JP2648460B2 - 建物の屋根防水構造 - Google Patents

建物の屋根防水構造

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、建物の屋根(陸屋
根)の防水構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術及びその課題】建物の屋根の防水構造とし
て、屋根の床全面に防水シートを、隣接する防水シート
と水密に接続しながら敷きつめて行く方法が一般に実施
されている。しかし、この防水構造においては、床面と
防水シートの間全面が空隙となっているため、施工後に
漏水が生じると、その漏水は屋根上面に拡散するため、
漏水箇所を発見することはきわめて困難である。 【0003】そのため、漏水が生じた場合の補修防水工
法としては、一般に、前記施工した防水層上全面に、更
に防水シートを敷く防水構造を施工しているのが現状で
あるが、全面施工のため、補修防水施工費としては著し
くコスト高となっている。 【0004】ところで、建物の屋根防水構造として、
水すべき部分に、表面に合成樹脂の膜層を有する桟体
を、敷設すべき防水シートの幅寸法に等しい間隔を保っ
て並列固定し、次に防水シートの両側縁を、前記並列固
定した桟体中の2条の桟体上に前記膜層を介して固着す
るとともに重ねて溶着又は接着により固着して防水シー
トを貼りつめたものがある(特開昭60−5957号
)。 【0005】この屋根防水構造は、降雨直後や、降雪地
帯でも降雪なきときに除雪して実施し得るもので、コン
クリート床面が湿潤していても、先ず桟体を所定間隔を
保って並列し且つ釘打込みにより固定し、防水シートは
その両側縁を2条の桟体上に重ね、且つ桟体表面の合成
樹脂膜層を利用して溶着又は接着剤により接着するもの
であり、工期が遅延するおそれがない。この防水構造を
浮かし貼り構造と称している。 【0006】しかしながら、この浮かし貼り構造の場合
も防水シートが破れて漏水すると、その水は各桟体の
下方の微小すき間を経て拡散するので、前記の桟体を使
用せずに隣接する防水シートを接続して敷いた防水構造
と同様、漏水箇所の発見が困難である。 【0007】そこで、この発明の課題は、上記浮かし貼
構造により配設固定した桟体で構成される各区画を多
くして、その各区画毎に、漏水時の水溜めを可能とし、
点検又は検知機構により水が溜っている区画を容易に発
見し得て、その漏水部分の防水シートのみ貼り替え得る
ようにすることにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、第1の発明は、上述の浮かし貼り構造において、
並列する桟体間に、その桟体の長さ方向に適宜間隔毎に
これらの桟体に交差する桟体が設けられ、且つこれらの
並列及び交差する各桟体にはその下面全長に亘り柔軟弾
性材からなるシーリング材が接着固定されて、このシー
リング材は屋根床面に水密に密着しているとともに、桟
体のつき合わせ部も水密処理が施されている構成とした
のである。 【0009】又、第2の発明は、上記の第1の発明の構
成において、さらに、上記桟体により形成される屋根の
各区画内に電極が配置されて、漏水による各区画内の電
極間の電気特性の変化でもって、その漏水を検出するよ
うにした構成としたのである。 【0010】 【作用】このように構成するこの第1、第2の発明の建
物の屋根防水構造にあっては、各桟体がシーリング材を
介して床面に水密とされているとともに各桟体のつき合
わせ部も水密とされているため、防水シートの破損など
によって漏水が生じても、その漏水は桟体で囲まれる区
画内に溜まることとなる。このため、この溜まった漏水
を、その貯留による防水シートの膨出を目視、又は電極
間の電気特性変化などによって検知すれば、漏れ個所を
容易に知ることができ、その漏水区画だけ、防水シート
を張り換えればよい。 【0011】 【実施例】図1に建物の防水構造の一実施例を施工した
屋根の一部分を示し、1は屋根(陸屋根)、2はパラペ
ットである。 【0012】3aは屋根1に、防水シート4の幅寸法に
等しい間隔を保って並列固定した桟体であり、この桟体
3aは図2に拡大して示すようにプレート型の長尺金属
板等の芯板5の表面に防水シート4と同効材質の熱可塑
性合成樹脂、例えば塩化ビニル樹脂の膜層6が形成して
ある。 【0013】7は桟体3aに形成した等間隔毎の釘孔で
あり、これに釘8を通して釘を屋根1に打込むことで桟
体3aが固定される。 【0014】防水シート4はその両側縁を隣接する2条
の桟体3a上にそれぞれ重ねて熱風又は溶剤により膜層
6を介して溶着し、この防水シート4の側縁には隣接し
て貼る防水シート4の対向する側縁を重ねて熱風による
相互の溶融又は溶剤により溶着する。このとき、桟体3
aの膜層6と防水シート4とが異なる合成樹脂で溶着が
不能の場合は接着剤による接着とする。 【0015】防水シート4の、長さ方向に接続すべき部
分には並列する桟体3a間に、これと直角の向きの桟体
3bが配設されて、長さ方向に隣接する防水シート4の
対向縁をこの桟体3bに上記と同様に溶着又は接着し、
重なる両縁も溶着する。 【0016】以上は浮かし貼り構造として公知である。 【0017】この発明は特に、桟体3a、3bの下面
にブチルゴムテープ、或はゴムアスファルトのような定
形シーリング材又は不定形シーリング材9が接着固定し
てあり、桟体3a、3bを釘8により屋根1に固定する
ことで桟体3a、3bと屋根1の接合面は全長にわたり
水密になるようにしてあり、又桟体3aと桟体3bのつ
き合わせ部も水密を保つ処理が施こされている。 【0018】なお、防水シート4の長さは一般に10
m、幅が1.2mとしてあるので、縦横の桟体3a、3
bによって形成されるます目は縦長の約10平方mとな
るが防水シートの長さ方向中央部にも桟体3bを配す
ることができる。 【0019】図3は、図1の防水屋根の構造において、
漏水検知手段を施したものであり、符号Xij(i=1
〜m、j=1〜n)は縦横の桟3a、3bにより形成さ
れる屋根上の区画を示す(ただし、図示実施例において
はm=n =3)。これらの各区画Xijには屋根の上面
に密着させて銅箔等の電極板Pが配置されており、これ
らの各電極板Pは導線Lを介して漏水監視装置Mの走査
型抵抗測定装置31に接続されている。 【0020】また、区画X11〜X13、X21〜X23、X31
〜X33には裸銅線等の共通電極線Cがそれぞれ1本ずつ
布線されている。これらの共通電極線Cはまとめて走査
型抵抗測定装置31に接続されており、共通電極線Cの
各区画Xijへの出入部(黒丸印で示す)及び各電極板
Pの導線Lの出入部は水密処理されている。 【0021】上記構成の防水屋根において漏水箇所を検
知するには、例えば図示のように走査型抵抗測定装置3
1、制御装置3、警報器34等で構成された漏水監視
装置Mを用いることができる。 【0022】走査型抵抗測定装置31は、制御装置35
の制御下において屋根上の上記各区画Xijの各電極板
Pと共通電極線Cとの間の抵抗を順次測定しており、或
る区画例えばX22で漏水が起り、その電極板Pと共通電
極線Cとの間の電気抵抗が所定値以下になると、制御装
置3が警報器34を作動させると同時に表示装置33
にその区画名X22を表示させる。 【0023】なお、各区画Xijにおける電極の形態は
必ずしも上記実施例に限定されるものではなく、公知の
任意の電極を適宜使用することができる。 【0024】 【効果】この発明は以上の構成の屋根防水構造としたこ
とにより、以下に述べるような効果がある。 【0025】(1) 縦横の桟体3a、3bで形成されるま
す目は水溜めとしての機能を発揮するので、防水層4か
らの漏水事故が生じた際に、前記ます目部を歩いて検査
することで、例えば、漏水個所に膨みがある等、水が溜
っている区画を容易に発見することができる。 【0026】(2) 防水層からの漏水事故が生じても、漏
水した水は漏水箇所の区画以外には拡散しないので、従
来に見られるような、漏水による水が四方に拡散して大
きなしみ(汚れ)を生じるおそれもない。 【0027】(3) 電極Pを配して漏水を検出し得るもの
にあっては、降雨により漏水が発生すると、その検出信
号により、漏水監視装置の表示装置や警報器を作動さ
ることができ、降雨後屋上に上って点検しなくても、そ
の漏水箇所を直ちに知ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の防水構造が施こされた建物の屋根部の
一例の一部分の斜視図 【図2】同上要部の拡大縦断面図 【図3】同上の漏水検知構造の説明図 【符号の説明】 1 屋根 3a、3b 桟体 4 防水シート 5 芯板 6 合成樹脂膜層 7 釘孔 8 釘 9 シーリング材 X11〜X33 区画 P 電極板(電極) L 導線 C 共通電極線 M 漏水監視装置 31 走査型抵抗測定装置 33 表示装置 34 警報器35 制御装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01M 3/02 G01M 3/02 D H 3/16 3/16 H G01N 27/04 G01N 27/04 B

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 (1) 屋根1床面の防水すべき部分に、表面に合成樹脂の
    層6を有する桟体3aが、所要間隔を保って並列固定
    され、その並列固定した隣接する全ての桟体3a、3a
    間にそれぞれ防水シート4が設けられ、その各防水シー
    ト4の側縁は前記桟体3aにそれぞれ前記膜層6を介し
    て固定されているとともに、各防水シート4の重なり合
    う側縁は溶着又は接着により固定されて、前記屋根1床
    面の防水すべき部分に防水シート4が前記桟体3aを介
    して貼りつめられた建物の屋根防水構造において、上記 並列する桟体3a間に、その桟体3aの長さ方向に
    適宜間隔毎にこれらの桟体3aに交差する桟体3bが設
    けられ、且つこれらの並列及び交差する各桟体3a、3
    にはその下面全長に亘り柔軟弾性材からなるシーリン
    グ材が装着固定されて、このシーリング材9は屋根1
    床面に水密に密着しているとともに、並列の桟体3aと
    交差する桟体3bのつき合わせ部も水密処理が施されて
    いることを特徴とする建物の屋根防水構造。 (2) 屋根1床面の防水すべき部分に、表面に合成樹脂の
    膜層6を有する桟体3aが所要間隔を保って並列固定さ
    れ、その並列固定した隣接する全ての桟体3a、3a間
    にそれぞれ防水シート4が設けられて、その各防水シー
    ト4の両側縁は前記桟体3aにそれぞれ前記膜層6を介
    して固着されているとともに、各防水シートの重なり合
    う側縁は溶着又は接着により固定され、前記屋根1床面
    の防水すべき部分に防水シート4が前記桟体3aを介し
    て貼りつめられた建物の屋根防水構造において、 上記並列する桟体3a間にその桟体3aの長さ方向に適
    宜間隔毎にこれらの桟体3aに交差する桟体3bが設け
    られ、且つこれらの並列及び交差する各桟体3bにはそ
    の下面全長に亘り柔軟弾性材からなるシーリング材9が
    装着固定されて、このシーリング材9は屋根1床面に水
    密に密着しているとともに、桟体3aと交差する桟体3
    bのつき合わせ部も水密処理が施されており、 さらに、上記並列及び交差する桟体3a、3bにより形
    成される屋根1床面の 各区画内に電極Pが配置され
    て、漏水による各区画内の電極P間の電気特性の変化で
    もって、その漏水を検出するようにしたことを特徴とす
    る建物の屋根防水構造。
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