JPH02130389A

JPH02130389A - ３枚の滓掻き出し板による排滓方法および３枚の滓掻き出し板を有する排滓機

Info

Publication number: JPH02130389A
Application number: JP28396088A
Authority: JP
Inventors: Kunihiko Rikihisa; 力久　邦彦; Yasuharu Tanaka; 田中　億春; Nobuyuki Kitagawa; 信行北川; Kiyoharu Ito; 清春伊藤
Original assignee: Nittetsu Plant Designing Corp; Nippon Steel Corp
Current assignee: Nippon Steel Corp; Nippon Steel Plant Designing Corp
Priority date: 1988-11-11
Filing date: 1988-11-11
Publication date: 1990-05-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野コ本発明は、取鍋等の溶融金属容器に注入された溶融金属
上に浮遊する滓を、短時間に大量に掻き出すことを目的
とした排滓方法および排滓機に関する。

［従来の技術］従来、滓の鍋からの掻き出しにあっては、第４図（Ａ）
　（Ｂ）に示すように鉄板ないしは鉄板に耐火物を張っ
て作られた掻き板１をアーム２で支持し、これらを機械
的に矢印４方向に操作させ、溶銑５上の滓６を鍋口より
鍋外に排出してる。３は取鍋、７は掻き出された滓であ
る。

［発明が解決しようとする課題］ところが、この方法によると一般に鍋は円筒形のため、
滓の掻き出し板の幅を大きくすることができないために
、滓の掻き出しに長時間を要するという欠点と、掻き出
し板の幅が小さいために、滓を鍋の奥から鍋口より掻き
出す間に撞き出し板によって集められた滓がふたたび元
に逆流してしまうので、如何にしても短時間の間に十分
な滓掻き出しが行い難いという欠点を持っていた。

従来、これらの欠点に鑑み、幅大の掻板で溶鉄上の大部
分の滓を鍋口近傍まで掻き集め、この掻き集められた滓
を小幅の掻板によって排出しようというリンク式の除去
装置が提供されていた（実公昭４８−５１２３号公報）
。

しかしながらこの方法では、複雑な機構部が常に溶銑等
にさらされ、熱変形をきたし、作動不良等の故障が生じ
やすく、機械の寿命が短くなって交換頻度が高く、稼働
基低下等の問題があった。

さらにユニットが同一のため、大幅な掻板と小幅な掻板
とを単一に、かつ自在に運転することが行い難いという
新たな欠点を持たざるを得なかつた。

［課題を解決するための手段］本発明は、下記の手段により上述の問題点を解決した。

１、溶融金属容器の溶融金属上面の滓を３枚の掻き出し
板で掻き出す際、溶融金属上面の全ストロークを掻き出
すモードと、約２７３のストロークを掻き出すモードと
、約１／２のストロークを掻き出すモードと、約１７４
のストロークを掻き出すモードと、その他に必要なスト
ロークの掻き出しモードを設定し、滓の量と性状に応じ
て、必要な掻き出しモードと、そのモードの順番を決め
て、排滓パターンを設定し、少なくとも、選択した排滓
パターンで１回以上の繰り返し掻き出しを行い、かつ、
３枚の掻き出し板の両端の、掻き出し板間隔の拡縮パタ
ーンを各掻き出しモードで設定することを特徴とする３
枚の滓掻き出し板による排滓方法。

２、溶融金属上に浮遊する滓を掻き出す装置において、
２枚の補掻き出し板の間隔を変更可能にしだ補掻き排滓
機を進退自在に設け、前記２枚の補揉き出し板の間に１
枚の主掻き出し板を有する主掻き排滓機を、前記補掻き
排滓機と別個に進退自在に設けてなることを特徴とする
３枚の滓渣き出し板を有する排滓機。

［作用コ本発明は、例えば、多量で流動性の悪い滓を掻き出す場
合は、手前の滓から、順に奥側の滓を掻き出すパターン
（１／４ストロークモード→　１／２ストロークモード
→　２／３ストロークモード→全ストロークモード）を
、また多量で流動性の良い滓を掻き出す場合は、中央の
滓から、いきなり掻き出し、奥側の滓を掻き出すパター
ン（２／３ストロークモード→全ストロークモード）を
選択することにより、能率良く短時間に大量の滓を掻き
出すことができる。このように、滓の性質により掻き出
しパターンを設定しているので、滓の性質が判明すれば
最適な滓掻き出しが容易にできる。

また、２枚の補橿き出し板の間隔を変更可能にしている
ので、主掻き出し板で掻いた滓が逆流しないように、逆
流しようとする滓を、補掻き出し板の間隔を適正に調整
することにより阻止１Ｖることは勿論、金属容器の幅に
応じて、補掻板の間隔を調整できる。

さらに、土描き出し板と、２枚の補掻き出し板とは別々
に進退できるので、掻き出し方向の、主掻き出し板と補
掻き出し板との間隔を滓の逆流防止等に適正な間隔に調
整できることは勿論、主１蚤き出し板か補掻き出し板の
どちらかか故障しても、故障していない掻き出し板で排
滓を続行できる。

［実施例］以下本発明の実施例を図面を用いて具体的に説明する。

第１図において、２枚の補掻き出し板８．９は各々アー
ム２１．　Ｉｆに固着されており、該アームの中間部は
軸受１２で上下左右に回動自在にコラム１３に釉支され
ている。後端部は軸受２２．２３．２４と、ロッド２５
を介して開閉シリンダー１６（補掻き出し板間隔変更用
シリンダー）に連結されている。

方、開閉シリンダー１６の他端は、アーム１１２１に剛
に取付けられたロッド２６に固着されたロッド２７に軸
支されている。該ロッド２７には・−軸上に配された２
個の補掻き出し板上下動シリンダー１４および１５が連
結されている。

方のシリンダー１５はアーム１１．２＋を介して補掻き
出し板８．９の上下動作用、他方のシリンダー１４は同
じく補掻き出し板８，９の上下動微調整用である。シリ
ンダー１４の他端は補掻き台車１０に軸支されている。

補掻き出し板８．９の間隔変更は、シリンダー１６の伸
縮によりアーム１１．２１の水平方向の開閉動作で行う
。また、台車１０（補掻き台車）の前後進により、補掻
き出し板８，９の鍋内位置を決定する。

以上の構造により補掻き排滓機３１が構成される。

同様に主掻き出し板１は、アーム２０の先端に固着され
ており、該アームの後端寄り中間部は軸受２８て回動自
在に台車１７上のコラム２９に軸支されている。また、
アーム２０の後端部は台車１７上に設置された主掻き出
し板上工作動用シリンダー１８と、上下微調整用シリン
ダー１９に連結されている。台車１７（主掻き台車）の
前後進により、主掻き出し板１の鍋内位置を決定する。

以上の構造により主掻き排滓機３０が構成される。

尚、７は掻き出された滓である。

本発明は、これら２台の台車、即ち主排滓機と補排滓機
を相互に位置検出しながら同時運転を行うが、本排滓機
の特徴は、予め設定された排滓パターンを操作者が鍋内
滓の量に応じ選択抽出して、自動運転を行うことにある
。

次に本発明による自動運転排滓パターンの実例を第２図
を用いて説明する。まず、鍋の奥行き方向にＡ、Ｂ、Ｃ
，Ｄの４つのストロークによる４つの掻き出しモード１
〜４を設定する。第２図（イ）がモード１で溶融金属上
面のほぼ全ストロークを掻き出す場合、第２図（ロ）が
モード２で約２７３のストロークを掻き出す場合、第２
図（ハ）がモード３で約１／２のストロークを掻き出す
場合、第２図（ニ）がモード４で約１７４のストローク
を掻き出す場合である。同時に補掻き出し板間隔を鍋の
奥行きに対する平面幅に対応するように設定された間隔
の拡縮パターンａ、ｂ、ｃ、ｄを設定する。

この１蚤き出しストロークと、補掻き出し板間隔拡縮パ
ターンの組合わされた４つの掻き出しモードから、滓の
量に応じて適宜選択抽出して排滓パターンを設定し、排
滓作業を行う。

排滓パターン選択の例を次に述べる。

■多量滓で、かつ流動性の悪い滓の場合排滓効果を上げ
るために鍋の手前から順に鍋の奥へと掻き出し作業を行
うためにモード４→モード３→モード２→モード１の組合わせ排
滓パターンを選択する。

■多量滓で、かつ流動性の良い滓の場合鍋の中央部から
鍋の奥へと一気に掻き出し作業を行うためにモード２→モード１の組合わせ排滓パターンを選択する
。

第３図は前述第２図のモード４→モード３→モード２→
モード１の組合わせである本発明の一実施例排滓パター
ンと従来法とを比較した実機の１１５水モデルテストの
結果である。

図から明らかなように、掻き出し板３枚時は鍋内滓量が
多いときに有効であり、掻き出し板１枚の約３分の１の
撞き出し回数でよい。

なお、本発明では第２図に示した掻き出しモードに限ら
ず、その他必要なストロークの掻き出しモードを設定し
、必要に応じて適宜用いることも可能である。

［発明の効果コ以上説明した本発明によれば、下記の顕著な効果を奏す
る。

■排滓時間が従来の約１７３に短縮でき、排滓作業の稼
働率が向上し、溶融金属の放散熱量も減少できる。

■鍋内滓量および原性状に応じて操作者が適正パターン
を選択し、自動運転を行うことを可能としたので排滓作
業が簡単となる。

■掻き出し板を設けた台車が２台用意されているため、
万一片方が故障をきたしても他の１台で通常の排滓作業
が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１．２．３図は本発明の実施例の図面で、第１図は排
滓機の全体概念図、第２図（イ）〜（ロ）は掻き出しモ
ードの４モードを示した図面、第３図は排滓量と掻き出
し回数の、従来法と本発明の方法との比較図、第４図（
Ａ）（Ｂ）は従来の掻き出し作業の上面図と側面図であ
る。１・・・主掻き出し板、３・・・溶融金属容器（取鍋）
５・・・溶融金属（溶銑）、６・・・滓、８．９・・・
補掻き出し板、ｌＯ・・・補掻き台車、１１．２１・・
・補撞きアーム、１４・・・補撞き出し板上下動シリン
ダー、１５・・・補掻き出し板上下動微調整用シリンダ
ー、１６・・・開閉シリンダー（補掻き出し板間隔変更
用シリンダー）、１７・・・主掻き台車、１８・・・土
掻き出し板上下動シリンダー、１９・・・主掻き出し板
上下動微調整用シリンター、２０・・・主掻きアーム、
３０・・・主掻き排滓機、３１・・・補掻き排滓機。

Claims

【特許請求の範囲】１、溶融金属容器の溶融金属上面の滓を３枚の掻き出し
板で掻き出す際、溶融金属上面の全ストロークを掻き出
すモードと、約２／３のストロークを掻き出すモードと
、約１／２のストロークを掻き出すモードと、約１／４
のストロークを掻き出すモードと、その他に必要なスト
ロークの掻き出しモードを設定し、滓の量と性状に応じ
て、必要な掻き出しモードと、そのモードの順番を決め
て、排滓パターンを設定し、少なくとも、選択した排滓
パターンで１回以上の繰り返し掻き出しを行い、かつ、
３枚の掻き出し板の両端の、掻き出し板間隔の拡縮パタ
ーンを各掻き出しモードで設定することを特徴とする３
枚の滓掻き出し板による排滓方法。２、溶融金属上に浮遊する滓を掻き出す装置において、
２枚の補掻き出し板の間隔を変更可能にした補掻き排滓
機を進退自在に設け、前記２枚の補掻き出し板の間に１
枚の主掻き出し板を有する主掻き排滓機を、前記補掻き
排滓機と別個に進退自在に設けてなることを特徴とする
３枚の滓掻き出し板を有する排滓機。