | 1979-09-12 | Kurosaki Refractories Co | Iron residue treating method |
JPS60197535A (ja) * | 1984-03-21 | 1985-10-07 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 連続式アンロ−ダの運転方法 |
JPH02130389A (ja) * | 1988-11-11 | 1990-05-18 | Nippon Steel Corp | 3枚の滓掻き出し板による排滓方法および3枚の滓掻き出し板を有する排滓機 |
JPH07102449B2 (ja) * | 1990-07-18 | 1995-11-08 | 三菱マテリアル株式会社 | 分岐樋用スラグスキミング装置 |
-
1992
- 1992-07-13 JP JP4184245A patent/JP2648707B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0623523A (ja) | 1994-02-01 |
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